JPH0218593Y2 - - Google Patents

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JPH0218593Y2
JPH0218593Y2 JP1979071243U JP7124379U JPH0218593Y2 JP H0218593 Y2 JPH0218593 Y2 JP H0218593Y2 JP 1979071243 U JP1979071243 U JP 1979071243U JP 7124379 U JP7124379 U JP 7124379U JP H0218593 Y2 JPH0218593 Y2 JP H0218593Y2
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crystal resonator
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support
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水晶振動子の支持構造に係り、特に応
力に強く、水晶振動子を長期間安定に支持するこ
とができる支持構造に関する。
水晶振動子は電子計算機の基準クロツク源用発
振器など各種の発振器の振動駆動源として使用さ
れ、極めて高い安定度をもつて高速振動する。と
ころで、水晶振動子は一般に支持部材にて支持さ
れており、従つて該支持部材には水晶振動子の振
動周波数と同一の周波数を有する振動が加えら
れ、その結果きわめて高い荷重がかゝることにな
る。このため、支持構造の種類によつては、支持
部材が長期の使用に耐えかね疲れ破壊を生じ折損
したり、若しくは変形を生じ安定な支持ができな
くなる場合がある。
さて、機械構造の部材に穴、溝、断面急変化の
部分等の切欠があると部材の応力は該切欠部の近
傍で急に増して、該切欠の縁辺の一部で最大とな
る。この現象は応力集中といい、又、最大応力と
平均応力との比は応力集中係数と呼ばれ、これを
αで示せば次式で表わせる。
α=σnax/σo 但し、σnaxは最大応力、σoは平均応力である。
材料の繰返し荷重に対する疲れ破壊を防止するた
めには応力集中係数αが1に近い程よい。
今、第1図に示すように、縁の両側にV形切欠
V1,V2を有する帯板LBの応力分布及び応力集中
係数を考察すると、応力分布は図中点線のように
生じ、V形切欠V1,V2の頂部P,P′点に最大応
力が生じる。そして、応力集中係数αは切欠角度
θが大きい程、又、切欠半径Rが大きい程、更に
は切欠深さhが小さい程、1の値に近くなる。
以上から、高速で振動する水晶振動子を支持す
る支持部材と水晶振動子のエツジのなす角度は大
きい程、応力集中係数αは小さくなり、応力分布
は平均化され、支持部材は応力に強くなり、水晶
振動子の安定支持が可能となる。
ところが、従来の水晶振動子の支持構造は上記
角度を大きくする構造になつていないため、応力
に弱く、水晶振動子を安定に支持することができ
ないという欠点があつた。第2図は、かゝる従来
の水晶振動子の支持構造を説明する概略図であ
り、第2図aは正面図、第2図はbは平面図であ
る。
図中、1は所定の厚みを有したほぼ円形状の水
晶振動子であり、その一部分に切欠部1a,1b
が形成されており、2は水晶振動子用ベースであ
り、1対のリード2a,2bが植設されている。
3a,3bは支持部材であり、水晶振動子1を切
欠部1a,1bにて接着支持するように一対のリ
ード2a,2bの端部に取付けてある。なお、第
2図は、説明を簡単にするため水晶振動子に設け
る電極構造を省略してある。この支持構造におい
ては、支持部材3a,3bと水晶振動子1のエツ
ジ1cとのなす角度は共にθ1となり、鋭角となつ
ている。従つて、図中矢印A方向の繰返し応力に
対し、ポイントP1,P2に最大応力σnaxを生じ、応
力集中係数αが相当大きい。このため、支持部材
3a,3bは矢印A方向の応力に弱く長期の使用
に際し、変形もしくは疲れ破壊を生じ、安定な水
晶振動子の支持が不可能になり、水晶振動子の振
動動作にも悪影響を及ぼす。
従つて、本考案は上記従来の支持構造による欠
点を除去すること、具体的に云えば支持部材の応
力集中係数を1に近ずけることにより応力に対し
強くし、長期の使用に際しても支持部材に変形や
疲れ破壊を生ずることがなく安定に水晶振動子を
支持し、しかも水晶振動子の安定した振動動作に
悪影響を与えることのない支持構造を提供するこ
とを目的とするものであり、この目的を達成する
ため、本考案は、水晶振動子の周縁部分を保持す
る水晶振動子の支持構造において、一定の間隔を
保持しベースを貫通して立設された一対のリード
と、一方の端を上記一対のリードの先端にそれぞ
れ固定された金属の板状体からなる支持部材と、
これら支持部材の他方の端にこれらと一体的であ
つて相対向する支持部材方向に突出するとともに
支持部材の板面方向と平行する面方向に沿つて設
けられかつ水晶振動子の保持される周縁部分の形
状に沿つた形状部分を有する取付面とこれら取付
面の上下端縁から支持部材方向に延びかつ支持部
材板面の長手方向面と直交する方向で支持部材に
達するそれぞれ2つの側面4′を有する立方形状
の突起部と、上記2つの取付面の水晶振動子の保
持される周縁部分の形状に沿つた形状部分に周縁
を挟持されて支持部材間に保持されたほぼ円形の
板状をなす水晶振動子とを有し、水晶振動子の周
縁と側面4′の交点から支持部材の方向と該周縁
とのなす角度が90度以上であることを特徴とする
水晶振動子の支持構造を提供するものである。
以下、本考案を実施例に従つて詳細に説明す
る。
第3図及び第4図は共に本考案に係る水晶振動
子の支持構造を示す正面図である。図中3a′及び
3b′は共に水晶振動子1を支持する金属板からな
る支持部材である。なお、第3図及び第4図にお
いて、従来装置と同一部分には同一符号を付しそ
の説明は省略する。
支持部材3a′及び3b′は、第5図に示すよう
に、支持部材3a′及び3b′の先端に突起部4が形
成されている。突起部4は、特に第5図と第6図
に詳細に示すように、支持部材3a′,3b′の先端
に設けられ相対向する支持部材3a′,3b′方向に
突出するとともに支持部材3a′,3b′の板面方向
と平行する面方向に沿つて設けられかつ水晶振動
子1の保持される周縁部分(切欠部1a,1b)
の形状に沿つた形状部分を有する取付面5とこれ
ら取付面5の上下の端縁4″,4″から支持部材3
a′,3b′方向に延びかつ支持部材板面の長手方向
面と直交する方向で支持部材3a′,3b′に達する
それぞれ2つの側面4′を有する立方形状をして
いる。突起部4の取付面5は平担に形成されてい
る。取付面5を平担に形成した理由は、水晶振動
子1の切欠部1a,1bが直線状(円形の水晶振
動子1の弦を形成している)であるからである。
水晶振動子1を支持部材3a′及び3b′にて保持
するには、突起部4の平担面に導電性の接着剤を
塗布した後、支持部材3a′と3b′の突起部4にて
水晶振動子1の切欠部1a,1bを挟持した後、
接着剤を固化せしめる。図には示していないが、
この保持にあたつて、水晶振動子1の一方の面に
設けた電極と支持部材3a′とを電気的に接続せし
め、他方の面に設けた電極と支持部材3b′とを電
気的に接続せしめることはいうまでもないことで
ある。
第3図に示す取付構造においては、水晶振動子
1の切欠部1a,1bの弦の長さLは突起部4の
長さlより大きくしてあり、又、第4図に示す取
付構造においては水晶振動子1の切欠部1a,1
bの弦の長さLは突起部4の長さlに等しくして
ある。
第3図における、水晶振動子1の周縁の切欠部
1a,1bと側面4′の交点から支持部材3a′,
3b′の方向と、該周縁の切欠部1a,1bとのな
す角度θ2は共にほぼ直角となり、又、第4図では
90度より大なる鈍角Θ3となつている。すなわち、
角度θ2,θ3は共に第2図に示した従来の支持構造
による角度θ1より大きくなつている。このため、
本考案の支持部材3a′,3b′に図中矢印A方向に
繰返し荷重が負荷されても応力集中係数αは従来
の支持構造に比べて小さくなる。
第6図は、支持部材の他の実施例を示す斜視図
である。この実施例においては、突起部4の平担
面5に、水晶振動子1の切欠部が嵌合する溝6が
形成されている。この支持部材を用いれば、水晶
振動子の周縁は溝の底面で挟持され、その保持は
なおいつそう確実になる。
なお、水晶振動子に切欠部を設けず、円弧部分
にて取付ける場合には、突起部4の取付部分の形
状を水晶振動子の取付部分と同じ形状(彎曲した
円弧)とすれば良い。
以上、本考案による支持構造は、突起部と接続
して取付けられる水晶振動子の周縁部分は、突起
部の側面とのなす角度が90゜以上となり、また、
水晶振動子用ベースに立設される一対の金属性の
支持部材の先端の取付面は、水晶振動子の周縁部
分の形状と同一形状に形成されているから、支持
部材と水晶振動子の切欠部1a,1bのなす角度
を大きくでき、従つて応力集中係数αの値を1に
近づけることができ、即ち応力が集中せず、外部
応力に対し非常に強い支持構造を提供できる。こ
のため支持部材に変形もしくは疲れ破壊を生じる
ことはなく安定に水晶振動子を支持できる。又、
水晶振動子の支持状態は安定しており、水晶振動
子の振動動作に悪影響を及ぼすこともない。尚、
第2図、第3図及び第4図において矢印B方向の
応力が水晶振動子1に生じた場合には、第2図の
従来の支持構造が本実施例に比らべ若干有利であ
るが、突起部4の厚さtをt≪lとすることによ
り、かゝる欠点は無視できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は両側にV形切欠を有する帯板の応力分
布及び応力集中係数を説明する説明図、第2図a
及びbは従来の支持構造を示す正面図及び平面
図、第3図及び第4図は本考案に係る水晶振動子
の支持構造を示す正面図、第5図及び第6図は支
持部材の斜視図である。 1……水晶振動子、1a,1b……切欠部、1
c……エツジ、2……水晶振動子用ベース、2
a,2b……リード、3a,3b及び3a′,3
b′……支持部材、4……突起部、5……取付面、
6……溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 水晶振動子の周縁部分を保持する水晶振動子
    の支持構造において、一定の間隔を保持しベー
    スを貫通して立設された一対のリードと、一方
    の端を上記一対のリードの先端にそれぞれ固定
    された金属の板状体からなる支持部材と、これ
    ら支持部材の他方の端にこれらと一体的であつ
    て相対向する支持部材方向に突出するとともに
    支持部材の板面方向と平行する面方向に沿つて
    設けられかつ水晶振動子の保持される周縁部分
    の形状に沿つた形状部分を有する取付面とこれ
    ら取付面の上下端縁から支持部材方向に延びか
    つ支持部材板面の長手方向面と直交する方向で
    支持部材に達するそれぞれ2つの側面4′を有
    する立方形状の突起部と、上記2つの取付面の
    水晶振動子の保持される周縁部分の形状に沿つ
    た形状部分に周縁を挟持されて支持部材間に保
    持されたほぼ円形の板状をなす水晶振動子とを
    有し、水晶振動子の周縁と側面4′の交点から
    支持部材の方向と該周縁とのなす角度が90度以
    上であることを特徴とする水晶振動子の支持構
    造。 (2) ほぼ円形で板状をなす水晶振動子の保持され
    る周縁部分と、水晶振動子の保持される周縁部
    分の形状に沿つた形状部分を有する突起部の取
    付面とが直線状に接触していることを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の水晶振
    動子の支持構造。 (3) 水晶振動子の保持される周縁部分の形状に沿
    つた形状部分を有する突起部の取付面は、水晶
    振動子の周縁と同一円弧に沿つた湾曲面である
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)
    項記載の水晶振動子の支持構造。 (4) 水晶振動子の保持される周縁部分の形状に沿
    つた形状部分は取付面に設けられた溝の底面部
    分であることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第(1)項記載の水晶振動子の支持構造。
JP1979071243U 1979-05-26 1979-05-26 Expired JPH0218593Y2 (ja)

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JPS55171112U JPS55171112U (ja) 1980-12-08
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