JPH02204991A - 遠赤外線ヒータおよびその製造方法 - Google Patents
遠赤外線ヒータおよびその製造方法Info
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- JPH02204991A JPH02204991A JP2418489A JP2418489A JPH02204991A JP H02204991 A JPH02204991 A JP H02204991A JP 2418489 A JP2418489 A JP 2418489A JP 2418489 A JP2418489 A JP 2418489A JP H02204991 A JPH02204991 A JP H02204991A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、オープントースターや電気オープン等の調理
器において使用されるヒータに関し、特に石英管を用い
、これに遠赤外線放射を付加した遠赤外線ヒータおよび
その製造方法に関するものである。
器において使用されるヒータに関し、特に石英管を用い
、これに遠赤外線放射を付加した遠赤外線ヒータおよび
その製造方法に関するものである。
従来の技術
従来よりオープントースターや電気オープン等の調理器
の加熱源として、コイル状の電熱線を石英管もしくは結
晶化ガラス管(商品名ミラクロン)の中央部に配設した
ものが使用されている。
の加熱源として、コイル状の電熱線を石英管もしくは結
晶化ガラス管(商品名ミラクロン)の中央部に配設した
ものが使用されている。
特に、石英管を用いたものは、電源を入れるとすぐに明
るくなり、また温度上昇が速いことから最近では結晶化
ガラス管に代わってよく用いられている。
るくなり、また温度上昇が速いことから最近では結晶化
ガラス管に代わってよく用いられている。
一方、最近の調理器においては、調理効果の向上や焙焼
時間の短縮による省エネルギー化といった目的から遠赤
外線放射を利用する遠赤外線ヒータが脚光を浴びている
。
時間の短縮による省エネルギー化といった目的から遠赤
外線放射を利用する遠赤外線ヒータが脚光を浴びている
。
発明が解決しようとする課題
現在、提案されている遠赤外線ヒータの遠赤外線放射層
の形成は、 (1)石英管の表面をゲラスト処理し、この後に、遠赤
外線放射材である酸化ジルコニウムやムライトなどを溶
射法により被覆する。
の形成は、 (1)石英管の表面をゲラスト処理し、この後に、遠赤
外線放射材である酸化ジルコニウムやムライトなどを溶
射法により被覆する。
(2)水ガラスやリン酸アルミニウムを結合材とする無
機接着材に遠赤外線放射材を添加したものをスプレー法
や浸漬法により石英管の表面に被覆する。
機接着材に遠赤外線放射材を添加したものをスプレー法
や浸漬法により石英管の表面に被覆する。
などの方法により行なわれている。
しかしながら、従来より提案されている上記方法の遠赤
外線ヒータではいずれの場合においても、遠赤外線放射
層としては、多孔質な被膜となるため、オーブントース
タ−や電気オーブンなどの調理器の加熱源として用いた
場合、調理物中の食塩が多孔質な被膜を通して石英管と
反応し、これが原因となって遠赤外線放射層の剥離が生
じる。
外線ヒータではいずれの場合においても、遠赤外線放射
層としては、多孔質な被膜となるため、オーブントース
タ−や電気オーブンなどの調理器の加熱源として用いた
場合、調理物中の食塩が多孔質な被膜を通して石英管と
反応し、これが原因となって遠赤外線放射層の剥離が生
じる。
このように石英管を基材とした遠赤外線ヒータでは、食
塩が使用される調理器の加熱源として用いることは難し
かった。
塩が使用される調理器の加熱源として用いることは難し
かった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、食塩を使用
する環境下においても使用することができる遠赤外線ヒ
ータおよびその製造方法を提供することを目的とするも
のである。
する環境下においても使用することができる遠赤外線ヒ
ータおよびその製造方法を提供することを目的とするも
のである。
課題を解決するための手段
上記課題を解決するために本発明の遠赤外線ヒータは、
石英管の表面に6ミクロン以下のアルミナ層を設け、さ
らにこの上に遠赤外線放射層を設け、前記石英管の中央
部に電熱線を配設したものである。
石英管の表面に6ミクロン以下のアルミナ層を設け、さ
らにこの上に遠赤外線放射層を設け、前記石英管の中央
部に電熱線を配設したものである。
また本発明の遠赤外線ヒータの製造方法は、石英管の表
面にアルミナゾルを塗布し、1000℃以上の高温で焼
き付けてアルミナ層を形成し、その後、金属アルコキシ
ドまたはアルカリケイ酸塩などを結合材とし、かつ遠赤
外線放射材を含有する遠赤外線放射塗料を、前記アルミ
ナ層を形成した石英管の表面に塗布し、150〜200
℃の低温で焼き付けて遠赤外線放射層を形成することに
より遠赤外線ヒータを製造するようにしたものである。
面にアルミナゾルを塗布し、1000℃以上の高温で焼
き付けてアルミナ層を形成し、その後、金属アルコキシ
ドまたはアルカリケイ酸塩などを結合材とし、かつ遠赤
外線放射材を含有する遠赤外線放射塗料を、前記アルミ
ナ層を形成した石英管の表面に塗布し、150〜200
℃の低温で焼き付けて遠赤外線放射層を形成することに
より遠赤外線ヒータを製造するようにしたものである。
作 用
前述したように、石英管は高温領域で食塩と容易に反応
し、失透からやがて割れに至るもので、従来の遠赤外線
ヒータでは、その製造方法のため、遠赤外線放射層は大
変多孔質となっている(逆に、多孔質に形成しなかった
場合は、石英管との熱膨張係数が異なるため、ヒートシ
ョック等に耐えられないという問題がある)ため、食塩
は、この多孔質なピンホールを通じて石英管と比較的容
易に反応し、これが原因となって遠赤外線放射層の剥離
が生じる。
し、失透からやがて割れに至るもので、従来の遠赤外線
ヒータでは、その製造方法のため、遠赤外線放射層は大
変多孔質となっている(逆に、多孔質に形成しなかった
場合は、石英管との熱膨張係数が異なるため、ヒートシ
ョック等に耐えられないという問題がある)ため、食塩
は、この多孔質なピンホールを通じて石英管と比較的容
易に反応し、これが原因となって遠赤外線放射層の剥離
が生じる。
しかるに、本発明のようにあらかじめ石英管の表面に非
常に薄く、かつち密なアルミナ層を形成すると、この上
に形成する遠赤外線放射層が多孔質であっても、食塩は
石英管に到達することはないため、石英管との反応は生
じない。
常に薄く、かつち密なアルミナ層を形成すると、この上
に形成する遠赤外線放射層が多孔質であっても、食塩は
石英管に到達することはないため、石英管との反応は生
じない。
一方、アルミナ層は、食塩に対しては不活性であり、は
とんど反応することはなく、安定な状態で存在する。こ
のような理由により、本発明の遠赤外線ヒータは、食塩
が使用される環境下においても十分に実際の使用に耐え
得るものとなる。
とんど反応することはなく、安定な状態で存在する。こ
のような理由により、本発明の遠赤外線ヒータは、食塩
が使用される環境下においても十分に実際の使用に耐え
得るものとなる。
また、このアルミナ層の形成は、アルミナゾルを石英管
に塗布、またはアルミナシpの中にデイツプすることに
より、容易に石英管にコーティングすることができる。
に塗布、またはアルミナシpの中にデイツプすることに
より、容易に石英管にコーティングすることができる。
この後に、1000℃以上の高温で焼き付けることによ
シゲル化させ、安定したアルミナ層を形成することがで
きる。このようにして形成したアルミナ層は、2〜3ミ
クロンの非常に薄い、かつち密な被膜となり、またピン
ホールは、はとんど発生しない。特に、ピンホールをよ
り少なくする目的で、厚みがあまり厚くならない範囲で
2〜3回コーティングしてもよい。
シゲル化させ、安定したアルミナ層を形成することがで
きる。このようにして形成したアルミナ層は、2〜3ミ
クロンの非常に薄い、かつち密な被膜となり、またピン
ホールは、はとんど発生しない。特に、ピンホールをよ
り少なくする目的で、厚みがあまり厚くならない範囲で
2〜3回コーティングしてもよい。
しかし、6ミクロン以上になると、石英管とアルミナ層
との熱膨張係数の違いによる剥離の原因となるだめ、6
ミクロン以下に抑えるほうが望ましい。
との熱膨張係数の違いによる剥離の原因となるだめ、6
ミクロン以下に抑えるほうが望ましい。
一方、このアルミナ層の上に遠赤外線放射層を形成する
方法は、金属アルコキシドの加水分解を利用するゾル−
ゲル法がよい。
方法は、金属アルコキシドの加水分解を利用するゾル−
ゲル法がよい。
特に、金属アルコキシドとして、ケイ酸メチルやケイ酸
エチルなどのケイ素アルコキシドを用いたものは、石英
管の表面に形成したアルミナ層との密着性が優れている
ために、強固な遠赤外線放耐層を形成することができる
。また、これ以外にアルカリケイ酸塩などの無機接着材
を用いる方法でもよい。そして、遠赤外線放射材として
は従来からよく使用されている酸化ジルコニウム、酸化
アルミニウム、酸化チタン、ジルコン、酸化ケイ素、酸
化ニッケル、酸化鉄、酸化マンガンなどがよい。
エチルなどのケイ素アルコキシドを用いたものは、石英
管の表面に形成したアルミナ層との密着性が優れている
ために、強固な遠赤外線放耐層を形成することができる
。また、これ以外にアルカリケイ酸塩などの無機接着材
を用いる方法でもよい。そして、遠赤外線放射材として
は従来からよく使用されている酸化ジルコニウム、酸化
アルミニウム、酸化チタン、ジルコン、酸化ケイ素、酸
化ニッケル、酸化鉄、酸化マンガンなどがよい。
実施例
以下、本発明の具体的な実施例について、添付図面に基
づいて説明する。すなわち、第1図および第2図に示す
ように、石英管10表面にアルミナゾルを塗布し、11
00℃で30分間熱処理し、石英管1の表面にアルミナ
層2を形成した。続いて、このアルミナ層2の表面に、
ケイ酸メチルを接合材とし、かつ酸化ジルコニウム、酸
化チタンおよび酸化アルミニウムをそれぞれ遠赤外線放
射材とする遠赤外線塗料を塗布し、180’Cで10分
間焼き付けて遠赤外線放射層3を形成した。
づいて説明する。すなわち、第1図および第2図に示す
ように、石英管10表面にアルミナゾルを塗布し、11
00℃で30分間熱処理し、石英管1の表面にアルミナ
層2を形成した。続いて、このアルミナ層2の表面に、
ケイ酸メチルを接合材とし、かつ酸化ジルコニウム、酸
化チタンおよび酸化アルミニウムをそれぞれ遠赤外線放
射材とする遠赤外線塗料を塗布し、180’Cで10分
間焼き付けて遠赤外線放射層3を形成した。
一方、鉄−クロムーアlレミニウム線からなるt熱線4
をコイル状に巻き、両端に電気取り出し部6を設け、こ
れを前記ア7tz)す層2および遠赤外線放射層3を形
成した石英管1の中央部に挿入し、本発明の遠赤外線ヒ
ータを完成した。
をコイル状に巻き、両端に電気取り出し部6を設け、こ
れを前記ア7tz)す層2および遠赤外線放射層3を形
成した石英管1の中央部に挿入し、本発明の遠赤外線ヒ
ータを完成した。
このようにして得られた本発明の遠赤外線ヒータの遠赤
外線放射層3の食塩に対する耐食塩性を評価するために
、遠赤外線ヒータの温度を8o。
外線放射層3の食塩に対する耐食塩性を評価するために
、遠赤外線ヒータの温度を8o。
℃に設定し、この温度で、2%の食塩水を1回に2CC
滴下し、遠赤外線放射層3の剥離の有無について調べだ
。
滴下し、遠赤外線放射層3の剥離の有無について調べだ
。
まだ、比較のために、石英管1の表面にアルミナ層2を
形成せずに遠赤外線放射層3のみを形成した従来の遠赤
外線ヒータについても同様に評価した。この結果、従来
の遠赤外線ヒータでは、3回で遠赤外線放射層の剥離が
生じたが、本発明の遠赤外線ヒータでは60回滴下して
も特に剥離は見られず、優れた耐食塩性を示した。
形成せずに遠赤外線放射層3のみを形成した従来の遠赤
外線ヒータについても同様に評価した。この結果、従来
の遠赤外線ヒータでは、3回で遠赤外線放射層の剥離が
生じたが、本発明の遠赤外線ヒータでは60回滴下して
も特に剥離は見られず、優れた耐食塩性を示した。
このように本発明の遠赤外線ヒータは食塩を使用する環
境下においても十分に耐え、使用することが可能となる
。
境下においても十分に耐え、使用することが可能となる
。
なお、本発明の実施例においては、遠赤外線放射層を形
成する遠赤外線線放射塗料として、金属アルコキシドを
使用したものを用いたが、特にこれに限定されるもので
はなく、他のアルカリケイ酸塩などを結合材として用い
たものでもよい。
成する遠赤外線線放射塗料として、金属アルコキシドを
使用したものを用いたが、特にこれに限定されるもので
はなく、他のアルカリケイ酸塩などを結合材として用い
たものでもよい。
発明の効果
上記実施例の説明から明らかなように、本発明の遠赤外
線ヒータは、石英管の表面に6ミクロン以下のアルミナ
層を設け、さらにこの上に遠赤外線放射層を設け、前記
石英管の中央部に電熱線を配設しており、また本発明の
遠赤外線ヒータの製造方法は、石英管の表面にアルミナ
ゾルを塗布し、1oOo℃以上の高温で焼き付けてアル
ミナ層を形成し、その後、金属アルコキシドまたはアル
カリケイ酸塩などを結合材とし、かつ遠赤外線放射材を
含有する遠赤外線放射塗料を、前記アルミナ層を形成し
た石英管の表面に塗布し、150’C〜2001:の低
温で焼き付けて遠赤外線放射層を形成するようにしてい
るため、食塩を使用する環境下においても使用すること
が可能となるものである。
線ヒータは、石英管の表面に6ミクロン以下のアルミナ
層を設け、さらにこの上に遠赤外線放射層を設け、前記
石英管の中央部に電熱線を配設しており、また本発明の
遠赤外線ヒータの製造方法は、石英管の表面にアルミナ
ゾルを塗布し、1oOo℃以上の高温で焼き付けてアル
ミナ層を形成し、その後、金属アルコキシドまたはアル
カリケイ酸塩などを結合材とし、かつ遠赤外線放射材を
含有する遠赤外線放射塗料を、前記アルミナ層を形成し
た石英管の表面に塗布し、150’C〜2001:の低
温で焼き付けて遠赤外線放射層を形成するようにしてい
るため、食塩を使用する環境下においても使用すること
が可能となるものである。
第1図は本発明の一実施例を示す遠赤外線ヒータの破断
正面図、第2図は第1図のA部の拡大断面図である。 1・・・・・・石英管、2・・・・・・アルミナ層、3
・・・・・・遠赤外線放射層、4・・・・・・電熱線。
正面図、第2図は第1図のA部の拡大断面図である。 1・・・・・・石英管、2・・・・・・アルミナ層、3
・・・・・・遠赤外線放射層、4・・・・・・電熱線。
Claims (2)
- (1)石英管の表面に5ミクロン以下のアルミナ層を設
け、さらにこの上に遠赤外線放射層を設け、前記石英管
の中央部に電熱線を配設した遠赤外線ヒータ。 - (2)石英管の表面にアルミナゾルを塗布し、1000
℃以上の高温で焼き付けてアルミナ層を形成し、その後
、金属アルコキシドまたはアルカリケイ酸塩などを結合
材とし、かつ遠赤外線放射材を含有する遠赤外線放射塗
料を、前記アルミナ層を形成した石英管の表面に塗布し
、150〜200℃の低温で焼き付けて遠赤外線放射層
を形成するようにした遠赤外線ヒータの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2418489A JP2712478B2 (ja) | 1989-02-02 | 1989-02-02 | 遠赤外線ヒータおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2418489A JP2712478B2 (ja) | 1989-02-02 | 1989-02-02 | 遠赤外線ヒータおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02204991A true JPH02204991A (ja) | 1990-08-14 |
JP2712478B2 JP2712478B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=12131250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2418489A Expired - Fee Related JP2712478B2 (ja) | 1989-02-02 | 1989-02-02 | 遠赤外線ヒータおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2712478B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002097340A1 (en) * | 2001-06-01 | 2002-12-05 | Cheol-Hwan Cho | Fan-shaped far-infrared heater |
JP2010138017A (ja) * | 2008-12-10 | 2010-06-24 | Hakatako Kanri Kk | 焼き塩装置 |
WO2011034272A1 (ko) * | 2009-09-21 | 2011-03-24 | 한국전기연구원 | 적외선 방사층이 코팅된 그릴이 구비된 조리기 |
CN112890300A (zh) * | 2021-02-05 | 2021-06-04 | 东莞市中科智恒新材料有限公司 | 一种应用于低温不燃烧电子烟雾化器的远红外石英管及其制备方法 |
-
1989
- 1989-02-02 JP JP2418489A patent/JP2712478B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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