JPH0142137Y2 - - Google Patents

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JPH0142137Y2
JPH0142137Y2 JP1985043568U JP4356885U JPH0142137Y2 JP H0142137 Y2 JPH0142137 Y2 JP H0142137Y2 JP 1985043568 U JP1985043568 U JP 1985043568U JP 4356885 U JP4356885 U JP 4356885U JP H0142137 Y2 JPH0142137 Y2 JP H0142137Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電磁式表示器のセグメント反転装置
に関する。
一般に表示装置において、セグメントでパター
ンを形成して数字などを表示する表示素子として
は、液晶、ランプ等があるが、液晶を用いると角
度によつては読み取りが困難になり、また正面か
らでもコントラストが弱いために表示がはつきり
しないという問題があつた。またランプを用いた
場合には、消費電力が多く、外来光によつてラン
プ光が見みづらくなる等の欠点があつた。
そこで、最近においては、表示面に設けた窓部
にセグメントをセツトしておき、このセグメント
を反転することにより数字等のパターンを形成す
る電磁式表示器が多数提案されている(例えば特
公昭53−2574号)。
本考案は、このような電磁式表示器のセグメン
トの反転装置に関するものである。
(従来の技術) 従来のセグメント反転装置としては第4図に示
すようなものがある。
このものは、表示面1に窓2が設けられてお
り、ここにセグメント3がセツトされている。
セグメント3は、軸4で回動可能に支持した円
板形の永久磁石5に固定されており、永久磁石5
に対向して設けた電磁石6に通電することによ
り、反転動作がなされるようになつている。
すなわち、今、右側の電磁石6に端子8a,8
bより通電すると、コア7の上端にS極が生じ、
永久磁石のS極と反発しあつて、永久磁石が反時
計方向に回動し、セグメント3が表示窓2に表れ
る。この際、磁石の回動に応じてそのN極がコア
7に近づくため、その後電磁石6への通電を解除
しても、永久磁石5とコア7の吸引力によりセグ
メントは、その表示位置に保持される。
逆に今、左側の電磁石6に端子8b,8cより
通電するとコア7の上端にN極が生じ、永久磁石
4が時計方向に回動し、非表示状態となる。ま
た、この際にも、永久磁石5とコア7が吸引し合
つて、通電解除後も非表示状態が保持される。
このように、従来の反転装置は、電磁石への通
電によりセグメントを反転でき、かつその位置の
保持ができる。
又永久磁石を取付けた回動可能な表示板と、永
久磁石に近接して設けた電磁石とより構成され、
電磁石の極性変換により表示板を回動する磁気反
転表示機において電磁石鉄心をU字形状とし、永
久磁石の一方の磁極をU字形状の一方の上方に位
置させ、永久磁石の他方の磁極をU字形状の他方
の下方に位置させるものが特開昭58−9189号公報
で知られている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、以上のような前者の反転装置に
あつては、永久磁石5の回動動作を確実ならしめ
るため、その磁極をコアの対向部から所定角度θ
だけずらしてあるため、電磁石への通電解除後に
おける自己保持力が弱いという問題がある。
又後者のものは永久磁石に対し左右の鉄心の位
置を変化させているが表示板の永久磁石と鉄心の
間隔があくので、その分磁気効率が悪く、したが
つて表示板反転の応答性がよくない。
本案の目的は、以上のような従来の反転装置の
問題点を解決し、自己保持力を強化することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 本案は以上のような目的を達成するため次のよ
うな電磁式表示器のセグメント反転装置を提供す
るものである。
すなわち、セグメント取付側の軸を中心として
左右に揺動する永久磁石を設けた振子体の下端に
ウエイトを設け、かつ該振子体における永久磁石
の下端磁極の揺動軌道中において所定間隔を隔て
て一対の異なる磁極を形成する固定鉄心をもつ電
磁石を配設し、固定鉄心の磁極を構成する板状体
先端に振子体の永久磁石が直接接触して吸着され
る屈曲部を設け、該屈曲部が振子体のストツパー
を兼用する電磁式表示器のセグメント反転装置で
ある。
(作用) 本案のものによれば、振子体の揺動部に磁石が
設けてあり、その下端磁極の揺動軌道中に電磁石
の一対の固定鉄心があるので、電磁石の固定鉄心
の一方の磁極に振子体の永久磁石がそれ自身の磁
力により吸着されている場合において、電磁石の
前記一方の磁極に振子体の永久磁石と異なる極が
生じるように電流を通電すると、振子体は反発さ
れて揺動し、電磁石の他の磁極に吸着される。ま
た、その後電磁石に先と逆方向の電流を通電する
と振子体は逆に揺動し、前記一方の磁極を形成す
る固定鉄心に吸着されて元位置に復帰する。
したがつて、以上のような振子体の適所に表示
器のセグメントを取り付けると、このセグメント
を反転させることができる。
(実施例) 第1図は、本案電磁式表示器のセグメント反転
装置の一実施の正断面図、第2図は右側面図であ
る。
10は、振子体であつて、枠体16に横架した
軸11で揺動可能に支持されている。その揺動部
12には板状の磁石13が固定されている。磁石
13は、永久磁石であつてその下端がN極となつ
ている。14は、更に永久磁石13より下方にお
いて揺動部12に埋設されたウエイトであつて、
より一層振動子の揺動を良好ならしめるためのも
のである。
20は、電磁石であつて、コア21とその両端
に結合した板状体22,23からなる全体として
略U字形の固定鉄心24のそのコア21にコイル
25を外装してなる。板状体22,23の上端は
所定間隔を隔ててそれぞれ屈曲されて、前記振子
体の磁石13の一磁極(N極)の揺動軌道中に位
置しており、コイル25に通電したときその先端
に相異なる磁極が生ずるようになつている。
30は、セグメントであつて、振子体10の上
方へ一体的に伸張したT字形の取付部15の上面
に固着することにより取付けられている。
次に作用について説明すると、先ず第1図の状
態にあつては、振子体10の永久磁石13が、そ
れ自体の磁力によつて固定鉄心24の板状体22
の先端に吸着されており、セグメント30は表示
面Aに表れている。
この場合において、振子体10の永久磁石13
は固定鉄心の板状体22に直接接触して強力に吸
着されているので、セグメント10の表示状態は
確実に保持される。
次に、電磁石20のコイル25に通電すると、
板状体22の先端はN極となり他方の板状体23
の先端はS極となるので、永久磁石13は、板状
体22のN極によつて反発されると共に他の板状
体23のS極に吸引されて振子体10は揺動し、
セグメント30は、仮想線で示すように表示面A
から退いて、振子体の永久磁石13が板状体23
の先端に吸着されると同時にセグメント30の非
表示状態が保持される。この場合においても、永
久磁石13は、それ自体の磁力で板状体23に直
接接触して強力に吸着されるので、その後通電を
解除しても非表示状態は確実に保持されることと
なる。
次に表示状態から、電磁石20に逆方向の電流
を通電すると、板状体23の先端にN極が生じ、
板状体22の先端にS極が生じて、先とは逆に振
子体10が揺動して、先に説明したセグメントの
表示状態となる。
以上のように、本反転装置によれば電磁石への
通電の方向を逆転する(コイルの巻き方向を逆に
しても同様)ことにより振動子を揺動させ、セグ
メントを反転させることができるものであり、強
力にその位置を保持できるものである。
第3図は、本案反転装置を使用した電磁式表示
器の一例であつて、ゲートボールの試合に使用す
る表示器である。
図中30…はセグメント、40は、白組の点数
加算用の押しボタン、41は赤組の点数加算用の
押しボタンである。図においては、現在、試合残
り時間が「26分」、白組の得点が「15」、赤組の得
点が「13」と表示されているが、内蔵したマイク
ロコンピユータの制御によつて、残り時間が一分
減少する毎にセグメントが反転してその残り時間
数を表示し、得点されるごとに押しボタン40又
は41を押すと、点数が加算されて、それが表示
されるようになつている。
以上、本案電磁式表示器のセグメント反転装置
の一実施例について説明したが、これに限るもの
ではなく、本案の技術思想の範囲内において適宜
の実施例を採用し得るものである。
(考案の効果) (i) 電磁石の鉄心はその磁極を構成する左右の板
状体の先端を折り曲げ、その先端と永久磁石が
接触するので、磁気効率がよくしたがつて表示
体としてのセグメントの反転時の応答性がよ
い。
(ii) 振子体の揺動部に永久磁石がもうけられてい
るので、振子体の揺動時においては永久磁石が
錘りの役目をなし良好な揺動状態が得られるば
かりでなく、振子体の下部にウエイトを設けて
いるので、更に良好な揺動ができる。
(iii) 鉄心の磁極を構成する板状体が振子体のスト
ツパーになると共に永久磁石が板状体の先端に
直接接触して強力に吸着されるので保持力が極
めて強い。したがつて、電磁石への通電を解除
しても振子体の永久磁石が電磁石の鉄心に強力
に吸引される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本案電磁式表示器のセグメント反転
装置の一例を示す正断面図、第2図は、同上右側
面図、第3図は、同上使用例の斜視図、第4図
は、従来例の正断面図である。 10……振子体、13……永久磁石、20……
電磁石、24……固定鉄心。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. セグメント取付側の軸を中心として左右に揺動
    する永久磁石を設けた振子体の下端にウエイトを
    設け、かつ該振子体における永久磁石の下端磁極
    の揺動軌道中において所定間隔を隔てて一対の異
    なる磁極を形成する固定鉄心をもつ電磁石を配設
    し、固定鉄心の磁極を構成する板状体先端に振子
    体の永久磁石が直接接触して吸着される屈曲部を
    設け、該屈曲部が振子体のストツパーを兼用する
    電磁式表示器のセグメント反転装置。
JP1985043568U 1985-03-26 1985-03-26 Expired JPH0142137Y2 (ja)

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JP1985043568U JPH0142137Y2 (ja) 1985-03-26 1985-03-26

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JPS61160485U JPS61160485U (ja) 1986-10-04
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS589189A (ja) * 1981-07-10 1983-01-19 株式会社東京タツノ 磁気反転表示機

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JPS589189A (ja) * 1981-07-10 1983-01-19 株式会社東京タツノ 磁気反転表示機

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