JPH02196838A - ふっ素系ゴム組成物 - Google Patents

ふっ素系ゴム組成物

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はふっ素系ゴム組成物に関する。
[従来技術とその問題点] ふ素系ゴムは機械的性質、耐熱性、耐油性、耐薬品性に
優れるので広範囲な産業分野で使用されている。しかし
ながら、この種のゴムは未硬化時にはロール作業性に劣
るという欠点があり、特に0℃以下の低温度領域におい
ては、機械的特性が大幅に低下するという問題点があっ
た。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは上記問題点を解消するために鋭意検討した
結果、ふっ素系ゴムにオルガノポリシロキサン生ゴムと
特定のオルガノアルコキシシランとを添加配合すればふ
っ素系ゴムとしての本来の特性を低下させずに上記問題
点が大幅に解消されることを見出し本発明を完成するに
至った。
本発明の目的は、硬化前はロール作業性に優れ、硬化後
は低温度領域において機械的特性の低下が少ないふっ素
系ゴム組成物を提供するにある。
[課題の解決手段とその作用コ このような本発明は、 (A)ふっ素系ゴム        100重量部、(
B)オルガノポリシロキサン生ゴム 1〜60重量部、 (C)エポキシ基含有オルガノアルコキシシラン0.1
〜30重量部、 (D)補強性充填剤       1〜60重量部、お
よび (E)硬化剤        (A)成分を硬化させる
に十分な葺。
からなるふっ素系ゴム組成物に関する。
これを説明するに、本発明に使用される(A)成分のふ
っ素系ゴムは、ふっ素原子を含有するポリマーを主成分
とし硬化によりゴム弾性体となり得るものである。この
ようなふっ素系ゴム;±、例えば、合成ゴム加工技術全
書ふっ素ゴム/シリコーンゴム(米谷穣ら著、株式会社
大成社発行)に記載されている。これらのふっ素系ゴム
の一例を示せば、クロロ1−リフロロエチレンとビニリ
デンフロライドの共重合体、ペンタフロロプロペンとビ
ニリデンフロライドの共重合体、ヘキサフロロプロペン
とビニリデンフロライドの共重合体等のビニリデンフロ
ライド系ふっ素ゴム が挙げられる。
本発明に使用される(B)成分のオルガノポリシロキサ
ン生ゴムは、シリコーンゴムの主成分として用いられて
いる高分子量のオルガノポリシロキサンであり、硬化し
てゴム弾性を示すものであればよく特に限定されないが
、一般にJISC2123に規定する可塑度が100以
上のものが好ましい。かかるオルガノポリシロキサンと
しては、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロ
キサン・メチルビニルシロキサン共重合体9両末端ジメ
チルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両
末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン
・メチルビニルシロキサン共重合体9両末端トリメチル
シロキシ基封鎖3,3.3−トリフロロプロピルメチル
シロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体1両末端
ジメチルビニルシロキシ基封鎖3,3.3−1−リフロ
ロプロビルメチルシロロキサン・メチルビニルシロキサ
ン共重合体等が挙げられる1本発明においては、これら
の中でもフロロプロピル基を含有するオルガノポリシロ
キサン生ゴムが好ましい。
CB)成分の配合量は少なすぎると低温度領域における
機械的強度が低下するし、多すぎるとふっ素系ゴム本来
の特性を失うので、(A)成分100重量部に対して1
〜60重量部の範囲内であり、好ましくは1〜30重量
部の範囲内である。
本発明に使用される(C)成分のエポキシ基含有オルガ
ノアルコキシシランは、(A)成分と(B)成分とを均
一に混練する上で必要な成分であり、かつ、(A)成分
に(B)成分を配合したことによる本発明の作用効果を
発現させるために必須とされる成分である。このような
エポキシ基含有オルガノアルコキシシランとしては、例
えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、β−(3
゜4−エポキシシクロヘキシル)−二チルトリメトキシ
シラン等が挙げられる。(C)成分の配合量は、少なす
ぎるとその効果の発現が見られず、一方、多すぎるとロ
ール作業性が低下するので(A)成分100重量部に対
して0.1〜30重量部であり、0.5〜15重量部の
範囲内にあることが好ましく、また、(B)成分100
重量部に対して0.3〜10重量部の範囲内にあること
が好ましい。
本発明に使用される(D)成分の補強性充填剤は、本発
明組成物に優れた機械的特性を付与するための成分であ
り、通常のふっ素系ゴム組成物および/またはシリコー
ンゴム組成物の補強性充填剤として使用されているもの
であればよく特に限定されない、かかる補強性充填剤と
しては、乾式法シリカ、湿式法シリカ、カーボンブラッ
ク等が挙げられる。
本発明に使用される(E)成分の有機過酸化物は。
本発明組成物を硬化させるための硬化剤あるいは硬化触
媒でたり、(A)成分のふっ素系ゴムと(B)成分のオ
ルガノポリシロキサン生ゴムを硬化させ得るものであれ
ばよく特に限定されない、このような有機過酸化物とし
ては、ふっ素系ゴム組成物およびシリコーンゴム組成物
の硬化に用いられている公知の有機過酸化物が使用可能
であり、これには、例えば、ベンゾイルパーオキサイド
、 2゜4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ジク
ミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(
t−プチルパオキシ)ヘキサン等の有機過酸化物等が挙
げられる。
以上のような本発明のふっ素系ゴム組成物は、上記(A
)、(B)、(C)、(D)および(E)成分を均一に
混合することによって容易に製造される。
[実施例] 次に、実施例にて本発明を説明する。実施例中、部とあ
るのは重量部のことであり、%とあるのは重量パーセン
トのことであり、粘度は25℃における値である。
実施例1 ビニリデンフロライド系ふっ素ゴム(ダイキン工業株式
会社製、ダイエル090170部、比表面積シロキサン
・ダメチルビニルシロキサン共重合体生ゴム30部およ
びγ−グリシドキシプロビルメチルジメトキシシラン2
部をニーダ−ミキサーにて均一に混合した。得られた混
合物に2.5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパー
オキシ)ヘキサン0.75部およびトリアリルイソシア
スレート1.25部を加え、これを2本ロールで混練り
してふっ素系ゴム組成物を得た。この混合時、ふっ素系
ゴム組成物は2本ロールの表面に密着せずロール作業性
は良好であり、混練り時間12分間で均一に混合できた
。この組成物を170℃で加熱硬化して得られたふっ素
系ゴムの機械的性質をJISK6301に従って測定し
た。この結果を第1表に示した。また。
低温度領域における引張伸びの回復率をASTMD13
29に規定する測定方法(TRTEST )に準じて測
定した。この結果を第1図に示した。
比較のため上記において、3,3.3−トリフロロプロ
ピルメチルシロキサン・≠メチルビニルシロキサン共重
合体生ゴムを使用しない以外は上記と同様にしてふっ素
系ゴム組成物(比較例1)を得た。同様に上記において
、γ−グリシドキシプロビルメチルジメトキシシランを
使用しない以外は上記と同様にして得たふっ素ゴム組成
物(比較例2)を得た。同様に上記において3.3.3
−トリフロロプロピルメチルシロキサン・ジメチルビニ
ルシロキサン共重合体とγ−グリシドキシプロビルメチ
ルジメトキシシランの両者を使用しない以外は上記と同
様にしてふっ素ゴム組成物(比較例3)を得た。これら
の組成物の機械的特性を上記と同様にして測定した。こ
れらの結果をそれぞれ比較例1.比較例2.比較例3と
して第1表に併記した。また比較例3のふっ素ゴム組成
物のTRTESTを行った結果を第1図に併記した。
(以下余白) 第1表 実施例2 ビニリデンフロライド系ふっ素ゴム[ダイキン工業■製
、ダイエルG901) 70部、分子鎖両末端がジメチ
ルビニルシロキシ基で封鎖された3、3゜3−トリフロ
ロプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重
合体生ゴム(可塑度300)30部。
比表面積200m/gの湿式法シリカ20部、γ−グリ
シドキシプロビルトリメトキシシラン2部を混練押出機
に投入し均一に混合した。この時の混線押出条件は、次
の通りであった。混線温度(混練押出機の中央部の温度
部)100℃、押出吐出口の温度180℃、押出量1k
g/hr、次いで、この混合物に2゜5−ジメチル2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.75部お
よびトリアリルイソシアヌレート1.25部を加え、こ
れを2本ロールで混練りしてふっ素系ゴム組成物を得た
。このふっ素ゴム組成物の機械的特性を実施例1と同様
にして測定した。
この結果は第2表に示す通りであった。
第2表 (E)成分からなり、特に(B)成分のオルガノポリシ
ロキサン生ゴムと(C)成分のエポキシ基含有オルガノ
アルコキシシランまたはその部分加水分解物を含有して
いるので、未硬化時にはロール作業性に優れ、硬化後は
低温領域において機械的特性の低下が少ないふっ素系ゴ
ムになり得るという特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1のふっ素系ゴム組成物の低温
度領域におけるTRTESTの測定値を図示したもので
ある。 特許出願人  トーμ・シリコーン株式会社〔発明の効
果〕

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)ふっ素系ゴム100重量部、 (B)オルガノポリシロキサン生ゴム1〜60重量部、 (C)エポキシ基含有オルガノアルコキシシランまたは
    その部分加水分解物0.1〜30重量部、 (D)補強性充填剤1〜60重量部、 および (E)硬化剤(A)成分を硬化させるに十分な量。 からなるふっ素系ゴム組成物。
  2. (2)オルガノポリシロキサン生ゴムがフロロプロピル
    基を含有するものである、特許請求の範囲第1項記載の
    ふっ素系ゴム組成物。
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