JPH07118368B2 - 遠赤外線ヒータ - Google Patents
遠赤外線ヒータInfo
- Publication number
- JPH07118368B2 JPH07118368B2 JP62302301A JP30230187A JPH07118368B2 JP H07118368 B2 JPH07118368 B2 JP H07118368B2 JP 62302301 A JP62302301 A JP 62302301A JP 30230187 A JP30230187 A JP 30230187A JP H07118368 B2 JPH07118368 B2 JP H07118368B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- far
- far infrared
- infrared radiation
- quartz tube
- infrared heater
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Resistance Heating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オーブントースター等の調理器および電気ス
トーブ等の暖房器において使用されるヒータに関し、特
に遠赤外線放射を利用した遠赤外線ヒータに関するもの
である。
トーブ等の暖房器において使用されるヒータに関し、特
に遠赤外線放射を利用した遠赤外線ヒータに関するもの
である。
従来の技術 従来よりオーブントースター等の調理器や電気ストーブ
等の暖房器のヒータとしては、コイル状の電熱線を石英
管もしくは結晶化ガラス管の中央部に配設したものが使
用されている。
等の暖房器のヒータとしては、コイル状の電熱線を石英
管もしくは結晶化ガラス管の中央部に配設したものが使
用されている。
一方、最近では、調理器においては、調理効果の向上や
焙焼時間の短縮による省エネルギー化といった目的か
ら、また暖房器においては、身体の芯まで暖めると共
に、暖房効率の向上といった目的から遠赤外線放射を利
用する遠赤外線ヒータが脚光を浴びている。
焙焼時間の短縮による省エネルギー化といった目的か
ら、また暖房器においては、身体の芯まで暖めると共
に、暖房効率の向上といった目的から遠赤外線放射を利
用する遠赤外線ヒータが脚光を浴びている。
発明が解決しようとする問題点 現在、提案されている遠赤外線ヒータの表面被覆は、 (1) 石英管もしくは結晶化ガラス管の表面をブラス
ト処理し、この後に、遠赤外線放射材(ZrO2,3Al2O3,2S
iO2など)をプラズマ溶射法により被覆したもの。
ト処理し、この後に、遠赤外線放射材(ZrO2,3Al2O3,2S
iO2など)をプラズマ溶射法により被覆したもの。
(2) 水ガラスやリン酸アルミニウムを結合材とする
無機接着材に遠赤外線放射材を添加したものを、スプレ
ー法や浸漬法により石英管もしくは結晶化ガラス管の表
面に被覆したもの。
無機接着材に遠赤外線放射材を添加したものを、スプレ
ー法や浸漬法により石英管もしくは結晶化ガラス管の表
面に被覆したもの。
の2つの方法が代表的なものである。
しかしながら、これらの方法で製造された遠赤外線ヒー
タは、900℃〜1000℃の温度領域では、遠赤外線放射層
の剥離、脱落の現象が生じ、実際の使用において問題が
あった。
タは、900℃〜1000℃の温度領域では、遠赤外線放射層
の剥離、脱落の現象が生じ、実際の使用において問題が
あった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、高温領
域において、使用可能な遠赤外線ヒータを提供すること
を目的とするものである。
域において、使用可能な遠赤外線ヒータを提供すること
を目的とするものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明はケイ酸アルコレ
ート溶液にジルコンを主成分とする遠赤外線放射材およ
びチタン酸カリウム繊維を添加し、これを加水分解する
ことにより得られる遠赤外線放射層を、石英管もしくは
結晶化ガラス管の表面に形成してなる遠赤外線ヒータを
提供する。
ート溶液にジルコンを主成分とする遠赤外線放射材およ
びチタン酸カリウム繊維を添加し、これを加水分解する
ことにより得られる遠赤外線放射層を、石英管もしくは
結晶化ガラス管の表面に形成してなる遠赤外線ヒータを
提供する。
作用 本発明は、ケイ酸アルコレート化合物の加水分解を利用
するゾルーゲル法により容易に形成することができる。
すなわち、ケイ酸アルコレート溶液に、ジルコンからな
る遠赤外線放射材およびチタン酸カリウム繊維を添加
し、これを加水分解させることにより、石英管もしくは
結晶化ガラス管の表面に、遠赤外線放射層を形成するこ
とができる。このような方法で得られる遠赤外線放射層
は主成分が酸化ケイ素であり、そしてこれは熱膨脹係数
が基材となる石英管もしくは結晶化ガラス管のそれとよ
くマッチングしているため、耐熱性および耐熱衝撃性に
優れた特性を示す。
するゾルーゲル法により容易に形成することができる。
すなわち、ケイ酸アルコレート溶液に、ジルコンからな
る遠赤外線放射材およびチタン酸カリウム繊維を添加
し、これを加水分解させることにより、石英管もしくは
結晶化ガラス管の表面に、遠赤外線放射層を形成するこ
とができる。このような方法で得られる遠赤外線放射層
は主成分が酸化ケイ素であり、そしてこれは熱膨脹係数
が基材となる石英管もしくは結晶化ガラス管のそれとよ
くマッチングしているため、耐熱性および耐熱衝撃性に
優れた特性を示す。
また、耐熱性に優れていると共に、熱膨脹係数の比較的
低いチタン酸カリウム繊維が添加されているため、900
〜1000℃という高温領域において見られる収縮現象にお
いても、優れた効果を発揮し、遠赤外線放射層の剥離お
よび脱落の現象は生じず、優れた特性を示す。
低いチタン酸カリウム繊維が添加されているため、900
〜1000℃という高温領域において見られる収縮現象にお
いても、優れた効果を発揮し、遠赤外線放射層の剥離お
よび脱落の現象は生じず、優れた特性を示す。
このような理由から、本発明の遠赤外線ヒータは高温領
域において使用可能なものとなる。さらに、すでに述べ
たように、この方法は、あらかじめ調合された溶液に、
石英管もしくは結晶化ガラス管を浸漬またはスプレー法
により塗布し、この後、200℃前後の低温で熱処理する
という簡単な方法でよいため、従来の溶射法等に比較し
て、非常に安価なものとなる。また、遠赤外線放射材と
してジルコンを使用しているため、優れた遠赤外線放射
特性を示す。
域において使用可能なものとなる。さらに、すでに述べ
たように、この方法は、あらかじめ調合された溶液に、
石英管もしくは結晶化ガラス管を浸漬またはスプレー法
により塗布し、この後、200℃前後の低温で熱処理する
という簡単な方法でよいため、従来の溶射法等に比較し
て、非常に安価なものとなる。また、遠赤外線放射材と
してジルコンを使用しているため、優れた遠赤外線放射
特性を示す。
実 施 例 以下、本発明の具体的な実施例について、添付図面に基
づいて説明する。まず、石英管1の表面に、サンドブラ
ストにて、下地処理をし、この後、ケイ酸アルコレート
溶液に、遠赤外線放射材として、ジルコン(ZrO2・Si
O2)を、さらに補強材としてチタン酸カリウム繊維をそ
れぞれ添加したものを準備し、これを加水分解させるこ
とにより、石英管1の表面に、遠赤外線放射層2を形成
した。
づいて説明する。まず、石英管1の表面に、サンドブラ
ストにて、下地処理をし、この後、ケイ酸アルコレート
溶液に、遠赤外線放射材として、ジルコン(ZrO2・Si
O2)を、さらに補強材としてチタン酸カリウム繊維をそ
れぞれ添加したものを準備し、これを加水分解させるこ
とにより、石英管1の表面に、遠赤外線放射層2を形成
した。
なお、この遠赤外線放射層2は、準備した溶液を、スプ
レー法により石英管1の表面に塗布し、この後、200℃
で熱処理することにより、容易に形成することができ
る。
レー法により石英管1の表面に塗布し、この後、200℃
で熱処理することにより、容易に形成することができ
る。
一方、鉄−クロム−アルミニウム線からなる電熱線3を
コイル状に巻き、両端に電気取り出し端子4を設け、こ
れを前記遠赤外線放射層2を形成した石英管1の中央部
に挿入し、本発明の遠赤外線ヒータを完成した。
コイル状に巻き、両端に電気取り出し端子4を設け、こ
れを前記遠赤外線放射層2を形成した石英管1の中央部
に挿入し、本発明の遠赤外線ヒータを完成した。
このようにして得られた本発明の遠赤外線ヒータを900
℃で、2分通電1分休止を1サイクルとする断続通電試
験を行なったところ、20000サイクル経過しても、遠赤
外線放射層2に異常は見られず、優れた耐熱性を示し
た。
℃で、2分通電1分休止を1サイクルとする断続通電試
験を行なったところ、20000サイクル経過しても、遠赤
外線放射層2に異常は見られず、優れた耐熱性を示し
た。
なお、本発明の実施例においては、石英管を使用した
が、結晶化ガラス管においても同様の効果が得られるも
のである。
が、結晶化ガラス管においても同様の効果が得られるも
のである。
発明の効果 上記実施例の説明から明らかなように本発明によれば、
ケイ酸アルコレート溶液にジルコンを主成分とする遠赤
外線放射材およびチタン酸カリウム繊維を添加し、これ
を加水分解することにより得られる遠赤外線放射層を、
石英管もしくは結晶化ガラス管の表面に形成しているた
め、高温領域において使用可能な遠赤外線ヒータを提供
することができるものである。
ケイ酸アルコレート溶液にジルコンを主成分とする遠赤
外線放射材およびチタン酸カリウム繊維を添加し、これ
を加水分解することにより得られる遠赤外線放射層を、
石英管もしくは結晶化ガラス管の表面に形成しているた
め、高温領域において使用可能な遠赤外線ヒータを提供
することができるものである。
図は本発明の一実施例を示す遠赤外線ヒータの断面図で
ある。 1……石英管、2……遠赤外線放射層。
ある。 1……石英管、2……遠赤外線放射層。
Claims (1)
- 【請求項1】ケイ酸アルコレート溶液にジルコンを主成
分とする遠赤外線放射材およびチタン酸カリウム繊維を
添加し、これを加水分解することにより得られる遠赤外
線放射層を、石英管もしくは結晶化ガラス管の表面に形
成してなる遠赤外線ヒータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62302301A JPH07118368B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | 遠赤外線ヒータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62302301A JPH07118368B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | 遠赤外線ヒータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01144586A JPH01144586A (ja) | 1989-06-06 |
JPH07118368B2 true JPH07118368B2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=17907327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62302301A Expired - Lifetime JPH07118368B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | 遠赤外線ヒータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07118368B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2819646B2 (ja) * | 1989-08-23 | 1998-10-30 | 松下電器産業株式会社 | 遠赤外線ハロゲンヒータ |
-
1987
- 1987-11-30 JP JP62302301A patent/JPH07118368B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01144586A (ja) | 1989-06-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |