JPH0351156Y2 - - Google Patents

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JPH0351156Y2
JPH0351156Y2 JP1983014709U JP1470983U JPH0351156Y2 JP H0351156 Y2 JPH0351156 Y2 JP H0351156Y2 JP 1983014709 U JP1983014709 U JP 1983014709U JP 1470983 U JP1470983 U JP 1470983U JP H0351156 Y2 JPH0351156 Y2 JP H0351156Y2
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roller
cylinder
blanket cylinder
varnishing
paper
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は輸転印刷機の印刷ユニツトと排紙装置
との間や独立したニス塗り機内などに設けて印刷
後の紙の印刷面にニスを塗布する印刷物ニス塗り
装置に関するものである。
〔従来技術〕
輪転印刷機で印刷された紙の印刷面は、インキ
の乾きが遅いために爾後の工程において汚損し易
く、また枚葉紙の場合には排紙積載時に裏移りが
発生するので、これを防止するために乾燥装置を
印刷済の紙の搬送径路内に設けたり、あるいはこ
の箇所でスプレパウダを散布したりすることが行
なわれている。しかしながら乾燥装置は設備が大
掛りになり、また散粉の場合は紙がざらついて光
沢がなくなつたり、追刷り時に障害となつたりす
るので、これに代るものとして印刷紙面にニスを
塗布して汚損を防止し併せて紙面に光沢を与える
ことが、例えば本の表紙やカタログ、パンフレツ
トなど美麗さを要求される印刷物を主体にして実
施されている。
この種のニス塗り装置は独立したニス塗り機と
して設けられることもあるが、直接の作業時間は
もとより紙の積替えなどもあつて作業能率が悪い
ので、近年はこれを印刷機の排紙搬送径路内に設
けることが一般的に採用されている。そしてその
構造としては、印刷装置の版胴に装着された刷版
の表面に水を供給する給水装置と同じような配列
のローラ群を設け、ニス舟内に蓄えたニスをこの
ローラ群を介してゴム胴の表面に供給し、ゴム胴
と圧胴との間を通過する紙へゴム胴からニスを転
移させるようにしたものが多い。
しかしながら従来におけるこの種のニス塗り装
置の使用時と非使用時とにおけるゴム胴と着けロ
ーラとの着脱に関して次のような問題が発生す
る。すなわち、ニス塗り作業中、着けローラおよ
びゴム胴を含むニス塗り用のローラ群はすべて着
状態にあるが、紙のサイズ変更のニスの塗布範囲
を変えたり、あるいは厚紙へのニス塗りによるブ
ランケツトの沈みや摩耗のための塗布むらを除去
したりする場合には機械を停止させると同時にゴ
ム胴を圧胴と着けローラから離脱させる。そして
この作業中断時には、ブランケツトおよびブラン
ケツトと胴周面との間の中敷の交換および調整な
どのためにゴム胴だけは停止させて洗浄するが、
その他のローラを停止させるとニスが固化するの
で、着けローラを含む各ローラは着状態にして回
転させておかなければならない。さらに、調整後
運転再開時に直ちに適正な状態でニス塗りがなさ
れるようにするためには、ゴム胴の胴入れ前に着
けローラをゴム胴に対し着状態にしてゴム胴にニ
ス塗りし、調整結果を確認することが望ましい。
このように着けローラは、ニス塗り作業中はも
とより、ゴム胴の胴抜き時にもゴム胴に対して着
状態にする必要があり、さらにニス塗り装置を使
用しない通常の印刷時には、ゴム胴を脱状態にし
印刷紙を圧胴に添接させてニス塗りすることなく
通過させることが行なわれているが、この場合、
圧胴の爪に咥えられて圧胴とゴム胴との間を搬送
されるときに遠心力やばたつきにより印刷面がゴ
ム胴に接触して傷ついたり、未乾燥の絵柄がゴム
胴に転移してこれが後続する紙を汚したりすると
いう障害が発生し易い。したがつてこれを防止す
るためにはゴム胴を着状態にし着けローラを脱状
態にしてニス塗りなしの印刷作業をすることが望
ましい。
このように着けローラは、ゴム胴の着時と脱時
とにゴム胴に対して着脱両状態となる必要がある
が、従来の装置においては、これらの着脱条件を
満足してしかも構造の簡単なものが提案されてお
らず、前記ニス塗り装置の非使用時における紙汚
れ防止のためには、圧胴上に紙ガイドを設けた
り、エア吹きなどでゴム胴に紙が当らないように
したりすることが試みられているが、部品点数が
多くなり圧胴表面の洗浄時に邪魔になるという欠
点があつた。
〔考案の概要〕
本考案は以上のような点に鑑みなされたもの
で、着けローラからゴム胴に転移されたニスをゴ
ム胴と圧胴との間の印刷紙に塗布する印刷物ニス
塗り装置において、機台側に軸支されて着けロー
ラを軸支しこの着けローラを軸支する内周部の軸
芯と機台側に軸支される外周部の軸芯とを偏心さ
せた偏心軸受と、この偏心軸受を前記ゴム胴に対
する着けローラの着脱方向に回動させる駆動装置
とを設け、非ニス塗り印刷作業を、ゴム胴を圧胴
に対し着状態にし着けローラをゴム胴に対し脱状
態にして行うことを可能にすることにより、この
印刷作業時における紙汚れ防止等を図つた印刷物
ニス塗り装置を提供するものである。以下、本考
案の実施例を図面に基いて詳細に説明する。
〔実施例〕
第1図ないし第6図は本考案に係るニス塗り装
置の実施例を示し、第1図はこれを実施した4色
刷枚葉輪転印刷機の概要側面図、第2図は同じく
4色目の印刷ユニツトとニス塗りユニツトとの概
要側面図、第3図はニス塗り装置の側面図、第4
図はゴム胴、着けローラ近傍の展開断面図、第5
図は元ローラ、調量ローラ近傍の展開断面図、第
6図は各ローラの着脱装置を説明するために第3
図の対応箇所をフレームの外側から見た側面図で
ある。図において、印刷機1は給紙装置2と、4
色の印刷ユニツト3と、ニス塗りユニツト4、お
よび排紙装置5とを備えており、これら各装置は
別途に組立てられて接合されている。各印刷ユニ
ツト3には、周面に刷版が装着された版胴6と、
版面にインキを供給する図示しないインキ装置
と、湿し水を供給する給紙装置7とが設けられて
おり、版胴6にはインキと湿し水とで版面に形成
された画像が転写されるゴム胴8が対接されてい
る。各印刷ユニツト3には倍径の圧胴9がゴム胴
8に対接して配設しており、隣接する各圧胴9間
には、同じく倍径の渡し胴10が両圧胴9に対接
して設けられている。またニス塗りユニツト4に
も倍径の圧胴11が他の圧胴と同高位に設けられ
ており、この圧胴11と4色目の圧胴9との間に
も渡し胴12が配設されている。そして給紙装置
2の紙積台上に積載された紙13は、図示しない
サツカ装置で1枚ずつ吸引されて差板14上へ送
り出されたのち、スイング装置で1色目の圧胴9
の爪に咥え替えられ、このあと渡し胴10、圧胴
9とで交互に爪の咥え替えを行ないながら搬送さ
れる間にゴム胴8との間で4色の印刷が施され、
ニス塗りユニツト4の圧胴11の爪に咥えられて
周面に巻き付けられる。排紙装置5は圧胴11に
対接する排紙胴15およびこれと同軸上に固定さ
れた左右一対のスプロケツト16とを備えてお
り、左右の各スプロケツト16と排紙フレーム1
7前端部のスプロケツト18との間には多数の排
紙爪を一定間隔で備えた排紙チエーン19が張架
されている。そして圧胴11の爪に咥えられた紙
13は排紙チエーン19の排紙爪に咥え替えられ
て搬送され、搬送終端部で排紙爪から解放されて
紙積台20上に落下積載される。
概略以上のように構成された印刷機1のニス塗
りユニツト4には、以下説明するニス塗り装置2
1が設けられている。すなわち、左右のフレーム
22には、前記ゴム胴8と同径で周面にブランケ
ツトが巻かれたゴム胴23が、二重構造のころが
り軸受24と平軸受25とを介して軸支されてい
る。そしてこのゴム胴は原動側と駆動連結された
胴ギア26の回転により図に矢印Aで示す方向に
回転するとともに、前記両軸受24,25の外径
軸芯と胴軸芯とがそれぞれ図に符号t1,t2で示す
ように偏心されており、軸受25側に枢着された
レバー27をエアシリンダで往復動させることに
より圧胴11に対するゴム胴23の着脱が行なわ
れ、また軸受24に枢着されたレバー28をハン
ドルで往復動させることによりゴム胴23と圧胴
11との接触圧調節が行なわれるように構成され
ている。
一方、片側のフレーム22の外側に固定された
ブラケツト29には、直流可変モータ30が固定
支持されており、その軸にカツプリング31で直
結されたギアボツクス32は、同じくフレーム2
2の外側に固定されたブラケツト33に固定支持
されている。ギアボツクス32にはモータ直結軸
と直交して内部のベベルギアでこれと駆動連結さ
れた駆動ギア軸34が軸支されており、この駆動
ギア軸34には、フレーム22から突出するスタ
ツド35で回転を支持された駆動ギア36が固定
されている。フレーム22には駆動ギア36と噛
合う中間ギア37を回転自在に支持するギア軸3
8が軸受39を介して軸支されており、このギア
軸38のフレーム22内側突出軸受部には、他端
を反対側のフレーム22の軸受40に軸支された
元ローラ41の一端が回転自在に軸支されてい
る。元ローラ41はニス舟42に蓄えられたニス
43に浸されており、そのギア軸38近傍の鍔部
には元ローラギア44が固定されている。符号4
5,46で示すものは中間ギア37、元ローラギ
ア44とそれぞれ噛合して中間ギア37の回転を
元ローラ41に伝達するギアであつて、フレーム
22に嵌着された軸受47に軸支されたギア軸4
8に軸着されており、元ローラ41はこの駆動に
よつて図に矢印Bで示す方向に回転する。元ロー
ラ41の鍔部と軸受40との間、ならびにギア軸
38の鍔部と軸受39との間には、L字状に形成
されたローラアーム49,50がスラストベアリ
ングを介して遊装されており、ローラアーム4
9,50の一方の遊端部には、逆T字状に形成さ
れたT字アーム51がピン52によつて揺動自在
に枢着されている。左右のT字アーム51の一方
の遊端部には、図に符号t3で示すように軸受部を
偏心させた軸受53が回動調節自在に固定されて
おり、この軸受53には、弾性表面を有する調量
ローラ54が周面を元ローラ41の周面に対接さ
せて軸支されている。この調量ローラ54は、そ
の軸端部に固定されたギア55を前記元ローラギ
ア44に噛合させることにより、図に矢印Cで示
す方向に回転するとともに、ボルトを弛めて軸受
53を回動させることにより、元ローラ41に対
するニツプ圧が調節されるように構成されてい
る。また一方のローラアーム49とT字アーム5
1とは、図に符号t4で示す偏心部を一端に設けた
レバー56によつて連結されており、偏心部のピ
ン57を手動で回動させることにより調量ローラ
54を元ローラ41に対して着脱できるように構
成されている。符号58で示すものは、大径部5
8aと小径部58bとを備えたカムであつて、左
右のフレーム22間に軸架されたカム軸59の両
フレーム22近傍部に固定されており、そのカム
面にはT字アーム51の遊端部に図に符号t5で示
すように偏心調節自在に枢着されたころ60が対
接されている。フレーム22に植設されたスタツ
ド61には、回動調節自在なばね軸62が一端を
T字アーム51に枢着されて軸支されており、T
字アーム51はばね軸62上の圧縮コイルばね6
3によつてころ60をカム58に圧接させる方向
の回動力を付勢されている。カム軸59の一端に
固定されたレバー64の遊端部には、フレーム2
2側に一端を枢着されたエアシリンダ65のピス
トンロツド66が枢着されており、ピストンロツ
ド66を伸縮させることによりカム58が回動し
て、ころ60とT字アーム51を介し元ローラ4
1に対し調量ローラ54が着脱されるように構成
されている。
ゴム胴23の上方には、外径の軸芯と内径の軸
芯とを図に符号t6で示すように偏心させた偏心軸
受67が左右のフレーム22に軸支されており、
この偏心軸受67には、着ローラ68が周面をゴ
ム胴23の周面に対接させて軸支されている。片
方の偏心軸受67の鍔部に枢着された連結レバー
69の他端は、第4図側へ展開して示すようにフ
レーム22に軸支されたレバー軸70上のレバー
71に枢着されており、レバー軸70の一端に固
定されたレバー72には、フレーム22から突出
するスタツド73に枢着されたエアシリンダ74
のピストンロツド75の作用端が枢着されてい
る。そしてエアシリンダ74のピストンロツド7
5を伸縮させることにより、連結レバー69等を
介し偏心軸受67が回動して着ローラ68がゴム
胴23に対し着脱されるように構成されている。
偏心軸受67の外周突出部に枢着された連結レバ
ー69の他端は、第4図側へ展開して示すように
フレーム22に軸支されたレバー軸70上のレバ
ー71に枢着されており、レバー軸70の一端に
固定されたレバー72には、フレーム22から突
出するスタツド73に枢着されたエアシリンダ7
4のピストンロツド75の作用端が枢着されてい
る。そしてエアシリンダ74のピストンロツド7
5を伸縮させることにより、連結レバー69等を
介して偏心軸受67が回動して着ローラ68がゴ
ム胴23に対して着脱されるように構成されてい
る。なお、第6図に符号76で示すものはフレー
ム22側のブラケツトに固定されレバー軸70を
フレーム22の外側で軸支する軸受である。偏心
軸受67の連結レバー69枢着部と円周方向へ位
相を違えた他の突出端部には、ころ軸77が割締
めによつて回動調節自在に固定されており、この
ころ軸77の軸芯と図に符号t7で示すだけ偏心し
た偏心部にはボールベアリングからなるころ78
の内輪が固定されている。符号79で示すもの
は、左右のフレーム22に軸受80を介して軸支
されたカム軸であつて、第6図に示すようにカム
軸79ところ78および着けローラ68の軸芯が
ほゞ直角三角形をなすようにカム軸79の位置が
設定されている。カム軸79には、大径部81a
と、小径部81bとからなる外周カム面を備えた
カム81が割締めによつて固定されており、換言
すればカム81はカム軸79を介して偏心軸受8
0に回動自在に支持されている。カム軸79の突
出端部にはレバー82が割締めによつて固定され
ており、その遊端部にはフレーム22にスタツド
83を介して枢支されたエアシリンダ84のピス
トンロツド85の作用端が枢着されている。この
ような着けローラ68の着脱機構において、エア
シリンダ74のピストンロツド75が収縮する方
向、すなわち偏心軸受67が第6図の時計方向へ
回動する方向がゴム胴23に対する着けローラ6
8の脱方向であり、このとき着けローラ68が調
量ローラ54との芯間距離をほゞ一定に保つて着
脱されるように偏心軸受67の偏心方向が設定さ
れている。また、第6図に示す位置においては、
ゴム胴23と着けローラ68とが共に着状態にあ
つてこのときエアシリンダ84のピストンロツド
が収縮しており、カム81の大径部81aがころ
78に対接していてころ78はエアシリンダ74
の空気圧で付勢されてカム81に圧接されてい
る。さらに第6図に示す位置からゴム胴23が胴
抜きされたのち着けローラ68をゴム胴23に対
し着状態にする場合は、エアシリンダ84のピス
トンロツド85を伸長させてカム81を反時計方
向へ回動させるところ78がエアシリンダ74の
付勢によつてカム81の小径部81bに圧接さ
れ、着けローラ68がゴム胴23に対して着状態
となる。すなわち、ゴム胴23の着脱各位置にお
いて着けローラ68はカム81の大径部81aと
小径部81bとでゴム胴23に対する接触圧を規
制される。符号89で示すものはフレーム22側
のスタツド90に螺入された脱位置ストツパであ
つて、ゴム胴23が着位置にあるときにエアシリ
ンダ74のピストンロツド75を収縮させること
により偏心軸受67がこのストツパ89に当接す
るまで回動して着位置にあるゴム胴23に対する
着けローラ68の脱位置が規制されるように構成
されている。また91はレバー82を当接させて
カム81の両回動限を規制するストツパであつて
偏心回動により規制位置が調節されるように構成
されている。さらに着けローラ68には、ライダ
ローラ92がフレーム22側のピン93で枢支さ
れたアーム94に支持されて圧接されており、カ
ム95を図示しないハンドルで回動させることに
よりアーム94が揺動して着けローラ68に対し
着脱されるように構成されている。
次に前記モータ30、胴ギア26と着けローラ
68との間の回転駆動機構について説明する。モ
ータ30近傍におけるフレーム22に固定された
軸受96には、フレーム22から突出するブラケ
ツト97で他端を軸支されたクラツチ軸98の一
端が軸支されており、このクラツチ軸98上には
前記駆動ギア36と噛合してモータ30側の回転
をクラツチ軸98に伝達するギア99が固定され
ている。また、クラツチ軸98上の一方向クラツ
チ100(後述)に固定されたクラツチギア10
1は、着けローラ68の軸端部に固定された着け
ローラギア102と噛合している。そして一方向
クラツチ100は回転を一方向へのみ伝達する従
来周知の構造を有するものであつて、本装置にお
いては着けローラ68が被駆動側となり、モータ
30側の回転のみが着けローラ68に伝達される
ように構成されている。さらに、着けローラ68
の軸端部にも同じ構造の一方向クラツチ103が
装着されており、これに固定されたクラツチギア
104は前記ゴム胴23の胴ギア26と噛合して
いる。そして、一方向クラツチ103は同じく着
けローラ68側が被駆動側であつて、ゴム胴23
側の回転のみが着けローラ68に伝達されるよう
に構成されている。このように着けローラ68は
モータ30側とゴム胴23側との両方から一方向
クラツチ100,103を介して回転駆動される
が両方の一方向クラツチ100,103が同時に
回転する伝達することがなく、駆動側回転の速い
いずれか一方の一方向クラツチが回転を伝達し遅
い方が空転するように構成されている。
以上のように構成されたニス塗り装置21の動
作を説明する。ニス塗り作業を行なう場合にはニ
ス塗り装置21のモータ30を始動させエアシリ
ンダ65によりカム58を回動させると、カム5
8の小径部58bにころ60が対向し圧縮コイル
ばね63の弾発力により調量ローラ54が元ロー
ラ41と着けローラ68に対して圧接される。こ
のときエアシリンダ74のピストンロツド75が
伸長していて偏心軸受67のころ78がカム81
の大径部81aに圧接されており、着けローラ6
8が着位置にあるが、ゴム胴23が脱位置にある
ので、着けローラ68とゴム胴23とは離間して
いる。このときモータ30の回転はギアボツクス
32内のベベルギアと、ギア36,37,45,
46,44,55を介して元ローラ41と調量ロ
ーラ54とに伝達され、またギア46,99と一
方向クラツチ100およびギア101,102を
介して着けローラ68へ伝達される。ゴム胴23
は圧胴11から離間して停止している。このよう
にして各ローラが回転することによりニス舟42
内のニス43は、元ローラ41で引き上げられ、
調量ローラ54の接触圧によつて膜厚が調節され
たのち着けローラ68に転移して元ローラ41と
の間を循環する。そこで本機を回転させて給紙装
置2で紙13を差板14上へ供給すると、紙13
が搬送されるとともに、印刷ユニツト3のゴム胴
8が胴入れされ、紙13にはゴム胴8と圧胴9と
の間で4色の印刷が施されて印刷後の紙13はニ
ス塗りユニツト4へ向う。紙13がニス塗りユニ
ツト4に達すると、タイミング規正装置からの指
令により偏心の平軸受25が回動してゴム胴23
が胴入れされ、圧胴11と着けローラ68とに圧
接される。したがつて着ローラ68と元ローラ4
1との間で循環していたニスがゴム胴23に転移
してゴム胴23と圧胴11との間を搬送される紙
13に塗付される。ニス塗りされた紙13は排紙
チエーン19で搬送されて紙積台20上に積載さ
れる。そしてこのゴム胴23の胴入れ状態におい
て、着けローラ68へはモータ30側から一方向
クラツチ100を介しての回転伝達が続けられて
おり、またゴム胴23の胴入れによつてゴム胴2
3側の回転もギア26,104と一方向クラツチ
103とを介して着けローラ68に伝達されてい
るが、ゴム胴23側の回転の方がモータ30側の
回転より速いので、回転は一方向クラツチ103
によつてのみ伝達され、他方の一方向クラツチ1
00は空転している。
このようなニス塗り動作における着けローラ6
8の着脱動作ならびにゴム胴23に対する接触圧
の調節について説明する。前述したようにニス塗
り作業中、ゴム胴23は圧胴11と着けローラ6
8に対して胴入れされている。このときカム81
は大径部81aをころ78に対向させており、ま
たエアシリンダ74のピストンロツド75は収縮
して空気圧で伸長方向に付勢されている。したが
つてころ78はカム81の大径部81aに圧接さ
れており、これによつて偏心軸受67の回動が規
制されることによりゴム胴23に対する着けロー
ラ68の接触圧が規制されている。そして、前述
したようにゴム胴23のブランケツトが沈んだり
してニス厚が不均一になつた場合などには、機械
を停止させてむら取り作業を行なう。この場合印
刷ユニツト3のゴム胴8が胴抜きされると同時に
ニス塗り装置21のゴム胴23も圧胴11および
着けローラ68に対して胴抜きされる。胴抜きさ
れても胴ギア26とギア104とは噛合してお
り、またモータ30も回転を続けているがゴム胴
23側の方が高速で回転しているから、着けロー
ラ68は一方向クラツチ103を介してゴム胴側
23から駆動され続ける。また、元ローラ41、
調量ローラ54もモータ30側から駆動されて回
転を続けているので、ニスはニス舟42と着けロ
ーラ68との間で循環し、固化することがない。
このときころ78は引続きカム81の大径部に圧
接されていて着けローラ68とゴム胴23とが離
間している。そこで本機を停止させてゴム胴23
を洗浄したのち、ブランケツトの中敷の調節等に
よつてむら取り作業を行なう。作業後、本機を回
転させエアシリンダ84を作動させてピストンロ
ツド85を伸長させると、カム81が第6図の反
時計方向へほゞ90°回動するが、このとき偏心軸
受67もエアシリンダ74のピストンロツド75
が伸長することによつて回動し始め、ころ78が
カム81の小径部81bに圧接されるまで回動す
る。したがつて着けローラ68は、脱位置にある
ゴム胴23に対して着状態となり、循環中のニス
がゴム胴23に転移する。この状態でゴム胴23
に対するニスの付着状態を目視等によつて観察
し、むら取り作業の結果を確認する。確認後、給
紙を再開して紙13がゴム胴23に達すると、タ
イミング規正装置からの指令によつて両方のエア
シリンダ74,84が所定のタイミングで作動
し、ころ78がカム81の大径部81aに圧接さ
れるとともにゴム胴23が胴入される。したがつ
て、着けローラ68はカム81ところ78とで設
定された接触圧でゴム胴23に圧接され、給紙停
止前のニス塗り状態に復帰する。
次にニス塗りなしの印刷作業を行なう場合に
は、印刷ユニツト3のゴム胴8を胴入れするとと
もにニス塗り装置21のゴム胴23を洗浄後胴入
れし、印刷後の紙13をゴム胴23と圧胴11と
で挟持して搬送する。このとき着けローラ68が
着状態であるとゴム胴23にニスが転移するので
これを脱状態にしなければならない。そこで運転
に先だちエアシリンダ74のピストンロツドを、
ゴム胴23の胴入れ、着けローラ68の着位置よ
りもさらに収縮させると、偏心軸受67がころ7
8をカム81から離間させる方向へ回動し、つの
部が脱位置ストツパ89に当接して回動が規制さ
れる。したがつて偏心軸受67の偏心作用により
着けローラ68がゴム胴23から離間するが、着
けローラ68がほゞ調量ローラの軸芯を中心にし
て回動することにより、着けローラ68へのニス
の転移が続けられる。この状態で印刷作業を行な
うことにより、搬送される紙がばたつかず、また
印刷インキがゴム胴23に転移しても後続する紙
13へは印刷装置と同じくゴム胴23の同位置が
対接するので、紙が汚れることがないし、絵柄が
着けローラ68等のローラに逆転移することもな
い。さらにニスはニス舟42と着けローラ68と
の間で循環しているので固化しない。
なお、前記ニス塗り作業においてゴム胴23に
対する着けローラ68の接触圧は、カム81のカ
ム軸79を軸支する偏心軸受80をハンドル88
で回動させることによつて調節される。すなわち
この回動によつてカム81ところ78との芯間距
離が変化することにより調節されるが、この場合
1個のカム81を移動させることにより、ゴム胴
23の胴入れ時における着けローラ68の接触圧
と、胴抜き時における着けローラ68の接触圧と
を同時に調節することができる。しかしながら着
けローラ68の接触圧調節手段すなわち着けロー
ラ68の着位置をゴム胴23の着脱両位置で規制
する手段は上記のような偏心軸受80を用いた構
造に限定するものではない。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように、本考案によ
れば、着けローラからゴム胴に転移されたニスを
ゴム胴と圧胴との間の印刷紙に塗布する印刷物ニ
ス塗り装置において、機台側に軸支されて着けロ
ーラを軸支しこの着けローラを軸支する内周部の
軸芯と機台側に軸支される外周部の軸芯とを偏心
させた偏心軸受と、この偏心軸受を前記ゴム胴に
対する着けローラの着脱方向に回動させる駆動装
置とを設け、ゴム胴を圧胴に対し着状態にして行
う非ニス塗り印刷作業を、着けローラをゴム胴に
対し脱状態にして行うことを可能にしたことによ
り、ゴム胴を脱状態にして行つていた従来のよう
なばたつき等による紙の汚れを完全に防止するこ
とができ、印刷絵柄の逆転移がなくて印刷物の品
質向上と損紙発生量の減少を計ることができると
ともに、圧胴周辺に紙あばれ防止用の部材を設け
る必要がなくなり部品点数の削減と圧胴洗浄の作
業性向上を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案に係る印刷物ニス
塗り装置の実施例を示し、第1図はこれを実施し
た4色刷枚葉輪転印刷機の概要側面図、第2図は
同じく4色目の印刷ユニツトとニス塗りユニツト
との概要側面図、第3図はニス塗り装置の側面
図、第4図はゴム胴、着けローラ近傍の展開断面
図、第5図は元ローラ、調量ローラ近傍の展開断
面図、第6図は各ローラの着脱装置を説明するた
めに第3図の対応箇所をフレームの外側から見た
側面図である。 13……紙、21……印刷物ニス塗り装置、2
3……ゴム胴、43……ニス、67……偏心軸
受、68……着けローラ、74……エアシリン
ダ、78……ころ、81……カム、81a……大
径部、81b……小径部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 着けローラ68からこの着けローラ68が対接
    するゴム胴23に転移されたニス43を、このゴ
    ム胴23と圧胴11との間の印刷紙13に塗布す
    る印刷物ニス塗り装置21において、機台側に軸
    支されて前記着けローラ68を軸支しこの着けロ
    ーラ68を軸支する内周部の軸芯と機台側に軸支
    された外周部の軸芯とを偏心させた偏心軸受67
    と、この偏心軸受67を前記ゴム胴23に対する
    前記着けローラ68の着脱方向に回動させる駆動
    装置74とを備え、ニス塗りを行わない印刷を、
    前記ゴム胴23を前記圧胴11に対し着状態にし
    前記着けローラ68を前記ゴム胴23に対し脱状
    態にして行うことを可能にしたことを特徴とする
    印刷物ニス塗り装置。
JP1470983U 1983-02-03 1983-02-03 印刷物ニス塗り装置 Granted JPS59122233U (ja)

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JPS5114925A (ja) * 1974-07-29 1976-02-05 Shibata Tokuhito Jinzofunensoshokusekizaino seizoho
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