JPH02269762A - ポリエステル組成物および繊維 - Google Patents

ポリエステル組成物および繊維

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JPH02269762A
JPH02269762A JP1089808A JP8980889A JPH02269762A JP H02269762 A JPH02269762 A JP H02269762A JP 1089808 A JP1089808 A JP 1089808A JP 8980889 A JP8980889 A JP 8980889A JP H02269762 A JPH02269762 A JP H02269762A
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polyester
water
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carbon atoms
antistatic
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JP1089808A
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Motoyoshi Suzuki
鈴木 東義
Shigeo Mori
茂男 森
Noboru Nakajo
中条 昇
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Teijin Ltd
DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はポリエステル組成物、更に詳細には耐久性にす
ぐれな制電性、吸汗性、防汚性等の親水性を有する繊維
、フィルム、シート等の成形物に容易になし得るポリエ
ステル組成物および該組成物を溶融紡糸してなるポリエ
ステル繊維に関する。
〈従来技術〉 ポリエステルは多くの特性を有しているなめに繊維、フ
ィルム、シート等の成形用材料として広く使用されてい
る。しかしながら、ポリエステルは疎水性であるため制
電性、吸汗性、防汚性等の親水性が要求される分野での
使用は制限されている。
従来より、ポリエステルに親水性を付与して制電性、吸
汗性、防汚性等の機能性を発現させようとする試みが行
われており、これまでに数多くの提案がなされている。
例えば、ポリエステル繊維に制電性を付与する試みの一
つとしてポリオキシアルキレングリコールをポリエステ
ルに配合する方法が知られている(例えば、特公昭39
−5214号公報)。しかしながら、この方法でポリエ
ステル繊維に充分な制電性を発揮させるには、15〜2
0重量%もの多量のポリオキシアルキレングリコールを
要し、得られる制電性ポリエステル繊維は物性、特に熱
的性質が大幅に低下し、又洗濯堅牢性に劣るため使用に
耐えない。
この欠点を解消するため、ポリエステルに実質的に非相
溶性のポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシア
ルキレングリコール・ポリアミドブロック共重合体、ポ
リオキシアルキレングリコール・ポリエステルブロック
共重合木等を使用し、更に有機や無機のイオン性化合物
を配合する方法が知られている(例えば、特公昭44−
31828号公報、特公昭60−11944号公報、特
開昭53−80497号公報、特開昭60−39413
号公報)。この方法によれば、制電剤のトータル使用量
を減じ、物性低下の比較的少ない制電性ポリエステル繊
維を得ることができる。しかしながら、この方法によっ
て得られる制電性ポリエステル繊維においても、化学的
には染色堅牢度が低下し易い等の欠点があり、更にポリ
エステル繊維の風合改善のために一般に広く行われてい
るアルカリ減量処理を施すと、特にシルクライクな風合
の発現に必要なアルカリ減量率20重量%以上の減量を
施した場合、その後に通常行われる120〜135℃の
温度での染色工程で制電性が容易に失われるという欠点
があり、この用途での使用に耐えられない。
更にポリエステルに実質的に非相溶性のポリオキシアル
キレングリコールとスルホン酸金属塩とからなる制電剤
の少量(高々3重量%)とを含有せしめたポリエステル
を中空繊維に溶融紡糸することによって、制電剤の大半
を繊維中空部の周辺に凝集局在化せしめ、アルカリ減量
処理による風合改善を可能にする方法が提案されている
(特公昭60−56802号公報)。しかしながら、か
かる方法で充分な制電性をポリエステル繊維に付与する
ためには製糸条件等を厳密にコントロールして制電剤の
中空部周辺へのブリードアウトを制御する必要があり、
製糸コストが高くなるだけでなく、15重量%を超える
ようなアルカリ減量を施した場合には染色により制電性
が容易に失われる。また、中空部が存在するために、染
色した際の色の深みや鮮明性が低下する欠点がある。
一方、芯鞘複合繊維の芯部に制電剤を高濃度に局在化さ
せてアルカリ減量処理を可能にする方法が提案されてい
るが(例えば、特公昭61−6883号公報、特開昭5
5−122020号公報、特開昭61−28016号公
報)、複合繊維であるなめ製糸コストが著しく上昇する
欠点があるだけでなく制電性も不充分である。
他方、後加工方法により制電性、吸汗性、防汚性等の親
水性をポリエステル繊維に付与する試みも検討され、こ
れまでに数多くの方法が提案されている。例えば親水性
高分子化合物を繊維表面に付着させる方法(例えば、特
公昭53−47435号公報等)、親水性基を有する重
合可能な単量体を繊維表面で重合させて被膜を形成する
方法(例えば、特開昭53−130396号公報等)等
があるが、このような方法では苛酷な洗濯処理を繰返す
と効果がなくなることが多く、また耐久性を少しでも高
めようとして処理剤の付与量を多くすれば、風合が租硬
になったり、染色堅牢性が悪くなったりする等の問題が
ある。更に、例えば婦人用のドレス、ブラウス等のソフ
トな風合が要求される薄地織物等には、ポリエステル繊
維の場合アルカリによる減量処理がよく行われるが、か
かるアルカリ減量処理を施したポリエステル繊維には、
上記の後加工方法は耐久性のある加工効果を発揮しにく
い等の多くの問題点がある。
以上述べたように、高アルカリ減量に耐えるように素材
改質した制電性ポリエステルの中実繊維は、従来技術で
はまだ得られておらず、また後加工技術にも限界がある
ため、風合改善に必要な減量率20重量%以上の高アル
カリ減量加工に耐える制電性ポリエステル中実繊維の出
現が強く望まれている。
〈発明の目的〉 本発明の目的は、上述したことから明らかなように、例
えば高アルカリ減量加工処理や苛酷に繰返される洗濯処
理等に対して耐久性の優れた制電性、吸汗性、防汚性等
の親水性を呈する繊維等の成形物を与え得るポリエステ
ル組成物を提供することにある。
本発明者は、前述したような欠点を解消し、優れた機械
的物性と耐アルカリ性や耐洗濯性を有する親水性ポリエ
ステル繊維を提供せんとして鋭意検討を行った。その結
果、従来の制電性ポリエステル繊維で実際に用いられて
いるポリオキシエチレングリコールは本質的に水溶性で
あり、当然アルカリ水溶液に可溶であること、およびポ
リオキシエチレングリコール・ポリエステルブロック共
重合体、ポリオキシエチレングリコール・ポリアミドブ
ロック共重合体、ポリオキシエチレングリコール・ポリ
エステル・ポリアミドブロック共重合体等は、確かに水
不溶性となる反面、親水性が失われていくことに着目し
、親水性と水不溶性という二律背反的な性質を合せ持つ
新規なポリオキシエチレン系ポリエーテルの創生による
問題解決の方向を検討した。そして、かかる研究構想の
もとに数多くの化合物を合成して試験を繰返した結果、
この命題が、エチレンオキサイドに特定の高級オレフィ
ンオキサイドを共重合せしめることによって水不溶化せ
しめたポリオキシエチレン系ポリエーテルにより達成で
きることを見出した。即ちかかる高親水性と水不溶性と
を合せ持つポリオキシエチレン系ポリエーテルを繊維中
に分散含有するポリエステル繊維は、風合改善に必要な
減量率約20重量%以上の高アルカリ減量加工を施して
も、実質上充分な強度、耐フィブリル性、耐熱性等の物
性を有すると共に、驚くべきことに染色後も良好な制電
性とその洗濯耐久性が維持され、且つ染色品の色彩鮮明
性や堅牢度も良好である等、特に中空繊維や芯鞘型複合
繊維にせずに、通常の中実繊維であっても制電性ポリエ
ステル繊維として極めて高いポテンシャルを有している
ことを知った。また、こうして得られたポリエステル繊
維は優れた制電性を有するにとどまらず、吸汗性(ウィ
ッキング性)や防汚性にも優れることを知った。
更に、水不溶性ポリエーテルは、水溶性のポリエーテル
に比べてポリエステルとの相互作用がマイルドなためか
、配合量をより増大せしめてもポリエステル組成物の物
性低下が小さい等の利点を有することを知った。
本発明者はこれらの知見に基づいて更に重ねて、エチレ
ンオキサイドと高級オレフィンオキサイドとからなるポ
リエーテル共重合体における高級オレフィンオキサイド
の種類、共重合体の組成、共重合体の重合度、共重合体
のランダムまたはブロック構成等と該共重合体の水溶性
および該共重合体を分散含有せしめたポリエステル組成
物の特性との関係を詳細に検討した結果、本発明を完成
したものである。
〈発明の構成〉 本発明は(a)芳香族ポリエステル100重量部に(b
)水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテル0.2
〜30重量部を配合してなるポリエステル組成物に係る
ものである。
本発明でいう芳香族ポリエステルは、芳香環を重合体の
連鎖単位に有する芳香族ポリエステルであって、二官能
性芳香族カルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と
ジオールまたはそのエステル形成性誘導体との反応によ
り得られる重合体である。
ここでいう二官能性芳香族カルボン酸としてはテレフタ
ル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、1.5−ナフタ
レンジカルボン酸、2.5−ナフタレンジカルボン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、4.4゛−ビフェニ
レンジカルボン酸、3.3′−ビフェニルジカルボン酸
、4.4′〜ジフエニルエーテルジカルボン酸、4.4
′−ジフェニルメタンジカルボン酸、4.4′−ジフェ
ニルスルホンジカルボン酸、4゜4′−ジフェニルイソ
プロピリデンジカルボン酸、1.2−ビス(フェノキシ
)エタン−4,4′−ジカルボン酸、2.5−アントラ
センジカルボン酸、2.6−アントラセンジカルボン酸
、4.4’−P−ターフェニレンジカルボン酸、2.5
−ピリジンジカルボン酸、β−ヒドロキシエトキシ安息
香酸、p−オキシ安息香酸等をあげることができ、特に
テレフタル酸が好ましい。
これらの二官能性芳香族カルボン酸は2種以上併用して
もよい。なお、少量であればこれらの二官能性芳香族カ
ルボン酸とともにアジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ドデカンジオン酸の如き二官能性脂肪族カルボン酸
、シクロヘキサンジカルボン酸の如き二官能性脂環族カ
ルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等を1種
または2種以上併用することができる。
また、ジオール化合物としてはエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1
,3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリ
メチレングリコールの如き脂肪族ジオール、1.4−シ
クロヘキサンジメタツールの如き脂環族ジオール等およ
びそれらの混合物等を好ましくあげることができる。ま
た、少量であればこれらのジオール化合物と共に両末端
または片末端が未封鎖のポリオキシアルキレングリコー
ルを共重合することができる。
更に、ポリエステルが実質的に線状である範囲でトリメ
リット酸、ピロメリット酸の如きポリカルボン酸、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ルの如きポリオールを使用することができる。
具体的な好ましい芳香族ポリエステルとしてはポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リヘキシレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレン−1,2
−ビス(フェノキシ)エタン−4,4′−ジカルボキシ
レート等のほか、ポリエチレンイソフタレート・テレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート・インフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート・デカンジカルボキシ
レート等のような共重合ポリエステルをあげることがで
きる。なかでも機械的性質、成形性等のバランスのとれ
たポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレ
フタレートが特に好ましい。
かかる芳香族ポリエステルは任意の方法によって合成さ
れる。例えばポリエチレンテレフタレートについて説明
すれば、テレフタル酸とエチレングリコールとを直接エ
ステル化反応させるか、テレフタル酸ジメチルの如きテ
レフタル酸の低級アルキルエステルとエチレングリコー
ルとをエステル交換反応させるかまたはテレフタル酸と
エチレンオキサイドとを反応させるかして、テレフタル
酸のグリコールエステルおよび/まなはその低重合体を
生成させる第1段反応、次いでその生成物を減圧上加熱
して所望の重合度になるまで重縮合反応させる第2段の
反応とによって容易に製造される。
本発明の組成物にあっては、上記の芳香族ポリエステル
に対して水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテル
を配合する。本発明でいう水不溶性とは、純水100g
中に試料5gを入れて100℃で60分間攪拌処理した
後、室温まで放冷し、次いでJIS規格5種Aの濾紙を
用いて自然濾過し、その際、90重1%以上が濾別され
るものをいう。
かかる水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルと
しては、上記した水不溶性の条件を満足するポリオキシ
エチレン系ポリエーテルがすべて使用できるが、なかで
も好ましいものとして下記−ffi式(1)で表わされ
るポリオキシエチレン系ポリエーテルをあげることがで
きる。
Z干(CH2CH20)1 (RIO)、−R2]k 
 ・・・ <I) 上記式中、Zは1〜6個の活性水素を有する有機化合物
の残基であり、メタノール、プロパツール、ブタノール
、フェノール、エチレングリコール、ビスフェノールA
、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ブタン
ジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリ
エタノールアミン、ジグリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール等のヒドロキシ基含有化合物の残基お
よびエチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン等の1級および2級アミン類の残基等
をあげることができ、なかでもヒドロキシル基含有化合
物が好ましい。R1は炭素原子数6以上のアルキレン基
または置換アルキレン基であり、なかでも炭素原子数6
〜50の置換アルキレン基が好ましい。かかるR1の特
に好ましい具体例としては、シクロヘキシル基、フェニ
ルエチレン基、ヘキシルエチレン基、メチル−ペンチル
エチレン基、ヘプチルエチレン基、メチル−ヘキシルエ
チレン基、炭素原子数12〜40のアルキルエチレン基
等をあげることができる。また、R1は上記2種以上の
混合であってもよい。R2は水素原子、炭素原子数1〜
40の一価の炭化水素基、炭素原子数2〜40の一価の
しドロキシ炭化水素基または炭素原子数2〜40の一価
のアシル基であり、該炭化水素基としてはアルキル基、
アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アルキ
ルアリール基またはヒドロキシアルキル基が好ましい。
また該アシル基としてはアルケニル基、シクロアルキル
カルボニル基、アリールカルボニル基またはアルキルア
リールカルボニル基が好ましい。kはZの元になる有機
化合物が有する活性水素数に対応する1〜6の整数であ
る。gはkX、l!が70以上となる整数であることが
必要であり、分子間または分子内で同一であっても異な
ってもよい。kXρの値が70未満では最終的に得られ
るポリエステル組成物成形品の制電性等の親水性のアル
カリ耐久性が不充分となる。また、kXJllの値が大
きくなるに従って親水性およびその耐久性が向上するが
、この値が2000を超えると最早著しい親水性および
その耐久性の向上は認められ難くなり、かえって該ポリ
オキシエチレン系ポリエーテルの水不溶化が困難になる
傾向があるので、gとしてはkXρの値が2000以下
となる整数であるのが好ましい。
kxlのより好ましい範囲は100〜500の範囲であ
る。mは1以上の整数であり、好ましくは1以上であっ
て且っρ×0.3以下の整数であり、分子間または分子
内で同一であっても異なっていてもよい(但し、kが2
〜6の場合にはZに結合したに個の分校中多くとも(k
−1>個の分枝内でmが0であることができる)。mが
すべてOであるときには該ポリエーテルは水溶性である
ため本発明の効果は奏されず、逆にmがg×帆3を超え
るときには疎水性が大きくなりすぎて最終的に得られる
ポリエステル組成物成形品の親水性が不充分になる傾向
があるので好ましくない。mはより好ましくは1〜g×
0.2の範囲の整数である。
かかるポリオキシエチレン系ポリエーテルを構成するc
)42cH,o単位およびRIO単位の配列は任意でよ
く、各単位がランダムに配列していても、また各単位が
任意の順序でブロックを形成し配列していてもよいが、
なかでもR2O単位が単独またはブロックを形成して該
ポリエーテル分子鎖末端に局在する配列をとるのが少量
のRIO単位の導入で該ポリエーテルの高度な水不溶化
を可能にするために親水性が高く特に好ましい。
なお、上記ポリオキシエチレン系ポリエーテルが実質的
に親水性と水不溶性とを併せ有する範囲で炭素原子数3
〜5のオキシアルキレン単位が共重合されていてもよく
、かかるオキシアルキレン単位の導入は該ポリエーテル
の融点を下げると共にその溶融粘度を減じる効果がある
のでポリエーテルの取扱い上好ましいことがある。かか
る炭素原子数3〜5のオキシアルキレン基としてはオキ
シプロピレン基、オキシテトラメチレン基、オキシエチ
ルエチレン基、オキシプロピルエチレン基およびこれら
の2種以上の混合等を例示することができる。
かかるポリオキシエチレン系ポリエーテルは、活性水素
化合物にエチレンオキサイド、炭素原子数6以上のオレ
フィンオキサイドおよび必要に応じて炭素原子数3〜5
のアルキレンオキサイドを反応せしめることにより合成
することができる。
かかるオレフィンオキサイドとしてはなかでもノネンオ
キサイド、シクロヘキセンオキサイド、炭素原子数12
〜40のα−オレフィンオキサイドが特に好ましい。
上記のポリオキシエチレングリコール系ポリエーテルの
特に好ましい具体例を下記の表Gこ示す。
かかる水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルの
配合量は前記芳香族ポリエステル100重量部に対して
0.2〜30重量部の範囲である。0.2重工部より少
ないときは親水性が不足して充分な制電性、吸汗性、防
汚性を呈することができない。
また、30重量部より多くしても最早制電性、吸汗性、
防汚性の向上効果は認められず、かえって得られる組成
物の機械的性質、耐熱性、耐光性が損なわれるようにな
る。
また、本発明の組成物を溶融紡糸して繊維になす場合に
は、該繊維中の上記ポリエステル含有量を0.2〜10
重1%の範囲にするのが、紡糸時の断糸や延伸時の単糸
切れによるローラ巻付等の発生を抑制する見地から好ま
しく、なかでも0.2〜7.0重量%の範囲が特に好ま
しい。
本発明のポリエステル組成物には、特に制電性を向上さ
せるために有機または無機のイオン性化合物を配合する
ことができる。有機イオン性化合物としては、例えば、
下記−最大<n)、(III)で示されるスルホン酸金
属塩およびスルホン酸第4級ホスホニウム塩が好ましい
R303M      ・・・(II)式中、Rは炭素
原子数3〜30のアルキル基または炭素原子数7〜40
のアリール基、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金
属を示す。上記式(II)においてRがアルキル基のと
きはアルキル基は直鎖状であってもまたは分校した側鎖
を有していてもよい。MはNa、 K、 Li等のアル
カリ金属またはMg、 Ca等のアルカリ土類金属であ
り、なかでもLi。
Na、 Kが好ましい。かかるスルホン酸金属塩は1種
のみを単独で用いても2種以上を混合して使用してもよ
い。好ましい具体例としてはステアリルスルホン酸ナト
リウム、オクチルスルホン酸ナトリウム、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、炭素原子数の平均が14で
あるアルキルスルホン酸ナトリウム混合物、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム(ハード型、ソフト型)、
ドデシルベンゼンスルホン酸リチウム(ハード型、ソフ
ト型)ドデシルベンゼンスルホン酸マグネシウムくハー
ド型、ソフト型)等をあげることができる。
R8O3P Rt R2R3Ra  ・・・ (I)式
中、Rは上記式(II)におけるRの定義と同じであり
、R1,R2,R3およびR4はアルキルはアリール基
でなかでも低級アルキル基、フェニル基またはベンジル
基が好ましい。かかるスルホン酸第4級ホスホニウム塩
は1種のみを単独で用いても2種以上を混合して使用し
てもよい。好ましい具体例としては炭素原子数の平均が
14であるアルキルスルホン酸テトラブチルホスホニウ
ム、炭素原子数の平均が14であるアルキルスルホン酸
テトラフェニルホスホニウム、炭素原子数の平均が14
であるアルキルスルホン酸ブチルトリフェニルホスホニ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホ
ニウム(ハード型、ソフト型)、ドデシルベンゼンスル
ホン酸テトラフェニルホスホニウム(ハード型、ソフト
型)、ドデシルベンゼンスルホン酸ベンジルトリフェニ
ルホスホニウム(ハード型、ソフト型)等をあげること
ができる。
無機のイオン性化合物としてはヨウ化カリウノ\、塩化
ナトリウム、塩化カルシウム、千オシアン酸ナトリウム
、チオシアン酸カリウム、チオシアン酸リチウム、チオ
シアン酸セシウム等を好ましいものとしてあげることが
できる。
かかる有機または無機のイオン性化合物は1種でも、2
種以上併用してもよい。その配合量は、芳香族ポリエス
テル100重量部に対して0.05〜10重量部の範囲
が好ましい。0.05重量部未満では制電性改善の効果
が小さく、10重量部を越えると組成物の機械的性質を
損なうようになる。
前記水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルおよ
び必要に応じて上記有機および/または無機のイオン性
化合物を配合するには、任意の方法が採用され、また両
者は同時にまたは任意の順序で芳香族ポリエステルに配
合することができる。
即ち、芳香族のポリエステルの成形が終了するまでの任
意の段階、例えば芳香族ポリエステルの重縮合反応開始
前、重縮合反応途中、重縮合反応終了時であってまだ溶
融状態にある時点、粉粒状態、成形段階等において、両
者を予め溶融混合してから添加しても、2回以上に分割
添加しても、両者を予め別々に芳香族ポリエステルに配
合した後成形前等において混合してもよい。更に、重縮
合反応中期以前に添加するときは、グリコール等の溶媒
に溶解または分散させて添加してもよい。
なお、本発明の組成物には、酸化防止剤、紫外線吸収剤
を配合してもよく、こうすることは好ましいことである
。その他、必要に応じて難燃剤、蛍光増白剤、艶消剤、
着色剤、その他の添加剤等を配合してもよい。
本発明のポリエステル組成物を繊維用途に使用する場合
には、任意の製糸条件が何等の支障なく採用することが
できる。例えば、500〜2500 m/分の速度で溶
融紡糸し、延伸、熱処理する方法、1500〜5000
 ’m/分の速度で溶融紡糸し、延伸と仮撚加工とを同
時にまたは続いて行う方法、5000 m7分以上の高
速で溶融紡糸し、用途によっては延伸工程を省略する方
法等任意の製糸条件が採用される。また得られた繊維ま
たは織編物を100℃以上の温度で熱処理することは、
構造の安定化と組成物中に含有されているポリオキシエ
チレン系ポリエーテルおよび必要に応じて含有されてい
るイオン性化合物の表面近傍への移行を助長するので好
ましい。更に必要に応じて弛緩熱処理等も併用すること
ができる。
また、本発明の組成物は、フィルムやシートの用途にも
使用することができ、この場合に任意の成形条件を何等
の支障なく採用することができる。
例えば製膜後一方向に延伸する方法等任意の条件が採用
される。またフィルム、シート等を100℃以上の温度
で熱処理することは上述した理由から好ましいことであ
る。
更に、本発明の組成物はマスターバッチとなして用いる
こともでき、これを該ポリエーテルを含有しない通常の
ポリエステルで希釈して溶融成形し、繊維、フィルム、
シート等の最終成形品とすることもできる。
〈発明の効果〉 本発明のポリエステル組成物から得られた繊維等の成形
品は、洗濯およびアイロンやプレスの如き熱処理を繰返
し行っても優れた制電性、吸汗性、防汚性をそのまま維
持するので洗濯、熱処理が頻繁に行われ且つ制電性、吸
汗性、防汚性を必要とする用途にとって極めて好適な素
材となる。
近年、各種職場で着用されるユニフォーム、工場作業等
で着用される作業衣、医療関連、食品関連等の職場で着
用される白衣等の衣料、病院、ホテル等で使用されるシ
ーツ地、布団カバー地、浴衣等の寝具、寝衣等、更には
レストラン、各種宴会、集会場等で使用されるテーブル
クロス等は、リネン類といわれ、これらを使用するとこ
ろにレンタルされる場合が多く、このウェイトは年々高
まりつつある。これらの商品分野は、リネンサプライ分
野とも称されるが、この分野において商品に要求される
ことは、商品を使用する側からすれば、清潔であること
と快適に使用または着用できるということであり、一方
商品をレンタルする側からすれば、使用後の商品の汚れ
が落ちやすく、洗濯中に汚れが再付着せず、洗濯、アイ
ロン、プレス等を繰返しても商品が劣化せず且つ快適性
を保つことである。快適性の内容は使用場所によって変
るが、着用中にかいた汗を吸い取る(吸汗性)とか静電
気を発生しないく制電性)ということが代表的なもので
ある。従って、これらのリネンサプライ分野の商品には
、汚れが落としやすく、洗濯中に汚れが再付着しない、
即ち防汚性があり、吸汗性、制電性を併せ持ち、且つこ
れらの性能が洗濯を繰返しても、洗濯後のアイロンやプ
レス等の熱処理を繰返しても、初期の性能を保つものが
望ましい。本発明の組成物よりなる商品は防汚性、吸汗
性、制電性を有し、且つ耐洗濯性および耐熱性に優れる
ので好適に使用することができる。
また、周知の如くポリエステル繊維は風合改善を目的と
したアルカリ減量加工が施される場合が多いが、本発明
のポリエステル組成物よりなる繊維の制電性、吸汗性、
防汚性の機能は、かかるアルカリ減量加工によって同等
影響されず、またアルカリ減量による機械的物性の低下
も極めて少ないなめ、アルカリ減量処理による風合改善
が可能であり、ランジェリ−等の女性インナー用途、裏
地、無塵衣等の分野はもとより、制電、吸汗、防汚分野
での表地として使用が可能であり、極めて有用である。
更に、本発明の組成物よりなるポリエステル繊維は、従
来の複合繊維タイプ(芯鞘型複合繊維の芯部に制電剤を
高濃度に局在化させてアルカリ処理を可能にしたもの)
や中空繊維タイプ(ポリエステル中空繊維の中空部周辺
に制電剤を局在化してアルカリ処理を可能にしたもの)
の制電性ポリエステル繊維に比較して、特別の紡糸を行
う必要がなく、通常の紡糸方法で製糸してよく、製糸コ
スト、銘柄多様化(異形断面、細デニール化容易)、染
色品の色の深み・鮮明性等の点で格段に優れている。
なお、上記記述は本発明の組成物を芯鞘型複合繊維の芯
成分または/および鞘成分として用いたり、あるいは中
空繊維とすることを排除するものではなく、本発明の組
成物は必要に応じて芯鞘型複合繊維や中空繊維になして
同等差支えない。制電性およびその耐久性の点だけがら
言えばそれはむしろ好ましいことであり、用途によって
は有用である。
また、本発明の組成物をフィルムやシートとなした場合
には、特に耐水性の点で著しく優れた制電性、吸水性、
印刷性、接着性等を奏するので極めて有用である。
〈実施例〉 以下に実施例をあげ更に説明する。実施例中の部および
%はそれぞれ重量部および重工%を示し、得られるポリ
エステル繊維の制電性、吸水性および防汚性は以下の方
法で測定した。
(1)制電性 試料は予め温度20℃、相対湿度65%の雰囲気中に一
昼夜以上放置して調湿した後、スタチックオネストメー
ターを使用して電極にl0KVを印加し、温度20℃、
相対湿度65%において試料帯電圧の半減期(秒)を測
定する。
(2)吸水速度(JIS−L1018に準する)試料を
水平に張り、試料の上1cmの高さがら水滴を1滴<0
.04cc)滴下し、水が完全に試料に吸収され反射光
が観測されなくなるまでの時間(秒)を測定する。
(3)防汚性 (il  防汚処理 下記組成の汚染液300ccをカラーペット染色試験器
(日本染色機械製)のポットに入れ、この中にホルダー
にはさんだ10cmX 13cmの試料を浸漬させ、5
0℃で100分間撹拌処理しな。
汚染液組成 である。
人工汚れ液 上記処理後幅く水洗した後、試料を濾紙の間にはさんで
余分の汚染液を除いた。この汚染処理、水洗および余分
の汚染液を除く処理を4回繰返しな。次いで汚染した試
料の半分を家庭洗濯機の弱の条件でマルセル石鹸を2g
/fl含む40℃の温湯中で10分間洗濯した。
しかる後、下記方法によって汚染性および除去性を求め
た。
(iil  汚染性および除去性の求め方マクベスMS
−2020(Instrumental ColorS
ystem Lim1ted製)を用い、常法によりC
IE表色計のEoを求め、汚染性および除去性を下記式
により計算しな。
ΔE“^== E * 、  E *□△E*  B 
−E*  1  E*  。
上記式中、△E″A=汚染性 △E” B :除去性 Eol :汚染処理前の試料のE。
E°2:汚染処理後の試料のE。
E°3 :洗濯処理後の試料のEl (4)洗濯〜熱処理 制電性、吸水速度および防汚性の洗濯〜熱処理に対する
耐久性を調べるための洗濯処理および熱処理は下記によ
った。
(il  洗濯処理 家庭用洗濯機〈ナショナルNA−68OL)を用い、新
酵素ザブ(花王製)2g/II!溶液を30.9(浴比
1:30)入れ、試料をいれて40℃で10分間、自動
渦巻き水流にて洗濯する。その後脱水し、40℃の温水
30.0  (浴比1:30)で5分間湯洗、脱水し、
次いでオーバーフロー水洗を10分間行い脱水しな。上
記洗濯を1回処理とし、これを必要な回数繰返した。
(11)熱処理 熱風乾燥機中で、空気雰囲気において170℃の温度で
1分間処理し、これを熱処理1回とした。従って、洗濯
〜熱処理の繰返しとは、上記の洗濯を1回行った後に、
熱処理を]回行い、これを洗濯〜熱処理1回とし、かか
る組合せ処理を必要回数繰返すことを忘昧する。
実施例1〜5および比較例1 テレフタル酸ジメチル100部、エチレングリコール6
0部、酢酸カルシウム1水塩0.06部(テレフタル酸
ジメチルに対して0.066モル%)および整色剤とし
て酢酸コバルト4水塩0.009  (テレフタル酸ジ
メチルに対して0.007モル%)をエステル交換缶に
仕込み、窒素ガス雰囲気下で4時間かけて140℃から
220℃まで昇温して生成するメタノールを系外に留去
しながらエステル交換反応させた。エステル交換反応終
了後、安定剤としてリン酸トリメチル0.058部(テ
レフタル酸ジメチルに対してo、 osoモル%)およ
び消泡剤としてジメチルポリシロキサンを0.024部
加えた。次いで10分後に三酸化アンチモン0.04部
(テレフタル酸ジメチルに対して0.027モル%)を
添加し、同時に過剰のエチレングリコールを追出しなが
ら240°Cまで昇温した後、重合缶に移した。次いで
下記化学式 %式% [ (但し、jは14〜16の整数、ρは平均値として約1
80 、 mは平均値として約10である)で表わされ
る水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルを第1
表記載の量添加し、引続いて1時間かけて760mmH
gから1 mm)Igまで減圧し、同時に1時間30分
かけて240℃から280℃まで昇温しな。1.mmH
g以下の減圧下で重合温度280℃で更に2時間重合し
た時点で酸化防止剤としてイルガノックス1010 (
チバ・ガイギー社製)0.4部を真空上添加し、その後
更に30分間重合した。得られたポリマーの極限粘度は
0.645〜0.655の範囲であり、軟化点は260
〜263°Cの範囲であった。このポリマーを常法によ
りチップ化した。
これらのチップを常法により乾燥し、孔径0.3mmの
円形紡糸孔を24個穿設した紡糸口金を使用して285
℃で溶融紡糸し、次いで得られる延伸糸の伸度が30%
になるような延伸倍率で80℃の加熱ローラーと160
℃のプレートヒーターを使って延伸熱処理して75デニ
ール/24フイラメントの延伸糸を得た。
得られた延伸糸をメリヤス編地となし、常法により精練
、プリセット(180℃×45秒)して絹地Aを得た。
またプリセット後3.5%の水酸化ナトリウム水溶液に
より沸騰温度で処理して減量率20%の編地Bを得た。
次いで編地Aおよび編地Bを純水にて130℃で60分
間熱水処理く染色処理のモデル)した後、常法にしたが
ってファイナルセットク160℃×45秒)した。
得られた編地Aおよび編地Bを用いて、洗濯〜熱処理O
回(L HOと称する)および洗濯〜熱処理25回繰返
しくLH25と称する)後の制電性く帯電圧半減期(秒
〉)、吸水速度(秒)および防汚性を評価した。結果を
第1表に示す。
実施例6および7 実施例3において、水不溶性のポリオキシエチレン系ポ
リエーテルを使用すると共に、更に重合反応の減圧過程
において真空度が3 +nmHgに到達した時点から1
0分後に炭素原子数8〜20で平均炭素原子数が14で
あるアルキルスルホン酸ナトリウムを第1表記載の量真
空下に添加する以外は実施例3と同様に行った。結果は
第1表記載の通りであった。
実施例8および9 実施例6および7において使用したアルキルスルホン酸
ナトリウムに代えて、ドデシルベンゼンスルホン酸テト
ラブチルホスホニウムを使用する以外は実施例6および
7と同様に行つな。結果を第1表に示しな。
比較例2 実施例7において使用した水不溶性のポリオキシエチレ
ン系ポリエーテルに代えて水溶性の平均分子量2万のポ
リオキシエチレングリコールを用いる以外は実施例7と
同様に行った。結果を第1表に示す。
実施例10 実施例6において使用した水不溶性のポリオキシエチレ
ン系ポリエーテルに代えて、下記化学式%式% (但し、jは10〜12の整数、ρは平均値として約1
00 、mは平均値として約10である)で表わされる
水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルを使用す
る以外は実施例6と同様に行い、第1表の結果を得た。
実施例11 実施例6において使用し、た水不溶性のポリオキシエチ
レン系ポリエーテルに代えて、下記化学式%式% ] (但し、jは10〜12の整数、gは平均値として約4
0. mは平均値として約5である〉で表わされる水不
溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルを使用する以
外は実施例6と同様に行った。結果は第1表に示したと
おりであった。
実施例12 実施例5で製造した、ポリエーテルを30重量%含有す
る変性ポリエステルチップ1部と極限粘度0.710の
通常の未変性ポリエチレンテレフタレートチップ9部と
をナウタ・ミキサー(a用鉄鋼所製)中で5分間混合し
た後、窒素気流中にて110°Cで2時間、更に140
℃で5時間乾燥した後、軸のスクリュー式押出機を用い
て280℃の温度で溶融混練してチップ化した。
このチップを用いて以下実施例1と同様にしてチップ乾
燥、紡糸・延伸熱処理、製編、精練、プリセット、アル
カリ処理、熱水処理および洗濯〜熱処理を行った。制電
性、吸水速度および防汚性の評価結果は第1表に示す通
りであった。
実施例13 実施例6で製造した変性ポリエチレンテレフタレートを
20℃に維持した回転冷却ドラム上に溶融押出して未延
伸フィルノ\とし、次いで該未延伸フィルムを機械軸方
向に3.6倍延伸しfS後、引続いて105℃で横方向
に3.9倍に延伸し、更に205℃で熱処理し、厚み1
4μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。このフ
ィルムは、表面固有抵抗値が2.2 XIO”Ω/口で
あり、異物の付着が起こりにくく且つ耐水性に極めて優
れた帯電防止フィルムであった。
手 続 苔11 正 書 平成1年5月23日 ;[寺3イ[)’x”−Jら臣、官1)役事件の表示・ 特 願 平 号 発明の名称 ポリエステル組成物および繊維 代表者 岡 本 佐 四 部 (ti磨喝) ・1 代 理 人 東京都千代田区内幸町2丁目1番1号 (飯野ビル) 1)特許請求の範囲の補正は別紙のとおり。
2)明#I書の第26頁第13行の記載[例えば製膜後
、一方向に延伸する方法等任意の条件」を[例えば製膜
後一方向のみに張力をかけて異方性をもたせる方法、同
時に又は任意の順序で一方向に延伸する方法、二段以上
の多段に延伸する方法等任意の条件Jと訂正する。
3)明細書の第38頁下から第2行の記載CJ  R2
J+1 CJH2J÷1 と訂正する。
特許請求の範囲 [1)(a)芳香族ポリエステル100重量部fb)水
不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテル0.2〜3
0重量部を配合してなるポリエステル組成物。
(2)水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルが
下記−最大(I) Z + (CR2CHt O) i (R’ O) m
  R2] k・・・ (I) [式中、Zは1〜6個の活性水素を有する有機化合物残
基、R1は炭素原子数6以上のアルキレン基又は置換ア
ルキレン基、R2は水素原子、炭素原子数1〜40の一
価の炭化水素基、炭素原子数2〜40の一価のヒドロキ
シ炭化水素基又は炭素原子数2〜40の一価のアシル基
、kは1〜6の整数、1はkXfが70以上となる整数
、mは1以上の整数]で表わされるポリオキシエチレン
系ポリエーテルである請求項(1)に記載のポリエステ
ル組成物。
!3)  請求項(1)又は(2)に記載のポリエステ
ル組成物を/B融紡糸してなるポリエステル繊維。
(4)請求項(aに記載のポリエステル繊維をアルカリ
減量処理してなるポリエステル繊維。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)芳香族ポリエステル100重量部に(b)
    水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテル0.2〜
    30重量部を配合してなるポリエステル組成物。
  2. (2)水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルが
    下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) [式中、Zは1〜6個の活性水素を有する有機化合物残
    基、R^1は炭素原子数6以上のアルキレン基又は置換
    アルキレン基、R^2は水素原子、炭素原子数1〜40
    の一価のヒドロキシ炭化水素基、炭素原子数2〜40の
    一価のヒドロキシ炭化水素基又は炭素原子数2〜40の
    一価のアシル基、kは1〜6の整数、lはk×lが70
    以上となる整数、mは1以上の整数]で表わされるポリ
    オキシエチレン系ポリエーテルである請求項(1)に記
    載のポリエステル組成物。
  3. (3)請求項(1)又は(2)に記載のポリエステル組
    成物を溶融紡糸してなるポリエステル繊維。
  4. (4)請求項(3)に記載のポリエステル繊維をアルカ
    リ減量処理してなるポリエステル繊維。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH032263A (ja) * 1989-05-30 1991-01-08 Toray Ind Inc 改質ポリエステル組成物
EP0735163A1 (en) * 1995-03-29 1996-10-02 Teijin Limited Electroconductive conjugate fiber
JP2016222883A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 第一工業製薬株式会社 親水化剤

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