JP2013043347A - シート又はウェブの異物除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート又はウェブの品質を低下させることなく異物を除去できると共に、粘着式ゴミ取りローラの交換サイクルも長くしてコストの低減が図れるシート又はウェブの異物除去装置を提供する。
【解決手段】搬送されている枚葉紙Wに付着した異物が転写されるゴム胴303と、ゴム胴303に対接するブラシロール212と、ゴム胴303に対接し刷版に代えて粘着シート10が貼られたプレート11が付け替えられた版胴304と、を備え、前記ゴム胴303が枚葉紙Wと接触する箇所よりもゴム胴回転方向下流側に前記ブラシロール212が配設され、該ブラシロール212よりもゴム胴回転方向下流側に前記版胴304が配設されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、多色刷枚葉印刷機の印刷ユニット等に供給されるシート又はウェブに付着している紙粉や裏移り防止用パウダ等の異物を除去するシート又はウェブの異物除去装置に関する。
例えば多色刷枚葉印刷機において、インキと水とで各色版胴の版面に形成された画像は、版面に対接するゴム胴のブランケット面に転写され、この画像はゴム胴と圧胴との間を通過する紙に転写されて印刷が施されます。この様な印刷作業においては、印刷面が乾燥しない状態で排紙されて積載されると、インキが裏移りして印刷物の品質を低下させるので、スプレーパウダを未乾燥印刷面に散布してこの裏移りを防止しています。また、紙の断裁端には断裁時の紙粉が付着しており、印刷時は、紙はこの紙粉を付着させたままの状態でゴム胴と圧胴との間を通過します。
この様に、紙にはスプレーパウダや紙粉、塵芥などが付着しているので、これらの異物が、画像を形成するインキと水とで湿ったゴム胴のブランケット面に付着すると、これが紙に転移してその紙面を汚し、印刷物の品質が低下するという問題があった。
この対策として、例えば特許文献1に開示されているように、紙を胴による搬送を行う前にブラシ式紙粉除去装置と粘着式ゴミ取りローラを通して紙粉等異物を除去するものや、特許文献2に開示されているように、粘着式ゴミ取りローラを紙搬送方向最上流側に位置したゴム胴のブランケット面に圧接させることで、当該ゴム胴のブランケット面に付着した異物を拭き取るものがある。
実開平04−096342号公報 実公平07−037871号公報 特開2007−106128号公報 特開2001−322247号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示されている異物除去装置においては、ブラシあるいは粘着式ゴミ取りローラを直接紙に当てるため、紙の表面に傷が付く恐れがあった。また、前記特許文献2に開示されているゴミ取り装置においては、印刷ユニットにおけるスペース的制約から粘着式ゴミ取りローラは、例えばゴミが紙から転写されるゴム胴より小径となることから、汚れた粘着式ゴミ取りローラの交換サイクルが短く、かつ交換後の再調整も行う必要があり、コスト高を招来すると共に作業性が悪いという問題点があった。
そこで、本発明は、シート又はウェブの品質を低下させることなく異物を除去できると共に、粘着式ゴミ取りローラの交換サイクルも長くしてコストの低減が図れるシート又はウェブの異物除去装置を提供する。
前述した課題を解決するための、本発明に係るシート又はウェブの異物除去装置は、
搬送されているシート又はウェブに接触し、当該シート又はウェブに付着した異物が転写される回転体と、
前記回転体に対接するブラシロールと、
前記回転体に必要に応じて対接し粘着性表面を有する粘着式ゴミ取りローラと、
を備え、
前記回転体がシート又はウェブと接触する箇所よりも回転体回転方向下流側に前記ブラシロールが配設され、該ブラシロールよりも回転体回転方向下流側に前記粘着式ゴミ取りローラが配設されていることを特徴とする。
また、
前記回転体はゴム胴であり、前記粘着式ゴミ取りローラは粘着シートが貼られたプレートを取り付けることができる版胴であると共に、前記版胴よりもゴム胴回転方向下流側にゴム胴表面を洗浄する洗浄装置をゴム胴に対し着脱可能に備えたことを特徴とする。
また、
前記ブラシロールで掻き取られた異物は、吸引装置によって吸引されることを特徴とする。
本発明に係るシート又はウェブの異物除去装置によれば、回転体に異物を付着させ、その付着した異物を回転体に対接させたブラシロールで除去するので、シート又はウェブを傷付けることなく異物を除去することができる。また、回転体に粘着式ゴミ取りローラを対接させることで、異物を二段階に亘って確実に除去することができる。また、先にブラシロールでゴミを除去した後、ブラシロールでは取りきれなかったゴミを粘着式ゴミ取りローラで除去することによって、粘着式ゴミ取りローラの交換サイクルを長くしてコストの低減を図ることができる。
また、版胴に対し粘着シートが貼られたプレートを刷版に付け替えることができるので、異物除去装置としてだけでなく印刷装置としても使用することができると共に、ゴム胴表面を洗浄する洗浄装置をゴム胴に対し着脱可能に備えたので、必要時にゴム胴表面を洗浄することができる。また、粘着式ゴミ取りローラを版胴とすることで、粘着式ゴミ取りローラがゴム胴と同等の大きさとなるため、粘着シート等の交換サイクルを長くしてコストの低減が図れる。
また、ブラシロールで掻き取られた異物は吸引装置によって集塵されるので、ブラシロールの交換サイクルを長くすることができる。
本発明の一実施例を示す枚葉印刷機の全体概略構成図である。 異物除去装置の要部の拡大図である。 異物除去装置の他の要部の拡大図である。 図3のIV矢視図である。 版胴の構造説明図である。 プレートの斜視図である。 枚葉印刷機の第一印刷ユニットの制御ブロック図である。 枚葉印刷機の第一印刷ユニットの要部の作動説明図である。
以下、本発明に係るシート又はウェブの異物除去装置を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す枚葉印刷機の全体概略構成図、図2は異物除去装置の要部の拡大図、図3は異物除去装置の他の要部の拡大図、図4は図3のIV矢視図、図5Aは版胴の構造説明図、図5Bはプレートの斜視図、図6は枚葉印刷機の第一印刷ユニットの制御ブロック図、図7は枚葉印刷機の第一印刷ユニットの要部の作動説明図である。
図1に示すように、給紙装置100には、給紙台101上に積載された枚葉紙(シート)Wを一枚ずつ送り出すフィーダボード102の基端側が連絡している。このフィーダボード102の先端側には、フィーダボード102上の枚葉紙Wを渡胴301に一枚ずつ受け渡すスイング装置103が配設されている。
前記渡胴301には、第一印刷ユニット300の圧胴302が対接している。この圧胴302には、ゴム胴(回転体)303が対接している。このゴム胴303には、版胴(粘着式ゴミ取りローラ)304が対接している。この版胴304の近傍には、当該版胴304へ第一色目のインキを供給するインキ供給装置(図示省略)及び当該版胴304へ湿し水を供給する給水装置(図示省略)がそれぞれ配設されている。
そして、前記ゴム胴303には、当該ゴム胴303の圧胴302に対する対接箇所よりゴム胴回転方向下流側で当該ゴム胴303の版胴304に対する対接箇所よりゴム胴回転方向上流側に位置してブラシ式異物除去装置210のブラシロール(図示せず)が対接している。尚、ブラシ式異物除去装置210は印刷機に対して取り付け取り外し可能となっている。さらに、ゴム胴303の外周には、当該ゴム胴303の版胴304に対する対接箇所よりゴム胴回転方向下流側に位置してゴム胴表面を洗浄する洗浄装置230がゴム胴303に対し着脱可能に配設されている。
前記圧胴302の前記ゴム胴303との対接位置よりも当該圧胴302の回転方向下流側には、渡胴401が対接している。この渡胴401には、第二印刷ユニット400の圧胴402が対接している。この圧胴402には、ゴム胴403が対接している。このゴム胴403には、版胴404が対接している。この版胴404の近傍には、当該版胴404へ第二色目のインキを供給するインキ供給装置(図示省略)及び当該版胴404へ湿し水を供給する給水装置(図示省略)がそれぞれ配設されている。
前記圧胴402の前記ゴム胴403との対接位置よりも当該圧胴402の回転方向下流側には、渡胴501が対接している。この渡胴501には、第三印刷ユニット500の圧胴502が対接している。この圧胴502には、ゴム胴503が対接している。このゴム胴503には、版胴504が対接している。この版胴504の近傍には、当該版胴504へ第三色目のインキを供給するインキ供給装置(図示省略)及び当該版胴504へ湿し水を供給する給水装置(図示省略)がそれぞれ配設されている。
前記圧胴502の前記ゴム胴503との対接位置よりも当該圧胴502の回転方向下流側には、渡胴601が対接している。この渡胴601には、第四印刷ユニット600の圧胴602が対接している。この圧胴602には、ゴム胴603が対接している。このゴム胴603には、版胴604が対接している。この版胴604の近傍には、当該版胴604へ第四色目のインキを供給するインキ供給装置(図示省略)及び当該版胴604へ湿し水を供給する給水装置(図示省略)がそれぞれ配設されている。
前記圧胴602の前記ゴム胴603との対接位置よりも当該圧胴602の回転方向下流側には、排紙装置700の排紙胴701が対接している。この排紙胴701には、スプロケット702が同軸上に設けられ、当該スプロケット702と排紙装置終端部のスプロケット703との間には、くわえ爪を有する爪竿(図示省略)が所定の間隔で複数取り付けられた左右一対の排紙チェーン704が卷回されている。この排紙チェーン704の下方には、排紙台705が紙搬送方向へ二段に亘って配設されている。
そして、図2乃至図4に示すように、前記第一印刷ユニット300のゴム胴303は、印刷機の左,右両フレーム110に軸受305と偏心軸受306を介して回転可能に軸支されている。前記偏心軸受306は前記フレーム110に回動可能に支持されている。
前記偏心軸受306の外周一部にはブラケット306aが突設され、このブラケット306aにはリンクプレート307の一端側がピン結合されている。リンクプレート307の他端側には、L字型をなすレバー308の一端側がピン結合されており、当該レバー308は、L字状の曲折部分が、前記フレーム110に支持された支持軸309に回動可能に支持されている。前記レバー308の他端側には、ステッピングモータ310におけるロッド310aの先端がピン結合されている。前記ステッピングモータ310のヘッド基端側は、前記フレーム110に回動可能に支持されている。
従って、前記ステッピングモータ310を作動させてロッド310aを伸縮させると、前記レバー308が揺動して、前記リンクプレート307及びブラケット306aを介して前記偏心軸受306が回動し、前記圧胴302及び版胴304の外周面に対して前記ゴム胴303を対接離反(着脱)させることができる(図2参照)。尚、このような構成は、第二印刷ユニット400のゴム胴403,第三印刷ユニット500のゴム胴503及び第四印刷ユニット600のゴム胴603においても同様である。
また、図3に示すように、第一印刷ユニット300のゴム胴303には、当該ゴム胴303が枚葉紙Wと接触する箇所よりもゴム胴回転方向下流側でかつ前記版胴304よりもゴム胴回転方向上流側に位置して、前述したブラシ式異物除去装置210のブラシロール212が対接している。尚、図3の例では、ゴム胴303が圧胴302から離脱している状態であるので、この状態では、ブラシロール212はゴム胴303から離脱することになる。ブラシ式異物除去装置210は、筐体状のケーシング211に図示しないモータで回転駆動されるブラシロール212と図示しないバキューム源にバキュームホース213等を介して連通する吸引装置214とが内装される公知のものである。
また、図3及び図4に示すように、第一印刷ユニット300のゴム胴303には、前記版胴304よりもゴム胴回転方向下流側にゴム胴表面を洗浄する洗浄装置230がゴム胴303に対し着脱可能に配設されている。
即ち、前記ゴム胴303の外周面の近傍に位置して、前記左,右両フレーム110間には回動軸311が架設されている。この回動軸311の左,右両端部には、左右一対のL字状ブラケット312の一端側がそれぞれ固定支持されている。そして、これらブラケット312の対向面側には、前記ゴム胴303の径方向に沿って延びる切欠き溝312aが形成されている。
前記ブラケット312の近傍には、前記ゴム胴303の軸方向へ延びる支持ステー333の両端に連結されている支持フレーム334が配設されている。前記支持フレーム334の前記ブラケット312との対面側には、ブラケット312の切欠き溝312a内に係合する係合ローラ335及び係合バー336が支持部材335a,336aを介してそれぞれ取り付けられており、支持フレーム334は、ブラケット312に対して、係合ローラ335及び係合バー336を介して切欠き溝312aの長手方向に沿ってスライドできるように係合して支承されている。
対をなす前記支持フレーム334の先端間には、前記ゴム胴303の外周面と対向するように配向されたパッド331が支持フレーム334に対して支持部材332を介して支持されている。前記パッド331の近傍の支持フレーム334間には、洗浄液を含浸された洗浄帯330を巻き付けられた繰り出しローラ339と、この繰り出しローラ339から繰り出される洗浄帯330を回収する巻き取りローラ340とが配設されており、前記洗浄帯330は、パッド331のゴム胴303との対向面側を通過するようになっている。
前記支持フレーム334の基端側には、前記ブラケット312の基端側に形成された嵌合穴312bに挿脱可能な止めピン337が、圧縮コイルばね338により常時挿入する方向に付勢されて貫通支持されている。
従って、前記ブラケット312の切欠き溝312aに前記係合ローラ335及び係合バー336を載せるように支持フレーム334を配設して、ブラケット312の切欠き溝312aの先端側の端部にまで係合ローラ335を当接させるように支持フレーム334を切欠き溝312aに沿ってスライドさせることにより、ブラケット312に対して、支持フレーム334、即ち、洗浄装置230のパッド331を規定の位置に位置決めすることができると共に、前記止めピン337を前記嵌合穴312bに嵌合させることにより、ブラケット312に対して、支持フレーム334、即ち、前記パッド331を規定の位置に固定することができる。一方、前記圧縮コイルばね338の付勢力に抗して止めピン337を前記嵌合穴312bから引き抜いて、ブラケット312から支持フレーム334を離反させるように係合ローラ335及び係合バー336をブラケット312の切欠き溝312a上で移動させることにより、ブラケット312に対してパッド331等を支持フレーム334と共に取り外すことができる。
前記回動軸311には、レバー313の一端側が連結固定されている。このレバー313の他端側には、エアシリンダ314のピストンロッド先端がピン結合されている。エアシリンダ314のヘッド基端側は、前記フレーム110に対して回動可能に支持されている(図3参照)。
従って、前記エアシリンダ240を伸縮させると、レバー313を介して回動軸311が回動して、ブラケット312が揺動し、前記支持フレーム334を介してパッド331を前記ゴム胴303の外周面に対して対接離反(着脱)させることができる。
また、前記偏心軸受306には、前記回動軸311側へカム面を向けたカム315が取り付けられている。前記ブラケット312の曲折部分には、支持プレート317の基端側が、先端側を当該ブラケット312から突出させるようにして、固定されている。そして、前記支持プレート317の先端側には、前記カム315のカム面と転接可能なカムフォロア316が取り付けられている。
従って、前記エアシリンダ314の作動による前記ゴム胴303の外周面への前記パッド331の対接に伴って、前記カムフォロア316がカム315のカム面に押し付けられるように転接することにより、ゴム胴303の外周面に対するパッド331の押圧力を一定に保持することができる。
また、本実施例では、図5A及び図5Bに示すように、前記第一印刷ユニット300の版胴304において、刷版に代えて、粘着シート10が貼り付けられたプレート11が付け替え可能になっていて、当該第一印刷ユニット300が所謂異物除去装置ユニットとして機能するようになっている。
即ち、前記プレート11のくわえ側端部には、U字状に形成された位置決め用切欠部12aと、平面視がコ字状に形成された位置決め用切欠部12bが設けられ、尻側端部は直角に折曲形成されて折曲部13が設けられている(図5B参照)。尚、位置決め用切欠部12a,12bに代えて位置決め用の溝又は孔を形成しても良い。
一方、前記版胴304の外周部の一部には、胴軸方向に延在する切欠部304aが設けられ、この切欠部304a内には、従来公知のくわえ側版万力装置(プレート固定装置)304bと尻側版万力装置(プレート固定装置)304cが設けられる(図5A参照)。尚、前記プレート11に位置決め用の溝又は孔を形成した場合には、この溝又は孔に嵌り合うピンを前記くわえ側版万力装置304bに設けると好適である。
また、プレート11の交換は、特許文献3で開示された版挿入装置や特許文献4で開示された自動版交換装置を用いて刷版の交換と同じ要領で行われる。
また、図6に示すように、前記第一印刷ユニット300のステッピングモータ310及びエアシリンダ314は、制御装置250の出力部へ電気的に接続されている。この制御装置250の入力部には、第一印刷ユニット300で印刷を行う印刷モードスイッチ251と、第一印刷ユニット300で異物除去を行う異物除去モードスイッチ252と、第一印刷ユニット300でゴム胴303に付着したインキの洗浄を行う洗浄モードスイッチ253とがそれぞれ電気的に接続されており、当該制御装置250は、前記各モードスイッチ251〜253等からの情報に基づいて、前記ステッピングモータ310とエアシリンダ314の作動を制御することができるようになっている(詳細は後述する)。
このような異物除去装置を備えた枚葉印刷機の作動を次に説明する。
先ず、印刷モードスイッチ251がONの時は、第一印刷ユニット300において、ステッピングモータ310におけるロッド310aの収縮により偏心軸受306が図中反時計方向に回動し、ゴム胴303が圧胴302と版胴304に対接する(図2の実線参照)。尚、この際、ゴム胴203は圧胴202に対して枚葉紙Wの紙厚に対応する押圧力で押圧される。また、この時の版胴304にはプレート11に代えて刷版が巻装されている。一方、エアシリンダ314は伸長されてブラケット312が図中反時計方向に回動し、パッド331がゴム胴303の外周面から離間する(図3の二点鎖線及び図7のA1参照)。また、この時、ブラシ式異物除去装置210は取り外してある。
この状態下で、前記給紙装置100の給紙台101上の枚葉紙Wをフィーダボード102上に一枚ずつ給紙してスイング装置103で前記渡胴301に一枚ずつ受け渡すと、当該枚葉紙Wは、渡胴301から第一印刷ユニット300の圧胴302に受け渡され、ここで版胴304に供給された第一色目のインキがゴム胴303を介して転写されて印刷される。
引き続き、前記枚葉紙Wは、渡胴401を介して第二印刷ユニット400の圧胴402に受け渡され、ここで版胴404に供給された第二色目のインキがゴム胴403を介して転写されて印刷される。次に、渡胴501を介して第三印刷ユニット500の圧胴502に受け渡され、ここで版胴504に供給された第三色目のインキがゴム胴503を介して転写されて印刷される。次に、渡胴601を介して第四印刷ユニット600の圧胴602に受け渡され、ここで版胴604に供給された第四色目のインキがゴム胴603を介して転写されて印刷された後、排紙装置700の排紙胴701に受け渡される。そして、ここから排紙チェーン704の爪竿にくわえ替えされて搬送され、所定の排紙台705上に排紙される。
次に、異物除去モードスイッチ252がONの時は、第一印刷ユニット300において、ステッピングモータ310におけるロッド310aの収縮により偏心軸受306が図中反時計方向に回動し、ゴム胴303が圧胴302と版胴304に対接する(図2の実線参照)。尚、この際、ゴム胴203は圧胴202に対して枚葉紙Wの紙厚に対応する押圧力で押圧される。また、この時の版胴304には刷版に代えて粘着シート10が貼られたプレート11が巻装されている。一方、エアシリンダ314は伸長されてブラケット312が図中反時計方向に回動し、パッド331がゴム胴303の外周面から離間する(図3の二点鎖線及び図7のA1参照)。尚、この際、インカー等が版胴304から離間して版胴304にはインキが転移されないようになっている。また、この時、ブラシ式異物除去装置210は取り付けてある。
この状態下で、前記給紙装置100の給紙台101上の枚葉紙Wをフィーダボード102上に一枚ずつ給紙してスイング装置103で前記渡胴301に一枚ずつ受け渡すと、当該枚葉紙Wは、渡胴301から第一印刷ユニット300の圧胴302に受け渡され、当該圧胴302とゴム胴303との対接位置を通過することにより、紙粉や裏移り防止用のパウダ等の異物がゴム胴303のブランケット面に付着転移して取り除かれ、その後、ゴム胴303に付着した異物がブラシ式異物除去装置210のブラシロール212で掻き取られると共にこのブラシロール212で掻き取られなかった異物は版胴304に巻装されたプレート11の粘着シート10に付着転移して取り除かれる。そして、前記ブラシロール212で掻き取られたゴミは吸引装置214で集塵されてバキュームホース213等で外部に排出される。
引き続き、前記枚葉紙Wは、渡胴401を介して第二印刷ユニット400の圧胴402に受け渡され、ここで版胴404に供給された第一色目のインキがゴム胴403を介して転写されて印刷される。次に、渡胴501を介して第三印刷ユニット500の圧胴502に受け渡され、ここで版胴504に供給された第二色目のインキがゴム胴503を介して転写されて印刷される。次に、渡胴601を介して第四印刷ユニット600の圧胴602に受け渡され、ここで版胴604に供給された第三色目のインキがゴム胴603を介して転写されて印刷された後、排紙装置700の排紙胴701に受け渡される。そして、ここから排紙チェーン704の爪竿にくわえ替えされて搬送され、所定の排紙台705上に排紙される。
最後に、洗浄モードスイッチ253がONの時は、第一印刷ユニット300において、ステッピングモータ310におけるロッド310aの伸長により偏心軸受306が図中時計方向に回動し、ゴム胴303が圧胴302と版胴304(及びブラシロール212)から離間する(図2の二点鎖線参照)。一方、エアシリンダ314は収縮されてブラケット312が図中時計方向に回動し、パッド331がゴム胴303の外周面に対接する(図3の実線及び図7のA2参照)。
この状態下で、前記ゴム胴303は、ブランケット面に付着残留しているインキが洗浄帯330に拭き取られて洗浄される。
ゴム胴303に対する洗浄が終了したら、前記洗浄モードスイッチ253を「OFF」にして印刷モードスイッチ251又は異物除去モードスイッチ252をONにすることで、第一印刷ユニット300において、ステッピングモータ310におけるロッド310aの収縮により偏心軸受306が図中反時計方向に回動し、ゴム胴303が圧胴302と版胴304に対接すると共に、エアシリンダ314は伸長されてブラケット312が図中反時計方向に回動し、パッド331がゴム胴303の外周面から離間して、印刷モード又は異物除去モードの状態に戻る。
このようにして本実施例によれば、ゴム胴303のブランケット面に異物を付着させ、その付着した異物をゴム胴303に対接させたブラシロール212で除去するので、枚葉紙Wを傷付けることなく異物を除去することができる。また、ゴム胴303に、粘着シート10が貼られたプレート11を刷版に代えて巻装してなる版胴304を対接させることで、異物を二段階に亘って確実に除去することができる。また、版胴304は従来の粘着式ゴミ取りローラより大径なので、プレート11(厳密には粘着シート10)の交換サイクルを長くしてコストの低減が図れる。また、プレート11の交換も印刷機の版交換等の要領で容易に行える。また、先にブラシロールでゴミを除去した後、ブラシロールでは取りきれなかったゴミを粘着式ゴミ取りローラで除去することによって、粘着式ゴミ取りローラの交換サイクルを長くしてコストの低減を図ることができる。
また、ブラシロール212で掻き取られた異物は吸引装置214によって集塵されるので、ブラシロール212の交換サイクルを長くすることができる。
また、版胴304に対し粘着シート10が貼られたプレート11を刷版に付け替えることができるので、異物除去装置としてだけでなく印刷装置としても使用することができると共に、ゴム胴表面を洗浄する洗浄装置230をゴム胴303に対し着脱可能に備えたので、必要時にゴム胴表面を洗浄することができる。
また、ブラシ式異物除去装置、本実施例では、印刷機に対して取り付け取り外し可能としたが、駆動装置によって、ゴム胴に対して着脱可能な構成となっていても良い。この場合、印刷モードの時ブラシ式異物除去装置はゴム胴に対して離反し、異物除去モードの時ブラシ式異物除去装置はゴム胴に対して対接し、洗浄モードの時ブラシ式異物除去装置はゴム胴に対して離反するようになっている。
本発明に係るシート又はウェブの異物除去装置は、シート又はウェブの品質を低下させることなく異物を除去できると共に、ブラシの交換サイクルを長くしてコストの低減が図れるので、枚葉印刷機やウェブ輪転印刷機に限らず、ニスをコーティングするニス塗布装置等の各種産業において極めて有益に利用することができる。
10 粘着シート
11 プレート
12a U字状に形成された位置決め用切欠部
12b コ字状に形成された位置決め用切欠部
13 折曲部
100 給紙装置
101 給紙台
102 フィーダボード
103 スイング装置
110 フレーム
210 ブラシ式異物除去装置
211 ケーシング
212 ブラシロール
213 バキュームホース
214 吸引装置
230 洗浄装置
300 第一印刷ユニット
301 渡胴
302 圧胴
303 ゴム胴
304 版胴
304a 切欠部
304b くわえ側版万力装置
304c 尻側版万力装置
305 軸受
306 偏心軸受
306a ブラケット
307 リンクプレート
308 レバー
309 支持軸
310 ステッピングモータ
310a ロッド
311 回動軸
312 ブラケット
312a 切欠き溝
312b 嵌合穴
313 レバー
314 エアシリンダ
315 カム
316 カムフォロア
317 支持プレート
330 洗浄帯
331 パッド
332 支持部材
333 支持ステー
334 支持フレーム
335 係合ローラ
335a 支持部材
336 係合バー
336a 支持部材
337 止めピン
338 圧縮コイルばね
339 繰り出しローラ
340 巻き取りローラ
400 第二印刷ユニット
401 渡胴
402 圧胴
403 ゴム胴
404 版胴
500 第三印刷ユニット
501 渡胴
502 圧胴
503 ゴム胴
504 版胴
600 第四印刷ユニット
601 渡胴
602 圧胴
603 ゴム胴
604 版胴
700 排紙装置
701 排紙胴
702 スプロケット
703 スプロケット
704 排紙チェーン
705 排紙台
W 枚葉紙

Claims (3)

  1. 搬送されているシート又はウェブに接触し、当該シート又はウェブに付着した異物が転写される回転体と、
    前記回転体に対接するブラシロールと、
    前記回転体に対接し粘着性表面を有する粘着式ゴミ取りローラと、
    を備え、
    前記回転体がシート又はウェブと接触する箇所よりも回転体回転方向下流側に前記ブラシロールが配設され、該ブラシロールよりも回転体回転方向下流側に前記粘着式ゴミ取りローラが配設されていることを特徴とするシート又はウェブの異物除去装置。
  2. 前記回転体はゴム胴であり、前記粘着式ゴミ取りローラは粘着シートが貼られたプレートを取り付けることができる版胴であると共に、前記版胴よりもゴム胴回転方向下流側にゴム胴表面を洗浄する洗浄装置をゴム胴に対し着脱可能に備えたことを特徴とする請求項1に記載のシート又はウェブの異物除去装置。
  3. 前記ブラシロールで掻き取られた異物は、吸引装置によって吸引されることを特徴とする請求項2に記載のシート又はウェブの異物除去装置。
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