JPH02242811A - 硬化可能な樹脂の製造方法 - Google Patents

硬化可能な樹脂の製造方法

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JPH02242811A
JPH02242811A JP6219589A JP6219589A JPH02242811A JP H02242811 A JPH02242811 A JP H02242811A JP 6219589 A JP6219589 A JP 6219589A JP 6219589 A JP6219589 A JP 6219589A JP H02242811 A JPH02242811 A JP H02242811A
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栄一郎 滝山
Akira Yokoyama
横山 朗
Tateshi Ogura
小倉 立士
Kiyoshi Ishihara
石原 ▲清▼
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、硬化可能な樹脂の製造方法に間するものであ
る。とくに本発明は、耐候性に優れ、また表面エネルギ
ーの低い性質を利用して、離型性、防汚性に優れた表面
コーティングの分野に有用な樹脂の製造方法に関するも
のである。
〔従来の技術および課題〕
硬化可能のシリコン樹脂、主としてゴム系のシリコン樹
脂に、シリコンオイルなどの離型作用のある液体を混合
し、特に海水中で防汚効果を有するコーティングとする
ことは公知である。
同様のことは、熱可塑性タイプのシリコン樹脂について
も伝えられている0例えば、特開昭$60−65078
号公報には、反応硬化型シリコン組成物、同62−15
6172号公報には、ビニルシリコンの重合体、同62
−275132号公報には、ポリシロキサン系マクロマ
ーととニルモノマーとの共重合体が開示されている。
しかし既存のこれらシリコン樹脂をベースとするコーテ
ィングは、例えば海水中に浸漬された時など、絶えず波
浪に曝される条件下では、基材との密着に乏しいために
塗膜が剥離し易いので、長期間に亘って防汚効果を維持
することは困難である。
本発明はこれらの従来の欠点を解消し、低エネルギー表
面を形成して防汚効果を示し、しかも基材との密着性が
良好で、波浪などの繰返し応力にも十分に耐えて、実用
上剥離し難い塗料用樹脂の製造方法に関するものである
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、 (A)1分子中に少なくとも1個の活性水素を有し、構
成分子の主鎖がポリシロキサン構造であるシリコン樹脂
に不飽和イソシアナートを反応させて、少なくとも一部
分が不飽和結合を有するシリコン樹脂に変換した後、こ
れに活性水素を有するモノマー、含フッ素くメタ)アク
リレートおよび必要に応じて共重合可能なモノマーとを
加え、重合してグラフトポリマーとする段階;および (B)該グラフトポリマーに不飽和イソシアナートを加
え、グラフトポリマー中の活性水素とイソシアナートと
を反応させることにより、グラフトポリマー中に不飽和
結合を導入する段階;を包含する硬化可能な樹脂の製造
方法を提供するものである。
本発明の方法により製造された樹脂は、鉄、アルミニウ
ム等の金属、コンクリート、スレートを始めとする無機
建材、木材、等との密着性に優れ、これを硬化させるこ
とによって、強靭で耐久性のある塗膜を得ることが可能
となる。
本発明の理解を助けるなめに、本発明の手順を図示すれ
ば次のようになる。
活性水素含有シリコン樹脂  不飽和イソシアナート(
イソシアナートエチルメタクリレート)CI。
不飽和結合導入シリコン樹脂 (不飽和結合導入シリコン樹脂)+(活性水素含有モノ
マー/含フッ素(メタ)アクリレート) CH3C11i     CL Cfl。
上式では含フツ素モノマーとして、1.l、1,3,3
.3−ヘキサフロロイソプロピルメタクリレート、活性
水素を有するモノマーとして2−ヒドロキシエチルメタ
クリレートを使用した例を示しである。
上式のポリマーに不飽和イソシアナートを反応させると
、本発明の不飽和結合を有するグラフトポリマーの1例
である次式のものが得られる。
LI) 本発明による不飽和ポリマーは、(イ)シリコン樹脂の
比率、(ロ)シリコン樹脂の不飽和度、(ハ)含フッ素
(メタ)アクリレートの種類と量、(ニ)共重合可能な
モノマーの種類、(ホ)最終的な重合により得られた不
飽和グラフトポリマーの不飽和度、などの因子の変更に
よって、頗る広い範囲で樹脂の物性を変えることができ
、用途の多面化に対応することが可能となる。
例えば、メタクリル酸メチルをモノマーに利用すること
により、耐候性の優れた塗膜を得ることもできる。
本発明に用いられる原料は次の種類に分けられる。
(イ)活性水素含有シリコン樹脂、 (ロ)不飽和イソシアナート、 (ハ)活性水素を有するモノマー (ニ)含フッ素(メタ)アクリレート、および場合によ
り、さらに (ホ)共重合可能なモノマー 本発明に使用されるシリコン樹脂(イ)は、構成分子の
主鎖が、次式 (但し、R,R,’はアルキル基、フェニル基)のポリ
シロキサン構造を有するもので、イソシアナートと反応
し得る活性水素、代表的にはヒドロキシル基を1分子中
に少なくとも1個所有することが必要である。
そのようなシリコン樹脂としては、末端にヒドロキシル
基を有するジメチルポリシロキサンが好適であり、市販
品として、例えば信越化学(株)製で次の種類があげら
れる。
X−22−160A   水酸価   62分子量 1
800 X−22−160B   水酸価   35分子量 3
200 X−22−160C水酸価   20 分子量 5600 これらのヒドロキシル基含有シリコン樹脂に、不飽和結
合を導入するための不飽和イソシアナート(ロ)として
は、 a)1分子中にイソシアナート基と不飽和結合を共有す
る化合物、 b〉ジイソシアナートと不飽和モノアルコールとの1モ
ル対1モルの付加物、 等があげられる。
不飽和イソシアナートの例には、例えばイソシアナート
エチルメタクリレート、メタクリロイルイソシアナート
、論−イソブロベニル−α、αジメチルベンジルイソシ
アナートがあり、−量的にはイソシアナートエチルメタ
クリレート(下式)%式% が取扱性、イソシアナートの反応性などの点から好適で
ある。
ジイソシアナートと不飽和アルコールとの反応生成物は
、例えば2.4− )リレンジイソシアナートと2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレートの1モル対1モルの付加
物(下式)があげられる。
この場合ジイソシアナートには、2.4−)リレンジイ
ソシアナート、イソホロンジイソシアナートのように、
2個のイソシアナート基の反応性の異なるタイプが有利
である。
シリ、コン樹脂の活性水素と不飽和イソシアナートとの
反応割合は、シリコン樹脂100部(重量部、以下同じ
)に対して不飽和イソシアナート0.01部以上10部
以下であり、好ましくは0.1部以上3部以下である。
この場合存在する活性水素の全部を反応させる必要はな
い、その程度は併用するモノマーの種類、不飽和シリコ
ン樹脂とモノマーの比率によっても相違する。
活性水素を有するモノマー(ハ)としては、例えば2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート
、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、フェノキシ
エチルメタクリレートなどがあげられる。
本発明に使用される含フッ素(メタ)アクリレートは、
フッ素化されたアルキル基および/またはアルキレン基
を有するアルコールのアクリル酸エステルまたはメタク
リル酸エステルで、アルキル基またはアルキレン基の水
素の一部または全部がフッ素によって置換され、かつ1
分子中のアルキル基、アルキレン基またはこれら両基の
炭素数の合計が1〜30であるアルコールのアクリル酸
エステルまたはメタクリル酸エステルであって、次に例
示されるような化合物である: Cl2F  (CFz)n   (CL)論−0COC
=CH2;X CF、(CF2)n  (CH2)論OCOC=CH2
;Cρ。
(但し、s=o〜l 8、TI=0〜18、R=Hまた
はCH1CO1X=HまたはCH,、R’ =Hまたは
CHz(CHi)nである)。
共重合可能なモノマー(ホ)として併用するモノマー類
は、これと共重合可能であれば良く、一般に市販されて
いる種類が用いられる。その種類に特に制限はないが、
例えば、スチレン、ビニルトルエン、アクリル酸エステ
ル類、メタクリル酸エステル類、アクリロニトリル、メ
タクリレートリル、酢酸ビニル、エチレン、ブタジェン
等があげられる。
不飽和結合導入シリコン樹脂と共重合モノマーとの割合
は、不飽和結合導入シリコン樹脂が10〜95%(重量
%、以下同じ)、望ましくは20〜90%である。
活性水素を有するモノマー(ハ)、含フッ素(メタ)ア
クリレート(ニ)および共重合可能なモノマー(ホ)の
使用割合は、モノマー全体を100とした場合、それぞ
れ1〜30.1〜70および0〜69モル%であること
が望ましい。
本発明の方法の段階(B)で使用する、活性水素を有す
るグラフトポリマーに不飽和基を導入するための不飽和
イソシアナートには、前述した各種の不飽和イソシアネ
ートがそのまま利用可能である。またその使用量は、グ
ラフトポリマーの不飽和結合濃度が、1〜30モル%と
なる範囲が望ましい。
本発明によるシリコン樹脂グラフト不飽和ポリマーの硬
化には、ラジカル発生触媒が必要であるが、これには通
常使用されるラジカル発生剤を使用することができる。
この場合、さらに補強材、充填剤、着色剤、ワックス等
を必要に応じて併用できることは勿論である。
次に、実施例により本発明をさらに説明する。
塞」自I−」2 撹拌機、還流コンデンサー、温度計、ガス導入管を付し
た11セパラブルフラスコに、ヒドロキシル基を有する
シリコン樹脂(信越化学(株)製X−22−1608、
ヒドロキシル価約35、分子量3200)を200部(
重量部、以下同じ)、イソシアナートエチルメタクリレ
ートを1.0部、ジブチル錫ジラウレート、0.2部を
仕込み、60〜65℃で4時間反応した。赤外分析の結
果、遊離のイソシアナート基は消失−したことが認めら
れた。
これに、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート29部
、次式で示されるフロロアクリレートCFi  (CF
t)s  Sow  N  (CH2)m  oco 
 CH=C112CI、    −物3〜5 を150部、スチレン40部、アゾビスイソブチロニト
リル1部を加え、65〜70℃で3時間重合した後、ハ
イドロキノン0.1部を加え、重合を中止した。
白濁したチクソトロピー性の液状であった。
次いで、イソシアナートエチルメタクリレート30部、
ジブチル錫ジラウレート0.5部を追加し、60〜65
℃に6時間、乾燥空気下で反応した。ゆるやかなシラツ
ブ状のフロロアクリレートがグラフトされた不飽和ポリ
マー(1)が得られた。
赤外分析の結果、遊離のイソシアナート基は消失したこ
とが認められた。
不飽和グラフトポリマー(T)を100部に、光硬化開
始剤としてメルク社製“ダロキュア# 1173”を3
部加え、ボンデライト鋼板上に100μ厚になるように
塗布した後、250部wのサンランプ下20c11で1
5分照射した。
硬化塗膜の光沢反射率は89%、鉛筆硬度2B、セロテ
ープ接着テストではセロテープは全く付着せず、剥離強
度は0 、1 kg/ in以下であった。
Dewサイクル型ウエつオメーター1000時間照射後
の光沢反射率は87%であり、はとんど変化はなかった
6 えl勇−ユ 撹拌機、還流コンデンサー、ガス導入管、温度計を付し
た11セパラブルフラスコに、シリコン樹脂(信越化学
(株)製X−22−160^、水酸価62、分子118
00)を200部、インホロンジイソシアナートと2−
ヒドロキシエチルメタクリレートの1モル対1モルの付
加物を2部、ジブチル錫ジラウレートを0.2部加え、
65〜70℃に3時間反応した。赤外分析の結果イソシ
アナート基は消失したことが認められた。 1.1,1
,3,3.3−へキサフロロイソプロピルメタクリレー
ト(下式)%式%) を220部、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート3
0部、アゾビスイソブチロニトリル1部を加え、65〜
70℃に3時間重合した後、ハイドロキノン0.05g
を加え重合を停止し、イソシアナートエチルメタクリレ
ート31部、ジブチル錫ジラウレート0.5部追加し、
さらに4時間反応すると、白濁した粘興な液状樹脂(H
)が得られた。
赤外分析の結果、遊離のイソシアナート基は消失したこ
とが認められた。
この樹脂(II)100部に対して、硬化剤として、化
薬ヌーリー社328Eを2部、ナフテン酸コバルト0.
5部加え、ボンデライト鋼板に0.2zz厚になるよう
に塗装した。
室温で約3時間後に表面が非粘着となり、120℃2時
間硬化後の塗膜硬度はB、セロテープ接着テストではセ
ロテープが全く付着せず、その剥離強さは0 、1 k
g/ in以下であった。
〔発明の効果〕
本発明は前述のように構成したので、基材への密着性は
良好で、表面エネルギーは低く、耐候性、防汚性に優れ
た塗膜性能を示す、硬化可能な樹脂を製造することがで
きる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)1分子中に少なくとも1個の活性水素を有し、構
    成分子の主鎖がポリシロキサン構造であるシリコン樹脂
    に不飽和イソシアナートを反応させて、少なくとも一部
    分が不飽和結合を有するシリコン樹脂に変換した後、こ
    れに活性水素を有するモノマー、含フッ素(メタ)アク
    リレートおよび必要に応じて共重合可能なモノマーとを
    加え、重合してグラフトポリマーとする段階;および (B)該グラフトポリマーに不飽和イソシアナートを加
    え、グラフトポリマー中の活性水素とイソシアナートと
    を反応させることにより、グラフトポリマー中に不飽和
    結合を導入する段階;を包含する硬化可能な樹脂の製造
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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