JPH0139526Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、コンクリートブロツクの横筋用溝を
形成する装置に関する。

従来の技術 従来、下抜き式コンクリートブロツク成型機に
よつてコンクリートブロツクを成型するには、モ
ールドボツクスの下面に受板を当てがい、空間内
にコンクリート材料を入れてブロツクを成型後、
成型ブロツクを受板に載せたままモールドボツク
スの下方に抜き去り、機外に搬出していた。この
ような成型において、第３図に示すように、コン
クリート下面に横筋配筋用の溝ａを形成するため
には、第２図に示すように、モールドボツクスの
前後軸板１，２の下部に切溝４を設け、受板５と
該切溝４によつてできる挿通孔６に横筋用溝形成
用挿入棒７を挿入したのち、上方よりコンクリー
ト材料をモールドボツクス内に供給し、加圧振動
を加えて成型する。成型後、横筋用溝形成用挿入
棒７をモールドボツクスから抜き去つて、ブロツ
クを脱型すると、前記第３図に示すような横筋配
筋用の溝ａをもつたコンクリートブロツクが成型
される。

考案が解決しようとする問題点 上記従来の成型装置では、横筋用溝形成用挿入
棒は受板の上に挿入された状態となつているた
め、モールドボツクスとは別に受板と一体となつ
て振動する傾向がある。したがつて、横筋用溝形
成用挿入棒の周辺ではコンクリート材料の充填密
度が低くなり勝ちで、また、ブロツク側面にもこ
の密度差のために半月状の模様が発生して美観を
損い、品質も低下する。また、横筋用溝形成用挿
入棒の取扱いは、モールドボツクスを機内の所定
位置にセツトしてから行なう必要があつたので、
作業的に煩雑であつた。

問題点を解決するための手段 本考案は、上記の問題点を解決すべくなされた
もので、その要旨は、下抜式コンクリートブロツ
クマシンのモールドボツクスの前後軸板の下方に
対をなす窓状の貫通孔を設け、該貫通孔に横筋用
溝形成用挿入棒を挿脱自在に設けてなることを特
徴とするコンクリートブロツクの横筋用溝形成装
置である。

本考案によれば、横筋用溝形成用挿入棒はモー
ルドボツクスの前後軸板に貫通して取付けられる
ため、モールドボツクスに予め組付けられたまま
マシーンに持込むことができる。そして、横筋用
溝形成用挿入棒の下面に当接するように慣用のパ
ネルをモールドボツクス下部に嵌め込み、これを
受板にて下方より支持する。こうしてモールドボ
ツクス内にコンクリート材料を装入し振動成型す
ると、横筋用溝形成用挿入棒はモールドボツクス
の振動とともに振動し、両者の振動にずれが生じ
ないので、横筋用溝形成用挿入棒の周辺にコンク
リート材料の充填密度の低い部分を生じるような
ことがない。また、成型品を下抜脱型する際には
横筋用溝形成用挿入棒を引抜いてから行なう。

実施例 第１図は、本考案の実施の一例を示すもので、
モールドボツクスの前後軸板１，２の下方に窓状
の貫通孔３を設け、該貫通孔３に横筋用溝形成用
挿入棒７を挿脱自在に設けてなるものである。

この装置は、まずモールドボツクスをブロツク
マシンの所定位置に持込む前に、横筋用溝形成用
挿入棒７を貫通孔３，３…に挿通する。ついで、
モールドボツクスの下部に受板５を当て、モール
ドボツクス内にコンクリート材料を充填して、振
動成型する。

成型終了後は横筋用溝形成用挿入棒７をモール
ドボツクスから引抜き、成型品を下方へ脱型して
機外へ移送する。

成型品は第３図に示すように下面に横筋配置溝
ａが形成される。

考案の効果 本考案によれば、横筋用溝形成用挿入棒がモー
ルドボツクスと一体となつて振動するために、横
筋用溝形成用挿入棒自体の振動が少なく、その周
辺のコンクリート材料の充填密度を高め、均質な
成型品とするとともに、側面の美観も損なうこと
がない。また横筋用溝形成用挿入棒の着脱を含む
型組を成型機外で行うことができるので、狭い成
型機内に上半身や手指を突込んで作業する必要が
なく、安全で作業性が良く、作業を短時間にする
ことができるので、効率的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の一例の斜視図、第２図
は従来例の斜視図、第３図は成型品の斜視図であ
る。 １，２……前後軸板、３……貫通孔、４……切
溝、５……受板、６……横筋用溝形成用挿通孔、
７……挿入棒、ａ……溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下抜式コンクリートブロツクマシンのモールド
   ボツクスの前後軸板の下方に対をなす窓状の貫通
   孔を設け、該貫通孔に横筋用溝形成用挿入棒を挿
   脱自在に設けてなることを特徴とするコンクリー
   トブロツクの横筋用溝形成装置。