JPH01287859A - 磁気記録再生装置の回転ヘツドアセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ビデオテープレコーダ、ディジタルオーデ
ィオテープレコーダの如き磁気記録再生装置の回転ヘッ
ドアセンブリ、特にその記録再生性能の改良に関する。

［従来の技術］ 第７図は従来のビデオテープレコーダの回転ヘッドアセ
ンブリの軸方向断面図であり、図において、（１）は磁
気テープ、（２）は固定シリンダであって、この固定シ
リンダ（２）はその外周面（２０１）に磁気テープ（１
）の走行を案内するリード溝（２０２）を有する。（３
）は固定シリンダ（２）の中心部に固定された中心軸、
（４）は軸受（５）を介して固定シリンダ（２）に対し
て全周にわたって一定の間隙（Ｇ）を置いて固定シリン
ダ（２）から回転可能に支持された回転シリンダ、（６
）は回転シリンダ（４）によって支持され、前記リード
溝（２０２）に沿って固定シリンダ（２）および回転シ
リンダ（４）の周囲な走行する磁気テープ（１）に情報
を記録し、または磁気テープ（１）に既に記録されてい
る情報を再生する磁気ヘッドである。（７）は記録すべ
き信号または磁気ヘッド（６）により磁気テープ（１）
からピックアップされた再生信号を、これらの信号の処
理のための信号処理装置（図示せず）と磁気ヘッド（６
）との間で無接触で授受するロークリトランスであって
、固定シリンダ（２）に固定された円筒状の固定側ロー
タリトランス（７０１）と、この固定側ロータリトラン
ス（７ｏ１）に半径方向外方に間隔を置いて対向するよ
う回転シリンダ（４）に固定された円筒状の回転側ロー
タリトランス（７０２）とからなる。（８）は回転シリ
ンダ（４）を回転駆動するための駆動モータであって、
（８０１）は固定シリンダ（２）に固定された固定子、
（８０２）は回転シリンダ（４）に固定された回転子で
ある。

次に動作について説明する。駆動モータ（８）を付勢す
ると、回転シリンダ（４）は中心軸（３）を中心として
回転し、磁気ヘッド（６）はり−ド溝（２０２）に沿っ
て走行する磁気テープ（１）に情報を記録したり、磁気
テープ（１）に既に記録されている情報を再生したりす
る。この間、記録、再生信号はロークリトランス（７）
を介して磁気ヘッド（６）と信号処理装置との間に伝達
される。

次に第８図乃至第１０図について、従来の回転ヘッドア
センブリにおける磁気テープの挙動を説明する。第８図
は第７図の回転ヘッドアセンブリまわりの磁気テープ走
行経路を概略的に示す平面図、第９図は第８図の正面図
、第１０図は第８図および第９図の回転ヘッドアセンブ
リまわりの各部における磁気テープの変形を示す図であ
り、第１０図（イ）は磁気テープが固定シリンダおよび
回転シリンダに巻付き始める入口部における磁気テープ
の変形を示し、第１０図（ロ）は磁気テープが固定シリ
ンダおよび回転シリンダから離れる出口部と前記入口部
との間の中央部における磁気テープの変形を示し、第１
０図（ハ）は前記出口部における磁気テープの変形を示
す。

第８図および第９図において、（９）、（１０）は固定
シリンダ（２）および回転シリンダ（４）の周囲に所定
の角度（例えば１８０”）にわたって磁気テープ（１）
を案内するテープガイドであり、回転シリンダ（４）は
矢印（１１）の方向に回転し、磁気テープ（１）は矢印
（１２）の方向に走行する。磁気テープ（１）はテープ
ガイド（９）を通過した後、固定シリンダ（２）および
回転シリンダ（４）の周囲に巻付き始めるが、この巻付
き始める入口部は符号（１３）で示されている。また、
磁気テープ（１）は前記の所定の角度だけ固定シリンダ
（２）と回転シリンダ（４）に巻付いた後、これらのシ
リンダ（２）、（４）から離れるが、このようにシリン
ダ（２）、（４）から離れる出口部は符号（１４）で示
されている。そして、入口部（１３）と出口部（１４）
との間の中間部は符号（１５）で示されている。

しかして、リード溝（２０２）は前記入口部（１３）か
ら出口部（１４）へ向けて、回転シリンダ（４）から遠
ざかるように勾配をつけて形成されているため、磁気テ
ープ（１）は入口部（１３）ではその幅方向の大部分が
回転シリンダ（４）側に位置し、出口部（１４）に近づ
くにつれて幅方向の固定シリンダ（２）側に位置する部
分が大きくなる。

ところで、回転シリンダ（４）は、例えば１８００ｒ、
ｐ、ｍ、どいつだ高速で回転するため、回転シリンダ（
４）の外周面には空気流が生じ、これが回転シリンダ（
４）の外周面と磁気テープ（１）との間に空気膜（１６
）（第１０図）を形成する。そして、この空気膜（１６
）の厚さは回転シリンダ（４）の周囲全体にわたって均
一とはならず、固定シリンダ（２）と回転シリンダ（４
）との間の間隙（Ｇ）が全周にわたって均一であるため
、この間隙（Ｇ）から回転ヘッドアセンブリ内部への空
気の吸込みによる、前記空気膜（１６）の厚さの不均一
さの是正効果は小さく、第１０図（イ）に示す如く空気
が回転シリンダ（４）の外周面と磁気テープ（１）との
間に流入する入口部（１３）において最も厚く、第１０
図（ロ）、（ハ）に示す如く、出口部（１４）に近づく
につれて徐々に薄くなる。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の磁気記録再生装置の回転ヘッドアセンブリは以上
のように構成され、上述のように固定シリンダ（２）と
回転シリンダ（４）との間の間隙（Ｇ）が全周にわたっ
て一定であって、この間隙（Ｇ）から回転ヘッドアセン
ブリ内部への空気の吸込みによる、前記空気膜（１６）
の厚さの不均一の是正効果は小さく、従って前記入口部
（１３）から出口部（１４）へ向けて回転シリンダ（４
）と磁気テープ（１）との間の空気膜（１６）の厚さが
小さくなる。更に、磁気テープ（１）は固定シリンダ（
２）に巻付いて走行するため、固定シリンダ（２）との
間の摩擦により、入口部（１３）におけるテープ張力よ
り出口部（１４）におけるテープ張力の方が大きくなり
、空気膜（１６）の厚さが上述のように入口部（１３）
から出口部（１４）へ向けて小さくなることと相俟って
、磁気ヘッド（６）に対する磁気テープ（１）の接触圧
力が前記入口部（１３）から出口部（１４）へ向けて大
きくなり、磁気ヘッド（６）と磁気テープ（１）との間
での信号の記録、再生が不均一になる問題点があった。

この発明は、従来のもののかかる問題点を解決するため
になされたもので、磁気テープが固定シリンダおよび回
転シリンダに巻付く範囲内において、回転シリンダと磁
気テープとの間に形成される空気膜の厚さを均一化し、
信号の記録、再生を均一化しつる磁気記録再生装置の回
転ヘッドアセンブリを提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段１ 前記目的を達成するために、この発明の回転ヘッドアセ
ンブリにおいては、固定シリンダの高さを、磁気テープ
が固定シリンダおよび回転シリンダに巻付き始める入口
部から、磁気テープがこれら両シリンダを離れる出口部
へ向けて漸次高くして固定シリンダと回転シリンダとの
間の間隙を前記出口部から入口部に向けて大きくしたも
のである。

［作用］ 前記のように構成された回転ヘッドアセンブリにおいて
は、磁気テープが固定シリンダおよび回転シリンダから
離れる出口部から、磁気テープがこれら両シリンダに巻
付き始める入口部に向けて、固定シリンダと回転シリン
ダとの間の間隙を大きくしたので、この間隙を通しての
回転ヘッドアセンブリ内への空気の吸入量が前記出口部
から入口部へ向けて漸増し、回転シリンダと磁気テープ
との間の空気膜の厚さが前記出口部と入口部との間で均
一化される。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例を第１図乃至第５図について
説明する。第１図は、この発明の一実施例によるビデオ
テープレコーダの回転ヘッドアセンブリの正面図、第２
図は第１図の固定シリンダの外周部の円周方向の展開図
、第３図は第１図の回転ヘッドアセンブリまわりの各部
における磁気テープの変形を示す図であり、第３図（イ
）は入口部、第３図（ロ）は中央部、第３図（ハ）は出
口部における磁気テープの変形をそれぞれ示す図、第４
図は回転ヘッドアセンブリまわりの各部における空気膜
の厚さを従来のものとこの発明のものとを比較して示す
図、第５図は回転ヘッドアセンブリまわりの各部におけ
る磁気テープと磁気ヘッドとの接触圧力を従来のものと
この発明のものとを比較して示す図であり、前記従来の
ものと同一部分には同一符号を付してその説明は省略す
る図において、（２Ａ）は従来のものの（２）に対応す
る固定シリンダ、（２０３）は固定シリンダ（２Ａ）の
底面であり、この底面（２０３）は回転シリンダ（４）
の外周部の固定シリンダ（２Ａ）に対向した面（４０１
）と平行している。（２０４）は固定シリンダ（２Ａ）
の外周部の回転シリンダ（４）に対向した面、（Ｈ）は
固定シリンダ（２Ａ）の面（２０３）、（２０４）間の
高さを示している。第１図および第２図に示す如く固定
シリンダ（２Ａ）の高さ（Ｈ）は磁気テープ（１）が固
定シリンダ（２Ａ）および回転シリンダ（４）に巻付き
始める入口部（１３）から、磁気テープ（１）がこれら
両シリンダ（２Ａ）、（４）を離れる出口部（１４）へ
向けて漸次高くなされており、従って、固定シリンダ（
２Ａ）と回転シリンダ（４）の外周部の互いに対向する
面（２０４）、（４０１）間の間隙（Ｇ）Ｌｔ前記出口
部（１４）から入口部（１３）へ向けて漸次大きくなる
。しかして、間隙（Ｇ）が大きい程、回転ヘッドアセン
ブリ内部への空気の吸入量が大きくなるため、前記空気
膜（１６）を形成する空気のうち回転ヘッドアセンブリ
内へ吸入される空気量が多くなり、従って、空気膜（１
６）の厚さは、第３図（イ）、（ロ）、（ハ）および第
４図に実線で示すように入口部（１３）、中央部（１５
）、出口部（１４）において、均一化され、従って、磁
気テープ（１）が固定シリンダ（２Ａ）と回転シリンダ
（４）の外周に巻付く範囲において空気膜（１６）の厚
さが均一化される。従って、磁気ヘッド（６）に対する
磁気テープ（１）の接触圧力も第５図に実線で示すよう
に入口部（１３）と出口部（１４）との間で均一化され
、磁気テープ（１）への情報の記録および磁気テープ（
１）からの情報の再生がその全長にわたって均一に行わ
れ、記録再生性能が従来のものより改善されるまた、入
口部（１３）における間隙（Ｇ）を従来のものより大き
くし、出口部（１４）における間隙（Ｇ）を従来のもの
より小さくすれば、空気膜（１６）の厚さを均一化する
ことに加えて、出口部（１４）における空気膜（１６）
の厚さを第４図に二点鎖線で示す従来のものより大きく
し、出口部（１４）における磁気ヘッド（６）に対する
磁気テープ（１）の接触圧力も二点鎖線で示す従来のも
のより小さくすることができる。従って、従来のものに
おいては、出口部（１４）における磁気ヘッド（６）に
対する磁気テープ（１）の接触圧力が大きかったために
、磁気ヘッド（６）や磁気テープ（１）の摩耗および損
傷が大きく、また磁気ヘッド（６）が磁気テープ（１）
から離れる際に磁気テープ（１）が振動するために適正
な記録、再生が行えず、更には、磁気ヘッド（６）が磁
気テープ（１）から離れる際、駆動モータ（８）の負荷
が大きく変動（減少）するために回転シリンダ（４）に
回転むらが生じ、やはり適正な記録、再生が行えない等
の問題点があったが、上述のように出口部（１４）にお
ける磁気ヘッド（６）に対する磁気テープ（１）の接触
圧力を小さくすれば、上述の問題点を解決し、あるいは
これを抑制することができる。

なお、前記実施例においては、第２図に示すように、固
定シリンダ（２Ａ）の高さ（Ｈ）を、入口部（１３）か
ら中央部（１５）を経て出口部（１４）まで（磁気テー
プ（１）が巻付く部分）漸次大きくし、出口部（１４）
を経た後、前記入口部（１３）まで（磁気テープ（１）
が巻付かない部分）漸次小さくしているが、第６図に示
すように、磁気テープ（１）が巻付く範囲において入口
部（１３）から出口部（１４）まで固定シリンダ（２Ａ
）の高さ（Ｈ）を漸次大きくし、前記出口部（１４）か
ら前記入口部（１３）の手前（１７）まで（磁気テープ
（１）が巻付かない範囲）を前記出口部（１４）と同じ
高さにし、前記の入口部（１３）の手前（１７）のとこ
ろで段差（２０５）を形成して入口部（１３）と同じ高
さに戻しても良い。この場合、段差（２０５）を入口部
（１３）の手前（１７）に形成することにより、この段
差（２０５）の部分と磁気テープ（１）との接触が回避
され、磁気テープ（１）の損傷が防止される。

〔発明の効果１ 以上のように、この発明によれば　固定シリンダの高さ
を、磁気テープが固定シリンダおよび回転シリンダに巻
付き始める入口部から、磁気テープがこれら両シリンダ
から離れる出口部へ向けて漸次大きくするという極めて
簡単な構成により、磁気テープへの情報の記録および磁
気テープからの情報の再生をその全長にわたって均一化
することができる効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるビデ才テープレコー
ダの回転ヘッドアセンブリの正面図、第２図は第１図の
固定シリンダの外周部の円周方向の展開図、第３図は第
１図の回転ヘッドアセンブリまわりの各部における磁気
テープの変形を示す図、第４図は回転ヘッドアセンブリ
まわりの各部における空気膜の厚さを従来のものとこの
発明のものとを比較して示す図、第５図は回転ヘッドア
センブリまわりの各部における磁気テープを磁気ヘッド
との接触圧力を従来のものとこの発明のものとを比較し
て示す図、第６図はこの発明の他の実施例における固定
シリンダの外周部の円周方向の展開図、第７図は従来の
ビデオテープレコーダの回転ヘッドアセンブリの軸方向
断面図、第８図は第７図の回転ヘッドアセンブリまわり
の磁気テープ走行経路を示す概略的な平面図、第９図は
第８図の正面図、第１ｏ図は第８図および第９図の回転
ヘッドアセンブリまわりの各部における磁気テープの変
形を示す断面図である。 図において、（１）は磁気テープ、（２Ａ）は固定シリ
ンダ、（２０１）はその外周面、（２０２）はリード溝
、（４）は回転シリンダ、（５）は軸受、（６）は磁気
ヘッド、（１３）は入口部、（１４）は出口部、（Ｈ）
は固定シリンダ（２）の高さ、（Ｇ）は固定シリンダ（
２Ａ）と回転シリンダ（４）との間の間隙である。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部を示す。 代理人　弁理士　　大　　岩　　増　　雄第１図 か２図 ／４ 第３図 第４図　　　　　　第５図 第６図 ４゜ 第９図 第１０図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）外周面に磁気テープの走行を案内するリード溝を
   有する固定シリンダ、この固定シリンダから軸受を介し
   て回転可能に支持された回転シリンダ、およびこの回転
   シリンダに取付けられ前記リード溝に沿って走行する磁
   気テープに情報を記録再生する磁気ヘッドを備えた磁気
   記録再生装置の回転ヘッドアセンブリであって、前記リ
   ード溝が、前記磁気テープが前記の両シリンダに巻付き
   始める入口部から両シリンダを離れる出口部へ向けて、
   前記回転シリンダから遠ざかるように勾配をつけて形成
   されているものにおいて、前記固定シリンダの高さを前
   記入口部から出口部へ向けて漸次高くして前記固定シリ
   ンダと回転シリンダとの間の間隙を前記出口部から前記
   入口部に向けて大きくしたことを特徴とする磁気記録再
   生装置の回転ヘッドアセンブリ。