JPH02166109A - 低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物

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JPH02166109A
JPH02166109A JP31963888A JP31963888A JPH02166109A JP H02166109 A JPH02166109 A JP H02166109A JP 31963888 A JP31963888 A JP 31963888A JP 31963888 A JP31963888 A JP 31963888A JP H02166109 A JPH02166109 A JP H02166109A
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weight
parts
block copolymer
monomer
segment
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JP31963888A
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Inventor
Kenji Nagai
永井 健児
Kyosuke Fukushi
福士 恭輔
Michio Haba
幅 道雄
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物に関
し、さらに詳しくは硬化時の収縮が極めて小さく、機械
強度、表面平滑性、特に表面うねり特性に優れた成形物
を与える低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物に関す
る。
〈従来の技術) 不飽和ポリエステル樹脂組成物にガラスlam等のmr
a状補強材、その他の充填剤を含有させた低収縮性不飽
和ポリエステル樹脂成形材料、例えばシートモールデイ
ングコンパウンド(SMC)及びバルクモールディング
コンパウンド(BMC)としての成形材料(以下rSM
C等jと略記す)は、成形性及び成形物の物性か債れて
いることから、バスタブ、船、浄化槽、パネル等多方面
に使用されている。また、近年種々の改良によってSM
C等の適用分野は、自動車部品・外板、レクリエーショ
ン的乗り物、事務機器、アプライアンスハウジング等の
大型あるいは複雑形状部品へと拡大しつつある。しかし
、これらの分野においては、より高度な外観特性が要求
されており、一般のSMC等は、不飽和ポリエステル樹
脂の硬化収縮に起因する成形物のうねりや反り等の表面
うねり特性の悪化か生じやすく、さらに補強材であるガ
ラスmm等との界面fl離に起因する成形物の機械強度
の低下が起こりやすいという欠点を有しており、まだ十
分な物性を示すものはない。
上記不飽和ポリエステル樹脂の硬化収縮を低減させる方
法として、不飽和ポリエステル樹脂に熱可塑性樹脂例え
ばポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリ酢酸ビ
ニル等を配合する方法が行われており、これらの方法が
ある程度の硬化収縮低減効果を発現させ得ることは知ら
れているものの、なおその効果は不充分なものであった
。また最近、硬化収縮に起因する成形物の表面うねり特
性の悪化を改善する方法として、スチレン−ブタジェン
−スチレンブロック共重合体に代表される熱可塑性エラ
ストマーを不飽和ポリエステル樹脂に添加することが行
われている。しかし、この樹脂組成物はなお多くの欠点
を有している。すなわちSMC等の成形材料とした場合
において、熱可塑性エラストマーの分離による組成の不
均質化、分離エラストマーによる金型汚染、硬化不良、
成形物のスカミング発生、硬化収縮の不均一、ガラス繊
維などの補強材との界面剥離による成形物の機械強度の
低下等か生じ、一般的には実用が極めて困難であった。
そこで、熱可塑性樹脂の十分な硬化収縮低減効果の発現
と分散安定性の白土を図るため、特公昭60−3327
号公報にはポリ酢酸ビニルとポリスチレンのブロック共
重合体が、特開昭57−164114号公報にはポリ酢
酸ビニルとポリ(スチレン+メタクリル酸)の酸基を含
むブロック共重合体が、特開昭58−189214号公
報にはポリ酢酸ビニルとポリスチレンのブロック共重合
体にエラストマーを併用する低収縮剤が、特開昭59−
152918号公報には常温硬化用低収縮剤としてポリ
メタクリル酸メチルとポリスチレンのブロック共重合体
が、また特開昭6> 293255号公報にはポリ(フ
マル酸ジイソプロピル+酢酸ビニル)とポリスチレンの
ブロック共重合体が提案され2表面平滑性、着色性5機
械強度、耐水性ならびに表面光沢の優れた低収縮性不飽
和ポリエステル樹脂組成物が得られている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、上記種々のブロック共重合体を添加して得られ
た成形物は表面平滑性、表面光沢、低収縮性及び機械強
度のすべてに優れたものではなく、高級品を指向するS
MC等の分野では大きな問題となっている。ここで言う
表面平滑性とは。
短波長で現れる表面の粗密を意味する表面粗さ特性と、
長波長で現れる表面の波打ちを意味する表面うねり特性
の両者を含んでいる。短波長とは[1,8mm以下の波
長を指し、長波長とは0.8mmを越える波長を指すも
のである。すなわち、ポリ酢酸ビニルとポリスチレンあ
るいはポリ(フマル酸ジイソプロピル+酢酸ビニル)と
ポリスチレンのブロック共重合体を添加して得られた成
形物は、それぞれ機械強度あるいは表面光沢及び表面平
滑性において、特にその中でも表面粗さ特性においては
大きく改善されるが、低収縮性及び表面平滑性において
、特にその中でも表面うねり特性の点では不十分であっ
た。
また、特開昭59−152918号公報の請求の範囲の
中で、特にポリアクリル酸ブチルとポリスチレンのブロ
ック共重合体を添加して得られた成形物は、逆に低収縮
性及び表面うねり特性においては十分であるが、機械強
度及びブロック共重合体の不飽和ポリエステル樹脂中に
おける分散安定性の不良に由来する成形物の表面粗さ特
性の点では不十分であった。
したがって、上記のブロック共重合体を自動車部品・外
板、レクリエーション的乗り物などの大型あるいは構造
部材に使用する成形材料に低収縮剤として単独で添加す
ることには問題がある。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記に鑑み提案されたもので、不飽和ポリエス
テル樹脂組成物にスチレンを主要成分とするセグメント
を含有する特定の2種類のブロック共重合体を添加する
ことにより、充分な硬化収縮低減効果があり、かつその
ブロック共重合体の不飽和ポリエステル樹脂中における
分散安定性も良好で、さらに成形物の表面平滑性及び機
械強度の優れた不飽和ポリエステル樹脂組成物が得られ
るものである。
すなわち2本発明は、 (イ)不飽和ポリエステルと。
(ロ)上記不飽和ポリエステル(イ)と共重合可能な単
量体と、 (ハ)低収縮剤として上記(イ)及び(ロ)の総量10
0重量部に対して2〜13重量部のA−B型ブロック共
重合体と、 (ニ)低収縮剤として上記(イ)及び(ロ)の総量10
0重量部に対して2〜13重量部のa−b型ブロック共
重合体とからなり。
上記(ハ)のA−B型ブロック共重合体において、Aセ
グメント及びBセグメントは。
Aセグメント:スチレン単量体70〜100重量%及び
これと共重合可能な単量体30〜0重量%からなる単量
体若しくは単量体混合物の構成単位からなり、ブロック
共重合体中のAセグメントの割合は、58〜95重量%
Bセグメント:アクリル酸ブチル単量体70S−100
重量%及びこれと共重合可能な単量体30〜0重量%か
らなる単量体若しくは単量体混合物の構成単位からなり
、ブロック共重合体中のBセグメントの割合は、50〜
5重量%、 であり、 上記(ニ)のa−b型ブロック共重合体に3いて、aセ
グメント及びbセグメントは、aセグメント:スチレン
単量体70〜100重量%及びこれと共重合可能な単量
体30〜0重量%からなる単量体若しくは単量体混合物
の構成単位からなり、ブロック共重合体中のaセグメン
トの割合は、5〜95重量%、 bセグメント:酢酸ビニル単量体70〜loo重量%及
びこれと共重合可能な単量体30〜0重量%からなる単
量体若しくは単量体混合物の構成単位からなり、ブロッ
ク共重合体中のbセグメントの割合は、95〜5重量%
、 であることを特徴とする低収縮性不飽和ポリエステル樹
脂組成物に関するものである。
上記した本発明に用いられる不飽和ポリエステル(イ)
は、通常の不飽和ポリエステルであり、α、β−不飽和
二塩基酸、飽和二塩基酸及びグリコール類から製造され
る。
ここで、α、β−不飽和二塩基酸は、例えば無水マレイ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、テトラコン
酸、イタコン酸あるいはこれらのアルキルエステル類等
である。
また、飽和二塩基酸は、例えば無水フタル酸、オルトフ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸。
テトラヒドロフタル酸、ハロゲン化無水フタル酸、アジ
ピン酸、コハク酸、セバシン酸あるいはこれらのアルキ
ルエステル類等である。
さらに、グリコール類は、例えばエチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、ブチレンゲリコール、ネオペンチル
グリコール、ヘキシレングリコール、水素化ビスフェノ
ールA、2.2゜ジ(4−ヒドロキシプロポキシフェニ
ル)プロパン、2.2’  −ジ(4−ヒドロキシエト
キシフェニル)プロパン、エチレンオキシド及びプロピ
レンオキシド等である。
上記した不飽和ポリエステルと共重合可能な単量体(ロ
)としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、t
−ブチルスチレンのようなアルケニル芳香族単量体、ア
クリル酸あるいはメタクリル酸のアルキルエステル、酢
酸ビニル等が用いられるが、中でも特にスチレンが好ま
しい。
これらの不飽和ボッエステル(イ)と、単量体(ロ)と
の配合割合は、通常不飽和ポリエステル20〜70重量
部、単量体80〜30重量部である。
本発明における低収縮剤の一つである特定のA−B型ブ
ロック共重合体(ハ)において、Aセグメントは、スチ
レン単量体単独又はスチレン単量体及びこれと共重合可
能な単量体からなる単量体混合物の構成単位からなる。
ここで、スチレン単量体と共重合可能な単量体としては
1例えばアクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル
酸2メタクリル酸エステル、スチレン誘導体、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、フマル酸又はマレイン
酸の誘導体、ビニルケトン、ビニルピリジン、ブタジェ
ン等を挙げることができ、その使用量はスチレン単量体
との単量体混合物中30重量%以下に限定される。30
重量%を越えた場合は、最終的に合成されるA−Bをブ
ロック共重合体(ハ)の性能が悪影響を受け、得られた
成形物の着色性、表面粗さ特性ならびに機械強度が不十
分となる。
また、Bセグメントは、アクリル酸ブチル単量体単独又
はアクリル酸ブチル単量体及びこれと共重合可能な単量
体からなる単量体混合物の構成単位からなりゴム状弾性
を有する。
上記したアクリル酸ブチル単量体と共重合可能な単量体
としては1例えばアクリル酸の炭素数4を除く1〜18
のアルキルエステル、メタクリル酸の炭素数1〜18の
アルキルエステル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリ
ロニトリル、メタクリ口二トリル、スチレン及びスチレ
ン誘導体等を挙げることができ、その使用量はアクリル
酸ブチル単量体との単量体混合物中30重量%以下に限
定される。30重量%を越えた場合は、最終的に合成さ
れるA−Bfiブロック共重合体(ハ)の性能が悪影響
を受け、得られた成形物の寸法安定性ならびに表面うね
り特性が悪化する。
これらAセグメントとBセグメントからなる特定のA−
B型ブロック共重合体(ハ)は、Aセグメント50〜9
5重量%とBセグメント50〜5重量%から構成される
。Aセグメントの割合が50重量%未満ではA−ByJ
j、ブロック共重合体(ハ)の性能が悪影響を受け、得
られた成形物の表面粗さ特性ならびに機械強度が悪化し
、95重量%を越えると成形物の寸法安定性ならびに表
面うねり特性が低下する。
また、A−B型ブロック共重合体(ハ)は、不飽和ポリ
エステル(イ)及びこれと共重合可能な単量体(ロ)の
重量100重量部に対して2〜13i量部の範囲で使用
することができる。2重量部未満てはこのA−B型ブロ
ック共重合体(ハ)を添加して得られた成形物の寸法安
定性ならびに表面うねり特性が不十分であり、 13重
量部を越えるとA−B型ブロック共重合体(ハ)の不飽
和ポリエステル樹脂中における安定分散が保持できなく
なり、成形物の表面粗さ特性が悪化する。
さらに、このA−B型ブロック共重合体(ハ)は、製造
時に副生ずる単独重合体若しくは任意共重合体との混合
物でも差し支えなく、少なくともA−B型ブロック共重
合体を必須成分として含むものである。
一方、本発明における低収縮剤の−っである特定のa−
b型ブロック共重合体(ニ)において、aセグメントは
、スチレン単量体単独又はスチレン単量体及びこれと共
重合可能な単量体からなる単量体混合物の構成単位から
なる。
ここで、スチレン単量体と共重合可能な単量体としては
2例えばアクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル
酸、メタクリル酸エステル、スチレン誘導体、アクリロ
ニトリル、メタクリ口ニトリル、フマル酸又はマレイン
酸の誘導体、ビニルケトン、ビニルピリジン、ブタジェ
ン等を挙げることができ、その使用量はスチレン単量体
との単量体混合物中30重量%以下に限定される。30
重量%を越えた場合は、最終的に合成されるa−b型ブ
ロック共重合体(ニ)の性能が悪影響を受け、得られた
成形物の着色性1表面粗さ特性ならびに機械強度が不十
分となる。
また、bセグメントは、酢酸ビニル単量体単独又は酢酸
ビニル単量体及びこれと共重合可能な単量体からなる単
量体混合物の構成単位からなる。
上記した酢酸ビニル単量体との共重合可能な単量体とし
ては2例えばフマル酸(ジ)メチルエステル、フマル酸
(ジ)エチルエステル、フマル酸(ジ)イソプロピルエ
ステル、フマル酸(ジ)ブチルエステル、フマル酸(ジ
)シクロヘキシルエステル、フマル酸(ジ)2−エチル
ヘキシルエステル、吉草酸ビニル、カプロン酸ビニル、
コハダ酸ビニル、ビニルエチルエーテル等を挙げること
ができ、その使用量は酢酸ビニル単量体との単量体混合
物中30重量%以下に限定される。30重量%を越えた
場合は、最終的に合成されるa−b型ブロック共重合体
(ニ)の性能が悪影響を受け、a−b型ブロック共重合
体(ニ)の不飽和ポリエステル樹脂中における分散安定
性が不良となり、得られた成形物の寸法安定性も悪化す
る。
これらaセグメントとbセグメントからなる特定のa−
byAブロック共重合体(ニ)は、aセグメント5〜9
5重量%とbセグメント95〜5重量%から構成される
。aセグメントの割合が5重量%未満ではa−b型ブロ
ック共重合体(ニ)の性能が悪影響を受け、得られた成
形物の機械強度が悪化し、95重量%を越えるとa−b
型ブロック共重合体(ニ)の不飽和ポリエステル樹脂中
における分散安定性が不良となり、得られた成形物の表
面粗さ特性も悪化する。
また、a−b5jブロック共重合体(ニ)は、不飽和ポ
リエステル(イ)及びこれと共重合可能な単量体(ロ)
の総量100重量部に対して2〜13重量部の範囲で使
用することができる。2重量部未満ではこのa−b型ブ
ロック共重合体(ニ)を添加して得られた成形物の表面
粗さ特性ならびに機械強度が不十分であり、13重量部
を越えるとa−b型ブロック共重合体(ニ)を配合して
得られる不飽和ポリエステル樹脂組成物の粘度が高くな
り過ぎ、実用上使用困難となる。
さらに、このa−b型ブロック共重合体(ニ)は、製造
時に副生ずる単独重合体若しくは任意共重合体との混合
物でも差し支えなく、少なくともa−b型ブロック共重
合体を必須成分として含むものである。
これらA−B型及びa−b型ブロック共重合体は、前記
AまたはBセグメント、あるいはaまたはbセグメント
を構成する単量体若しくは単量体混合物を、ポリメリッ
クペルオキシド(特開昭53−149918号公報記載
)を用い、公知の製造プロセス(特公昭60−3327
号公報記載)で塊状重合法、懸濁重合法又は乳化重合法
等で重合することによつて、容易に製造することができ
る。この場合、AまたはBセグメント、あるいはaまた
はbセグメントを構成する単量体若しくは単量体混合物
の第一段重合反応により生じた分子内にペルオキシ結合
を有する重合体は、中間体として反応系から取り出して
次のブロック共重合体製造の原料にすることもできるし
1反応系から取り出すことなく引き続いてブロック共重
合させることもできる。この第一段重合反応で用いるポ
リメリックペルオキシドの使用量は、前記AまたはBセ
グメント、あるいはaまたはbセグメントを構成する単
量体若しくは単量体混合物100重量部に対して0.1
〜10i重量部が、重合温度は40〜140”Cが、重
合時間は2〜15時間がそれぞれ適している。また、製
造時に各単量体の単独重合体若しくは単量体混合物によ
る任意共重合体が副生ずることもあるが、本発明中の低
収縮剤として使用する際には特に精製する必要なくその
まま用いることができる。
本発明に用いる前記のポリメリックペルオキシドは1例
えば次式 CH,CH:1 等で示されるポリメリックペルオキシドである。
(発明の効果〉 本発明の低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物は、そ
のままで種々の用途に使用することができるが、また炭
酸カルシウム、無水ケイ酸粒子。
けい石粉、クレー等の充填剤、顔料、染料等の着色剤、
酸化カルシウム、酸化マグネシウム等の増粘剤、ガラス
繊維、有機質繊維等の強化材、各種公知の硬化剤と組み
合せ、SMC等成形及びブリホームまたはマット成形材
料とすることもでき。
自動車部品・外板、レクリエーション的乗り物等の大型
あるいは構造部材の高級品向き用途に最適である。
具体的には、上記した用途に使用することにより、以下
に記載されるような効果を奏する。
本発明の低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物を使用
することにより、従来達成することが困難であった表面
粗さ特性と表面うねり特性の両者に優れた成形物を得る
ことが可能となる。
また、得られた成形物は、優れた寸法安定性と機械強度
特性を有し、さらには、硬化前の樹脂組成物の分散安定
性が良好で、硬化後金型汚染、成形物の層分離現象が全
くないものである。上記した効果は、スチレンという同
一の主要成分からなるセグメントを有する特定の2種類
のブロック共重合体が、特殊な相互作用をすることによ
って得られたものと考えられる。
〈実施例〉 以下、参考例、実施例及び比較例により本発明を更に詳
細に説明する。
参考例1 (A−B型ブロック共重合体の製造例工)温度計、攪拌
機、コンデンサーを備えたガラス製反応器に1.0重量
%のポリビニルアルコール水溶液300重量部と予めア
クリル酸ブチル48重量部に前記(I)で示されるポリ
メリックペルオキシド2.4重量部を溶解させた溶液を
仕込み1反応器内の空気を窒素ガスで置換した後、容器
内の内容物を攪拌しながら55℃に維持し、2時間重合
させた後、スチレン52重量部を加えた。次いで温度を
75°Cに昇温して7時間重合を続けた。ついで得られ
た反応生成物を室温に冷却して重合を終了した後、重合
物を濾別し、よく水洗してから真空乾燥して白色粒状の
A/B重量比が50/ 50のA−B型ブロック共重合
体92重量部を得た。
参考例2 (A−B型ブロック共重合体の製造例2)参考例1にお
いてアクリル酸ブチル48重量部に代えて28重量部、
ポリメリックペルオキシド2.4重量部に代えて1.4
重量部及びスチレン52重量部に代えて72重量部を用
いた以外は参考例1に準じてブロック共重合体を製造し
、A/B重量比が70/ 30のA−B型ブロック共重
合体91重量部な得た。
参考例3 (A−B型ブロック共重合体の製造例3)参考例1にお
いてアクリル酸ブチル48重量部に代えて5f重量部、
ポリメリックペルオキシド2.4ffiff1部に代え
て0.25重量部及びスチレン52重量部に代えて95
重量部を用いた以外は参考例1に準じてブロック共重合
体を製造し、A/B重量比が9575のA−B型ブロッ
ク共重合体90重量部を得た。
参考例4 (A −By!llブロック共重合体の製造例4)アク
リル酸ブチル39重量部とアクリロニトリル9重量部の
混合物に前記(I)のポリメリックペルオキシド2.4
重量部を溶解させた溶液を65°Cて2時間重合させた
後、スチレン52重量部を添加し、75℃に昇温して7
時間重合することによって得られた反応生成物を参考例
1に準じて後処理を行い、A/B重量比が50/ 50
のA−B型ブロック共重合体91重量部を得た。
参考例4においてアクリル酸ブチル39重量部に代えて
23重量部、アクリロニトリル9重量部に代えて5重量
部及びポリメリックペルオキシド2.4重量部に代えて
1.4重量部、さらにはスチレン52重量部に代えて7
2重量部を用いた以外は参考例4に準じてブロック共重
合体を製造し、A/B重量比が70730のA−B型ブ
ロック共重合体92重量部を得た。
参考例6 (A−B型ブロック共重合体の製造例6)アクリル酸ブ
チル28重量部に前記(I)のポリメリックペルオキシ
ド1.4重量部を溶解させた溶液を65℃で2時間重合
させた後、スチレン72重量部とメタクリル酸9重量部
の混合物を添加し275℃に昇温して7時間重合するこ
とによって得られた反応生成物を参考例1に準じて後処
理を行い、A/B重量比が75/25のA−B型ブロッ
ク共重合体103重量部を得た。
参考例7 (A −B型ブロック共重合体の製造例7)参考例1に
おいてアクリル酸ブチル48重量部に代えて66g重量
部、ポリメリックペルオキシド2.4重量部に代えて3
.3重量部及びスチレン52重量部に代えて34重量部
を用いた以外は参考例1に準じてブロック共重合体を製
造し、A/B重量比が30/ 70のA−B型ブロック
共重合体93重量部を得た。
参考例8 (A−B型ブロック共重合体の製造例8)参考例1に8
いてアクリル酸ブチル48重量部に代えて3重量部、ポ
リメリックペルオキシド2.4重量部に代えて[1,1
5重量部及びスチレン52重量部に代えて97重量部を
用いた以外は参考例1に準じてブロック共重合体を製造
し、A/B重量比が97/3のA−B型ブロック共重合
体92重量部を得た。
参考例9 (a−b型ブロック共重合体の製造例1)酢酸ビニル1
1重量部に前記(I)のポリメリックペルオキシドo、
ss、を置部を溶解させた溶液を60℃で3時間重合さ
せた後、スチレン89重量部を添加し、75℃に昇温し
て7時間重合することによって得られた反応生成物を参
考例1に準じて後処理を行い、a / b重量比が90
/ 10のa−b型ブロック共重合体91重量部を得た
参考例10 (a−b型ブロック共重合体の製造例2)参考例9にお
いて酢酸ビニル11重量部に代えて49重量部、ポリメ
リックペルオキシド(1,55重量部に代えて2.45
重量部及びスチレン89重量部に代えて51重量部を用
いた以外は参考例9に準じてブロック共重合体を製造し
、a / b重量比が50750のa−b型ブロック共
重合体90重量部を得た。
参考例11 (a−b型ブロック共重合体の製造例3)参考例9にお
いて酢酸ビニル11重量部に代えて87重量部、ポリメ
リックペルオキシド0.55重量部に代えて4.35重
量部及びスチレン89重量部に代えて13重量部を用い
た以外は参考例9に準じてブロック共重合体を製造し、
a / b重量比が10790のa−b型ブロック共重
合体92重量部を得た。
参考例12 (a −b型ブロック共重合体の製造例4)酢酸ビニル
44重量部とフマル酸ジイソプロピル5f重量部の混合
物に前記(I)のポリメリックペルオキシド2.45重
量部を溶解させた溶液を60℃で3時間重合させた後、
スチレン51重量部を添加し、75℃に昇温しで7時間
重合することによって得られた反応生成物を参考例1に
準じて後処理を行い、a / b f重量比が5075
0のa−b型ブロック共重合体93重量部を得た。
参考例1コ (a−b型ブロック共重合体の製造例5)酢酸ビニル4
8重量部に前記(I)のポリメリックペルオキシド 2
゜4重量部を溶解させた溶液を60℃で3時間重合させ
た後、スチレン52重量部とメタクリル酸1.6重量部
の混合物を添加し、75℃に昇温して7時間重合するこ
とによって得られた反応生成物を参考例1に準じて後処
理を行い、a / b重量比が50/ 50のa−b型
ブロック共重合体94重量部を得た。
参考例14 (a−b型ブロック共重合体の製造例6)参考例9にお
いて酢酸ビニル11重量部に代えて95重量部、ポリメ
リックペルオキシド0.55重量部に代えて4.75@
量部及びスチレン89重量部に代えて5重量部を用いた
以外は参考例9に準じてブロック共重合体を製造し、a
 / b重量比が3/97のa−b型ブロック共重合体
93重量部を得た。
参考例15 (a−b型ブロック共重合体の製造例7)参考例9にお
いて酢酸ビニル11重量部に代えて4重量部、ポリメリ
ックペルオキシド0.55重量部に代えて0.2重量部
及びスチレン119fi 1部に代えて96重量部を用
いた以外は参考例9に準じてブロック共重合体を製造し
、a / b重量比が97/3のa−b型ブロック共重
合体92重量部を得た。
ンチルグリコール542重量部を通常の方法でエステル
化し、得られた不飽和ポリエステルをスチレンで希釈し
てスチレン濃度が全体の35重量%となるように調製し
、不飽和ポリエステル樹脂を得た。
実施例1〜10 参考例1〜6及び9〜13で得られたA−B型及びa−
b型ブロック共重合体を、それぞれ濃度が30重量%に
なるようにスチレンに分散させた分散液とし、これらを
参考例16で得られた不飽和ポリエステル樹脂と混合し
、表工に示す配合条件でSMCを作製した。
部、プロピレングリコール396ifl 1部及びネオ
ベ表1 こうして作製したSMCを40℃で24時間養生し、そ
の後成形圧力140kg/c@”、成形温度140℃で
プレスにより圧縮成形し、平板状の成形物(100ms
X 150 mmX 15@s)を得た。得られたそれ
ぞれの成形物について、次に示す方法により、成形収縮
率、機械強度(曲げ強さ、曲げ弾性率)、表面うねり及
び表面粗さを測定した。また、金型汚れは、目視により
観察した。その結果を表2に示す。
■成形収縮率の測定法 JIS−K 5911 (熱硬化性プラスチック一般試
験方法)に基いて直径9011、厚さ11■■の円板状
成形物を別途プレスによる圧縮成形で作成し、金型の内
径と成形物の寸法から次式により成形収縮率を求めた。
■機械強度の測定法 JIS−に!1911 (前出)に基いて上記平板状成
形物から試験片を切り出し、島津製作所■製のオートさ
及び曲げ弾性率を測定した。
■表面うねりの測定法 JIS−80610に基いて上記平板状成形物の表面う
ねりを東京精密輛製のサーフコム554Aにより測定し
た。まお1表示法はJIS法の中でろ波最大うねりを採
用した。
■表面粗さの測定法 JIS−80601に基いて上記平板状成形物の表面粗
さを東京精密■製のサーフコム554Aにより測定した
。まお1表示法はJIS法の中で中心線平均粗さを採用
した。
■金型汚れ 成形後の金型の表面状態を目視により観察し、金型汚れ
の程度を激しい、宥り、無しの3段階により評価した。
実施例11〜18 不飽和ポリエステル樹脂の配合量を56重M部(不飽和
ポリエステル36.4重量部、スチレン19.6重量部
)、A−B型ブロック共重合体のスチレン分散液の配合
量を37重量部(A−B型ブロック共重合体11.1重
量部、スチレン25.9重量部)に代えた以外は表1の
配合条件に従って成形物を作製し、実施例1−10のと
ころで記載した各種試験を行い1表3の結果を得た。
実施例19〜26 不飽和ポリエステル樹脂の配合量を56重量部、a−b
型ブロック共重合体のスチレン分散液の配合量を37重
量部(a−b型ブロック共重合体11.1重量部、スチ
レン25.9重量部)に代えた以外は表1の配合条件に
従って成形物を作製し、実施例1〜lOのところで記載
した各種試験を行い1表3の結果を得た。
表 表 実施例27〜34 不飽和ポリエステル樹脂の配合量を32重量部(不飽和
ポリエステル20.8重量部、スチレンt1.zl置部
)、A−B型及びa−b型ブロック共重合体のスチレン
分散液の配合量を共に34重量部(A−B型及びa−b
型ブロック共重合体各10.2重量部、スチレン623
.8重量部)に代えた以外は表1の配合条件に従って成
形物を作製し、実施例1〜10のところで記載した各種
試験を行い、表4の結果を得た。
実施例35〜42 不飽和ポリエステル樹脂の配合量を50重量部(不飽和
ポリエステル32.5重量部、スチレン17.5i量部
)、A−B型及びa−b型ブロック共重合体のスチレン
分散液の配合量を共に25重量部(A−B型及びa−b
型ブロック共重合体各7.5重量部、スチレン617.
5重量部)に代えた以外は表1の配合条件に従って成形
物を作製し、実施例1〜10のところで記載した各種試
験を行い1表4の結果を得た。
比較例1〜2 不飽和ポリエステル樹脂の配合量をgo重量部(不飽和
ポリエステル58.5重量部、スチレン31.5重量部
)、A−B型ブロック共重合体のスチレン分散液の配合
量を3重量部(A−B型ブロック共重合体0.9重量部
、スチレン2.1重量部)に代えた以外は表1の配合条
件に従って成形物を作製し、実施例1〜10のところで
記載した各種試験を行ったところ、表5の結果のように
成形収縮率及び表面うねりが共に大きいことかわかった
表 表 比較例3〜4 不飽和ポリエステル樹脂の配合量を50重量部。
A−B型ブロック共重合体のスチレン分散液の配合量を
43重量部(A−B型ブロック共重合体12.9重量部
、スチレン30.1重量部)に代えた以外は表1の配合
条件に従ってSMCを作製した。このSMCを40℃で
24時間養生したところ、A−B型ブロック共重合体の
スチレン分散液の表面への浮き出しが見られた。その後
実施例1〜10に準じて成形物を作製したところ成形物
のスカミングとともに金型汚染が見られた。さらにこの
成形物を用いて実施例1〜1.0のところで記載した各
種試験を行ったところ、表5の結果のように表面粗さが
大きいことがわかった。
比較例5〜6 不飽和ポリエステル樹脂の配合量を90重量部、a−b
型ブロック共重合体のスチレン分散液の配合量を3重量
部(a−b型ブロック共重合体0.9重量部、スチレン
2゜1重量部)に代えた以外は表1の配合条件に従つて
成形物を作製し、実施例1〜10のところで記載した各
種試験を行ったところ1表5の結果のように機械強度が
不十分であることがわかった。
比較例7 不飽和ポリエステル樹脂の配合量を50重量部。
a−b型ブロック共重合体のスチレン分散液の配合量を
43重量部(a−b型ブロック共重合体12.9重量部
、スチレン30.1重量部)に代えた以外は表1の配合
条件に従ってSMCを作製しようとしたところ、不飽和
ポリエステル樹脂組成物の粘度が高くなり過ぎ、ガラス
繊維を除いた材料の混合物をガラス繊維に含浸させるこ
とができなかった。
比較例8〜9 参考例7及び参考例9〜13で得られたA−B型及びa
−b型ブロック共重合体のスチレン分散液を用いた以外
は表1の配合条件に従ってSMCを作製した。このSM
Cを40℃で24時間養生したところ、A−B型ブロッ
ク共重合体のスチレン分散液の表面への浮き出しが見ら
れた。その後実施例1〜10に準じて成形物を作製した
ところ成形物のスカミングとともに金型汚染が見られた
。さらにこの成形物を用いて実施例1〜lOのところで
記載した各種試験を行ったところ2表5の結果のように
表面粗さが大きく、機械強度が不十分であることがわか
った。
比較例1O〜11 参考例8及び参考例9〜13で得られたA−B型及びa
−b型ブロック共重合体のスチレン分散液を用いた以外
は表1の配合条件に従ってSMCを作製し、実施例1〜
10のところで記載した各種試験を行ったところ、表5
の結果のように成形収縮率及び表面うねりが共に大きい
ことがわかった。
比較例12〜1コ 参考例1〜6及び参考例14で得られたA−B型及びa
−b型ブロック共重合体のスチレン分散液を用いた以外
は表1の配合条件に従ってSMCを作製し、実施例1〜
10のところで記載した各種試験を行ったところ、表5
の結果のように機械強度が不十分であることがわかった
比較例14〜15 参考例1〜6及び参考例15で得られたA−B型及びa
−b型ブロック共重合体のスチレン分散液を用いた以外
は表1の配合条件に従ってSMCを作製した。このSM
Cを40”Cで24時間養生したところ、A−B型ブロ
ック共重合体のスチレン分散液の表面への浮き出しが見
られた。その後実施例1〜10に準じて成形物を作製し
たところ、成形物のスカミングとともに金型汚染が見ら
れた。さらにこの成形物を用いて実施例1〜10のとこ
ろで記載した各種試験を行ったところ、表5の結果のよ
うに表面粗さが大きいことがわかった。
比較例16〜21 a−b型ブロック共重合体のスチレン分散液を添加しな
いでA−B型ブロック共重合体のスチレン分散液の配合
量を14重量部(A−B型ブロック共重合体4.2重量
部、スチレン9.8重量部)に代えた以外は表1の配合
条件に従ってSMCを作製した。このSMCを40℃で
24時間養生したところ、A−B型ブロック共重合体の
スチレン分散液の表面への浮き出しが激しく、著しいべ
たつきが見られた。その後実施例1−toに準じて成形
物を作製したところ、成形物のスカミングが激1ノく、
著しい金型汚染が見られた。さらにこの成形物を用いて
実施例1〜1Gのところで記載した各種試験を行ったと
ころ5表6の結果のように表面粗さが大きく、41械強
度が不十分であることがわかった。
表6 比較例22〜26 A−B型ブロック共重合体のスチレン分散液を添加しな
いでa−b型ブロック共重合体のスチレン分散液の配合
量を14重量部(a−b型ブロック共重合体4.2重量
部、スチレン9.8重量部)に代えた以外は表1の配合
条件に従ってSMCを作製した。このSMCを40℃で
24時間養生したところ、a−b型ブロック共重合体の
スチレン分散液の表面への浮き出しが全くなく極めて良
好な表面状態の増粘物が得られた。その後実施例1〜1
0に準じて成形物を作製したところ、スカミングがなく
、金型汚染も全く見られなかった。さらにこの成形物を
用いて実施例1〜10のところで記載した各種試験を行
ったところ、表6の結果のように成形収縮率が著しく大
きいことがわかった。
比較例27 A−B型ブロック共重合体及びa−b型ブロック共重合
体のスチレン分散液を添加しないで不飽和ポリエステル
樹脂の配合量を100重量部に代えた以外は表1の配合
条件に従ってSMCを作製した。このSMCを40℃で
24時間養生したところ、良好な表面状態の増粘物が得
られた。その後実施例1〜10に準じて成形物を作製し
たところ、金型汚染は見られなかったが成形物の平面状
態が悪く大きなうねりか生じ1部分的に小さなりラック
が認められた。さらにこの成形物を用いて実施例1〜1
0のところで記載した各種試験を行い、表6の結果のよ
うに成形収縮率及び表面うねりが共に大きいことがわか
った。
比較例28 A−B型ブロック共重合体のスチレン分散液に代えて熱
可塑性エラストマーであるスチレン−ブタジェン−スチ
レンブロック共重合体(シェル社製品、クレイトンDX
−1300)のスチレン30重量%希駅品を用いた以外
は表1の配合条件に従ってSMCを作製した。このSM
Cを40℃で24時間養生したところ、スチレン−ブタ
ジェン−スチレンブロック共重合体のスチレン液の浮き
出しはなく良好な表面状態の増粘物が得られた。その後
実施例1〜10に準じて成形物を作製したところ、スカ
ミングがなく、金型汚染も全く見られなかった。さらに
この成形物を用いて実施例1〜10のところで記載した
各種試験を行ったところ、表6の結果のように成形収縮
率及び表面うねり、表面粗さの両表面特性に関しては十
分であるが1機械強度が著しく劣ることがわかった。
以上のように、実施例1〜42の結果(表2〜4)と、
比較例1〜28の結果(表5〜6)との比較により、本
発明のように不飽和ポリエステル樹脂組成物に特定の2
種類のA−B型及びa−b型ブロック共重合体を共存さ
せることによって、十分な硬化収縮低減効果が得られ、
そのブロック共重合体の不飽和ポリエステル樹脂中にお
ける分散安定性も良好であり、また、表面うねり及び表
面粗さの両表面特性、さらには機械強度の優れた成形物
を得られることがわかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (イ)不飽和ポリエステルと、 (ロ)上記不飽和ポリエステル(イ)と共重合可能な単
    量体と、 (ハ)低収縮剤として上記(イ)及び(ロ)の総量10
    0重量部に対して2〜13重量部のA−B型ブロック共
    重合体と、 (ニ)低収縮剤として上記(イ)及び(ロ)の総量10
    0重量部に対して2〜13重量部のa−b型ブロック共
    重合体とからなり、 上記(ハ)のA−B型ブロック共重合体において、Aセ
    グメント及びBセグメントは、 Aセグメント:スチレン単量体70〜100重量%及び
    これと共重合可能な単量体30〜0重量%からなる単量
    体若しくは単量体混合物の構成単位からなり、ブロック
    共重合体中のAセグメントの割合は、50〜95重量%
    、 Bセグメント:アクリル酸ブチル単量体70〜100重
    量%及びこれと共重合可能な単量体30〜0重量%から
    なる単量体若しくは単量体混合物の構成単位からなり、
    ブロック共重合体中のBセグメントの割合は、50〜5
    重量%、 であり、 上記(ニ)のa−b型ブロック共重合体において、aセ
    グメント及びbセグメントは、 aセグメント:スチレン単量体70〜100重量%及び
    これと共重合可能な単量体30〜0重量%からなる単量
    体若しくは単量体混合物の構成単位からなり、ブロック
    共重合体中のaセグメントの割合は、5〜95重量%、 bセグメント:酢酸ビニル単量体70〜100重量%及
    びこれと共重合可能な単量体30〜0重量%からなる単
    量体若しくは単量体混合物の構成単位からなり、ブロッ
    ク共重合体中のbセグメントの割合は、95〜5重量%
    、 であることを特徴とする低収縮性不飽和ポリエステル樹
    脂組成物。
JP31963888A 1988-12-20 1988-12-20 低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物 Pending JPH02166109A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5143974A (en) * 1989-08-24 1992-09-01 Nippon Oil And Fats Co., Ltd. Low-profile unsaturated polyester resin composition
CN102443319A (zh) * 2011-10-24 2012-05-09 北京高盟新材料股份有限公司 醇水溶性氨基改性醋丙体系油墨连接料及其制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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