JPH0153775B2 - - Google Patents

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JPH0153775B2
JPH0153775B2 JP4368883A JP4368883A JPH0153775B2 JP H0153775 B2 JPH0153775 B2 JP H0153775B2 JP 4368883 A JP4368883 A JP 4368883A JP 4368883 A JP4368883 A JP 4368883A JP H0153775 B2 JPH0153775 B2 JP H0153775B2
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JP
Japan
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cyan
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JP4368883A
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JPS58189635A (ja
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Ryosuke Sato
Katsunori Kato
Takashi Sasaki
Hiroshi Sugita
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPS58189635A publication Critical patent/JPS58189635A/ja
Publication of JPH0153775B2 publication Critical patent/JPH0153775B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/32Colour coupling substances
    • G03C7/34Couplers containing phenols
    • G03C7/346Phenolic couplers

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なシアン色素画像形成カプラーの
存在下にシアン色素画像を形成させる方法に関す
るものである。通常カラー画像は芳香族第1級ア
ミン系発色現像主薬が、露光されたハロゲン化銀
粒子を還元することにより、生成する発色現像主
薬の酸化生成物と、黄色、マゼンタおよびシアン
の各色素を形成するカプラーとがハロゲン化銀乳
剤中、酸化カツプリングすることにより形成され
る。 シアン色素を形成するために典型的に使用され
るカプラーはフエノール類及びナフトール類であ
る。特にフエノール類において従来カプラーの写
真性能より考えて要求される基本的性質としては
色素の分光吸収特性が良好なこと、即ちスペクト
ルの緑領域に吸収がなく、シヤープなこと、形成
される色素が光、熱、湿気等に対して十分な堅牽
性を有すること、発色性が良好なこと、即ち十分
な発色感度と発色濃度を有すること、更に
EDTA第2鉄塩を主成分とする漂白浴あるいは
漂白定着浴がランニングで疲労しても色素損失が
ないこと等が要求される。 また脱公害の見地から発色現像液に添加される
ベンジルアルコールの除去が大きな問題として取
り上げられてきている。ところが一般にベンジル
アルコールを添加しないと十分な発色性が得られ
ないというのが現状である。ベンジルアルコール
除去での発色性の低下はフエノールシアンカプラ
ーに於いて特に顕著であり、この面からもベンジ
ルアルコールがなくとも発色性の高いフエノール
シアンカプラーが要望されている。 これまで上記の諸要件を満足すべく、研究が行
われてきているが本発明者らの知る限りに於いて
は、上記の要求される性質をすべて満足したシア
ンカプラーは未だ見い出されていない。 例えば、米国特許第2801171号に記載されてい
る6―〔α―(2,4―ジ―t―アミルフエノキ
シ)ブタンアミド〕―2,4―ジクロロ―3―メ
チルフエノールは耐光性は良好であるが、耐熱性
に欠点を有し加えて疲労した漂白定着液での色素
損失も大きい。またベンジルアルコールへの発色
依存性が大であり、発色現像液よりのベンジルア
ルコールの除去は困難である。米国特許第
2895826号記載の2―ヘプタフルオロブタンアミ
ド―5―〔α―(2,4―ジ―t―アミルフエノ
キシ)ヘキサンアミド〕フエノールは耐熱性、疲
労した漂白定着浴での色素損失という点で秀れて
いるが、耐光性、発色性という点では劣る。また
特開昭53―109630号公報に記載されているカプラ
ーもベンジルアルコールの除去、更には耐光性と
いう点で問題を残している。更に米国特許第
3839044号、特開昭47―37425号公報、特公昭48―
36894号公報、特開昭50―10135号、同50―117422
号、同50―130441号、同50―108841号、同50―
120334号公報等に記載されるフエノール型シアン
カプラーも耐熱性、ベンジルアルコールの除去と
いう点で不満足である。2位にウレイド基を有す
るフエノールカプラーは英国特許第1011940号及
び米国特許第3446622号、同3996253号、同
3758308号及び同3880661号等に記載されている
が、これらのカプラーより形成されるシアン色素
は分光吸収がブロードなこと、更に吸収極大が赤
領域の比較的短波部にあることによりスペクトル
の緑領域にかなりの吸収を有し色再現上好ましく
ない。特開昭56―65134号記載の2位にウレイド
基を有するフエノールカプラーはスペクトル領域
の緑吸収については、かなり改善されているが、
その他の特性は今一つ不十分である。こういつた
従来技術に対して、本発明者らは鋭意研究を重ね
た結果、下記のカプラーにより前記の如きフエノ
ールシアンカプラーとして要求される諸特性を十
分に満足することを見い出すに到つた。即ち2位
に置換、ないしは縮合4―シアノフエニルウレイ
ド基、4位に水素原子もしくは発色現像主薬の酸
化生成物とのカツプリングで離脱し得る基、5位
にバラスト化されたアシルアミノ基を有するカプ
ラーの存在下にシアン色素画像を形成させること
により目的を達成することができた。 置換―4―シアノフエニルウレイド基の置換基
は勿論フエニル基に位置するが、好ましくは下記
一般式を有するものである。 式中、Yはアルキル基、好ましくはC1〜C5
分岐または直鎖アルキル基、塩素、臭素等のハロ
ゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、C1〜C5の脂
肪族、アシロキシ基(好ましくは芳香族アシロキ
シ基)、アルコキシ基(好ましくはC1〜C5のアル
コキシ基)、アシル基(芳香族アシル基、脂肪族
アシル基)を表わし、mは1〜4の整数を表わ
す。なお、Yはm≧2の時、同一であつてもよい
し、また異つていてもよい。縮合―4―シアノフ
エニルウレイド基はフエニル部の2位および3位
で環を形成している場合であり、好ましくは次の
一般式で表現される。 式中、Yは前記定義と同一であり、フエニル部
にあつてもよいしZ部にあつてもよい。nは0〜
4の整数を表わす。Zはベンゼン環と共に5員ま
たは3員の縮合環を形成するところの非金属原子
群を表わす。Zと共に形成される縮合環としては
例えばナフタレン、キノリン、ベンゾチオフエ
ン、ベンゾフラン、イソクマラン等が挙げられ
る。 カツプリング反応で離脱し得る基の具体的な例
としては、例えばハロゲン原子(例えば塩素、臭
素、弗素等の各原子)、酸素原子または窒素原子
が直接カツプリング位に結合しているアリールオ
キシ基、カルバモイルオキシ基、カルバモイルメ
トキシ基、アシルオキシ基、スルホンアミド基、
コハク酸イミド基等が挙げられ、更に具体的な例
としては、米国特許第3471563号、特開昭47―
37425号、特公昭48―36894号、特開昭50―10135
号、同50―117422号、同50―130441号、同51―
108841号、同50―120334号、同52―18315号、同
53―52423号、同53―105226号等の各公報に記載
されているものが有用である。 バラスト化されたアシルアミノ基のバラストは
多層カラー写真要素に於いて、カプラーを特定の
層にとどめ、実質的に他層への拡散を阻止する
“おもり”の役目をするが、そのためには十分な
“かさばり”が必要である。アシルアミノとして
は具体的には芳香族アシルアミノ、脂肪族アシル
アミノが挙げられるが、芳香族アシルアミノの場
合、該芳香環にはC5〜C18のアルキル鎖を有する
置換基が必要である。C5〜C18のアルキル鎖を有
する置換基としては、例えばアルキル基、アシロ
キシ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、
アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スル
フアモイル基、アルキルアミノ基、ジアルキルア
ミノ基等が挙げられる。脂肪族アシルアミノの場
合脂肪族としてC5〜C18の長鎖アルキル基、更に
はフエノキシアルキル基、フエニルチオアルキル
基が代表的に挙げられる。 フエノキシアルキル基、フエニルチオアルキル
基の場合、フエノキシ部にC5〜C18のアルキル鎖
を有する置換基を持つ場合と、アルキル部自身が
C5〜C18の炭素を有する場合とがある。本発明の
バラスト化されたアシルアミノ基としては特にフ
エノキシアルキル基、フエニルチオアルキル基が
バラストの場合好ましい結果を与える。具体的な
フエノキシアルキル基をバラストするアシルアミ
ノとして、次のような例が挙げられる。 α―(3―ペンタデシルフエノキシ)ブタンア
ミド α―(2,4―ジ―t―アミルフエノキシ)ヘ
キサンアミド γ―(2,4―ジ―t―アミルフエノキシ)ブ
タンアミド α―(2,4―ジ―t―アミルフエノキシ)テ
トラデカンアミド α―(4―ブチルスルホニルアミノフエノキ
シ)テトラデカンアミド α―(4―ブチルスルフアモイルフエノキシ)
テトラデカンアミド α―(4―アセトキシフエノキシ)ドデカンア
ミド α―{p―〔α―(4―ヒドロキシフエニル)
―α,α―ジメチル〕トリルオキシ}ドデカンア
ミド α―(4―カルボキシフエノキシ)ドデカンア
ミド α―(2―クロロ―4―ブチルスルホニルアミ
ノフエノキシ)テトラデカンアミド α―(4―ジメチルアミノスルホニルアミノフ
エノキシ)テトラデカンアミド α―(3―ドデシルオキシフエノキシ)ブタン
アミド α―(4―ドデシルオキシフエノキシ)ブタン
アミド α―(4―ヒドロキシフエニルチオ)ドデカン
アミド α―(4―アセチルアミノフエニルチオ)ドデ
カンアミド 本発明のフエノール系シアンカプラーの具体的
化合物例を以下に例示するが、これらに限定され
るものではない。 本発明のフエノール系シアンカプラーは、置換
―p―シアノフエニルイソシアナートを適当なア
ミノフエノール、例えば2―アミノ―5―ニトロ
フエノールまたは2―アミノ―4―クロロ―5―
ニトロフエノールと反応させて、2―(置換―p
―シアノフエニル)ウレイド化合物を生成するこ
とにより製造することができる。次に通常の方法
によりニトロ基をアミンに還元し、バラスト基を
アミンに結合させることにより得ることができ
る。 以下に本発明のカプラーの代表的な合成例を示
す。 合成例1 (例示カプラー2) (ア) 2―(p―シアノ―m―メトキシフエニル)
ウレイド―5―ニトロフエノールの合成 15.4gの2―アミノ―5―ニトロフエノールを
300mlのトルエンに懸濁し還流させる。これに
17.4gのp―シアノ―m―メトキシフエニルイソ
シアネートを150mlのトルエンに溶解した溶液を
撹拌しながら滴下した。滴下後、1時間加熱還流
した後、反応液を冷却する。沈澱を濾過し、熱ト
ルエン更にはアルコールにて洗浄1.22gの目的物
を得た。 (イ) 例示カプラー2の合成 6.6gの2―(p―シアノ―m―メトキシフエ
ニル)ウレイド―5―ニトロフエノールとパラジ
ウム―炭素触媒を使用し、200mlのアルコール中、
常温・常圧にて水添反応を行つた。次にパラジウ
ム―炭素を濾別し、濾液を濃縮し、残渣を200ml
のアセトニトリルに溶解した。これに1.6gのピ
リジンを加え、更に室温下9.5gの2―(4―ブ
チルスルホニルアミノフエノキシ)テトラデカノ
イルクロライドを撹拌しながら添加した。5時間
室温にて撹拌後、水にあけ酢酸エチルにて抽出し
た。酢酸エチルを留去し、残渣をメタノール更に
はアセトニトリルにて再結晶し、7.2gの目的物
を得た。目的物の確認はマススペクトル及び核磁
気共鳴スペクトルにて行つた。 合成例2 (例示カプラー1) (ア) 2―(0―クロロ―p―シアノフエニル)ウ
レイド―4―クロロ―5―ニトロフエノールの
合成 18.8gの2―アミノ―4―クロロ―5―ニトロ
フエノール、27.3gのフエニル0―クロロ―p―
シアノフエニルカルバメート及び0.68gのイミダ
ゾールを400mlのキシレン中、5時間加熱還流さ
せた。冷却後、沈殿を濾別し、キシレン更に少量
のアルコールにて洗浄し、23.5gの目的物を得
た。 (イ) 例示カプラー1の合成 11gの2―(0―クロロ―p―シアノフエニ
ル)ウレイド―4―クロロ―5―ニトロフエノー
ル及びパラジウム―炭素触媒を使用し、300mlの
アルコール中、常温・常圧にて水素による接触還
元を行つた。反応後、触媒を濾別し濾液を濃縮し
残渣に250mlのアセトニトリルを加えた。これに
2.4gのピリジンを加え室温下12.3gの2―(3
―ペンタデシルフエノキシ)ブタノイルクロライ
ドを撹拌しながら添加した。6時間室温にて撹拌
後、水にあけ酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチ
チルを留去して得られた残渣に、シリカゲルを担
体としベンゼン―酢酸エチルを溶離液としてクロ
マトグラフイーを行つた。目的物の分画を合体し
溶媒を留去した。残渣をメタノールより再結晶し
5.8gの目的物を得た。目的物の確認はマススペ
クトル及び核磁気共鳴スペクトルにて行つた。 本発明で使用されるシアン色素形成カプラーは
通常のシアン色素形成カプラーで用いられる方法
技術が同様に適用出来る。典型的には、カプラー
をハロゲン化銀乳剤に配合し、この乳剤をベース
上に被覆して写真要素を形成する。 写真要素は、単色要素または多色要素であるこ
とが出来る。多色要素では、本発明に係るシアン
色素形成カプラーは、普通赤感乳剤に含有させる
が、しかし、非増感乳剤またはスペクトルの三原
色領域の各々に感光性を有する色素画像形成構成
単位を有する。各構成単位は、スペクトルのある
一定領域に対して感光性を有する単層乳剤層また
は、多層乳剤層からなることができる。画像形成
構成単位の層を含めて要素の層は、当業界で知ら
れているように種々の順序で配列することができ
る。典型的な多色写真要素は、少なくとも1つの
シアン色素形成カプラーを有する少なくとも1つ
の赤感性ハロゲン化銀乳剤層からなるシアン色素
画像形成構成単位(シアン色素形成カプラーの少
なくとも1つは本発明に係るカプラーである)、
少なくとも1つのマゼンタ色素形成カプラーを有
する少なくとも1つの緑感性ハロゲン化銀乳剤層
からなるマゼンタ色素画像形成構成単位および少
なくとも1つの黄色色素形成カプラーを有する少
なくとも1つの青感性ハロゲン化銀乳剤層からな
る黄色色素画像形成構成単位をベースに担持させ
たものからなる。要素は、追加の層たとえばフイ
ルター層、中間層、保護層、下塗り層等を有する
ことができる。 本発明に係るカプラーを乳剤に含有せしめるに
は、従来公知の方法に従えばよい。例えばトリク
レジルホスフエート、ジブチルフタレート等の沸
点175℃以上の高沸点有機溶媒または酢酸ブチル、
プロピオン酸ブチル等の低沸点溶媒のそれぞれ単
独にまたは必要に応じてそれらの混合液に本発明
のカプラーを単独でまたは併用して溶解した後、
界面活性剤を含むゼラチン水溶液と混合し、次に
高速度回転ミキサーまたはコロイドミルで乳化し
た後、ハロゲン化銀に添加して本発明に使用する
ハロゲン化銀乳剤を調製することができる。そし
て本発明に係るカプラーを本発明のハロゲン化銀
乳剤中に添加する場合、通常、ハロゲン化銀1モ
ル当り約0.07〜0.7モル、好ましくは0.1モル〜0.4
モルの範囲で本発明に係るカプラーが添加され
る。 本発明に係るハロゲン化銀乳剤に用いられるハ
ロゲン化銀としては、臭化銀、塩化銀、沃臭化
銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀等の通常のハロゲン化
銀乳剤に使用される任意のものが包含される。 本発明に係るハロゲン化銀乳剤を構成するハロ
ゲン化銀乳剤は、通常行われる製法をはじめ、
種々の製法、例えば特公昭46―7772号公報に記載
されている如き方法、すなわち溶解度が臭化銀よ
り大きい、少なくとも一部の銀塩からなる銀塩粒
子の乳剤を形成し、次いでこの粒子の少なくとも
一部を臭化銀または沃臭化銀塩に変換する等の所
謂コンバージヨン乳剤の製法、あるいは0.1μ以下
の平均粒径を有する微粒子状のハロゲン化銀から
なるリツプマン乳剤の製法等あらゆる製法によつ
て作成することができる。 さらに本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、硫黄
増感剤、例えばアリルチオカルバミド、チオ尿
素、シスチン等、また活性あるいは不活性のセレ
ン増感剤、そして還元増感剤、例えば第1スズ
塩、ポリアミン等、貴金属増感剤、例えば金増感
剤、具体的にはカリウムオーリチオシアネート、
カリウムクロロオーレート、2―オーロスルホベ
ンズチアゾールメチルクロリド等、あるいは例え
ばルテニウム、ロジウム、イリジウム等の水溶性
塩の増感剤、具体的はアンモニウムクロロパラデ
ート、カリウムクロロプラチネートおよびナトリ
ウムクロロパラダイド等の単独であるいは適宜併
用で化学的に増感されることができる。 また本発明に係るハロゲン化銀乳剤は種々の公
知の写真用添加剤を含有せしめることができる。
例えばResearch Disclosure.1978年12月 項目
17643に記載されているが如き写真用添加剤であ
る。 本発明に係るハロゲン化銀は赤感性乳剤に必要
な感光波長域に感光性を付与するために、適当な
増感色素の選択により分光増感がなされる。この
分光増感色素としては種々なものが用いられ、こ
れらは1種あるいは2種以上併用することができ
る。本発明において有利に使用される分光増感色
素としては、例えば米国特許第2269234号、同第
2270378号、同第2442710号、同第2454629号、同
第2776280号の各明細書等に記載されている如き
シアニン色素、メロシアニン色素または複合シア
ニン色素を代表的なものとして挙げることができ
る。 本発明に用いることができる発色現像液は好ま
しくは、芳香族第1級アミン系発色現像主薬を主
成分とするものである。この発色現像主薬の具体
例としてはp―フエニレンジアミン系のものが代
表的であり、例えばジエチル―p―フエニレンジ
アミン塩酸塩、モノメチル―p―フエニレンジア
ミン塩酸塩、ジメチル―p―フエニレンジアミン
塩酸塩、2―アミノ―5―ジエチルアミノトルエ
ン塩酸塩、2―アミノ―5―(N―エチル―N―
ドデシルアミノ)―トルエン、2―アミノ―5―
(N―エチル―N―β―メタンスルホンアミドエ
チル)アミノトルエン硫酸塩、4―(N―エチル
―N―β―メタンスルホンアミドエチルアミノ)
アニリン、4―(N―エチル―N―β―ヒドロキ
シエチルアミノ)アニリン、2―アミノ―5―
(N―エチル―N―β―メトキシエチル)アミノ
トルエン等が挙げられる。 現像後は銀およびハロゲン化銀を除去するため
の漂白、定着または漂白―定着、洗浄および乾燥
の通常の工程が行われる。 次に本発明に係る好ましい実施態様を挙げる。 (1) 置換―4―シアノフエニルウレイド基が下記
一般式を有する特許請求の範囲記載のシアン色
素画像の形成方法。 (式中Yはアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシ
ル基、ニトロ基、アシロキシ基、アルコキシ基、
アシル基を表わしmは1〜4の整数を表わす。な
おm≧2の時Yは同一であつてもよいし、異つて
いてもよい。) (2) 縮合―4―シアノフエニルウレイド基が下記
一般式を有する特許請求の範囲記載のシアン色
素画像の形成方法。 (式中Yは前記定義と同一であり、フエニル部
にあつてもよいし、Z部にあつてもよい。nは0
〜4の整数を表わす。Zはベンゼン環と共に5員
または6員の縮合環を形成するところの非金属原
子群を表わす。 以下実施例により、本発明を具体的に述べるが
本発明の実施の態様がこれにより限定されるもの
ではない。 実施例 (1) 第1表に示すような本発明のカプラーおよび下
記の比較カプラー〔A〕,〔B〕,〔C〕を各々0.03
モルずつ取り、その重量と同量のフタル酸ジブチ
ルおよび3倍量の酢酸エチルとの混合液に加え、
60℃に加温して完全に溶解した。この溶液をアル
カノールB(アルキルナフタレンスルホネート、
デユポン社製)およびゼラチンの水溶液に加え、
コロイドミルを用いて乳化し、それぞれのカプラ
ー分散液を作成した。次にこのカプラー分散液を
銀として0.1モルを含む塩臭化銀乳剤(20モル%
が臭化銀)に添加し、ポリエチレンラミネート紙
に塗布し乾燥して、安定な塗布膜を有する6種類
のハロゲン化銀カラー写真感光材料(試料番号
〔1〕〜〔6〕)を得た。 これらの試料を常法に従つてウエツジ露光を行
つた後次の処理を行なつた。但し発色現像工程
は、ベンジルアルコールの添加されたもの(発色
現像〔1〕)添加しないもの(発色現線〔2〕)と
の二種の組成について行なつた。 〔処理〕 処理工程(30℃) 処理時間 発色現像 3分30秒 漂白定着 1分30秒 水 洗 2分 下記にその各処理組成を示す。 〔発色現像液組成 1〕 4―アミノ―3―メチル―N―エチル―N―
(β―メタンスルホンアミドエチル)―アニリ
ン硫酸塩 5.0g ベンジルアルコール 15.0ml ヘキサメタリン酸ナトリウム 2.5g 無水亜硫酸ナトリウム 1.85g 臭化ナトリウム 1.4g 臭化カリウム 0.5g ホウ砂 39.1g 水を加えて1とし、水酸化ナトリウムを用い
てPH10.30に調整する。 〔発色現像液組成物 2〕 4―アミノ―3―メチル―N―エチル―N―
(β―メタンスルホンアミドエチル)―アニリ
ン硫酸塩 5.0g ヘキサメタリン酸ナトリウム 2.5g 無水亜硫酸ナトリウム 1.85g 臭化ナトリウム 1.4g 臭化カリウム 0.5g ホウ砂 39.1g 水を加えて1とし、水酸化ナトリウムを用い
てPH10.30に調整する。 〔漂白定着液組成〕 エチレンジアミンテトラ酢酸鉄アンモモニウム
塩 50g 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 50ml チオ硫酸アンモニウム(70%溶液) 140ml アンモニア水(28%溶液) 20ml エチレンジアミンテトラ酢酸 4g 水を加えて1とする。 得られた試料のそれぞれについて写真特性を測
定した。その結果を第1表に示す。表中相対感度
値は、発色現像液〔1〕で処理したときの最大感
度値を100として表わした。
【表】 前記第1表から明らかなように本発明に係るカ
プラーにより得られた試料は、ベンジルアルコー
ルの有無にかかわらず良好な、感度、最大濃度が
得られ優れていることがわかる。 また、発色スペクトルを測定した結果、本発明
に係るカプラーを用いた色素は、赤領域の比較的
長い部分に最大吸収極大を有し、短波側の吸収は
少なく優れた色純度を示すことが判つた。 実施例 (2) 前記実施例(1)と同様にして得られた試料を用い
て色素画像の耐光性、耐熱性、耐湿性の検討を行
つた。得られた結果を第2表に示す。
〔処理〕
処理工程(33℃) 処理時間 発色現像 3分15秒 漂 白 6分30秒 水 洗 3分15秒 定 着 6分30秒 水 洗 3分15秒 安定化 1分30秒 〔発色現像液組成〕 4―アミノ―3―メチル―N―エチル―N―
(β―ヒドロキシエチル)―アニリン硫酸塩
4.8g 無水亜硫酸ナトリウム 0.14g ヒドロキシアミン・1/8硫酸塩 1.98g 硫 酸 0.74mg 無水炭酸カリウム 28.85g 無水炭酸水素カリウム 3.46g 無水亜硫酸カリウム 5.10g 臭化カリウム 1.16g 塩化ナトリウム 0.14g ニトリロ酢酸―3―ナトリウム塩 1.20g 水酸化カリウム 1.48g 水を加えて1とする。 〔漂白液組成〕 エチレンジアミンテトラ酢酸鉄アンモニウム塩
100g エチレンジアミンテトラ酢酸―2―アンモニウ
ム塩 10g 臭化アンモニウム 150g 氷酢酸 10ml 水を加えて1とし、アンモニア水を用いてPH
6.0に調整する。 〔定着液組成〕 チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.6g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1とし酢酸を用いてPH6.0に調整
する。 〔安定化液組成〕 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダツクス(小西六写真工業株式会社製)
7.5ml 水を加えて1とする。 得られたシアン発色画像について写真特性を測
定した。その結果を第3表に示す。
〔漂白定着液組成〕
エチレンジアミンテトラ酢酸鉄アンモニウム塩
50g 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 50ml チオ硫酸アンモニウム(70%溶液) 140ml アンモニア水(28%溶液) 20ml エチレンジアミンテトラ酢酸 4g ハイドロサルフアイト 5g 水を加えて1とする。 現像処理して得られた試料のシアン色素の最大
反射濃度を測定した。その結果第4表に示す。 尚最大濃度部に於ける色素残存率は以下のよう
にして求めた。 色素残存率=疲労漂白定着液処理/新液漂白定着液処
理×100
【表】 第4表より本発明に係るカプラーを用いた試料
は疲労漂白定着液処理でのシアン色素の退色が少
ないことが理解される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 シアン色素画像の形成方法において、2位に
    置換―または縮合―4―シアノフエニルウレイド
    基、4位に水素原子もしくは発色現像主薬の酸化
    生成物とのカツプリングで離脱し得る基、5位に
    バラスト化されたアシルアミノ基を有するフエノ
    ール系シアンカプラーの存在下に、シアン色素画
    像を形成させることを特徴とするシアン色素画像
    の形成方法。
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