JPH0312510Y2 - - Google Patents
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- JPH0312510Y2 JPH0312510Y2 JP4223982U JP4223982U JPH0312510Y2 JP H0312510 Y2 JPH0312510 Y2 JP H0312510Y2 JP 4223982 U JP4223982 U JP 4223982U JP 4223982 U JP4223982 U JP 4223982U JP H0312510 Y2 JPH0312510 Y2 JP H0312510Y2
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- Japan
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- paper
- cylinder
- brush
- cam
- shaft
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Landscapes
- Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は枚葉輪転印刷機において紙端を爪で咥
えられた紙の紙尻側非保持部があばれるのを防止
する装置に関するものである。
えられた紙の紙尻側非保持部があばれるのを防止
する装置に関するものである。
枚葉輪転印刷機にはオフセツト印刷機,凹版印
刷機,ドライオフセツト凹版印刷機,検査印刷機
など多くの機種があるが、これらはいずれも印刷
胴群とインキ装置とを有する印刷装置と、その前
後の給紙装置および排紙装置とを備えており、検
査印刷機には、この他に検査胴と検査機構とを備
えた検査装置が設けられている。そして、給紙装
置によつて一枚ずつ送り出された紙は、印刷胴や
検査胴および搬送チエーンの爪と爪との間で紙端
部を咥え替えられながら搬送される。
刷機,ドライオフセツト凹版印刷機,検査印刷機
など多くの機種があるが、これらはいずれも印刷
胴群とインキ装置とを有する印刷装置と、その前
後の給紙装置および排紙装置とを備えており、検
査印刷機には、この他に検査胴と検査機構とを備
えた検査装置が設けられている。そして、給紙装
置によつて一枚ずつ送り出された紙は、印刷胴や
検査胴および搬送チエーンの爪と爪との間で紙端
部を咥え替えられながら搬送される。
ところがこのような枚葉輪転印刷機において
は、咥え替え後に胴周へ巻き付けられる紙の拳動
について問題があつた。すなわち、第1図はオフ
セツト印刷機を例にとつて示す説明図であつて、
前段部のスイング装置や渡し胴などの爪から圧胴
1の爪2に咥え替えられた紙3は、矢印方向に回
転する圧胴1とゴム胴4との間を通過して圧胴1
の周面に巻き付けられ、紙3のゴム胴4側表面に
は、ゴム胴4上の画像が転写されて印刷が施され
る。ところが、図に示すように爪2による紙3の
咥え端が両胴1,4の接触点を過ぎた状態では、
紙3の後半部が何物にも保持されていないため
に、印刷のための両胴1,4間の印圧が紙3に加
えられながら両胴1,4が高速回転すると、紙3
は両胴1,4によつて紙尻方向へしごかれるとと
もに、遠心力で振り廻されて浮き上り、周面から
30〜50mmのところをばたつきながら通過する。し
たがつて紙3の一部がゴム胴4の周面に接触し、
紙3にインキが付着して汚れたり、画像の一部が
転写されたりする。これがゴム胴4の周面に紙3
がぴつたり添接した状態での付着であれば問題な
いが、図のようにばたついた状態で付着すると、
この付着したインキによる絵柄とこのあと正規に
転写される絵柄とがわずかにずれて2重に印刷さ
れてしまう。以上は印刷胴の場合であるが、検査
胴の場合には、胴周面に巻き付けられた紙を検査
機構で検査することになるので、この紙が第1図
に示すようにばたつくと、検査精度が著しく低下
し、誤動作の原因となることが多い。
は、咥え替え後に胴周へ巻き付けられる紙の拳動
について問題があつた。すなわち、第1図はオフ
セツト印刷機を例にとつて示す説明図であつて、
前段部のスイング装置や渡し胴などの爪から圧胴
1の爪2に咥え替えられた紙3は、矢印方向に回
転する圧胴1とゴム胴4との間を通過して圧胴1
の周面に巻き付けられ、紙3のゴム胴4側表面に
は、ゴム胴4上の画像が転写されて印刷が施され
る。ところが、図に示すように爪2による紙3の
咥え端が両胴1,4の接触点を過ぎた状態では、
紙3の後半部が何物にも保持されていないため
に、印刷のための両胴1,4間の印圧が紙3に加
えられながら両胴1,4が高速回転すると、紙3
は両胴1,4によつて紙尻方向へしごかれるとと
もに、遠心力で振り廻されて浮き上り、周面から
30〜50mmのところをばたつきながら通過する。し
たがつて紙3の一部がゴム胴4の周面に接触し、
紙3にインキが付着して汚れたり、画像の一部が
転写されたりする。これがゴム胴4の周面に紙3
がぴつたり添接した状態での付着であれば問題な
いが、図のようにばたついた状態で付着すると、
この付着したインキによる絵柄とこのあと正規に
転写される絵柄とがわずかにずれて2重に印刷さ
れてしまう。以上は印刷胴の場合であるが、検査
胴の場合には、胴周面に巻き付けられた紙を検査
機構で検査することになるので、この紙が第1図
に示すようにばたつくと、検査精度が著しく低下
し、誤動作の原因となることが多い。
このように各種の障害が発生するので、従来、
両胴の接触部手前にブラシを設け、これをばたつ
こうとする紙に添接させて押えるようにすること
が提案されたが、第1図で明らかなように、爪2
の爪先部が紙面よりも高いので、ブラシが爪2で
周期的に弾かれることになり、ブラシの耐久性が
きわめて低く絶えず交換を要するという不具合が
あつた。
両胴の接触部手前にブラシを設け、これをばたつ
こうとする紙に添接させて押えるようにすること
が提案されたが、第1図で明らかなように、爪2
の爪先部が紙面よりも高いので、ブラシが爪2で
周期的に弾かれることになり、ブラシの耐久性が
きわめて低く絶えず交換を要するという不具合が
あつた。
本考案は以上のような点に鑑みなされたもの
で、胴周部の搬送紙面に毛先を添接させて胴軸方
向に延びるブラシを回動自在なブラシ軸に支持さ
せるとともに、このブラシ軸に固定したカムレバ
ー遊端部のころを胴軸上のカムのカム面にばね部
材で圧接させ、胴の回転にしたがつてブラシを紙
面に着脱させるように構成することにより、必要
時のみブラシを紙面に添接させて紙あばれを防止
するとともに、不必要時にはブラシを紙面から離
間させて爪などの当接によるブラシの摩耗防止を
計つた枚葉輪転印刷機における胴周部の紙あばれ
防止装置を提供するものである。以下、本考案の
実施例を図面に基いて詳細に説明する。
で、胴周部の搬送紙面に毛先を添接させて胴軸方
向に延びるブラシを回動自在なブラシ軸に支持さ
せるとともに、このブラシ軸に固定したカムレバ
ー遊端部のころを胴軸上のカムのカム面にばね部
材で圧接させ、胴の回転にしたがつてブラシを紙
面に着脱させるように構成することにより、必要
時のみブラシを紙面に添接させて紙あばれを防止
するとともに、不必要時にはブラシを紙面から離
間させて爪などの当接によるブラシの摩耗防止を
計つた枚葉輪転印刷機における胴周部の紙あばれ
防止装置を提供するものである。以下、本考案の
実施例を図面に基いて詳細に説明する。
本実施例は本考案を検査輪転印刷機に実施した
例を示し、第2図はこれを実施した印刷機の概要
側面図、第3図は紙あばれ防止装置の展開側断面
図、第4図は第3図のAA断面図、第5図は第3
図のBB断面図、第6図は第3図のC視拡大正面
図である。図において、検査輪転印刷機11は、
給紙装置12と、検査装置13と、印刷装置14
および排紙装置15を備えており、給紙装置12
には、前工程で絵柄が印刷された紙幣等の紙16
を積載してその減量により自動的に上昇する紙積
台17が設けられている。また、検査装置13の
上端部には給紙装置12によつて差板18上へ1
枚ずつ送り出された紙16を咥えて揺動するスイ
ング19が配設されており、その下方には一対の
検査胴20,21が、互に周面を対接させて回転
自在に軸架されている。これらの検査胴20,2
1の外周切欠部内には、カム機構で開閉する複数
個の爪が軸方向に並列して設けられており、スイ
ング19の揺動によつて搬送された紙16を咥え
替えたのち、第1図の矢印方向への胴回転により
紙16を胴20,21の周面へ巻き付けながら搬
送するように構成されている。また、各検査胴2
0,21の周面近傍には、搬送される紙16の表
裏両面の絵柄を検査し不正紙を検出して信号を発
する検査機構22,23がそれぞれ配設されてい
る。検査胴21の斜め下方に渡し胴24を介して
配設された紙取胴25と同軸上には、左右一対の
スプロケツト26が軸着されており、このスプロ
ケツト26と、印刷装置14の給紙胴27と同軸
上の一対のスプロケツト28との間には、図に矢
印で示す方向に走行する搬送チエーン29が張架
されている。
例を示し、第2図はこれを実施した印刷機の概要
側面図、第3図は紙あばれ防止装置の展開側断面
図、第4図は第3図のAA断面図、第5図は第3
図のBB断面図、第6図は第3図のC視拡大正面
図である。図において、検査輪転印刷機11は、
給紙装置12と、検査装置13と、印刷装置14
および排紙装置15を備えており、給紙装置12
には、前工程で絵柄が印刷された紙幣等の紙16
を積載してその減量により自動的に上昇する紙積
台17が設けられている。また、検査装置13の
上端部には給紙装置12によつて差板18上へ1
枚ずつ送り出された紙16を咥えて揺動するスイ
ング19が配設されており、その下方には一対の
検査胴20,21が、互に周面を対接させて回転
自在に軸架されている。これらの検査胴20,2
1の外周切欠部内には、カム機構で開閉する複数
個の爪が軸方向に並列して設けられており、スイ
ング19の揺動によつて搬送された紙16を咥え
替えたのち、第1図の矢印方向への胴回転により
紙16を胴20,21の周面へ巻き付けながら搬
送するように構成されている。また、各検査胴2
0,21の周面近傍には、搬送される紙16の表
裏両面の絵柄を検査し不正紙を検出して信号を発
する検査機構22,23がそれぞれ配設されてい
る。検査胴21の斜め下方に渡し胴24を介して
配設された紙取胴25と同軸上には、左右一対の
スプロケツト26が軸着されており、このスプロ
ケツト26と、印刷装置14の給紙胴27と同軸
上の一対のスプロケツト28との間には、図に矢
印で示す方向に走行する搬送チエーン29が張架
されている。
印刷装置14には、周面に番号器と印章用版と
がそれぞれ装着された版胴30,31が上下に配
設されており、中央部に設けられた圧胴32に
は、これら両版胴30,31と前記給紙胴27と
が対接されている。符号33,34で示すもの
は、圧胴32に順次対接された渡し胴であつて、
渡し胴34に対接する排紙胴35と同軸上の左右
一対のスプロケツト36と、排紙装置15のスプ
ロケツト37との間には、図に矢印で示す方向に
走行する排紙チエーン38が張架されている。
がそれぞれ装着された版胴30,31が上下に配
設されており、中央部に設けられた圧胴32に
は、これら両版胴30,31と前記給紙胴27と
が対接されている。符号33,34で示すもの
は、圧胴32に順次対接された渡し胴であつて、
渡し胴34に対接する排紙胴35と同軸上の左右
一対のスプロケツト36と、排紙装置15のスプ
ロケツト37との間には、図に矢印で示す方向に
走行する排紙チエーン38が張架されている。
排紙装置15には、排紙チエーン38から解放
されて落下する紙16を積載する紙積台39,4
0が前後に配設されており、また、スプロケツト
37の下方には、検査機構22,23からの不正
紙検出信号によつて排紙方向を切替えられて排出
される不正紙やその他の抜取り紙などを受ける排
紙受け41が設けられている。
されて落下する紙16を積載する紙積台39,4
0が前後に配設されており、また、スプロケツト
37の下方には、検査機構22,23からの不正
紙検出信号によつて排紙方向を切替えられて排出
される不正紙やその他の抜取り紙などを受ける排
紙受け41が設けられている。
概略以上のように構成された検査輪転印刷機1
1には、全体を符号42で示す紙あばれ防止装置
が、検査装置13と印刷装置14とにそれぞれ設
けられており、以下、印刷装置14に設けられた
ものについて説明する。前記圧胴32は、左右の
フレーム43,44に軸受45を介して軸支され
ており、その一方の軸端部には、大径部46aと
小径部46bとを有するカム面を周面に備えたブ
ラシ着脱用カム46が、フレーム43に隣接して
軸着されている。一方、図に矢印D,Eでそれぞ
れ示す方向に回転する圧胴32と版胴30との回
転喰込み部近傍には、胴軸方向と平行するブラシ
軸47が、ブツシユ48を介し左右のフレーム4
3,44に回動自在に軸支されており、このブラ
シ軸47上には、ブラシ49が設けられている。
ブラシ49は、圧胴32とほぼ同長に形成されて
ブラシ軸47に固定されたホルダ50と、このホ
ルダ50に着脱自在に保持されたこれとほぼ同長
のブラシ本体51とで形成されており、ブラシ軸
47と一体となつて回動するように構成されてい
る。また、ブラシ軸47の一端には、遊端部にこ
ろ52が枢着されたカムレバー53がフレーム4
3に隣接して固定されており、ころ52は、カム
46のカム面に対接されている。カムレバー53
の中央部に一端を枢着さればね軸54の他端は、
フレーム43に植設されたフランジ付スタツド5
5の軸孔に摺動自在に軸支されており、スタツド
55とばね軸54の段部との間には、ころ52を
カム46のカム面へ圧接させる方向の回動力をカ
ムレバー53に付与する圧縮コイルばね56が介
装されている。そして、ころ52がカム46の小
径部46bに対接したときには、ブラシ本体51
の毛先が圧胴32上の紙16の面に添接し、また
大径部46aに対接したときには紙16の面から
離間するように構成されている。さらに、操作側
のフレーム44には、カラー57と着脱カム58
とで軸方向への移動を規制された操作軸59が、
ブラシ軸47の上方に位置して回動自在に軸支さ
れており、その外端部には、回動操作用の操作レ
バー60が軸着されている。前記着脱カム58
は、操作軸59の軸芯に対して偏心する円形のカ
ム面を有しており、その最大半径部には、切溝6
1が設けられている。62は、ブラシ軸47に軸
着されて遊端部のころ63を着脱カム58のカム
面に対接させたカムレバーであつて、前記圧縮コ
イルばね56によりころ63をカム面に圧接させ
る方向の回動力を付与されている。そして、操作
レバー60でカム58を切溝61がころ63と係
合するまで回動させることにより、前記カム46
の回動にかかわらず常時ブラシ49の毛先が紙面
から離間するように構成されている。
1には、全体を符号42で示す紙あばれ防止装置
が、検査装置13と印刷装置14とにそれぞれ設
けられており、以下、印刷装置14に設けられた
ものについて説明する。前記圧胴32は、左右の
フレーム43,44に軸受45を介して軸支され
ており、その一方の軸端部には、大径部46aと
小径部46bとを有するカム面を周面に備えたブ
ラシ着脱用カム46が、フレーム43に隣接して
軸着されている。一方、図に矢印D,Eでそれぞ
れ示す方向に回転する圧胴32と版胴30との回
転喰込み部近傍には、胴軸方向と平行するブラシ
軸47が、ブツシユ48を介し左右のフレーム4
3,44に回動自在に軸支されており、このブラ
シ軸47上には、ブラシ49が設けられている。
ブラシ49は、圧胴32とほぼ同長に形成されて
ブラシ軸47に固定されたホルダ50と、このホ
ルダ50に着脱自在に保持されたこれとほぼ同長
のブラシ本体51とで形成されており、ブラシ軸
47と一体となつて回動するように構成されてい
る。また、ブラシ軸47の一端には、遊端部にこ
ろ52が枢着されたカムレバー53がフレーム4
3に隣接して固定されており、ころ52は、カム
46のカム面に対接されている。カムレバー53
の中央部に一端を枢着さればね軸54の他端は、
フレーム43に植設されたフランジ付スタツド5
5の軸孔に摺動自在に軸支されており、スタツド
55とばね軸54の段部との間には、ころ52を
カム46のカム面へ圧接させる方向の回動力をカ
ムレバー53に付与する圧縮コイルばね56が介
装されている。そして、ころ52がカム46の小
径部46bに対接したときには、ブラシ本体51
の毛先が圧胴32上の紙16の面に添接し、また
大径部46aに対接したときには紙16の面から
離間するように構成されている。さらに、操作側
のフレーム44には、カラー57と着脱カム58
とで軸方向への移動を規制された操作軸59が、
ブラシ軸47の上方に位置して回動自在に軸支さ
れており、その外端部には、回動操作用の操作レ
バー60が軸着されている。前記着脱カム58
は、操作軸59の軸芯に対して偏心する円形のカ
ム面を有しており、その最大半径部には、切溝6
1が設けられている。62は、ブラシ軸47に軸
着されて遊端部のころ63を着脱カム58のカム
面に対接させたカムレバーであつて、前記圧縮コ
イルばね56によりころ63をカム面に圧接させ
る方向の回動力を付与されている。そして、操作
レバー60でカム58を切溝61がころ63と係
合するまで回動させることにより、前記カム46
の回動にかかわらず常時ブラシ49の毛先が紙面
から離間するように構成されている。
全体を符号64で示すものは、圧胴32の外周
切欠き部65内に設けられた咥え爪装置であつ
て、胴全長にわたる爪軸65上に並設された複数
個の爪66を備えており、切欠き部65の壁面に
は、爪66との間で紙16を咥える爪台67が装
着されている。また、爪66は、爪ばね68によ
つて爪先を爪台に圧接させる方向の回動力を付与
されている。
切欠き部65内に設けられた咥え爪装置であつ
て、胴全長にわたる爪軸65上に並設された複数
個の爪66を備えており、切欠き部65の壁面に
は、爪66との間で紙16を咥える爪台67が装
着されている。また、爪66は、爪ばね68によ
つて爪先を爪台に圧接させる方向の回動力を付与
されている。
なお、紙あばれ防止装置42は、これとほぼ同
構成のものが、検査胴20,21の上方にも設け
られている。
構成のものが、検査胴20,21の上方にも設け
られている。
以上のように構成された検査輪転印刷機の動作
を説明する。絵柄が印刷されて紙積台17上に積
載された紙16は、給紙装置12によつて差板1
8上へ1枚ずつ送り出され、スイング19に咥え
られてその揺動により搬送されたのち検査胴20
の爪に咥え替えられる。この紙16は検査胴2
0,21、渡し胴24と紙取胴25と経て搬送チ
エーン29により印刷装置14へ向つて搬送さ
れ、圧胴32の咥え爪装置64に咥え替えられて
搬送される。そして、紙16は、圧胴32と版胴
30,31との間を通過するときに表面へ番号と
印章の印刷が施され、渡し胴33,34と排紙胴
35を経て排紙チエーン38で排紙装置15へ向
つて搬送される。搬送された紙16は、排紙チエ
ーン38から解放されて落下し、紙積台39と4
0とへ所定量ごとに切替えられて交互に積載され
る。そして、紙16の表面および裏面の不良箇所
を検出機構22,23が検出して信号を発する
と、この信号によつて所定のタイミング後に版胴
30,31が圧胴32から離間し、不正紙には番
号と印章の印刷が行なわれない。また、この信号
によりさらに遅れたタイミングで排紙チエーン3
8の爪開放位置が切替えられ、不正紙は排紙受け
41上へ排紙される。
を説明する。絵柄が印刷されて紙積台17上に積
載された紙16は、給紙装置12によつて差板1
8上へ1枚ずつ送り出され、スイング19に咥え
られてその揺動により搬送されたのち検査胴20
の爪に咥え替えられる。この紙16は検査胴2
0,21、渡し胴24と紙取胴25と経て搬送チ
エーン29により印刷装置14へ向つて搬送さ
れ、圧胴32の咥え爪装置64に咥え替えられて
搬送される。そして、紙16は、圧胴32と版胴
30,31との間を通過するときに表面へ番号と
印章の印刷が施され、渡し胴33,34と排紙胴
35を経て排紙チエーン38で排紙装置15へ向
つて搬送される。搬送された紙16は、排紙チエ
ーン38から解放されて落下し、紙積台39と4
0とへ所定量ごとに切替えられて交互に積載され
る。そして、紙16の表面および裏面の不良箇所
を検出機構22,23が検出して信号を発する
と、この信号によつて所定のタイミング後に版胴
30,31が圧胴32から離間し、不正紙には番
号と印章の印刷が行なわれない。また、この信号
によりさらに遅れたタイミングで排紙チエーン3
8の爪開放位置が切替えられ、不正紙は排紙受け
41上へ排紙される。
以上のようにして行なわれる印刷作業において
は、前述したように、圧胴32の咥え爪装置64
が紙16を咥えて圧胴32と版胴30との接触点
を過ぎると、紙16の後半部が無保持状態である
から両胴30,32の印圧によつてしごかられる
とともに、圧胴32の回転遠心力で振り廻されて
ばたつこうとする。しかしながら、本装置では、
ブラシ49の毛先が紙16の表面に添接されてい
てこれを圧胴32の周面に圧接させているので、
紙16が浮き上つたりばたついたりすることがな
い。そして、ブラシ着脱用カム46を設けたこと
により、ころ52がカム46の小径部46bに対
向したときにのみブラシ49の毛先が圧縮コイル
ばね56の弾発力によつて紙面に添接され、大径
部46aに対向したときには紙面から離間するよ
うになつているので、カム46の位相設定により
爪66が両胴30,32の接触点を通過するわず
か前にころ52が小径部46bに対向し始めるよ
うにしておけば、ブラシ49は必要なときにのみ
紙16を圧接し、ブラシ49と爪66とが接触す
ることがない。そして、ブラシ49で紙16を押
圧する必要があるのは、紙厚が0.1mm程度以下の
場合であつて、これよりも厚紙の場合は紙がばた
つく虞がなくブラシ49の必要がない。そこで、
この場合には操作レバー60を操作して着脱カム
58を圧縮コイルばね56の弾発力に抗して回動
させ、切溝61をころ63に対向させると、ブラ
シ49の毛先が紙面から離間し、ブラシ着脱用カ
ム46はころ52を離間させたまま空転する。こ
の場合カムレバー62は圧縮コイルばね56で付
勢されているので、ころ63と切溝61との係合
が保持されて外れることがなく、厚紙印刷間この
状態を保持することができる。
は、前述したように、圧胴32の咥え爪装置64
が紙16を咥えて圧胴32と版胴30との接触点
を過ぎると、紙16の後半部が無保持状態である
から両胴30,32の印圧によつてしごかられる
とともに、圧胴32の回転遠心力で振り廻されて
ばたつこうとする。しかしながら、本装置では、
ブラシ49の毛先が紙16の表面に添接されてい
てこれを圧胴32の周面に圧接させているので、
紙16が浮き上つたりばたついたりすることがな
い。そして、ブラシ着脱用カム46を設けたこと
により、ころ52がカム46の小径部46bに対
向したときにのみブラシ49の毛先が圧縮コイル
ばね56の弾発力によつて紙面に添接され、大径
部46aに対向したときには紙面から離間するよ
うになつているので、カム46の位相設定により
爪66が両胴30,32の接触点を通過するわず
か前にころ52が小径部46bに対向し始めるよ
うにしておけば、ブラシ49は必要なときにのみ
紙16を圧接し、ブラシ49と爪66とが接触す
ることがない。そして、ブラシ49で紙16を押
圧する必要があるのは、紙厚が0.1mm程度以下の
場合であつて、これよりも厚紙の場合は紙がばた
つく虞がなくブラシ49の必要がない。そこで、
この場合には操作レバー60を操作して着脱カム
58を圧縮コイルばね56の弾発力に抗して回動
させ、切溝61をころ63に対向させると、ブラ
シ49の毛先が紙面から離間し、ブラシ着脱用カ
ム46はころ52を離間させたまま空転する。こ
の場合カムレバー62は圧縮コイルばね56で付
勢されているので、ころ63と切溝61との係合
が保持されて外れることがなく、厚紙印刷間この
状態を保持することができる。
なお、検査胴20,21に設けた紙あばれ防止
装置42も同様に動作し、紙16の浮き上りを防
止することができ、検査機構22,23が誤動作
することがない。
装置42も同様に動作し、紙16の浮き上りを防
止することができ、検査機構22,23が誤動作
することがない。
以上は、本考案を検査輪転印刷機に実施した例
を示したが、第7図に示すようなオフセツトと凹
版との複合印刷機にも実施することができ、この
場合さらに効果的である。この印刷機の構成を説
明すると、前記印刷機11とほぼ同構成の給紙装
置71と排紙装置72との間に設けられた印刷装
置73には、全体を符号74で示すオフセツト印
刷装置と、符号75で示す凹版印刷装置とが、渡
し胴76を介して前後に配設されており、オフセ
ツト印刷装置74と給紙装置71との間には差板
77とスイング78および渡し胴79,80が設
けられている。オフセツト印刷装置74は、渡し
胴80に対接する圧胴81とこれに対接する倍径
のゴム胴82とを備えており、ゴム胴82には、
版を装着した4色の版胴83,84,85,86
が対接されている。また、各版胴83,84,8
5,86には、インキ壷87とローラ群とからな
るインキ装置が移動自在なフレーム88内に収納
されてそれぞれ付設されている。一方、凹版印刷
装置75は、倍径の圧胴89とこれに対接する同
じく倍径の凹版胴90とを備えており、凹版胴9
0には、凹版が装着されているとともに、3色の
着ローラ91,92,93が対接されている。ま
た、各着ローラ91,92,93には、インキ壷
94とローラ群とからなるインキ装置が移動自在
なフレーム95内に収納されてそれぞれ付設され
ている。96は、凹版面の余分なインキを抜きと
るワイピングローラである。そして前記紙あばれ
防止装置42は、オフセツト印刷装置74の圧胴
81とゴム胴82との回転喰込み部近傍に設けら
れている。
を示したが、第7図に示すようなオフセツトと凹
版との複合印刷機にも実施することができ、この
場合さらに効果的である。この印刷機の構成を説
明すると、前記印刷機11とほぼ同構成の給紙装
置71と排紙装置72との間に設けられた印刷装
置73には、全体を符号74で示すオフセツト印
刷装置と、符号75で示す凹版印刷装置とが、渡
し胴76を介して前後に配設されており、オフセ
ツト印刷装置74と給紙装置71との間には差板
77とスイング78および渡し胴79,80が設
けられている。オフセツト印刷装置74は、渡し
胴80に対接する圧胴81とこれに対接する倍径
のゴム胴82とを備えており、ゴム胴82には、
版を装着した4色の版胴83,84,85,86
が対接されている。また、各版胴83,84,8
5,86には、インキ壷87とローラ群とからな
るインキ装置が移動自在なフレーム88内に収納
されてそれぞれ付設されている。一方、凹版印刷
装置75は、倍径の圧胴89とこれに対接する同
じく倍径の凹版胴90とを備えており、凹版胴9
0には、凹版が装着されているとともに、3色の
着ローラ91,92,93が対接されている。ま
た、各着ローラ91,92,93には、インキ壷
94とローラ群とからなるインキ装置が移動自在
なフレーム95内に収納されてそれぞれ付設され
ている。96は、凹版面の余分なインキを抜きと
るワイピングローラである。そして前記紙あばれ
防止装置42は、オフセツト印刷装置74の圧胴
81とゴム胴82との回転喰込み部近傍に設けら
れている。
このような印刷機において、爪の咥え替えによ
り印刷装置73へ供給された紙は、圧胴81とゴ
ム胴82との間を通過するときに4色のオフセツ
ト印刷が施され、渡し胴76を経て圧胴89と凹
版胴90との間を通過するときにオフセツト印刷
面と同じ面に3色の凹版印刷が施されて排紙され
る。そして、この印刷機は、印圧調整がオフセツ
ト印刷装置74と凹版印刷装置75とでそれぞれ
単独に行なわれるので他に影響することがなく、
また、両印刷装置74,75間における咥え替え
が2回で済み印刷見当精度の保持上有利である等
の特長を有している。さらに、渡し胴76,圧胴
89,凹版胴90のなす角度がほぼ90゜であるか
ら、凹版印刷時の印圧が渡し胴76と圧胴89と
の芯間距離を変動させることがなく咥え替えが安
定しているという長所を有している。
り印刷装置73へ供給された紙は、圧胴81とゴ
ム胴82との間を通過するときに4色のオフセツ
ト印刷が施され、渡し胴76を経て圧胴89と凹
版胴90との間を通過するときにオフセツト印刷
面と同じ面に3色の凹版印刷が施されて排紙され
る。そして、この印刷機は、印圧調整がオフセツ
ト印刷装置74と凹版印刷装置75とでそれぞれ
単独に行なわれるので他に影響することがなく、
また、両印刷装置74,75間における咥え替え
が2回で済み印刷見当精度の保持上有利である等
の特長を有している。さらに、渡し胴76,圧胴
89,凹版胴90のなす角度がほぼ90゜であるか
ら、凹版印刷時の印圧が渡し胴76と圧胴89と
の芯間距離を変動させることがなく咥え替えが安
定しているという長所を有している。
そして、紙あばれ装置42は、前記実施例と同
じ動作をするが、ゴム胴82が圧胴81よりも下
方に設けられたこの印刷機においては、渡し胴8
0と圧胴81との保持から解放された紙尻部が垂
れ下がろうとするので、ブラシ49の毛先でこれ
を押えることができ、紙あばれ装置42がさらに
有効に作用する。
じ動作をするが、ゴム胴82が圧胴81よりも下
方に設けられたこの印刷機においては、渡し胴8
0と圧胴81との保持から解放された紙尻部が垂
れ下がろうとするので、ブラシ49の毛先でこれ
を押えることができ、紙あばれ装置42がさらに
有効に作用する。
なお、本考案は、前記各実施例のほかに、各種
のオフセツト印刷機や凹版印刷機などの枚葉輪転
印刷機にも同様に実施できることは言うまでもな
い。
のオフセツト印刷機や凹版印刷機などの枚葉輪転
印刷機にも同様に実施できることは言うまでもな
い。
以上の説明により明らかなように、本考案によ
れば、枚葉輪転印刷機の胴周部における紙あばれ
防止装置において、胴周部の搬送紙面に毛先を添
接させて胴軸方向に延びるブラシを回動自在なブ
ラシ軸で支持させるとともに、このブラシ軸に固
定したカムレバー遊端部のころを胴軸上のカムの
カム面にばね部材で圧接させ、胴の回転にしたが
つてブラシを紙面に着脱させるように構成するこ
とにより、無保持状態の搬送紙後半部が胴面から
浮き上るのを押えることができ、紙のばたつきに
よる汚れや画像の転写を防止することができるの
で、印刷物の品質が著しく向上し損紙の発生量が
減少するとともに、ブラシを所定のタイミングで
胴周面から離間させることができるので、ブラシ
が爪などと干渉する虞がなくブラシの耐久性が著
しく向上する。
れば、枚葉輪転印刷機の胴周部における紙あばれ
防止装置において、胴周部の搬送紙面に毛先を添
接させて胴軸方向に延びるブラシを回動自在なブ
ラシ軸で支持させるとともに、このブラシ軸に固
定したカムレバー遊端部のころを胴軸上のカムの
カム面にばね部材で圧接させ、胴の回転にしたが
つてブラシを紙面に着脱させるように構成するこ
とにより、無保持状態の搬送紙後半部が胴面から
浮き上るのを押えることができ、紙のばたつきに
よる汚れや画像の転写を防止することができるの
で、印刷物の品質が著しく向上し損紙の発生量が
減少するとともに、ブラシを所定のタイミングで
胴周面から離間させることができるので、ブラシ
が爪などと干渉する虞がなくブラシの耐久性が著
しく向上する。
第1図は従来の枚葉輪転印刷機の咥え替え時に
おける紙の拳動の説明図、第2図ないし第7図は
本考案に係る枚葉輪転印刷機における胴周部の紙
あばれ防止装置の実施例を示し、第2図はこれを
実施した検査輪転印刷機の概要側面図、第3図は
紙あばれ防止装置の展開側断面図、第4図は第3
図のAA断面図、第5図は第3図のBB断面図、
第6図は第3図のC視拡大正面図、第7図は本考
案を実施したオフセツト・凹版複合印刷機の概要
側面図である。 16……紙、32……圧胴、42……紙あばれ
防止装置、46……ブラシ着脱用カム、46a…
…大径部、46b……小径部、47……ブラシ
軸、49……ブラシ、51……ブラシ本体、52
……ころ、53……カムレバー、56……圧縮コ
イルばね。
おける紙の拳動の説明図、第2図ないし第7図は
本考案に係る枚葉輪転印刷機における胴周部の紙
あばれ防止装置の実施例を示し、第2図はこれを
実施した検査輪転印刷機の概要側面図、第3図は
紙あばれ防止装置の展開側断面図、第4図は第3
図のAA断面図、第5図は第3図のBB断面図、
第6図は第3図のC視拡大正面図、第7図は本考
案を実施したオフセツト・凹版複合印刷機の概要
側面図である。 16……紙、32……圧胴、42……紙あばれ
防止装置、46……ブラシ着脱用カム、46a…
…大径部、46b……小径部、47……ブラシ
軸、49……ブラシ、51……ブラシ本体、52
……ころ、53……カムレバー、56……圧縮コ
イルばね。
Claims (1)
- 胴の周面に近接し胴軸方向に平行して回動自在
に軸架されたブラシ軸と、このブラシ軸に固定さ
れ毛先を胴周面上の搬送紙面に添接させて胴軸方
向に延設されたブラシと、前記ブラシ軸の軸端部
に固定され遊端部にころが枢着されたカムレバー
と、前記ころを添接させる大径部と小径部とから
なるカム面を有し前記胴の軸端部に固定されたブ
ラシ着脱用カムと、前記ころをカム面に圧接させ
る方向の回動力を前記カムレバーに付与するばね
手段とを設けたことを特徴とする枚葉輪転印刷機
における胴周部の紙あばれ防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4223982U JPS58145726U (ja) | 1982-03-24 | 1982-03-24 | 枚葉輪転印刷機における胴周部の紙あばれ防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4223982U JPS58145726U (ja) | 1982-03-24 | 1982-03-24 | 枚葉輪転印刷機における胴周部の紙あばれ防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58145726U JPS58145726U (ja) | 1983-09-30 |
JPH0312510Y2 true JPH0312510Y2 (ja) | 1991-03-25 |
Family
ID=30053377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4223982U Granted JPS58145726U (ja) | 1982-03-24 | 1982-03-24 | 枚葉輪転印刷機における胴周部の紙あばれ防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58145726U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007507023A (ja) * | 2003-07-16 | 2007-03-22 | カーベーアー−ジオリ ソシエテ アノニム | シートの品質をチェックするための装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5238836B2 (ja) * | 2011-02-01 | 2013-07-17 | 株式会社小森コーポレーション | 印刷機 |
-
1982
- 1982-03-24 JP JP4223982U patent/JPS58145726U/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007507023A (ja) * | 2003-07-16 | 2007-03-22 | カーベーアー−ジオリ ソシエテ アノニム | シートの品質をチェックするための装置 |
JP2010267297A (ja) * | 2003-07-16 | 2010-11-25 | Kba-Giori Sa | シートの品質をチェックするための装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58145726U (ja) | 1983-09-30 |
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