JPS6038803Y2 - 電気オ−ブンを具えた高周波加熱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気オーブン、就中グリルヒータを具えた高
周波加熱装置に用いる赤外線ヒータの改良に関し、使用
者にグリル料理の進行中であることを確認させ、安心感
を与えることを目的とするものである。

従来から、高周波加熱装置の加熱室に電熱ヒータを設け
、これに通電することによりオーブン料理を可能にした
ものや、赤外線ヒータを設け、グリル料理の場合その消
費電力が倍加するような回路を備え、被加熱物の表面温
度を急激に上昇させ、手軽に焦げ目を付けるものが実用
化されている。

その一方では、暖房用の赤外線種炬燵が一般家庭にかな
り普及し、赤外線ヒータとは赤色光線を伴う熱線を出す
ものと言う意識が定着している。

また、焼き魚、焼き肉等焦げ目のついたものの食習慣に
ならされている主婦にとり、赤色熱線で焦げ目をつけた
り、料理をすると言うことが、何となく安定感を与え、
また、今、加熱中であると言うことが目で識別できるの
で安心感を与えられる。

そこで本考案は、高周波加熱装置に付設した赤外線ヒー
タに赤色の着色を施すことにより、赤色光線を伴う熱線
を得ようとするものである。

以下、図面により実施例を詳細に説明する。

第１図ないし第４図は本考案の１実施例を示したもので
、高周波加熱装置本体１内には加熱室２があり、その前
面開口部には、開閉自在に軸支された扉３がある。

加熱室２内下方には載置台４を設け、その上に食品５が
載せられる。

加熱室２の天井にはマグネトロン６が設置され、また結
昌化石英管等の赤外線ヒータ７が、シール部材８、およ
び金網９により高周波電波から保護されて、設置されて
いる。

本考案の赤外線ヒータ７が従来のものと違う点は、内部
に電熱線１０を包容するパイプ１１が赤色に着色しであ
ることである。

加熱室２内の前記載置台４の下には、下面ヒータ１７（
一般にはシーズヒータを用いる）が設置されている。

また、前面パネル１２には、料理の種類選択スイッチの
摘み１３、オーブン料理の際のヒータの選択および組合
せ用スイッチ１４、加熱室内の温度設定用摘み１５、お
よび加熱時間設定用摘み１６等が配置されている。

以上のように構成した本実施例のものでオーブン料理を
行なう際は、摘み１３を１オーブンヨに合せ、摘み１４
は、上下両ヒータを用いるか、上ヒータのみを用いるか
、或いは下ヒータのみを用いるか、によって該当する位
置に合せる。

次に摘み１５と１６により温度で加熱時間を設定する。

次にグリル料理の場合は、摘み１３を１グリルヨに合せ
、摘み１６により加熱時間を設定する。

グリル料理の場合、赤外線ヒータ７の消費電力は、オー
ブン料理の場合の赤外線ヒータ７の消費電力の２倍にな
るような回路（回路の説明は省略）となっているので、
その発熱量は一段と高く、食品の表面に急速に焦げ目を
つけることができる。

しかも赤外線ヒータ７のパイプ１１は赤色に着色しであ
るので、加熱室の内部は赤色の雰囲気となる。

また、赤外線ヒータ７を使ったオーブン料理の場合も、
消費電力が半分であるから程度の差はあるが、加熱室内
は赤色の雰囲気となる。

上述のように、赤色光線を伴う熱線でグリル料理やオー
ブン料理を行なうから、今どの料理の加熱中であるかが
赤色の明暗で見当がつき、安心感と安定感を醸しだす効
果がある。

また、赤色雰囲気の中でグリル料理やオーブン料理を行
なうと言うユニークな手段は、宣伝効果も大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は電気オーブンを具えた高周波加熱装置の斜視図
、第２図はその縦断側面図、第３図は加熱室上部の断面
図、第４図は赤外線ヒータの斜視図である。 １・・・・・・高周波加熱装置本体、２・・・・・・加
熱室、３・・・・・・扉、４・・・・・・載置台、５・
・・・・・食品、６・・・・・・マグネトロン、７・・
・・・・赤外線ヒータ、８・・・・・・シール部材、９
・・・・・・金網、１０・・・・・・電熱線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面開口部に、開閉自在な扉を軸支した加熱室と、この
   加熱室内に収容した被加熱物に対し高周波を発射する発
   振器と共に、石英管、或いは耐熱硝子等赤外線透過率の
   良好な絶縁体に赤色の着色を施してその内部に電熱線を
   封入した発熱体を有することを特徴とする電気オーブン
   を具えた高周波加熱装置。