JPH0143227Y2 - - Google Patents

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JPH0143227Y2
JPH0143227Y2 JP10755882U JP10755882U JPH0143227Y2 JP H0143227 Y2 JPH0143227 Y2 JP H0143227Y2 JP 10755882 U JP10755882 U JP 10755882U JP 10755882 U JP10755882 U JP 10755882U JP H0143227 Y2 JPH0143227 Y2 JP H0143227Y2
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  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は枚葉輪転印刷機において印刷後の紙を
隣接する印刷ユニツト間または印刷ユニツトと排
紙装置との間で受渡す紙受渡し胴に関するもので
ある。
枚葉印刷機は、給紙装置と、印刷色数に相当す
る印刷ユニツトと、排紙装置とを備えており、隣
接する印刷ユニツトの印刷胴間および最終印刷胴
の紙搬送下流側とには、渡し胴または排紙胴と呼
ばれる紙受渡し胴が設けられている。この紙受渡
し胴は自らの外周切欠き内または同軸上のスプロ
ケツトに添接された排紙チエーン上に咥え爪装置
を備えており、上流側の胴面に巻き付けられてい
る紙の端部をこの咥え爪装置で咥えて胴の回転に
より自らの周面へ巻き付けたのち下流側の咥え爪
装置に咥え替えさせるものであつて、紙の巻き付
けに際しては上流側の胴に圧着された紙をはがす
ための大きな力が咥え爪装置および紙受渡し胴の
表面に作用する。また、上流側の咥え爪装置から
解放されたあとの紙尻部は無保持であるためにか
なりのばたつきが生じる。ところがこの場合紙受
渡し胴の表面に接する紙面が印刷直後の末乾燥印
刷面であるために圧着やばたつきによつて胴の表
面に印刷インキが転移して汚れることが多く、こ
の汚れが後続する紙に転移してその表面を汚すと
いう不都合がある。
そこで従来、このような汚れを防止するため
に、紙受渡し胴の外周切欠きを除く周面全体にガ
ラスビーズ紙やラシヤ布等(以下ペーパと称す
る)を外周切欠き内で両端を保持させて巻き付
け、このペーパの粗面と紙とを点接触させること
により接触面積を小さくするという方法が採られ
ている。
そして従来前記ペーパを胴の表面に張るために
は、胴の外周部に全周のほゞ1/3に相当する切欠
部を設け、その円周方向に対する始端部と終端部
とにそれぞれ取付けた口金によつてペーパの両端
を咥えさせるように構成されているが、この箇所
は作業空間が狭く、ペーパの端を口金に挿入する
ために多くの時間と労力を必要とし、ことにラシ
ヤ布の場合には材質が軟かく腰がないので、これ
を口金に咥えさせることはきわめて困難な作業で
あつた。また、ペーパはこれを緊張させて胴に張
ることがむづかしいうえに、印刷作業中の湿度変
化で張りが弛んで張り直しを必要とすることが多
く、さらに絵柄の変化に対応してガラスビーズ紙
とラシヤ布とを交換したり、両方ともに取り外し
て小径ころを取付けたりするなど張り替えの必要
性も多いが、交換作業の煩わしさからわずかな汚
れがあつてもそのまゝ印刷を続けるために印刷物
の品質を低下させることがあつた。
そこで、本出願人は特願昭54−59034により、
ペーパの一端に装着した口金を胴周部の固定クラ
ンプバーで保持させたのちペーパを胴周面に巻き
付け、ペーパ他端の口金をペーパ緊張用ばね部材
つきのクランプバーで保持させるようにした紙受
渡し胴を提案した。これによつてペーパの着脱が
容易になり、ペーパ装着後の湿度変化に対応する
ことができたが、ばね部材を有するペーパ張り側
クランプ部の構造がやゝ複雑でスペースを要する
ために小型機や簡易型の機械には不向きであつ
た。また、ペーパの巻き付け長さが変ると張力が
変化するので、金具の付け直しをしなければなら
なかつた。その他、ペーパを張るための圧縮コイ
ルばねの軸線方向を胴の半径方向に設けた例も提
案されたが、これも同じく構造が複雑で製作費が
嵩むという欠点があつた。
本考案は以上のような点に鑑みなされたもの
で、胴周切欠部の一端に、薄状体一端の口金を保
持する固定クランプバーを支架し、胴周切欠部の
他端に薄状体他端の口金を保持する張り側クラン
プバーを回動自在に軸支させるとともに、張り側
クランプバーの端軸とその上の遊装部材との間に
薄状体緊張のための遊装部材の回動を張り側クラ
ンプバーに伝達するねじりコイルばねを介装しか
つ張り側クランプバーの固定部材を設けることに
より、胴周面への薄状体着脱作業を容易にして作
業性の向上を計るとともに、薄状体緊張時におけ
る過大張力の発生を防止して耐用性の向上を計つ
た枚葉輪転印刷機の紙受渡し胴を提供するもので
ある。以下、本考案の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。
第1図ないし第5図は本考案に係る紙受渡し胴
の実施例を示し、第1図はその断面図、第2図は
同じく平面図、第3図は張り側クランプバーの拡
大縦断面図、第4図は第3図のAA断面図であ
る。図において紙受渡し胴の一例として示す排紙
胴1は、機台フレームに軸支されて原動側と駆動
連結された軸2を備えており、軸2の両端部には
円板上に形成された一対の端板3,4が、フレー
ムに近接して一体的に固定されている。各端板
3,4の全周の約1/3は小径となるように切欠か
れて切欠部5が形成されており、左右の端板3,
4の切欠部5を除く大径部全周は、薄肉鉄板で円
筒状に形成され図示しない印刷胴に対接する面板
6で連結されている。切欠き部5の一方の壁面7
に形成された段部には、全体を符号8で示す固定
クランプバーが断面長方形状に形成されたバー9
の両端部をボルト10で固定されて支架されてお
り、バー9の両端部と中央部との3箇所には、ク
ランプバー11がその頭部とカラー12とで軸方
向への移動を規制されて回動自在に軸支されてい
る。13は薄状体の一例として示すラシヤ布であ
つて、その一端にはバー9よりもやゝ短かい断面
長方形状の口金14が装着されており、クランプ
11を第2図に鎖線で示す位置から実線で示す位
置へ回動させることによりクランプ11で口金1
4を保持するように構成されている。また、バー
9に設けたねじ孔には押ねじ15が螺入されてお
り、押ねじ15とクランプ11との間には、クラ
ンプ11の凹孔と係合するボール16と、このボ
ール16を凹孔側に付勢する圧縮コイルばね17
とが装填されている。こうすることにより、クラ
ンプ11は口金14を保持した位置で係止され
る。
こうしてクランプ11で口金14を保持された
ラシヤ布13は、胴周面である面板6の周面に巻
き付けられ、他端に装着された口金18を張り側
クランプバー19のクランプ20に保持されてい
る。張り側クランプバー19は、両端の保持部以
外が固定クランプバー8とほぼ同じ構成である。
すなわち断面長方形状に形成されたバー21の3
箇所にはクランプ20が軸支されており、またバ
ー20に設けたねじ孔には、押ねじ22、ボール
23、圧縮コイルばね24からなるクランプ20
係止用のクリツク機構が設けられている。このよ
うなクランプ20とクリツク機構を有するバー2
1の両端部に一体形成された端軸25,26は、
それぞれ端板3,4に回動自在に軸支されてお
り、端軸26、バー21の段部と、スナツプリン
グ27で抜けを阻止されたカラー28とで軸方向
への移動を規制されている。また、片方の端軸2
5上には、ねじりコイルばね29が、一端を端軸
側であるバー21との段部端面に固定され他端を
端軸25に遊装された遊装部材としてのカラー3
0に固定されて嵌装されており、カラー30に設
けた複数個のスパナ孔31へスパナ32を挿入し
て回動させることにより、カラー30の回転がね
じりコイルばね29のばね力を介してバー21に
伝達されるように構成されている。33はカラー
30の回動でラシヤ布13を張らせたバー21の
回動を固定する固定手段としてのボルトであつ
て、端板3のねじ孔に螺入されており、端軸25
に設けた環状溝34とボルト33との間には、ピ
ース35が介装されている。また、バー21他端
の端板4に設けたねじ孔には、押ねじ36が螺入
されており、押ねじ36と端軸26との間には、
端軸26に設けた複数個の凹孔のいずれかと選択
的に係合するボール37と、ボール37を凹孔側
へ付勢する圧縮コイルばね38とが装填されてい
る。こうすることによりクランプ20による口金
18の保持等に際してはボルト33を締めなくて
も、ボール37と凹孔との係合によるクリツクに
よりバー21の回動を係止することができる。
以上のように構成された排紙胴1に対するラシ
ヤ布13の装着動作を説明する。ラシヤ布13の
両端には、あらかじめ圧着等によつて口金14,
18を装着しておきまず片方の口金14クランプ
11の回動によつてバー9の段部とクランプ11
との間で保持される。そして、ラシヤ布13を面
板6に添接させて排紙胴1を手動で回動させる
と、ラシヤ布13が面板6の周面に巻き付けられ
るので、他方の口金18をクランプ20の回動に
よつてバー21の段部とクランプ20との間で保
持させる。この場合、バー21はボール37と凹
孔との係合によつて回動を係止されているので、
バー21が空転することがなく、口金18を容易
に保持させることができる。そこで、カラー30
のスパナ孔31にスパナ32を挿入して回動させ
ると、ねじりコイルばね29にねじり力が付与さ
れ、このねじり力がバー21に伝達される。この
場合、カラー30の回転はねじりコイルばね29
を介してバー21に伝達されているため、ラシヤ
布13の張力とねじりコイルばね29の弾発力と
が常時つり合つており、ラシヤ布13には無理な
張力がかゝらず安定した張力が得られる。適当な
張力が得られたところでボルト33を締めると、
バー21の回動が係止されるので、スパナ32を
抜くことによつてラシヤ布13の装着作業が完了
する。交換などのためにラシヤ布13を取外す場
合も、上記の逆動作によつて容易に行なうことが
できる。
第5図は本考案の他の実施例を第3図に対応し
て示す張り側クランプバー端部の縦断面図であつ
て、本実施例においては、クランプバーの端軸2
5の回動を固定する構造が前記実施例と異なり、
カラー30Aを介して固定している。すなわち、
カラー30Aにボス部を設けて端板3に回動自在
に軸支させ、このカラー30Aのボス部で端軸2
5を回動自在に軸支させた。また、ボルト33で
カラー30Aの回動を固定するようにした。その
他は前記実施例と同じである。こうすることによ
りカラー30Aの回動によつてラシヤ布13を張
る場合に、カラー30Aの回動がねじりコイルば
ね29を介しバー21に伝達されることは前記実
施例と同じであるが、前記実施例ではボルト33
を締めることによりバー21の回動が係止された
のに対し本実施例ではバー21の回動が係止され
ない。こうすることにより、ラシヤ布13の装着
を終つて印刷作業開始後もラシヤ布13の張力と
ねじりコイルばね29のばね力とが常時つり合つ
た状態であり、湿度変化等でラシヤ布13が伸び
ても張りが弛むことがない。
なお、本実施例は本考案に係る紙受渡し胴とし
て印刷ユニツトと排紙装置との間で紙を受渡す排
紙胴を例示したが、隣接する印刷ユニツト間等の
紙渡し胴としても同様に実施することができる。
また、胴に巻き付ける薄状体としてラシヤ布を例
示したが、例えばガラスビーズ紙など粗面を有す
る布や紙類をこれに代えて用いてもよい。さら
に、本考案に係る技術は、版胴に装着する版の下
地として巻き付けられる版下や、ゴム胴などに巻
き付けられるブランケツト等を装着するための装
置にも応用することができる。
以上の説明により明らかなように、本考案によ
れば枚葉輪転印刷機の紙受渡し胴において、胴周
切欠部の一端に薄状体一端の口金を保持する固定
クランプバーを支架し、胴周切欠部の他端に薄状
体他端の口金を保持する張り側クランプバーを回
動自在に軸支させるとともに、張り側クランプバ
ーの端軸とその上の遊装部材との間に薄状体緊張
のための遊装部材の回動を張り側クランプバーに
伝達するねじりコイルばねを介装しかつ張り側ク
ランプバーの固定部材を設けることにより、紙受
渡し胴に対する薄状体の着脱がきわめて容易に短
時間で実施できるので、薄状体の交換時等におけ
る作業者の労力が軽減され作業能率が向上すると
ともに、構造が簡単で広い作業空間を必要とせず
操作性がきわめて良好である。また、薄状体の張
力がねじりコイルばねのばね力によつて与えられ
るために過大な張力が薄状体に作用せず、薄状体
の耐久性が向上するとともに、遊装部材の回動に
よる薄状体の張り調節範囲が広いので、薄状体の
円周方向長さや口金の取付け等の寸法に誤差があ
つても問題がなく、薄状体の裁断や口金の装着作
業等が容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案に係る枚葉輪転印
刷機の紙受渡し胴の実施例を示し、第1図はその
断面図、第2図は同じく平面図、第3図は張り側
クランプバーの拡大縦断面図、第4図は第3図の
AA断面図、第5図は本考案の実施例を第3図に
対応して示す張り側クランプバー端部の縦断面図
である。 1……排紙胴、2……軸、3,4……端板、5
……切欠部、6……面板、7……壁面、8……固
定クランプバー、13……ラシヤ布、14……口
金、18……口金、19……張り側クランプバ
ー、20……クランプ、25……端軸、29……
ねじりコイルばね、30……カラー、33……ボ
ルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸の両端部に固定され外周の一部が小径となる
    ように切欠かれた左右一対の円板状端板と、これ
    ら両側端板の大径部全周を軸方向に連結してこの
    端板に固定された薄肉円筒状の面板と、前記両側
    端板の一方の切欠き壁面間に支架され前記面板の
    表面を覆つて巻回される薄状体の一端に装着され
    た口金を着脱自在に保持する固定クランプバー
    と、前記両側端板の他方の切欠き段部間に回動自
    在に軸支され前記薄状体の他端に装着された口金
    を着脱自在に保持する張り側クランプバーと、こ
    の張り側クランプバーの端軸側に一端を固定され
    てこの端軸上に嵌装され他端をこの端軸上の遊装
    部材に固定されたねじりコイルばねであつて前記
    薄状体緊張のための前記遊装部材の回動を前記端
    軸側に伝達するねじりコイルばねと、前記張り側
    クランクバーを前記薄状体の緊張状態で前記端板
    に固定する固定手段とを設けたことを特徴とする
    枚葉輪転印刷機の紙受渡し胴。
JP10755882U 1982-07-15 1982-07-15 枚葉輪転印刷機の紙受渡し胴 Granted JPS5912637U (ja)

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JP10755882U JPS5912637U (ja) 1982-07-15 1982-07-15 枚葉輪転印刷機の紙受渡し胴

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Publication Number Publication Date
JPS5912637U JPS5912637U (ja) 1984-01-26
JPH0143227Y2 true JPH0143227Y2 (ja) 1989-12-15

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JP10755882U Granted JPS5912637U (ja) 1982-07-15 1982-07-15 枚葉輪転印刷機の紙受渡し胴

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