JPH02212525A - ポリエステルフィルム - Google Patents

ポリエステルフィルム

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JPH02212525A
JPH02212525A JP3329889A JP3329889A JPH02212525A JP H02212525 A JPH02212525 A JP H02212525A JP 3329889 A JP3329889 A JP 3329889A JP 3329889 A JP3329889 A JP 3329889A JP H02212525 A JPH02212525 A JP H02212525A
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JP
Japan
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film
polyester
polyester film
compound
antimonate
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JP3329889A
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English (en)
Inventor
Yoshitsugu Funada
船田 佳嗣
Satoshi Otonari
音成 敏
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Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0373Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement containing additives, e.g. fillers

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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は難燃性ポリエステルフィルムに関する。
更に詳しくは、機械的強度、熱的性質、電気的特性、高
次加工性等の特長を損うことなく、難燃性を改良したポ
リエステルフィルムに関する。
(従来の技術および発明が解決しようとする課題〕一般
に、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフ
タレート等に代表される熱可塑性ポリエステルは機械的
強度、耐熱性、寸法安定性、電気絶縁性等に優れている
ため、繊維、フィルム、成形品等として利用されている
特に電気機器、自動車部品として使用されるフレキシブ
ルプリント基板、面状発熱体、メンブレンスイッチ等は
汎用化されている用途であるが、欧米に輸出されるもの
には米国のプラスチック難燃規格(UL94)の認定が
要求される場合が多くなっている。
この要求に対処する手段として、例えば特公昭51−1
9858号公報、特公昭55−41610号公報、特公
昭62−61235号公報、特開昭62−132955
号公報等に開示されているように種々のリン含有化合物
、ハロゲン含有化合物、金属化合物等を添加混合または
共重合し溶融押出成形する方法が掃案されている。しか
しながら、十分な難燃性を付与するためには多量の難燃
性化合物を添加するため、熱安定性および機械的強度が
低下する。特に有機ハロゲン化合物と二酸化アンチモン
を併用した場合、良好な難燃性が得られる反面、上述の
欠点が顕著であり、かつ、これらの化合物を併存下、熔
融混練するとゲル化物が発生する。
また、例えば特公昭6m−5908号公報、特開昭63
−19254号公報に開示されているように、成形体の
表面または内部に難燃性化合物層を積層する方法もある
。しかしながら高次加工性を損なうことが少なくなく、
かつ高価となる欠点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意検討した結果、熱
可塑性ポリエステルに有機臭素化合物、アンチモン酸塩
および有機リン化合物を特定積混合することにより、ポ
リエステルフィルムの優れた機械的強度、耐熱性、寸法
安定性、電気絶縁性等を拷なうことなく難燃性をイ士与
しうることを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨はを磯臭素化合物を臭素元素量
として1〜20重■%、平均粒径が0.1〜1. Ot
Jmのアンチモン酸塩粒子をアンチモン元素量として1
〜20重量%および有機リン化合物をリン元素量として
0.5重世%以下含有することを特徴とするポリエステ
ルフィルムに存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明でいうポリエステルとは、テレフタル酸、2.6
−ナフタレンジカルボン酸のような芳香族ジカルボン酸
またはそのエステルとグリコールを主たる出発原料とし
て得られるポリエステルを指すが、他の第三成分を含有
していてもかまわない。
この場合、ジカルボン酸成分としては例えば、イソフタ
ル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、テ
レフタル酸、アジピン酸、セバシン酸およびオキシカル
ボン酸成分、例えばp−オギシエトキシ安息香酸などの
一種または二f!1i以」二を用いることができる。い
ずれにしても、本発明のポリエステルフィルムは繰り返
し構造単位の80モル%以上がエチレンテレフタレート
単位またはエチレン2.6−ナフタレート単位を有する
ポリエステルであることが望ましい。
本発明において用いる有機臭素化合物は分子中に臭素原
子を有し、ポリエステルフィルムの髄燃剤として作用す
るものであり、難燃剤として使用されている公知の有機
ハロゲン化合物を用いることができる。
具体的にはへキサブロモヘンゼン、ヘキサブロモビフェ
ニルエーテル、ペンタブロモトルエン、ペンタブロモフ
ェノール、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロ
モ無水フタル酸、デカブロモビフェニルエーテル、デカ
ブロモジフユ、ニルオキシド、臭素化ポリカーボア、−
ト、臭素化エポキシ化合物、臭素化ポリスチレン等の臭
素化されたポリマーおよびオリゴマーあるいはこれらの
混合物が挙げられる。好ましくは上記化合物のうち臭素
原子が芳香環Gこ直接結合しており、かつ熱安定性の良
い臭素含有芳香族化合物ポリマーが良い。
これらの化合物は、ポリエステルに添加混合または共重
合させることにより含有させるが、本発明においては、
−殺伐 n=20〜100で示される臭素化フェノキシ樹脂のポ
リエステルへの添加混合や式 れる臭素化ビスフェノール化合物のポリエステルへの共
重合などが特に好ましい。
これらの有機臭素化合物の添加量は、全ポリエステルに
対し臭素元素量として1〜20重量%であることが必要
であり、好ましくは2〜10重足%である。添加量が1
重量%未満では難燃化効果が不十分であり、20重量%
を超えると機械的強度を著しく低下させる。また、燃焼
時の有害ガスの発生という観点からも、添加量は20重
■%以下に抑えることが好ましい。
本発明において用いるアンチモン酸塩粒子はアンチモン
酸アルカリ金属またはアルカリ土類金属類である。具体
的にはアンチモン酸ソーダ、アンチモン酸バリウム、ア
ンチモン酸リチウム等が挙げられ、特に好ましくはアン
チモン酸ソーダである。
これらのアンチモン酸塩は通常、含水塩として存在する
が、ポリエステルフィルムが300°C前後の高温下で
製膜するため、水分が存在すると溶融混練過程にてポリ
エステルの加水分解を引き起こし、極限粘度〔η〕の低
下に伴いフィルムの機械的強度を著しく低下させる。こ
のためアンチモン酸塩はあらかじめ100℃以上、好ま
しくは300℃以上の温度で加熱処理することが望まし
い。
これらのアンチモン酸塩粒子の平均粒径は0.1〜10
μmであることが必要であり、好ましくは0.1〜7μ
m1更に好ましくは0.2〜5μmである。平均粒径が
0.1μm未満であると最終的にフィルムとした時の滑
り性が悪くなり、生産性に劣るため好ましくない。一方
、平均粒径が10μmを超えると、最終的に得られるフ
ィルム中の粗大粒子量が増大して機械的強度が低下する
ばかりか、粒子の比表面積が小さくなり難燃性も低下す
るため好ましくない。
また、かかる粒子の粒径分布は、粒径25μm以下が9
5重量%以上であることが好ましく、好ましくは粒径2
0μm以下が97重間%以上、更に好ましくは粒径15
μm以下が99重量%以上である粒子が用いられる。粒
径25μmを超える粒子が5重量%を超えて存在すると
、薄いフィルムとした場合、製膜時の破断を多発し生産
性に劣るばかりか電気特性を低下させるため好ましくな
い。
これらのアンチモン酸塩の添加量はアンチモン元素量と
して1〜20重量%、好ましくは2〜10重量%である
。添加量が1重量%未満では難燃効果が不充分であり、
20重量%を超えると機械的強度の低下が著しく好まし
くない。
本発明において用いられる有機リン化合物は分子中にリ
ン原子を有し、ポリエステルフィルムの離燃剤として作
用するものであり、難燃剤として使用されている公知の
有機リン化合物を用いることができる。例えば、トリメ
チルホスフェート、トリフェニルポスフェート等の非ハ
ロゲンリン酸エステル、トリス(2,3−ジブロモプロ
ピル)ホスフェート等の含ハロゲンリン酸エステル、ビ
ニルホスフォネート、アリルホスフォネート等の重合性
リン化合物、その他種々のポリホスフェト等があげられ
る。
これらの化合物はポリエステルに添加混合してもよいし
、ポリエステルに共重合してもよい。本発明においては
、9.10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフ
ェナンスレン−10−オキサイドとイクコン酸やマレイ
ン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸又はそのエステルと
の反応物をポリエステルに共重合して配合する方法や一
般式で示される芳香族縮合リン酸エステル化合物を直接
添加する方法が特に好ましい。
また、これらの有機リン化合物の添加量は全ポリエステ
ルに対しリン元素量として0.5重量%以下である必要
がある。0.5重量%を超えると、加熱溶融押出工程に
おける重合度低下が著しく、機械的強度を低下させ好ま
しくない。
本発明の難燃化ポリエステルフィルムは、上記成分をポ
リエステルの融点以−Fにおいて溶融混練後シート化し
て得ることができる。すなわちかかる配合物を原料とし
て押出機にて250〜320゛Cの温度で溶融混練し、
グイからシート状に押出し、約70°C以下の温度に冷
却して実質的に無定形のシートとする。次いで得られた
シート状物を縦および/または横方向に面積倍率で4倍
以上、好ましくは8倍以上延伸し、更に120〜250
°Cの温度で熱処理を行うことにより、本発明のフィル
ムが得られる。
なお、本発明において配合する成分の配合方法について
は特に限定されるものではなく、予めポリエステルチッ
プと均一に混合ブレンドして押出機ホッパーに投入すれ
ばよいが、より均一な分散性を得やす(するためには、
予めポリエステル中に高濃度配合あるいは共重金したい
わゆるマスターチップとポリエステルチップを混合する
方法が好ましい。
本発明におけるポリエステルには、本発明の目的を損ね
ない程度に他の特性向上を目的として種々の添加物を配
合することができる。例えば抗酸化剤、滑剤、界面活性
剤、紫外線吸収剤、染料、顔料、帯電防止剤等が挙げら
れ、必要に応じ、適切な方法で必要量添加することがで
きる。
また本発明のフィルムは、各種用途における必要特性、
例えば印刷インク−や銀ベース]・等との接着性を改良
するために各種表面処理を行うことができる。かかる表
面処理としては、例えば各種プライマー塗布処理、火炎
処理、)容剤処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫
外線処理、イオンブレーティング処理、放射線処理、サ
ンドブラスト処理などが挙げられるが、必要に応じてか
かる表面処理を本発明のフィルムの片面または両面に適
当な時期に必要な量だけ行うことができる。また、これ
らの処理方法を複数行ってもよいし、両面に行う場合は
同一処理を行ってもよく異なっていてもよい。
このようにして、従来のポリエステルフィルムの機械的
特性や電気特性等を損なうことなく、本発明の目的とす
る難燃性を高度に付与したフィルムが得られるが、本発
明においては、更にフィルム表面の中心線平均粗さ(R
a)がO,Ol、−1,5μmの範囲であることが好ま
しく、更に好ましくは0.02〜1.0μmの範囲であ
る。Raが0.01μm未満であると、滑り性が不充分
であり、Raが1,5μmを超えると、例えばフレキシ
ブルプリント基板等の二次加工工程での加工性が極めて
悪くなるため好ましくない。フィルム表面の粗大突起数
、いわゆる3μmを超える高さを有する突起数は、10
0個/■膳2以下であることが好ましく、更に好ましく
は30個7112以下、特に好ましくは10個/ IN
 ”以下である。この粗大突起数が100個/112を
超えると、電気特性、特に絶縁破壊電圧の低下が著しく
なるため好ましくない。
また、フィルムの隠蔽度は0.1以上、好ましくは0.
2以上であることが望ましい。この隠蔽度が0.1未満
であると、フィルムの二次加工工程での作業性、例えば
フレキシブルプリント基板などの部分的コーティングの
状況を観察する作業性を低下させるため好ましくない。
〔実施例] 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を越えない限り、以下の例に限定される
ものではない。なお、フィルムの各特性評価は、以下に
示す方法にて行った。
○ 難燃性 アンダーライターラボラトリーズ社発行のプラスチック
材料の燃焼性試験規格UL94の垂直燃焼試験法に準じ
UL94VTMランクを判定した。
また、JISK7201規格酸素指数法により極限酸素
濃度(LOI)を判定した ○ 引張破断強度 ■インテスコ製引張試験機インテスコモデル2001型
を用いて温度23″C,湿度50%RHに調節された室
内において長さ501m、輻15+nの試料フィルムを
100 am/minの速度で引張り、引張応力−ひす
み曲線により次式によって計算した。
σ−F/A ○ 絶縁破壊電圧 JIS(、−2318に準じて行った。
100kV直、交流耐電圧試験機を用い、23’C,5
0%RHの雰囲気下にて100OV/秒の昇圧速度で上
昇させ、フィルムが破壊し短絡したときの電圧を読み取
った。
○ 中心線平均粗さ Ra(メツm) ul小坂研究所製表面粗さ測定機5E−3F型を使用し
、JISB−06011976の方法に準じて測定した
。詳細条件として触針径2μm、触針圧30mg、カッ
トオフ値0.8 mmとし、フィルム表面から12本の
断面曲線を示してそれぞれのRa(l!を計算し、その
最大最小値を除いた10本の平均値をそのフィルムの中
心線平均粗さRa(μm)とした。
○ 粗大突起数 (個/膳m2 ) 01小坂研究所製表面粗さ測定機5E−3AK型を使用
し、触針径5μm1触針圧30■、カットオフ値0.8
 mmの条件にて測定長さ2.51m、サンプリングピ
ンチ5μmで500本の走査を行ない、突起高さと突起
数を測定した。
ここで言う突起高さ(X、  μm)は突起個数が最大
になる点の高さをOレベルとし、ごのレベルからの高さ
をもって突起高さとし、各突起高さにおける突起数(Y
個/lm2)の関係を図式化し、分布曲線として表わし
た。
かかる分布曲線から、3μlnを超える突起総数をもっ
て粗大突起数(個/1s2)とした。測定はフィルム長
手方向に3点それと直角方向に3点、計6点行ない、そ
の平均値を測定値とした。
■ 粒子の平均粒径及び粒径分布 ■島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定R3ACP3型
を使用し、粉体試料を分散媒体中に均一に分散させた懸
濁液にて等価球形粒度分布を測定した。
かかる粒度分布測定値における積算値(重量基i4りの
50%に相当する等価球形粒度値を平均粒径とし、又、
外分布から粗大粒子の粒子量を定量した。
○ 滑り性 平滑なガラス板上に、幅15闘、長さ150 amに切
り出したフィルム同士を2枚重ね、その上にゴム板をの
せ、更にその上に荷重をのせ、2枚のフィルムの接圧を
2g/cm2として、20 am/+ninでフィルム
同士を滑らせて摩擦力を測定した。51層滑らせた点で
の摩擦係数を動FJ擦係数(F/Fμd)とし、下に示
すランクにした。
F/Fμd≦0,50 ・・・・・・・・・・・・・・
・・・・ 良好 00.50<F/Fμd≦0.70 
・・・・・・ 普通 △0.70<F/FIJd  ・
・・・・・・・・・・・・・・・・・ 不良 ×なお、
測定は、温度23±1℃、湿度50±5%RHの雰囲気
で行った。
○ フィルム隠蔽度 マクヘス濃度計TD−904型を使用し、ビジュアル光
による透過4度を測定した。測定は5点行ない、その平
均値をもってフィルム隠蔽度値とした。この値が大きい
程隠蔽性が高いことを示す。
○ 製膜性の評価 無定形シーI・を縦延伸後、横延伸する際、横延伸R(
テンター)において、延伸時あるいは熱固定時にフィル
ムが破断する状況を次に示す3ランクにて判定評価した
ランク○:殆どフィルム破断を起こさず生産性良好 ランクへ:時折フィルム破断を生し、生産性に劣る。
ランクズ:常に破断を生じ、生産性は全くない。
またフィルム中での異物(ゲル化物)の発生の存無を観
察した。
実施例1 1、40℃で15時間窒素雰囲気下で乾燥した下記式(
1)で表される臭素化フェノキシ樹脂ストランドチップ
と、180℃で4時間真空乾燥した、平均粒径0.7μ
mで粒径分布における粒径10μmを超える粒子量が0
.8重量%のアンチモン酸ソーダ粒子と180℃で4時
間窒素雰囲気下で乾燥した、極限粘度[η]−0,66
のポリエチレンテレフタレートとを混練して得た40重
量%マスターハツチ(以下M、Bと略す)チップおよび
無水マL・イン酸と有機リン化合物(9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン10−
オキサイド)とを反応して得られる下記式(n)で表さ
れるユニットを有する共重合体ボノエチレンテレフタレ
ートチソブ(CP)=0.8重量%)とを180℃、4
時間窒素雰囲気下乾燥した、極限粘度〔η)=0.71
のポリエチレンテレフタレートチップに最終的に表1の
配合猾となるように均一にブレンドした。
nζ60 〜 QC−C1l−CIl□−〇〇〇〜これを押出機に
て290℃で溶融し40℃の冷却ドラム上で冷却して約
650μmの無定形シートを得、次いで縦方向に2.9
倍、横方向に3.2倍逐次延伸した後、245℃で6秒
間熱処理して最終的に75μm厚の二軸延伸フィルムを
得た。
得られたポリエステルフィルムの難燃性はUL94VT
M−0ランクに適合した。その他の特性は表1に示しよ
うに通常の難燃処理を施していないポリエチレンテレフ
タレートフィルム(比較例1)とほぼ同等であった。
実施例2 実施例1で用いた(II)式で示されるユニットを有す
る共重合ポリエチレンテレフタレートの代わりに、下記
式([[)で表される芳香族縮合リン酸エステル化合物
を180 ’C14時間窒素雲囲気下で乾燥した極限粘
度(η)−0,66のポリエチレンテレフタレートに混
練して得た15重量%M、Bを用い、表1に示す割合で
配合し均一ブレンドする以外は、実施例1と同様にフィ
ルム化を行ない最終的に75μm厚の二軸延伸フィルム
を得た。
得られたポリエステルフィルムの難燃性は実施例1と同
様UL94VTM−0ランクに適合した。
また、その他の特性は、実施例1と同様、通常の難燃処
理を施していないポリエチレンテレフタレートフィルム
(比較例1)とほぼ同等であった。
実施例3 実施例1で示したアンチモン酸ソーダの代りに平均粒径
1.5μm、粒径分布における粒径15μmを超える粒
子量が0.5重量%であるアンチモン酸バリウムの40
重量%MBチップを使用し、リン化合物を配合しない以
外は実施例1と同様にしてフィルム化した。かかるフィ
ルムの難燃性は表1に示すようにUL94VTM−0ラ
ンクであった。その他のフィルム物性としてRa及び粗
大突起数がやや増加したものの、実用上支障ないレベル
のフィルムであった。
比較例1 極限粘度〔η)−0,66のポリエチレンテレフタレー
トのみを180°C14時間窒素雰囲気下で乾燥し、実
施例1と同様に最終的に75μm厚の二輪延伸フィルム
を得た。
かかるポリエステルフィルムの難燃性はUL94VTM
−2ランクに適合しなかった。
比較例2 実施例Iで示したアンチモン酸ソーダを配合せず、臭素
化合物量及びリン化合物量を表1に示す割合にする以外
は実施例1と同様にフィルム化した。得られたフィルム
の難燃性はUL94VTM=2ランクに適合するものの
、フィルム化時の生産性が劣るものであった。
比較例3 実施例1で示した臭素化合物及びリン化合物を配合せず
、アンチモン酸ソーダとして平均粒径09μmの粒子を
用いる以外は実施例1と同様にフィルム化を行った。得
られたフィルムの離燃性はUL94.VTM−2に適合
しなかった。
比較例4 実施例1に示したアンチモン酸ソーダとして平均粒径0
.03μmの粒子を用い、リン化合物として実施例2に
示したリン化合物(I[I)を用いる以外は実施例1と
同様にしてフィルム化した。得られたフィルムの難燃性
はUL94V1”M−0に適合するものの、フィルム中
の粗大突起数が多く、また、フィルム化時の連続性も悪
く、生産性に劣るものであった。
比較例5 実施例3で用いたアンチモン酸バリウムの代りに平均粒
径13μmの粒子を用いる以外は実施例3と同様にして
フィルム化したが、フィルム化時、破断が度々起こり、
生産性に極めて劣るばかりかフィルムの難燃性もUL9
4VTM−2に適合しないものであった。
比較例6 実施例3で用いたアンチモン酸バリウムの代りに平均粒
径0.5μrnの三酸化アンチモン粒子を用いる以外は
実施例3と同様にしてフィルl、化した。
得られたフィルムの難燃性はUL94VTM−0に適合
するものの、製膜性が極めて悪く、ケル状異物が肉眼で
も観察され、フィルム物性にも劣るものであった。
〔発明の効果〕
本発明のフィルムは、機械的強度、耐熱性、寸法安定性
および電気絶縁性等の特性を損なうことなく、難燃性を
付与されたものであり、フレキシブルプリント基板、面
状発熱体、メンブレンスインチ等、難燃性を要求される
基材として有用であり、その工業的価値は高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)有機臭素化合物を臭素元素量として1〜20重量
    %、平均粒径が0.1〜10μmのアンチモン酸塩粒子
    をアンチモン元素量として1〜20重量%、および有機
    リン化合物をリン元素量として0.5重量%以下含有す
    ることを特徴とするポリエステルフィルム。
JP3329889A 1989-02-13 1989-02-13 ポリエステルフィルム Pending JPH02212525A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02225555A (ja) * 1989-02-27 1990-09-07 Polyplastics Co 難燃性ポリエステル樹脂組成物
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