JPH0214596Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は壁板と天井板の取り付けを容易にす
ると同時に取り付け縁部の美感を向上させ、又、
必要に応じて壁板に貼着する壁装材の末端処理が
簡便に行える建物用見切縁（以下見切縁という）
に関する。一実施例を図面について詳述すると、
この考案の見切縁１は、主にアルミニウム等の軽
金属から製作された見切縁基体２と、合成樹脂か
ら製作されたカバー材３とから構成される。

前記見切縁基体は、第１図に示す如く、横長平
板４の左端上下方向に釘止め辺５と受辺６をそれ
ぞれ突設させ、前記横長平板の略中央部に狭持辺
７を下設し、該狭持辺の右方に水平突辺８を設け
たもので、受辺６と横長平板４の一部及び狭持辺
７とで壁板受持溝９を形成し、横長平板４の一部
と狭持辺７及び水平突辺８とで天井板受持溝１０
を形成している。

前記見切縁基体の水平突辺８端部に嵌合される
カバー材３は、第２図に示す如く、上辺１１と下
辺１２間に前記水平突辺の肉厚と略同一幅の細幅
溝１３を形成した断面略コ字形のもので、前記下
辺には押え縁１４が形成されている。

この考案の見切縁は上述の如きもので、使用方
法を第３図について説明すると、１５は天井下地
面、１６は壁下地面を示し、該壁下地面の幅方向
に胴縁１７を任意手段で固定する。次に前記胴縁
に見切縁基体２を当接させ、釘止め辺５から釘１
８を用いてその全長を順次胴縁１７に固定させ
る。

このようにして取り付けられた見切縁基体２の
天井板受持溝１０に天井板２０の辺端を挿入さ
せ、又、壁板受持溝９に壁板１９の辺端を挿入し
て両者を張着する。

上述の作業が終ればカバー材３の細幅溝１３を
見切縁基体２の水平突辺８に対応させて押え縁１
４が壁板表面に達する迄押し込んで取り付けるも
のである。

この考案の見切縁１によれば、壁板と天井板の
取り付けが簡単に行えるばかりか、取り付け縁部
が美麗に仕上がり、又、壁板に壁装材を貼着する
場合は、壁装材の貼着後カバー材を取り付けるこ
とができるので、壁装材の末端を好都合に被覆
し、該部の仕上がりが良好となる。

なお、見切縁基体２を硬質合成樹脂で製作して
もよい。

図中２１は壁装材を示す。

【図面の簡単な説明】

第１図は見切縁基体の斜面図、第２図はカバー
材の斜面図、第３図は使用状態の要部を示す断面
図である。 １……建物用見切縁、２……見切縁基体、３…
…カバー材、４……横長平板、５……釘止め辺、
６……受辺、７……狭持辺、８……水平突辺、９
……壁板受持溝、１０……天井板受持溝、１１…
…上辺、１２……下辺、１３……細幅溝、１４…
…押え縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横長平板４の左端上下に釘止め辺５と受辺６を
   突設し、前記横長平板の略中央部に狭持辺７を下
   設し、該狭持辺の右方に水平突辺８を設け、受辺
   ６と横長平板４及び狭持辺７で壁板受持溝９を形
   成し、横長平板４と狭持辺７及び水平突辺８で天
   井板受持溝１０を形成した見切縁基体２と、上辺
   １１と下辺１２間に細幅溝１３を形成し、前記下
   辺に押え縁１４を形成した断面コ字形のカバー材
   とからなり、見切縁基体２の水平突辺８にカバー
   材３の細幅溝１３を嵌合させて構成したことを特
   徴とする建物用見切縁。