JPH01292020A - 変性塩素化ポリプロピレン及びその用途 - Google Patents

変性塩素化ポリプロピレン及びその用途

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JPH01292020A
JPH01292020A JP63123056A JP12305688A JPH01292020A JP H01292020 A JPH01292020 A JP H01292020A JP 63123056 A JP63123056 A JP 63123056A JP 12305688 A JP12305688 A JP 12305688A JP H01292020 A JPH01292020 A JP H01292020A
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賢人 宮本
Kunikatsu Fujiwara
藤原 国勝
Hitonori Kano
仁紀 加野
Takahiko Inoue
隆彦 井上
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は変性塩素化ポリプロピレン及びその用途に関し
、特に各種プラスチックのフィルム、シートまたはその
他の合成樹脂製品の被覆剤、例えば印刷インキ、コーテ
ィング剤あるいは接着剤用のバインダー樹脂として有用
な変性塩素化ポリプロピレンを提供しようとするもので
ある。
[従来の技術] 近年、包装容器の多様化、合成皮革等の合成樹脂製品の
高機能化に伴ない、プラスチックフィルム、プラスチッ
クシート又は合成樹脂成形品の装飾、接着あるいは表面
保護のために用いられる印刷インキ、接着剤あるいは各
種コーティング剤等の被覆剤にも高度な性能、品質が要
求されるようになって来ている。
とりわけ、印刷インキに関しては、包装容器の美粧化、
高級化のために各種複合フィルムに対する幅広い接着性
、更には各種後加工適性例えば種々のラミネート加工適
性、ボイル適性、レトルト適性等への対応も必要になっ
て来ている。
一般的に、プラスチックフィルム等の印刷にはグラビア
印刷、フレキソ印刷等の方式が用いられるが、包装材料
としてのフィルム印刷の場合には多くが巻取方式である
ため、印刷インキに速乾性が要求される。又食品用の包
装として使用する場合は、特に残留溶剤の少ないことが
要求される。
また包装材料の高性能化のため、印刷後にドライラミネ
ート加工、エクストルージョンラミネート加工を施こす
ことが屡々ある。特にポリエステルフィルム(PET)
やナイロン(NY)等のフィルムはその強度や気密性が
他のフィルムに優っていることを利用し、ポリエチレン
フィルム、ポリプロピレンフィルム等でラミネート加工
するが、この場合ドライラミネート加工にはウレタン系
等の接着剤を使用し、エクストルージョンラミネート加
工の場合にはアンカーコート剤を使用する。さらに中間
にアルミニウム箔を介在させることもあり、ボイル、レ
トルト加工が可能な包装材料とすることもある。レトル
ト加工までの強度は要求されないが、透明基材をベース
とした包装材分野においては延伸ポリプロピレン(OP
P)を基材フィルムとし、アンカーコート剤は用いずに
、直接、溶融ポリプロピレンで被覆するラミネート加工
方法(通常、PPダイレクトラミネートと呼ばれている
)も行なわれている。
以上説明したような後加工を行なうためにはその前段階
で用いる印刷インキに対し、種々の基材フィルムに対す
る接着性、印刷適性はもとより、それぞれの後加工に対
する適性を具備していることが要求され、しかもこのよ
うな各種適性は印刷インキ等に使用するバインダー樹脂
によって主として決定されるものである。
従来、ポリエステルフィルムに用いる印刷インキとして
は熱可塑性ポリエステル樹脂をバインダーとするものが
用いられ、ナイロンフィルム及びポリエステルフィルム
を対象としては水酸基を有するポリエステル樹脂等とイ
ソシアネート化合物との2液タイプの反応型インキが用
いられている。また最近では、ナイロン、ポリエステル
その他の基材フィルムに対して広い適性を有するものと
してポリウレタン樹脂をバインダーとした印刷インキも
使用されて来ている。
一方、PPダイレクトラミネートが施こされるポリオレ
フィンに対しては塩素化ポリプロピレンなどの比較的低
塩素化度の塩素化ポリオレフィンをバインダーとした印
刷インキが使用されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、熱可塑性ポリエステル樹脂を用いたもの
は基材フィル11が限定されるばかりか、乾燥性が十分
でなく、ブロッキングの発生など作業性に問題があり、
二液型インキは反応型であるためポットライフが短かく
、作業上に種々の制約を受け、未使用インキの廃棄など
経済的損失がある。また、ポリウレタン樹脂をバインダ
ーとして用いた印刷インキ等は、ナイロンフィルム、ポ
リエステルフィルム等に対しては十分な接着性を示すが
、汎用フィルムであるポリエチレンフィルム、ポリプロ
ピレンフィルムに対しては未だ十分な接着性がなく、ま
たラミネート加工適性、特にPPダイレクトラミネート
適性が不十分であるという問題がある。
一方、塩素化ポリオレフィンをバインダーとした印刷イ
ンキ等は、ポリオレフィンフィルムに対しては良好な接
着性を示すが、ナイロンフィルム、ポリエステルフィル
ムに対しては十分な接着性がないため基材フィルムが制
限され、またPPダイレクトラミネート適性は有するも
ののボイル、レトルト適性がなく、用途が制限されてい
る。
上記の如く、従来の印刷インキにおいては、基材フィル
ムが限定され、あるいは基材フィルムに対して汎用性を
有していても接着性が不十分であり、また種々のラミネ
ート加工、もしくはボイル、レトルト加工に対して十分
な適性を有するものではなかった。
それ故、現実的には、各種基材フィルム、各種ラミネー
ト加工またはレトルト加工等の用途に合せて、それぞれ
に適したバインダーを含む印刷インキをその都度製造し
ていたもので、インキの製造工程、印刷工程あるいはこ
れらのための材料やインキ等の在庫管理上に大きな問題
を有するものであった。
本発明者等は上記の問題点を解決するものとして既に、
分子中に少なくとも1個の遊離イソシアネート基を有す
るポリウレタン樹脂と、分子中に少なくとも1個の水酸
基を有する塩素化ポリプロピレンとの反応によって得ら
れる変性塩素化ポリプロピレンが各種基材フィルム、各
種ラミネート加工、更にはボイル、レトルト加工に対し
、広範囲な適性を有する印刷インキまたは被覆剤のバイ
ンダーとして有用であることを見出している(特願昭6
2−161813号)。
本発明者らは、更に研究を重ねた結果、ラジカル反応性
二重結合を有するラクトン重合体との反応によって得ら
れる塩素化ポリプロピレンと、ポリウレタンとの反応物
もまた各種被覆剤のバインダーとして有用であることを
見出し、本発明を完成した。
[課題を解決するための手段] すなわち本発明は、分子中に少なくとも1個のラジカル
反応性二重結合を有するラクトン重合体との反応によっ
て得られる分子中に少なくとも1個の水酸基を有する塩
素化ポリプロピレン(分子量5.000〜500.00
0)を、分子中に少なくとも1個の遊離イソシアネート
基を有するポリウレタン(分子量600〜200,00
0)と更に反応せしめて得られる変性塩素化ポリプロピ
レンを提供しようとするものである。
まず、本発明で使用するポリウレタン樹脂としては分子
量600ないし200,000のものが使用でき、1.
000ないし150,000のものが好ましい。分子量
600未満ではブロッキングが生じ易くなり、またラミ
ネート適性が不十分となる傾向がある。逆に200°、
000を越えると顔料分散性が低下する傾向がある。
上記のポリウレタン樹脂を得るにはポリエーテル型及び
/又はポリエステル型ジオール化合物(分子fi140
0〜4.000)、有機ジイソシアネート化合物、必要
に応じ、鎖伸長剤、反応停止剤等、従来より公知の各種
添加剤を用いて製造すればよい。
ポリエーテル型ジオールの代表的なものとしてはポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオ
キシテトラメチレングリコール等のポリオキシアルキレ
ングリコール類またはビスフェノールAのエチレンオキ
サイド、プロピレンオキサイド、エチレンプロピレンオ
キサイド等のアルキレンオキサイド付加物またはポリカ
プロラクトンジオール、ポリカーボネートジオール、ポ
リブタンジエンジオール等を挙げることができる。
ポリエステル型ジオールの代表的なものとしては、アジ
ピン酸、無水フタール酸、イソフタール酸、マレイン酸
、フマール酸、コハク酸等の二塩基酸とエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1.
6ヘキサンジオール等のグリコール類との縮合反応によ
って得られるものが挙げられる。
有機ジイソシアネート成分の代表的なものとしては、ト
リレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、キシリンジイソシアネート、メチレンジイソシ
アネート、イソプロピレンイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、2,2.4−又は2.4.4−
 )リメチルへキサメチレンジイソシアネート、リジン
ジイソシアネート、水添化キシリレンジイソシアネート
、■、4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート等が挙げられる。
なお溶解性に秀れた樹脂が得られるという見地からイソ
ホロンジイソシアネート、4.4−ジシクロヘキシルメ
タンジイソシアネート等の脂環族系ジイソシアネートが
好適である。
鎖延長剤等としてのジアミン類の代表的なものとしては
エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、イソホロンジアミン、ジシクロヘキシルメ
タンジアミン等が挙げられ、ジオール類の代表的なもの
としてはエチレングリコール、プロピレングリコール、
1.4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1
.6−ヘキサンジオール、1.4−シクロへキシルグリ
コール等が挙げられる。
また反応停止剤の代表的なものとしてはn−ブチルアミ
ン、モノエタノールアミン等のモノアミン、メタノール
、エタノール、プロピレンアルコール等のモノアルコー
ルが使用できる。
本発明において使用する遊離のイソシアネート基を有す
るポリウレタン樹脂を得るには、上記ジオール成分、ジ
イソシアネート成分及び必要に応じて使用する鎖伸長剤
、反応停止剤のうち、ジイソシアネート成分を過剰に添
加し、公知の方法を利用することによって、目的とする
イソシアネート基含有ポリウレタン樹脂を合成すること
ができる。
上記の反応に際して使用される溶剤としては、通常、印
刷インキ等の溶剤として多用されるベンゼン、トルエン
、キシレン等の芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸プロピ
ル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、メタノール、エタ
ノール、イソプロパツール、n−ブタノール等のアルコ
ール系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等のケトン系溶剤の単独あるいは混合溶
剤が挙げられるが、作業環境の見地からエステル系溶剤
、アルコール系溶剤の単独もしくは混合溶剤が最適であ
る。
一方、前記の遊離イソシアネート基含有ポリウレタンに
反応せしめる特定の塩素化ポリプロピレンは、塩素化ポ
リプロピレンに対して、分子内に少なくとも1個のラジ
カル重合性二重結合を有するラクトン重合体を従来公知
の方法で反応させることによって得ることができる。塩
素化ポリプロピレンの分子量としては5.000〜50
0.000のものが使用でき7.000〜300.00
0のものが好ましい。
分子量が5,000未満ではブロッキングが生じ易くな
り、またラミネート適性が不十分となる傾向がある。ま
た、分子量が500,000を越えると溶解性が問題と
なってくる。
但し、塩素化ポリプロピレンの塩素化度が20以下であ
ると有機溶剤に対する溶解度が低下し、逆に60以上で
は変性物となってから、ポリオレフィンフィルムや他の
合成樹脂製品に対する密着性が低下するから、塩素化ポ
リプロピレンとして、塩素化度が20ないし60のもの
が用いられ25ないし45のものがさらに好ましい。
また、本発明で使用するラクトン重合体とじては、環の
中に4以上、好ましくは6またはそれ以上の炭素原子を
もつラクトン類、例えば、ε−カプロラクトン、γ−バ
レロラクトン、γ−ブチロラクトン等あるいはこれらラ
クトン類のアルキル基、アルコキシル基等の置換基を有
するものを開始剤の存在下、開環重合せしめることによ
って得られ、分子中に少なくとも1個のラジカル反応性
不飽和二重結合を有するものが使用できる。
ラクトン重合体の分子量としては、400〜40.00
0のもの、より好ましくは、 2.000〜20.00
0のものが使用できる。分子量が400未満では、他の
樹脂との相溶性の面で十分でなく、逆に40.000を
超えると、塩素化ポリプロピレンとの反応性が低下し、
目的とする変性物を得ることが難かしくなるという欠点
を有する。
なお、ラクトン重合体に、ラジカル反応性の不飽和二重
結合を導入する好適な方法としては、ラクトン類の開環
重合に用いる開始剤として、3−プテンー1−オール、
5−ヘキセン−1−オール等のアルテノール、■、4−
ブチンジオール、ヘキセンジオール等のアルケンジオー
ル、あるいはポリブタジェングリコール等のポリオレフ
ィングリコール類を用いることによって、目的とするラ
クトン重合体を得ることができる。
前述した塩素化ポリプロピレン及びラクトン重合体を用
いて目的とする変性塩素化ポリプロピレンを得る場合は
、従来のアクリル変性もしくはマレイン酸変性の場合と
同様な方法によって反応せしめることができる。なお、
ラクトン重合体(A)と塩素化ポリプロピレン(B)と
の反応比率としては、A/Bの重量比で5/95〜75
/25の範囲であることが必要である。ラクトン重合体
の比率が5%より少ないと、極性溶剤に対する溶解性が
十分得られず、75%を超えると塩素化ポリプロピレン
本来の特性が低下する。
そして本発明の変性塩素化ポリプロピレンを得るには前
述の方法によって得た水酸基含有塩素化ポリプロピレン
と遊離イソシアネート基含有ポリウレタンとを重量比に
して5/95〜75/25の範囲、より好ましくは15
/85〜50150の範囲で混合して反応させることが
必要である。前記特定の水酸基含有塩素化ポリプロピレ
ンの含有量が5%未満であると、ポリオレフィンへの密
着性が低下し、75%を越えると、ポリエステル、ナイ
ロン等に対する密着性またはボイル、レトルト適性が低
下する。
上記の反応径路を模式化すると下記の式によって示すこ
とができる。
’+=。
○ 上記の如く、本発明変性塩素化ポリプロピレンにおいて
は主骨格である塩素化ポリプロピレンのペンダントであ
る水酸基にポリウレタンの−NCOが作用し目的の機能
性を有する分子構造となっている。
以上のようにして得られた変性塩素化ポリプロピレンを
使用して印刷インキあるいはコーティング剤等を製造す
る場合には、該変性塩素化ポリプロピレンに各種の顔料
及び前記溶剤を加えて練肉、分散し、必要に応じてブロ
ッキング防止剤、可塑剤等の添加剤、あるいは相溶性を
有する硝化綿、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピ
レン、塩素化エチレン/プロピレン等の塩素化ポリオレ
フィンまたはクロルスルホン化ポリオレフィン、エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体またはその塩素化もしくはクロ
ルスルホン化物、マレイン酸樹脂または塩ビ/酢ビ共重
合体等の樹脂を併用することができる。
[実 施 例] 以下、実施例を用い、具体的に説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
ポリウレタン樹脂合成例1 撹拌機、温度計、ジムロート、窒素ガス導入管を付した
四つロフラスコに、イソホロンジイソシアネート446
4部及びアジピン酸と1,4ブタンジオールから合成さ
れた分子ff12,000のポリエステルジオール20
0部を仕込み、窒素ガスを導入しながら数時間反応させ
る。更に1.4ブタンジオール4.5部を仕込み、数時
間反応させ、冷却後、トルエン151部、メチルエチル
ケトン101部を加えた後、n−ブチルアミン2.92
部、を加えて反応を停止せしめポリウレタン樹脂溶液(
1)を得た。
ポリウレタン樹脂合成例2 合成例1と同様の装置を使用し、分子!2.000のポ
リブチレンアジペートジオール200部、イソホロンジ
イソシアネート44.4部、1,4−ブタンジオール4
.5部、n−ブチルアミン7.3部、トルエン154部
、メチルエチルケトン102部を仕込み、合成例1と同
様に反応せしめてポリウレタン樹脂溶液(2)を得た。
ラクトン重合体の合成例1 撹拌機、温度計、ジムロート、窒素ガス導入管を付した
四つロフラスコに、ε−カプロラクトン400重量部、
1.4−ブチンジオール14重量部、更に、テトラブチ
ルチタネート4oopp11を仕込み、170〜180
℃で10時間反応させ、分子量2.500のラクトン重
合体(1)を得た。
ラクトン重合体の合成例2 合成例1と同様の装置及び操作で、下記の材料を仕込ん
で反応せしめ、分子ms、oooのラクトン重合体(2
)を得た。
ε−カプロラクトン   400重量部1.4 −ブチ
ンジオール    4.4重量部テトラブチルチタネー
)      400ppmラクトン重合体の合成例3 合成例1と同様の装置及び操作により、下記材料を仕込
み、分子量1B、000のラクトン重合体(3)を得た
ε−カプロラクトン    400重量部1.4 −ブ
チンジオール    2.2重量部テトラブチルチタネ
ート     400ppmグラフト化反応例1 撹拌機、温度計、ジムロート、窒素ガス導入管を付した
四つ目フラスコ中で、塩素化ポリプロピレン(分子量2
0,000.塩素化度27)の30%トルエン溶液、1
,000重量部とラクトン重合体の合成例1で得たラク
トン重合体(1) 75重量部を仕込み、更に、ベンゾ
インパーオキサイド3重量部を仕込んで、90℃で2時
間反応させる。更に前記ベンゾインパーオキサイドを2
時間ごとに1重量部づつ添加し、4時間反応させ、塩素
化ポリプロピレンのグラフト化物(A)(塩素化ポリプ
ロピレンとラクトン重合体の比率、80 : 20)を
得た。
グラフト化反応例2〜6 グラフト化反応例1と同じ条件で、下記材料を反応せし
め、塩素化ポリプロピレンのグラフト化物(B)〜(G
)を得た。
グラフト化物(B)(塩素化ポリプロピレンとラクトン
重合体との比率80/ 20)ラクトン重合体 (2)
     75部塩素化ポリプロピレンの 30%トルエン溶液    1000部(分子量20,
000.塩素化度27)グラフト化物(C)(塩素化ポ
リプロピレンとラクトン重合体との比率80/ 20)
ラクトン重合体 (3)     75部塩素化ポリプ
ロピレンの 30%トルエン溶液    1000部(分子量20,
000.塩素化度27)グラフト化物(D)(塩素化ポ
リプロピレンとラクトン重合体との比率80/40) ラクトン重合体 (1)     150部塩素化ポリ
プロピレンの 30%トルエン溶液    1250部(分子量20,
000.塩素化度27)グラフト化物(E)(塩素化ポ
リプロピレンとラクトン重合体との比率80/20) ラクトン重合体 (1)     75部塩素化ポリプ
ロピレンの 30%トルエン溶液    1000部(分子量70,
000.塩素化度34)グラフト化物(F)(塩素化ポ
リプロピレンとラクトン重合体との比率80/ 20)
ラクトン重合体 (1)     75部塩素化ポリプ
ロピレンの 30%トルエン溶液    1000部(分子量70,
000.塩素化度50)グラフト化物(G)(塩素化ポ
リプロピレンとラクトン重合体との比率80/ 20)
ラクトン重合体 (1) 塩素化ポリプロピレンの 30%トルエン溶液 (分子量7α、000.塩素化度65)実施例 1 撹拌機、温度計、ジムロート、窒素ガス導入管を付した
四つ目フラスコ中で、上記のようにして得たポリウレタ
ン樹脂溶液(1)を500部と、グラフト化物(A)2
to部とを混合し、90℃で6時間反応させ、冷却後、
トルエン68部、メチルエチルケトン265部を加えて
、目的とする変性塩素化ポリプロピレンの樹脂溶液Aを
得た。この樹脂中のポリウレタン(PU)と特定の塩素
化ポリプロピレン(C,Q−PP)との重量比率はPU
/Cρ−P P #80/20であった。
実施例 2〜7 実施例1と同様の反応条件を用いて下記の配合組成によ
りそれぞれ樹脂溶液B−Gを得た。
なお、塩素化ポリプロピレン樹脂としては、すべて30
%樹脂トルエン溶液を使用した。
樹脂溶液B(実施例2) ポリウレタン樹脂溶液(1)  500部グラフト化物
(B)       210部ト  ル  エ  ン 
                 68部メチルエチ
ルケトン        265部PU/CΩ−P P
 = 80/20 樹脂溶液C(実施例3) ポリウレタン樹脂溶液(1)  500部グラフト化物
(C)       210部ト  ル  エ  ン 
                68部メチルエチル
ケトン       265部PU/Cρ−P P =
80/20 樹脂溶液D(実施例4) ポリウレタン樹脂溶液(1)  500部グラフト化物
(D)       833部ト  ル  エ  ン 
                 84部メチルエチ
ルケトン        215部P U/CD −P
 P =50150樹脂溶液E(実施例5) ポリウレタン樹脂溶液(1)  500部グラフト化物
(E)    ・   210部ト  ル  エ  ン
                 68部メチルエチ
ルケトン       285部P U/C!l −P
 P =80/20樹脂溶液F(実施例6) ポリウレタン樹脂溶液(1)  500部グラフト化物
(F)        210部ト  ル  エ  ン
               ゛  68部メチルエ
チルケトン       256部P U/Cl) −
P P =80/20比較例 1 下記の配合割合の原料を用い、実施例1と同様の反応条
件によりそれぞれ樹脂溶液G−Hを得た。
なお、比較例1は塩素化ポリプロピレンの塩素化度が高
い場合を示す。
また比較例2は、特定の塩素化ポリプロピレンの重量比
が高い場合を示す。
樹脂溶液G(比較例1) ポリウレタン樹脂溶液(1)  500部グラフト化物
(G)        375部ト  ル  エ  ン
                  16部メチルエ
チルケトン        317部P U/Cl) 
−P P =20/80樹脂溶液H(比較例2) ポリウレタ、ン樹脂溶液(1)  100部グラフト化
物(A)       400部ト  ル  エ  ン
                  65音Bメチル
エチルケトン        317部P U/CD 
−P P =20/80評価試験 1 実施例1〜6、比較例1〜2で得た樹脂溶液A−Hのそ
れぞれ30部とイソプロピルアルコール25部に対し、
白色インキでは酸化チタン30部、酢酸エチル20部を
、また青色インキでは、シアニンブルー顔料10部、酢
酸エチル35部を加えて練肉し、それぞれの印刷インキ
を製造した。
次に上記の印刷インキにつき、各種フィルムに対する接
着性、顔料分散性、ラミネート適性、ボイル適性、レト
ルト適性を評価し、その結果を表−2に示した。
なお、各評価方法は次の通りである。
1)接着性 各試験インキを用い、グラビア校正機で所定のフィルム
に印刷したものを1日放置後、印刷面にセロテープをは
りつけ、これを急速にはがしたとき、印刷皮膜の全くは
がれなかったものを◎、80%以上フィルムに残ったも
のを0150〜80%残ったものを△、20%以下にと
ソまったものを×として表示した。
2)顔料分散性 印刷物の発色性、透明性及び濃度につき、最も優れたも
のを◎、印刷に支障のない程度のものを○、十分でな(
゛)ものをΔミ適性のないものを×として評価した。
3)押し出しラミネート強度 各印刷物に延伸ポリプロピレン(OPP)についてはイ
ミン系、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイ
ロン(NY)にはイソシアネート系のAC剤を使用し、
押し出しラミネート機によって溶融ポリエチレンを積層
し、3日後、試料を15mm幅に切断し、支出精機社製
剥離試験機1゛てT型剥離強度を測定した。   、 4)ドライラミネート強度 各印刷面にウレタン系接着剤を使用し、ドライラミネー
ト機によってCPP (無延伸ポリプロピレン)フィル
ムを積層し、3日後押し出しラミネート強度の測定と同
様の方法で剥離強度を測定した。
5)ボイル適性及びレトルト適性 ラミネート加工後、印刷物を製袋し、内部に水/油の混
合物を入れ、密封後、ボイル適性についてハ90℃/3
0分間、レトルト適性については120℃/30分間加
熱した後、ラミ浮きの有無を外観から判断した。全(、
ラミ浮きのないものを01ピンホール状にラミ浮きの認
められるものをΔ、全面デラミネーションが生じたもの
を×として評価した。
6)PPダイレクトラミネート適性 OPPの印刷物について押し出しラミネート機によって
、直接溶融ポリプロピレンを積層し、2日後、押し出し
ラミネート強度の測定と同様の方法で剥離強度を測定し
た。
評価試験 2 下記混合物からなる樹脂溶液I −Mを調製し、実施例
7〜8、比較例3〜5として、各樹脂溶液の安定性を評
価した。調製後5日経過しても分離あるいはゲル化等を
生ぜず、安定なものを○、そうでないものを×として表
1に示した。なおI。
J、M及びポリウレタン樹脂溶液(2)(比較例6)に
ついての評価試験1の結果を表−2に併記した。
樹脂溶液I(実施例7) ポリウレタン樹脂溶液(2)  500部樹脂溶液B8
33部 ト ル エ、ン           84部メチルエ
チルケトン        250部PU/CΩ−P 
P =75/25 樹脂溶液J(実施例8) ポリウレタン樹脂溶液(2)  500部樹脂溶液B6
24部 塩素化ポリプロピレン (塩素化度30.30%トルエン溶液)208部P U
/CD −P P =70/30樹脂溶液K(比較例3
) ポリウレタン樹脂溶液(2) (末端アルキル)500部 塩素化ポリプロピレン (塩素化度20.30%トルエン溶液)833部ト  
ル  エ  ン                 8
4部メチルエチルケトン        250部P 
U/C,Q −P P =50150樹脂溶液L(比較
例4) ポリウレタン樹脂溶液(2)  500部水酸基含有塩
素化ポリプロピレン (塩素化度27.7、HE A 12wt%)357部
ト  ル  エ  ン               
  183部メチルエチルケトン        15
0部P U/(J −P P =70/30樹脂溶液M
(比較例5) 塩素化ポリプロピレン (塩素化度29.5)          7.5部塩
素化エチレン−酢酸ビニル 共重合体(酢酸ビニル9モル%、 塩素化度27)           22.5部ト 
 ル  エ  ン                 
 56部メチルエチルケトン        17部表
−1 [発明の効果] 以上、実施例で示したとおり、本発明で得られた変性塩
素化ポリプロピレンは印刷インキ用のバインダー樹脂と
して有用なものであり、特に1)ポリオレフィンフィル
ムをはじめ、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム
等広範なプラスチックフィルムなどに対する接着性、2
)顔料分散性、3)貯蔵安定性、4)ラミネート加工適
性、特にポリプロピレンダイレクトラミネート加工適性
、5)ボイル、レトルト等の後加工に対する適性などす
ぐれた特性を有するものである。
また本発明の変性塩素化ポリプロピレン樹脂が各種プラ
スチックに対して優れた接着性を有することから種々の
プラスチック製品、例えば合成皮革、自動車用バンパー
など種々の合成樹脂成形品の装飾、保護用のコーティン
グ剤、接着剤または塗料としても適用できるものである
(外3名)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分子中に少なくとも1個のラジカル反応性二重結
    合を有するラクトン重合体との反応によって得られる分
    子中に少なくとも1個の水酸基を有する塩素化ポリプロ
    ピレン(分子量5,000〜500,000)を、分子
    中に少なくとも1個の遊離イソシアネート基を有するポ
    リウレタン(分子量600〜200,000)と更に反
    応せしめて得られる変性塩素化ポリプロピレン。
  2. (2)塩素化ポリプロピレンの塩素化度が20ないし6
    0である請求項1記載の変性塩素化ポリプロピレン。
  3. (3)水酸基含有塩素化ポリプロピレンとイソシアネー
    ト基含有ポリウレタンとの重量比が5/95〜75/2
    5の範囲内にある請求項1記載の変性塩素化ポリプロピ
    レン。
  4. (4)分子中に少なくとも1個の水酸基を有する塩素化
    ポリプロピレンの分子量が7000〜300,000の
    範囲内にある請求項1記載の変性塩素化ポリプロピレン
  5. (5)請求項1記載の変性塩素化ポリプロピレンを主た
    るバインダー樹脂として含有することを特徴とするプラ
    スチックフィルム、プラスチックシート又は合成樹脂成
    形品用の印刷インキ組成物。
  6. (6)請求項1記載の変性塩素化ポリプロピレンを主た
    るバインダー樹脂として含有することを特徴とするプラ
    スチックフィルム、プラスチックシート又は合成樹脂成
    形品用の接着剤組成物。
  7. (7)請求項1記載の変性塩素化ポリプロピレンを主た
    るバインダー樹脂として含有することを特徴とするプラ
    スチックフィルム、プラスチックシート又は合成樹脂成
    形品用の塗料組成物。
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