JPH0130023B2 - - Google Patents

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JPH0130023B2
JPH0130023B2 JP59188809A JP18880984A JPH0130023B2 JP H0130023 B2 JPH0130023 B2 JP H0130023B2 JP 59188809 A JP59188809 A JP 59188809A JP 18880984 A JP18880984 A JP 18880984A JP H0130023 B2 JPH0130023 B2 JP H0130023B2
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oil
hydraulic
pressure
control valve
speed
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JP59188809A
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Masakazu Maezono
Sadanori Nishimura
Keiichi Ishikawa
Masaru Yamashita
Kazuma Hatayama
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車その他の車両に用いられる油
圧作動式変速機の制御装置に関する。
(従来の技術) 従来この種装置として、特公昭48−21369号公
報により、第1図に示す如く、シフト弁aの図面
で左側のシフトアツプ側への切換動作により給油
される高速伝動系確立用の高速油圧係合要素b
と、該シフト弁aの図面で右側のシフトダウン側
への切換動作により給油される低速伝動系確立用
の低速油圧係合要素cとを備え、該各油圧係合要
素b,cに対応する各排油路d,eを設けて、こ
れら油圧係合要素b,cの一方への給油時に他方
をこれに対応する排油路d,eに該シフト弁aを
介して接続するようにしたものにおいて、低速油
圧係合要素cに対応する排油路eに高速油圧係合
要素bの油圧により開き側に押圧される排油制御
弁fを介設し、シフトアツプ時低速油圧係合要素
cからの油を当初は該排油路eに該制御弁fと並
列に接続した絞りgのみを介して排油し、高速油
圧係合要素bの油圧が所定圧に上昇して該制御弁
fが開かれた後はこれを介してより早く排油させ
るようにし、かくてシフトアツプ時にエンジンが
一旦無負荷状態となること及び必要以上の共噛み
を防止して円滑なシフトアツプ作動を得られるよ
うにしたものは知られる。
ここで高速油圧係合要素bの油圧はシフト弁a
と該油圧係合要素bとを結ぶ油路hから分岐した
分岐路iを介して排油制御弁fに作用されるもの
で、この場合シフト弁aや排油制御弁f等のバル
ブ類は変速機ケース内のバルブブロツクに一体的
に組込まれ、分岐路iを含むバルブ間の油路は該
ブロツク内に形成されるを一般とし、該ブロツク
から外方のにびる前記油路hは該分岐路iに比し
実際上かなり長くなる。
(発明が解決しようとする問題点) 上記従来技術のものでは、油温変化等による油
の粘性変化を生ずると、円滑なシフトアツプ作動
を得られなくなる。
即ち、分岐路iの管路抵抗が油路hの管路抵抗
よりも小さくなることから、シフトアツプ時に分
岐路iを介して排油制御弁fに作用される油圧の
方が高速油圧係合要素bの実際の油圧よりも早く
昇圧して両者間に偏差を用じ、この場合偏差が一
定であれば、この偏差を見込んで排油制御弁fの
開弁圧を設定することにより、高速油圧係合要素
bの実際の油圧が所望の圧力に上昇した時点で該
制御弁fを開弁させられるが、実際には油の粘性
変化によつてこの偏差も変化してしまい、偏差の
小さな低粘性状態に対応させて開弁圧を比較的低
く設定すると、低温時等油の粘性が高くなつた場
合、高速油圧係合要素bの実際の油圧がかなり低
圧のうちに該制御弁fが開弁されて低速油圧係合
要素cが早期解除され、エンジンが一旦無負荷状
態となつてその吹き上りを生じ、逆に高粘性状態
に対応させて開弁圧を比較的高く設定すると、油
の粘性が低くなつた場合、該制御弁fの開弁が遅
れ、必要以上の共噛みを生じてエンジンの失速や
変速時間の増大を来たす問題がある。
尚、シフトダウン作動を円滑にすべく、高速油
圧係合要素に対応する排油路に低速油圧係合要素
の油圧により開き側に押圧される排油制御弁を介
設する場合にも上記と同様の問題を生ずる。
又、特開昭48−72552号公報により、シフト弁
と低速油圧係合要素とを結ぶ油路に、該油圧係合
要素への給油を許容する逆止弁を介設すると共
に、該逆止弁と並列に該低速油圧係合要素からの
排油を許容する逆止弁を介入した排油路を接続
し、高速油圧係合要素への給油時に低速油圧係合
要素から該排油路を介して排油するようにし、該
排油路に、高速油圧係合要素の油圧で開き側とエ
ンジンのスロツトル開度に応じたスロツトル圧で
閉じ側とに押圧される排油制御弁を介設し、シフ
トアツプ時に高速油圧係合要素の油圧がスロツト
ル圧に応じた所定圧に昇圧したとき該排油制御弁
を開くようにしたものが知られているが、このも
のでも油の粘性が増加すると高速油圧係合要素の
実際の油圧が前記所定圧に上昇しないうちに排油
制御弁が開弁されてしまい、上記と同様の問題を
生ずる。
本発明は、かかる問題点を解決した装置、即ち
油の粘性変化に係わらず常に円滑なシフト作動を
得られるようにした装置を提供することをその目
的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成すべく、シフト弁の
シフトアツプ側への切換動作により給油される高
速伝動系確立用の高速油圧係合要素と、該シフト
弁のシフトダウン側への切換動作により給油され
る低速伝動系確立用の低速油圧係合要素とを備
え、該各油圧係合要素に対応する各排油路を設け
て、これら油圧係合要素の一方への給油時に他方
からこれに対応する排油路を介して排油するよう
にしたものであつて、これら排油路のうち何れか
少なくとも一方の油圧係合要素に対応する排油路
に該排油路の流路抵抗を増減する排油制御弁を介
設するものにおいて、該排油制御弁を、該一方の
油圧係合要素からの排油時に該一方の油圧係合要
素と該排油制御弁とを結ぶ油路から分岐した分岐
路を介して該排油制御弁に作用させる該一方の油
圧係合要素の油圧により流路抵抗を増加する閉じ
側に押圧すると共に、該一方の油圧係合要素から
の排油時に給油する他方の油圧係合要素と該シフ
ト弁とを結ぶ油路から分岐した分岐路を介して該
排油制御弁に作用させる該他方の油圧係合要素の
油圧により流路抵抗を減少する開き側に押圧する
差圧応動型に構成したことを特徴とする。
(実施例) 本発明を第2図以下に示す実施例に付説明す
る。
第2図で1は前進3段後進1段の変速を行なう
変速機を示し、該変速機1は、エンジン2にトル
クコンバータ3を介して連結される入力軸1a
と、車両の駆動輪4にデフギア5を介して連結さ
れる出力軸1bとの間に、前進用の1速乃至3速
の各伝動系G1,G2,G3と後進伝動系GRと
を備え、前進用の各伝動系G1,G2,G3に油
圧係合要素たる1速乃至3速の各油圧クラツチC
1,C2,C3を介入させた。
尚、後進伝動系GRは、2速伝動系G2と2速
油圧クラツチC2を共用させるものとし、該両伝
動系G2,GRは出力軸1b上のセレクタギア6
を介して選択的に確立させるようにした。
図面で7は1速伝動系G1に介入したワンウエ
イクラツチで、出力軸1b側のオーバー回転を許
容すべく作動する。前記各油圧クラツチC1,C
2,C3は例えば第3図に示す油圧回路によりそ
の給排油を制御されるもので、これを詳述する
に、該油圧回路は、油圧源8と、パーキング用の
「P」、後進用の「R」、ニユートラル用の「N」、
自動変速用の「D」、2速保持用の「2」の5位
置に切換自在のマニアル弁9と、車速とスロツト
ル開度とに応じて切換作動されるシフト弁10
と、前記したセレクタギア6を連結する前後進切
換用のサーボ弁11とを備え、マニアル弁9の
「D」位置では、油圧源8に連なる第1油路L1
がシフト弁10に連なる第2油路L2に接続さ
れ、該シフト弁10を介して2速と3速の各油圧
クラツチC2,C3への給排油が行なわれるよう
にした。
尚、1速油圧クラツチC1は、第2油路L2か
ら分岐した第3油路L3を介して常時給油される
ようにしたもので、後記する1速−2速の変速に
際しては、2速油圧クラツチC2への給油に伴い
その係合力が順次に強められて2速伝動系G2を
介してのトルク伝達により出力軸1bの回転速度
が1速伝動系G1による速度を上回つたとき前記
したワンウエイクラツチ7により1速伝動系G1
を介してのトルク伝達が自動的に停止され、円滑
な変速が行なわれる。
従つて変速で問題となるのは、シフト弁10に
よる2速油圧クラツチC2と3速油圧クラツチC
3の給油の切換えを行なう2速−3速の変速であ
る。
前記シフト弁10は、中間の第4油路L4を介
して互いに接続した上流側の1速−2速変速用の
第1シフト弁101と、下流側の2速−3速変速
用の第2シフト弁102とから成り、該各弁10
,102の一旦即ち右端にガバナ弁12からの車
速に応じたガバナ圧と、左端に第1スロツトル弁
131からのスロツトル開度に応じたスロツトル
圧とを各作用させ、車速の増加によればガバナ圧
により先ず第1シフト弁101が右側の1速位置
から左側の2速位置に移動して、第2油路L2が
第4油路L4を介して第2シフト弁102の流出
側の第5油路L5に接続され、マニアル弁9の
「D」位置で該第5油路L5に接続される第6油
路を介して2速油圧クラツチC2に油圧源8から
の圧油が給油され、1速から2速にシフトアツプ
され、更に車速が増加すると、第2シフト弁10
が右側の2速位置から左側の3速位置に移動し
て、第4油路L4が第5油路L5から3速油圧ク
ラツチC3に連なる第7油路L7に切換接続さ
れ、該第5油路L5が第1排油路LD1に接続され
て、2速油圧クラツチC2からの排油と3速油圧
クラツチC3への給油とが行なわれ、2速から3
速にシフトアツプされるようにした。
又、減速によれば第2シフト弁102が右側の
2速位置(図示の位置)に復帰して、第4油路L
4が上記の如く第5油路L5と、第7油路L7が
第2排油路LD2とに切換接続され、3速油圧クラ
ツチC3からの排油と2速油圧クラツチC2への
給油とが行なわれ、3速から2速にシフトダウン
される。
図面で14は油圧源8からの給油圧を一定のラ
イン圧に調圧するレギユレータ弁、151,152
は2速と3速の各油圧クラツチC2,C3に連な
る第6油路L6と第7油路L7とに各接続した2
速用と3速用のアキユムレータを示し、該各アキ
ユムレータ151,152に夫々第2スロツトル弁
132からのスロツトル開度に応じたスロツトル
圧を背圧として作用させた。
又、前記各排油路LD1,LD2には、夫々排油制
御弁161,162とこれに並列の絞り171,1
2とを介設し、該制御弁161,162の閉弁と
開弁とで該各排油路LD1,LD2の管路抵抗が大
小2段に可変制御されるようにした。
ここで、2速油圧クラツチC2に対応する第1
排油路LD1に介設した第1排油制御弁161は、
本発明の特徴とするところに従い、3速油圧クラ
ツチC3の油圧により開き側と2速油圧クラツチ
C2の油圧により閉じ側とに押圧される差圧応動
型に構成され、又3速油圧クラツチC3に対応す
る第2排油路LD2に介設した第2排油制御弁1
2は、2速油圧クラツチC2の油圧により開き
側と3速油圧クラツチC3の油圧により閉じ側と
に押圧される差圧応動型に構成されるもので、こ
れを更に詳述するに、該各排油制御弁161,1
2は、これを開き側に押圧するための一端(第
1排油制御弁は左端、第2排油制御弁は右端)の
第1油室16aと、これを閉じ側に押圧するため
の他端の第2油室16bと、これを開き側に附勢
するばね16cとを備え、該第1排油制御弁16
の第1油室16aと該第2排油制御弁162の第
2油室16bとを3速油圧クラツチC3に連なる
第7油路L7から分岐した第8油路L8に、又該
第1排油制御弁161の第2油室16bと該第2
排油制御弁162の第1油室16aとを2速油圧
クラツチC2に連なる第6油路L6から分岐した
第9油路L9に各接続するものとした。
尚、第8第9油路L8,L9は上記各種弁類を
組込む変速機ケース内のバルブブロツク(図示せ
ず)内に形成されるもので、該ブロツクから外方
に導出されて2速や3速の油圧クラツチC2,C
3に至る第6第7油路L6,L7の分岐部下流側
の長さはこれら第8第9油路L8,L9に比しか
なり長くなる。
(作用) 本発明の作用を上記実施例に基いて説明する
に、先ず第2シフト弁102のシフトアツプ側へ
の切換動作、即ち図面で左側の3速位置への切換
による3速へのシフトアツプ時は、3速油圧クラ
ツチC3への第7油路L7を介しての給油と、2
速油圧クラツチC2からの第1排油路LD1を介
しての排油とが行われるもので、この場合該各油
圧クラツチC2,C3の実際の油圧、即ちそのシ
リンダ室の油圧と、第1排油制御弁161の第1
第2油室16a,16bの油圧は第4図示の如く
変化する。ここで油圧クラツチへの排油時におけ
る一般的な昇圧特性について説明するに、シリン
ダ室の油圧は、シリンダ室に油が満された後に立
上り、次いでクラツチピストンを押動しつつ緩や
かに上昇した後、該ピストンの押動完了で急速に
上昇し、次いでアキユムレータによる緩衝作用領
域を存してライン圧PLまで昇圧されるもので、
3速油圧クラツチC3のシリンダ室の油圧も同様
の昇圧特性を示すが、該3速油圧クラツチC3に
至る油路長さの方が第1油室16aに至る油路長
さより長いため、該3速油圧クラツチC3のシリ
ンダ室が油で満されるまでに時間がかかり、該シ
リンダ室の油圧(以下P3と称する)の立上りが
第1油室16aの油圧(以下P3′と称する)の立
上りよりも遅れ、この遅れは油の粘性によつても
変化する 尚、排油側の油圧クラツチ、即ち2速
油圧クラツチC2のシリンダ室の油圧(以下P2
と称する)の降圧特性と第1排油制御弁161
第2油室16bの油圧(以下P2′と称する)の降
圧特性とは、予め該シリンダ室に圧油が充填され
ているため、実質的に遅れ等の差は生じない。こ
こで、油温が比較的高く油の粘性が低い場合を考
えるに、P3とP3′の昇圧特性は第4図にa線とb
線、P2とP2′の降圧特性は仝図にc線で示す通り
であり、P3のP3′に対する立上りの遅れは僅かで
あつて、クラツチピストンの押動完了後の油圧上
昇で早期にP3とP3′が一致する。
第1排油制御弁161は、第1第2両油室16
a,16bに対する受圧面積をS、ばね16cの
力をFとして、P2′とP3′との差圧P2′−P3′がF/
Sで表わされる所定値△Pに減少したとき開弁さ
れるもので、P2は当初第1排油路LD1からの絞
り171のみを介しての排油により圧降下され、
P2′−P3′<△Pとなる第4図のT1の時点から該制
御弁161の開弁による該排油路DL1の管路抵抗
の減少で急速に圧降下される。尚、T1の前にP2
の圧力降下が緩やかになるのはアキユムレータ1
1の緩衝作用のためである。
次に、油温が比較的低く油の粘性が高い場合を
考えるに、この場合のP3とP3′の昇圧特性は第4
図にd線とQ線、P2とP2′の降圧特性は仝図にf
線で示す通りであり、P3とP3′の昇圧特性が全体
的に緩やかになると共に、P3のP3′に対する立上
りの遅れが大きくなり、P3とP3′とは比較的広範
囲に亘つて大きな偏差を有するが、P2′の降圧特
性も比較的緩やかになることから、P2′−P3′が△
P以下とになつて第1排油制御弁161が開弁さ
れるタイミングも第4図にT2で示すように遅れ、
P2の降圧特性線fとP3の昇圧特性線dとの交点
Yにおける油圧は、上記低粘性時のP2の降圧特
性線cとP3の昇圧特性線aとの交点xにおける
油圧と略等しくなる。ここで上記従来技術の如く
第1排油制御弁161にP3′のみを作用させる場
合、低粘性時に上記と同様の特性を得られるよう
に、T1の時点でのP3′の値Poで該制御弁161
開弁されるように設定すると、高粘性時にe線の
如くP3′が上昇してPoになつたとき該制御弁161
が開示され、P2が第4図にg線で示すように上
記T2の時点より早く圧降下し、g線と高粘性時
のP3の昇圧特性線dとの交点zの油圧が低くな
りすぎ、換言すればP3の昇圧に対する第1排油
制御弁161の開弁タイミングが早くなりすぎて、
エンジンが一時的に無負荷状態となりその吹上り
を生ずる。
これに対し、本発明によれば、交点xと交点Y
との油圧が上記の如く略等しくなることからわか
るように、第1排油制御弁161のP3に対する開
弁タイミングは油の粘性変化に係わらず所定の適
正のタイミングに保持され、エンジンの吹上りや
必要以上の共噛みによるエンジンの失速等を生じ
ることなく円滑なシフトアツプ作動が得られる。
以上3速へのシフトアツプ時の作用について説
明したが、2速へのシフトダウン時にも同様の作
用が得られるもので、これを詳述するに、この場
合は第2シフト弁102の2速位置への切換によ
り、2速油圧クラツチC2への給油と、3速油圧
クラツチC3からの第2排油路LD2を介しての
排油とが行なわれ、該第2排油路LD2に介設し
た第2排油制御弁162により該3速油圧クラツ
チC3の降圧特性が決定される。ここで、該第2
排油制御弁162には、これを開き側に押圧する
第1油室16aに2速油圧クラツチC2側の油圧
(以下P2″と称する)と、これを閉じ側に押圧する
第2油室16bに3速油圧クラツチC3側の油圧
(以下P3″と称する)とを作用されるもので、P2
とP2″の昇圧特性は上記シフトアツプ時のP3
P3′の昇圧特性とほぼ等しく、低粘性時に第5図
のa線とb線、高粘性時に仝図のd線とe線で示
す通りとなり、又P3とP3″の降圧特性は低粘性時
に仝図のc線、高粘性時に仝図のf線で示す通り
となる。
この場合、第2排油制御弁162の開弁に必要
なP3″とP2″の差圧を、ばね16cのばね力調節や
該弁162の両端の受圧面積に差を付けるなどし
て、上記△Pより若干大きな△P′に設定し、P2
の昇圧に対する該弁162の開弁タイミングを上
記した第1排油制御弁161のP3の昇圧に対する
開弁タイミングより多少早めに設定し、かくて
P3の降圧特性線c,fとP2の昇圧特性線a,d
との交点X,Yの油圧がシフトアツプ時より低く
なるようにした。これは、シフトダウンの場合、
エンジンが無負荷状態となる時間帯を僅かに設け
てエンジンを多少吹上らせ、2速油圧クラツチC
2の入力側と出力側の部材間の相対速度を小さく
した方が円滑な変速が得られるためである。
尚、上記実施例では各排油制御弁161,162
にこれを開き側に附勢するばね16cを設けた
が、これに限るものでは無く、P2、P3等の変化
特性に合せて、ばね16cの附勢方向やばね力、
更には該各弁161,162の両端の受圧面積を定
め、適正なタイミングで該各弁161,162が開
弁されるようにする。
又、本発明は、遊星ギヤ式の変速機のように油
圧クラツチ以外の例えば油圧ブレーキ等の油圧係
合要素を用いる変速機にも勿論適用可能である。
(発明の効果) この様に本発明によるときは、排油制御弁を給
油側の油圧係合要素の油圧により開き側と排油側
の油圧係合要素の油圧により閉じ側とに押圧する
もので、低温時等油の粘性が高くなつて給油側の
油圧係合要素の実際の油圧が該制御弁への作用圧
よりかなり遅れて上昇するような場合には、該制
御弁を閉じ側に押圧する排油側の油圧係合要素の
油圧の圧降下も遅れることから、該制御弁は給油
側の油圧係合要素の実際の油圧の昇圧の遅れに対
応するように遅れて開弁され、油の粘性変化に係
わらず該制御弁を給油側油圧係合要素の実際の油
圧の昇圧に対し所定の適正タイミングで開弁でき
て円滑な変速が得られ、而も温度センサ等を用い
た複雑な制御ではないため、構造簡単にして安価
に得られる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術の回路図、第2図は本発明装
置を適用する変速機の1例の線図、第3図はその
油圧回路図、第4図はシフトアツプ時の油圧変化
特性図、第5図はシフトダウン時の油圧変化特性
図である。 1……変速機、C2……2速油圧クラツチ(低
速油圧係合要素)、C3……3速油圧クラツチ
(高速油圧係合要素)、10……シフト弁、LD1,
LD2……排油路、161,162……排油制御弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 シフト弁のシフトアツプ側への切換動作によ
    り給油される高速伝動系確立用の高速油圧係合要
    素と、該シフト弁のシフトダウン側への切換動作
    により給油される低速伝動系確立用の低速油圧係
    合要素とを備え、該各油圧係合要素に対応する各
    排油路を設けて、これら油圧係合要素の一方への
    給油時に他方からこれに対応する排油路を介して
    排油するようにしたものであつて、これら排油路
    のうち何れか少なくとも一方の油圧係合要素に対
    応する排油路に該排油路の流路抵抗を増減する排
    油制御弁を介設するものにおいて、該排油制御弁
    を、該一方の油圧係合要素からの排油時に該一方
    の油圧係合要素と該排油制御弁とを結ぶ油路から
    分岐した分岐路を介して該排油制御弁に作用させ
    る該一方の油圧係合要素の油圧により流路抵抗を
    増加する閉じ側に押圧すると共に、該一方の油圧
    係合要素からの排油時に給油する他方の油圧係合
    要素と該シフト弁とを結ぶ油路から分岐した分岐
    路を介して該排油制御弁に作用させる該他方の油
    圧係合要素の油圧により流路抵抗を減少する開き
    側に押圧する差圧応動型に構成したことを特徴と
    する車両用油圧作動式変速機の制御装置。
JP18880984A 1984-09-11 1984-09-11 車両用油圧作動式変速機の制御装置 Granted JPS6182051A (ja)

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