JPH079300B2 - 調理器 - Google Patents

調理器

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JPH079300B2
JPH079300B2 JP31272987A JP31272987A JPH079300B2 JP H079300 B2 JPH079300 B2 JP H079300B2 JP 31272987 A JP31272987 A JP 31272987A JP 31272987 A JP31272987 A JP 31272987A JP H079300 B2 JPH079300 B2 JP H079300B2
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英賢 川西
恒雄 柴田
重裕 森井
行義 西口
敦夫 小野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オーブントースターや電気オーブン等の調理
器において、遠赤外線放射を利用したヒータを備えた調
理器に関するものである。
従来の技術 従来より、オーブントースターや電気オーブン等の調理
器は、パン以外に、もち,クッキー,ピザ,グラタンな
どを焼くのに使用され、最近では従来のパン専用のトー
スターにとってかわってよく市場に出まわっている。
このようなオーブントースターや電気オーブンは、一般
的には、外筐体内に調理室を形成する内筐体と、調理室
の上下に配設された上ヒータおよび下ヒータと、調理室
の前面を覆う扉と、この扉の開閉動作に連動する調理物
載置用の網とを備えた構造を有している。
また、上ヒータおよび下ヒータとしては、従来より、石
英もしくは、結晶化ガラス(商品名ミラクロン)の管状
の中央部にコイル状の電熱線を配設したものが主に使用
されている。
さらに、最近では、前述したように、オーブントースタ
ーを用いて、クッキー,ピザ,グラタンといったパン以
外の調理メニューも調理するようにしており、この結
果、調理室内の汚れが顕著に現れるようになってきた。
このため、従来においては、内筐体の内側面に、自己浄
化機能を有する表面処理板を設置し、これらの問題に対
処している。
一方、最近では、遠赤外線放射を利用した調理器も、い
ろいろと市場に出ており、オーブントースターや電気オ
ーブン等の調理器においても、上ヒータまたは下ヒータ
に遠赤外線放射層を形成して用いることがいろいろと提
案されている。
本発明者らにおいても、すでに、ゾルーゲル法を利用
し、酸化ケイ素を主成分とし、かつ遠赤外線放射物質を
含有する遠赤外線放射層を形成した石英管ヒータもしく
は結晶化ガラス管ヒータを上ヒータもしくは下ヒータに
用いた調理器を提案している。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、すでに提案している遠赤外線放射層を形
成したヒータを有する調理器に、調理器内の汚れを浄化
するため、自己浄化機能を有する表面処理板を内筐体の
内側面に設置すると、遠赤外線放射効果が低下するとい
う現象が見られた。
この現象は、トーストの調理メニューにおいて著しく現
れ、すでに提案している遠赤外線放射層を形成したヒー
タを備えた調理器では、遠赤外線放射層を形成していな
い従来の調理器に比較して、トーストの焙焼時間は5〜
10%程度早くなり、効果は得られたが、自己浄化機能を
有する表面処理板を内筐体の内側面に設置することによ
り、トーストの焙焼時間は、ほぼ同程度か、逆に遅くな
る傾向になり、その結果、遠赤外線放射効果は、あまり
期待できなかった。
このように、自己浄化機能と、遠赤外線放射効果を同時
に満足させることは、難しいのが実情である。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、自己浄
化機能を有すると共に、遠赤外線放射効果の面でも優れ
た調理器を提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、外筐体内に調理
室を形成する内筐体として、主に遠赤外線に対する熱反
射特性に優れたアルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板を用
い、かつ前記調理室内に配置されるヒータとして、石英
管または結晶化ガラス管の表面に、ゾルーゲル法によっ
て酸化ケイ素を主成分とし、かつ遠赤外線放射物質を含
有する遠赤外線放射層を形成したものを用いると共に、
前記内筐体の内側面に、自己浄化機能を有する表面処理
板を設置したものである。
作用 従来の調理器においては、内筐体の内側面に、自己浄化
機能を有する表面処理板を設置すると、一般的には、ト
ースト等の調理において、調理時間は遅くなる。これ
は、自己浄化機能を有する表面処理物質として、二酸化
マンガン,亜鉛−マンガンフェライト,アルミノシリシ
ケート塩等の比較的熱吸収に優れたものを使用している
ため、ヒータから放射された熱が、これらの表面処理板
に吸収され、その結果、調理物に吸収される熱が見かけ
上、減少するためである。
このような理由から、すでに提案している遠赤外線放射
層を形成したヒータを用いた調理器においても、内筐体
の内側面に、自己浄化機能を有する表示処理板を設置す
ると、たとえば、トーストの調理において、遠赤外線放
射効果により、焙焼時間が短かくなる分、逆に自己浄化
機能を有する表面処理板による熱吸収のロス分だけ遅く
なり、全体としては、ほとんど効果がないようになる。
しかるに、内筐体として、従来のアルミメッキ鋼板に代
えて、主に遠赤外線に対する熱反射特性、すなわち赤外
線、特に0.75ミクロンより波長の長い遠赤外線領域の波
長に対する反射率が高いアルミニウム・亜鉛合金メッキ
鋼板を用いると、内筐体により、熱反射されるため、調
理物に吸収される熱の割合は著しく高まる。具体的には
従来のアルミメッキ鋼板の反射率が約70%であるのに対
してアルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板の反射率は約90
%と高く、このため熱源から放射される遠赤外線を効率
良く反射でき、食品の調理時間を短縮することができ
る。これにより、自己浄化機能を有する表面処理板の熱
吸収のロス分による焙焼時間の遅れ以上の効果を発揮
し、全体としても、従来の調理器に比較して焙焼時間は
短かくなり、効果が得られるものである。また、従来と
同様に、自己浄化機能は当然期待できるものである。
一方、遠赤外線放射層としては、ゾルーゲル法を利用
し、100〜200℃という低温の熱処理で塗膜を形成するこ
とができるため、安価に得られ、また主成分が酸化ケイ
素であり、かつ熱膨張係数が基材となる石英管や結晶化
ガラス管のそれとよくマッチングしているため、優れた
耐熱性や耐熱衝撃性を示すものである。
実施例 以下、本発明の具体的な実施例を添付図面にもとづいて
説明する。
第1図〜第4図において、1はオーブントースターの外
筐体、2はオーブントースターの内筐体で、この内筐体
2はアルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板で構成され、か
つ前面を開口した調理室3を形成している。4は前記調
理室3の前面開口を覆う扉で、この扉4は下端を枢着し
て開閉自在としており、ファインダーガラスが組み込ま
れている。5は前記調理室3内に設けた調理物載置用の
網で、この網5は手前側に出入り自在になるようにスラ
イド自在に支持されており、またこの網5はアーム6を
介して前記扉4と連結し、この扉4の開閉に連動して出
入りするようにしている。7は調理室3の底板で、開閉
自在としている。
8はアルミメッキ鋼板の片面に、二酸化マンガン,亜鉛
−マンガンフェライト等を主成分とする自己浄化機能を
有する表面処理を行なった表面処理板で、この表面処理
板8は内筐体2の内側面に設置されている。
9および10は調理室3に配設された上ヒータおよび下ヒ
ータであり、これらは結晶化ガラス管9a,10aの表面に、
ゾルーゲル法により、酸化ケイ素を主成分とし、かつジ
ルコン(ZrO2・SiO2)を遠赤外線放射物質とする遠赤外
線放射層9b,10bが形成され、かつ中央部には、電熱線1
1,12が配設されている。
このような構成を有するオーブントースターの遠赤外線
放射の効果を評価するため、食パンによるトーストの調
理を行なった。
なお、比較のため、従来例として、アルミメッキ鋼板を
内筐体2に使用し、またヒータ9,10として、遠赤外線放
射層9b,10bを形成していないものを使用した場合、さら
に比較例として、アルミメッキ鋼板を内筐体2に使用
し、またヒータ9,10として、遠赤外線放射層9b,10bを形
成したものを使用し、さらに、内筐体2の内側面に、自
己浄化機能を有する表面処理板8を設置した場合につい
ても、評価した。
また、上記の比較評価のために用いたアルミニウム・亜
鉛合金メッキ鋼板とアルミメッキ鋼板の具体的な内容を
下表に示す。
さらに、これらの評価は、6枚切りの食パンを所定の焼
け色に焼くのにどれぐらいの時間が必要かを測定するこ
とにより行なった。
この結果を次表に示す。
表から明らかなように、従来例のオーブントースターで
は3分、また比較例のオーブントースターでは逆に遅く
なり、3分5秒必要であった。
これに対し、本発明のオーブントースターでは、2分45
秒という具合に、著しい効果が得られた。
また、本発明のオーブントースターにより、トーストさ
れた食パンは、表面の焦げ色が濃く、かつ焦げの厚みは
薄く、さらに内部に水分を多く含んだままで焼き上がっ
ているため、大変おいしいものである。
一方、トーストの調理以外に、焼いもについても、同様
に比較したが、本発明のオーブントースターを使用した
場合、従来例または比較例のオーブントースターに比較
して、調理時間は短縮されると共に、火の通過がよく、
また甘くなるという具合に、遠赤外線放射の効果が得ら
れた。
また、遠赤外線放射層9b,10bの塗膜の評価を行なうた
め、ヒータ9,10の表面温度を約800℃に設定し、3分通
電−1分休止を1サイクルとする断続通電試験を行なっ
たところ、2万回以上経過しても、遠赤外線放射層9b,1
0bの剥離現象は見られず、優れた密着強度を示した。続
いて、自己浄化機能を有する表面処理板8の効果につい
て評価するため、フライの再加熱を行なったところ、汚
れは、ほとんど発生せず、効果が得られた。
このように、内筐体2として、従来のアルミメッキ鋼板
に代えてアルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板を使用し、
さらに従来の石英管もしくは結晶化ガラス管の表面に、
ゾルーゲル法により、遠赤外線放射層を形成したものを
ヒータとして使用することにより、自己浄化機能を有す
る表面処理板を設置したオーブントースターにおいて
も、従来のオーブントースターに比較して、遠赤外線放
射の効果を高めることができる。
また、このような遠赤外線放射効果以外に、従来の自己
浄化機能も同様に得ることができる。
なお、本発明の実施例においては、ヒータとして、結晶
化ガラス管を用いたものを使用したが、特にこれに限定
されるものではなく、石英管でもよい。
また、遠赤外線放射物質として、ジルコン(ZrO2・Si
O2)を用いたが、他の遠赤外線放射物質でも可能であ
る。
発明の効果 上記実施例の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、外筐体内に調理室を形成する内筐体として、主に遠
赤外線に対する熱反射特性に優れたアルミニウム・亜鉛
合金メッキ鋼板を用い、かつ前記調理室内に配設される
ヒータとして、石英管もしくは結晶化ガラス管の表面
に、ゾルーゲル法によって酸化ケイ素を主成分とし、か
つ遠赤外線放射物質を含有する遠赤外線放射層を形成し
たものを用いると共に、前記内筐体の内側面に、自己浄
化機能を有する表面処理板を設置しているため、自己浄
化機能を有するとともに、遠赤外線放射効果の優れた調
理器を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すオーブントースターの
外観斜視図、第2図は同オーブントースターの断面図、
第3図は同オーブントースターにおける表面処理板の外
観斜視図、第4図は同オーブントースターで使用される
ヒータの破断正面図である。 1……外筐体、2……内筐体、3……調理室、8……表
面処理板、9,10……ヒータ、9a,10a……結晶化ガラス
管、9b,10b……遠赤外線放射層。
フロントページの続き (72)発明者 西口 行義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小野 敦夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−151380(JP,A) 特開 昭61−147025(JP,A) 特開 昭61−41789(JP,A) 特開 昭63−146377(JP,A) 実開 昭56−88013(JP,U) 実公 昭57−56087(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外筺体内に調理室を形成する内筺体とし
    て、主に遠赤外線に対する熱反射特性に優れたアルミニ
    ウム・亜鉛合金メッキ鋼板を用い、かつ前記調理室内に
    配置されるヒータとして、石英管もしくは結晶化ガラス
    管の表面に、ゾルーゲル法によって酸化ケイ素を主成分
    とし、かつ遠赤外線放射物質を含有する遠赤外線放射層
    を形成したものを用いると共に、前記内筐体の内側面
    に、自己浄化機能を有する表面処理板を設置した調理
    器。
JP31272987A 1987-12-10 1987-12-10 調理器 Expired - Fee Related JPH079300B2 (ja)

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