JP2819646B2 - 遠赤外線ハロゲンヒータ - Google Patents

遠赤外線ハロゲンヒータ

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JP2819646B2
JP2819646B2 JP1216369A JP21636989A JP2819646B2 JP 2819646 B2 JP2819646 B2 JP 2819646B2 JP 1216369 A JP1216369 A JP 1216369A JP 21636989 A JP21636989 A JP 21636989A JP 2819646 B2 JP2819646 B2 JP 2819646B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はハロゲンヒータに関し、特に耐食塩性に優れ
る遠赤外線ハロゲンヒータに関するものである。
従来の技術 ハロゲンヒータは石英ガラス製封体の内部にタングス
テン線からなるフィラメントを配置すると共に封体内部
にハロゲンガスを封入したものであり、照明用または加
熱用熱源として広く使用されている。
一方、最近ではこのハロゲンヒータの石英ガラス製封
体の外表面に遠赤外線放射層を形成させた遠赤外線ハロ
ゲンヒータが調理器具の熱源として一部用いられてい
る。
この遠赤外線ハロゲンヒータの遠赤外線放射層は酸化
アルミニウム,酸化ケイ素などの遠赤外線放射物質を水
ガラスやリン酸アルミニウムなどの無機接着剤で前記石
英ガラス製封体の外表面に接着固定し形成させたもの
(特開昭64−65786号公報,特開昭65−65789号公報な
ど)や前述の各種酸化粉末をプラズマ溶射法により直接
石英ガラス製封体の外表面に形成させたものなどがあ
る。
これらはいずれも膜厚としては20ミクロン以上あり厚
膜であり、また色としては黒色系のものが多い。
また、上述した従来の遠赤外線ハロゲンヒータは、あ
らかじめ用意されたハロゲンヒータと石英ガラス製封体
の外表面に、無機接着剤を用いて、自己通電により高温
で熱処理したり、サンドブラスト処理後プラズマ溶射法
により、それぞれ遠赤外線放射層を形成させることによ
り製造されている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら従来の遠赤外線ハロゲンヒータは魚を焼
いたり肉を焼く焼物器などの調理器具の熱源に用いる
と、魚や肉からの煮汁やしょう油,タレなどの調味料の
影響ですぐにフィラメントが断線し、使用不可の状態に
至る。
これは煮汁や調味料に含まれる食塩が遠赤外線ハロゲ
ンヒータの多孔質な遠赤外線放射層を通して基材の石英
ガラス製封体に到達し、石英ガラス製封体を失透させ、
続いて割れにまで達する現象が生じる。
このように石英ガラス製封体が割れると空気中の酸素
や窒素とフィラメントのタングステン線が瞬時に反応を
起こし、フィラメントはすぐに断線に至る。
上記課題以外にも、従来の遠赤外線ハロゲンヒータは
黒色系で厚膜タイプのものが多く、昇温過程でフィラメ
ントの温度差が色ムラとなったり、熱衝撃により遠赤外
線放射層の剥離が生じるなどの種々の課題があるのが実
情である。また、従来の製造方法ではプラズマ溶射や高
温熱処理を必要とするなど高価なものであった。
このため、本発明は上記課題を解決し、温度上昇過程
において色ムラのない熱衝撃性および耐食塩性に優れた
安価な遠赤外線ハロゲンヒータおよびその製造方法を提
供しようとするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記課題を解決するために、本発明は、管状
の透明結晶化ガラス製封体の外表面に、ジルコン、酸化
アルミニウム、酸化チタン、酸化ケイ素を主成分とする
5〜20ミクロンの膜厚の遠赤外線放射塗料を塗布し、こ
の後に200℃以下の低温で熱処理して形成される黄色系
の中間色を呈する遠赤外線ハロゲンヒータとするもので
ある。
作用 本発明は管状の封体として、従来の石英ガラスに替え
て透明結晶化ガラスにすることにより食塩に対する耐食
性を著しく高めたものである。
この透明結晶化ガラスは従来の乳白色である不透明な
結晶化ガラス(商品名“ミラクロン”日本ガイシ(株)
製)を低温領域で結晶化させることにより可能であり、
従来の不透明タイプに比較すると耐熱性や耐熱衝撃性は
やや劣るものの従来の不透明タイプと同様に極めて優れ
た耐食塩性を発揮する。
また、この透明結晶化ガラス製封体の外表面に被覆す
る遠赤外線放射層としては遠赤外線放射に優れるジルコ
ン,酸化アルミニウム,酸化チタン,酸化ケイ素を主成
分とするもので、膜厚を5〜20ミクロンの範囲に、また
色を黄色系の中間色としているため熱衝撃性に優れると
共に温度上昇過程において色ムラなどは生じることはな
い。
一方、この遠赤外線ハロゲンヒータは透明結晶化ガラ
ス製封体を用いたハロゲンヒータをまず製造し、この外
表面に前記遠赤外線放射層を形成し得る遠赤外線放射塗
料を塗布し、この後に200℃以下の低温で熱処理するだ
けで製造することができるため、従来のプラズマ溶射方
法や無機接着材を用い高温で熱処理する方法に比較して
極めて安価なものとなる。
実施例 以下、本発明の具体的な実施例を添付図面に基づいて
説明する。
長尺な直管状の透明結晶化ガラス製封体11の中央部に
タングステン線からなるフィラメント12をリング状のサ
ポータ13で位置せしめ、さらに両端に外部リード14を出
すとともに、モリブデン製の気密シール用金属箔15で封
止しハロゲンヒータ1を準備した。
なお、封体内部には所定のハロゲンガスが封入されて
いる。
このようにして準備したハロゲンヒータ1の外表面を
軽くサンドブラスト処理し、続いて骨材としてジルコン
および酸化アルミニウムを、結合材としてアルコキシラ
ンを、溶剤としてメタノールおよびイソプロピルアルコ
ールを、着色材として酸化チタンをそれぞれ用いた遠赤
外線塗料を塗布し、この後に180℃で熱処理し、加水分
解により脱水縮合させ、ハロゲンヒータ1の外表面に第
1表に示す組成の遠赤外線放射層2を形成させることに
より本発明の遠赤外線ヒータを完成した。
なお、膜厚としては、10ミクロンになるように調整し
た。また色は黄色にした。
このようにして得られた本発明の遠赤外線ハロゲンヒ
ータの評価を次のようにしてそれぞれ行なった。
また、比較のために、石英ガラス製封体を使用した従
来のハロゲンヒータ(比較例1)およびこの石英ガラス
製封体の外表面に黒色の約30ミクロンの膜厚を有する遠
赤外線放射層を形成させた遠赤外線ハロゲンヒータ(比
較例2)についても同様に評価した。
(1) 温度上昇試験 所定の消費電力になるように電圧コントロールしたの
ち電圧をインプットし、温度上昇させる。この時の色ム
ラを確認する。
(2) 熱衝撃性試験 封体の温度が700℃になるように電圧コントロール
し、封体の温度が飽和したのち、2ccの水を10回滴下
し、封体の割れもしくは封体の外表面の遠赤外線放射層
の剥離が生じないか調べる。
(3) 耐食塩性試験 熱衝撃性試験と同様にして、2ccの水の代わりに4%
の食塩水を滴下する。滴下したのち30分間通電する。こ
れを1サイクルとし、繰り返す。
この時、何サイクルで、フィラメントが断線するか調
べる。
以上に示す方法によりそれぞれ試験し、この結果を第
2表に示した。
第2表に示すように従来のハロゲンヒータでは温度上
昇試験および熱衝撃性試験において異常は見られないが
耐食塩性試験では52サイクルで断線が発生した。
一方、石英ガラス製封体を用いた従来の遠赤外線ハロ
ゲンヒータでは色ムラや遠赤外線放射層の剥離など問題
が生じた。また耐食塩性試験においても41サイクルで断
線が生じた。
これに対して本発明の遠赤外線ハロゲンヒータは色ム
ラや剥離などの現象は見られず、また耐食塩性試験にお
いても152サイクルと従来に比較して極めて長くなっ
た。
このようにして製造される本発明の遠赤外線ハロゲン
ヒータは温度上昇過程において色ムラのない熱衝撃性お
よび耐食塩性に優れた安価なものとなる。
なお、本発明の実施例において、膜厚は10ミクロン程
度のものを用いたが、これは熱衝撃性において問題のな
い20ミクロン以下であれば特に問題はない。
また遠赤外線放射層の成分としてジルコン,酸化アル
ミニウム、酸化チタン、酸化ケイ素以外にチタン酸カリ
ウム繊維などの補強剤や加水分解コントロール剤などを
添加してもよい。また、ハロゲンガスを封入しない通称
クオーツヒータと呼ばれているタイプにおいても同様の
効果が期待できるものである。さらに、気密の方法につ
いても、実施例の方法に限定されるものではなく、他の
方法においても可能である。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明の遠赤外線ハ
ロゲンヒータによれば、管状の透明結晶化ガラス製封体
の外表面に、遠赤外線放射層を形成させることにより、
またこの遠赤外線放射層はジルコン,酸化アルミニウ
ム、酸化チタン、酸化ケイ素を主成分とするとともに5
〜20ミクロンの膜厚を有し黄色系の中間色を呈すること
により、さらにこれは管状の透明結晶化ガラス製封体の
内部にタングステン線,ハロゲンガスを封入したハロゲ
ンヒータの外表面に、前記遠赤外線放射層を形成し得る
遠赤外線塗料を塗布し、この後に200℃以下の低温で熱
処理し、遠赤外線放射層を前記ハロゲンヒータの外表面
に形成させ製造することにより、温度上昇過程において
色ムラのない熱衝撃性および耐食性に優れた安価な遠赤
外線ハロゲンヒータおよびその製造を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例における遠赤外線ハロゲンヒータ
の断面図である。 1……ハロゲンヒータ、2……遠赤外線放射層、11……
透明結晶化ガラス製封体。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−41789(JP,A) 特開 平1−189885(JP,A) 特開 平1−144586(JP,A) 特開 昭63−292591(JP,A) 特開 昭63−146377(JP,A) 特開 平2−61975(JP,A) 特開 昭57−174882(JP,A) 特開 昭64−35887(JP,A) 実開 昭62−180894(JP,U) 実開 昭64−41995(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 3/44 H05B 3/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管状の透明結晶化ガラス製封体の外表面
    に、ジルコン、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ケ
    イ素を主成分とする5〜20ミクロンの膜厚の遠赤外線放
    射塗料を塗布し、この後に200℃以下の低温で熱処理し
    て形成される黄色系の中間色を呈する遠赤外線ハロゲン
    ヒータ。
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