JP2828567B2 - 改善された常温ソイルリリース性を有するポリエステル繊維 - Google Patents

改善された常温ソイルリリース性を有するポリエステル繊維

Info

Publication number
JP2828567B2
JP2828567B2 JP17024393A JP17024393A JP2828567B2 JP 2828567 B2 JP2828567 B2 JP 2828567B2 JP 17024393 A JP17024393 A JP 17024393A JP 17024393 A JP17024393 A JP 17024393A JP 2828567 B2 JP2828567 B2 JP 2828567B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
polyether
soil release
fiber
polyester fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17024393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0726416A (ja
Inventor
透 高瀬
東義 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP17024393A priority Critical patent/JP2828567B2/ja
Publication of JPH0726416A publication Critical patent/JPH0726416A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2828567B2 publication Critical patent/JP2828567B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyethers (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、防汚性ポリエステルに関するも
のであり、さらに詳細には改善された常温ソイルリリー
ス性を有するポリエステル繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維は寸法安定性に優れ、
強くかつしわになりにくい等の優れた特性を有すること
から、衣料のあらゆる分野で活用されている。特に、病
医院、食品産業、オフィス等では近年、多様なユニフォ
ームが利用されるようになり、ポリエステル繊維のテキ
スタイルユニフォーム分野への展開もめざましいものが
ある。しかしながら、このような優秀な特性を持つポリ
エステル繊維も、疎水性であるため吸水性、吸湿性に著
しく劣り、木綿等の親水性繊維に比較して油性汚れが付
着しやすく除去しがたく洗濯中に再汚染しやすいという
問題点がある。これはポリエステル繊維がテキスタイル
ユニフォーム分野へ展開されて以来常に提起されてきた
問題であり、これを解消するため多くの方法が提案され
ている。
【0003】その中で本発明者らは、エチレンオキサイ
ドに特定のオレフィンオキサイドを共重合し水不溶化さ
せたポリオキシエチレン系ポリエーテルをポリエステル
中にブレンドすることにより、得られた組成物の防汚性
が著しく向上することを見いだした(特開平2―269
762号、特開平3―182546号参照)。しかしな
がらこの方法においては、ポリエーテルがポリエステル
中に単に物理分散されているにすぎないため、洗濯耐久
性に限界があった。
【0004】一方、ポリエステルに親水性を付与する方
法として、ポリオキシアルキレン系ポリエーテルをポリ
エステルに共重合する方法が知られており、例えばポリ
オキシエチレングリコールフェニルグリシジルエーテル
(特開平1―236236)あるいはポリオキシエチレ
ングリコールメチル1,2―ジヒドロキシプロピルエー
テル(特開平1―234420)を共重合することによ
り吸水性、吸汗性に優れたポリエステルが得られること
が開示されている。この方法によってもレギュラー製品
に比較して優れた防汚性を十分な洗濯耐久性を有しつつ
付与することができる。
【0005】しかしながら、上記技術によって得られた
ポリエステル繊維はいずれも、JIS評価法で定められ
た40℃の温水中で洗濯した場合には優れたソイルリリ
ース性を示すものの、実用上一般に家庭で行なわれる常
温の水道水で洗濯した場合ソイルリリース性が充分に発
揮されないという問題点があることが判った。
【0006】本発明者らはさらに高度な親水性をポリエ
ステルに付与するべく、スルホン酸基を有するポリエー
テルとして公知であるω―ヒドロキシポリアルキレンベ
ンゼンスルホン酸アルカリ金属塩およびω―ヒドロキシ
ポリアルキレンクレゾールスルホン酸アルカリ金属塩
(GB868150)をポリエステルに共重合し、ソイ
ルリリース性を評価した。しかし、これらの改質剤は元
来、染色性向上を目的とするものであって、上記技術と
同様、常温水中でのソイルリリース性は不充分なもので
あった。
【0007】
【発明の目的】そこで本発明者らは、40℃の温水中の
みならず、一般家庭の洗濯に用いられる常温水(ここで
は便宜上10℃とする)で洗濯した場合にも優れたソイ
ルリリース性を有するポリエステル繊維を提供すること
を目的としてポリエーテルの化学構造に着目し、鋭意検
討した結果、特定の構造のポリエーテルを用いたときに
のみ特異的に常温ソイルリリース性の改善が見られるこ
とを知見し本発明に到達した。
【0008】
【発明の構成】すなわち本発明は、エチレンテレフタレ
ートを主たる構成単位とするポリエステル末端の少なく
とも一部に下記一般式(I)
【0009】
【化2】
【0010】(式中、Mは水素原子、1価の金属または
第4級ホスホニウム塩である。Rは同一または異なる炭
素数1〜20の炭化水素基であって、かつ少なくとも一
つは炭素数6以上の炭化水素基である。pは1〜5の整
数、qは1〜5の整数であり、かつp+q≦5である。
mは15〜120の整数である。)で表わされる分子量
6000以下のポリオキシアルキレン系ポリエーテルを
共重合したポリエステルであって、その共重合量をマト
リックスであるポリエステルに対して0.5〜10重量
%とする改善された常温ソイルリリース性を有するポリ
エステル繊維である。
【0011】本発明において用いられるポリオキシアル
キレン系ポリエーテル(以下、ポリエーテルという。)
は上記式(I)で表わされる。
【0012】式中、Mは水素原子、1価の金属または第
4級ホスホニウム塩を示す。金属としてはNa、Li、
K、Ca、Mg、Al等が挙げられ、特にNa、K、L
i、Caが好ましい。Mが第4級ホスホニウム塩の場合
にはPR1 2 3 4 で表わされ、R1 、R2 、R3
またはR4 はアルキル基およびアリール基より選ばれた
同一または異なる基である。
【0013】Rは炭素数1〜20の炭化水素基であっ
て、分子内で独立に同一であっても異なってもよいが、
少なくとも一つは炭素数6以上の炭化水素基である必要
がある。炭化水素基としてはアルキル基が好ましく、な
かでも炭素数6〜14のアルキル基が好ましい。
【0014】pは1〜5の整数、qは1〜5の整数であ
る。pおよびqはp+q≦5を満たす。pは1または2
が好ましく、qは1または2が好ましい。また、スルホ
ン酸基とR基のフェノキシ基上における置換位置はいず
れの部位でもよい。
【0015】mはポリエーテル中のオキシエチレン単位
の数を表わし、15〜120の整数である。mが15未
満のポリエーテルをポリエステルに共重合させようとす
ると、十分なソイルリリース性を得るためには多量のポ
リエーテルが必要となり、このような場合ポリエステル
の末端が封鎖されるためにポリエステル自体の重合度を
十分に上げることができず、得られる繊維の力学的特性
を確保できない。一方、mが120より大きい場合に
は、ポリエーテルとポリエステルとの反応が十分に進ま
ず結局はポリエーテルがポリエステルに混合、分散した
ものと同一の結果となり高度な洗濯耐久性を維持できな
い。なお、ポリエーテルの分子量は6000以下、好ま
しくは5000以下、特に好ましくは4500以下であ
る。
【0016】上述の化合物の特徴は、前掲のGBで染色
性改良剤として開示されている化合物において、ベンゼ
ン環に炭素数6以上の炭化水素基を置換基として設ける
とき、驚くべきことに染色性改良とは無縁の常温水中で
のソイルリリース性を格段に改善させる機能を発揮する
ことにある。
【0017】式(I)で表わされるポリエーテルは、適
当な炭化水素置換基を有するヒドロキシベンゼンスルホ
ン酸金属塩またはホスホニウム塩と適当な塩基触媒とを
用いて高温高圧化でエチレンオキサイドを開環重合させ
ることにより容易に製造することができる。この重合過
程は段階的に進行することが知られており、エチレンオ
キサイドの仕込み量を調節することにより目的に応じた
分子量を有するポリエーテルを生成させることが可能で
ある。生成したポリエーテルの分子量は末端水酸基を定
量することにより容易に求めることができる。
【0018】本発明において上記ポリエーテルを共重合
するポリエステルは、テレフタル酸を主たる酸成分と
し、エチレングリコールを主たるグリコール成分とする
ポリエステルを対象とする。かかるポリエステルは、そ
の酸成分であるテレフタル酸の一部を他の二官能性カル
ボン酸で置き換えてもよい。このような他のカルボン酸
としては、例えばイソフタル酸、5―ナトリウムスルホ
イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジ
カルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、β―オ
キシエトキシ安息香酸、p―オキシ安息香酸のごとき二
官能性芳香族カルボン酸、セバシン酸、アジピン酸、シ
ュウ酸のごとき二官能性脂肪族カルボン酸等を挙げるこ
とができる。また、エチレングリコール成分の一部を他
のグリコール成分で置き換えてもよく、かかるグリコー
ル成分としては、たとえばトリメチレングリコール、テ
トラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、
ヘキサメチレングリコール等、及び他のジオール化合物
例えばシクロヘキサン―1,4―ジメタノール、ネオペ
ンチルグリコール、ビスフェノールA、ビスフェノール
Sのごとき脂肪族、脂環族、芳香族のジオール化合物、
両末端が未封鎖のポリオキシアルキレングリコール等が
挙げられる。
【0019】かかるポリエステルは任意の方法によって
製造することができる。例えば、ポリエチレンテレフタ
レートについて説明すれば、テレフタル酸とエチレング
リコールとを直接エステル化反応させるか、テレフタル
酸ジメチルのごときテレフタル酸の低級アルキルエステ
ルとエチレングリコールとをエステル交換反応させる
か、またはテレフタル酸とエチレンオキサイドとを反応
させるかして、テレフタル酸のグリコールエステル及び
/またはその低重合体を生成させる第1段の反応、つい
でかかる生成物を減圧下加熱して所望の重合度になるま
で重縮合反応させる第2段の反応とによって容易に製造
される。
【0020】上記の片末端封鎖ポリエーテルをポリエス
テル鎖の末端に共重合するには、前述したポリエステル
の合成が完成する以前の任意の段階、例えば第1段の反
応開始前、反応中、反応終了後、第2段の反応中などの
任意の段階で添加し添加後に製造反応を完結すればよ
い。
【0021】この際のポリエーテルの使用量は、あまり
少ないと最終的に得られるポリエステル繊維のソイルリ
リース性およびその洗濯耐久性が不十分になり、逆にあ
まり多いと重縮合反応の過程においてポリエステルの重
合度が低いレベルで頭打ちになるため、最終的に得られ
るポリエステル繊維の強度等の糸物性が悪化するように
なる。また、ポリエーテルを多量に含むようになると、
得られる繊維の耐光性が悪化するので、共重合量は可及
的に少量にすることが望ましい。本発明においてポリエ
ーテルの共重合量は、ポリエステルに対し0.5〜10
重量%の範囲にすべきであり、特に2〜5重量%の範囲
が好ましい。このように、本発明ではポリエーテルの共
重合量を少量に抑制できるため、得られる繊維は充分な
耐光性をも保持することができる。
【0022】なお、必要に応じて安定剤、艶消剤、酸化
防止剤、蛍光増白剤、触媒、着色防止剤、耐熱剤、着色
剤、無機粒子等を併用してもよい。特に、ポリエーテル
は溶融紡糸条件下のような高温に放置されると、容易に
酸化されて重合度低下や着色といった問題を発生しやす
いため、酸化防止剤や蛍光増白剤等の併用は好ましい場
合が多い。さらに、本発明における常温ソイルリリース
性を有するポリエステルは他の付加機能と併用すること
も容易で、例えばイオン性帯電防止剤を併用すれば、制
電性に優れた繊維を得ることもでき、その利用分野はさ
らに増大する。
【0023】このようにして得られた本発明のポリエス
テルの重合度は、充分な繊維特性を発揮するため、極限
粘度で0.58以上が好ましく、0.6以上が特に好ま
しい。
【0024】かかる改質ポリエステルを繊維化する場合
には特別の方法を採用する必要はなくポリエステル繊維
の溶融紡糸法を任意の条件で採用することができる。例
えば、500〜2500m/分の速度で溶融紡糸し、延
伸、熱処理する方法、1500〜5000m/分の速度
で溶融紡糸し延伸と仮撚加工とを同時にまたは続いて行
う方法、5000m/分以上の高速で溶融紡糸し、用途
によっては延伸工程を省略する方法等任意の製糸条件が
採用される。ここで、紡出する繊維は中空部のない中実
繊維であっても、中空部を有する中空繊維であってもよ
い。また、紡出する繊維の横断面における外形や中空部
の形状は、円形であっても異形であってもよい。
【0025】紡出された繊維は、充分な繊維性能を発揮
するため、好ましくは伸度が40%以下、強度が4g/
de以上になるように延伸され、必要に応じて熱処理さ
れる。
【0026】
【作用】このように優れた低温防汚効果が発現する理由
については未だ明らかでないが、該ポリエーテルの親水
性やガラス転移温度、末端基効果、該ポリエーテルセグ
メントのポリエステル繊維中でのミクロ相分離状態、ポ
リエステルマトリックスのポリエーテルセグメントとの
界面親和性、洗濯水に対する該ポリエーテルセグメント
の分解溶出性等が複雑にからみ合った結果として奏され
るものと考えられる。
【0027】
【発明の効果】本発明のポリエステル繊維は、例えばユ
ニフォーム等の洗濯頻度の高い衣類となした場合に、特
にその特徴が発揮され、過酷に繰り返される洗濯処理、
とりわけ20℃以下の低温水を用いた洗濯においても耐
久性の優れた防汚性を呈する。このため本発明のポリエ
ステル繊維は、テキスタイルユニフォーム分野において
きわめて有用である。またリネンサプライ分野への応用
も有効である。
【0028】さらに、本発明のポリエステル繊維は必要
に応じて、綿、羊毛等の天然繊維、レーヨン、アセテー
ト等の再生繊維及び本発明のポリエステル以外の合繊と
の混紡、交織等に使用される。
【0029】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。実施例中の部および%はそれぞれ重量部および重量
%を示す。ポリマーの極限粘度〔η〕は35℃のオルト
クロロフェノール溶液で測定した値から求めた結果、い
ずれの実施例においても0.62〜0.70であった。
【0030】実施例のうち洗濯処理、汚染処理および汚
染率の求め方は下記の方法を採用した。
【0031】(1)洗濯処理 家庭用洗濯機に液温10℃の水を入れ、これに水1リッ
トルに対して2gの割合で衣料用合成洗剤を添加して溶
解し洗濯液とした。この洗濯液に浴比が、1対30にな
るように試料および負荷布を投入し運転を開始した。5
0分間処理した後、運転を止め、試料および負荷布を脱
水機で脱水し、次いでオーバーフロー水洗を15分行い
脱水した。上記洗濯をLL5としこれを必要回数繰り返
した。
【0032】(2)汚染処理 下記組成の人工汚れ液にホルダーにはさんだ10cm×
13cmの織物を浸漬させ汚れを付与した。 人工汚れ液 ・モーターオイル 99.335重量% (Dia Queen Motor Oil M-2 )三菱自動車工業製 ・C重油 0.634重量% ・カーボンブラック 0.031重量% その後、試料を濾紙の間に挟んで余分の汚染液を除き、
乾燥機中80℃で8時間静置した。この汚染処理した試
料を家庭洗濯機の弱条件でマルセル石鹸を2g/リット
ル含む15℃の水中で20分間洗濯した。その後、下記
方法によってソイルリリース性を評価した。
【0033】(3)ソイルリリース性の評価 ミノルタ色彩色差計CR―200(ミノルタカメラ販売
(株))を用い、常法によって試料のCIE 表色計の△E
* を求め、ソイルリリース性を下記式により計算した。
【0034】
【数1】
【0035】上記式中、 △E* :ソイルリリース性 L1 ,a1 ,b1 :汚染前の試料のE* (L* ,a*
* ) L2 ,a2 ,b2 :洗濯後の試料のE* (L* ,a*
*
【0036】
【実施例1】テレフタル酸ジメチル100部、エチレン
グリコール60部、酢酸カルシウム1水塩0.06部
(テレフタル酸ジメチルに対して0.066モル%)お
よび整色剤として酢酸コバルト4水塩0.009部(テ
レフタル酸ジメチルに対して0.007モル%)をエス
テル交換反応缶に仕込み、この反応物を窒素ガス雰囲気
下で4時間かけて140℃から220℃まで昇温し、反
応缶中に生成するメタノールを系外に留去しながらエス
テル交換反応させた。エステル交換反応終了後、反応混
合物に安定剤リン酸トリメチル0.058部(テレフタ
ル酸ジメチルに対して0.080モル%)および消泡剤
としてジメチルポリシロキサンを0.024部加えた。
次に、10分後に、反応混合物に三酸化アンチモン0.04部
(テレフタル酸ジメチルに対して0.027モル%)を
添加し、同時に過剰のエチレングリコールを留去しなが
ら、240℃まで昇温し、その後、反応終了物を重合反
応缶に移した。次に、この反応混合物に、下記化学式
【0037】
【化3】
【0038】(mは平均53である)で表される平均分
子量2570のポリエーテルを4部添加し、反応缶内の
圧力を1時間かけて760mmHgから1mmHgまで
減圧し、同時に反応混合物の温度を240℃から285
℃まで昇温した。1mmHgの減圧下でさらに重合し、
この段階で反応混合物に酸化防止剤としてスミライザー
GA―80(住友化学工業(株)製)およびアデカスタ
ブAO―412S(旭電化(株)製)をそれぞれ0.2
部ずつ添加し、その後系の溶融粘度が所定の値に達する
まで重合した。得られたポリマーは常法によりチップ化
した。
【0039】得られたチップを常法により乾燥した後、
孔径0.3mmの円形紡糸孔を24個穿設した紡糸口金を
有する押出紡糸機を用いて285℃で溶融し、吐出量3
7.5g/分、引取り速度1500m/分で紡糸し、得
られた未延伸糸を、80℃の加熱ローラーと160℃の
プレートヒーターとを有する延伸処理機に供し、その伸
度が30%になるような延伸倍率で、延伸熱処理し、7
5デニール/24フィラメントの延伸糸を得た。
【0040】得られた延伸糸を用いてメリヤス編地を製
造し、これを常法により精練、プリセット(180℃×
1分)して編地を得た。これに前記の汚染処理を施し汚
れ除去性を評価した。
【0041】結果を図1に示す。
【0042】
【実施例2〜7】実施例1と同様の操作を行った。ただ
し、ポリエーテルとして、下記化学式(II)
【0043】
【化4】
【0044】ならびに表1で示されるポリエーテルを用
いた。
【0045】結果を図1に示す。
【0046】
【比較例1〜4】実施例1と同様の操作を行った。ただ
し、ポリエーテルのかわりに、前記化学式(II)ならび
に表1で示されるポリオキシアルキレン系ポリエーテル
を用いた。
【0047】また、比較例2については下記化学式(II
I )
【0048】
【化5】
【0049】で示されるポリエーテルを用いた。
【0050】結果を図1に示す。
【0051】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】10℃の洗濯液で洗濯した場合のソイルリリー
ス性について示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01F 6/86 301 D01F 6/62 306 C08G 63/91

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンテレフタレートを主たる構成単
    位とするポリエステル末端の少なくとも一部に下記一般
    式(I) 【化1】 (式中、Mは水素原子、1価の金属または第4級ホスホ
    ニウム塩である。Rは同一または異なる炭素数1〜20
    の炭化水素基であって、かつ少なくとも一つは炭素数6
    以上の炭化水素基である。pは1〜5の整数、qは1〜
    5の整数であり、かつp+q≦5である。mは15〜1
    20の整数である。)で表わされる分子量6000以下
    のポリオキシアルキレン系ポリエーテルを共重合したポ
    リエステルであって、その共重合量をマトリックスであ
    るポリエステルに対して0.5〜10重量%とする改善
    された常温ソイルリリース性を有するポリエステル繊
    維。
JP17024393A 1993-07-09 1993-07-09 改善された常温ソイルリリース性を有するポリエステル繊維 Expired - Fee Related JP2828567B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17024393A JP2828567B2 (ja) 1993-07-09 1993-07-09 改善された常温ソイルリリース性を有するポリエステル繊維

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17024393A JP2828567B2 (ja) 1993-07-09 1993-07-09 改善された常温ソイルリリース性を有するポリエステル繊維

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0726416A JPH0726416A (ja) 1995-01-27
JP2828567B2 true JP2828567B2 (ja) 1998-11-25

Family

ID=15901331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17024393A Expired - Fee Related JP2828567B2 (ja) 1993-07-09 1993-07-09 改善された常温ソイルリリース性を有するポリエステル繊維

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2828567B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5919975A (en) * 1996-05-31 1999-07-06 Witco Corporation Aromatic and aliphatic sulfonates and properties and applications thereof
US6545780B1 (en) 1998-04-22 2003-04-08 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Wavelength allocation method, a transmission equipment and receiving equipment using this method and a wavelength division multiplex transmission system

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0726416A (ja) 1995-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5262460A (en) Aromatic polyester resin composition and fiber
US5331032A (en) Hydrophilic aromatic polyester fiber
EP0386256B1 (en) Aromatic polyester resin composition and fibers thereof
JP2828567B2 (ja) 改善された常温ソイルリリース性を有するポリエステル繊維
JP3224309B2 (ja) 改善された常温ソイルリリース性を有するポリエステル繊維
JP3745872B2 (ja) 防汚性共重合ポリエステルおよびそれからなるポリエステル繊維
JP3130690B2 (ja) 改善された常温ソイルリリース性を有するポリエステル繊維
JPH0323646B2 (ja)
JPH043446B2 (ja)
JP3148795B2 (ja) 改善された洗濯耐久性を有するソイルリリース性ポリエステル組成物およびその繊維
JPS6011944B2 (ja) 制電性ポリエステル組成物
JP2001172375A (ja) 改善された常温ソイルリリース性を有する共重合ポリエステルおよび防汚性ポリエステル繊維
JP2572492B2 (ja) 耐変色性に優れた親水性ポリエステル組成物
JPH01239172A (ja) ポリエステルユニフォーム
JPH0641650B2 (ja) 改質ポリエステル繊維
JPH0841299A (ja) 改善された洗濯耐久性を有するソイルリリース性ポリエステル組成物およびその繊維
JP2008222963A (ja) 共重合ポリエステルならびに共重合ポリエステル繊維及び繊維製品
JP3546222B2 (ja) 分割型ポリエステル複合繊維
JPH07268314A (ja) 防汚剤、防汚性ポリエステル組成物およびそれよりなる繊維
JPH0653984B2 (ja) 防汚性ポリエステル繊維の製造法
JPH043447B2 (ja)
JPH076090B2 (ja) 改質ポリエステル繊維
JPH0219228B2 (ja)
JPH06263855A (ja) 改質ポリエステルおよび繊維
JPS62206019A (ja) 防汚性複合繊維

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070918

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080918

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090918

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090918

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100918

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees