JPH10306154A - 防汚性共重合ポリエステルおよびそれからなるポリエステル繊維 - Google Patents

防汚性共重合ポリエステルおよびそれからなるポリエステル繊維

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JPH10306154A
JPH10306154A JP10305197A JP10305197A JPH10306154A JP H10306154 A JPH10306154 A JP H10306154A JP 10305197 A JP10305197 A JP 10305197A JP 10305197 A JP10305197 A JP 10305197A JP H10306154 A JPH10306154 A JP H10306154A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗剤の種類に影響され難く、低温洗濯でも良
好な防汚性を発揮し、しかも洗濯耐久性に優れた防汚性
ポリエステル繊維を得るに適した共重合ポリエステルを
提供する。 【解決手段】 片末端封鎖ポリオキシアルキレングリコ
ールがポリエステル重量に対して1重量%以上、および
その他の共重合成分が全酸成分に対して2モル%以上共
重合された、固有粘度が0.5以上のポリエチレンテレ
フタレート系共重合ポリエステルであって、前記片末端
封鎖ポリオキシアルキレングリコールの共重合量X(重
量%)とその他の共重合成分の共重合量(Yモル%)と
が下記式を満足する防汚性共重合ポリエステル。 13≦2X+Y≦30

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防汚性に優れた共重
合ポリエステルおよびそれから得られる繊維に関する。
さらに詳しくは、本発明は、特に使用する洗剤の種類に
限定されず常温ないし低温においても良好な防汚性を呈
し、しかも繰り返し洗濯に対する耐久性にも優れた防汚
性繊維を得るに適した共重合ポリエステルおよびそれか
らなる繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルは、その優れた性能のゆえ
に繊維、樹脂、フィルム等として幅広く用いられてい
る。特にポリエステル繊維は寸法安定性に優れ、強く、
また皺になりにくい等の優れた特性を有することから、
衣料のあらゆる分野で活用されている。特に病院、食品
産業、オフィス、ガソリンスタンド等では、近年多様な
ユニフォームが利用されるようになり、ポリエステル繊
維のテキスタイルユニフォーム分野への展開も目覚まし
いものがある。
【0003】しかしながら、このような優秀な特性を持
つポリエステルも、本来は疎水性の物質であり、そのた
め各種の弊害があることも知られている。例えば、吸水
性、吸湿性に乏しく、油汚れが付きやすく、一旦付着し
た汚れはとれにくく、また洗濯中に再汚染しやすい、さ
らには静電気が発生しやすく塵埃を付着しやすいという
種々の欠点を有している。
【0004】上記のような欠点を解消するため、ポリエ
ステルに親水性を付与する方法、例えばポリオキシエチ
レングリコールフェニルグリシジルエーテル(特開平1
−236236号公報)またはポリオキシエチレングリ
コールメチル−1,2−ジヒドロプロピルエーテル(特
開平1−234420号公報)を共重合して親水性を付
与し、防汚性を改善する方法が提案されている。確かに
これらの方法によれば、ある程度防汚性の洗濯耐久性を
向上させることができるが、十分な性能を得るためには
その共重合量を大量にする必要があり、その結果得られ
る共重合ポリエステルの物性が著しく低下したり、色相
が特に黄色味の強いものとなるため、繊維等の製品とし
た場合品位を著しく落とすことになる。
【0005】また別の方法として、非反応性のオキシエ
チレン系ポリエーテルをポリエステル中にブレンドする
方法(特開平2−269762号公報、特開平3−18
2546号公報等)も提案されている。しかしこれらの
方法では、得られるポリエステルの制電性、吸汗性、防
汚性等の特性は改善されるが、前記剤は単にポリエステ
ル中に物理的に配合されているのみであるため、洗濯時
の耐久性に劣るという欠点がある。さらには、これらの
方法で得られるポリエステルからなる繊維は、JISで
定められた防汚性評価法(40℃の温水中で洗濯)で評
価した場合には優れた防汚性を示すが、一般に家庭で採
用されている洗濯条件(常温の水道水で洗濯)で評価し
た場合には十分な防汚性能を発揮しないという問題点が
ある。
【0006】このような問題点を解消する方法として
は、片末端が封鎖されたポリオキシアルキレングリコー
ル、例えばポリオキシアルキレングリコールモノアルキ
ルエーテルをポリエステル末端に共重合させる方法が提
案されている(特開昭62−90312号公報等)。確
かにかかる方法によれば、マルセル石鹸のような純石鹸
分(脂肪酸ナトリウム塩)を多く含む工業用洗剤や家庭
用洗剤でも、界面活性剤の含有量が高い場合には、常温
の水道水での洗濯でも良好な洗濯耐久性を示すが、使用
する洗剤の界面活性剤含有量が低くなると、常温での洗
濯に対する洗濯耐久性が十分とはいえない。特に最近の
家庭用洗剤はその便利さを追求するためコンパクト化が
行われ、その結果含まれる界面活性剤の量が減少してき
ており、また主として綿等の天然繊維をターゲットとし
た酵素配合などの高付加価値化が行われているが、これ
らはポリエステル繊維にとっては不利な方向である。
【0007】更に、繊維の風合いを高めることを目的と
してアルカリ減量処理を施すと、本来有していた汚れ除
去性が全く失われてしまうという欠点を有しており、こ
のような家庭用洗剤に適した防汚性ポリエステル繊維の
開発が要望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みなされたもので、その目的は、洗剤の種類に影響さ
れ難く、低温洗濯でも良好な防汚性を発揮し、しかも洗
濯耐久性に優れた防汚性ポリエステル繊維を得るに適し
た、共重合ポリエステルおよびその繊維を提供すること
にある。
【0009】更に、本発明の他の目的は、アルカリ減量
処理を施した後でも優れた防汚性能を発揮することがで
きる防汚性ポリエステル繊維を得るに適した、共重合ポ
リエステルおよびその繊維を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上述の従来
技術が有していた欠点を解消する為に、特に共重合ポリ
エステルについて鋭意検討を重ねた結果、特定の片末端
封鎖ポリオキシアルキレングリコールと、特定のエステ
ル形成性二官能性化合物とを特定割合で共重合したポリ
エステルが十分な防汚性能を有していることを突き止
め、更に鋭意検討を重ねた結果本発明を完成するに至っ
た。
【0011】すなわち、本発明の第1の目的は、主たる
繰り返し単位がエチレンテレフタレートからなり、下記
一般式(化5)で表される片末端封鎖ポリオキシアルキ
レングリコールがポリエステル重量を基準として1重量
%以上、および下記一般式(化6)で表される共重合成
分がポリエステル中の全酸成分を基準として2モル%以
上共重合された、固有粘度が0.5以上のポリエチレン
テレフタレート系共重合ポリエステルであって、前記片
末端封鎖ポリオキシアルキレングリコールの共重合量X
(重量%)と下記一般式(化6)で表される共重合成分
の共重合量Y(モル%)とが下記式(数3)を満足する
ことを特徴とする防汚性共重合ポリエステル、および該
共重合ポリエステルよりなるポリエステル繊維により達
成することができる。
【0012】
【化5】R1 O−(R2 O)n −H (式中、R1 は芳香族または脂肪族の一価有機基、R2
はアルキレン基、nは30〜140の整数を表す。)
【0013】
【化6】E1 −R3 −E2 (式中、E1 およびE2 はそれぞれ独立したエステル形
成性官能基、R3 はアルキレン基、アリーレン基または
アラルキレン基を表す。)
【0014】
【数3】13≦2X+Y≦30
【0015】また、本発明の第2の目的は、上記一般式
(化6)で表される共重合成分として、5−金属塩スル
ホイソフタル酸、5−ホスホニウムスルホイソフタル
酸、及びこれらの低級アルキルエステルからなる群から
選ばれる共重合成分の共重合量を、得られる共重合ポリ
エステルポリマーを構成する全酸成分を基準として0.
2〜5.0モル%とした防汚性共重合ポリエステル、お
よび該共重合ポリエステルよりなるポリエステル繊維に
より達成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明が対象とする共重合ポリエ
ステルは、エチレンテレフタレートを主たる繰り返し単
位とするポリエチレンテレフタレート系共重合ポリエス
テルであり、後述する共重合成分以外は実質的にテレフ
タル酸成分とエチレングリコール成分とからなる共重合
ポリエステルである。
【0017】本発明においては、該共重合ポリエステル
は、前記一般式(化5)で表される片末端封鎖ポリオキ
シアルキレングリコールがポリエステル重量を基準とし
て1重量%以上共重合されている必要がある。式中、R
1 は芳香族または脂肪族の1価有機基であり、例えば置
換基有していてもよい、フェニル基やナフチル基等の芳
香族基、メチル基やエチル基等のアルキル基などであ
り、熱安定性の観点から芳香族基がより好ましい。ま
た、R2 はアルキレン基であり、炭素数が2〜4のエチ
レン基、プロピレン基またはテトラメチレン基が好まし
く、なかでもエチレン基の場合親水性に優れ良好な防汚
性が得られるので特に好ましい。勿論これらのアルキレ
ン基は2種以上が共重合されていてもよく、その際ラン
ダム共重合体であってもブロック共重合体であってもい
ずれでもよいが、プロピレン基やテトラメチレン基はエ
チレン基の場合と比較してその疎水性が高いので、モル
濃度でエチレン基が多い共重合体が好ましい。また、n
は30〜140の整数である。nが30未満である場合
には、十分な防汚性を得るための共重合量が高くなり、
このような場合、ポリエステルの耐熱性が劣ったり、ポ
リエステルの末端が封鎖されるためにポリエステル自体
の重合度を充分に上げることができず、ひいては得られ
る繊維の力学物性を確保できなくなる。一方、nが14
0を越える場合には、ポリエステルとの反応性が落ちる
ため、結局はポリオキシアルキレングリコールを単にポ
リエステル中に混合しただけのものと同一になり、繰り
返し洗濯耐久性が劣る結果となる。好ましいnの範囲は
35〜100であり、特に40〜80の範囲が好まし
い。また該片末端封鎖ポリオキシアルキレングリコール
の共重合量は1重量%以上が必要であり、1重量%未満
の場合には充分な防汚性能が発揮されなくなる。
【0018】好ましく用いられる前記片末端封鎖ポリオ
キシアルキレングリコールとしては、例えばポリオキシ
メチレングリコールモノメチルエーテル、ポリオキシエ
チレングリコールモノフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレングリコールモノオクチルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレングリコールモノノニルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレングリコールモノセチルエーテ
ル、ポリオキシプロピレングリコールモノフェニルエー
テル、ポリオキシプロピレングリコールモノノニルフェ
ニルエーテル、ポリオキシテトラメチレングリコールモ
ノメチルエーテル、ポリオキシエチレングリコール/ポ
リオキシプロピレングリコール共重合体のモノメチルエ
ーテル等をあげることができる。
【0019】また本発明の共重合ポリエステルには、前
記一般式(化6)で表される共重合成分が、得られる共
重合ポリエステル中の全酸成分を基準として2モル%以
上共重合されている必要がある。式中、E1 およびE2
はそれぞれ独立したエステル形成性官能基を表し、具体
的にはカルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、
水酸基、低級アルコキシ基等が例示される。またR3
アルキレン基、アリーレン基またはアラルキレン基を表
す。
【0020】かかる共重合成分としては、例えばイソフ
タル酸、フタル酸、ジフェニルジカルボン酸、1,5
−、1,6−、1,7−、2,6−もしくは2,7−ナ
フタレンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン
酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ベンゾフェノン
ジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸、5−金
属塩スルホイソフタル酸、5−ホスホニウムスルホイソ
フタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハク
酸、アジピン酸、セバチン酸、シクロヘキサンジカルボ
ン酸等の脂肪族ジカルボン酸、プロピレングリコール、
テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、オクタメチレングリコ
ール、デカメチレングリコール、ネオペンチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール等の脂肪族グリコー
ル、o−キシリレングリコール,m−キシリレングリコ
ール、p−キシリレングリコール、1,4−ビス(β−
ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−
(β−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)ベンゼン、4,
4’−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ビフェニル、
4,4’−ビス(2−(β−ヒドロキシエトキシ)エト
キシ)ビフェニル、2,2−ビス[4−(β−ヒドロキ
シエトキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−
(2−(β−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)フェニ
ル]プロパン、1,3−ビス(β−ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、1,3−ビス(2−(β−ヒドロキシエ
トキシ)エトキシ)ベンゼン、1,2−ビス(β−ヒド
ロキシエトキシ)ベンゼン、1,2−ビス(2−(β−
ヒドロキシエトキシ)エトキシ)ベンゼン、4,4’−
ビス(β-ヒドロキシエトキシ)ジフェニルスルホン、
4,4’−ビス(2−(β−ヒドロキシエトキシ)エト
キシ)ジフェニルスルホン等の芳香族グリコール、ヒド
ロキノン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、レゾルシン、カテコール、ジヒドロキシナフタ
レン、ジヒドロキシビフェニル、ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン等のジフェノール類、p−ヒドロキシ安息香
酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等のオキシカルボ
ン酸があげられるが、ポリエステル製造時に発生するエ
チレングリコールを回収して再利用することを前提とす
ると、高沸点で回収系に混入し難いジカルボン酸成分が
好ましく、これらの中でもイソフタル酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、アジピン酸は、得られるポリエス
テルの防汚性能に優れているのでより好ましい。なお、
これらの共重合成分はフリーのカルボン酸またはヒドロ
キシ化合物の形で使用しても、あるいはこれらを低級ア
ルコールまたは低級脂肪酸のエステル等のエステル形成
性誘導体に変形して使用してもよい。
【0021】このような共重合成分の共重合量は、得ら
れるポリエステルの全酸成分を基準として2モル%以上
が必要であり、2モル%未満には特に防汚性能の洗濯耐
久性が低下するので好ましくない。
【0022】本発明の共重合ポリエステルは、上記の要
件に加えて片末端封鎖ポリオキシアルキレングリコール
の共重合量X(重量%)と、前記一般式(化6)で表さ
れる共重合成分の共重合量Y(モル%)とが、さらに前
記数式(数5)を満足していることが肝要である。ここ
で(2X+Y)の値が13未満の場合には、防汚性能が
不充分となり特に洗濯耐久性が低下するので好ましくな
い。一方、(2X+Y)の値が30を越える場合には、
得られる共重合ポリエステルの物性が低下して力学物性
に劣る繊維しか得られなくなるほか、得られるポリエス
テルの色相、特に黄変が著しくなり、またポリエステル
自体の耐熱性も低下するため好ましくない。X、Y及び
(2X+Y)の好ましい範囲は、Xが2以上、Yが4以
上で且つ(2X+Y)の値が16〜27であり、特にX
が4以上、Yが6以上で且つ(2X+Y)の値が18〜
25の範囲にあることが好ましい。
【0023】尚、本発明の共重合ポリエステルにおいて
は、前述の共重合成分のうち、5−金属塩スルホイソフ
タル酸、5−ホスホニウムスルホイソフタル酸、又はこ
れらの低級アルキルエステルの共重合量が、得られる共
重合ポリエステルポリマーを構成する全酸成分を基準と
して0.2〜5.0モル%である場合、ポリエステル繊
維が本来有している優れた力学物性を保持しつつ、該共
重合ポリエステルを繊維化した後アルカリ減量処理を施
しても十分な防汚性能が保持される。該スルホイソフタ
ル酸の共重合量は0.5〜4モル%の範囲が更に好まし
く、1〜3モル%の範囲が特に好ましい。
【0024】このような共重合成分としては、具体的に
は、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリウム
スルホイソフタル酸、5−リチウムスルホイソフタル
酸、5−(テトラブチルホスホニウム)スルホイソフタ
ル酸、5−(テトラフェニルホスホニウム)スルホイソ
フタル酸、あるいはこれらの低級ジアルキルエステル等
を例示することができる。
【0025】上述したような共重合ポリエステルは任意
の方法によって製造することができる。例えば、テレフ
タル酸とエチレングリコールとを直接エステル化させる
か、テレフタル酸ジメチルのようなテレフタル酸の低級
アルキルエステルとエチレングリコールとをエステル交
換反応させるか、またはテレフタル酸とエチレンオキサ
イドとを反応させるかしてテレフタル酸のグリコールエ
ステルおよび/またはその低重合体を生成させる第1段
の反応、次いでかかる生成物を減圧下加熱して所望の重
合度になるまで重縮合反応させる第2段の反応とによっ
て容易に製造される。
【0026】前記一般式(化5)で表される片末端封鎖
ポリオキシアルキレングリコールをポリエステルに共重
合するには、前述したポリエステルの合成が完成する以
前の任意の段階、例えば第1段の反応開始前、反応中、
反応終了後、第2段の反応中などの任意の段階で添加
し、添加後に製造反応を完結すればよい。
【0027】また前記一般式(化6)で表される成分を
ポリエステルに共重合する方法についても特に限定はな
いが、該共重合成分がアルキルエステルの場合には前記
ポリエステルの合成方法におけるエステル交換反応前に
添加する必要がある。一方、共重合成分がフリーのジカ
ルボン酸である場合には前記ポリエステルの合成方法に
おけるエステル交換反応の任意の段階で添加するか、ま
たは第2段の重縮合反応の初期から中期の間の任意の段
階で添加すればよい。
【0028】尚、本発明の防汚性共重合ポリエステルに
は、必要に応じて安定剤、艶消剤、酸化防止剤、蛍光増
白剤、触媒、難燃剤、帯電防止剤、着色防止剤、耐熱
剤、着色剤、無機粒子等を添加してもよい。特にポリオ
キシアルキレングリコール類を共重合したポリエステル
は、溶融紡糸条件下のような高温に放置されると、容易
に酸化されて重合度低下や着色といった問題を発生しや
すいため、酸化防止剤や蛍光増白剤等の併用は好ましい
場合が多い。
【0029】また本発明の共重合ポリエステルは、3価
のカルボン酸成分および/または3価のグリコール成分
を共重合すると防汚性能(常温洗濯耐久性)が向上する
のでより好ましい。共重合量としては、共重合ポリエス
テル中の全酸成分を基準として0.05〜0.50モル
%、好ましくは0.10〜0.40モル%、特に好まし
くは0.15〜0.35モル%の範囲が適当で、この範
囲未満では該成分の共重合効果が不充分となり、逆にこ
の範囲を越えるともはや常温洗濯耐久性の向上には寄与
しなくなるだけでなく、得られる繊維の力学物性を低下
させるようになる。好ましく用いられる3価の共重合成
分としては、トリメリット酸、トリメシン酸等のカルボ
ン酸、グリセリン、トリメチロールプロパンなどのトリ
オールがあげられ、これらのカルボン酸成分およびグリ
コール成分は、単独で使用しても併用してもよい。なお
4価以上の多価カルボン酸や多価アルコール等を共重合
しても、防汚性向上効果はほとんど認められない。
【0030】また本発明の共重合ポリエステルは、充分
な力学物性、特に繊維製品に充分な物性を発揮させるた
め、その固有粘度は0.5以上、好ましくは0.6〜
1.2、特に好ましくは0.6〜1.0の範囲とする必
要があり、0.5未満の場合には得られる各種成形物の
力学物性が不充分となる。
【0031】以上に詳述した本発明の共重合ポリエステ
ルを繊維化する場合には、特別な方法を採用する必要は
なく、従来公知のポリエステル繊維の溶融紡糸法を任意
の条件で採用することができる。例えば、500〜25
00m/分の速度で溶融紡糸し、延伸、熱処理する方
法、1500〜5000m/分の速度で溶融紡糸し、延
伸と仮撚加工とを同時にまたは引続いて行う方法、50
00m/分以上の高速で溶融紡糸し、用途によっては延
伸工程を省略する方法等任意の製糸条件が採用される。
ここで、紡出される繊維は中空部のない中実繊維であっ
ても、中空部を有する中空繊維であってもよい。また紡
出される繊維の横断面における外形や中空部の形状は円
形であっても異形であってもよい。
【0032】紡出された繊維は、十分な繊維性能を発揮
するため伸度が40%以下、強度が3.5g/de以上
になるように延伸し、また必要に応じて熱処理を施すこ
とが好ましい。
【0033】本発明の一態様である、スルホイソフタル
酸誘導体を共重合したポリエステルからなる繊維はアル
カリ減量処理を施しても高い防汚性能を有している。
【0034】本発明において、アルカリ減量処理として
は、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ性化合物を水溶液として用い、パッド法、スプレー
法、浸漬法などで、繊維表面に付着させた後加熱する方
法、付着させた後大気中に吊るしておく方法等、公知の
方法が採用される。処理液のアルカリ溶液濃度は通常1
〜300g/Lの範囲が好ましく、処理温度は常温〜1
00℃の温度が好ましく、アルカリ減量処理の促進剤と
してキャリヤー等を添加してもよいが、アルカリ減量処
理による好ましい減量割合は該処理前の繊維重量を基準
として1〜30重量%程度である。
【0035】更に、本発明の一態様であるポリエステル
繊維は、スルホン酸誘導体が共重合されていることか
ら、必要に応じてカチオン染料による染色をすることが
できる。
【0036】
【発明の効果】本発明の防汚性共重合ポリエステルおよ
びそれからなるポリエステル繊維は、例えばユニフォー
ム等の洗濯頻度の高い衣類とした場合に、特にその特徴
が発揮され、過酷に繰り返される洗濯処理、とりわけ常
温の水を用いた洗濯においても高い防汚性、洗濯耐久性
を示す。更に、本発明の一態様であるスルホイソフタル
酸誘導体を共重合した共重合ポリエステルよりなる繊維
は、該繊維よりなる布帛をアルカリ減量処理しても防汚
性能の低下が見られず、更に、得られる布帛の風合いが
向上する。
【0037】このため本発明のポリエステル繊維は、テ
キスタイルユニフォーム分野において極めて有用であ
る。またリネンサプライ分野への応用も有効である。ま
た、本発明のポリエステル繊維は必要に応じて、綿、羊
毛等の天然繊維、レーヨン、アセテート等の再生繊維お
よび本発明のポリエステル繊維以外の合繊との混紡、交
織、交編等に使用することもできる。
【0038】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれによって何等限定を受けるもの
ではない。なお実施例中の「部」は重量部を表す。ま
た、ポリマーの固有粘度は35℃のオルトクロロフェノ
ール溶液で測定し、繊維強度はJIS L1070に準
じて測定した。実施例のうち洗濯処理、汚染処理、及び
汚染率の求め方は下記の方法を採用した。
【0039】(1)洗濯処理 家庭用洗濯機に温度15℃の水を入れ、これに水1リッ
トルに対して2.67gの割合でマルセル石鹸(P&G
社製)を添加溶解して洗濯液とした。この洗濯液に浴比
が1対30になるように試料及び負荷布を投入し、50
分間洗濯処理した後、試料及び負荷布を脱水機で脱水
し、次いでオーバーフロー水洗を15分行って脱水し
た。上記洗濯をLL5とし、同様の操作を10回繰り返
したLL50について、後記する汚染後の汚れ除去性評
価を行った。またこの洗濯処理を行わないもの(LL
0)についても同様の汚れ除去性評価を行った。
【0040】(2)汚染処理 下記組成の人工汚れ液に、ホルダーに挟んだ10cm×
13cmの織物を浸漬させて汚れを付着させた。次いで
試料をろ紙の間に挟んで余分の汚染液を除いた後、乾燥
機中80℃で8時間静置した。 人工汚れ液組成 ・モーターオイル 99.335重量% (Dia Queen Motor Oil M−2:
三菱自動車工業製) ・B重油 0.634重量% ・カーボンブラック 0.031重量%
【0041】(3)汚れ除去性評価 汚染処理した試料を、表2に示した洗剤を使用し、家庭
用洗濯機の弱条件下15℃の水中で20分間洗濯し、下
記方法によって汚れ除去性を評価した。分光光度計マク
ベスMS−2020(Instrumental Color System Limi
ted 製)を用い、常法によって試料のCIE表色計のCo
lor を測定し、汚れ除去性を下記式(数4)により算出
した。
【0042】
【数4】ΔE=((L1−L2)2 +(a1−a2)2 +(b1−
b2) 2 1/2 (式中、ΔEは汚れ除去性を表し、L1、a1、b1は汚染
処理前の試料のL、a、b値を表し、またL2、a2、b2は
汚染処理後の試料のL、a、b値を表す。)
【0043】(4)低温常圧染色 メリヤス編みした試験片を、市販の分散染料「Sukn
avyBlueS−2GL」(住友化学社製)の4%o
wf溶液中、98℃で1時間、浴比1:50で染色を行
い、下記式(数5)により算出した
【0044】
【数5】 染着率 = (OD0 −OD1 )/OD0 × 100 (式中、OD0 は染色前の染液の576nmの吸光度を
表し、OD1 は染色後の染液の576nmの吸光度を表
す。)
【0045】[実施例1]テレフタル酸ジメチル90
部、イソフタル酸ジメチル10部、エチレングリコール
67部、酢酸カルシウム1水塩0.06部(ジカルボン
酸ジメチル成分に対して0.066モル%)、及び整色
剤として酢酸コバルト4水塩0.009部(ジカルボン
酸ジメチル成分に対して0.007モル%)を蒸留装置
を備えた反応容器に仕込み、この反応物を窒素ガス雰囲
気下で4時間かけて140℃から220℃まで昇温し、
反応缶中に生成するメタノールを系外に除去しながらエ
ステル交換反応させた。エステル交換反応終了後、反応
混合物に安定剤としてリン酸トリメチル0.058部
(ジカルボン酸ジメチル成分に対して0.080モル
%)、及び消泡剤としてジメチルポリシロキサンを0.
024部加えた。このエステル交換反応物を撹袢装置、
窒素導入口、減圧口、蒸留装置を備えた反応容器に移
し、反応混合物に三酸化アンチモン0.04部(ジカル
ボン酸ジメチル成分に対して0.027モル%)、無水
トリメリット酸0.2部(全酸成分に対して0.20モ
ル%)およびポリエチレングリコールモノフェニルエー
テル(平均分子量2500)6部を添加し窒素置換した
後、285℃まで昇温し、常圧下で約30分、15〜2
0mmHgの減圧下で約30分、さらに0.05〜0.
5mmHgの減圧下で反応物中に酸化防止剤として「ス
ミライザーGA−80」(住友化学工業社製)0.2
部、「アデカスタブAO−412S」(旭電化社製)
0.2部、および「サイアノックス1790」(アメリ
カンサイアナミド社製)0.1部添加し、その後系の溶
融粘度が所定の値に達するまで重合した。得られたポリ
マーは常法によりチップ化した。得られたポリマー特性
を表1に示す。
【0046】得られたチップを常法により乾燥した後、
孔径0.3mmの円形紡糸孔を24個備えた紡糸口金を
有する押出紡糸機を用い、285℃で溶融し、吐出量3
7.5g/分、引取速度1500m/分で紡糸し、得ら
れた未延伸糸を、80℃の加熱ローラーと160℃のプ
レートヒーターとを有する延伸処理機に供し、その伸度
が30%になるような延伸倍率で延伸処理して70デニ
ール/24フィラメントの延伸糸を得た。この延伸糸を
用いてメリヤス編地を製造し、これを常法により精練、
プリセット(180℃×1分)して編地を得た。得られ
た糸の物性および色相を表1に示す。
【0047】また、得られたメリヤス編地に前記の汚染
処理を施して汚れ除去性を評価したその結果を表2に示
す。
【0048】なお、表1中の編地の色相は洗濯処理前の
メリヤス編地の色相(L−b)値であり、繊維強度は
3.5g/de以上、編地の色相は80以上、染着率は
95%以上を良好と判定した。また、表2中の洗剤Aは
植物性せっけん(主成分が純石鹸分(70重量%):ミ
ヨシ油脂社製)で、40g/水30リットルで使用し
た。洗剤Bは「アクロン」(主成分がポリオキシエチレ
ングリコールアルキルエーテル系界面活性剤(24重量
%):ライオン社製)で、40ml/水30リットルで
使用した。また洗剤Cは「スーパートップ」(主成分が
直鎖アルキルベンゼン系スルホン酸ナトリウム塩、アル
ファスルホ脂肪酸エステルナトリウム塩、脂肪酸ナトリ
ウム塩、およびアルファオレフィンスルホン酸カリウム
塩等の界面活性剤(34重量%):ライオン社製)で、
15g/水30リットルで使用した。洗濯評価は、LL
0でΔEが10以下、LL50でΔEが15以下のもの
を良好と判定し、それ以外はすべて不可と判定した。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】[実施例2〜7、比較例1〜5]実施例1
において、片末端封鎖ポリオキシアルキレングリコール
(以下、防汚剤と略記する)の共重合量および、下記一
般式(化7)で表される共重合成分の種類と共重合量を
表1記載のごとく変更する以外は実施例1と同様に行っ
た。結果を表1および表2に合わせて示す。
【0052】
【化7】E1 −R3 −E2 (式中、E1 およびE2 はそれぞれ独立したエステル形
成性官能基、R3 はアルキレン基、アリーレン基または
アラルキレン基を表す。)
【0053】なお、比較例1は無水トリメリット酸、ジ
メチルポリシロキサンおよび、酸化防止剤を使用しなか
った。また比較例3は無水トリメリット酸の共重合量を
0.05部(0.05モル%)とし、比較例5では、メ
リヤス編地のプリセット条件を100℃、1分とした。
【0054】[実施例8〜11、比較例6〜8]実施例
1において、表1に記載の条件となるようにすること以
外は同様の操作を実施して得られてメリヤス編地を10
0℃、1wt%水酸化ナトリウム水溶液中で減量率が1
0%となるようにアルカリ減量を施した。この減量編地
及び該アルカリ減量を行う前のメリヤス編地に前記の汚
染処理を施し汚れ除去性を評価した。その結果を下記表
3及び表4に示す。
【0055】後掲の表3及び表4に示す通り、本発明の
一態様である、スルホイソフタル酸誘導体を共重合体よ
りなる繊維は防汚性ポリエステルは高い繊維強度を保持
したまま、アルカリ減量処理処理前後においても高い汚
れ除去性を有しており、更にカチオン染色可染性をも有
していた。
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主たる繰り返し単位がエチレンテレフタ
    レートからなり、下記一般式(化1)で表される片末端
    封鎖ポリオキシアルキレングリコールがポリエステル重
    量を基準として1重量%以上、および下記一般式(化
    2)で表される共重合成分がポリエステル中の全酸成分
    を基準として2モル%以上共重合された、固有粘度が
    0.5以上のポリエチレンテレフタレート系共重合ポリ
    エステルであって、 前記片末端封鎖ポリオキシアルキレングリコールの共重
    合量X(重量%)と一般式(化2)で表される共重合成
    分の共重合量Y(モル%)とが下記式(数1)を満足す
    ることを特徴とする防汚性共重合ポリエステル。 【化1】R1 O−(R2 O)n −H (式中、R1 は芳香族または脂肪族の一価有機基、R2
    はアルキレン基、nは30〜140の整数を表す。) 【化2】E1 −R3 −E2 (式中、E1 およびE2 はそれぞれ独立したエステル形
    成性官能基、R3 はアルキレン基、アリーレン基または
    アラルキレン基を表す。) 【数1】13≦2X+Y≦30
  2. 【請求項2】 一般式(化2)で表される共重合成分
    が、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
    アジピン酸、5−金属塩スルホイソフタル酸、5−ホス
    ホニウムスルホイソフタル酸、及びこれらの低級アルキ
    ルエステルからなる群から選ばれる、請求項1記載の防
    汚性共重合ポリエステル。
  3. 【請求項3】 一般式(化2)で表される共重合成分の
    うち、5−金属塩スルホイソフタル酸、5−ホスホニウ
    ムスルホイソフタル酸、及びこれらの低級アルキルエス
    テルの群から選ばれる共重合成分の共重合量が、得られ
    る共重合ポリエステルポリマーを構成する全酸成分を基
    準として0.2〜5.0モル%である、請求項1記載の
    防汚性共重合ポリエステル。
  4. 【請求項4】 エステル形成性官能基を3個有する共重
    合成分がポリエステル中の全酸成分を基準として0.0
    5〜0.50モル%共重合されている、請求項1記載の
    防汚性共重合ポリエステル。
  5. 【請求項5】 主たる繰り返し単位がエチレンテレフタ
    レートからなり、下記一般式(化3)で表される片末端
    封鎖ポリオキシアルキレングリコールがポリエステル重
    量を基準として1重量%以上、および下記一般式(化
    4)で表される共重合成分がポリエステル中の全酸成分
    を基準として2モル%以上共重合された、固有粘度が
    0.5以上のポリエチレンテレフタレート系共重合ポリ
    エステルであって、前記片末端封鎖ポリオキシアルキレ
    ングリコールの共重合量X(重量%)と一般式(化4)
    で表される共重合成分の共重合量Y(モル%)とが下記
    式(数2)を満足する防汚性共重合ポリエステルよりな
    るポリエステル繊維。 【化3】R1 O−(R2 O)n −H (式中、R1 は芳香族または脂肪族の一価有機基、R2
    はアルキレン基、nは30〜140の整数を表す。) 【化4】E1 −R3 −E2 (式中、E1 およびE2 はそれぞれ独立したエステル形
    成性官能基、R3 はアルキレン基、アリーレン基または
    アラルキレン基を表す。) 【数2】13≦2X+Y≦30
  6. 【請求項6】 一般式(化4)で表される共重合成分の
    うち、5−金属塩スルホイソフタル酸、5−ホスホニウ
    ムスルホイソフタル酸、及びこれらの低級アルキルエス
    テルからなる群から選ばれる共重合成分の共重合量が、
    得られる共重合ポリエステルポリマーを構成する全酸成
    分を基準として0.2〜5.0モル%である、請求項5
    記載の防汚性共重合ポリエステルよりなるポリエステル
    繊維。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のポリエステル繊維をアル
    カリ減量処理してなるポリエステル繊維。
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