JPH0737871Y2 - 多色刷枚葉印刷機のごみ取り装置 - Google Patents

多色刷枚葉印刷機のごみ取り装置

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JPH0737871Y2
JPH0737871Y2 JP1988059056U JP5905688U JPH0737871Y2 JP H0737871 Y2 JPH0737871 Y2 JP H0737871Y2 JP 1988059056 U JP1988059056 U JP 1988059056U JP 5905688 U JP5905688 U JP 5905688U JP H0737871 Y2 JPH0737871 Y2 JP H0737871Y2
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昭彦 佐藤
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Komori Corp
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Komori Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は多色刷枚葉印刷機において、画像形成用のイン
キと水で湿ったゴム胴表面にスプレーパウダや紙粉等の
ごみが付着するのを防止するごみ取り装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
多色刷枚葉印刷機において、インキと水とで各色版胴の
版面に形成された画像は、版面に対接するゴム胴のブラ
ンケット面に転写され、この画像はゴム胴と圧胴との間
を通過する紙に転写されて印刷が施される。このような
印刷作業においては、印刷面が乾燥しない状態で排紙さ
れて積載されると、インキが裏移りして印刷物の品質を
低下させるので、スプレーパウダを未乾燥印刷面に散布
してこの裏移りを防止している。また、紙の断裁端には
断裁時の紙粉が付着しており、印刷時の紙はこの紙粉を
付着させたまゝの状態でゴム胴と圧胴との間を通過す
る。
このように紙にはスプレーパウダや紙粉、塵埃などが付
着しているので、これらのごみが、画像を形成するイン
キと水とで湿ったゴム胴のブランケット面に付着する
と、これが紙に転移して紙面を汚し、印刷物の品質が低
下するという問題があった。特に、一度印刷した紙を再
度給紙して重ね刷を行う場合等においては、一度目の印
刷時に紙へ散布したスプレーパウダが紙面から分離し易
いので、これがゴム胴に付着することが多い。
そこで従来、重ね刷の場合には、2度目の印刷前にノズ
ルで紙面へエアを吹き付けて紙粉やスプレーパウダを吹
き飛ばしたり、給紙装置と1色目の印刷ユニットとの間
に吸引装置を設けてこれらのごみを吸引したりして、ご
みを除去している。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のごみ取り装置において
は、エアノズル装置を設ける場合、設備費がかかり設置
スペースや工程が増える割にごみの除去効果が期待でき
なかった。また、吸引装置を設ける場合、これによって
印刷機の操作や保守が制約されるばかりでなく、紙の状
態に対応した吸引力の調整が必要となり、操作が面倒な
割に効果が少ないという問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
このような課題を解決するために本考案では、複数のゴ
ム胴のうち紙搬送方向最上流側のゴム胴のブランケット
面に湿し水のみを版胴側から転移させる手段と、前記最
上流側のゴム胴のブランケット面に添接させたごみ取り
ローラと、このごみ取りローラを前記ブランケット面に
圧接させる方向の力を付与するばね部材とを備えた。
〔作用〕
印刷後の紙に重ね刷を行う場合には、この紙を印刷機の
給紙装置内に積載し、印刷ユニットへ供給して印刷を行
う。この場合、最上流側の印刷ユニットを非印刷状態に
して版胴へは湿し水のみを供給する。そして印刷を開始
すると、紙はこの印刷ユニットのゴム胴と圧胴との間を
通過して次の印刷ユニットに向う。ゴム胴のブランケッ
ト面には版胴に供給した水が転移しており、またごみ取
りローラがばね部材のばね力で圧接されているので、紙
から分離した紙粉やスプレーパウダ等のごみは、ゴム胴
の湿ったブランケット面に付着し、これをごみ取りロー
ラが拭き取るので、下流側のゴム胴が画像で湿っていて
もごみが付着しない。
〔実施例〕
第1図ないし第2図は本考案に係るごみ取り装置の実施
例を示し、第1図はその側面図、第2図は同じく展開正
面図、第3図は本考案を実施した多色刷枚葉印刷機の概
要側面図である。図において印刷機1は給紙装置2と、
複数組の印刷ユニット3と、排紙装置4とを備えてお
り、給紙装置1には紙5を積載して給紙にしたがい自動
上昇する紙積台6と積載紙5を上層のものから1枚ずつ
吸引して差板7上へ送り出すサッカ装置とが設けられて
いる。差板7と1色目の印刷ユニット3との間には、差
板7上の紙5をくわて揺動するスイング装置8が配設さ
れている。
各印刷ユニット3には、周面に版が装着された版胴9
と、周面にブランケットが巻付けられたゴム胴10と、倍
径の圧胴11とが互いに周面を対接させて配設されてお
り、隣接する圧胴11間には、倍径の渡し胴12が設けられ
ている。13は版胴9の版面へインキを供給するインキ装
置であり、14は同じく版面へ湿し水(以下単に水と称す
る)を供給する給水装置であって、版面にはこのインキ
と水とで画像が形成され、この画像はゴム胴10のブラン
ケット面に転写される。排紙装置4には、最終圧胴11に
対接する紙取胴15と、これと同軸上のスプロケット16と
排紙装置4終端部のスプロケット17との間に張架された
左右一対の排紙チエーン18と、この排紙チエーン18で搬
送されたのち解放されて落下する紙5を積載して自動降
下する紙積台19が設けられている。
このように構成されていることにより、給紙装置2で差
板7上へ1枚ずつ送り出された紙5は、スイング装置8
で1色目の圧胴11に供給され、圧胴11,渡し胴12,次の圧
胴11の順に爪でくわえ替えられながら搬送される。この
ようにしてゴム胴10と圧胴11との間を通過する紙5に
は、版面からコム胴11のブランケット面に転写された画
像が転写されて印刷が施される。印刷後の紙5は排紙チ
エーン18で搬送されたのち、紙積台19上に積載される。
このような印刷機1の最上流側印刷ユニット3には、第
1図,第2図に詳細を示すごみ取り装置20が設けられて
いる。すなわち、図に矢印A,Bで示す方向に回転する版
胴9とゴム胴10との回転食込み部近傍には、レバー軸21
が左右のフレーム22から内側に向って突設されており、
このレバー軸21には、くの字状に形成された左右一対の
レバー23がそれぞれ回動自在に支持されている。これら
左右のレバー23の下側遊端部に設けられた軸孔23aに
は、粘着性表面を有するごみ取りローラ24が、周面をゴ
ム胴10のブランケット面に対接させて回動自在に軸支さ
れている。23bはブレード23cのねじ孔に螺入されて先端
をごみ取りローラ24の端軸に対接させた押えボルトであ
る。レバー軸21の上方には、スタッド25がフレーム22か
ら突設されていて、このスタッド25の孔と、レバー23に
設けた孔とには、ばね軸26が摺動自在に挿通されてお
り、レバー23から突出するばね軸26のねじ部には、ダブ
ルナット式の調節ナット27,28が螺合されている。スタ
ッド25の角頭部とレバー23との間には、圧縮コイルばね
29がばね軸26上に遊装されて介装されており、ごみ取り
ローラ24をゴム胴10のブランケット面に圧接させる方向
の回動力をレバー23に付与するように構成されている。
そして、調節ナット27,28を弛めて回動操作することに
より、レバー23が揺動してごみ取り胴24の接触圧が調節
される。
スタッド25とレバー軸21、およびその下方に位置してフ
レーム22に植設されたピン30の突出端部には、カバー31
が止ねじ32,33とナット34とで固定されている。35は通
常の印刷時における版替え作業において両胴9,10間へ手
を挟まれるのを防止する安全バーであり、また、36,37
は通常の印刷作業時に両胴9,10のベアラを洗浄する洗浄
具であって、前記カバー31に支持されている。
以上のように構成されたごみ取り装置の動作を説明す
る。前述した動作で印刷された紙5に別の絵柄を重ね刷
する場合には、排紙装置4の紙積台19上から取出した積
載紙5を、給紙装置2の紙積台6上に積載し、1度目の
場合と同様にして印刷を行う。この場合、最上流側の印
刷ユニット3の版胴9へは版を装着せず、版胴の表面へ
は給水装置14で水のみを供給する。こうして印刷作業を
開始すると、給紙装置で差板7上へ送り出された紙5
は、スイング装置8の爪でくわえられてその揺動により
前方へ送られ、圧胴11の爪にくわえ替えられてその回転
により両胴9,10に挟持されながら搬送される。前述した
ように紙5の印刷面には、紙粉やスプレーパウダ等のご
みが付着しており、これが搬送時に紙面から分離される
が、このごみは水で湿っているゴム胴10のブランケット
面に付着し、付着したごみは、ブランケット面に圧縮コ
イルばね29のばね力で圧接されて回転しているごみ取り
ローラの粘着性周面に転移してブランケット面から除去
される。したがって次の印刷ユニット3に向う紙5には
ごみが付着しておらず、印刷を行っている印刷ユニット
3のゴム胴10を汚すことがない。調節ナット27,28を弛
めてばね軸26を進退させれば、レバー23が揺動してごみ
取りローラ24の接触圧が調節されるので、ごみの付着状
態に適切に対応できる。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように本考案によれば、複数
の印刷ユニットからなり、給紙部から給紙される紙を添
接させる複数のゴム胴を備えた多色刷枚葉印刷機におい
て、前記複数のゴム胴のうち紙搬送方向最上流側のゴム
胴のブランケット面に湿し水のみを版胴側から転移させ
る手段と、前記最上流側のゴム胴のブランケット面に添
接させたごみ取りローラと、このごみ取りローラを前記
ブランケット面に圧接させる方向の力を付与するばね部
材とを備えたことにより、紙に付着して搬送時に紙面か
ら分離した紙粉やスプレーパウダ等のごみは、搬送時に
添接する最上流側ゴム胴の湿し水で湿ったブランケット
面に付着したのち、ごみ取り胴の粘着性表面に転移して
除去されるので、搬送された紙が、印刷を行っている印
刷ユニットのゴム胴に添接されても、その周面にごみが
付着することがなく、印刷面を清浄に保つことができて
印刷物の品質が向上する。また、エアノズルや吸引装置
を設けていた従来と比べて構造が簡単で設備費が節減さ
れ、装置の占有スペースを縮小することができるととも
に、操作や保守が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案に係る多色刷枚葉印刷機の
ごみ取り装置の実施例を示し、第1図はその側面図、第
2図は同じく展開正面図、第3図は本考案を実施した多
色刷枚葉印刷機の概要側面図である。 1……印刷機、2……給紙装置、3……印刷ユニット、
5……紙、9……版胴、10……ゴム胴、14……給水装
置、20……ごみ取り装置、21……レバー軸、22……フレ
ーム、23……レバー、24……ごみ取りローラ、26……ば
ね軸、27,28……調節ナット、29……圧縮コイルばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の印刷ユニットからなり、給紙部から
    給紙される紙を添接させる複数のゴム胴を備えた多色刷
    枚葉印刷機において、前記複数のゴム胴のうち紙搬送方
    向最上流側のゴム胴のブランケット面に湿し水のみを版
    胴側から転移させる手段と、前記最上流側のゴム胴のブ
    ランケット面に添接させたごみ取りローラと、このごみ
    取りローラを前記ブランケット面に圧接させる方向の力
    を付与するばね部材とを備えたことを特徴とする多色刷
    枚葉印刷機のごみ取り装置。
JP1988059056U 1988-04-30 1988-04-30 多色刷枚葉印刷機のごみ取り装置 Expired - Lifetime JPH0737871Y2 (ja)

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