JP2615484B2 - 加熱調理器および加熱調理器用ガラス窓の製造法 - Google Patents

加熱調理器および加熱調理器用ガラス窓の製造法

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JP2615484B2 JP63302921A JP30292188A JP2615484B2 JP 2615484 B2 JP2615484 B2 JP 2615484B2 JP 63302921 A JP63302921 A JP 63302921A JP 30292188 A JP30292188 A JP 30292188A JP 2615484 B2 JP2615484 B2 JP 2615484B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オーブントースター,ロースター,電子レ
ンジ,ガスグリルなどの加熱調理器に関し、特に開閉扉
に設けられた調理物を確認するためのガラス窓に関する
ものである。
従来の技術 従来のオーブントースターなどの加熱調理器は、一般
的に外筐体内に設けられ、かつ調理室を形成する内筐体
と、前記調理室内の上下に配設された上ヒータおよび下
ヒータと、前記調理室の前面を覆う開閉扉と、この開閉
扉に調理物の加熱状態が観察できるように設けられた透
明な窓ガラスとを備えた構造になっている。
調理室を形成する内筐体としては、アルミ溶融メッキ
鋼板にブライト加工を施して金属光沢をもたせた材料や
ステンレス鋼板などの反射率の高い材料を使用し、ヒー
タからの放射エネルギーを調理物に向けて均等に反射さ
せるような構造になっている。またガラス窓は調理室内
が良く見えよるように透明な強化ガラスが用いられ、耐
熱性をもたせた構造にしている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような構造のものにおいては、調
理物を調理しているときに、ヒータからの加熱エネルギ
ーが窓ガラスを透過して放散されるため、エネルギーの
利用効率が悪かった。
一般的にガラスは可視光および近赤外線(0.75〜4
μ)領域の波長の透過率が90%以上であり、ヒータから
放射されるエネルギーの中心波長域を透過するため、エ
ネルギーの損失が非常に大きいものである。
またガラスは非粘着性に乏しいため、調理中に調理物
から飛散する有機物(油脂,ミストなど)が付着し、20
0〜300℃(調理中の窓ガラスの温度)で炭化されて焦げ
ついてしまい、ふき取ろうとしても簡単に取れなくなっ
てしまう。そして調理回数を増やしていくと、窓ガラス
は有機物で茶色っぽく汚染され、その結果、調理室の調
理物の状態が確認できなくなってしまう。
本発明はこのような問題に鑑み、ヒータからの放射エ
ネルギーの放散を低減させることができるとともに、非
粘着性があり、かつ調理室の調理物が容易に確認できる
加熱調理器を得ることを第1の目的とするものである。
また本発明の第2の目的は加熱調理器用ガラス窓の効
果的な製造方法を提供することにある。
課題を解決するための手段 上記第1の目的を達成するために本発明の加熱調理器
は、開閉扉にガラス窓を設け、このガラス窓は、前記調
理室内に臨む側に金属の反射膜を部分的に形成し、かつ
それらの表面を覆うように有機シリケート系バインダー
に透明な弗素樹脂を含有するプライマー層を形成し、さ
らにその上に透明な弗素樹脂被膜を形成した加熱調理器
とするものである。
また第2の目的を達成するために本発明の加熱調理器
用ガラス窓の製造法は、透明な強化ガラスの調理室内に
臨む側に金属の反射膜を部分的に形成する工程を行い、
その後それらの表面に有機シリケート系バインダーに透
明な弗素樹脂を含有するプライマー層を形成する工程を
行い、最後に透明な弗素樹脂被膜を形成する工程を行う
ことを特徴とする加熱調理器用ガラス窓の製造法とす
る。
作用 本発明の加熱調理器は、上記した構成としているた
め、調理室で調理を行なうことによって、有機物が飛散
してガラス窓に付着しても、非粘着性の高い弗素樹脂被
膜の存在により、簡単にふきとることができる。また、
ヒータからの放射エネルギーは、部分的に形成された金
属の反射膜により反射されるため、エネルギーの損失を
低減することができる。
さらに加熱調理器用ガラス窓の製造法においては、エ
ネルギーの反射効果が高く、かつ非粘着性,耐熱性,耐
食性に優れ、しかも調理室の調理物が透視できるガラス
窓を効果的に製造することができるものである。
実 施 例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明
する。第1図は本発明の加熱調理器の一実施例を示すオ
ーブントースターの構成図を示すもので、このオーブン
トースターは、外筐体1と、この外筐体1内に設けら
れ、かつ調理室3を形成する内筐体2と、前記調理室3
内に配設されたヒータ6,6′と、前記調理室3の前面を
覆う開閉扉4と、この開閉扉4に設けられたガラス窓5
と焼網7とを備えている。
前記ガラス窓5は第2図に示すように、透明な強化ガ
ラス8の片側(調理室3内に臨む側)に金属の反射膜9
を部分的に形成し、それらの表面を透明な弗素樹脂被膜
10で被覆している。
次に、上記一実施例の構成における作用を説明する。
まず、開閉扉4を開けて焼網7に調理物12をのせて、ヒ
ータ6,6′に通電する調理が開始され、ヒータ6,6′から
エネルギーが調理物に向って放射される。それと同時
に、調理室3内の温度も上昇し、調理物が焼け始める
と、有機物(油脂,ミストなど)が周囲に飛散し、ガラ
ス窓5に付着するが、このガラス窓5の内面には非粘着
性の高い弗素樹脂被膜10が形成されているため、調理終
了後、ティッシュペーパーなどで簡単にふきとることが
できる。一方、ヒータ6,6′からの放射エネルギーは、
ガラス窓5に形成された透明な弗素樹脂被膜10の下部に
部分的に設けられた金属の反射膜9(波長を透過しな
い)によって反射されるため、ガラス窓5からの熱放散
が大幅に低減する。また反射膜9はアイランド状に形成
しているため、透明な部分を通して調理室3内の調理物
12を外から透視することができる。
次に本発明に係るガラス窓5の製造法について説明す
る。第2図に示す実施例では、透明な強化ガラス8を脱
脂,洗浄,乾燥した後、金属の反射膜9を部分的に形成
している。そしてこの反射膜9に用いられる金属として
は、アルミニウム,ニッケル,クロム,銀などの反射率
の高い金属あるいは合金が適しているが、本発明の実施
例ではアルミニウムを用いた。また反射膜9の形成方法
はメッキ,蒸着などが適用できるが、実施例では真空蒸
着によって行なった。次に反射膜9の上に透明な弗素樹
脂被膜10を形成するのであるが、弗素樹脂は非粘着性が
高いため、そのままでは接合できない。そこで、弗素樹
脂と反射膜9および強化ガラス8の三者を接合するため
に、それらの間にプライマー層11を形成する必要があ
る。このプライマー層11は透明性があり、かつ弗素樹脂
との密着が良いものでなければならない。したがって、
本発明の実施例では、透明性のある有機シリケート系の
バインダーに透明な弗素樹脂を添加したプライマーを用
いてプライマー層11を形成した。最後にプライマー層11
の上に調理時の焦げつき防止を目的として透明な弗素樹
脂被膜10を形成し、そして乾燥,焼成を行う。この結
果、透明な弗素樹脂被膜10の焼成時にプライマー層11に
含まれる弗素樹脂と相互に融着し、強固に結合される。
なお、強化ガラス8,プライマー層11および透明な弗素樹
脂被膜10の三層構造による可視光領域での透過率は、調
理物を透視するために80%以上は必要である。
発明の効果 上記実施例の説明から明らかなように本発明の加熱調
理器は、開閉扉にガラス窓を設け、このガラス窓は、前
記調理室内に臨む側に金属の反射間を部分的に形成し、
かつそれらの表面を覆うように有機シリケート系バイン
ダーに透明な弗素樹脂を含有するプライマー層を形成
し、さらにその上に透明な弗素樹脂被膜を形成している
ため、ヒータからの放射エネルギーの損失を低減するこ
とができ、かつ非粘着性,耐熱性および金属の反射膜の
耐食性を確保できるとともに、調理物が外部から透視で
きるため、視覚的にも優れたものが得られるものであ
る。
また本発明の加熱調理器用ガラス窓の製造法は、透明
な強化ガラスの調理室内に臨む側に金属の反射膜を部分
的に形成する工程を行い、その後それらの表面に有機シ
リケート系バインダーに透明な弗素樹脂を含有するプラ
イマー層を形成する工程を行い、最後に透明な弗素樹脂
被膜を形成する工程を行うため、強化ガラス,反射膜お
よび透明な弗素樹脂を強固に結合することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の加熱調理器の一実施例を示すオーブン
トースターの構成図、第2図は同オーブントースターに
おけるガラス窓の断面図である。 1……外筐体、2……内筐体、3……調理室、4……開
閉扉、5……ガラス窓、6,6′……ヒータ、8……強化
ガラス、9……反射膜、10……透明な弗素樹脂被膜、11
……プライマー層。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外筐体内に設けられ、かつ調理室を形成す
    る内筐体と、前記調理室内に配設されたヒータと、前記
    調理室の前面を覆う開閉扉とを有し、前記開閉扉にガラ
    ス窓を設け、このガラス窓は、前記調理室内に臨む側に
    金属の反射膜を部分的に形成し、かつそれらの表面を覆
    うように有機シリケート系バインダーに透明な弗素樹脂
    を含有するプライマー層を形成し、さらにその上に透明
    な弗素樹脂被膜を形成した加熱調理器。
  2. 【請求項2】透明な強化ガラスの調理室内に臨む側に金
    属の反射膜を部分的に形成する工程を行い、その後それ
    らの表面に有機シリケート系バインダーに透明な弗素樹
    脂を含有するプライマー層を形成する工程を行い、最後
    に透明な弗素樹脂被膜を形成する工程を行うことを特徴
    とする加熱調理器用ガラス窓の製造法。
JP63302921A 1988-11-30 1988-11-30 加熱調理器および加熱調理器用ガラス窓の製造法 Expired - Fee Related JP2615484B2 (ja)

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