JPH02274758A - ポリエステル組成物 - Google Patents

ポリエステル組成物

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JPH02274758A
JPH02274758A JP1096453A JP9645389A JPH02274758A JP H02274758 A JPH02274758 A JP H02274758A JP 1096453 A JP1096453 A JP 1096453A JP 9645389 A JP9645389 A JP 9645389A JP H02274758 A JPH02274758 A JP H02274758A
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JP
Japan
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polyester
water
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weight
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JP1096453A
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English (en)
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Motoyoshi Suzuki
鈴木 東義
Shigeo Mori
茂男 森
Noboru Nakajo
中条 昇
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Teijin Ltd
DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Teijin Ltd
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Publication date
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Priority to EP89909046A priority patent/EP0386256B1/en
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はポリエステル組成物、更に詳細には耐久性にす
ぐれな制電性、吸汗性、防汚性等の親水性を有する繊維
、フィルム、シート等の成形物に容易になし得るポリエ
ステル組成物および該組成物を溶融紡糸してなるポリエ
ステル繊維に関する。
〈従来技術〉 ポリエステルは多くの特性を有しているために繊維、フ
ィルム、シート等の成形用材料として広く使用されてい
る。しかしながら、ポリエステルは疎水性であるため制
電性、吸汗性、防汚性(ソイルリリース性)等の親水性
が要求される分野での使用は制限されている。
従来より、ポリエステルに親水性を付与して制電性、吸
汗性、防汚性等の機雌性を発現させようとする試みが行
われており、これまでに数多くの提案がなされている。
例えば、ポリエステル繊維に制電性を付与する試みの一
つとしてポリオキシアルキレングリコールをポリエステ
ルに配合する方法が知られている(例えば、特公昭39
−5214号公報)。しかしながら、この方法でポリエ
ステル繊維に充分な制電性を発揮させるには、15〜2
0重量%もの多量のポリオキシアルキレングリコールを
要し、得られる制電性ポリエステル繊維は物性、特に熱
的性質が大幅に低下し、又洗濯堅牢性に劣るため使用に
耐えない。
この欠点を解消するため、ポリエステルに実質的に非相
溶性のポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシア
ルキレングリコール・ポリアミドブロック共重合体、ポ
リオキシアルキレングリコール・ポリエステルブロック
共重合体等を使用し、更に有機や無機のイオン性化合物
を配合する方法が知られている(例えば、特公昭44−
.31828号公報、特公昭60−11944号公報、
特開昭53−80497号公報、特開昭60−3941
3号公報〉。この方法によれば、制電剤のトータル使用
量を減じ、物性低下の比較的少ない制電性ポリエステル
繊維を得ることができる。しかしながら、この方法によ
って得られる制電性ポリエステル繊維においても、化学
的には染色堅牢度が低下し易い等の欠点があり、更にポ
リエステル繊維の風合改善のために一般に広く行われて
いるアルカリ減量処理を施すと、特にシルクライクな風
合の発現に必要なアルカリ減量率20重量%以上の減量
を施した場合、その後に通常行われる120〜135℃
の温度での染色工程で制電性が容易に失われるという欠
点があり、この用途での使用に耐えられない。
更にポリエステルに実質的に非相溶性のポリオキシアル
キレングリコールとスルホン酸金属塩とからなる制電剤
の少量(高々3重量%)とを含有せしめたポリエステル
を中空繊維に溶融紡糸することによって、制電剤の大半
を繊維中空部の周辺に凝集局在化せしめ、アルカリ減量
処理による風合改善を可能にする方法が提案されている
(持分昭60−56802号公報)。しかしながら、か
かる方法で充分な制電性をポリエステル繊維に付与する
なめには製糸条件等を厳密にコントロールして制電剤の
中空部周辺へのブリードアウトを制御する必要があり、
製糸コストが高くなるだけでなく、15重量%を超える
ようなアルカリ減量を施した場合には染色により制電性
が容易に失われる。また、中空部が存在するために、染
色した際の色の深みや鮮明性が低下する欠点がある。
一方、芯鞘複合繊維の芯部に制電剤を高濃度に局在化さ
せてアルカリ減量処理を可能にする方法が提案されてい
るが(例えば、特公昭61−6883号公報、特開昭5
5−122020号公報、特開昭61−28016号公
報)、複合繊維であるため製糸コストが著しく上昇する
欠点があるだけでなく制電性も不充分である。
他方、後加工方法により制電性、吸汗性、防汚性等の親
水性をポリエステル繊維に付与する試みも検討され、こ
れまでに数多くの方法が提案されている。例えば親水性
高分子化合物を繊維表面に付着させる方法(例えば、特
公昭53−47435号公報等)、親水性基を有する重
合可能な単量体を繊維表面で重合させて被膜を形成する
方法(例えば、特開昭53−130396号公報等〉等
があるが、このような方法では苛酷な洗濯処理を繰返す
と効果がなくなることが多く、また耐久性を少しでも高
めようとして処理剤の付与量を多くすれば、風合が粗硬
になったり、染色堅牢性が悪くなったりする等の問題が
ある。更に、例えば婦人用のドレス、ブラウス等のソフ
トな風合が要求される薄地織物等には、ポリエステル繊
維の場合アルカリによる減量処理がよく行われるが、か
かるアルカリ減量処理を施したポリエステル繊維には、
上記の後加工方法は耐久性のある加工効果を発揮しにく
い等の多くの問題点がある。
以上述べたように、高アルカリ減量に耐えるように素材
改質した制電性ポリエステルの中実繊維は、従来技術で
はまだ得られておらず、また後加工技術にも限界がある
ため、風合改善に必要な減量率20重量%以上の高アル
カリ減量加工に耐える制電性ポリエステル中実繊維の出
現が強く望まれている。
〈発明の目的〉 本発明の目的は、上述したことから明らかなように、例
えば高アルカリ減量加工処理や苛酷に繰1返される洗濯
処理等に対して耐久性の優れた制電性、吸汗性、防汚性
等の親水性を呈する繊維等の成形物を与え得るポリエス
テル組成物を提供することにある。
本発明者は、前述したような欠点を解消し、優れた機械
的物性と耐アルカリ性や耐洗濯性を有する親水性ポリエ
ステル繊維を提供せんとして鋭意検討を行った。その結
果、従来の制電性ポリエステル繊維で一般に用いられて
いる水溶性のポリオキシエチレングリコールに代えて、
エチレンオキサイドに特定の高級オレフィンオキサイド
を共重合せしめることによって水不溶化せしめたポリオ
キシエチレン系ポリエーテルを用いることによって、上
記目的が達成できることを見出し先に出願した。しかし
ながら、かかる水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエ
ーテルを用いる方法によっても、該ポリエーテル添加後
の重縮合過程あるいは溶融成形過程での熱履歴を高温お
よび/または長時間にしてゆくと、例えば1デニール以
下の極細繊維を通常の高速紡糸法<2000〜4000
 m7分)で得ようとして溶融紡糸を高温低吐出量(長
時間滞留)条件下で行おうとすると、該ポリエーテルの
熱分解が生起するようになって該ポリエーテルの水不溶
性が失われて水溶化傾向が顕在化するなめ、制電性のア
ルカリ耐久性が低下する等の性能低下が生じることがあ
り、生産性の維持・向上や多銘柄化の点から熱履歴を苛
酷にした場合に問題になることがあることが判明した。
本発明者等は上記問題を解決すべく鋭意検討を繰返した
結果、該水不溶性ポリオキシエチレン系ポリエーテルの
熱分解がホスファイト系酸化防止剤の存在によって著し
く抑止できることを見出した。本発明はかかる知見に基
づきさらに重ねて実験を繰返しな結果完成しな。
〈発明の構成〉 本発明はけ)(a)芳香族ポリエステル100重量部に
(b)水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテル 
0.2〜30重量部および(c)ホスファイト系酸化防
止剤0.02〜3重量部を配合してなるポリエステル組
成物である。
本発明でいう芳香族ポリエステルは、芳香環を重合体の
連鎖単位に有する芳香族ポリエステルであって、二官能
性芳香族カルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と
ジオールまたはそのエステル形成性誘導体との反応によ
り得られる重合体である。
ここでいう二官能性芳香族カルボン酸としてはテレフタ
ル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、1.5−ナフタ
レンジカルボン酸、2.5−ナフタレンジカルボン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、4.4′−ビフェニ
レンジカルボン酸、3.3′−ビフェニルジカルボン酸
、4.4′−ジフェニルエーテルジカルボン酸、4.4
′−ジフェニルメタンジカルボン酸、4.4′−ジフェ
ニlレスlレホンジカルボン酸、44′−ジフェニルイ
ソプロピリデンジカルボン酸、1.2−ビス(フェノキ
シ)エタン−4,4′−ジカルボン酸、2.5−アント
ラセンジカルボン酸、2.6アンドラセンジカルボン酸
、4.4’ −p−ターフェニレンジカルボン酸、2.
5−ピリジンジカルボン酸、β−ヒドロキシエトキシ安
息香酸、p−オキシ安息香酸等をあげることができ、特
にテレフタル酸が好ましい。
これらの二官能性芳香族カルボン酸は2種以上併用して
もよい。なお、少量であればこれらの一官能性芳香族カ
ルボン酸とともにアジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ドデカンジオン酸の如き二官能性脂肪族カルボン酸
、シクロヘキサンジカルボン酸の如き二官能性脂環族カ
ルボン酸、5ナトリウムスルホイソフタル酸等を1種ま
たは2種以上併用することができる。
また、ジオール化合物としてはエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1
,3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリ
メチレングリコールの如き脂肪族ジオール、1,4−シ
クロヘキサンジメタツールの如き脂環族ジオール等およ
びそれらの混合物等を好ましくあげることができる。ま
た、少量であればこれらのジオール化合物と共に両末端
または片末端が未封鎖のポリオキシアルキレングリコー
ルを共重合することができる。
更に、ポリエステルが実買的に線状である範囲でトリメ
リット酸、ピロメリット酸の如きポリカルボン酸、グ刃
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ルの如きポリオールを使用することができる。
具体的な好ましい芳香族ポリエステルとしてはポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リヘキシレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレン−1,2
−ビス(フェノキシ〉エタン−4,4′−ジカルボキシ
レート等のほか、ポリエチレンイソフタレート・テレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート・イソフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート・デカンジカルボキシ
1ル −ト等のような共重合ポリエステルをあげることができ
る。なかでも機械的性質、成形性等のバランスのとれた
ポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフ
タレートが特に好ましい。
かかる芳香族ポリエステルは任意の方法によって合成さ
れる。例えばポリエチレンテレフタレートについて説明
すれば、テレフタル酸とエチレングリコールとを直接エ
ステル化反応させるか、テレフタル酸ジメチルの如きテ
レフタル酸の低級アルキルエステルとエチレングリコー
ルとをエステル交換反応させるかまたはテレフタル酸と
エチレンオキサイドとを反応させるかして、テレフタル
酸のグリコールエステルおよび/またはその低重合体を
生成させる第1段反応、次いでその生成物を減圧上加熱
して所望の重合度になるまで重縮合反応させる第2段の
反応とによって容易に製造される。
本発明の組成物にあっては、上記の芳香族ポリエステル
に対して水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテル
を配合する。本発明でいう水不溶性とは、純水100g
中に試料5gを入れて100℃で60分間攪拌処理した
後、室温まで放冷し、次いでJIS規格5種Aの濾紙を
用いて自然濾過した際、90重量%以上が濾別されるも
のをいう。
かかる水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルと
しては、上記した水不溶性の条件を満足するポリオキシ
エチレン系ポリエーテルがすべて使用できるが、なかで
も好ましいものとして下記一般式(I>で表わされるポ
リオキシエチレン系ポリエーテルをあげることができる
Z干(CH2CHzO)c  (R”O)−R211に
−<工)上記式中、Zは1〜6個の活性水素を有する有
機化合物の残基であり、メタノール、プロパツール、ブ
タノール、フェノール、エチレングリコール、ビスフェ
ノールA、プロピレングリコール、ブチレングリコール
、ブタンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、トリエタノールアミン、ジグリセリン、ペンタエリ
スリトール、ソルビトール等のヒドロキシル基含有化合
物の残基およびエチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン、ジエチレントリアミン等の1級および2級アミン
類の残基等をあげることができ、なかでもヒドロキシル
基含有化合物が好ましい。R1は炭素原子数6以上のア
ルキレン基または置換アルキレン基であり、なかでも炭
素原子数6〜50の置換アルキレン基が好ましい。かか
るR1の特に好ましい具体例としては、シクロヘキシル
基、フェニルエチレン基、ヘキシルエチレン基、メチル
−ペンチルエチレン基、ヘプチルエチレン基、メチル−
ヘキシルエチレン基、炭素原子数12〜40のアルキル
エチレン基等をあげることができる。また、R1は上記
2種以上の混合であってもよい。
R2は水素原子、炭素原子数1〜40の一価の炭化水素
基、炭素原子数2〜40の一価のヒドロキシ炭化水素基
または炭素原子数2〜40の一価のアシル基であり、該
炭化水素基としてはアルキル基、アルケニル基、シクロ
アルキル基、アリール基、アルキルアリール基またはヒ
ドロキシアルキル基が好ましい。また該アシル基として
はアルケノイル基、シクロアルキルカルボニル基、アリ
ールカルボニル基またはアルキルアリールカルボニル基
が好ましい。kはZの元になる有機化合物が有する活性
水素数に対応する1〜6の整数である。ρはkX、Qが
70以上となる整数であることが必要であり、分子間ま
たは分子内で同一であっても異なってもよい。kXJ)
の値が70未満である時には最終的に得られるポリエス
テル組成物成形品の制電性等の親水性のアルカリ耐久性
が不充分となる。また、kXβの値が大きくなるに従っ
て親水性およびその耐久性が向上するが、この値が20
00を越えると最早著しい親水性およびその耐久性の向
上は認められ難くなり、かえって該ポリオキシエチレン
系ポリエーテルの水不溶化が困難になる傾向があるので
、ρとしてはkXρの値が2000以下となる整数であ
るのが好ましい。kX、Qのより好ましい範囲は100
〜500の範囲である。mは1以上の整数であり、好ま
しくは1以上であって且つρ×0.3以下の整数であり
、分子間または分子内で同]5 −であっても異なっていてもよい(但し、kが2〜6の
場合にはZに結合しなに個の分校中多くとも(k−1)
個の分校内でmがOであることができる)。mがすべて
0であるときには該ポリエーテルは水溶性であるなめ本
発明の効果は奏されず、逆にmがρ×0.3を越えると
きには疎水性が大きくなりすぎて最終的に得られるポリ
エステル組成物成形品の親水性が不充分になる傾向があ
るので好ましくない。mはより好ましくは1〜.1)X
o、2の範囲の整数である。かかるポリオキシエチレン
系ポリエーテルを構成するC H2CH20単位および
RIO単位の配列は任意でよく、各単位がランダムに配
列していても、また各単位が任意の原字でブロックを形
成し配列していてもよいが、なかでもRIO単位が単独
またはブロックを形成して該ポリエーテル分子鎖末端に
局在する配列をとるのが少量のR10単位の導入で該ポ
リエーテルの高度な水不溶化を可能にするなめに親水性
が高く特に好ましい。
なお、上記ポリオキシエチレン系ポリエーテルが実質的
に親水性と水不溶性とを併せ有する範囲で炭素原子数3
〜5のオキシアルキレン単位が共重合されていてもよく
、かかるオキシアルキレン単位の導入は該ポリエーテル
の融点を下げると共にその溶融粘度を減じる効果がある
のでポリエーテルの取扱い上好ましいことがある。かか
る炭素原子数3〜5のオキシアルキレン基としてはオキ
シプロピレン基、オキシテトラメチレン基、オキシエチ
ルエチレン基、オキシプロピルエチレン基およびこれら
の2種以上の混合等を例示することができる。
かかるポリオキシエチレン系ポリエーテルは、活性水素
化合物にエチレンオキサイド、炭素原子数6以上のオレ
フィンオキサイドおよび必要に応じて炭素原子数3〜5
のアルキレンオキサイドを反応せしめることにより合成
することができる。
かかるオレフィンオキサイドとしてはなかでもノネンオ
キサイド、シクロヘキセンオキサイド、炭素原子数12
〜40のα−オレフィンオキサイドが特に好ましい。
上記のポリオキシエチレングリコール系ポリエーテルの
特に好ましい具体例を下記の表に示す。
かかる水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルの
配合量は前記芳香族ポリエステル100重量部に対して
0.2〜30重量部の範囲である。0,2重量部より少
ないときは親水性が不足して充分な制電性、吸汗性、防
汚性を呈することができない。
また、30重量部より多くしても最早制電性、吸汗性、
防汚性の向上効果は認められず、かえって得られる組成
物の機械的性質、耐熱性、耐光性が損なわれるようにな
る。
また、本発明の組成物を溶融紡糸して繊維になす場合に
は、該繊維中の上記ポリエステル含有量を0.2〜10
重量%の範囲にするのが、紡糸時の断糸や延伸時の単糸
切れによるローラ巻付等の発生を抑制する見地から好ま
しく、なかでも0.2〜7.0重量%の範囲が特に好ま
しい。
本発明の組成物には上記水不溶性ポリオキシエチレン系
ポリエーテルの熱分解抑制のためにホスファイト系酸化
防止剤が配合される。かかるホスファイ1へ系酸化防止
剤としては、酸化防止能を有するホスファイト系化合物
がすべて使用できるが、なかでもトリフェニルホスファ
イト、トリス(24−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフ
ァイト、トリス(モノノニルフェニル)ホスファイト、
トリス(ジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(モ
ノ、ジノニルフェニル)ホスファイト、ジフェニルモノ
オクチルホスファイト、ジフェニルモノデシルホスファ
イト、ジデシルモノフェニルホスファイト、トリスデシ
ルホスファイト、トリスイソデシルホスファイト、ビス
(ジアルキル(ci□〜C15) )ビスフェノールA
ジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジ
ホスファイト、ジ(モノノニルフェニル)ペンタエリス
リトールジホスファイト、ジ(トリデシルフェニル)ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ
ーt−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、4.4′−ブチリデン−ビス(3
−メチル−6−し−ブチルフェニル−ジ−トリデシルホ
スファイト)、2,4.4’ブチリジン−トリス(3−
メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシルホス
ファイト)、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)4.4′−ビフェニレンホスホナイト等を特に好
ましい具体例としてあげることができる。
かかるホスファイト系酸化防止剤の配合量は前記芳香族
ポリエステル100重量部に対して0.02〜3重量部
の範囲である。0.02重量部より少ないときは上記し
た熱分解抑止効果が不充分であり、また3重量部より多
くしてももはや熱分解抑止効果の向上は認められず、か
えって得られる組成物の機械的性質、色相等が損なわれ
るようになる。
本発明のポリエステル組成物には、特に制電性を向上さ
せるために有機または無機のイオン性化合物を配合する
ことができる。有機イオン性化合物としては、例えば、
下記一般式(II)、(1)で示されるスルホン酸金属
塩およびスルホン酸第4級ホスホニウム塩が好ましい。
RS 03M      ・・・(I[)式中、Rは炭
素原子数3〜30のアルキル基まなは炭素原子数7〜4
0のアリール基、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類
金属を示す。上記式(II>においてRがアルキル基の
ときはアルキル基は直鎖状であってもまたは分校した側
鎖を有していてもよい。MはNa、 K、 Li等のア
ルカリ金属またはMg、 Ca等のアルカリ土類金属で
あり、なかでもLi。
Na、 Kが好ましい。かかるスルホン酸金属塩は1種
のみを単独で用いても2種以上を混合して使用してもよ
い。好ましい具体例としてはステアリルスルホン酸ナト
リウム、オクチルスルホン酸ナトリウム、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、炭素原子数の平均が14で
あるアルキルスルホン酸ナトリウム混合物、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム(ハード型、ソフト型)、
ドデシルベンゼンスルホン酸リチウム(ハード型、ソフ
ト型)ドデシルベンゼンスルホン酸マグネシウムくハー
ド型、ソフト型)等をあげることができる。
RS O3P RIR2R5R4・・・ (I)式中、
Rは上記式(II)におけるRの定義と同じであり、R
+、 R2,R3および&はアルキル基またはアリール
基でなかでも低級アルキル基、フェニル基またはベンジ
ル基が好ましい。かがるスルホン酸第4級ホスホニウム
塩は1種のみを単独で用いても2種以上を混合して使用
してもよい。好ましい具体例としては炭素原子数の平均
が14であるアルキルスルホン酸テトラブチルホスホニ
ウム、炭素原子数の平均が14であるアルキルスルホン
酸テトラフェニルホスホニウム、炭素原子数の平均が1
4であるアルキルスルホン酸ブチルトリフェニルホスホ
ニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホス
ホニウム(ハード型、ソフト型)、ドデシルベンゼンス
ルホン酸テトラフェニルホスホニウム(ハード型、ソフ
ト型)、ドデシルベンゼンスルホン酸ベンジル1へリフ
ェニルホスホニウム(ハード型、ソフト型)等をあげる
ことができる。
無機のイオン性化合物としてはヨウ化カリウム、塩化ナ
トリウム、塩化カルシウム、チオシアン酸ナトリウム、
チオシアン酸カリウム、チオシアン酸リチウム、チオシ
アン酸セシウム等を好ましいものとしてあげることがで
きる。
かかる有機または無機のイオン性化合物は1種でも、2
種以上併用してもよい。その配合量は、芳香族ポリエス
テル100重量部に対して0.05〜10重量部の範囲
が好ましい。0□05重量部未満では制電性改善の効果
が小さく、10重量部を越えると組成物の機械的性質を
損なうようになる。
前記水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテル、ホ
スファイト系酸化防止剤および必要に応じて上記有機お
よび/または無機のイオン性化合物を配合するには、任
意の方法が採用され、また両者は同時にまたは任意の順
序で芳香族ポリエステルに配合することができる。即ち
、芳香族のポリニスデルの成形が終了するまでの任意の
段階、例えば芳香族ポリエステルの重縮合反応開始前、
重縮合反応途中、重縮合反応終了時であってまだ溶融状
態にある時点、粉粒状態、成形段階等において、三者を
予め溶融混合してから添加しても、2回以上に分割添加
しても、三者を予め別々に芳香族ポリエステルに配合し
た後、成形前等において混合してもよい。更に、重縮合
反応中期以前に添加するときは、グリコール等の溶媒に
溶解または分散させて添加してもよい。
なお、本発明の組成物には、ホスファイト系以外の酸化
防止剤、紫外線吸収剤を配合してもよく、こうすること
は好ましいことである。その他、必要に応じて難燃剤、
蛍光増白剤、艶消剤、着色剤、その他の添加剤等を配合
してもよい、。
本発明のポリエステル組成物を繊維用途に使用する場合
には、任意の製糸条件が何等の支障なく採用することが
できる。例えば、500〜2500 m7分の速′度で
溶融紡糸し、延伸、熱処理する方法、1500−500
0 m7分の速度で溶融紡糸し、延伸と仮撚加工とを同
時にまたは続いて行う方法、5000 m7分以上の高
速で溶融紡糸し、用途によっては延伸工程を省略する方
法等任意の製糸条件が採用される。また得られた繊維ま
たは織編物を100°C以上の温度で熱処理することは
、Wi造の安定化と組酸物中に含有されているポリオキ
シエチレン系ポリエーテルおよび必要に応じて含有され
ているイオン性化合物の表面近傍への移行を助長するの
で好ましい。更に必要に応じて弛緩熱処理等も併用する
ことができる。
また、本発明の組成物は、フィルムやシートの用途にも
使用することができ、この場合に任意の成形条件を何等
の支障なく採用することができる。
例えば製膜後一方向に延伸する方法等任意の条件が採用
される。またフィルム、シート等を100℃以上の温度
で熱処理することは上述した理由から好ましいことで諧
・る。
更に、本発明の組成物はマスターバッチとなして用いる
こともでき、これを該ポリエーテルを含有しない通常の
ポリエステルで希釈して溶融成形し、繊維、フィルム、
シート等の最終成形品とすることもできる。
〈発明の効果〉 本発明の組成物にあっては、含有される水不溶性ポリオ
キシエチレン系ポリエーテルの熱分解が顕著に抑止され
るので、成形品となしな際に下記の如き特徴が充分に発
揮され、工業的に極めて有用である。
本発明のポリエステル組成物から得られた繊維等の成形
品は、洗濯およびアイロンやプレスの如き熱処理を繰返
し行っても優れた制電性、吸汗性、防汚性をそのまま維
持するので洗濯、熱処理が頻繁に行われ且つ制電性、吸
汗性、防汚性を必要とする用途にとって極めて好適な素
材となる。
近年、各種職場で着用されるユニフォーム、工場作業等
で着用される作業衣、医療関連、食品関連等の職場で着
用される白衣等の衣料、病院、ホテル等で使用されるシ
ーツ地、布団カバー地、浴衣等の寝具、寝衣等、更には
レストラン、各種宴会、集会場等で使用されるテーブル
クロス等は、リネン類といわれ、これらを使用するとこ
ろにレンタルされる場合が多く、このウェイトは年々高
まりつつある。これらの商品分野は、リネンサプライ分
野とも称されるが、この分野において商品に要求される
ことは、商品を使用する側からすれば、清潔であること
と快適に使用または着用できるということであり、一方
商品をレンタルする側からすれば、使用後の商品の汚れ
が落ちやすく、洗濯中に汚れが再付着せず、洗濯、アイ
ロン、プレス等を繰返しても商品が劣化せず且つ快適性
を保つことである。快適性の内容は使用場所によって変
るが、着用中にかいた汗を吸い取る(吸汗性〉とか静電
気を発生しない(制電性)ということが代表的なもので
ある。従って、これらのリネンサプライ分野の商品には
、汚れが落としやすく、洗濯中に汚れが再付着しない、
即ち防汚性があり、吸汗性、制電性を併せ持ち、且つこ
れらの性能が洗濯を繰返しても、洗濯後のアイロンやプ
レス等の熱処理を繰返しても、初期の性能を保つものが
望ましい。本発明の組成物よりなる商品は防汚性、吸汗
性、制電性を有し、且つ耐洗濯性および耐熱性に優れる
ので好適に使用することができる。
また、周知の如くポリエステル繊維は風合改善を目的と
したアルカリ減量加工が施される場合が多いが、本発明
のポリエステル組成物よりなる繊2つ 維の制電性、吸汗性、防汚性の機能は、かかるアルカリ
減量加工によって同等影響されず、またアルカリ減量に
よる機械的物性の低下も極めて少ないため、アルカリ減
量処理による風合改善が可能であり、ランジェリ−等の
女性インナー用途、裏地、無塵衣等の分野はもとより、
制電、吸汗、防汚分野での表地として使用が可能であり
、極めて有用である。
更に、本発明の組成物よりなるポリエステル繊維は、従
来の複合繊維タイプ(芯鞘型複合繊維の芯部に制電剤を
高濃度に局在化させてアルカリ処理を可能にしたもの)
や中空繊維タイプ(ポリエステル中空繊維の中空部周辺
に制電剤を局在化し”Cアルカリ処理を可能にしたもの
)の制電性ポリエステル繊維に比較して、特別の紡糸を
行う必要がなく、通常の紡糸方法で製糸してよく、製糸
コスト、銘柄多様化(異形断面、細デニール化容易〉、
染色品の色の深み・鮮明性等の点で格段に優れている。
なお、上記記述は本発明の組成物を芯鞘型複合繊維の芯
成分または/および鞘成分として用いたり、あるいは中
空繊維とすることを排除するものではなく、本発明の組
成物は必要に応じて芯鞘型複合繊維や中空繊維になして
同等差支えない。制電性およびその耐久性の点だけから
言えばそれはむしろ好ましいことであり、用途によって
は有用である。
また、本発明の組成物をフィルムやシートとなした場合
には、特に耐水性の点で著しく優れな制電性、吸水性、
印刷性、接着性等を奏するので極めて有用である。
〈実施例〉 以下に実施例をあげ更に説明する。実施例中の部および
%はそれぞれ重量部および重量%を示し、得られるポリ
エステル繊維の制電性、吸水性および防汚性は以下の方
法で測定しな。
(1)制電性 試料は予め温度20℃、相対湿度65%の雰囲気中に一
昼夜以上放置して調湿した後、スタチツクオネストメー
ターを使用して電極にl0KVを印加し、温度20℃、
相対湿度65%において試料帯電圧の半減期(秒)を測
定する。
(2)吸水速度(JIS−L1018に準する)試料を
水平に張り、試料の上1cmの高さから水滴を1滴(0
,04cc)滴下し、水が完全に試料に吸収され反射光
が観測されなくなるまでの時間(秒)を測定する。
(3)防汚性 (i)  防汚処理 下記組成の汚染液300CCをカラーベット染色試験器
(日本染色機械製)のポットに入れ、この中にホルダー
にはさんだ10cmX 13cmの試料を浸漬させ、5
0℃で100分間攪拌処理しな。
汚染液組成 なお、上記人工汚れ液の組成は下記の通りである。
人工汚れ液 上記処理後転く水洗した後、試料を濾紙の間にはさんで
余分の汚染液を除いた。この汚染処理、水洗および余分
の汚染液を除く処理を4回繰返した。次いで汚染した試
料の半分を家庭洗濯機の弱の条件でマルセル石鹸を2g
/ρ含む40℃の温湯中で10分間洗濯しな。
しかる後、下記方法によって汚染性および除去性を求め
た。
(11)汚染性および除去性の求め方 マクベスMS−2020(Instrumental 
ColorSystem Lim1ted製)を用い、
常法によりCIE表色計のEoを求め、汚染性および除
去性を下記式により計算した。
△E” い == B*  t   B*  □ΔE”
  n  =E”  1  E”  3上記式中、△E
″A=汚染性 八E”B:除去性 Ell :汚染処理前の試料のE゛ E°2:汚染処理後の試料のEo E°3 :洗濯処理後の試料のEo (4)洗濯〜熱処理 制電性、吸水速度および防汚性の洗濯〜熱処理に対する
耐久性を調べるための洗濯処理および熱処理は下記によ
った。
(il  洗濯処理 家庭用洗濯機くナショナルNA−68OL)を用い、新
酵素ザブ(花王製)2g/ρ溶液を30g(浴比1:3
0)入れ、試料をいれて40℃で10分間、自動渦巻き
水流にて洗濯する。その後脱水し、40℃の温水30g
 (浴比1:30)で5分間湯洗、脱水し、次いでオー
バーフロー水洗を10分間行い脱水した。上記洗濯を1
回処理とし、これを必要な回数繰返した。
(iil  熱処理 熱風乾燥機中で、空気雰囲気において170℃の温度で
1分間処理し、これを熱処理1回としな。従って、洗濯
〜熱処理の繰返しとは、上記の洗濯を1回行った後に、
熱処理を1回行い、これを洗濯〜熱処理1回とし、かが
る組合せ処理を必要回数繰返すことを意味する。
参考例 テレフタル酸ジメチル100部、エチレングリコール6
0部、酢酸カルシウム1水塩0.06部(テレフタル酸
ジメチルに対して0.066モル%)および整色剤とし
て酢酸コバルト4水塩0.009  (テレフタル酸ジ
メチルに対して0.007モル%)をエステル交換缶に
仕込み、窒素ガス雰囲気下で4時間がけて140℃から
220°Cまで昇温して生成するメタノールを系外に留
去しながらエステル交換反応さぜな。エステル交換反応
終了後、安定剤としてリン酸トリメチル0.058部(
テレフタル酸ジメチルに対して0.080モル%〉およ
び消泡剤としてジメチルポリシロキサンを0.024部
加えた。次いで10分後に三酸化アンチモン0.04部
(プレフタル酸ジメチルに対して0.027モル%)を
添加し、同時に過剰のエチレングリコールを追出しなか
ら240°Cまで昇温した後、重合缶に移した。次いで
下記化学式 %式%)( (但し、jは14〜16の整数、ρは平均値として約1
80 、 mは平均値として約10である)で表わされ
る水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルを4部
添加し、引続いて1時間かけて760mmHgから1 
mmHgまで減圧し、同時に1時間30分かけて240
℃から280°Cまで昇温しな。l mmHg以下の減
圧下で重合温度280℃で更に2時間重合した時点で酸
化防止剤としてイルガノックス1010くチバ・ガイギ
ー社製)0.4部を真空不添加し、その後更に30分間
重合した。得られなポリマーの極限粘度は0.645で
あり、軟化点は262℃であった。このポリマーを常法
によりチップ化した。
このチップを常法により乾燥し、孔径Ojmmの円形紡
糸孔を24個穿設した紡糸口金を使用して285℃で溶
融し、吐出量37.5g/分、引取り速度1500 m
7分で紡糸し、次いで得られる延伸糸の伸度が30%に
なるような延伸倍率で80℃の加熱ローラーと160℃
のプレートヒーターとを使って延伸熱処理して75デニ
ール/24フイラメントの延伸糸を得た。
得られた延伸糸をメリヤス編地となし、常法により精練
、プリセット(180℃×45秒)して編地Aを得な。
またプリセット後3.5%の水酸化ナトリウム水溶液に
より沸騰温度で処理して減量率20%の編地Bを得な。
次いで編地Aおよび編地Bを純水にて130℃で60分
間熱水処理(染色処理のモデル)した後、常法にしたが
ってファイナルセット(160℃×45秒〉した。
得られな編地Aおよび編地Bを用いて、洗濯〜熱処理O
回(L Hoと称する)および洗濯〜熱処理25回繰返
しく L H29と称する)後の制電性(帯電圧半減期
(秒))、吸水速度く秒)および防汚性を評価した。結
果を第1表に示す。
実施例1〜3、比較例 参考例において新たにホスファイト系酸化防止剤として
トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル〉ホスファイ
トを第1表記載の量、ポリオキシエチレン系ポリエーテ
ルと同時期に添加する以外は参考例と同様に行い、極限
粘度が0.643〜0.651の範囲であり、軟化点が
261〜263℃の範囲であるチップを得な。
これらのチップを常法により乾燥し、孔径0.15mm
の円形吐出孔を72個穿設した紡糸口金を使用して30
0℃で溶融し、吐出量13.5g/分、引取り速度38
00 m7分で高速紡糸して32デニール/72フイラ
メント(単糸0.44デニール)の極細糸を得な。
以下参考例と同様にして製編、精練、プリセット、アル
カリ減量、ファイナルセット、洗濯〜熱処理を行った。
制電性、吸水速度、防汚性の評価結果を第1表に示す。
実施例4 実施例3において、新たにイオン性化合物として炭素原
子数が8〜20で平均炭素原子数が14であるアルキル
スルホン酸ナトリウムの0.4部を、重合反応の減圧過
程において真空度が3 mmHgに到達した時点から1
0分後に真空下に添加する以外は実施例3と同様に行っ
た。結果を第1表に示した。
実施例5 実施例4においてイオン性化合物として使用したアルキ
ルスルホン酸ナトリウムに代えて、ドデシルベンゼンス
ルホン酸テトラブチルホスホニウムを使用する以外は実
施例4と同様に行った。結果は第1表記載の通りであっ
た。
実施例6〜8 3つ 実施例4においてホスファイト系酸化防止剤として使用
したトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフ
ァイトに代えて各々ジステアリルペンタエリスリトール
ジホスファイト、ビス(26ジーt−ブチル−4−メチ
ルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、4
.4′−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェニル−ジ−トリデシルホスファイト)を使用する
以外は実施例4と同様に行った。結果を第1表に示しな
手 続 補 正 書 1、事件の表示 特願平 645B 2、発明の名称 ポリエステル組成物 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 大阪府大阪市中央区南本町1丁目6番7号(300+帝
人株式会社 代表者  板  垣    宏(ほか1名)4、代理人 東京都千代田区内幸町2丁目1番1号 (飯野ビル) 5、補正の対象 1) 特許請求の範囲は別紙のとおり。
2)明細書の第2頁第11〜12行の記載[・・・・・
・および該組成物を溶融紡糸してなるポリエステル繊維
・・・・・・−1を削除する。
3)明細書の第9頁第16行の記載r4.4′−ビフェ
ニレンジカルホ゛ン酸・・・・・・」をr 4.4’−
ビ゛フエニルジカルボン酸・・・・・・」と訂正する。
4) 明細書の第15頁第1行の記載「・・・・・・ア
ルカノイル」を「・・・・・・アルカノイル」と訂正す
る。
5) 明細書の第15頁第2行の記載「シクロアルキル
カルボニル基」を「アルケノイル基、シクロアルキルカ
ルボニル基」と訂正する。
6) 明細書の第19頁下から第3行の記載[・・・・
・・C6Hs CH2・・・・・・」を[・・・・・・
−CR2C6)(s・・・・・・」と訂正する。
7)明細書の第19頁下から第1行の記載「・・・・・
・異種のみ・・・・・・」を「・・・・・・1種のみ・
・・・・・」と訂正する。
8)明細書の第27頁第9行の記載「・・・・・・一方
向に延伸する・・・・・・」を削除し、代りに下記の記
載を挿入する。
「一方向のみに張力をかけて異方性を持たせる方法、同
時に又は任意の順序で二方向に延伸する方法、二段以上
の多段延伸する」 以上 (別紙) 特許請求の範囲 (1) (a)方向族ポリエステル100重量部に(b
)水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテル0.2
〜30重量部および(C)ホスファイト系酸化防止剤0
,02〜3重量部を配合してなるポリエステル組成物。
(2)水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルが
下記一般式(I> Z −E (CH2CH20)ρ (R10)−R2]
k(I) [式中、Zは1〜6個の活性水素を有する有機化合物残
基、R1は炭素原子数6以上のアルキレン基又は置換ア
ルキレン基、R2は水素原子、炭素原子数1〜40の一
価の炭化水素基、炭素原子数2〜40の一価のヒドロキ
シ炭化水素基又は炭素原子数2〜40の一価のアシル基
、1(は1〜6の整数、ρはkXfJが70以上となる
整数、mは1以上の整数]で表わされるポリオキシエチ
レン系ポリエーテルである請求項(1)に記載のポリエ
ステル組成物。] 手続補正書 平成2年4月lρl]

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)芳香族ポリエステル100重量部に(b)
    水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテル0.2〜
    30重量部および(c)ホスファイト系酸化防止剤0.
    02〜3重量部を配合してなるポリエステル組成物。
  2. (2)水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルが
    下記一般式( I ) Z−[(CH_2CH_2O)_l(R^1O)_m−
    R^2]_k・・・( I )[式中、Zは1〜6個の活
    性水素を有する有機化合物残基、R^1は炭素原子数6
    以上のアルキレン基又は置換アルキレン基、R^2は水
    素原子、炭素原子数1〜40の一価のヒドロキシ炭化水
    素基、炭素原子数2〜40の一価のヒドロキシ炭化水素
    基又は炭素原子数2〜40の一価のアシル基、kは1〜
    6の整数、lはk×lが70以上となる整数、mは1以
    上の整数]で表わされるポリオキシエチレン系ポリエー
    テルである請求項(1)に記載のポリエステル組成物。
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US07/672,956 US5262460A (en) 1988-08-04 1991-03-21 Aromatic polyester resin composition and fiber
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11172090A (ja) * 1997-10-08 1999-06-29 Toppan Printing Co Ltd ポリエステル系樹脂組成物およびその成形物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11172090A (ja) * 1997-10-08 1999-06-29 Toppan Printing Co Ltd ポリエステル系樹脂組成物およびその成形物

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