JPH02207771A - 積層状練製品の製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はシート状のものを繊維状にして積層した集合体
構造を有する食品用練製品の製造装置に関するものであ
る。

（従来の技術） 例えば魚肉練製品では、カニの脚肉に近似した繊維状構
造を有する製品が広く市販されており、これは−船釣に
は棒状製品の長平方向に繊維が走っている構造を有し、
シート状蒲鉾の長手方向に切れ目を入れたり、細（切断
したりして集合繊維状のシートとしたものを集束して形
成されている。

また繊維の方向が棒状体の長平方向と一致しない斜め方
向のものも実公昭５９−４１９７６号公報に示されてい
る。これは方向を異にして斜めに細断した複数の帯状シ
ートの中間品を形成し、この中間品を適宜組み合わせ集
合結束したもので、集合結束手段については明確ではな
いが、帯状シートを適数枚積層した後、切断して棒状体
に加工する例が示されている。また特公昭６１−１４７
８号公報には、帯状シート体の長手方向に切り込みを形
成し、このシート体を積層した後、繊維方向と斜めの方
向に切断して斜め方向の繊維を設けた棒状体のカニ脚風
蒲鉾を製造する手段が示されている。

（技術的課題） しかし前記斜め方向に細断した中間品を形成するに当り
、シート体に斜め方向の切れ目を入れるため、積層或い
は集束等のためにシート長手方向に張力を加えると、シ
ートが切れ目より簡単に切断してしまう問題がある。こ
のため切れ目を浅く設けなければならず、繊維状練製品
の特徴である口中で繊維がバラバラとなると云う食感が
失なわれる欠点を生ずる。また積層後斜めに切断する場
合は繊維方向が一定のものしか製造できない。

次に積層技術に関してであるが、前記した両公知例には
積層技術自体については全く開示されていない。そこで
例えば実開昭６０−９５８８４号公報に示されている積
層機構のような装置を採用して、斜め方向繊維の棒状体
の蒲鉾を形成しようとすれば、帯状シート体の巾を非常
に広（するか或いは帯状シート体の製造ラインの数を増
加する必要がある。更に連続して製造される単一の帯状
シートを順次折り返して折り畳みながら積層する手段も
考えられるが、シート体を完全に切断せずに薄皮−枚残
す程度の切れ目を入れることで繊維状シートを形成し、
積層した場合は薄皮部分が上下層で重なる部分を生じる
から、薄皮部分が２倍の厚さになる問題を生ずる。

そこで本発明は前記の問題点や欠点を解決することを目
的するもので、薄皮部分が重なり合うことなく、製品全
体のどこでも−様な構造を保っており、かつまた繊維の
方向も波状等の変化を有し、その長さも変えられる積層
状練製品の製造装置な提供するものである。

（技術的手段） 前記目的は、練製品のシート体を挾むように配置された
一対のロールを有し、シート体にその移動方向とほぼ平
行な繊維状の切溝を形成するための刃を少な（とも一方
のロールに設けたカッテング機構と、切溝によって繊維
状となったシート体を巻胴の回転方向に巻取り、積層状
とするために前記機構の下手に設けられた巻取機構、並
びにこれら両機構間にあって繊維状シート体を幅方向に
切断する第１のカッターと、積層された繊維状シート体
を巻胴から分離するために幅方向に切断する第２のカッ
ター、並びに巻取機構の下位に位置し巻胴から分離され
た積層繊維状シート体を受取り、搬送するコンベアとを
備えた構成によって達することができる。

（実施例） 図面を参照して説明すると、実施例は繊維状かつ積層状
の構造を持ったカニ脚風の蒲鉾の製造装置を示すもので
、シート体Ｓは第１図の右上方より下左方へ移動し、そ
の移動方向に沿って、カッティング機構ｌ、ベルト揺動
機構２、巻取機構３、その巻胴に関連して設けられる第
１カツター４゜並びに第２カツター４８．３段のコンベ
ア５１．５□、５１、その第２コンベア５２上の定寸カ
ッター６、搬出コンベア７が順に配列されている。

カッティング機構１は一対のロール１１．１２間でシー
ト体Ｓの移動方向に平行した切溝な形成するものである
。切溝形成のための刃としては周面に凹凸状の刃１３．
１４が形成された２個のロールより成るもの（角力）、
一方のロール１１にのみ薄刃１５を所要間隔で多数設け
、その刃先と他方のロール１２の間に僅かな間隙を設け
たものだもの（片薄刃）或いはその他にも両薄刃などが
使用される。なおいうまでもないことであるが、練製品
の繊維の形状、構造は、この機構１の刃の種類を選択す
ることで多彩な変化を生ずる。

ベルト揺動機構２は、カッティング機構ｌで形成された
繊維状シート体Ｓ′を蛇行状にして巻胴へ巻付かせるた
めの機構である。この機構２は、基端がカッティング機
構ｌの下位に位置し、先端が巻取機構３の上位に位置す
るベルト２０を有し、ベルト支持フレーム２１がシート
体移動方向と直交方向のガイドレール２２上を往復動す
るように保持され、ベルト支持フレーム２１をエアシリ
ンダ２３によって所要の往復サイクル、往復スピードで
往復動させることができるように構成されている。往復
動のタイミングはタイマーリレー等により任意に設定で
きるが、これは繊維状シート体Ｓ′の幅や移動スピード
に応するためである。２４はベルト駆動モータ、２５は
基台を示す。

巻取機構３は繊維状シート体Ｓ″を巻胴３０に付着させ
て所要の暦数だけ巻回し積層させて積層繊維状シート体
Ｓ″を形成するものである。巻胴３０はシート体Ｓ′の
移動供給と連動して回転するようにモータ３１によって
駆動並びに制御され、繊維状シート体Ｓ′の始端は回転
中心３２より外方で巻胴上端３４の付近に設定された付
着点３３で巻胴に付着し、巻胴上端３４を経てやや逆巻
き状に巻かれなから巻胴３０に積層される。３５は基台
を示す。

送られる繊維状シート体Ｓ′を切離すための第１カッタ
ー４．は巻胴３０の上手に、また巻胴３０に巻付いた積
層繊維状シート体Ｓ″を幅方向に切って開くための第２
カツター４□が巻胴３０の下手に夫々設けられている。

切開された積層繊維状シート体Ｓ″を受けて展開させか
つ次工程へ運ぶためのコンベアは巻取機構３の直下から
始まっており、該コンベアは第１、第２及び第３の各コ
ンベア５１．５□、５３より成り、それらの接続点５４
．５５は殆んど段差が生じないように連続している。シ
ート体にショックを与えないためである。従って積層繊
維状シート体Ｓ″は第１コンベア５１によって静かに定
寸カッター６へ運ばれるが、この際第１、第２コンベア
５、．５．の移動速度は同一に設定され、シート体Ｓ″
の受渡しが終わると第１コンベア５１は減速されても良
い、５６は基台を示す。

定寸カッター６は積層繊維状シート体Ｓ″を同形の定寸
製品Ｓ″に切断するもので、第２コンベア５□の送りモ
ータ６０と連動するカッター駆動モータ６１を有し、定
寸毎に送りと切断を繰返す、６２はカッター作動部、６
３は基台を示す。

第３コンベア５．は、第２コンベア５２で隙間なく送ら
れてくる定寸製品Ｓ′″を受取る際に製品間に間隔をあ
けるもので、そのため必要に応じた速度に設定すること
ができる。６４はそのモータ、６５は基台を示す。

第３コンベア５．の下手にはさらに別のコンベア７０が
設けられている。このコンベア７０は定寸製品Ｓ′″に
着色を施す工程を担当し、そのための着色ロール７１が
幅方向に架装されている。、７２は基台を示す。

（作用） このように構成された装置では、予めシート状に魚肉等
を成形したシート体Ｓはカッティング機構１に於て切溝
加工され、薄皮１枚残す程度に繊維状部分がつながった
繊維状シート体Ｓ′となり、揺動機構２によって左右に
揺られなから巻胴３０に巻回されて繊維の走る方向が左
右にほぼ一様のリズムで乱された状態で積層された積層
繊維状シート体Ｓ″となり、第２カツター４□により切
開されて板状の積層繊維状シート体Ｓ″とされ、定寸カ
ッター６により所謂棒状のカニ脚風製品Ｓ′″となる訳
で、さらにコンベア７０上で横転させ、繊維露出面に着
色を施す着色工程を経て最終製品とされる。この際色素
は繊維間にも浸透し、構造を浮き立たせる。

本発明の装置により上記の加工を受ける際、繊維状シー
ト体Ｓ′は巻胴３０に巻付けられて積層状態となるから
、薄皮−枚の接続部分は各層間で常にシート体の厚さ分
だけ離れて存在し、そのため従来のように接続部分が重
なって厚（なることが防止される。また巻回積層に際し
て繊維状シート体Ｓ′は、幅方向に揺られるから波状に
巻胴３０に付着巻回されて行（。その結果、各層間の接
着力はむしろ強くなった。故に薄皮−枚の接続部分はよ
り弱く、離れ易いが、力が加わるまでは良（形状が保た
れ（ずれに（いので、目的とする食品により好ましい構
造が与えられる。

（効果） 従って本発明によれば、繊維状で分離し易い構造を有す
る積層状練製品を容易に提供することができる効果が得
られ、特に練製品は構造が均一のため内部の特定の箇所
で構造が異なり食感を損なうような問題も起こらない。

また本発明の装置によれば練製品の構造、特徴を決定す
る繊維の形態を自由に設定することができるから製品に
変化を与え易く、どのような形態を与えても各繊維は分
離し易いのでこの種の食品の特徴が保持される。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は製造装置
全体の正面図、第２図は平面図、第３図（ａ）、（ｂ）
はカッティング刃の構造を示す部分平面図、第４図は揺
動機構部分の正面図、第５図は平面図、第６図（ａ）、
（ｂ）、（ｃ）は巻爪機構の説明図、 第７図は工程説明図、 第８図は 同じく斜視図である。 特 許 出 願 人 第４図 第５図 （Ｃ） 第６図 （ｂ） （ａ） ２００〒００

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）練製品のシート体を挾むように配置された一対の
   ロールを有し、シート体にその移動方向とほぼ平行な繊
   維状の切溝を形成するための刃を少なくとも一方のロー
   ルに設けたカッテング機構と、切溝によって繊維状とな
   ったシート体を巻胴の回転方向に巻取り、積層状とする
   ために前記機構の下手に設けられた巻取機構、並びにこ
   れら両機構間にあって繊維状シート体を幅方向に切断す
   る第１のカッターと、積層された繊維状シート体を巻胴
   から分離するために幅方向に切断する第２のカッター、
   並びに巻取機構の下位に位置し巻胴から分離された積層
   繊維状シート体を受取り、搬送するコンベアとを備えた
   積層状練製品の製造装置。
2. （２）カッティング機構と巻取機構との間に、繊維状シ
   ート体を載せて回転搬送するベルトが設けられており、
   該ベルトは揺動機構に連繋し、繊維状シート体の幅方向
   に往復動を行なうように構成された請求項第１項記載の
   積層状練製品の製造装置。