JPH021742Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、磁気あるいは光学的に、情報デイス
クへの信号の書込み・読出しを行うヘツドの送り
装置に関する。

従来のこの種のヘツドの送り装置は、ヘツドを
キヤリツジに塔載し、キヤリツジと共にヘツド
を、前記情報デイスクの半径方向へ、送つてい
た。そして、キヤリツジにガイドシヤフトなどを
設けて、送り作動をより正確にするようにしてい
るものの、キヤリツジを駆動する手段と前記ガイ
ドシヤフトが同一の枠体に保持されるため、この
駆動手段をキヤリツジに係合する時、係合位置が
ズレると、キヤリツジが傾いてしまうことがあつ
た。すると、駆動手段の駆動が良好でなくなつた
り、またキヤリツジがガイドシヤフトに押圧され
て、送り作動が悪くなるという欠点があつた。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点を除
き、ヘツドを塔載したキヤリツジの送り作動をよ
り正確に行えるように、駆動手段の位置を調整可
能にした書込み・読出しヘツドの送り装置を提供
するにある。

この目的を達成するため、本考案は、書込み・
読出しヘツドを塔載したキヤリツジと、このキヤ
リツジを所定方向にガイドするガイドシヤフト
と、前記キヤリツジと係合し、回転によりキヤリ
ツジを所定方向に駆動するスクリユーネジを備え
た駆動手段と、このスクリユーネジが螺合するメ
ネジ部を有し、スクリユーネジの回転運動をキヤ
リツジの直線運動に変換する受台と、上記スクリ
ユーネジの軸心と上記メネジ部の中心を一致させ
た状態で上記受台をキヤリツジに対して調整自在
に取り付ける取付手段とから構成したことを特徴
とする。

以下、本考案の一実施例を図面に従い説明す
る。

本実施例は磁気デイスクと磁気ヘツドを使用し
たものであり、ヘツド１はキヤリツジ２に塔載さ
れており、このキヤリツジ２の上面には、前記ヘ
ツド１に対向し、かつ情報デイスク３をヘツド１
方向に押圧するためのパツド４を設けた回動アー
ム５が支軸６を介して支承されている。またキヤ
リツジ２の後部には、このキヤリツジ２を情報デ
イスク３の半径方向にガイドする互いに平行な２
本のガイドシヤフト７ａ，７ｂを遊嵌してある。
このガイドシヤフト７ａ，７ｂのキヤリツジ２か
ら突出する端部は、枠体８の上面に設けられた板
バネ９にて強固に枠体８上に押圧固定されてい
る。さらにキヤリツジ２のヘツド１の取付部の横
には、キヤリツジ２を情報デイスク３の半径方向
へ駆動する駆動手段であるスクリユーネジ１０の
一端と螺合して互いに係合するメネジ部１１ａを
形成した受台１１がネジ１２にて固定してある。
前記スクリユーネジ１０は、前記枠体８の突出壁
８ａに固定されたパルスモータ１３内に挿通さ
れ、このパルスモータ１３の作動によつて回転す
るようになつている。

ここで、前記受台１１は、駆動手段であるスク
リユーネジ１０の一端と螺合して互いに係合する
が、この受台１１はキヤリツジ２の切欠部２ａ
に、その受部１１ｂを当接させキヤリツジ２と一
体化し、キヤリツジ２の一部分としている。そし
てキヤリツジ２の前記ネジ１２を挿通する孔２ｂ
はネジ頭１２ａより小径であるが、ネジ山に対し
て大径にしておくことにより、ネジ１２と当接す
る範囲で前記受台１１を可動にしている。ネジ１
２は、そのネジ頭１２ａをキヤリツジ２の上面と
当接し、下端部を前記受台１１の受部１１ｂに螺
合して、キヤリツジ２と受台１１とを固定する。
したがつて、上記ネジ１２と受部１１ｂと孔２ｂ
とが調整自在に取り付ける取付手段を構成してい
る。

前記受台１１のメネジ部１１ａへ、パルスモー
タ１３に設けられたスクリユーネジ１０を挿入す
る際、パルスモータ１３が枠体８の突出壁８ａに
固定されているので、スクリユーネジ１０の軸線
方向が定まつており、一方、キヤリツジ２は、枠
体８に支承されているガイドシヤフト７ａ，７ｂ
にて位置が定まつているため、前記メネジ部１１
ａとスクリユーネジ１０の中心がズレることがあ
る。この場合には、前記キヤリツジ２の孔２ｂに
対してネジ１２は、ネジ山が孔２ｂと当接するま
で可能であるので、ネジ１２を緩めて受台１１を
動かし、メネジ部１１ａとスクリユーネジ１０の
中心が一致するように位置決めした後、ネジ１２
を締付けることにより、前述のズレを補正するこ
とができる。

なお、前記受台１１の形状、取付け位置は、平
板状であり、かつキヤリツジ２の下壁に設ける
等、上記実施例に限定されるものでない。

本考案は前述のように構成になつており、駆動
手段のスクリユーネジと受台のメネジ部との係合
ずれを補正して受台をキヤリツジに取り付けるこ
とができ、これにより、駆動手段のスクリユーネ
ジと受台のメネジ部との係合位置のずれによつて
生じていたキヤリツジの送り作動不良をなくすこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は同実施例の要部の断面図である。 １……書込み・読出しヘツド、２……キヤリツ
ジ、７ａ，７ｂ……ガイドシヤフト、１０……駆
動手段、１１……キヤリツジと駆動手段が係合す
る部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 書込み・読出しヘツドを搭載したキヤリツジ
   と、このキヤリツジを所定方向にガイドするガイ
   ドシヤフトと、前記キヤリツジと係合し、回転に
   よりキヤリツジを所定方向に駆動するスクリユー
   ネジを備えた駆動手段と、このスクリユーネジが
   螺合するメネジ部を有し、スクリユーネジの回転
   運動をキヤリツジの直線運動に変換する受台と、
   上記スクリユーネジの軸心と上記メネジ部の中心
   を一致させた状態で上記受台をキヤリツジに対し
   て調整自在に取り付ける取付手段とからなる書込
   み・読出しヘツドの送り装置。