JPS63180757A - 車両用油圧作動式変速機の制御装置 - Google Patents

車両用油圧作動式変速機の制御装置

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JPS63180757A
JPS63180757A JP1144387A JP1144387A JPS63180757A JP S63180757 A JPS63180757 A JP S63180757A JP 1144387 A JP1144387 A JP 1144387A JP 1144387 A JP1144387 A JP 1144387A JP S63180757 A JPS63180757 A JP S63180757A
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valve
speed
pressure
gear
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Masaru Yamashita
勝 山下
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、各別の油圧係合要素により各確立される高低
少なくとも3段の伝動系を備え、これら油圧係合要素を
給油路と排油路とに切換接続するシフト弁を設けて、該
シフト弁によるこれら油圧係合要素への給排油の切換え
でこれら伝動系を選択的に確立するようにした車両用油
圧作動式変速機における制御装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種装置として、特公昭49−40585号公
報により、各油圧係合要素にシフ1〜弁を介して接続さ
れる各排油路に、該各油圧係合要素からの排油時に給油
される各所定の油圧係合要素の油圧で開き側に押圧され
る排油制御弁を介設し、給油側の油圧係合要素の油圧の
所定圧への上昇で該各排油制御弁が開弁されるまでは、
排油側の油圧係合要素の油圧が比較的緩やかに降下して
、その後比較釣魚に降下されるようにし、これにより排
油側の油圧係合要素の解放タイミングをコントロールし
て円滑な変速を行い得られるようにしたものは知られる
又、低速段と高速段との間での中速段を飛越した変速に
も対処し得るよう、低速段用の油圧係合要素の排油路に
介設する排油制御弁にこれを開き側に押圧する油室を前
後2段に形成して、一方の油室に中速段用の油圧係合要
素の油圧と、他方の油室に高速段用の油圧係合要素の油
圧とを入力し、又高速段用の油圧係合要素の排油路に介
設する排油制御弁にも同様に前後2段の油室を形成して
、一方の油室に中速段用の油圧係合要素の油圧と、他方
の油室に低速段用の油圧係合要素の油圧とを入力し、飛
越し変速時にも排油側の油圧係合要素の解放タイミング
を給油側の油圧係合要素の昇圧に合わせて適切に制御し
得るようにしたものは知られる(特開昭61=8445
0号)。
(発明が解決しようとする問題点) 上記のものでは、排油制御弁にこれを開き側に押圧する
油室を前後2段に形成するため、弁の長さが増すと共に
、弁に段差を付ける必要があって弁径が増し、排油制御
弁が大型化して、変速機ケース内の限られた大きさのバ
ルブブロックに組込むことが困難になることがある。
本発明は、排油制御弁を大型化せずに通常の変速と飛越
し変速との何れにも対処し得るようにして、上記の問題
点を解決した装置を提供することをその目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成すべく、各別の油圧係合要素
により各確立される高低少なくとも3段の伝動系を備え
、これら油圧係合要素を給油路と排油路とに切換接続す
るシフト弁を設けて、該シフト弁によるこれら油圧係合
要素への給排油の切換えでこれら伝動系を選択的に確立
するようにしたものにおいて、これら油圧係合要素のう
ちの1つの油圧係合要素に供給される油圧で流入ボート
からの排油を行う開き側に押圧される排油制御弁を設け
、該流入ボートに該1つの油圧係合要素以外の2つ以上
の油圧係合要素にシフト弁を介して各接続される2つ以
上−3= の排油路を接続すると共に、該8排油路に該流入ボート
側から該シフト弁側への油の流れを阻止する逆止弁を介
設したことを特徴とする。
(作 用) 1つの油圧係合要素を低速段用、他の2つの油圧係合要
素を中速段用及び高速段用のものとして本発明の詳細な
説明する。
中速段から低速段への変速時は、シフト弁を介して低速
段用油圧係合要素への給油と、中速段用油圧係合要素か
らの排油とが行われ、低速段用油圧係合要素の油圧が所
定圧に上昇すると排油制御弁が開弁されて、その流入ボ
ートに接続する中速段用油圧係合要素の排油路から該制
御弁を介して該油圧係合要素の油が排出され、該油圧係
合要素の油圧が比較的急速に降下して、中速段用油圧係
合要素の解放タイミングが適切に制御される。
又、高速段から低速段への飛越し変速時にも、低速段用
油圧係合の所定圧への上昇で排油制御弁が開弁され、そ
の流入ボートに接続する高速−4一 段用油圧係合要素の排油路から該制御弁を介して該油圧
係合要素の油が排出され、上記と同様に高速段用油圧係
合要素の解放タイミングが適切に制御される。
尚、排油制御弁の閉弁時に、一方の排油路から該制御弁
の流入ボートを介して他方の排油路に油が逆流すること
があるが、この逆流は各排油路に介設した逆止弁により
阻止され、不具合は生じない。
又、中速段から高速段、低速段から高速段への変速に対
処すべく、排油制御弁を高速段用油圧係合要素の油圧で
開き側に押圧し、その流入ボートに低速段用油圧係合要
素の排油路と、中速段用油圧係合要素の排油路とを接続
しても良い。
何れにしても、本発明で用いる排油制御弁は、これを開
き側に押圧する油室及び流入ボートが夫々共通1個で足
りて小型に得られ、バルブブロックへの組込みが容易に
なり、又流入ボートに接続する排油路の本数を増すだけ
で弁を大型化せずに1段の飛越し変速だけでなく2段以
上の飛越し変速に対処することも可能になる。尚、逆止
弁はバルブブロックに形成する排油路の連断に他のバル
ブ類の配置間隙を利用して組込むことができ、組付上特
に問題はない。
(実施例) 第1図を参照して(1)は前進4段後進1段の変速を行
う変速機を示し、該変速機(1)はエンジン(2)に流
体トルクコンバータ〈3)を介して連結される入力軸(
1a)と、車両の駆動輪(4)にデフギア(5)を介し
て連結される出力軸(1b)との間に前進用の1速乃至
4速の伝動系(G1)(G2)(G3)(G4)と後進
伝動系(GR)とを備え、前進用の各伝動系(G1)(
G2)(G3)(G4)に油圧係合要素たる1速乃至4
速の各油圧クラッチ(CI)(C2)(C3)(C4)
を介入して、該各油圧クラッチ(CIHC2HC3HC
4)の係合により該各伝動系(G1)(G2)(G3)
(G4)を選択的に確立させるようにし、又後進伝動系
(GR)は、4速伝動系(G4)と4速油圧クラツチ(
C4)を共用するものとし、該両伝動系(G4)(GR
)は出力軸(1b)上のセレクギア(6)の図面で左方
の前進位置と右方の後進位置とへの切換動作で選択的に
確立されるようにした。
図面で(7)は1速伝動系(G1)に介入したワンウェ
イクラッチで、出力軸(1b)側のオーバー回転を許容
すべく作動する。
前記各油圧クラッチ(CI)(C2HC3) (C4)
は、第2図に示す油圧回路によりその給排油を制御され
るもので、これを詳述するに、該油圧回路は、油圧源(
8)と第3図に明示するパーキング用の「P」、後進用
の「R」、ニュートラル用の「N」、自動変速用の「D
」と「S」、2速保持用の「2」の6位置に切換操作自
在なマニアル弁(9)と、1速−2速切換用の第1シフ
ト弁(10+)と、2速−3速切換用の第2シフト弁(
102)と、3速−4速切換用の第3シフト弁(10a
)と、前記セレクタギア(6)を連結した前後進切換用
のサーボ弁0i)とを備え、マニアル弁(9)のrDJ
位置では、油圧源(8)に連なる給油用の第1油路(L
l)が該弁(9)の環状溝(9a)を介して第1シフト
−〇    − 弁(10dに連なる第2油路([2)に接続され、第1
油路(Ll)から第2油路(L2)にレギュレータ弁a
Dで一定のライン圧に調圧された圧油が供給されて、第
2油路(L2)から分岐した第3油路(L3)を介して
1速油圧クラツチ(C1)への給油と、第1乃至第3シ
フト弁(101) (102) (10g)を介して2
速乃至4速の油圧クラッチ(C2)(C3) (C4)
への給油とが行われるようにした。
第1シフト弁(1(h)は右方の1速位置と左方の2速
位置とに切換自在に、第2シフト弁(102)は右方の
2速位置と左方の3速位置とに切換自在に、第3シフト
弁(10a)は右方の3速位置と左方の4速位置とに切
換自在構成されるもので、第1油路(Ll)に接続した
モジュレータ弁a3からのモジュレータ圧(ライン圧よ
り低い一定圧)を、該弁(13の出力側の第4油路(L
4)にオリフィス(141)を介して連なる第5油路(
[5)を介して第1シフト弁(101)と第2シフト弁
(102)の右端の油室(10+ 8)(102a)と
、第4油路(L4)に別のオリフィス(142)を介し
て連なる第6油路([6)を介して第−et= 1シフト弁(1(h)の左端の油室(io + b)と
第3シフト弁(10a)の右端の油室(103a)とに
入力するようにし、該第5油路(シ5)に電磁式の常閉
型第1大気開放弁(151)と、該第6油路(L6)に
電磁式の常閉型第2大気開放弁(152)とを接続して
、該両人気開放弁(151) (152)の開閉により
これらシフト弁(10+) (102) (10a)を
各変速段に対応して以下の如く切換えるようにした。
即ち、1速段では、第1大気開放弁(151)を開、第
2大気開放弁(152)を開とするもので、これによれ
ば第1第2シフト弁(10+) (102)の右端の油
室(10+ a)(102a)へのモジュレータ圧の入
力が断たれ、第1シフト弁(1(h)の左端の油室(1
o 、 b)と第3シフト弁(103)の右端の油室(
io 3 a)とにモジュレータ圧が入力され、第1シ
フト弁(10+)が右端のばね(io+c)に抗して右
方の1速位置と、第2シフト弁(102)が左端のばね
(102C)の付勢力で右方の2速位置と、第3シフト
弁(10a)が左端のばね(103C)に抗して左方の
4速位置とに切換動作される。この状態では、第1シフ
ト弁(IL)の流入側の前記第2油路(L2)と流出側
の第7油路(L7)との連通が断たれ、第3油路(L3
)を介して1速油圧クラツチ(C1)のみに給油され、
1速伝動系(G1)が確立される。
2速段では、第1第2大気開放弁(15+) (Is 
2)を共に開とするもので、これによれば第1シフト弁
(10dの左端の油室(101b)と第3シフト弁(1
03)の右端の油室(103a)とへのモジュレータ圧
の入力も断たれ、第1シフト弁(10+)と第3シフト
弁(103)とが夫々ばね(1o + C)(103C
)の付勢力で左方の2速位置と右方の3速位置に切換動
作され、第2シフト弁(102)は上記と同様に2速位
置に保持される。この状態では、第2油路([2)が第
1シフト弁(1(h)の環状溝(10+ d)を介して
第7油路(シフ)に接続され、マニアル弁(9)の「D
」位置で第7油路(L7)に該弁(9)の切欠溝(9b
)を介して接続される第8油路(L8)と、該第8油路
(L8)に第2シフト弁 (102)の2速位置で該弁
(102)の環状溝(1026)を介して接続される第
9油路([9)とを介して2速油圧クラツチ(C2)に
給油され、2速伝動系(G2)が確立される。この場合
、前記ワンウェイクラッチ(7)の作用により1速伝動
系(G1)を介しての動力伝達は自動的に停止される。
3速段では、第1大気開放弁(15+)を閉、第2大気
開放弁(152)を開とするもので、これによれば第1
第2シフト弁(10+) (102)の右端の油室(1
0+ a)(102a)にモジュレータ圧が入力され、
第2シフト弁(102)がばね(102C)に抗して左
方の3速位置に切換動作され、第1シフト弁(1(h)
と第3シフト弁(103)は夫々2速位置と3速位置に
保持される。この状態では、第8油路(L8)が第2シ
フト弁(102)の環状溝(102e)を介して第3シ
フト弁(103)に連なる第10油路(Llo)に接続
され、第3シフト弁(10a)の3速位置で該弁(10
3)の環状溝(103d)を介して該第10油路(ti
o)に接続される第11油路(Lll)を介して3速油
圧クラツチ(C3)に給油され、又2速油圧クラツチ(
C2)に連なる前記第9油路(L9)が第2シフト弁(
102)の環状溝(io2dlを介して第1排油路(L
[)1)に接続されて2速油圧クラツチ(C2)からの
排油が行われ、3速伝動系(G3)が確立される。
4速段では、第1第2大気開放弁(15+) (Is 
2)を共に閉とするもので、これによれば第1シフト弁
(10+)と第2シフト弁(102)は3速段と同様に
夫々2速位置と3速位置に保持され、第3シフト弁(1
03)が右端の油室(103’a)へのモジュレータ圧
の入力で左方の4速位置に切換動作される。尚、第1シ
フト弁(10+)は、その両端の油室(10,a)(i
o + b)へのモジュレータ圧の入力によりモジュレ
ータ圧による左方と右方の押圧力がバランスして、ばね
(1O+ C)の付勢力により2速位置に保持される。
この状態では、前記第10油路(Lid)が第3シフト
弁(10a)の環状溝(103e)を介して第12油路
(L12)に接続され、マニアル弁(9)の「D」位置
で該弁(9)の切欠* (9C)を介して該第12油路
(L12)に接続される第13油路(L13)を介して
4速油圧クラツチ(C4)に給油され、又3速油圧クラ
ツチ(C3)に連なる前記第11油路(tii)が第3
シフト弁(103)の環状溝(103d)を介して第2
排油路(LD2)に接続されて3速油圧りラッチ(C3
)からの排油が行われ、4速伝動系(G4)が確立され
る。
尚、4速→3速のシフトダウン時は、第12油路(11
2)が3速位置に存する第3シフト弁(1G3)の環状
溝(1038’)を介して第3排油路(L[13)に接
続されて4速油圧クラツチ(C4)からの排油が行われ
、又3速→2速のシフトダウン時は、3速位置に存する
第3シフト弁(10a)の環状溝(103d)を介して
第11油路(Lll)に接続される第10油路(Llo
)が2速位置に存する第2シフト弁(102)の環状溝
(102e)を介して第4排油路([口4)に接続され
て3速油圧クラツチ(C3)からの排油が行われ、又2
速→1速シフトダウン時は、2速段で上記の如く第2油
路([2)に接続されていた第7油路([7)が第1シ
フト弁(1(h)の1速位置への切換動作で該弁(1(
h)の環状溝(1o + d)を介して排油ボート(1
0、e)に接続され、ここで該第7油路(L7)は2速
段と同様に第8油路(L8)と第9油路(L9)とを介
して2速油圧クラツチ(C2)に接続されているため、
これら油路([9)(L8) (17)を介して2速油
圧クラツチ(C2)からの排油が行われる。
以上の如くマニアル弁(9)のrDJ位置では、第1第
2大気開放弁(15+) (152)の開閉により1速
乃至4速の伝動系(G1)(G2)(G3)(G4)が
選択的に確立され、第4図示の如きマイクロコンピュー
タから成る電子制御回路(IQにエンジンのスロットル
開度センサ(16a )からの信号(エンジン負荷に関
係した吸気管負圧等の他の信号でも良い)と、車速セン
サ(16b)からの信号と、マニアル弁(9)のポジシ
ョンセンサ(16C)からの信号とを入力し、該制御回
路aeにより、例えば第6図に示す如き変速特性が得ら
れるように該両人気開放弁(15+) (152)を開
閉制御する。
図面で(A1)(A2)(A3)(八4)は各油圧クラ
ッチ(CI) (C2)(C3)(C4)の給排油時に
おける急激な圧変化を緩衝すべく設けたアキュムレータ
、A7)は第1油路(Ll)にマニアル弁(9)を介し
て接続される第14油路(Ll4)から入力されるライ
ン圧をスロットル開度に応じた第5図示の如きスロット
ル圧に調圧して出力するスロットル弁を示し、該スロッ
トル弁a力からのスロットル圧を2速乃至4速用のアキ
ュムレータ(A2 ) (A3 ) (A4 )に背圧
として作用させ、更に第2油路(L2)に該スロットル
圧で右方の開き側に押圧される減圧弁(lつを介入し、
スロットル開度の低開度領域では該第2油路(L2)の
下流側への供給圧を低下させるようにした。尚、該減圧
弁aeは特開昭59−166750号で公知であり、そ
の詳細な説明は省略する。
前記各排油路(LDl)(LD2)(1口3)(シロ4
)には、夫々排油制御弁(19+) (192) (1
93) (194)とこれに並列のオリフィス(201
) (202) (20:l) (204)とを介入し
、該各制御弁(19T) (192) (193) (
194)の閉弁と開弁とで該8排油路(LDI)(LD
2)(L12)(LD4)の管路抵抗を増減制御し得る
ようにした。
これを更に詳述するに、3速→4速のシフトアップ時に
3速油圧クラツチ(C3)に接続される第2排油路(L
D2)に介設した第2排油制御弁(192)は、係合側
の4速油圧クラツチ(C4)の油圧(以下4速圧と記す
)で左方の開き側に押圧され、3速→4速のシフトアッ
プ時に4速圧の所定圧への上昇で該制御弁(192)が
開弁され、その前後で解放側の3速油圧クラツチ(C3
)の油圧(以下3蓮圧と記す)の降圧特性に緩忠の差が
つけられ、3速油圧クラツチ(C3)の解放タイミング
が適切にコントロールされて、エンジンの吹上りや必要
以上の供噛みによるエンジンストールを生ずることなく
円滑な変速が得られるようにした。又、4速→3速のシ
フトダウン時に4速油圧クラツチ(C4)に接続される
第3排油路(L12)に介設した第3排油制御弁(19
a)は、係合側の3速圧で左方の開き側に押圧されて3
速圧の昇圧で開弁され、4速→3速のシフトダウンを上
記と同様に円滑に行わせるべく機能する。
ところで、走行条件、例えば急激なアクセル操作等に際
し、3速を飛越して2速と4速の間での変速が行われる
ように変速特性が設定されることがあり、そこで2速油
圧クラツチ(C2)に対応する第1排油路(LDl)に
介設した第1排油制御弁(19+)は、2速→3速のシ
フトアップと2速→4速のシフトアップとの何れにも対
処し得るよう、特開昭61−84450号で知られる如
く3速圧と4速圧とで右方の開き側に押圧されるものと
し、又該制御弁(191)を2速油圧クラツチ(C2)
の油圧(以下2速圧と記す)で左方の閉じ側に押圧し、
2速→3速及び2速→4速のシフトアップ時に解放側の
2速圧の降下と係合側の3速圧や4速圧の上昇とでその
差圧が所定値以下になったとき開弁されるようにした。
尚、かかる差圧応動型の排油制御弁は特開昭61−82
051号で公知である。
又、3速→2速のシフトダウン時に3速油圧クラツチ(
C3)に接続される第4排油路(LD4)に介設した第
4排油制御弁(19a)は係合側の2速圧で左方の開き
側に押圧されるものとし、更に4速→2速のシフトダウ
ンにも対処し得るよう、4速油圧クラツチ(C4)に接
続される前記第3排油路(L12)を該制御弁(194
)の共通の流入ボート(194a)に分岐路(LD3a
)を介して接続して該第3排油路(L12)に該制御弁
(IQ a)が第3排油制御弁(19a)と並列に介入
されるようにし、4速→2速のシフトダウン時にも係合
側の2速圧の上昇で解放側の4速圧が速やかに降下され
るようにした。この′場合、3速→2速のシフトダウン
時に、第4排油制御弁(19a)の開弁前に第4排油路
(LD4)から流入ポート(194a)と第3排油路(
LD3)とを介してオリフィス(203)から3速油圧
クラツチ(G3)の油が排出されて、3速圧の降下が第
4排油路(L[147のオリフィス<20a)で規定さ
れる降圧特性よりも急にならないよう、分岐路(LD3
a)に第4排油路(LD4)からの油の逆流を阻止する
逆止弁(21+)を介設し、又同様に第4排油路(LD
4)に第3排油路(LD3)からの油の逆流を阻止する
逆止弁(212)を介設する。
尚、前記第3排油制御弁(193)を3速圧に加えて2
速圧によっても開き方向に押圧されるものに構成し、4
速→2速のシフトダウンに対処することも可能であるが
、この場合該制御弁(193)に3速圧用の油室と2速
圧用の油室とを2段に形成しなければならず、前記第1
排油制御井(19+)と同様に弁が大型化し、ミッショ
ンケースに内蔵する限られた大きさのバルブブロックへ
の組込みが困難になることがある。これに対し、上記第
4排油制御弁(194)を用いれば、3速→2速のシフ
トダウン専用の制御弁と同様の小型の制御弁で4速→2
速のシフトダウンにも対処でき有利である。
尚、前進5段型の変速機の場合、該制御弁(194)の
流入ポート(194a)に5速油圧クラツチ用の排油路
を接続して、5速→2速のシフトダウンにも対処し得る
ように構成できる。
又、スロットル開度の低開度領域でのシフトダウンに際
しては、解放側のクラッチ圧を速やかに降下させた方が
円滑な変速が行われ、そこで特開昭61−127956
号で知られる如く、前記第3排油路(LD3)に第3排
油制御弁(19a)と並列に低スロツトル開度で開かれ
る第5排油制御弁(196)と、前記第4排油路(LD
4)に第4排油制御弁(19a)と並列に低スロツトル
開度で開かれる第    ′5排油制御弁(19s)と
、前記第4排油路(LD4)に第4排油制御弁(19a
)と並列に低スロツトル開度で開かれる第6排油制御弁
(19e)とを各介設し、ここで該第6排油制御弁(1
9a)は、前記スロットル弁a力を押圧するプランジャ
で構成して、スロットル開度に連動する操作子(196
a)により左方の閉じ側に押動されるものとし、第5排
油制御弁(19s)も同様にスロットル開度に連動する
操作子(19sa)により左方の閉じ側に押動されるも
のとし、低スロツトル開度では該多制御弁(195)(
196)が右方の開き位置に復帰されて、3速→2速、
4速→3速、4速→2速のシフトダウン時に3速圧や4
速圧が該多制御弁(19s) (19e)を介しての排
油で速やかに降下されるようにした。また、第5排油制
御弁(195)は、右端外周に小径の段部(19s b
)を備えるものとし、高スロットル開度時に第3排油路
(LD3)を該段部(19Sb)を介して右方の大気解
放口に接続して、4速からのシフトダウンに際して4速
圧の降下を早めるようにした。
これは、一般にスロットル開度が高開度になる程高車速
側での変速が行われるように変速特性が設定されており
、この場合車速が増す程シフトダウンの前後でのエンジ
ン回転数の変化量が大きくなるため、高スロットル開度
でのシフトダウンに際しては、高速段側のクラッチ圧を
早期に降下させて低速段側のクラッチ圧の上昇による低
速段の確立前にニュートラル状態を僅かに形成し、ここ
でエンジンを多少吹上らせた方が低速段の油圧クラッチ
の入力側と出力側の回転差が減少されて該クラッチがス
ムースに係合し、円滑なシフトダウンが行われるためで
ある。
又、3速→1速のシフトダウンが行われた場合、3速油
圧クラツチ(G3)に接続される第2排油路(L[12
)に介設した第2排油制御弁(192)は開弁されず、
このままではオリフィス(202)のみからの排油が行
われて3速圧の降下が遅くなり、アクセルペダルを踏込
んでの3速→1速へのキックダウン変速時に1速伝動系
(G1)が確立されるまでに時間がかかつて加速性が悪
くなる。そこで、該第2排油路(LD2)を第2シフト
弁(10+)の1速位置で該弁(1(h)に形成した環
状溝(10+f)を介して排油ポート(10+(])に
接続するようにし、かかるキックダウン時には3速油圧
クラツチ(C3)の油を該排油ボート(10+ Q)か
ら絞り抵抗なしに排油し、1速伝動系(G1)をタイム
ラグなしに確立し得るようにした。尚、マニアル弁(9
)のrDJ位置で1速油圧クラツチ(C1)は常時係合
されており、3速油圧クラツチ(C3)が解放された時
点で1速伝動系(G1)が確立される。
以上、マニアル弁(9)のrDJ位置での油路構成につ
いて説明したが、「S」位置でもrDJ位置と同様な油
路構成となり、第1第2大気開放弁(15+) (15
2)を開閉する電子制御回路aCjに記憶されている変
速特性の切換えにより、例えば第7図に示す如き変速特
性での1速乃至4速の自動変速を行う。第7図の変速特
性は、第6図のものより高速側での変速が行われ、スポ
ーティな走行や山岳走行に適するように設定されている
尚、rDJ位置で第7油路([7)と第8油路([8)
とは、マニアル弁(9)切欠溝(9b)を介して接続さ
れていたが、「S」位置では該弁(9)の環状溝(9d
)を介して該両油路(L7)(18)が接続される。
マニアル弁(9)の「2」位置では、第1油路(Ll)
に該弁(9)の切欠溝(9e)を介して接続される第1
4油路(Ll4)が該弁(9)の環状溝(9d)を介し
て第8油路(L8)に接続され、ライン圧が第1シフト
弁(1(h)を介さずに第2シフト弁(102)に入力
される。ここで、「2」位置では、第1第2大気開放弁
(131) (132)が共に開弁されて第2シフト弁
(102)は右方の2速位置に存し、第8油路は8)が
第9油路(L9)に接続され、2速油圧クラツチ(C2
)に給油されて2速伝動系(62)が確立される。
尚、「2」位置では、マニアル弁(9)に形成した軸孔
から成る排油孔(9f)に第2油路(L2)が該弁(9
)の切欠溝(9q)を介して接続され、1速油圧クラツ
チ(C1)には給油されない。又、rDJ「S」位置で
はマニアル弁(9)の切欠溝(9h)を介して排油孔(
9f)に接続されていた第2シフト弁(102)の左端
の油室(io 2 b)に連なる第15油路(Ll5)
がマニアル弁(9)の環状溝(91)を介して第6油路
([6)に接続され、第2大気開放弁(152)により
該油室(102b)の油圧を制御し得る状態となる。こ
れは、何らかの故障で第1第2大気開放弁(151) 
(152)のソレノイドへの通電が不能となって、該両
人気開放弁(151) (152)が閉弁されたままに
なっても(rDJ  rsJ位置での4速段の状態)、
マニアル弁(9)を「24位置にすることで2速伝動系
(G2)を確立して、強い駆動力を得られるようにする
ためである。即ち、「2」位置では、第1大気開放弁(
1!z)の閉弁により第2シフト弁(102)の右端の
油室(io2a)にモジュレータ圧が入力されても、第
2大気開放弁(152)の閉弁により左端の油室(10
2b)にもモジュレータ圧が入力され、モジュレータ圧
による左方と右方の押圧力がバランスしてばね(102
C)により第2シフト弁(102)が右方の2速位置に
切換えられ、2速油圧クラツチ(C2)への給油が行わ
れる。
又、「2]位置で第2シフト弁(102)を介して2速
油圧クラツチ(C2)に給油するようにしたのは、「2
」位置においても電子制御回路のプログラム次第で3速
伝動系(G3)を確立し得るようにするためである。即
ち、rDJ  rsJ位置で高速走行中にマニアル弁(
9)を「2]位置に切換えると、エンジンのオーバーラ
ンや大きな変速ショックを生ずることがあり、これを回
避するため例えば所定の高車速以上では「2」位置であ
っても3速伝動系(G3)を確立し得るようにすること
が考えられ、かかる制御を可能にするためである。
この場合、rDJ rsJ位置と同様に第1油路(Ll
)を第2油路([2)に接続して、第1シフト弁(1(
h)を介して第2シフト弁(102)に給油することも
考えられるが、これでは1速油圧クラツチ(C1)の故
障で万が−これからの油洩れを生ずると、rDJ  r
sJ位置のみならず「2」位置でもライン圧低下によっ
て総ての油圧クラッチが係合できなくなり、前進走行不
能となる不具合を生ずる。
然し、上記の構成によれば、「2」位置では第1シフト
弁(IJ)を介さずに第8油路([8)を介して第2シ
フト弁(102)に直接給油されるため、少なくとも「
2」位置での前進走行は可能になり上記不具合は生じな
い。
マニアル弁(9)のrRJ位置では、第1油路(Ll)
がマニアル弁(9)の切欠溝(9j)を介して第1シフ
ト弁(10+)に連なる第16油路(116)に接続さ
れ、この場合電子制御回路aeにより、第1大気開放弁
(151)は閉、第2大気開放弁(152)は開となっ
て(Ill rsJ位置での3速段の状態)第1シフト
弁(101)は左方の2速位置に切換えられているため
、該弁(1(h)の環状溝(10+ h)を介して第1
6油路(Ll6)がサーボ弁atの左端の油室(11a
 )に連なる第17油路(Ll7)に接続され、該サー
ボ弁(+1)が該第17油路(Ll7)を介して入力さ
れるライン圧によりばね(11b)に抗して右動し、該
サーボ弁(′111に連結したセレクギア(6)が右方
の後進位置に切換えられると共に、後進位置で第17油
路(117)が該油室(11a )に連なるサーボ弁a
ツの軸孔(11C)を介してマニアル弁(9)に連なる
第18油路(118)に接続される。
該第18油路(Ll8)は、マニアル弁(9)のrRJ
位置で切欠溝(9C)を介して4速油圧クラツチ(C4
)に連なる第13油路(Ll3)に接続されており、か
くて4速油圧クラツチ(C4)への給油とセレクタギア
(6)の後進位置への切換えとで後進伝動系(GR)が
確立される。
尚、サーボ弁CIツの後進位置への右動によれば、第3
シフト弁(103)の左端の油室(103b)に連なる
第19油路(Ll9)がサーボ弁屯の切欠溝(11d 
)とばね室(lie)とを介して第14油路(Ll4)
に接続され、マニアル弁(9)のrRJ位置で該第14
油路(Ll4)に環状溝(9a)を介して接続される排
油ポート(9k)により該油室(103b)が大気開放
されるが、マニアル弁(9)をrRJ位置からrDJ「
S」位置に切換えたとき、後記する如くサーボ弁(11
の前進位置への復帰が遅れると、rDJ「S」位置では
第14油路(Ll4)に上記の如く第1油路(Ll)が
接続されることから、第14油路(Ll4)から上記と
は逆に第19油路(Ll9)を介して該油室(103b
)にライン圧が入力され、第3シフトバルブ(10a)
が強制的に右方の3速位置に保持されるようにした。そ
の理由は以下の通りである。
即ち、電子制御回路aeより変速制御を行う変速機では
、車速センサ(16b)等の入力信号系統に異常を生ず
ると正常な変速制御を行い得なくなり、例えば高速走行
中に低速段にシフトダウンされてエンジンのオーバーラ
ン等の不具合を生ずることがあり、そこでかかる変速機
では、入力信号系統の異常を検出する自己診断機能を電
子制御回路(Ieに付加し、異常検出時は最高速段を確
立するように変速制御するを一般としており、図示の実
施例について考えれば、4速段の状態即ち第1第2大気
開放弁(151) (152)を共に閉弁する状態とな
る。
従って、入力信号系統の異常を生じた状態でマニアル弁
(9)をrRJ位置からrDJ  rsJ位置に切換え
ると、4速油圧クラツチ(C4)に引続き給油されるこ
とになり、この場合サーボ弁(11)の油室(11a)
から第17油路(Ll7)と2速位置に存する第1シフ
ト弁(1(h)の環状溝(101h)と第16油路(1
16)とマニアル弁(9)の切欠溝(9j)とを介して
排油ポート(91)に排油されるが、冷温で油の粘性が
高いと該油室(Ila)からの排油、従ってサーボ弁a
tの左方の前進位置への移動が遅れ7、マニアル弁(9
)をrDJr、sJ位置に切換えた後もセレクタギア(
6)が後進位置に残ることがあり、4速油圧クラツチ(
C4)への給油と相俟って引続き後進伝動系(GR)が
確立され、一方rDJ「S」位置への切換えによれば1
速油圧クラツチ(C1)にも給油されるから、後進伝動
系(Glt)と1速伝動系(G1)とが同時確立される
ことになり、1速4速の油圧クラッチ(CI)(C4)
のクラッチディスクの焼損や早期摩耗を生ずる。
然し、上記の構成によれば、サーボ弁■の前進位置の移
動が遅れると、第3シフト弁(10g)の左端の油室(
io 3 b)に第19油路(119)を介してライン
圧が入力されるため、その右端の油室(1o 3 a)
に第2大気開放弁(152)の閉弁でモジュレータ圧が
入力されても、ライン圧とばね(103c)とによる右
方への押圧力がモジュレータ圧による左方の押圧力を上
回って第3シフト弁(103)は右方の3速位置に保持
され、4速油圧クラツチ(C4)からの排油と3速油圧
クラツチ(C3)への給油とが行われて、3速伝動系(
G3)が確立され、上記の不具合を生じない。
尚、rRJ位置で第16油路(Ll6)、第1シフト弁
(101)、第17油路(Ll7)を介してサーボ弁a
つに給油するのは、車両が一定車速以上で前進中のとき
は第1シフト弁(101)を1速位置に切換えて両油路
(Ll6)(Ll7)の接続を阻止し、後進伝動系(G
R)を確立させないようにするためである。この場合、
rDJ  rsJ  r2Jの前進側位置からrNJ位
置に戻したとき、車速が一定値以上であれば、第1シフ
ト弁(10+)を予め1速位置に切換え、「R」位置で
の後進伝動系(GR)の確立を確実に阻止し得るように
する。
マニアル弁(9)のrNJ位置では、第1油路(Ll)
からモジュレータ弁(13に給油されるだけで、マニア
ル弁(9)の下流側の油路には一切給油されず、これは
「P」位置でも同様である。
尚、第1第2大気開放弁(15+) (152)は常閉
型としたが、これは該8弁(151) (152)を常
開型とした場合、ソレノイド(15a )への通電で該
8弁(15+)(152)の開き方向の付勢ばねとモジ
ュレータ圧とに抗して該8弁(Is +) (Is 2
)を開弁じ得るように大きな励磁力を発生させる必要が
あって、弁が大型化するのに対し、常閉型ではソレノイ
ド(15a )への通電時各弁(Is 1) (152
)を閉じ方向の付勢ばねのばね力からモジュレータ圧に
よる押圧力を差し引いた比較的小さな励磁力で開弁でき
て、弁を小型化できるためである。又、該両弁(15+
)(152)を閉弁しての4速段でのクルーズ走行時、
該両弁(15+) (152)への通電を停止できて消
費電力を少なくできる利点もある。
以上でマニアル弁(9)の各位置での変速制御の説明を
終り、次に流体トルクコンバータ(3)に内蔵するクラ
ッチ■について説明する。
第2図を参照して、該クラッチ■は、流体トルクコンバ
ータ(3)の入力側の例えば入力ケース(3a)と出力
側の例えばタービン翼車(3b)とを機械的に連結する
もので、入力ケース(3a)とタービン翼車(3b)と
の間隙にタービン翼車(3b)にダンパスプリング12
2b)を介して連結されるクラッチ板Q2a)を軸方向
に移動自在に設けて構成され、該トルクコンバータ(3
)の内部空隙を該クラッチ板G!2a)により翼車収納
室のと入力ケース(3a)側の背圧室@とに区分し、後
記制御弁■により該内部空隙に該背圧室■側からの給油
を行うクラッチ解放状態と、該収納室の側からの給油を
行うクラッチ係合状態とに切換自在とし、係合状態では
該収納室■の内圧(以下Paと記す)と該背圧室Q@の
内圧(以下pbと記す)との差圧に応じた係合力で該ク
ラッチ板Q2 a )が入力ケース(3a)に摩擦係合
されるようにした。
該制御弁■は、レギュレータ弁azに連なる第20油路
(120)を背圧室C!ルに連なる第21油路(L21
)に接続して該背圧室[相]への給油を行う右方の解放
位置(図示の位置)と、第20油路(120)を翼車収
納室のに連なる第22油路(L22)に接続して該収納
室のへの給油を行う左方の係合位置とに切換え自在であ
り、該制御弁(ト)の右端の油室(25a)に第4油路
(L4)を介してモジュレータ圧(以下P+nと記す)
を入力すると共に、その左端の油室(25b)にオリフ
ィス1261)を介して第4油路(L4)に接続される
第23油路(123)を接続し、該第23油路(123
)に電磁式の常閉型第3大気開放弁(153)を接続し
て、該弁(153)の開弁によれば該両油室G?5a)
(25b)の差圧により制御弁■がばね(25C)に抗
して係合位置に切換えられ、クラッチのが係合されるよ
うにした。
図面でのはPaを比較的高圧の所定値に調圧すべく翼車
収納室のに連なる第5排油路(LD5)に介設したチェ
ック弁から成る第1調圧弁、■はオイルクーラ、■はオ
イルリザーバー、(301)(J2)はオイルクーラー
■や潤滑部への流入圧が過度に上昇しないように設けた
リリーフ弁を示す。
ここで、クラッチ■の係合状態は、Paとpbの差圧の
増減による係合力の変化で該クラッチ■の入力側と出力
側とを直結する直結状態と、入力側と出力側の滑りを許
容する滑り状態とに切換えられるもので、この差圧を走
行状態に応じて可変制御すべく以下のように構成した。
即ち、制御弁■の係合位置において前記第21油路(L
21)に接続される第24油路(L24)と、前記第2
2油路(L22)から分岐した第25油路(125)と
を設け、該両油路(L24)(L25)を第2調圧弁■
を介して接続して、背圧室[相]と翼車収納室のとを連
通ずる連通路を構成し、又前記第5排油路(LD5)に
前記第1調圧弁のに並列の第6排油路(LD6)を接続
して、これに開閉弁■を介設し、ここで該開閉弁■は、
右端の油室(32a)に入力される前記スロットル弁(
+71からのスロットル圧(以下Pθと記す)で左方の
閉じ側と第4油路(L4)にオリフィス■2)を介して
接続される第26油路(126)を介して左端の油室(
yb)に入力されるPm及びばね(32c )で右方の
開き側に押圧されるものとし、該第26油路(L26)
に電磁式の常閉型第4大気開放弁(15a)を接続して
、該開放弁(15a)が開弁され且つPeが所定値Ps
以上(スロットル開度が所定開度O3以上)のときのみ
該開閉弁■が開閉されるようにし、該第4大気開放弁(
15a)の閉弁で左端の油室((b)にPmが入力され
ているときは、スロットル開度が全開になっても該開閉
弁■は閉弁されないようにした。
前記第2調圧弁■は、第6排油路(LD6)に開閉弁■
の開弁で接続される第27油路(L27)を介して入力
される油圧即ちPaで右方の開き側と、第24油路(L
24)に連なるパイロット油路(L24a)を介して入
力される油圧即ちpbで左方の閉じ側とに押圧される差
圧応動型に構成されるものとし、更に該第2調圧弁Gl
)をスロットル弁a力からのPeで閉じ側と、前記第2
6油路(126’)を介して入力されるP+n及びばね
(31a )で開き側とに押圧するようにした。従って
第2調圧弁■のPa及びpbの受圧面積を81、Pe及
びPmの受圧面積をS2、ばね(31a )の力をFと
すると、第2調圧弁■に作用する力の関係は、 Pa51 + Pm52+ F = PbS1 + P
e52となり、 の関係式が成立する。
ここで、上記した第3第4大気開放弁(153)(15
4)は、変速制御用の前記第1第2大気開放弁(15+
) (152)と同様に電子制御回路(leにより開閉
制御される。
第8図はクラッチ■の作動特性を示し、同図のa線より
高速側の領域で第3大気開放弁(153)を開弁じて、
上記の如く制御弁(ト)を係合位置に切換え、クラッチ
■を係合作動させるようにし、又同図のb線で囲まれた
領域で第4大気開放弁(Is a)を開弁させるように
した。
而して、b線で囲まれた領域で且つスロットル開度がO
3以上の第8図のA領域でのみ上記した開閉弁■の閉弁
条件が満たされることになり、b線で囲まれたO8以下
のB領域や、a線とb線の間のC領域では開閉弁■が開
弁状態に保持され、Paは第6排油路(LD6)を介し
ての排油により比較的低圧になり、又背圧室Qのへの第
2調圧弁■を介しての排油が行われ、Paとpbの差圧
は上記(1)式に従ってスロットル開度の増加に伴いい
増加し、クラッチ係合力がスロットル開度の増加による
エンジンの出力トルクに応じて増加して、トルクコンバ
ータ(3)の速度比が出力トルクの増減に係わりなく一
定になるようにクラッチのが滑り状態で作動する。ここ
で、C領域では第4大気開放弁(15a)が閉弁されて
いるため、第2調圧弁■にPmが入力されるが、B領域
では第4人気開放弁(15a)の開弁によりpmの入力
が停止されるため、Paとpbの差圧が(1)式のPm
の順方だけ増加し、かくてトルクコンバータ(3)の速
度比をC領域では0.92〜0.93程度に保持して、
低車速域や低スロツトル開度域で大きくなり易いトルク
変動をクラッチ■の滑りで有効に吸収し得るようにし、
スロットル開度が極端に低開度でなくトルク変動が殆ど
問題にならないB領域では速度比を1,0にかろうじて
保持できる程度の係合力を得られるようにし、必要以上
のクラッチ■の滑りによる燃費性の悪化を防止し得るよ
うにした。
又、スロットル開度を全開に近い00以下の極低開度と
して減速走行を行うときは、エンジンからのトルク変動
は問題にならないため、a線とb線との間の領域であっ
てもθ6以下のD領域では、トルクコンバータ(3)の
速度比をフィードバックして第4大気開放弁(15a)
を単位時間当りの開弁時間が目標速度比との偏差に応じ
て変化されるようにデユーティ制御し、速度比を1.0
2〜1.03程度に保って、エンジンブレーキの効き具
合を良好に維持し且つエンジンブレーキ時の車体振動の
発生も防止し得るようにする。
上記したA領域では、開閉弁■が閉弁され、第6排油路
(LD6)を介しての排油が停止されて、Paは第1調
圧弁■で設定される比較的高圧の値に保持され、又第2
調圧弁■への第27油路(L27)を介してのPaの入
力と、第26油路(L26)を間してのPmの入力とが
停止され、第2調圧弁■はPo(Ps以上)によりばね
(31a )に抗して閉位置に押し切られて背圧室Q@
への給油が停止され、pbは大気圧に近い値となり、P
aとpbの差圧が大きくなってクラッチのは直結状態で
作動する。
図面で■は第1乃至第4大気開放弁(15d (152
)(15a) (15a)とモジュレータ弁63及びス
ロットル弁a7)の上流側に設けたオイルフィルター、
(15b)は電子制御回路0Fjからの指令信号に応じ
て各大気開放弁(15+) (152) (153) 
(154)のソレノイド(15a )への通電を行う駆
動回路、(16d)はエンジン回転数センサを示し、車
速と変速段のギア比とで算出される流体トルクコンバー
タ(3)の出力側の回転数とエンジン回転数とで該トル
クコンバータ(3)の速度比を求めるようにした。
(発明の効果) 以上の如く本発明によるときは、排油制御弁を大型化せ
ずに飛越し変速に対処し得るように−、jM    − なり、バルブブロックへの組込みが容易になる効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用する変速機の1例の線図、第2図
はその油圧回路図、第3図は油圧回路のマニアル弁とシ
フト弁の拡大図、第4図は電子制御回路のブロック回路
図、第5図は油圧回路に設けたスロットル弁の出力特性
図、第6図はマニアルのrDJ位置での変速特性図、第
7図はそのrSJ位置での変速特性図、第8図はトルク
コンバータ用クラッチの作動特性図である。 (G1)(G2)(G3) (G4)・・・伝動系(C
I) (C2)(C3)(C4)・・・油圧クラッチ(
油圧係合要素)(10+) (102) (103)・
・・シフト弁(19a)・・・本発明に係る排油制御弁
(194a)・・・流入ポート  (20+) (20
2)・・・逆止弁(LD3)(1口4)・・・流入ボー
トに接続する排油路ペロへLさ5七 べI]へ−L→E紹 手続補正書 7ゎ贅・1o脣38

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 各別の油圧係合要素により各確立される高低少なくとも
    3段の伝動系を備え、これら油圧係合要素を給油路と排
    油路とに切換接続するシフト弁を設けて、該シフト弁に
    よるこれら油圧係合要素への給排油の切換えでこれら伝
    動系を選択的に確立するようにしたものにおいて、これ
    ら油圧係合要素のうちの1つの油圧係合要素に供給され
    る油圧で流入ポートからの排油を行う開き側に押圧され
    る排油制御弁を設け、該流入ポートに該1つの油圧係合
    要素以外の2つ以上の油圧係合要素にシフト弁を介して
    各接続される2つ以上の排油路を接続すると共に、該各
    排油路に該流入ポート側から該シフト弁側への油の流れ
    を阻止する逆止弁を介設したことを特徴とする車両用油
    圧作動式変速機の制御装置。
JP1144387A 1987-01-22 1987-01-22 車両用油圧作動式変速機の制御装置 Expired - Lifetime JP2650027B2 (ja)

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