JPH0130021Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は田植機における施肥装置に関する。

すなわち、機体前部にエンジンを設け、機体後
部に後方上方へハンドル杆を延設し、該ハンドル
杆の前方に苗載台を斜設し、前記エンジンの後方
に伝動部を延設し、該伝動部の上方には補助苗載
台を装設し、更に該補助苗載台の両側部上方には
一対の肥料タンクを設け、支持杆により両肥料タ
ンクを支持し、補助苗載台を使用出来る状態で、
コンパクトでかつ強固に肥料装置を取り付けるこ
とのでき、しかも容易に肥料タンクへの肥料の補
給を行うことできる田植機を堤供するものであ
る。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図は４条植え式田植機の側面図を示し、長
い主フロート３の後部寄り両側には植付爪４によ
り苗を植付ける植付部イの前方となる出張り均平
部３ａ，３ａをそれぞれ形成し、主フロート３の
両側における短い両サイドフロート５，５の後部
寄り内側には同様に植付部イの前方となる出張り
均平部５ａ，５ａをそれぞれ形成し、主フロート
３の前部上方に装設したエンジンＥの後方両側に
は主フロート３とサイドフロート５の間にのぞむ
車輪１，１をそれぞれ軸装したスイング伝動ケー
ス６，６を装設し、エンジンＥの後方に延設した
伝動部７の上方には補助苗載台８を装設して従来
形構造同様に構成する。

また、機体全体の後部に構成する支持部９と各
フロート３，５，５の後部上方との間にはそれぞ
れ植付深さ調節レバー１０を介装し、支持部９か
ら後方上部へ両ハンドル杆１１，１１を延設し、
両ハンドル杆１１，１１の前方で支持部９に支持
されるよう斜設した４面の苗載台１２を往復動自
在に装設し、４本の各植付爪４は各植付ケース１
３より駆動するように装設し、苗載台１２の下部
両側方には両端の植付ケース１３，１３側より支
持部９の両側方に連なる平面コ状のガード杆１
４，１４を出張り状にそれぞれ装設して従来形構
造同様に構成する。

両車輪１，１の後方上部には蓋付きの肥料タン
ク１５，１５をそれぞれ装設するが、両ガード杆
１４，１４に両端側を連結して前記補助苗載台８
の上方を越えるように延出する支持杆１６により
両肥料タンク１５，１５を支持し、両肥料タンク
１５の下部における繰出部１７の下方から両ホー
ス１８，１８をそれぞれ延設し、繰出部１７にお
ける繰出ロール１９を、植付ケース１３側から伝
動するカバー２０内のチエンにより駆動するよう
伝動自在に装設して構成する。

両車輪１，１の後方より少しく横方向に位置が
ずれるとともに植付部イ，イの側方近傍となるよ
う両作溝体Ａ，Ａをそれぞれ配設するが、各作溝
体Ａは後方と下方が開放する箱形で、下部が土中
を潜行できるようにして前部には前高後低の傾斜
面２１を形成し、上面２２の中央部に挿着した放
出パイプ２３には前記ホース１８の下端を嵌着し
て構成し、各作溝体Ａの側面に固着して上方に延
出した連結枠板２４には連結パイプ２５を固設
し、該連結パイプ２５にはセツトボルト２６を装
着して構成する。

２は機枠で、前記ガード杆１４，１４の後方側
を支持する部材となつて前記支持部９に横設した
パイプである。

その機枠２から前方側下方へ支持枠体Ｂを延設
するが、該支持枠体Ｂは、前記機枠２にＵ状締付
杆２７および両ねじナツト２８，２８を介して着
脱自在に固定できる枠金２９より前方へパイプ３
０を延設し、該パイプ３０の先端に固着してセツ
トボルト３１を装備する上下方向の支持パイプ３
２に支杆３３を摺動可能に嵌合し、該支杆３３の
下部に逆Ｔ状に固着した支持杆３４の両端側を前
記連結パイプ２５，２５に摺動自在に嵌合して構
成し、該支持枠体Ｂが前記車輪１の後方位置とな
るように取付け構成する。

Ｃは均平培土体で、前記車輪１により持上げら
れる泥土を均平にしながら両作溝体Ａ，Ａによる
作溝内にその泥土を培土できるように、車輪１の
後方で両作溝体Ａ，Ａの横側後方に位置させて斜
設し均平培土体Ｃの下部にはホーク状に多数の突
杆３５を突設し、均平培土体Ｃの中央上部に固設
した筒金３６を前記支持枠体Ｂにおけるパイプ３
０に嵌合するとともにセツトボルト３７により固
定できるように装設して構成する。

したがつて、田植作業時には、各植付部イの側
方を作溝体Ａが前進して作溝するとともに、各肥
料タンク１５よりホース１８を通して繰り出され
る肥料が作溝体Ａ内を通過して作溝内にそれぞれ
投入されて施肥が行われ、その後に、車輪１の後
方に持上げられた泥土が均平培土体Ｃにより均平
にされるとともに、施肥が行われた作溝に対しそ
の泥土が培土される。

その場合、各作溝体Ａは車輪１の後方より位置
がずれているので、車輪１により持上げられた泥
土に邪魔されないで一定の深さで前進することが
できる。

また、セツトボルト２６，２６を弛め、両連結
パイプ２５，２５を支持杆３４に対し摺動させる
と、両作溝体Ａ，Ａは横方向に移動調節すること
ができ、セツトボルト３１を弛めて支杆３３を上
下動させると両作溝体Ａ，Ａを上下動調節するこ
とができる。

このように本考案は、機体前部にエンジンを設
け、機体後部に後方上方へハンドル杆を延設し、
該ハンドル杆の前方に苗載台を斜設し、前記エン
ジンの後方に伝動部を延設し、該伝動部の上方に
補助苗載台を装設し、更に該補助苗載台の両側部
上方には一対の施肥タンクを設け、支持杆により
両施肥タンクを支持したので、補助苗載台を使用
できる状態でありながらコンパクトでかつ強固に
施肥装置を取り付けることができ、しかも施肥量
が多い場合等、比較的頻繁に施肥タンクへ肥料を
補給する必要がある場合には、あらかじめ補助苗
載台に肥料袋を載置して作業を行うことができ、
わざわざ畦ぎわまで機体を移動させることなく圃
場の中で容易に施肥タンクへ肥料を補給すること
ができる特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は田植機
の側面図、第２図はその平面図、第３図は全体の
下部の平面図、第４図は要部の側面図、第５図は
作溝体の斜視図、第６図は第４図の一部の平面図
第７図は第６図の一部の背面図、第８図は第６図
の他の一部の背面図を示す。 Ａ……作溝体、１……車輪、２……機枠、Ｂ…
…支持枠体、イ……植付部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機体前部にエンジンを設け、機体後部に後方上
   方へハンドル杆を延設し、該ハンドル杆の前方に
   苗載台を斜設し、前記エンジンの後方に伝動部を
   延設し、該伝動部の上方には補助苗載台を装設
   し、更に、該補助苗載台の両側部上方には一対の
   施肥タンクを設け、支持杆により両施肥タンクを
   支持したことを特徴とする田植機における施肥装
   置。