JPH02124958A - ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー組成物

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JPH02124958A
JPH02124958A JP1176595A JP17659589A JPH02124958A JP H02124958 A JPH02124958 A JP H02124958A JP 1176595 A JP1176595 A JP 1176595A JP 17659589 A JP17659589 A JP 17659589A JP H02124958 A JPH02124958 A JP H02124958A
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櫛田 祐一郎
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    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は加工性にすくれ引張強度が強く、かつ圧縮永久
歪が低く、良好なために加硫ゴムの代替使用が可能なポ
リ塩化ビニル−ニトリルゴム系(以下、NBRとする)
熱可塑性エラストマー組成物及び該エラストマー組成物
の製造方法に関する。
ここで、熱可塑性エラスト″7−とは熱可塑性と弾性の
両特性を示す物質、つまり熱可塑性物質として通常のプ
ラスチックと同様の押出成形、射出成形、ブロー成形、
ロール成形、カレンダー成形等の成形法が可能で、しか
もゴムのような弾性を示す物質を意味する。熱可塑性エ
ラストマーは通常の加硫ゴムのような煩瑣な加硫工程を
経ずに弾性物質を得ることができる利点がある。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕塩化ヒビ
ニル樹脂一般に化学的、物理的性質にすぐれており、可
塑剤を配合することにより適度の弾力性を有し、柔軟性
に冨む軟質成形品を与えるのでフィルム、シート、チュ
ーブ、容器等各種成形品用原料樹脂として多用されてい
る。
しかしながら、軟質塩化ビニル系樹脂成形品はクリープ
性が強く、圧縮永久歪が大きい、すなわち、圧縮力を取
り除いた時の復元性に劣るという短所を有する。例えば
、通常の塩化ビニル樹脂に可塑剤を配合して得られる軟
質成形品はJISK−6301に基づいて測定した圧縮
永久歪(以下、圧縮永久歪の測定は特に記載のない限り
、JTS K−6301、条件70℃×22時間、25
%圧縮である)は60〜70%ときわめて大きく、この
ため、パツキン等低い圧縮永久歪が要求される用途への
使用が制限されている。
したがって、この圧縮永久歪を低減するために従来より
軟質塩化ビニル樹脂に部分架WNBRを混合して使用す
る方法が行われてきた。この技術は例えば次の文献に記
載されている。
■ Rubber Age、 July、 1973.
 P、43〜47■ Rubber World、 M
arch、 1973. P、 42〜50■ Rub
ber Chemistry and Technol
ogy。
Rubber Reviews for 197B+ 
P、 395〜397■ L’0fficiel de
s Plastique et ducaoutcha
uc、 Mai、 432〜437 (1979)しか
しながら、前記方法では圧縮永久歪を40〜50%にす
ることはできても、40%以下にすることは難しく、加
硫ゴムの代替品として使用するには未だ改良は不充分で
あった。
しかも、塩化ビニル樹脂の圧縮永久歪を下げるための成
分である部分架橋NBRの増量に伴って圧縮永久歪は4
0%程度まで低下するもののそれと共に他の重要な性質
である引張強度、伸び、引裂強度が低下するという欠点
が生じてくる。1例を挙げれば表−1のような結果とな
る。
したがって、従来より使われている加硫ゴムの用途に代
替することができる熱可塑性ニラストマーとしては、強
度及び圧縮永久歪の両者共に良好な特性を有することが
求められていた。
表   −1 上表中のケミガム P8BIA2はグツドイヤー社製部
分架橋NBRである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは熱可塑性エラストマーとしての性質を持ち
ながら、低い圧縮永久歪と高い強度を併有するポリ塩化
ビニル系熱可塑性エラストマー組成物を得るべく種々検
討した結果、塩化ビニル系樹脂とニトリルゴム、可塑剤
、充填剤からなる系に通常の硬化剤を加え、混練下に反
応させることにより熱可塑性を保ったまま、圧縮永久歪
、破断時の応力が向上した熱可塑性エラストマーが得ら
れることを見出した。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対し、二1−リルゴム20〜300
重量部、可塑剤25〜200ii量部、充填剤10〜2
00重量部及び硬化剤よりなり、温度を190℃に設定
したロールで溶融させることができる熱可塑性エラスト
マー組成物である。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、140〜22
0℃、好ましくは150〜210℃の温度で混練した時
、組成物中の硬化剤が反応し、熱可塑性を保持しつつ、
120にg10A以上の高い引張強度と40%以下のす
ぐれた圧縮永久歪を示す。
このように硬化剤を添加し反応させた上で、なお熱可塑
性エラストマーとしての加工性を保持し、かつ圧縮永久
歪と破断時の引張応力を向上させることができるのは、
硬化剤が、組成物の熱可塑性を保つ役目をしているポリ
塩化ビニルとはほとんど反応せず、NBRのみと反応す
るためであることは表−2に示す実験結果より明らかで
ある。すなわち、NBRの場合は硬化剤を添加するとゲ
ル含量が増加し、かつ膨潤度が低下する事実より架橋反
応が起こっていることが分かるが、ポリ塩化ビニルの場
合はこの条件下ではゲル含量がほとんど増えず、ポリ塩
化ビニルはほとんど反応していないことが分かる。
したがって、ポリ塩化ビニルとNBRとの混合物では硬
化剤は主としてNBRと反応し、ポリ塩化ビニルはほと
んど反応しないことが推察される。
(以下余白) 試験は次のようにして行った。
予めジャケット温度を150℃に設定したブラベンダー
プラストグラフに表−2に示す実験No。
6〜14の処方で配合物60grを入れ60RPMで1
0分間混練し、ブロック状または粉末状の生成物を得た
得られたブロック状の生成物はロールでシーテイング後
細断し、粉状の生成物はそのまま、テトラヒドロフラン
中に0.5%の濃度で溶解し、軽く振とうさせながら室
温で20時間放置後、濾別して得た不溶分重量からゲル
含有量(%)を、又膨潤状態(テトラヒドロフランを含
んだ状B)の重量を乾燥後の不溶ポリマー分の重量で除
して膨潤度を、各々求めた。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物に使用される塩化
ビニル系樹脂は、一般の塩化ビニル系樹脂でよく、平均
重合度700〜6000のものが一般に使用される。
また、塩化ビニル系樹脂とは、塩化ビニルと次に挙げる
モノマーとの共重合体を含むものである。
例えば、脂肪酸ビニルエステル、ビニリチンハライド、
アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエ
ステル、アクリロニトリル、アルキルビニルエーテル、
スチレン及びその誘導体等が挙げられる。
本発明に使用されるNBRは結合アクリルニトリル12
0〜45%が好ましく未架橋タイプでも架橋タイプでも
使用できる。
架橋タイプNBRを用いた本発明の組成物は成形品の表
面が平滑で、安定した押出加工性を有しており、一方未
架橋タイブNBRを用いた本発明の組成物は伸びが大き
い。
NBRの添加量は塩化ビニル樹脂100重量部に対し2
0〜300重量部である。20重量部未満では圧縮永久
歪を減少させる効果が弱すぎ、300重量部を越えると
加工性が悪くなっていずれも好ましくなく、特に望まし
い範囲は30重量部以上200重量部以下である。
可塑剤は塩化ビニル系樹脂の軟質成形品製造のために使
用され得るものであれば特に制限はなく、フタル酸エス
テル、トリメリット酸エステル、ピロメリット酸エステ
ル、脂肪族2塩基酸エステル、グリコールエステル、脂
肪酸エステル、リン酸エステル、クエン酸エステル系の
可塑剤、更にはエポキシ系可塑剤、ポリエステル系可塑
剤等が使用できる。
可塑剤の配合量は塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
て25〜200重量部である。25重量部未満では加工
性が悪く、かつ硬くなりすぎ、エラストマーとしての性
質を示さず、200重量部を越えると物性が低下し実用
の範囲から外れる。
硬化剤としては、ゴムの硬化又は加硫に使われる硬化剤
が使用される。
満足すべき硬化剤系は通常用いられる(硫黄十加硫促進
剤)系、過酸化物、アジド、マレイミド又はフェノール
樹脂をベースとするもの等である。
硬化剤成分の例を具体的に示すと、硫黄、酸化亜鉛、酸
化マグネシウム、有機過酸化物、トリアジンチオール、
ベンゾチアゾールスルフェンアミド系促進剤、ペンゾチ
アジルジサルファイド、フェノール樹脂、m−フェニレ
ンビスマレイミド、チウラムジスルフィド、ジペンタメ
チレンチウラムへキササルファイド等である。
好ましい有機過酸化物硬化剤の例は、ラウリルパーオキ
サイド、ベンゾイルパーオキサイド、ビス2.4ジクロ
ロベンゾイルパーオキサイド、ジキュミルパーオキサイ
ド、ジターシャリ−ブチルパーオキサイド、2.5−ジ
メチル−2,5−ビス(ターシャリ−ブチルパーオキシ
)ヘキサン、1.1−ビス(ターシャリ−ブチルパーオ
キシ)−2,3,5−1リメチルシクロヘキサン、トリ
スα−α−ジメチル−α−(ターシャリ−ブチルパーオ
キシ)メチルベンゼン、α−α−ビス(ブチルパーオキ
シ)ジイソプロピルベンゼン、ビス(4−ターシャリ−
ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、タ
ーシャリ−ブチルパーベンゾエート等である。
また、好ましいフェノール樹脂系硬化剤の例としては、
反応型アルキルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂、反
応型臭素化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂が
挙げられ、具体的には各々TACK IROL201、
TACKIROL250 (いずれも住人化学社製)が
ある。
他に促進剤としてアルデヒドアンモニア類、アルデヒド
アミン類、グアニジン、チオウレア類、チアゾール類、
ジチオカルバミン酸塩類、キサントゲン酸塩類、チウラ
ム類が使われる。
更に、これらの硬化反応の補助剤としてジベンゾp−キ
ノンジオキシム、p−キノンジオキシム、p−フェニレ
ンビスマレイミド、トリアルキルシアヌレート、エチレ
ングリコールジメタクリレート、ペンタエリスリトール
トリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート及びネオペンチルグリコールジアクリレート等が
用いられる。
硬化剤の量は硬化剤の種類及び促進剤との組合せにより
変化するが、通常は塩化ビニル系樹脂とNBRの合計N
100重量部に対して0.1重量部以上を添加する。
又、充填剤としては、カーボンブランク、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、タルク、アスベスト、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウム、フレ、シリカ、ホワイトカ
ーボン等を塩化ビニル系樹脂100重量部に対して10
〜200重量部用いる。充填剤は塩化ビニル系樹脂10
0重量部に対して10重量部以下でも200重量部以上
でも物性が低下する。
また、この他にも熱安定剤、滑剤、加工助剤、顔料、難
燃剤等も必要に応じて適量配合することができる。
熱安定剤としては、三塩基性硫酸鉛等の鉛系熱安定剤、
ジブチル錫マレート等の錫系熱安定剤、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム等の金属石鹸等を挙げるこ
とができ、必要に応して適量用いられる。
顔料としては、カラーカーボンブランク、クロムイエロ
ー、酸化チタン、フタロシアニングリーン等を挙げるこ
とができ、必要に応して適量用いられる。
加工助剤としては、低分子量ポリエチレン、高級脂肪酸
エステル等通常塩化ビニル系樹脂に使用されるものが用
いられる。
本発明のエラストマー組成物には必要に応じて改質のた
めに他のプラスチック、ゴム等を加えて使用することも
可能である。例えば、ポリウレタン、アクリル系樹脂、
メタクリル系樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、ナイロン
、ポリクロロプレン、EPDM、変性EPDM等である
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、通常の軟質塩
化ビニル系樹脂配合物の混練と同様、オープンロール、
密閉式混練機(例えばバンバリーミキサ−1加圧式ニー
ダー、インテンシブミキサー)や通常の1軸押出機、2
軸押出機、コニーダ、同方向回転2軸押出機く原2機械
社製TEMや池貝鉄工社製PCM)、ニーダ−ルーダ−
式高速撹拌押出機(神戸製鋼社製FCM)、表面に複数
の溝を有する円錐形の回転子とこの回転子の外形に対応
した凹みを有し、その凹面側表面に複数の溝を有するバ
レルとを組合せた構造を有する混練押出機であるプラス
ティフィケーター(PLASTIFIKATOR,西ト
イ・ンのWENERAND PFLEIDERNER社
製)やプラスチケータ−(−機製作所製)、複数の円板
状部分を有する押出用スクリューとスクリューの外面形
状に対応した形状を有するバレルとを組合せた構造を有
する押出機であるKCK連続混練押出機(株式会社ケイ
・シー・ケイ製)、ブラヘンダーミキサー等の混練機を
用い、各種添加薬剤と共に混練し、製造される。
これらの混練機の中でも、混練時間を自由に選択できる
密閉式混練機や、混練効果のすぐれた同方向回転2軸押
出機、プラスティフィケータープラスチケーター、KC
K連続混練押出機が好適に用いられる。
混練は配合物自体の温度が通常は140〜220℃1好
ましくは150〜210℃になるようにジャケット温度
、回転速度、混練時間を調節して行われる。通常の加硫
ゴムを製造する前段階の混練が硬化剤の反応を押さえる
ため、配合物の温度を通常約120℃以下になるように
維持しながら混練するのと異なり、本発明では混練中に
硬化剤の反応を起こさせるために140〜220℃、好
ましくは150〜210℃の範囲で各々の硬化剤にあっ
た温度まで上げて混練する点が著しく異なっている。
混練物の温度が140℃未満では硬化剤が充分に反応せ
ず、一方220℃を越えると、本発明組成物が熱分解を
起こしていずれの場合も目的とする成形用組成物が得ら
れなくなる。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物の成形に際しては
、押出成形、射出成形、カレンダー成形又は圧縮成形等
通常の樹脂材料の成形に使用される成形機の適用が可能
である。したがって、−iの加硫物に必要とされる時間
のかかる加硫工程を排除して所望の成形品が得られる。
更に、本発明の組成物を所望の形状に成形する時に発生
する成形不良品やスプルランナー等の成形された不要部
分は加硫ゴムの場合と異なり、必要に応じて粉砕等の処
理を経て該組成物取いは熱可望性樹脂と共に再度加熱成
形できる長所を有する。
なお、混合機での混練に際しては、これらの−部又は全
部の原料を予め別途ヘンシェルミキサーリボンブレンダ
ー等で予備ブレンドしてその後で混合機にかけてもよい
し、予備ブレンドなしに一挙に混合機にかけてもよい。
又は、一部の原料を予め予備ペレット化してその後に混
合機にかけてもよい。
又、原料のNBRはブロック状のものを使用しててもよ
いし、パウダー状のものを使用してもよい。
本発明による組成物はその耐クリープ性、高温時の形状
保持性、低い圧縮永久歪、高い機械的強度を有する。こ
の特性を活かして、本発明の成形品は従来は通常の加硫
ゴムが使われていた各種用途に使用でき、成形品の形状
に制限されず、例えば、パツキン、ガスケット、シート
、ホース、チューブ、ロール、グリップ、グロメット、
グラスランチヤンネル、ウェザ−ストリップ、マッドガ
ード、ダストブーツ、各種容器、クツション材等の工業
用、自動車用、建材用等の幅広い用途に好適に使用され
る。
本発明の成形品はゴムのような煩瑣な加硫工程を必要と
せず、熱可塑性プラスチックと同様な成形法で容易に提
供することが可能である。
〔実施例〕
本発明の理解を更に容易にするために、以下実施例及び
比較例を挙げて具体的に説明するが、これらによって本
発明は限定されるものではない。
実施例1 *平均重合度1700の      100重量部塩化
ビニル樹脂〈デンカビニール SH−170、電気化学工業社製) *Ba−Zn脂肪酸塩複合系安定1fq3重量部(BZ
−100J、勝田化工社製) *エポキシ化大豆油         3重量部(アデ
カサイザー0−130P:アデカアーガス化学社製) *炭酸カルシウム         50重量部(NS
−400、日東粉化工業社製) *硫黄              1.5重量部*テ
トラメチルチウラムジスルフィド 1重量部(ツクセラ
ーCZ、入内新興社製) 水酸化亜鉛             5重量部*部分
架橋粉末状NBR50重量部 (ケミガムP8BIA2、グツドイヤー社製)*ジー2
−エチルへキシルフタレート 90重量部(DOP) をジャケット温度150℃の6山製作所製加圧式ニーダ
−に入れて、前ロール51PPM、後ロール34RPM
で10分間混練した。樹脂組成物の温度は175℃であ
った。なお、添加単位はポリ塩化ビニルIKgを基準と
し、上記重量部比率で添加した。合計重量は約3Kgで
あった。
得られた組成物を、表面温度を180℃に予めセットし
た12インチ2本ロールに巻きつけ10分間混練して得
たシートをプレス成形して各試験片を作製し、引張試験
、引裂試験、圧縮永久歪の各試験に供した。又、シート
の一部を取り、シートペレタイザーにて角形のベレット
を作製し、これを用いて軟質異形押出しを行い、外観か
ら加工性を評価した。その結果を表−3に示した。
ル較桝上 硫黄及びツクセラーCZを使用しない以外は実施例1と
同様に実施した。
失脂尉主二■ 表−3の配合を用いた以外は実施例1と同様に実施した
尖施拠1 実施例1で使用した密閉式の加圧型ニーグーに代えて、
解放式の751ヘンシエルミキサーを用い、NBRを始
めから加えないで、高速回転でサラサラの粉末にドライ
アップした後、NBRを添加し、軽(撹拌した以外は実
施例1と同様に実施した。
得られた粉状の配合物を、予めシリンダー温度を150
℃に設定した原2機械社製TRM−50B2軸押出機に
フィードし、1100RPでペレット化を行った。
犬JL[L釘二」」工 表−3の配合で行った以外は実施例1と同様に実施した
ル較拠主二工 表−3の配合で行った以外は実施例1と同様に実施した
なお、表−3の測定法は次の方法によった。
(1)加工性 40mmφ押出機に異形押出し用ダイス
を付け、シリンダー温度170℃で押出して、外観良好
なものを○、外観不良なものを×とした。
(2)  引張強さ(Tel ) JIS K 672
3  に準じた。
(3)伸び  (Ei ) JISに6723  に準
じた。
(4)  引き裂き(TR) JIS K 6301の
B法によった。
(5)圧縮永久歪(Cs ) JIS K 6301に
より、70”c x 22時間、圧縮率25%で行った
(以下余白) 表−3で使用した物質: 塩化ビニル樹脂 平均重合度1700:電気化学工業社
製、デンカビニールSH−170ケミガムP8BIAl
グツドイヤ一社製粉末NBR,ムーニー値79、 結合アクリロニトリル33%、部分架橋品JSRPN−
30A:日本合成ゴム社製粉末NBR、ムーニー値56
、 結合アクリロニトリル35%、未架橋品DOP ニジ−
2−エチルへキシルフタレート大日本インキ社製、W5
20 Ba−Zn系安定剤:Ba−Zn脂肪酸塩複合系安定剤
、BZ−100J、勝田化工社製エポキシ化大豆油:ア
デカアーガス化学社製、アデカサイザー 0−130P 炭酸カルシウム二日東粉化工業社製、NS−400カー
ボンブランク:三菱化成社製、 ダイヤブラックH 硫黄:細井化学工業社製、粉末硫黄 ツクセラーCZ:大内新興社製、N−シクロヘキシル−
2−ベンゾチアジルスルフェンアミド酸化亜鉛:堺化学
工業社製、ZINCAIOパーへキサ 3M−40:日
本油脂社製、過酸化物、1.1−ビス−ターシャリ−ブ
チルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン(純分40重量%) トリアリルイソシアヌレート:焦合化成社製テトラメチ
ルチウラムジスルフィド: 入内新興社製、ツクセラーTT ジベンゾチアジルジスルフィド: 入内新興社製、ツクセラーDM 実施奥土主 実施例1で作製された組成物を表面温度180℃に予め
セットした12インチ2本ロールに巻きつけてシートを
作製した。これをシートペレタイザーにかけ角形のベレ
ットを作製した。このベレットから49mm押出機にて
自動車部品であるグラスランチヤンネル、ウェザ−スト
リップ及びチューブを作製し、実用的な物性を測定した
。その結果を表−4に示した。
4工較韮j− 比較例1の製造法で作製された組成物を用い、実施例1
3と同様の手順でグラスランチヤンネル、ウェザ−スト
リップ及びチューブを作製し、実用的な物性を測定した
。その結果を表−4に併記した。
表   −4 表−4よりいずれの項目に関しても、実施例13の方が
比較例7より物性がすぐれていることが明らかである。
なお、試験法は下記の方法によった。
■ グラスランチヤンネル 第1図に示す断面形状の試料成形品、グラスランチヤン
ネル1を4Qmm押出機を用いて押出し成形して作製し
た。長さ約20cmのグラスランチヤンネル1を第2図
に示す金属製ケーシング2に収納し、第3図に示すよう
にガラス製スペーサー3を挿入した。スペーサー3の厚
み、S=5mmであった。
これをギアオーブン試験機中に入れ、90℃124時間
放置後取り出し、直ちにスペーサー3を取り外し30分
間放置後の第4図に示す残留歪みXmmを測定した。圧
縮永久歪は次式で算出した。
圧縮永久歪(%) =X/Sx 100■ チューブ 内径約4mmφ、外径約7.5n+mφのチューブを4
0mm押出機にて作製した。得られた長さ約50C11
1のチューブ4の一方に外径8mmφのチューブ状コネ
クター5を差し込み長さ14mmだけ挿入し、他方は閉
塞した。これをギアオーブン式試験機で100℃×8時
間熱処理後、水圧ポンプ6を第5図に示すようにセット
した。7はハンドル式の加圧器、8は水、9はゲージで
ある。水圧ポンプを15〜25 Kg/ cn! /分
の速度で昇圧していった時の水洩れ開始圧力を測定した
■ 第6図に示す試料成形品、ウェザ−ストリップ10
を4Qmm押出機を用いて作製した。ウェザ−ストリッ
プ10を圧縮永久歪測定用の試料保持板11に接着剤を
用いて固定した。これを第7図に示す治具12を用いて
圧縮永久歪を測定した。
下圧締板13、上圧槽板14が高さ調節ネジ15により
支持されている。スペーサー16及び第6図に示した試
料保持板に固定した試料ウェザ−ストリップ10を下圧
締板13と上圧槽板14の間に挟み、ナツト17を回転
させて上圧槽板を下行させる。上圧槽板14がスペーサ
ー16に当接したとき下行は停止する。スペーサー16
は試料であるウェザ−ストリップ10を圧縮率が30%
となるように高さX2を前もって調節した。
このようにセットした試料を治具ごとギアオーブン試験
機中に入れ、90℃24時間放置後取り出し、直ちに上
圧槽板14を上行させ、試料ウェザ−ストリップ10が
充分に復元できる空間を保持し、30分後に試料高さを
測定した。圧縮永久歪は次式で算出した。
Xo=最初の試料高さ X、−試験後の試料高さ X2−圧縮時の試料高さ 〔発明の効果〕 本発明の組成物は、塩化ビニル樹脂にNBRを加え、か
つ硬化剤を加えて硬化反応を行い、充分な強度とゴム弾
性を保有するにもかかわらず熱可塑性の性質を保持し、
したがって加硫ゴムと異なり通常の熱可塑性樹脂に使用
可能な射出成形機、押出成形機、ブロー成形機、カレン
ダー成形機、プレス成形機等での成形が可能となった。
【図面の簡単な説明】
図面は実用的物性測定法を説明する説明図であり、第1
図から第4図はグラスランチヤンネルの測定法、第5図
はチューブの測定法、第6図及び第7図はウェザ−スト
リップの測定法をそれぞれ説明する。 図面中、符号 1はグラスランチヤンネル、2はケーシング、3.16
はスペーサー 4はチューブ、5はコ皐りター、6は水
圧ポンプ、7は加圧機、8は水、9はゲージ、10はウ
ェザ−ストリップ、11は試料保持板、12は治具、1
3は下圧締板、14は上圧槽板、15は高さ調節ネジ、
17はナツトである。 特許出願人 電気化学工業株式会社 代理人 弁理士  鈴 木 定 子 第 図 第2図 第3因 第4図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、ニトリル
    ゴム20〜300重量部、可塑剤25〜200重量部、
    充填剤10〜200重量部及び硬化剤よりなり、温度を
    190℃に設定したロールで溶融させることができる熱
    可塑性エラストマー組成物。
  2. (2)塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、ニトリル
    ゴム20〜300重量部、可塑剤25〜200重量部、
    充填剤10〜200重量部及び硬化剤を140〜220
    ℃の温度で混練し、反応させてなる熱可塑性エラストマ
    ー組成物。
  3. (3)塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、ニトリル
    ゴム20〜300重量部、可塑剤25〜200重量部、
    充填剤10〜200重量部及び硬化剤を加熱してなる引
    張強度が120Kg/cm^2以上で、かつ70℃の温
    度下で22時間にわたり圧縮率25%で圧縮後の圧縮永
    久歪の値が40%以下である熱可塑性エラストマー組成
    物。
  4. (4)塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、ニトリル
    ゴム20〜300重量部、可塑剤25〜200重量部、
    充填剤10〜200重量部及び硬化剤を140〜220
    ℃で混練し、反応させることを特徴とする熱可塑性エラ
    ストマー組成物の製造方法。
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