JP2860905B2 - 車両用油圧作動式変速機の制御装置 - Google Patents
車両用油圧作動式変速機の制御装置Info
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- JP2860905B2 JP2860905B2 JP63287557A JP28755788A JP2860905B2 JP 2860905 B2 JP2860905 B2 JP 2860905B2 JP 63287557 A JP63287557 A JP 63287557A JP 28755788 A JP28755788 A JP 28755788A JP 2860905 B2 JP2860905 B2 JP 2860905B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、油圧係合要素により確立される少なくとも
3段の伝動系を備える油圧作動式変速機の制御装置に関
する。
3段の伝動系を備える油圧作動式変速機の制御装置に関
する。
(従来の技術) 従来、1速乃至4速の4段変速を行う車両用油圧作動
式変速機の制御装置として、特開昭61−233248号公報に
より、最高速段の4速伝動系の確立を許容する第1位置
と4速伝動系の確立を禁止する第2位置との少なくとも
2位置に切換操作自在なマニアル弁を設けると共に、該
マニアル弁の該第1第2位置において油圧源に接続され
る給油路に、変速順位において隣接する伝動系の一方を
確立する油圧係合要素と他方を確立する油圧係合要素と
への給排油を制御して隣接する伝動系間の変速を行う複
数のシフト弁、即ち1速−2速変速用の第1シフト弁と
2速−3速変速用の第2シフト弁と3速−4速変速用の
第3シフト弁との3個のシフト弁を直列に接続し、これ
らシフト弁を夫々車速に応じた車速信号圧により高速側
の伝動系を確立するアップシフト位置と、エンジン負荷
に応じた負荷信号圧により低速側の伝動系を確立するダ
ウンシフト位置とに押圧し、且つ第3シフト弁への車速
信号圧の入力をマニアル弁を介して行うようにし、該マ
ニアル弁の前記第1位置では該第3シフト弁に車速信号
圧を入力して、所定の変速特性に従った1速乃至4速の
自動変速を行い、又該マニアル弁の前記第2位置では該
第3シフト弁への車速信号圧の入力を停止し、該第3シ
フト弁のアップシフト位置への切換えを阻止して、1速
乃至3速の自動変速を行うようにしたものは知られてい
る。
式変速機の制御装置として、特開昭61−233248号公報に
より、最高速段の4速伝動系の確立を許容する第1位置
と4速伝動系の確立を禁止する第2位置との少なくとも
2位置に切換操作自在なマニアル弁を設けると共に、該
マニアル弁の該第1第2位置において油圧源に接続され
る給油路に、変速順位において隣接する伝動系の一方を
確立する油圧係合要素と他方を確立する油圧係合要素と
への給排油を制御して隣接する伝動系間の変速を行う複
数のシフト弁、即ち1速−2速変速用の第1シフト弁と
2速−3速変速用の第2シフト弁と3速−4速変速用の
第3シフト弁との3個のシフト弁を直列に接続し、これ
らシフト弁を夫々車速に応じた車速信号圧により高速側
の伝動系を確立するアップシフト位置と、エンジン負荷
に応じた負荷信号圧により低速側の伝動系を確立するダ
ウンシフト位置とに押圧し、且つ第3シフト弁への車速
信号圧の入力をマニアル弁を介して行うようにし、該マ
ニアル弁の前記第1位置では該第3シフト弁に車速信号
圧を入力して、所定の変速特性に従った1速乃至4速の
自動変速を行い、又該マニアル弁の前記第2位置では該
第3シフト弁への車速信号圧の入力を停止し、該第3シ
フト弁のアップシフト位置への切換えを阻止して、1速
乃至3速の自動変速を行うようにしたものは知られてい
る。
又、このものでは、第3シフト弁とマニアル弁との間
の車速信号の入力油路に、2速伝動系を確立する2速油
圧係合要素の油圧で閉じ側に押圧される制御弁を介入
し、2速から4速への直接のアップシフトを生ずる運転
条件下であっても、2速油圧係合要素の油圧が所定値に
低下するまでは該制御弁により第3シフト弁への車速信
号圧の入力を阻止し、該第3シフト弁をダウンシフト位
置に保持して一旦3速伝動系を確立し、2速油圧係合要
素の油圧の所定値以下への低下による該制御弁の開弁で
該第3シフト弁に車速信号圧を入力して該第3シフト弁
をアップシフト位置に切換え、かくて2速から4速に3
速を経てスムーズにアップシフトさせるようにしてい
る。
の車速信号の入力油路に、2速伝動系を確立する2速油
圧係合要素の油圧で閉じ側に押圧される制御弁を介入
し、2速から4速への直接のアップシフトを生ずる運転
条件下であっても、2速油圧係合要素の油圧が所定値に
低下するまでは該制御弁により第3シフト弁への車速信
号圧の入力を阻止し、該第3シフト弁をダウンシフト位
置に保持して一旦3速伝動系を確立し、2速油圧係合要
素の油圧の所定値以下への低下による該制御弁の開弁で
該第3シフト弁に車速信号圧を入力して該第3シフト弁
をアップシフト位置に切換え、かくて2速から4速に3
速を経てスムーズにアップシフトさせるようにしてい
る。
(発明が解決しようとする課題) 上記のものでは、4速伝動系の確立を許容する変速パ
ターンと4速伝動系の確立を禁止する変速パターンとの
切換えをマニアル弁による第3シフト弁への車速信号圧
の入力制御で行っており、そのためマニアル弁に車速信
号圧の発生源に連る入力ポートと第3シフト弁に連る出
力ポートとを形成する必要があり、マニアル弁が大型化
する問題がある。
ターンと4速伝動系の確立を禁止する変速パターンとの
切換えをマニアル弁による第3シフト弁への車速信号圧
の入力制御で行っており、そのためマニアル弁に車速信
号圧の発生源に連る入力ポートと第3シフト弁に連る出
力ポートとを形成する必要があり、マニアル弁が大型化
する問題がある。
本発明は、上記した従来技術の制御弁に着目し、マニ
アル弁の切換操作による変速パターンの切換えを該制御
弁を用いて行い得られるようにし、マニアル弁の小型化
を図れるようにした装置を提供することをその目的とし
ている。
アル弁の切換操作による変速パターンの切換えを該制御
弁を用いて行い得られるようにし、マニアル弁の小型化
を図れるようにした装置を提供することをその目的とし
ている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成すべく、本発明では、油圧係合要素に
より確立される少なくとも3段の伝動系を備える車両用
油圧圧作動式変速機の制御装置であって、最高速段の伝
動系の確立を許容する第1位置と該伝動系の確立を禁止
する第2位置との少なくとも2位置に切換操作自在なマ
ニアル弁を設けると共に、該マニアル弁の該第1第2位
置において油圧源に接続される給油路に、変速順位にお
いて隣接する伝動系の一方を確立する油圧係合要素と他
方を確立する油圧係合要素とへの給排油を制御して隣接
する伝動系間の変速を行う複数のシフト弁を直列に接続
し、これらシフト弁を夫々車速に応じた車速信号圧によ
り高速側の伝動系を確立するアップシフト側と、エンジ
ン負荷に応じた負荷信号圧により低速側の伝動系を確立
するダウンシフト側とに押圧して、所定の変速特性に従
った変速を行うようにし、更に最高速段の伝動系とこれ
より1段低速の伝動系間の変速を行うシフト弁に車速信
号圧を入力する油路に、最高速段より2段低速の伝動系
を確立する油圧係合要素の油圧で閉じ側に押圧される制
御弁を介入するものにおいて、該制御弁を閉じ側に押圧
する油室に連るパイロット油路を設け、該パイロット油
路を前記マニアル弁の第1位置で大気開放し第2位置で
油圧源に接続するようにした。
より確立される少なくとも3段の伝動系を備える車両用
油圧圧作動式変速機の制御装置であって、最高速段の伝
動系の確立を許容する第1位置と該伝動系の確立を禁止
する第2位置との少なくとも2位置に切換操作自在なマ
ニアル弁を設けると共に、該マニアル弁の該第1第2位
置において油圧源に接続される給油路に、変速順位にお
いて隣接する伝動系の一方を確立する油圧係合要素と他
方を確立する油圧係合要素とへの給排油を制御して隣接
する伝動系間の変速を行う複数のシフト弁を直列に接続
し、これらシフト弁を夫々車速に応じた車速信号圧によ
り高速側の伝動系を確立するアップシフト側と、エンジ
ン負荷に応じた負荷信号圧により低速側の伝動系を確立
するダウンシフト側とに押圧して、所定の変速特性に従
った変速を行うようにし、更に最高速段の伝動系とこれ
より1段低速の伝動系間の変速を行うシフト弁に車速信
号圧を入力する油路に、最高速段より2段低速の伝動系
を確立する油圧係合要素の油圧で閉じ側に押圧される制
御弁を介入するものにおいて、該制御弁を閉じ側に押圧
する油室に連るパイロット油路を設け、該パイロット油
路を前記マニアル弁の第1位置で大気開放し第2位置で
油圧源に接続するようにした。
(作 用) マニアル弁の第1位置では、パイロット油路が大気開
放されるため、制御弁は最高速段より2段低速の伝動系
を確立する油圧係合要素の油圧により開閉制御されるこ
とになり、2段低速の伝動系から最高速段の伝動系への
アップシフト時、前者の伝動系の油圧係合要素の油圧が
所定値に低下するまで最高速段の伝動系とそれより1段
低速の伝動系間の変速を行うシフト弁への車速信号圧の
入力が阻止され、上記従来技術と同様に最高速段の伝動
系にそれより2段低速の伝動系から1段低速の伝動系を
介してスムーズにアップシフトされる。
放されるため、制御弁は最高速段より2段低速の伝動系
を確立する油圧係合要素の油圧により開閉制御されるこ
とになり、2段低速の伝動系から最高速段の伝動系への
アップシフト時、前者の伝動系の油圧係合要素の油圧が
所定値に低下するまで最高速段の伝動系とそれより1段
低速の伝動系間の変速を行うシフト弁への車速信号圧の
入力が阻止され、上記従来技術と同様に最高速段の伝動
系にそれより2段低速の伝動系から1段低速の伝動系を
介してスムーズにアップシフトされる。
マニアル弁の第2位置では、パイロット油路が油圧源
に接続されるため制御弁は閉じられたままになり、前記
シフト弁への車速信号圧の入力が阻止されて、該シフト
弁はダウンシフト位置に保持され、最高速段の伝動系の
確立が阻止される。
に接続されるため制御弁は閉じられたままになり、前記
シフト弁への車速信号圧の入力が阻止されて、該シフト
弁はダウンシフト位置に保持され、最高速段の伝動系の
確立が阻止される。
ところで、マニアル弁には、シフト弁を接続する給油
路を油圧源に接続するための給油ポートが形成されてお
り、パイロット油路に連る出力ポートをマニアル弁に形
成して、これを給油ポートに連通すればパイロット油路
を油圧源に接続でき、従ってマニアル弁の第1位置と第
2位置の切換操作による変速パターンの切換用ポートは
1つで済み、変速パターン切換用のポートとして車速信
号圧の入力ポートと出力ポートとの2つのポートを必要
とする従来技術に比しマニアル弁を小型化できる。
路を油圧源に接続するための給油ポートが形成されてお
り、パイロット油路に連る出力ポートをマニアル弁に形
成して、これを給油ポートに連通すればパイロット油路
を油圧源に接続でき、従ってマニアル弁の第1位置と第
2位置の切換操作による変速パターンの切換用ポートは
1つで済み、変速パターン切換用のポートとして車速信
号圧の入力ポートと出力ポートとの2つのポートを必要
とする従来技術に比しマニアル弁を小型化できる。
尚、後記する実施例においてマニアル弁の第1位置は
「D4」位置、第2位置は「D3」「2」「1」位置に対応
する。
「D4」位置、第2位置は「D3」「2」「1」位置に対応
する。
(実施例) 第1図を参照して、(1)は前進4段後進1段の変速
を行う変速機を示し、該変速機(1)は、エンジンに流
体トルクコンバータ(2)を介して連結される第1入力
軸(31)と、該第1入力軸(31)にギア列(3a)を介し
て連結される第2入力軸(32)と、デファレンシャルギ
ア(5)のリングギア(5a)を噛合する軸端の出力ギア
(4a)を有する出力軸(4)とを備え、第2入力軸
(32)と出力軸(4)との間に1速と2速の伝動系(G
1)(G2)と、第1入力軸(31)と出力軸(4)との間
に3速と4速の伝動系(G3)(G4)と後進伝動系(GR)
とを並設し、第2入力軸(32)上に1速と2速の各伝動
系(G1)(G2)に介入される油圧係合要素たる1速と2
速の油圧クラッチ(C1)(C2)と、第1入力軸(31)上
に3速と4速の各伝動系(G3)(G4)に介入される油圧
係合要素たる3速と4速の油圧クラッチ(C3)(C4)と
を設けて、該各油圧クラッチ(C1)(C2)(C3)(C4)
の係合により該各伝動系(G1)(G2)(G3)(G4)を選
択的に確立するようにし、又後進伝動系(GR)は、4速
伝動系(G4)と4速油圧クラッチ(C4)を共用するもの
とし、該両伝動系(G4)(GR)は、出力軸(4)上にセ
レクタギア(6)の図面で左方の前進側と右方の後進側
への切換動作で該ギア(6)を該各伝動系(G4)(GR)
のドリブンギア(G4a)(GRa)に噛合させることにより
選択的に確立されるようにした。
を行う変速機を示し、該変速機(1)は、エンジンに流
体トルクコンバータ(2)を介して連結される第1入力
軸(31)と、該第1入力軸(31)にギア列(3a)を介し
て連結される第2入力軸(32)と、デファレンシャルギ
ア(5)のリングギア(5a)を噛合する軸端の出力ギア
(4a)を有する出力軸(4)とを備え、第2入力軸
(32)と出力軸(4)との間に1速と2速の伝動系(G
1)(G2)と、第1入力軸(31)と出力軸(4)との間
に3速と4速の伝動系(G3)(G4)と後進伝動系(GR)
とを並設し、第2入力軸(32)上に1速と2速の各伝動
系(G1)(G2)に介入される油圧係合要素たる1速と2
速の油圧クラッチ(C1)(C2)と、第1入力軸(31)上
に3速と4速の各伝動系(G3)(G4)に介入される油圧
係合要素たる3速と4速の油圧クラッチ(C3)(C4)と
を設けて、該各油圧クラッチ(C1)(C2)(C3)(C4)
の係合により該各伝動系(G1)(G2)(G3)(G4)を選
択的に確立するようにし、又後進伝動系(GR)は、4速
伝動系(G4)と4速油圧クラッチ(C4)を共用するもの
とし、該両伝動系(G4)(GR)は、出力軸(4)上にセ
レクタギア(6)の図面で左方の前進側と右方の後進側
への切換動作で該ギア(6)を該各伝動系(G4)(GR)
のドリブンギア(G4a)(GRa)に噛合させることにより
選択的に確立されるようにした。
1速伝動系(G1)には、出力側のオーバー回転を許容
するワンウェイクラッチ(7)が介入されており、更に
出力軸(4)上に該ワンウェイクラッチ(7)の入力側
を該入力軸(4)に直結する1速ホールド油圧クラッチ
(CH)を設け、該油圧クラッチ(CH)と1速油圧クラッ
チ(C1)との係合により該ワンウェイクラッチ(7)を
バイパスした経路で1速伝動系(G1)を確立し得るよう
にした。
するワンウェイクラッチ(7)が介入されており、更に
出力軸(4)上に該ワンウェイクラッチ(7)の入力側
を該入力軸(4)に直結する1速ホールド油圧クラッチ
(CH)を設け、該油圧クラッチ(CH)と1速油圧クラッ
チ(C1)との係合により該ワンウェイクラッチ(7)を
バイパスした経路で1速伝動系(G1)を確立し得るよう
にした。
又、2速油圧クラッチ(C2)のクラッチインナを2分
割して、一方の第1クラッチインナ(C2a)を2速伝動
系(G2)のドライブギア(G2a)に直結し、他方の第2
クラッチインナ(C2b)を該第1クラッチインナ(C2a)
に該第1クラッチインナ(C2a)のオーバー回転を許容
するワンウェイクラッチ(C2c)を介して連結した。か
かるクラッチ構造は本願出願人が先に特願昭63−230128
号で提案したものと異らず、その詳細な説明は省略す
る。
割して、一方の第1クラッチインナ(C2a)を2速伝動
系(G2)のドライブギア(G2a)に直結し、他方の第2
クラッチインナ(C2b)を該第1クラッチインナ(C2a)
に該第1クラッチインナ(C2a)のオーバー回転を許容
するワンウェイクラッチ(C2c)を介して連結した。か
かるクラッチ構造は本願出願人が先に特願昭63−230128
号で提案したものと異らず、その詳細な説明は省略す
る。
前記各油圧クラッチ(C1)(C2)(C3)(C4)(CH)
は、第2図に示す油圧回路によりその給排油を制御され
るもので、該油圧回路は、油圧源(8)と、パーキング
位置たる「P」、後進位置たる「R」、ニュートラル位
置たる「N」、1速乃至4速の自動変速位置たる
「D4」、1速乃至3速の自動変速位置たる「D3」、2速
保持位置たる「2」、1速保持位置たる「1」の計7位
置に切換操作自在なマニアル弁(9)と、1速−2速変
速用の第1シフト弁(101)と、2速−3速変速用の第
2シフト弁(102)と、3速−4速変速用と第3シフト
弁(103)と、前記セレクタギア(6)に係合するフォ
ーク(6a)を連結した前後進切換用のサーボ弁(11)と
を備えるもので、これら弁の詳細は第3図に示す通りで
ある。
は、第2図に示す油圧回路によりその給排油を制御され
るもので、該油圧回路は、油圧源(8)と、パーキング
位置たる「P」、後進位置たる「R」、ニュートラル位
置たる「N」、1速乃至4速の自動変速位置たる
「D4」、1速乃至3速の自動変速位置たる「D3」、2速
保持位置たる「2」、1速保持位置たる「1」の計7位
置に切換操作自在なマニアル弁(9)と、1速−2速変
速用の第1シフト弁(101)と、2速−3速変速用の第
2シフト弁(102)と、3速−4速変速用と第3シフト
弁(103)と、前記セレクタギア(6)に係合するフォ
ーク(6a)を連結した前後進切換用のサーボ弁(11)と
を備えるもので、これら弁の詳細は第3図に示す通りで
ある。
マニアル弁(9)の「D4」位置では、油圧源(8)に
連なる第1油路(L1)が該弁(9)の環状溝(9a)を介
して第1シフト弁(101)に連なる第2油路(L2)に接
続され、第1油路(L1)から第2油路(L2)にレギュレ
ータ弁(12)で一定のライン圧に調圧された圧油が供給
されて、該第2油路(L2)から第1乃至第3シフト弁
(101)(102)(103)を介して2速乃至4速の油圧ク
ラッチ(C2)(C3)(C4)に給油されると共に、該第2
油路(L2)から分岐した第3油路(L3)を介して1速油
圧クラッチ(C1)に常時給油されるようにした。
連なる第1油路(L1)が該弁(9)の環状溝(9a)を介
して第1シフト弁(101)に連なる第2油路(L2)に接
続され、第1油路(L1)から第2油路(L2)にレギュレ
ータ弁(12)で一定のライン圧に調圧された圧油が供給
されて、該第2油路(L2)から第1乃至第3シフト弁
(101)(102)(103)を介して2速乃至4速の油圧ク
ラッチ(C2)(C3)(C4)に給油されると共に、該第2
油路(L2)から分岐した第3油路(L3)を介して1速油
圧クラッチ(C1)に常時給油されるようにした。
尚、1速油圧クラッチ(C1)が係合していても、2速
油圧クラッチ(C2)への給油で2速伝動系(G2)が確立
されると、ワンウェイクラッチ(7)の動きで1速伝動
系(G1)を介してのトルク伝達は自動的に停止される。
油圧クラッチ(C2)への給油で2速伝動系(G2)が確立
されると、ワンウェイクラッチ(7)の動きで1速伝動
系(G1)を介してのトルク伝達は自動的に停止される。
前記各シフト弁(101)(102)(103)は、ガバナ弁
(13)からの車速に応じた車速信号圧(以下ガナバ圧と
記す)により図面で左方のアップシフト側と、エンジン
負荷に応じた信号圧即ち第1スロット弁(141)からの
エンジンスロットル開度に応じたスロットル圧により右
方のダウンシフト側とに押圧され、車速の増加によれ
ば、ガナバ圧により先ず第1シフト弁(101)が右側の
1速位置から左側の2速位置に切換えられて、第2油路
(L2)が第1シフト弁(101)の環状溝(101a)を介し
て第2シフト弁(102)に連なる第4油路(L4)に接続
され、該第4油路(L4)に該第2シフト弁(102)の環
状溝(102a)を介して接続される第5油路(L5)を介し
て2速油圧クラッチ(C2)に給油され、1速から2速に
アップシフトされ、更に車速が増加すると、第2シフト
弁(102)が右側の2速位置から左側の3速位置に切換
えられて、第4油路(L4)が該弁(102)の環状溝(10
2b)を介して第3シフト弁(103)に連なる第6油路(L
6)に接続され、該第6油路(L6)に第3シフト弁(1
03)の環状溝(103a)を介して接続される第7油路(L
7)を介して3速油圧クラッチ(C3)に給油され、又2
速油圧クラッチ(C2)に連なる前記第5油路(L5)が第
2シフト弁(102)の環状溝(102a)を介して第1排油
路(LD1)に接続されて2速油圧クラッチ(C2)からの
排油が行われ、2速から3速にアップシフトされ、更に
車速が増加すると、第3シフト弁(103)が右側の3速
位置から左側の4速位置に切換えられ、第6油路(L6)
が該弁(103)の環状溝(103b)を介して第8油路(L
8)に接続され、該第8油路(L8)にマニアル弁(9)
の「D4」位置で該弁(9)の切欠溝(9b)を介して接続
される第9油路(L9)を介して4速油圧クラッチ(C4)
に給油され、又3速油圧クラッチ(C3)に連なる前記7
油路(L7)が第3シフト弁(103)の環状溝(103a)を
介して第2排油路(LD2)に接続されて3速油圧クラッ
チ(C3)からの排油が行われ、3速から4速にアップシ
フトされるようにした。
(13)からの車速に応じた車速信号圧(以下ガナバ圧と
記す)により図面で左方のアップシフト側と、エンジン
負荷に応じた信号圧即ち第1スロット弁(141)からの
エンジンスロットル開度に応じたスロットル圧により右
方のダウンシフト側とに押圧され、車速の増加によれ
ば、ガナバ圧により先ず第1シフト弁(101)が右側の
1速位置から左側の2速位置に切換えられて、第2油路
(L2)が第1シフト弁(101)の環状溝(101a)を介し
て第2シフト弁(102)に連なる第4油路(L4)に接続
され、該第4油路(L4)に該第2シフト弁(102)の環
状溝(102a)を介して接続される第5油路(L5)を介し
て2速油圧クラッチ(C2)に給油され、1速から2速に
アップシフトされ、更に車速が増加すると、第2シフト
弁(102)が右側の2速位置から左側の3速位置に切換
えられて、第4油路(L4)が該弁(102)の環状溝(10
2b)を介して第3シフト弁(103)に連なる第6油路(L
6)に接続され、該第6油路(L6)に第3シフト弁(1
03)の環状溝(103a)を介して接続される第7油路(L
7)を介して3速油圧クラッチ(C3)に給油され、又2
速油圧クラッチ(C2)に連なる前記第5油路(L5)が第
2シフト弁(102)の環状溝(102a)を介して第1排油
路(LD1)に接続されて2速油圧クラッチ(C2)からの
排油が行われ、2速から3速にアップシフトされ、更に
車速が増加すると、第3シフト弁(103)が右側の3速
位置から左側の4速位置に切換えられ、第6油路(L6)
が該弁(103)の環状溝(103b)を介して第8油路(L
8)に接続され、該第8油路(L8)にマニアル弁(9)
の「D4」位置で該弁(9)の切欠溝(9b)を介して接続
される第9油路(L9)を介して4速油圧クラッチ(C4)
に給油され、又3速油圧クラッチ(C3)に連なる前記7
油路(L7)が第3シフト弁(103)の環状溝(103a)を
介して第2排油路(LD2)に接続されて3速油圧クラッ
チ(C3)からの排油が行われ、3速から4速にアップシ
フトされるようにした。
又、減速によれば、第3シフト弁(103)が3速位置
に復帰して、第8油路(L8)が該弁(103)の環状溝(1
03b)を介して第3排油路(LD3)と、第7油路(L7)が
上記の如く第6油路(L6)とに接続され、4速油圧クラ
ッチ(C4)からの排油と3速油圧クラッチ(C3)への給
油とが行われて4速から3速にダウンシフトされ、更に
車速が減少すると、第2シフト弁(102)が2速位置に
復帰して、第6油路(L6)が該弁(102)の環状溝(10
2b)を介して第4排油路(LD4)と、第5油路(L5)が
上記の如く第4油路(L4)とに接続され、3速油圧クラ
ッチ(C3)からの排油と2速油圧クラッチ(C2)への給
油とが行われて3速から2速にダウンシフトされ、かく
てマニアル弁(9)の「D4」位置では第4図に示す変速
特性に従った1速乃至4速の自動変速が行われる。尚、
第4図でX1、X2、X3は夫々1速→2速、2速→3速、3
速→4速のアップシフト特性線、X1′、X2′、X3′は夫
々2速→1速、3速→2速、4速→3速のダウンシフト
特性線である。
に復帰して、第8油路(L8)が該弁(103)の環状溝(1
03b)を介して第3排油路(LD3)と、第7油路(L7)が
上記の如く第6油路(L6)とに接続され、4速油圧クラ
ッチ(C4)からの排油と3速油圧クラッチ(C3)への給
油とが行われて4速から3速にダウンシフトされ、更に
車速が減少すると、第2シフト弁(102)が2速位置に
復帰して、第6油路(L6)が該弁(102)の環状溝(10
2b)を介して第4排油路(LD4)と、第5油路(L5)が
上記の如く第4油路(L4)とに接続され、3速油圧クラ
ッチ(C3)からの排油と2速油圧クラッチ(C2)への給
油とが行われて3速から2速にダウンシフトされ、かく
てマニアル弁(9)の「D4」位置では第4図に示す変速
特性に従った1速乃至4速の自動変速が行われる。尚、
第4図でX1、X2、X3は夫々1速→2速、2速→3速、3
速→4速のアップシフト特性線、X1′、X2′、X3′は夫
々2速→1速、3速→2速、4速→3速のダウンシフト
特性線である。
第2図で(15)は第1スロットル弁(141)の上流側
に設けたモジュレータ弁、(A1)(A2)(A3)(A4)
(AH)は各油圧クラッチ(C1)(C2)(C3)(C4)(C
H)への給排油時における急激な油圧変化を緩衝すべく
設けたアキュムレータを示し、2速乃至4速用のアキュ
ムレータ(A2)(A3)(A4)に第2スロットル弁(1
42)からのエンジンのスロットル開度に応じたスロット
ル圧を背圧として作用させるようにした。
に設けたモジュレータ弁、(A1)(A2)(A3)(A4)
(AH)は各油圧クラッチ(C1)(C2)(C3)(C4)(C
H)への給排油時における急激な油圧変化を緩衝すべく
設けたアキュムレータを示し、2速乃至4速用のアキュ
ムレータ(A2)(A3)(A4)に第2スロットル弁(1
42)からのエンジンのスロットル開度に応じたスロット
ル圧を背圧として作用させるようにした。
尚、3速と4速用の各アキュムレータ(A3)(A4)に
は夫々第2第3シフト弁(102)(103)を介して3速と
4速の各油圧クラッチ(C3)(C4)への給油時にのみス
ロットル圧を作用させるようにした。
は夫々第2第3シフト弁(102)(103)を介して3速と
4速の各油圧クラッチ(C3)(C4)への給油時にのみス
ロットル圧を作用させるようにした。
又、第2油路(L2)に該スロットル圧で右方の開き側
に押圧される減圧弁(16)を介入し、スロットル開度の
低開度領域では該第2油路(L2)の下流側への供給圧を
低下させるようにした。尚、該減圧弁(16)は特開昭59
−166750号で公知であり、その詳細な説明は省略する。
に押圧される減圧弁(16)を介入し、スロットル開度の
低開度領域では該第2油路(L2)の下流側への供給圧を
低下させるようにした。尚、該減圧弁(16)は特開昭59
−166750号で公知であり、その詳細な説明は省略する。
前記第1乃至第4排油路(LD1)(LD2)(LD3)(LD
4)には、変速時に係合側の油圧クラッチの油圧で開き
側に押される排油制御弁(171)(172)(173)(174)
を介設し、解放側の油圧クラッチの油圧の降圧特性に係
合側の油圧クラッチの油圧の上昇に応じて緩急の差がつ
けられ、エンジンの吹上りや必要以上の共噛みによるエ
ンジンストールを生ずることなく円滑な変速が行なわれ
るようにした。尚、4速油圧クラッチ(C4)に対応する
第3排油路(LD3)に介設する第3排油制御弁(173)
は、4速→3速と4速→2速の何れのダウンシフトにも
対処し得るように、3速と2速の油圧クラッチ(C3)
(C2)の油圧で開き側に押されるようにし、又2速油圧
クラッチ(C2)に対応する第1排油路(LD1)に介設し
た第1排油制御弁(171)を、2速→3速と2速→4速
の何れのアップシフトにも対処し得るよう3速と4速の
油圧クラッチ(C3)(C4)の油圧で開き側に押圧し、更
に該弁(171)を2速油圧クラッチ(C2)の油圧により
閉じ側に押圧し、解放側の油圧クラッチ即ち2速油圧ク
ラッチ(C2)の油圧と係合側の油圧クラッチ即ち3速又
は4速の油圧クラッチ(C3)(C4)の油圧との差圧が所
定値以下になったとき開かれる公知の差圧応動型弁の排
油制御弁に構成した(特開昭61−82051号参照)。
4)には、変速時に係合側の油圧クラッチの油圧で開き
側に押される排油制御弁(171)(172)(173)(174)
を介設し、解放側の油圧クラッチの油圧の降圧特性に係
合側の油圧クラッチの油圧の上昇に応じて緩急の差がつ
けられ、エンジンの吹上りや必要以上の共噛みによるエ
ンジンストールを生ずることなく円滑な変速が行なわれ
るようにした。尚、4速油圧クラッチ(C4)に対応する
第3排油路(LD3)に介設する第3排油制御弁(173)
は、4速→3速と4速→2速の何れのダウンシフトにも
対処し得るように、3速と2速の油圧クラッチ(C3)
(C2)の油圧で開き側に押されるようにし、又2速油圧
クラッチ(C2)に対応する第1排油路(LD1)に介設し
た第1排油制御弁(171)を、2速→3速と2速→4速
の何れのアップシフトにも対処し得るよう3速と4速の
油圧クラッチ(C3)(C4)の油圧で開き側に押圧し、更
に該弁(171)を2速油圧クラッチ(C2)の油圧により
閉じ側に押圧し、解放側の油圧クラッチ即ち2速油圧ク
ラッチ(C2)の油圧と係合側の油圧クラッチ即ち3速又
は4速の油圧クラッチ(C3)(C4)の油圧との差圧が所
定値以下になったとき開かれる公知の差圧応動型弁の排
油制御弁に構成した(特開昭61−82051号参照)。
又、スロットル開度の低開度領域でのシフトダウンに
際しては、解放側の油圧クラッチの油圧を速やかに降下
させた方が円滑な変速が行なわれ、そこで第3排油路
(LD3)に低開度領域で開かれる第5排油制御弁(175)
と第4排油路(LD4)に低開度領域で開かれる第6排油
制御弁(176)とを接続した。尚、第5第6排油制御弁
(175)(176)は夫々第1スロットル弁(141)と第2
スロットル弁(142)のスロットル連動レバー(14a)に
応動するプランジャ(14b)で構成されている。
際しては、解放側の油圧クラッチの油圧を速やかに降下
させた方が円滑な変速が行なわれ、そこで第3排油路
(LD3)に低開度領域で開かれる第5排油制御弁(175)
と第4排油路(LD4)に低開度領域で開かれる第6排油
制御弁(176)とを接続した。尚、第5第6排油制御弁
(175)(176)は夫々第1スロットル弁(141)と第2
スロットル弁(142)のスロットル連動レバー(14a)に
応動するプランジャ(14b)で構成されている。
又、第2シフト弁(102)が3速位置に存するときに
該弁(102)の左側の環状溝(102c)にスロットル圧を
入力する第10油路(L10)を設けて、該油路(L10)にス
ロットル圧により右方の開き側に押圧される第1シフト
制御弁(181)を介設し、スロットル開度の高開度領域
では該第1シフト制御弁(181)が開かれて前記環状溝
(102c)にスロットル圧が入力されるようにし、該環状
溝(102c)の右側のランド径を左側のランド径より若干
大きくして、3速位置に存する第2シフト弁(102)
に、高開度領域では該環状溝(102c)に入力されるスロ
ットル圧による2速位置側への押圧力が作用されるよう
にし、2速3速のアップシフトとダウンシフトのヒス
テリシスを高開度領域においてそれ以外の領域に比し小
さく設定し、比較的高車速域でも4速→2速及び3速→
2速のキックダウンを行ない得られるようにして、ドラ
イバビリティを向上させた。
該弁(102)の左側の環状溝(102c)にスロットル圧を
入力する第10油路(L10)を設けて、該油路(L10)にス
ロットル圧により右方の開き側に押圧される第1シフト
制御弁(181)を介設し、スロットル開度の高開度領域
では該第1シフト制御弁(181)が開かれて前記環状溝
(102c)にスロットル圧が入力されるようにし、該環状
溝(102c)の右側のランド径を左側のランド径より若干
大きくして、3速位置に存する第2シフト弁(102)
に、高開度領域では該環状溝(102c)に入力されるスロ
ットル圧による2速位置側への押圧力が作用されるよう
にし、2速3速のアップシフトとダウンシフトのヒス
テリシスを高開度領域においてそれ以外の領域に比し小
さく設定し、比較的高車速域でも4速→2速及び3速→
2速のキックダウンを行ない得られるようにして、ドラ
イバビリティを向上させた。
更に、第3シフト弁(103)にガバナ圧を入力する第1
1油路(L11)に、上記した特開昭61−233248号で知られ
ているように2速油圧クラッチ(C2)の油圧で左側の閉
じ側に押圧される第2シフト制御弁(182)を介設し、
2速→4速のアップシフト時、2速油圧クラッチ(C2)
の油圧が所定値に低下するまで第3シフト弁(103)へ
のガバナ圧の入力を断って該第3シフト弁(103)を3
速位置に保持し、エンジンの吹上りを生ずることなく2
速→4速への円滑なアップシフトが行なわれるようにし
た。
1油路(L11)に、上記した特開昭61−233248号で知られ
ているように2速油圧クラッチ(C2)の油圧で左側の閉
じ側に押圧される第2シフト制御弁(182)を介設し、
2速→4速のアップシフト時、2速油圧クラッチ(C2)
の油圧が所定値に低下するまで第3シフト弁(103)へ
のガバナ圧の入力を断って該第3シフト弁(103)を3
速位置に保持し、エンジンの吹上りを生ずることなく2
速→4速への円滑なアップシフトが行なわれるようにし
た。
そして本実施例では、該第2シフト制御弁(182)
に、2速油圧クラッチ(C2)の油圧を入力する右端の油
室に加えて該弁(182)を左方の閉じ側に押圧する第2
の油室(182a)を形成し、該油室(182a)に連なる第12
油路(L12)を、マニアル弁(9)の「D3」位置で該弁
(9)の環状溝(9a)を介して第2油路(L2)と共に第
1油路(L1)に接続し、該第12油路(L12)を介しての
該油室(182a)へのライン圧の入力で該第2シフト制御
弁(182)を閉弁状態に保持するようにした。かくて「D
3」位置では、第3シフト弁(103)へのガバナ圧の入力
が断たれ、該第3シフト弁(103)が3速位置に保持さ
れて、1速乃至3速の自動変速が行なわれる。尚、マニ
アル弁(9)の「D4」位置において第12油路(L12)は
大気開放されており、第2シフト制御弁(182)は2速
油圧クラッチ(C2)の油圧により上記の如く開閉制御さ
れる。
に、2速油圧クラッチ(C2)の油圧を入力する右端の油
室に加えて該弁(182)を左方の閉じ側に押圧する第2
の油室(182a)を形成し、該油室(182a)に連なる第12
油路(L12)を、マニアル弁(9)の「D3」位置で該弁
(9)の環状溝(9a)を介して第2油路(L2)と共に第
1油路(L1)に接続し、該第12油路(L12)を介しての
該油室(182a)へのライン圧の入力で該第2シフト制御
弁(182)を閉弁状態に保持するようにした。かくて「D
3」位置では、第3シフト弁(103)へのガバナ圧の入力
が断たれ、該第3シフト弁(103)が3速位置に保持さ
れて、1速乃至3速の自動変速が行なわれる。尚、マニ
アル弁(9)の「D4」位置において第12油路(L12)は
大気開放されており、第2シフト制御弁(182)は2速
油圧クラッチ(C2)の油圧により上記の如く開閉制御さ
れる。
又、第1シフト弁(101)の流入側にその1速位置に
おいて該弁(101)の環状溝(101a)を介して第4油路
(L4)に接続される第13油路(L13)を設け、該油路(L
13)にマニアル弁(9)の「D4」「D3」位置において該
弁(9)の切欠溝(9c)を介して接続される第14油路
(L14)を第2油路(L2)から分岐した第15油路(L15)
に第3シフト制御弁(183)を介して接続し、マニアル
弁(9)の「N」位置から「D4」「D3」位置への切換当
初、1速油圧クラッチ(C1)に加え一時的に2速油圧ク
ラッチ(C2)にも給油するようにした。
おいて該弁(101)の環状溝(101a)を介して第4油路
(L4)に接続される第13油路(L13)を設け、該油路(L
13)にマニアル弁(9)の「D4」「D3」位置において該
弁(9)の切欠溝(9c)を介して接続される第14油路
(L14)を第2油路(L2)から分岐した第15油路(L15)
に第3シフト制御弁(183)を介して接続し、マニアル
弁(9)の「N」位置から「D4」「D3」位置への切換当
初、1速油圧クラッチ(C1)に加え一時的に2速油圧ク
ラッチ(C2)にも給油するようにした。
これを詳述するに、該第3シフト制御弁(183)は、
第14油路(L14)と第15油路(L15)とを連通する右側の
第1位置と、第15油路(L15)を第3油路(L3)の下流
側部分から分岐した分岐路(L3a)に接続すると共に、
第14油路(L14)を排油ポート(183a)に接続する右側
の第2位置とに切換自在に構成され、該制御弁(183)
の右端の油室に該分岐路(L3a)を介して1速油圧クラ
ッチ(C1)の油圧(以下1速圧と記す)を入力して、1
速圧が所定圧に上昇したとき、該制御弁(C1)が第1位
置から第2位置に切換動作されるようにし、かくてマニ
アル弁(9)を「D3」「D4」位置に切換えて発進すると
きは、先ず第3油路(L3)を介して1速油圧クラッチ
(C1)に給油されると共に、第15油路(L15)→第14油
路(L14)→第13油路(L13)→第4油路(L4)→第5油
路(L5)の経路で2速油圧クラッチ(C2)にも給油さ
れ、1速伝動系(G1)に介入したワンウェイクラッチ
(7)の働きで2速伝動系(G2)を介してのトルク伝達
が行われ、次いで1速圧が所定圧に上昇したところで該
制御弁(183)が第2位置に切換えられて、2速油圧ク
ラッチ(C2)からの排油が行われると共に、分岐路(L1
3a)介しての1速油圧クラッチ(C1)への給油により1
速圧が急速に上昇して1速伝動系(G1)を介してのトル
ク伝達が開始され、駆動トルクが段階的に立上り、マニ
アル弁(9)の切換時のショックが低減される。
第14油路(L14)と第15油路(L15)とを連通する右側の
第1位置と、第15油路(L15)を第3油路(L3)の下流
側部分から分岐した分岐路(L3a)に接続すると共に、
第14油路(L14)を排油ポート(183a)に接続する右側
の第2位置とに切換自在に構成され、該制御弁(183)
の右端の油室に該分岐路(L3a)を介して1速油圧クラ
ッチ(C1)の油圧(以下1速圧と記す)を入力して、1
速圧が所定圧に上昇したとき、該制御弁(C1)が第1位
置から第2位置に切換動作されるようにし、かくてマニ
アル弁(9)を「D3」「D4」位置に切換えて発進すると
きは、先ず第3油路(L3)を介して1速油圧クラッチ
(C1)に給油されると共に、第15油路(L15)→第14油
路(L14)→第13油路(L13)→第4油路(L4)→第5油
路(L5)の経路で2速油圧クラッチ(C2)にも給油さ
れ、1速伝動系(G1)に介入したワンウェイクラッチ
(7)の働きで2速伝動系(G2)を介してのトルク伝達
が行われ、次いで1速圧が所定圧に上昇したところで該
制御弁(183)が第2位置に切換えられて、2速油圧ク
ラッチ(C2)からの排油が行われると共に、分岐路(L1
3a)介しての1速油圧クラッチ(C1)への給油により1
速圧が急速に上昇して1速伝動系(G1)を介してのトル
ク伝達が開始され、駆動トルクが段階的に立上り、マニ
アル弁(9)の切換時のショックが低減される。
マニアル弁(9)の「2」位置では、第1油路(L1)
に、該弁(9)の環状溝(9a)を介して、上記した第2
油路(L2)と第12油路(L12)に加え第1スロットル弁
(141)をプランジャ(14b)を介して左方の開き側に押
圧する第16油路(L16)と、第2油路(L2)の前記減圧
弁(16)の下流側部分から分岐した分岐路(L2a)とが
接続されると共に、該第16油路(L16)に該弁(9)の
切欠溝(9c)を介して第13油路(L13)が接続され、第
4油路(L4)が第1シフト弁(101)の1速位置では該
第13油路(L13)から、又2速位置では該分岐路(L2a)
からライン圧の圧油が供給され、第1シフト弁(101)
の切換動作による1速2速の変速は行われない。
に、該弁(9)の環状溝(9a)を介して、上記した第2
油路(L2)と第12油路(L12)に加え第1スロットル弁
(141)をプランジャ(14b)を介して左方の開き側に押
圧する第16油路(L16)と、第2油路(L2)の前記減圧
弁(16)の下流側部分から分岐した分岐路(L2a)とが
接続されると共に、該第16油路(L16)に該弁(9)の
切欠溝(9c)を介して第13油路(L13)が接続され、第
4油路(L4)が第1シフト弁(101)の1速位置では該
第13油路(L13)から、又2速位置では該分岐路(L2a)
からライン圧の圧油が供給され、第1シフト弁(101)
の切換動作による1速2速の変速は行われない。
又、第3シフト弁(103)は、第2シフト制御弁(1
82)への第12油路(L12)を介してのライン圧の入力に
より「D3」位置と同様に3速位置に保持されており、結
局第2シフト弁(102)の2速位置と3速位置への切換
動作により2速3速の変速が行われるが、第1スロッ
トル弁(141)は第16油路(L16)を介して入力されるラ
イン圧により開き側に押されてスロットル開度の全開時
に対応するスロットル圧を出力しており、かくて第4図
の2速3速変速特性線X2、X2′のスロットル全開時の
車速を変速車速として第5図示の特性に従った2速3
速の変速が行われる。第5図でYは2速→3速のアップ
シフト特性線、Y′は3速→2速のダウンシフト特性線
である。
82)への第12油路(L12)を介してのライン圧の入力に
より「D3」位置と同様に3速位置に保持されており、結
局第2シフト弁(102)の2速位置と3速位置への切換
動作により2速3速の変速が行われるが、第1スロッ
トル弁(141)は第16油路(L16)を介して入力されるラ
イン圧により開き側に押されてスロットル開度の全開時
に対応するスロットル圧を出力しており、かくて第4図
の2速3速変速特性線X2、X2′のスロットル全開時の
車速を変速車速として第5図示の特性に従った2速3
速の変速が行われる。第5図でYは2速→3速のアップ
シフト特性線、Y′は3速→2速のダウンシフト特性線
である。
マニアル弁(9)の「1」位置では、第1油路(L1)
に、該弁(9)の環状溝(9a)を介して「2」位置と同
様に第2油路(L2)、分岐路(L2a)、第12油路(L1
2)、第16油路(L16)が接続されると共に、第1シフト
弁(101)に連なる第17油路(L17)が接続され、一方第
16油路(L16)と第13油路(L13)との連通が断たれる。
に、該弁(9)の環状溝(9a)を介して「2」位置と同
様に第2油路(L2)、分岐路(L2a)、第12油路(L1
2)、第16油路(L16)が接続されると共に、第1シフト
弁(101)に連なる第17油路(L17)が接続され、一方第
16油路(L16)と第13油路(L13)との連通が断たれる。
該17油路(L17)は、第1シフト弁(101)の1速位置
において該弁(101)の環状溝(101b)を介して1速ホ
ールド油圧クラッチ(CH)に連なる第18油路(L18)に
接続されるように構成されており、かくて第1シフト弁
(101)の1速位置で1速油圧クラッチ(C1)と1速ホ
ールド油圧クラッチ(CH)とに給油されて、ワンウェイ
クラッチ(7)をバイパスした経路で1速伝動系(G1)
が確立され、第1シフト弁(101)の2速位置の切換え
により第18油路(L18)が該弁(101)の排油ポート(10
1c)に接続されて1速ホールド油圧クラッチ(CH)から
の排油が行われ、第2シフト弁(102)の2速位置と2
速位置への切換えにより2速3速の変速が行われる。
において該弁(101)の環状溝(101b)を介して1速ホ
ールド油圧クラッチ(CH)に連なる第18油路(L18)に
接続されるように構成されており、かくて第1シフト弁
(101)の1速位置で1速油圧クラッチ(C1)と1速ホ
ールド油圧クラッチ(CH)とに給油されて、ワンウェイ
クラッチ(7)をバイパスした経路で1速伝動系(G1)
が確立され、第1シフト弁(101)の2速位置の切換え
により第18油路(L18)が該弁(101)の排油ポート(10
1c)に接続されて1速ホールド油圧クラッチ(CH)から
の排油が行われ、第2シフト弁(102)の2速位置と2
速位置への切換えにより2速3速の変速が行われる。
ここで、第1スロットル弁(141)からは、第16油路
(L16)を介してのライン圧の入力により「2」位置と
同様にスロットル全開時に対応するスロットル圧が出力
されており、「2」位置と同様の変速特性で2速3速
の変速が行われると共に、第4図の2速→1速のダウン
シフト特性線X1′のスロットル全開時の車速で2速→1
速のダウンシフトが行われる。又、第1シフト弁(1
01)の前記環状溝(101b)の右側のランド径を左側のラ
ンド径より大きく形成し、第1シフト弁(101)が1速
位置に切換わったときは、1速ホールド油圧クラッチ
(CH)の油圧により該環状溝(101b)の左右の受圧面積
差に応じた押圧力で該第1シフト弁(101)が1速位置
側に押圧され、第4図の1速→2速のアップシフト特性
線のスロットル全開時の車速より相当高い車速にならな
ければ1速→2速のアップシフトが行われないように
し、終局マニアル弁(9)の「1」位置では第6図の変
速特性に従った変速が行われるようにした。第6図でZ
は1速→2速のアップシフト特性線、Z′は2速→1速
のダウンシフト特性線であり、上記環状溝(101b)の受
圧面積差の設定でZ線を1速伝動系(G1)では得られな
い車速に設定することで、一旦速にダウンシフトされた
ら以後1速に保持し、エンジンブレーキを効かした1速
走行を行うことが可能になる。
(L16)を介してのライン圧の入力により「2」位置と
同様にスロットル全開時に対応するスロットル圧が出力
されており、「2」位置と同様の変速特性で2速3速
の変速が行われると共に、第4図の2速→1速のダウン
シフト特性線X1′のスロットル全開時の車速で2速→1
速のダウンシフトが行われる。又、第1シフト弁(1
01)の前記環状溝(101b)の右側のランド径を左側のラ
ンド径より大きく形成し、第1シフト弁(101)が1速
位置に切換わったときは、1速ホールド油圧クラッチ
(CH)の油圧により該環状溝(101b)の左右の受圧面積
差に応じた押圧力で該第1シフト弁(101)が1速位置
側に押圧され、第4図の1速→2速のアップシフト特性
線のスロットル全開時の車速より相当高い車速にならな
ければ1速→2速のアップシフトが行われないように
し、終局マニアル弁(9)の「1」位置では第6図の変
速特性に従った変速が行われるようにした。第6図でZ
は1速→2速のアップシフト特性線、Z′は2速→1速
のダウンシフト特性線であり、上記環状溝(101b)の受
圧面積差の設定でZ線を1速伝動系(G1)では得られな
い車速に設定することで、一旦速にダウンシフトされた
ら以後1速に保持し、エンジンブレーキを効かした1速
走行を行うことが可能になる。
マニアル弁(9)の「R」位置では、サーボ弁(11)
の左端の第1油室(11a)に連なる第19油路(L19)がマ
ニアル(9)の環状溝(9a)を介して第1油路(L1)に
接続され、該第1油室(11a)にライン圧が入力されて
サーボ圧(11)が右方の後進位置に押動され、セレクタ
ギア(6)が後進側に切換わると共に、該第19油路(L1
9)が該第1油室(11a)に連なるサーボ弁(11)の軸孔
(11b)を介して第20油路(L20)に接続される。該第20
油路(L20)は、マニアル弁(9)の「R」位置におい
て該弁(9)の環状ポート(9d)と切欠溝(9b)とを介
して4速油圧クラッチ(C4)に連なる第9油路(L9)に
接続されており、かくて4速油圧クラッチ(C4)への給
油とセレクタギア(6)の後進側への切換えとで後進伝
動系(GR)が確立される。
の左端の第1油室(11a)に連なる第19油路(L19)がマ
ニアル(9)の環状溝(9a)を介して第1油路(L1)に
接続され、該第1油室(11a)にライン圧が入力されて
サーボ圧(11)が右方の後進位置に押動され、セレクタ
ギア(6)が後進側に切換わると共に、該第19油路(L1
9)が該第1油室(11a)に連なるサーボ弁(11)の軸孔
(11b)を介して第20油路(L20)に接続される。該第20
油路(L20)は、マニアル弁(9)の「R」位置におい
て該弁(9)の環状ポート(9d)と切欠溝(9b)とを介
して4速油圧クラッチ(C4)に連なる第9油路(L9)に
接続されており、かくて4速油圧クラッチ(C4)への給
油とセレクタギア(6)の後進側への切換えとで後進伝
動系(GR)が確立される。
図中(191)は第19油路(L19)に介設した第1サーボ
制御弁を示し、該制御弁(191)をガバナ圧により左方
の閉位置に押圧し、所定車速以上で前進走行中にマニア
ル弁(9)を「R」位置に切換えた場合は、該制御弁
(191)が閉位置に切換られて、サーボ弁(11)の前記
第1油室(11a)へのライン圧の入力が阻止され、係止
部材(11c)によりサーボ弁(11)を前進位置に保持し
て、後進伝動系(GR)の確立を阻止し得るようにした。
尚、マニアル弁(9)を「D4」「D3」「2」「1」位置
に切換えたときは、該制御弁(191)が第15油路(L15)
を介して入力するライン圧により右方の開位置に確実に
切換保持され、又後進中は第20油路(L20)を介して入
力するライン圧により車速が所定車速以上になっても該
制御弁(191)を開位置に保持し得るようにした。
制御弁を示し、該制御弁(191)をガバナ圧により左方
の閉位置に押圧し、所定車速以上で前進走行中にマニア
ル弁(9)を「R」位置に切換えた場合は、該制御弁
(191)が閉位置に切換られて、サーボ弁(11)の前記
第1油室(11a)へのライン圧の入力が阻止され、係止
部材(11c)によりサーボ弁(11)を前進位置に保持し
て、後進伝動系(GR)の確立を阻止し得るようにした。
尚、マニアル弁(9)を「D4」「D3」「2」「1」位置
に切換えたときは、該制御弁(191)が第15油路(L15)
を介して入力するライン圧により右方の開位置に確実に
切換保持され、又後進中は第20油路(L20)を介して入
力するライン圧により車速が所定車速以上になっても該
制御弁(191)を開位置に保持し得るようにした。
マニアル弁(9)を「R」位置から「D4」「D3」
「1」「2」位置に切換えたときは、サーボ弁(11)に
前記第1油室(11a)に対向させて形成した第2油室(1
1d)に第15油路(L15)から分岐した第21油路(L21)を
介してライン圧を入力して、該サーボ弁(11)を前進位
置に押動させるが、本実施例では該第21油路(L21)に
第2サーボ制御弁(192)を介設して、該制御弁(192)
を1速圧で左方の開位置に押圧し、マニアル弁(9)の
「R」位置から「D4」「D3」「2」「1」位置への切換
後、1速圧が所定値に上昇するまでは該制御弁(192)
が閉位置(図示の位置)に保持され、第2油室(11d)
へのライン圧の入力が阻止されてサーボ弁(11)が係止
手段(11c)により後進位置に保持され、1速圧が所定
値以上になったとき、該制御弁(192)が開位置に切換
えられ、第2油室(11d)にライン圧が入力されてサー
ボ弁(11)が前進位置に切換えられるようにした。かく
て、アクセルペダルを踏込んだ状態でマニアル弁(9)
を「R」位置から「D4」「D3」「2」「1」位置に切換
えた場合でもサーボ弁(11)の切換時点では1速圧の上
昇による1速伝動系(G1)を介しての正転方向へのトル
ク伝達で出力軸(4)の逆転方向への回転が制止された
状態となり、セレクタギア(6)と4速伝動系(G4)の
ドリブンギア(G4a)とが大きな相対回転を生じない状
態で円滑に噛合して、両ギア(6)(G4a)の噛合部の
摩耗が防止される。
「1」「2」位置に切換えたときは、サーボ弁(11)に
前記第1油室(11a)に対向させて形成した第2油室(1
1d)に第15油路(L15)から分岐した第21油路(L21)を
介してライン圧を入力して、該サーボ弁(11)を前進位
置に押動させるが、本実施例では該第21油路(L21)に
第2サーボ制御弁(192)を介設して、該制御弁(192)
を1速圧で左方の開位置に押圧し、マニアル弁(9)の
「R」位置から「D4」「D3」「2」「1」位置への切換
後、1速圧が所定値に上昇するまでは該制御弁(192)
が閉位置(図示の位置)に保持され、第2油室(11d)
へのライン圧の入力が阻止されてサーボ弁(11)が係止
手段(11c)により後進位置に保持され、1速圧が所定
値以上になったとき、該制御弁(192)が開位置に切換
えられ、第2油室(11d)にライン圧が入力されてサー
ボ弁(11)が前進位置に切換えられるようにした。かく
て、アクセルペダルを踏込んだ状態でマニアル弁(9)
を「R」位置から「D4」「D3」「2」「1」位置に切換
えた場合でもサーボ弁(11)の切換時点では1速圧の上
昇による1速伝動系(G1)を介しての正転方向へのトル
ク伝達で出力軸(4)の逆転方向への回転が制止された
状態となり、セレクタギア(6)と4速伝動系(G4)の
ドリブンギア(G4a)とが大きな相対回転を生じない状
態で円滑に噛合して、両ギア(6)(G4a)の噛合部の
摩耗が防止される。
ところで、第2サーボ制御弁(192)が異物のかみ込
み等で閉位置にロックされたり又該制御弁(192)が開
位置に切換わってもサーボ弁(11)が後進位置にロック
されたりすると、マニアル弁(9)を「R」位置から
「D4」「D3」「2」「1」位置に切換えてもセレクタギ
ア(6)は後進側に残り、4速油圧クラッチ(C4)に給
油されると後進伝動系(GR)が確立されてしまうため、
第2シフト弁(102)の左端の油室に連なる第22油路(L
22)を第2サーボ制御弁(192)の閉位置で第21油路(L
21)の上流側部分に接続し、更に、サーボ弁(11)の後
進位置で前記第2油室(11d)に該弁(11)の切換溝(1
1e)を介して連通する第23油路(L23)を設けて、第2
サーボ制御弁(192)の開位置で第23油路(L23)と第22
油路(L22)とが接続されるようにし、上記異常を生じ
たときは、第2シフト弁(102)の前記油室に第22油路
(L22)を介してライン圧が入力されて該第2シフト弁
(102)が右方の2速位置に保持され、4速油圧クラッ
チ(C4)への給油が阻止されるようにした。
み等で閉位置にロックされたり又該制御弁(192)が開
位置に切換わってもサーボ弁(11)が後進位置にロック
されたりすると、マニアル弁(9)を「R」位置から
「D4」「D3」「2」「1」位置に切換えてもセレクタギ
ア(6)は後進側に残り、4速油圧クラッチ(C4)に給
油されると後進伝動系(GR)が確立されてしまうため、
第2シフト弁(102)の左端の油室に連なる第22油路(L
22)を第2サーボ制御弁(192)の閉位置で第21油路(L
21)の上流側部分に接続し、更に、サーボ弁(11)の後
進位置で前記第2油室(11d)に該弁(11)の切換溝(1
1e)を介して連通する第23油路(L23)を設けて、第2
サーボ制御弁(192)の開位置で第23油路(L23)と第22
油路(L22)とが接続されるようにし、上記異常を生じ
たときは、第2シフト弁(102)の前記油室に第22油路
(L22)を介してライン圧が入力されて該第2シフト弁
(102)が右方の2速位置に保持され、4速油圧クラッ
チ(C4)への給油が阻止されるようにした。
尚、第2サーボ制御弁(192)は後進時第19油路(L1
9)を介して入力されるライン圧により閉位置に確実に
復帰されるようにし、又4速油圧クラッチ(C4)に対応
する前記第3排油路(LD3)に、前記第3排油制御弁(1
73)と並列に第22油路(L22)の油圧で右方の開位置に
押圧される第7排油制御弁(177)を介設し、マニアル
弁(9)の「R」位置から「D4」「D3」「2」「1」位
置への切換当初、閉位置に存する第2サーボ制御弁(19
2)と第22油路(L22)とを介して入力されるライン圧に
より第7排油制御弁(177)を開弁し、4速油圧クラッ
チ(C4)の油が早く排出されるようにした。
9)を介して入力されるライン圧により閉位置に確実に
復帰されるようにし、又4速油圧クラッチ(C4)に対応
する前記第3排油路(LD3)に、前記第3排油制御弁(1
73)と並列に第22油路(L22)の油圧で右方の開位置に
押圧される第7排油制御弁(177)を介設し、マニアル
弁(9)の「R」位置から「D4」「D3」「2」「1」位
置への切換当初、閉位置に存する第2サーボ制御弁(19
2)と第22油路(L22)とを介して入力されるライン圧に
より第7排油制御弁(177)を開弁し、4速油圧クラッ
チ(C4)の油が早く排出されるようにした。
又、第20油路(L20)に、これに介入したオリフィス
(20)と並列の側路(L20a)を設け、該側路(L20a)の
上流側と下流側の部分を前記第3シフト制御弁(183)
の左側部に設けた1対のポートに接続して、該制御弁
(183)の右側の第1位置では該側路(L20a)が遮断さ
れ、左側の第2位置では該側路(L20a)が連通されるよ
うにした。
(20)と並列の側路(L20a)を設け、該側路(L20a)の
上流側と下流側の部分を前記第3シフト制御弁(183)
の左側部に設けた1対のポートに接続して、該制御弁
(183)の右側の第1位置では該側路(L20a)が遮断さ
れ、左側の第2位置では該側路(L20a)が連通されるよ
うにした。
これによれば、マニアル弁(9)を「D4」「D3」位置
から「R」位置に切換えたとき、第3シフト制御弁(18
3)が1速油圧クラッチ(C1)からの排油で第1位置に
復帰するまでの間は、側路(L20a)が連通状態になっ
て、第20油路(L20)の流路抵抗が小さくなり、その後
該制御弁(183)の第1位置への復帰で側路(L20a)が
遮断されて第20油路(L20)の流路抵抗が大きくなり、
かくて4速油圧クラッチ(C4)への給油量は、該油圧ク
ラッチ(C4)のピストン室に油が満されピストンが移動
して係合が開始されるまでの遊び期間に多く係合期間に
は少なくなり、該油圧クラッチ(C4)が迅速且つスムー
ズに係合されて、後進伝動系(GR)が迅速且つスムーズ
に確立される。
から「R」位置に切換えたとき、第3シフト制御弁(18
3)が1速油圧クラッチ(C1)からの排油で第1位置に
復帰するまでの間は、側路(L20a)が連通状態になっ
て、第20油路(L20)の流路抵抗が小さくなり、その後
該制御弁(183)の第1位置への復帰で側路(L20a)が
遮断されて第20油路(L20)の流路抵抗が大きくなり、
かくて4速油圧クラッチ(C4)への給油量は、該油圧ク
ラッチ(C4)のピストン室に油が満されピストンが移動
して係合が開始されるまでの遊び期間に多く係合期間に
は少なくなり、該油圧クラッチ(C4)が迅速且つスムー
ズに係合されて、後進伝動系(GR)が迅速且つスムーズ
に確立される。
尚、マニアル弁(9)の「D4」位置における4速段で
の走行中にマニアル弁(9)を誤って「R」位置に切換
えた場合、前記第1サーボ制御弁(191)の働きでサー
ボ弁(11)は前進位置に保持され、この状態で第20油路
(L20)が該サーボ弁(11)の排油ポート(11f)に接続
されて4速油圧クラッチ(C4)からの排油が行なわれ
る。ここで、マニアル弁(9)の「R」位置への切換当
初は前記第3シフト制御弁(183)が第2位置に存する
ため、側路(L20a)を介して4速油圧クラッチ(C4)か
らの排油が迅速に行なわれるが、4速油圧クラッチ(C
4)の油圧が充分に低下しないうちに該制御弁(183)が
第1位置に切換わる可能性もあり、そこで第20油路(L2
0)にオリフィス(20)と並列に排油用の一方向弁(2
1)を介設して、該制御弁(183)が第1位置に復帰して
も該一方向弁(21)を介して迅速な排油が行なわれるよ
うにした。
の走行中にマニアル弁(9)を誤って「R」位置に切換
えた場合、前記第1サーボ制御弁(191)の働きでサー
ボ弁(11)は前進位置に保持され、この状態で第20油路
(L20)が該サーボ弁(11)の排油ポート(11f)に接続
されて4速油圧クラッチ(C4)からの排油が行なわれ
る。ここで、マニアル弁(9)の「R」位置への切換当
初は前記第3シフト制御弁(183)が第2位置に存する
ため、側路(L20a)を介して4速油圧クラッチ(C4)か
らの排油が迅速に行なわれるが、4速油圧クラッチ(C
4)の油圧が充分に低下しないうちに該制御弁(183)が
第1位置に切換わる可能性もあり、そこで第20油路(L2
0)にオリフィス(20)と並列に排油用の一方向弁(2
1)を介設して、該制御弁(183)が第1位置に復帰して
も該一方向弁(21)を介して迅速な排油が行なわれるよ
うにした。
図中(22)は流体トルクコンバータ(3)にその入力
側と出力側とを機械的に連結すべく設けたクラッチ、
(23)は該クラッチ(22)の制御用の油圧回路を示し、
該回路(22)には、1対の電磁弁(241)(242)を設け
て、該両弁(241)(242)を図外の電子制御回路により
開閉し、該クラッチ(22)の作動を制御するようにし
た。
側と出力側とを機械的に連結すべく設けたクラッチ、
(23)は該クラッチ(22)の制御用の油圧回路を示し、
該回路(22)には、1対の電磁弁(241)(242)を設け
て、該両弁(241)(242)を図外の電子制御回路により
開閉し、該クラッチ(22)の作動を制御するようにし
た。
なお、この油圧回路は、特開昭61−242173号で公知の
ものと特に異らず、その詳細な説明は省略する。
ものと特に異らず、その詳細な説明は省略する。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、最
高速段の伝動系とそれにより1段低速の伝動系間の変速
を行うシフト弁への車速信号圧の入力を最高速段より2
段低速の伝動系を確立する油圧係合要素の油圧に応じて
制御すべく設ける制御弁を、マニアル弁の第2位置で油
圧源からの油圧により開弁して、第2位置における最高
速段の伝動系の確立を阻止するもので、マニアル弁の第
1位置と第2位置への切換えによる変速パターンの切換
用のポートとして制御弁に対する出力ポート、即ち、パ
イロット油路に連なるポートを1つ設ければ足り、従来
のマニアル弁に比しその構造を小型簡素化できる効果を
有する。
高速段の伝動系とそれにより1段低速の伝動系間の変速
を行うシフト弁への車速信号圧の入力を最高速段より2
段低速の伝動系を確立する油圧係合要素の油圧に応じて
制御すべく設ける制御弁を、マニアル弁の第2位置で油
圧源からの油圧により開弁して、第2位置における最高
速段の伝動系の確立を阻止するもので、マニアル弁の第
1位置と第2位置への切換えによる変速パターンの切換
用のポートとして制御弁に対する出力ポート、即ち、パ
イロット油路に連なるポートを1つ設ければ足り、従来
のマニアル弁に比しその構造を小型簡素化できる効果を
有する。
第1図は本発明を適用する変速機の1例の展開断面図、
第2図はその油圧回路図、第3図は油圧回路の要部の拡
大図、第4図乃至第6図は夫々マニアル弁の「D4」
「2」「1」の各位置における変速特性図である。 (G1)〜(G4)……伝動系 (C1)〜(C4)……油圧クラッチ (油圧係合要素) (8)……油圧源 (9)……マニアル弁 (101)……第1シフト弁 (102)……第2シフト弁 (103)……第3シフト弁 (最高速段の伝動系とそれより1段低速の伝動系間の変
速を行うシフト弁) (182)……第2シフト制御弁(制御弁) (182a)……油室 (L2)……シフト弁に連なる給油路 (L11)……第3シフト弁に車速信号を入力する油路 (L12)……油室に連なる油路
第2図はその油圧回路図、第3図は油圧回路の要部の拡
大図、第4図乃至第6図は夫々マニアル弁の「D4」
「2」「1」の各位置における変速特性図である。 (G1)〜(G4)……伝動系 (C1)〜(C4)……油圧クラッチ (油圧係合要素) (8)……油圧源 (9)……マニアル弁 (101)……第1シフト弁 (102)……第2シフト弁 (103)……第3シフト弁 (最高速段の伝動系とそれより1段低速の伝動系間の変
速を行うシフト弁) (182)……第2シフト制御弁(制御弁) (182a)……油室 (L2)……シフト弁に連なる給油路 (L11)……第3シフト弁に車速信号を入力する油路 (L12)……油室に連なる油路
Claims (1)
- 【請求項1】油圧係合要素により確立される少なくとも
3段の伝動系を備える車両用油圧作動式変速機の制御装
置であって、最高速段の伝動系の確立を許容する第1位
置と該伝動系の確立を禁止する第2位置との少なくとも
2位置に切換操作自在なマニアル弁を設けると共に、該
マニアル弁の該第1第2位置において油圧源に接続され
る給油路に、変速順位において隣接する伝動系の一方を
確立する油圧係合要素と他方を確立する油圧係合要素と
への給排油を制御して隣接する伝動系間の変速を行う複
数のシフト弁を直列に接続し、これらシフト弁を夫々車
速に応じた車速信号圧により高速側の伝動系を確立する
アップシフト側と、エンジン負荷に応じた負荷信号圧に
より低速側の伝動系を確立するダウンシフト側とに押圧
して、所定の変速特性に従った変速を行うようにし、更
に最高速段の伝動系とこれより1段低速の伝動系間の変
速を行うシフト弁に車速信号圧を入力する油路に、最高
速段より2段低速の伝動系を確立する油圧係合要素の油
圧で閉じ側に押圧される制御弁を介入するものにおい
て、該制御弁を閉じ側に押圧する油室に連るパイロット
油路を設け、該パイロット油路を前記マニアル弁の第1
位置で大気開放し第2位置で油圧源に接続するようにし
たことを特徴とする車両用油圧作動式変速機の制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63287557A JP2860905B2 (ja) | 1988-11-16 | 1988-11-16 | 車両用油圧作動式変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63287557A JP2860905B2 (ja) | 1988-11-16 | 1988-11-16 | 車両用油圧作動式変速機の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02134455A JPH02134455A (ja) | 1990-05-23 |
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ID=17718885
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JPS61233248A (ja) * | 1985-04-09 | 1986-10-17 | Honda Motor Co Ltd | 車両用油圧作動式変速機の制御装置 |
-
1988
- 1988-11-16 JP JP63287557A patent/JP2860905B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02134455A (ja) | 1990-05-23 |
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