JPH02103315A - 調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オーブントースタや電気オープン等の調理器
において、近赤外線放射および遠赤外線放射の両方を有
効に利用した調理器に関するものである。

従来の技術 従来よシオーブントースタや電気オープン等の調理器は
、パン以外に、もち、クツキー、ピザ。

グラタンなどを焼くのに使用され、最近では、従来のパ
ン専用のトースタにとってかわって市場に出回っている
。

このようなオーブントースタや電気オープンは、一般的
には、外筐体内に調理室を形成する内筒体と調理室の上
丁に配設された上ヒータおよび下ヒータと、調理室の前
面を覆う扉と、この扉の開閉動作に連動する調理物載置
用の網を設けた構造を有している。

また上ヒータおよび下ヒータとしては、従来より石英も
しくは結晶化ガラス（商品名ミラクロン）よりなる管の
中央部にコイル状の電熱線を配設したものが主に使用さ
れている。

一方、最近では遠赤外線放射を利用した調理器が、いろ
いろと市場に出ておシ、オーブントースタや電気オープ
ン等の調理器においても、上ヒータまたは下ヒータに遠
赤外線放射層を形成することが提案され、また一部が商
品化されている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、遠赤外線放射層を形成したヒータを備え
た調理器で、種々の調理を行なった時、調理メニューに
よっては、不都合な場合が見られた。

たとえば、冷凍グラタンや冷凍パンなどの冷凍品、また
は非常に厚く切ったパンでは、表面がよく焦げているの
に、中心部に火が通っていないという現象が生じていた
。

これは、遠赤外線が調理物の表面でよく吸収され、効率
よく表面を焦がすことができるという遠赤外線の特徴が
裏目に出たもので、冷凍グラタンや冷凍パン、あるいは
厚切りのパンといった熱容量が大きく、かつ厚みのある
調理物では、うまく調理できないという問題が生じてい
た。

本発明はこのような従来の課題を解決するもので、調理
物に合ったヒータを自由に使うことにより、いずれの調
理メニューにおいても、上手に調理することができる調
理器を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明は、近赤外線領域にお
いて放射特性が優れているヒータと、遠赤外線領域にお
いて放射特性が優れているヒータとを有し、調理物の種
類によシ、前記それぞれのヒータを使い分けるようにし
たものである。

作用 遠赤外線は、パン、グラタン、芋などの有機物からなる
調理物の表面でよく吸収され、効率よく表面を焦がすこ
とができる。

一方、近赤外線は、遠赤外線と比較すると、調理物の表
面での吸収はあまりよくなく、逆に内部に浸透する傾向
がある。

このように、近赤外線と遠赤外線は、それぞれ異なる性
質がある。

一方、オーブントースタや電気オーブンなどの調理器で
、調理メニューについて考えてみると、パンやもちを焼
く場合のように、表面を効率よく焦がし、内部の水分を
あまり減少させないで焼くのが望ましい場合や、冷凍グ
ラタン、冷凍パンのように、中心部まで十分に熱を与え
、中心部が暖かくなった状態で、表面に焦げ色がつくの
が望ましい場合など、調理メニューにより、その調理メ
カニズムを変える必要がある。

しかし、調理器の実態について考えてみると、従来の石
英管もしくは結晶化ガラス管を用いたものをヒータに使
用したものは、近赤外線放射特性が優れているため、冷
凍グラタンや冷凍パンのようなメニューでは、調理時間
は少し長くなるものの比較的上手に調理できるが、パン
やもちのようなメニューでは、内部の水分が減り、パサ
パサしたトーヌトになったり、内部のもちがはみ出した
りして上手に調理できない。

一方、従来の石英管もしくは結晶化ガラス管の表面に遠
赤外線放射層を形成したものをヒータとして使用したも
のは、当然遠赤外線放射特性が優れているため、パンや
もちのようなメニューでは、すでに述べているように、
表面を早く焦がすことができ、その結果、パンでは内部
に水分を多く残したまま、また、もちでは内部のはみ出
しがほとんどなくなって上手に調理することができる。

しかし、冷凍グラタンや冷凍パンのようなメニューでは
、中心部に熱が十分に通らないうちに、早く表面が焦げ
てしまい、うまく調理できない。

このように、近赤外線放射特性が優れたヒータまたは遠
赤外線放射特性が優れたヒータをそれぞれ単独で使用し
た調理器では、バラエティ−に富む調理メニューに十分
に対応できるものではなかった。

しかるに、本発明の調理器においては、近赤外線領域に
おいて放射特性が優れているヒータと遠赤外線領域にお
いて放射特性が優れているヒータの両方を組み込んでい
るため、調理メニューに合ったいずれかのヒータを自由
に使用することができ、したがって、いずれの場合にお
いても上手に調理することができるものである。

実施例 以下、本発明の具体的な実施例について、添付図面に基
づいて説明する。

第１図〜第３図において、１はオーブントースタ−の外
筐体で、この外筐体１の内部には内筒体２が設けられ、
かつこの内筒体２は前面を開口した調理室３を形成して
いる。また前記調理室３の前面開口部は扉４により覆わ
れ、かつこの扉４は下端を枢着することにより開閉自在
に構成しておリ、内部にはファインダーガラスを組み込
んでいる。

また、前記調理室３内には調理物載置用の網６が設けら
れ、かつこの網６は前側へ出入り自在になるようにヌラ
イド自在に支持されておシ、さらにこの網６はアーム６
を介して扉４と連結し、この扉４の開閉に連動して出入
シするようにしている。また前記調理室３の底部には開
閉自在な底板７が設けられ、そして内部にはヒータ８〜
１１が配設されている。このヒータ８〜１１のうち、８
゜９は上ヒータであり、また１０．１１は下ヒータであ
る。そして上ヒータ８と下ヒータ１ｏは、従来の結晶化
ガラス管を用いた近赤外線領域において放射特性が優れ
ているヒータである。また上ヒータ９と下ヒータ１１は
、結晶化ガラス管９＆。

１１ａの表面に、ゾル−ゲル法により、ジルコン。

シリカおよびアルミナなどの遠赤外線放射層９ｂ。

１１ｂを形成し、中央部に、Ｎ熱線９０，１１０を配設
した遠赤外線領域において放射特性が優れているヒータ
である。

一方、これらのヒータ８〜１１は、調理メニューにより
、それぞれ使い分けることができるように、切換スイッ
チ（図示せず）が設けられている。

このような構成を有する本発明の一実施例におけるオー
ブントースタで調理をする場合、調理メニューに応じて
、近赤外線領域において放射特性が優れているヒータ８
，１０と、遠赤外線領域において放射特性が優れている
ヒータ９，１１１、使い分けて調理すれば、いずれの調
理メニューにおいても、上手に調理することができる。

なお、本発明の一実施例では、近赤外線領域および遠赤
外線領域において放射特性が優れているヒータとして、
従来の結晶化ガラス管およびこの結晶化ガラス管の表面
に遠赤外線放射層を形成したものを用いたが、特にこれ
に限定されるものではなく、他のものでもよい。

発明の効果 上記実施例の説明から明らかなように、本発明によれば
、近赤外線領域において放射特性が優れている第１のヒ
ータと、遠赤外線領域において放射特性が優れている第
２のヒータとを有し、調理物の種類により、前記第１の
ヒータおよび第２のヒータを使い分けるようにしている
ため、いずれの調理メニューにおいても上手に調理する
ことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すオーブントースタの斜
視図、第２図は同オーブントースタの断面図、第３図は
遠赤外線領域において放射特性が優れているヒータの破
断正面図である。 ８．１０・・・・・・近赤外線領域において放射特性が
優れているヒータ、９，１１・・・・・・遠赤外線領域
において放射特性が優れているヒータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　近赤外線領域において放射特性が優れているヒータと
   、遠赤外線領域において放射特性が優れているヒータと
   を有し、調理物の種類により、前記それぞれのヒータを
   使い分けるようにした調理器。