JPH02177848A - 折り込み用油脂組成物 - Google Patents

折り込み用油脂組成物

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JPH02177848A
JPH02177848A JP63334893A JP33489388A JPH02177848A JP H02177848 A JPH02177848 A JP H02177848A JP 63334893 A JP63334893 A JP 63334893A JP 33489388 A JP33489388 A JP 33489388A JP H02177848 A JPH02177848 A JP H02177848A
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Moriya Sano
守也 佐野
Yutaka Maeda
豊 前田
Nariyuki Yanai
谷内 成之
Kouichirou Marusugi
丸杉 光一郎
Tsutomu Kawakami
川上 力
Hirohisa Sasaki
佐々木 洋久
Takeo Saotome
五月女 武男
Hiroaki Hoshino
星野 博明
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Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
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Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本願発明は折り込み用油脂組成物に関するものであり、
さらに詳しくはパイ、ベストり一等の層状食品の折り込
み用油脂として用いるに際し、幅広い可塑性範囲、適度
な粘り、稠度、展延性を有する優れた折り込み用油脂組
成物に関するものである。
[従来の技術] パイ、ベストり一等の層状食品の製造の際に用いる折り
込み用油脂には広く油中水型乳化油脂が用いられ、折り
込み前の生地を冷却しリバースシート等で板状に展延し
、予め板状に整形しておいた折り込み用油脂を内部に包
み込んだ後、折り重ねて展延する操作を繰り返し生地を
調製する。この時に折り込み前の生地の硬さと油脂の硬
さの釣り合いが取れている必要があり、どちらかが硬ず
きても良好な生地は調製できない。折り込み前の生地は
、小麦粉、水を主体としで作られるため生地の硬さは温
度の変化に対して大きく変化する事は無いが、油脂は比
較的敏感に稠度が変化する。
折り込み用油脂としては広い温度範囲で生地に見合う稠
度な持つ事が要求され、使用温度で稠度変1ヒの少ない
比較的固体脂含量の多い油脂が用いられるか、又は折り
込み用油脂を冷却し、硬い状態にして使用する。この時
折り込み用油脂か硬ければ、焼成したパイやベストり一
等の製品も硬くなリ、軟かい油脂を使用するならは、折
り込み用油脂をかなり冷却しなければならないという問
題点があり、それを避けるためには、結晶分別やエステ
ル交換という手間のかかる手段で製造した特殊な油脂を
使用する必要がある。水中油型の乳化油脂組成物は」1
記油中水型乳化油脂の欠点を補う方法として考案された
ものであり、これを用いる方法も報告されている(特公
昭 36−2885、同 4.0−18815、同 ]
88’16)。水中油型乳化油脂組成物は従来親水性乳
化剤を水に添加し、ボモミキザー、ホモジナイザー、コ
ロイド食品の製造の際、折り込み用油脂として用いられ
る水中油型乳化物は、通常80重量%以上の多量の油脂
な残分の水相に乳化して製造されている。
水中油型乳化油脂組成物は同一配合の油脂を使用した際
、油中水型の乳化油脂組成物に比較して温度変化に対す
る稠度の変化が少なくなる性質があるとされている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記の方法で製造された水中油型乳化油
脂組成物は水、油脂、乳化剤のみで製造した場合、脆い
性状になる場合が多く、パイ、ベス)・り一製品の製造
に必要な展延性に問題がある。
水相にカゼインナトリウム等の蛋白質や澱粉質を添加し
た場合乳化物に粘りを伺与する事はてきるが十分てはな
い。更にカゼインナトリウムや澱粉質を使用するとそれ
らを水に分散させる際、85°C程度以上という非序゛
に高温に加熱しかりればならないという製造工程上の欠
点を有する。このような問題点に着目し、パイ、ベスト
り一等の層状食品の折り込み用油脂として使用する;こ
際し、+II広い可塑性範囲、適度な粘り、稠度、展延
性を有する優れた水中油型乳化油脂組成物fy4Fm一
方→を検討した結果、本願発明に到達したものである。
[問題点を解決する為の手段] すなわち本願発明はショ糖脂肪酸モノエステルと重合度
5以上のポリグリセリン脂肪酸モノエステルとからなる
群より選ばれたる少なくとも一任とゼラチンを、各々全
組成分中の重量比で0.2〜3.0%、0.01〜0.
5%含有する水相10〜30重量%と、油脂又はそれに
必要により油溶性乳化剤を溶解した油相70〜90重量
%とよりぢ得られる水中油型乳化油脂組成物を用いる折
り込み用油脂組成物である。水に親水性乳化剤としてシ
ョ糖脂肪酸モノエステル又は/及び重合度5以上のポリ
グリセリン脂肪酸モノエステルとゼラチンを各々、0.
2〜3.0%、0.01〜0゜5%含有する水相】0〜
30重量%と、油相70〜90重量%とより得られる水
中油型乳化油脂組成物を用いることにより、適度な粘り
、稠度、展延性を有する優れた折り込み用油脂組成物が
得られたのである。ここに得られる折り込み用油脂組成
物の稠度及び粘りは、油脂の配合組成や乳化剤を の添加量、添加水分量等の変更もする事なく、ゼラチン
の添加量の変更で制御する事も可能になるものである。
ここに使用できるショ糖脂肪酸モノエステルは添加する
ショ糖脂肪酸エステル中に重量比で30%以上含まれて
いれば良く、市販品においてはHL B 5程度以上に
相当する。例えは市販されているものでは次のものが使
用できる。
商品名リヨ−1・−シュカーエステルS−570+−I
 L B 5  三菱化成食品(旧)製//   P−
570HLB  5  ////   S−770//
   7  ////   S−970//   9 
 ////   S−1170//  11  ///
/   S−117O3//  11  ////  
 S−1170E  //  11  ////   
P−1170//  11  〃//   S−157
0//  15  ////   P−1570// 
 15  tt//’   P  1570S  //
  15  //lt   0−1570   // 
 15 ////   S−1670tt  l[3t
t//   S−1670S  tt  ]6 ///
/   P−1670//  16  ////   
P−1670S  //  16  //商品名D I
(エステルF−50I−I L B 5第−工業製薬■
製 //   F−70HLB  7   tiu   F
−90//   9   ////   FIIO//
11   ////   F−140//  14  
 //〃  F−160//  ](3// ポリグリセリン脂肪酸エステルは冊→病重合度5以上の
ポリグリセリン脂肪酸モノエステルがポリグリセリン脂
肪酸エステル中に50%以上含有していれば良く、市販
品においてはペンタクリセノン脂肪酸モノエステルと称
しているもの程度に相当する。例えば市販品として以下
のものが使用できる。
・ペンタグリセリンモノエステル 商品名ボエムJ 51L−81理研ビタミン■製・J\
キサグリセリンモノエステル 商品名ボエムJ6021  理研ヒタミン■製//J6
081      // 〃 J6481      // 商品名SYクリスターM S 500 坂本薬品工業(l内装 //        M O500////     
   ML500   −//商品名ザンソフト Q1
4F  太1jg化学■製〃Q 17 F    // //    Q 1 B F”    //・オクタグ
リセリンモノエステル 商品名サントン 8−1−5   ダーキー社製サント
ン 8−1−○    〃 ・デカグリセリンモノエステル 商品名ボエムJOO21理研ビタミン041製〃 JO
O81// ”JO381tt 商品名SYクリスターM O750 坂本薬品工業(4勾製 //     M L75 Q   //商商品名1ン
ンソフトQ14S 太陽化学(4勾製’l’   Q 
17 S    //”   Q 171 S   /
/ //   Q 18 S// これらの乳化剤を全組成中の重量比で0.2〜3.0%
の範囲で用いる。のであるが、乳化M1成物の風味の点
から1.0%を超えないのが望ましい。
ゼラチンとしては一般に市販されている板状ゼラチン、
粉末セラチンが使用でき、例えば市販品としては次のも
のが使用できる。
・商品名ゼラチンリーフ金  野洲化学工業((勾製〃
     赤        〃 〃     黒       〃 〃   糺     〃 〃    緑       〃 ゼリエース金       〃 〃   紺          〃 〃   緑          〃 粉末セラチンl(// 〃  旧]    〃 //    HHH// 〃1(〃 //    KK      // //    K K K     //粉末ゼラチシS
   野tel化学工業@l製//    S S  
    // //    S S S     ////    Y
 K      // ・商品名ニッタゼラチン#300 新田セラチン(4由製 //    # 250     ////    #
 200     ////    # 150   
  //〃   特白       〃 〃   ゴールド    〃 〃   シルバー    〃 ’/S−1// //    3−2      // /’    S −3u //    S−4// //    A 300     ////    A
P−25Q   // //    A P −20Q   ////    
A P −10Q   //これらのゼラチンを全組成
分中の重量比で0゜01〜0.5%の間で使用するので
あるが、ゼラチンの添加量で乳化組成物の稠度を制御す
る事が可能であり、ゼラチン含量を多くする程軟かく月
つ粘りのある状態に、少なくする程硬いものにする事が
でき、0.05〜0.2重量%の範囲で用いるのが更に
好ましい。
本願発明に使用する油脂は乳脂、ラード、牛脂魚油等の
動物性油脂、ナタネ油、コーン油、大豆油、綿実油、1
ノフラワー油、パーム油、ヤシ油等の植物性油脂又は、
それらの硬化油並ひにそれらの分別油、更にこれらのエ
ステル交換油が挙げられ、これらより選ばれた一種又は
二種以上を混合して用いる。これらの油脂を全組成分中
の70〜90重量%の範囲て使用する。
本願発明の折り込み用油脂組成物の製造において特に油
相に乳化剤を添加する必要は無いが、パイ、ペストり一
等のベーカリ−製品用に使用する酸エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル等を溶解した油相を用いる事はな
んらざしつかえが無い。
上記乳化剤、セラチンの他に必要によりIIS好、栄養
、呈味性、保存性を高める為に、乳製品、着色料、着香
料、甘味料、食塩、保存料、糊料、酒類、調味料等を添
加する事もてきる。
次に、本願発明の可塑性油脂の製造方法について説明す
る。攪拌槽の中に規定量の水を入れ、既定のショ糖脂肪
酸エステル及び/又は、ポリグリセリン脂肪酸エステル
とゼラチン、必要によって乳製品、着色料、着香料、甘
味料、食塩、保存、[」、糊料、酒類、調味料等を添加
後、規定温度まで加熱、混合溶解する。このときの温度
は1.′lに制限はりI(Iいが、40〜80°Cの範
囲が適当である。この際使用する攪拌機としてはプロペ
ラ式攪拌機、ホモミキサー、ボモゲナイザー、コロイド
ミル等が挙げられるが、攪拌の強力な物が望ましく、洗
浄及び操作等の作業性において優れたボモミギ4ノーの
使用が適当である。水相調製後、油脂又は必要により油
溶性乳化剤を溶解しておいた油相を徐々に添加し乳化を
行う。油相の温度は特に制限は無いが、油溶性乳化剤を
添加する場合には乳化に解の為に60〜80℃乙こ加熱
しておくことが望ましい。
次に上で得られた乳化物を容器に取り、放冷することに
より、油脂を固化さぜ乳化組成物の可塑化を行う。本願
発明の折り込み用油脂組成物の製造において、特に急冷
可塑化装置を通す必要は無い。
[実施例] 次に本願発明を実施例で説明する。
実施例1 水相として水16 k gにデカグリセリンモノオレイ
ン酸エステル1 k g、ゼラチン100gfi:添加
し加熱溶解した後、70〜75°Cに調温しでおく。油
相として融点35°Cの大豆硬化油74.71(gと大
豆油8.31(gを混合し、70〜75℃に調温しでお
く。ホモミキサーを取すイ」けである攪拌槽内にまず水
相を投入し、回転数が20001・p fflて攪拌す
る。この中に油相を徐々に添加し乳化する。油相の添加
終了後ホモミキサーの回転数を6000rpmにしで撹
拌する。得られた水中油型乳化物を容器に取った後、5
℃の恒温室内に移し10日間静置する事によって冷却を
行い目的の乳化油脂組成物を得た。
実施例2 水相として水16 k gにHLB7のショ糖ステアリ
ン酸エステル11(g、ゼラチン100gを添加し加熱
溶解したものを使用し、油相として融点35°Cの大豆
硬化油74.7kgと大豆油8.3k gを混合した物
を使用して実施例1と同し方法で目的の乳化油脂組成物
を得た。
実施例3 水相として水10kgにHLB 16のショ糖ステアリ
ン酸エステル500g、ゼラチン30gを添加し加熱溶
解したものを使用し、油相として融点35°Cの大豆硬
化油81 k gと大豆油9kgを混合した物を使用し
て実施例1と同し方法で目的の乳化油脂組成物を得た。
実施例4 水相として水301(gにヘキサクリセリンモノステア
リン酸エステル1.51<、g、セラチン400gを添
加し加熱溶解したものを使用し、油相として融点35°
Cの大豆硬化油63 k gと大豆油7kgを混合した
物を使用して実施例1と同し方法で目的の乳化油脂組成
物を得た。
実施例5 水相として水16 k、 gにT(L B 7のショ糖
ステアリン酸エステル1 k g、セラチン50gを添
加し加熱溶解したものを使用し、油相として、融点35
°Cの大豆硬化油74.7kgと大豆油8,31< g
を混合した物を使用して実施例1と同じ方法で目的の乳
化油脂組成物を得た。
実施例6 水相として水16 k gにHLB7のショ糖ステアリ
ン酸エステル1kg、ゼラチン150gを添加し加熱溶
解したものを使用し、油相として融点35°Cの大豆硬
化油74.7kgと大豆油8.31<、 gを混合した
物を使用し、実施例1と同し方法により目的の乳化油脂
組成物を得た。
実施例7 水相として水16 k gにHT−B 7のショ糖ステ
アリン酸エステル11(、g、ゼラチン200gを添加
し加熱溶解したものを使用し、油相として融点35℃の
大豆硬化油74.7に、gと大豆油8.3k gを混合
した物を使用し、実施例1と同し方法により目的の乳化
油脂組成物を得た。
比較例1 水相として水16 l(gにデカクリセリンモノオレイ
ン酸エステル11(gを添加し加熱溶解したものを使用
し、油相として、融点35°Cの大豆硬化油74.7k
gと大豆油8.3kgを混合した物を使用して実施例1
と同じ方法で乳化油脂組成物を得た。
比較例2 水相として水16 k gにデカグリセリンモノオレイ
ン酸エステルIRと、カゼインナトリウム100gを添
加し加熱溶解した後、80〜85°Cに調温しておく。
油相として融点35°Cの大豆硬化油74.7kgと大
豆油8.3kgを混合し、80〜85℃に調温しておく
。ホモミキサーを取り付りである攪拌槽内に水相を投入
し、回転数が200Orpmで攪拌する。この中に油相
を徐々に添加し乳化する。油相の添加終了後、ホモミキ
サーの回転数を6000rpmにして撹拌する。
得られた水中油型乳化物を容器に取った後、5℃の恒温
室内乙こ移し10日間静置する事によって冷却を行い、
乳化油脂組成物を得た。
比較例3 油相として、融点35°Cの大豆硬化油74゜7kgと
大豆油8.3kg、及びステアリン酸モノグリセリド1
 k gを混合し、70〜75℃に調温1・p nlで
撹拌し、油中水型に乳化する。上記乳化物をオンレータ
を通過させることにより、急冷可塑化を行い油中水型乳
化油脂組成物を得た。
比較例4 水相として水161< gにデカグリセリンモノオレイ
ン酸エステル1kg、ゼラチン600gを添加し加熱溶
解したものを使用し、油相として融点35℃の大豆硬化
油74.7kgと大豆油8.3kgを混合した物を使用
して実施例1と同し方法で乳化油脂組成物を得た。
比較例5 水相として水16 k gにHLB7のショ糖ステアリ
ン酸エステル1 k g、ゼラチン5gを添加し加熱溶
解したものを使用し、油相として融点350Cの大豆硬
化油74..7kgと大豆油8.3kgを混合した物を
使用して実施例1と同し方法で乳化油脂組成物を得た。
比較例6 水相として水16 k gにHLB7のショ糖ステアリ
ン酸エステル100g、ゼラチン200gを添加し加熱
溶解したものを使用し、油相として融点35°Cの大豆
硬化油74.7kgと大豆油8゜3kgを混合した物を
使用して実施例1と同し方法で水中油型乳化を行うと、
油相添加中に乳化値壊を生し、丑千≠逼各与水中油型乳
化油脂糾成物を得る事はできなかった。
比較例7 水相として水14 k gにデカグリセリンモノオレイ
ン酸エステル3.21<g、ゼラチン200gを添加し
加熱溶解したものを使用し、油相として融点35℃の大
豆硬化油74.71<gと大豆油8.3kgを混合した
物を使用して実施例1と同じ方法で乳化油脂組成物を得
た。
比較例8 水相として水17 k gにゼラチン200gを添加し
加熱溶解したものを使用し、油相として融点35℃の大
豆硬化油74.7kgと大豆油8.3kgを混合した物
を使用して実施例1と同じ方法で水中油型乳化を行うと
、油相添加中に乳化破壊を生し、七湘±5水中浦型乳化
油脂絹成物を得る事はてさなかった。
以上調製が可能であった13種類の乳化性油脂組成物を
用い、稠度、可塑性、及び展延性の比較テストを行った
。テスト方法及び判定の基準は以下の通りである。
l)稠度と稠度の温度依存性 °Cの恒温室内ζこ一晩調温する。翌日、コーン落下型
ベネトロメータを用い、荷重192.5g、針入角20
°て針入度を測定する。各温度における釧大度によって
稠度を示し、大きい値程、軟かい稠度であることを表す
。20℃での14人度と10℃での針入度の差より稠度
の温度依存を示し、小さい値程、稠度の温度変化が少な
いことから可塑性範囲の巾が広いことを表す。
)粘り 15°Cl2O’″C125°Cの恒温室内に一晩調温
する。翌日、調温済み試料の両端を支持し、試オ“゛↓
中央上部より釦人角606のコーンで3cm下方に押し
、変形させる。このときの変形の状態を肉眼で観察した
。評価の基準は次の通りである。
◎;全くひび割れを起こさずに変形したもの○:わずか
にひび割れを起こし変形したもの△:かなりひび割れを
起こしたもの ×;割れたもの )展延性 展延性測定用の生地として、中力Ti9J100重量部
、水50重量部、食塩2.4重量部を混練した後、15
°Cに調温しておく。調温後の生地1kgを縦20昨、
横20cITlの正方形に整形する。試料に生地の辺に
対し、試料の対角線が直角になるように置き、生地で試
料を包み込む。これをリバースシートを用いて、25m
m、20mm、15mm、10mm57mmN3  m
m+4mm+3+nm、、 2.5mm、 2mmの目
盛りで各1回ずつ通して伸ばしてゆき、最終の生地の状
態から肉眼で展延性を評価する。評価の基準は次の通り
である。
◎:生地と共に均一に展延したもの ○:わずかに生地切れを起こすか又は不均一に展延した
もの △:かなり  〃       又は  〃×:著しく
  〃       又は  〃以上の結果を表−1に
示した。実施例1、比較例1、比較例2及び比較例3よ
り本願発明が乳化剤のみで調製したものや、カセインナ
トリウムを使用したもの及び従来の油中水型可塑性油脂
に比較して、稠度の温度依存性、粘り、展延性において
優っていることがわかる。比較例4、比較例5、比較例
7の様に本願発明から外れた範囲で用いた場合は粘り、
展延性で劣る結果となったり、比較例6、比較例8のよ
うに調製できない場合もある。
又、油分において層状製品の折り込み用油脂とするには
70%ではやや軟質、90%ではやや硬質過ぎるきらい
がある。実施例2、実施例4、実施例5、実施例6より
本願発明の範囲では、油脂の配合組成、乳化剤の添加量
、水分量等の可塑性油脂の性質に影響を及ぼす因子を全
く操作せずに、硬くやや脆めの性質からやや軟らかく粘
りのある性質まで制御することが可能になる。以上の結
果=21 =22 より、本願発明により得られる折り込み用油脂組よ 成物忙広い可塑性範囲、適度な粘り、稠度、展延性を有
し、これを用いて優れたパイ、ペストリー等の層状製品
を得ることができ、製造に際しては廿簡便に折り込み用
油脂の物性を制御できるものであることが分かる。
[発明の効果] 本願発明の折り込み用油脂組成物は、その製造方法にお
いて特定の乳化剤とゼラチンを特定量用いることにより
、巾広い可塑性範囲、適度な粘り、ことにより、良好な
生地分散性が得られ、従ってパイ、ベストリー等の製品
の製造工程を簡便化することができるとともに、得られ
るパイ、ペストリー等の製品はきれいな層状となり、パ
リッとした歯切れが良く、且つ備忘えのあるパイ、ペス
トリー等の特有の食感が得られ、本願発明の折り込み用
油脂を用いることにより、大量生産で優れたパイ、ベス
トり一製品が得られる効果を有する。
また本願発明の折り込み用油脂組成物は水中油型乳化物
である事から、製菓、製パン用に使用するにおいては、
生地分散性の良好な練り込み用油脂とん゛す、ざらに適
度な粘りと稠度を有する事から、チーズ様の食感のある
フィリングとして、また優 れた展延性から様々なスプ
レッド用食品としてトッピング、フィリング、サントク
リームとして利用し、バラエティ−化できる事はもちろ
ん、カスタードクリーム、チョコレートクリーム、レモ
ンクリーム、あん等の炊き込み用油脂、冷凍食品への添
加、各種ソースの炊き込み用としで1]広く使用する事
によっで特徴のある食品が製造できるという効果を有す
る。
特許出願人  ミヨシ油脂株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、ショ糖脂肪酸モノエステルと重合度5以上のポリグ
    リセリン脂肪酸モノエステルとからなる群より選ばれた
    る少なくとも一種とゼラチンを、各々全組成分中の重量
    比で0.2〜3.0%、0.01〜0.5%含有する水
    相10〜30重量%と、油脂又はそれに必要により油溶
    性乳化剤を溶解した油相70〜90重量%とより得られ
    る水中油型乳化油脂組成物を用いることを特徴とする折
    り込み用油脂組成物。
JP63334893A 1988-12-28 1988-12-28 折り込み用油脂組成物 Expired - Fee Related JP2696548B2 (ja)

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