JPH0129806Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気製品の肩掛けバンド取付具に関
し、更に詳しくは提手を備えた電気製品、例えば
ラジカセや撮影用ビデオデツキ等に肩掛けバンド
を取付けるための肩掛けバンド取付具に関するも
のである。

従来、此種電気製品への肩掛けバンド取付方
は、肩掛けバンドを通したり、或いは肩掛けバン
ドの両端に取付けられた掛止具（フツク）を引掛
けて取付けるためのリング状取付具を取付支持さ
せる支持具を電気製品自体の両側に取付固定して
肩掛けバンドの取付けを行なつていた。

然るに、上記した従来の肩掛けバンドの取付け
はリング状取付具を取付支持させるための支持具
を備えた電気製品に限定されるものである。その
ため支持具を備えていない電気製品にあつては肩
掛けバンドを取付けることができず、提手を持つ
て持ち運びを行なつているのが実状であり、ハイ
キングや旅行等の際には提手のみを持つた状態で
長時間持ち運ばなくてはならず、所有者の疲労を
増大させるものであつた。

本考案はこの様な従来事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とする処は、リング状取付具を取
付支持させる支持具の有無に関係無く提手を備え
た電気製品であれば肩掛けバンドを簡単且つ容易
に取付けることが出来る電気製品の肩掛けバンド
取付具を提供せんとするものである。

斯る本考案肩掛けバンド取付具の基本的な構成
は、肩掛けバンドを取付ける取付部と、この取付
部に連設して電気製品の提手に嵌合係止する係止
部とを備え、該係止部を両側に平行に配置した挾
持板と、この両挾持板の一端縁を連結した連結し
た連結板と、から一体に形成し、両挾持板の他端
内面の一側コーナーに提手の握り杆と連結杆との
コーナー内側に係止する係止凸部を対向状に形成
し、その両係止凸部の突端面間の隙間幅を連結杆
の肉厚幅とすると共に、この係止凸部と対角線上
に位置する前記連結板の一端縁に握り杆と連結杆
とのコーナー外側に当接係止する係止段部を形成
したことを特徴とするものである。

本考案の実施の一例を図面に基づいて説明す
る。

肩掛けバンド取付具Ａはポリアセタール樹脂材
によつて肩掛けバンド１を取付ける取付部A₁と、
この取付部A₁と連なり電気製品Ｂの提手B′に嵌
め入れ込んで嵌合係止せしめる係止部A₂と、を
一体成形してなるものである。

係止部A₂は両側に平行に配置した挾持板２，
２と、この両挾持板２，２の一端縁同志を連結し
た連結板３と、から正面門型に一体形成すると共
に、その両挾持板間の幅を上記提手B′の板状連
結杆B′₁の幅と同幅とし、その他端内面の一側コ
ーナーには提手B′の角状握り杆B′₂と板状連結杆
B′₁とのコーナーＣ内側に当接係止させる係止凸
部４，４を対向状に突出形成する。尚、握り杆
B′₂と連結杆B′₁とのコーナーＣとは図示例にあつ
て連結杆B′₁の先端に握り杆B′₂を嵌挿固定するた
めに設けた連結部５によつて形成されたコーナー
を言う。

上記両係止凸部４，４の突端面間の隙間幅は連
結杆B′₁の肉厚幅とし、この隙間より提手B′両側
のコーナーＣに係止部A₂を嵌め入れ込んで係止
するものである。

又、この取付部A₂の連結板３の一端縁、詳し
くは前記係止凸部４，４の突出位置と対角線上に
位置する一端縁には上記提手B′両側のコーナー
Ｃ外側に当接係止させるための係止段部６を両挾
持板２，２に渉る様に形成する。

取付部A₁は図示した様に係止段部６を形成し
た連結板３の一端縁上に突出形成すると共に、バ
ンド挿通孔７を開口して肩掛けバンド１を差し入
れて取付ける。８，８は係止部A₂の両挾持板２，
２内面の係止凸部４，４後方に形成した係止突起
であり、この係止突起８，８は係止凸部４，４と
によつて提手B′の連結杆B′₁を前後より挾持して
取付け後における係止部A₂の定着保持を図るも
のである（第５図）。

次に以上の如く構成した肩掛けバンド取付具Ａ
を使用しての肩掛けバンド１の取付方を説明する
と、予め取付部A₁のバンド挿通孔７に肩掛けバ
ンド１を差し入れて取付ける。そして提手B′の
連結杆B′₁の幅方向に取付具Ａを位置させ（第４
図イ二点鎖線）、両係止凸部４，４間の隙間より
連結杆B′₁に嵌め入れ込んで連結杆B′₁を係止部
A₂の両挾持板２，２間に位置させる（第４図イ
実線）。然る後、取付具Ａを矢印ａ方向に回して
第４図ロの状態にする。そして両係止凸部４，４
をコーナーＣ内側に突き当てて該両係止凸部４，
４を中心にして取付具Ａを矢印ｂ方向に回し、係
止部A₂の係止段部６をコーナーＣ外側に当接係
止させることによつて取付具Ａの係止部A₂を提
手B′両側のコーナーＣに嵌合係止できるもので
ある（第４図ハ、第５図）。即ち肩掛けバンド１
の電気製品Ｂへの取付けが完了する。

提手B′両側のコーナーＣに嵌合係止された係
止部A₂は両係止凸部４，４と係止段部６とによ
つて連結杆B′₁の連結部５を上下より挾持せしめ、
両係止凸部４，４と両係止突起８，８とによつて
連結杆B′₁を前後より挾持せしめて取付具Ａを定
着保持し、肩掛けバンド１を確実に取付固定する
ものである。

型掛けバンド１が不要の際には上述した取付け
順を逆に行なえば簡単に取付具Ａを取り外して肩
掛けバンド１を外せるものである。

而して、本考案の肩掛けバンド取付具Ａの使用
によつて提手B′に肩掛けバンド１を簡単に取付
けて電気製品Ｂを持ち運ぶことができると共に、
部屋等に置く場合、肩掛けバンド１が不要の際に
は簡単に取り外すことが出来、便利である。

本考案は叙上の如く、肩掛けバンドを取付ける
取付部と、この取付部に連設して電気製品の提手
に嵌合係止する係止部とを備え、該係止部を両側
に平行に配置した挾持板と、この両挾持板の一端
縁を連結した連結板と、から一体に形成し、両挾
持板の他端内面の一側コーナーに提手の握り杆と
連結杆とのコーナー内側に係止する係止凸部を対
向状に形成し、その両係止凸部の突端面間の隙間
幅を連結杆の肉厚幅とすると共に、この係止凸部
と対角線上に位置する前記連結板の一端縁に握り
杆と連結杆とのコーナー外側に当接係止する係止
段部を形成したことによつて、従来の様にリング
状取付具を取付支持せる支持具の有無に関係無く
提手を備えた電気製品であれば全てに肩掛けバン
ドを簡単且つ容易に取付けることが出来、便利で
ある。従つてハイキングや旅行等の際には肩掛け
バンドを取付けて持ち運ぶことができるため、所
有者の疲労を軽減することが出来、実用的効果大
である。

依つて所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の一例を示し第１図は正面
図、第２図は背面図、第３図は第２図の−線
断面図、第４図イ，ロ，ハは電気製品の提手への
取付け状態を示す斜視図、第５図は第４図ハの
−線断面図、第６図は電気製品の提手に取付け
た状態を示す側面図である。 図中、Ａ……肩掛けバンド取付具、A₁……取
付部、A₂……係止部、１……肩掛けバンド、２，
２……挾持板、３……連結板、４，４……係止凸
部、６……係止段部、Ｂ……電気製品、B′……
提手、B′₁……連結杆、B′₂……握り杆、Ｃ……コ
ーナー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 肩掛けバンドを取付ける取付部と、この取付部
   に連設して電気製品の提手に嵌合係止する係止部
   とを備え、該係止部を両側に平行に配置した挾持
   板と、この両挾持板の一端縁を連結した連結板
   と、から一体に形成し、両挾持板の他端内面の一
   側コーナーに提手の握り杆と連結杆とのコーナー
   内側に係止する係止凸部を対向状に形成し、その
   両係止凸部の突端面間の隙間幅を連結杆の肉厚幅
   とすると共に、この係止凸部と対角線上に位置す
   る前記連結板の一端縁に握り杆と連結杆とのコー
   ナー外側に当接係止する係止段部を形成して成る
   電気製品の肩掛けバンド取付具。