JP2695367B2 - 回転ヘッド装置 - Google Patents

回転ヘッド装置

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JP2695367B2
JP2695367B2 JP5124136A JP12413693A JP2695367B2 JP 2695367 B2 JP2695367 B2 JP 2695367B2 JP 5124136 A JP5124136 A JP 5124136A JP 12413693 A JP12413693 A JP 12413693A JP 2695367 B2 JP2695367 B2 JP 2695367B2
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信行 賀来
憲明 益田
勇 坪野
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置等に
用いる回転ヘッド装置に係り、特に、テープ走行の安定
化とテープ損傷の防止に好適な回転ヘッド装置の構成に
関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、回転ヘッド装置の上下のシリ
ンダを固定した固定シリンダ装置においては、テープと
シリンダとの間に形成される空気膜が回転シリンダ方式
と比較して薄かった。これは、従来の上回転シリンダ方
式におけるような空気膜の生成効果がないことによるも
のである。従って、固定シリンダ装置においては、空気
膜による潤滑作用が少ないことから、テープ走行負荷の
増加によるテープ安定走行の阻害やテープの損傷等の問
題が生じやすかった。これらの課題は、記録密度の向上
に伴うテープの薄手低剛性化・高表面性高摩擦化により
一段と顕著になってきた。 【0003】そこで、固定シリンダ装置においても、十
分なかつ安定な空気潤滑層を得るための開発がなされて
きた。その一例として、特開昭59−36361号公報
に記載のようなものがある。即ち、この装置は、固定部
と回転部との間にポンプアウト型のスパイラルグルーブ
を設けて、テープ・シリンダ間に空気膜を形成するもの
である。その結果、テープとシリンダとの接触が回避あ
るいは緩和され、テープ損傷が解消されて記録再生の品
質を向上させることができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ヘ
ッド回転部材に複雑な形状のスパイラルグルーブを形成
するとともに、固定シリンダとの隙間を所定の狭い間隔
に管理する必要があるため、加工及び組立てコストの点
で問題があった。また、シリンダの全外周にわたって均
一に空気を吹き出すために、テープ張力の弱いテープ巻
装の開始部分では空気層がより厚くなり、結果として、
不均一な空気膜が形成されることになる。従って、ヘッ
ドタッチの劣化を招き易いという問題があった。 【0005】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解消し、テープ・シリンダ間の空気層を均一に、か
つ安定に形成するために、簡易な構造で低コスト化を達
成できるようにした回転ヘッド装置を提供することにあ
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】回転ヘッド装置に対して
テープは斜めに螺旋状に巻装され、かつ通常のシステム
においては、上方から進入して下方に退出するように、
即ち、ヘッドはテープ下端側より上端側に向けて走査す
るようになっている。従って、回転ヘッド装置へのテー
プ巻装状態は、出口側に行くに従って上シリンダに巻装
される部分が少なくなっていく。 【0007】また、テープ走行の安定化のためには、回
転ヘッド装置におけるシリンダ間の隙間からテープとシ
リンダとの間に吐出する空気の量を制御して、テープテ
ンションの小さいテープ巻装の開始部においては吐出す
る空気量を小さく抑え、テープテンションの大きいテー
プ巻装の終端部にいくに従って吐出量を増加する必要が
ある。 【0008】従って、前記目的は、ヘッド回転面との対
向距離が不均一とされた対向面を固定シリンダ等固定部
に有する構成とすることで達成される。 【0009】 【作用】上記対向面は、ヘッド回転時において、テープ
巻装の開始部に導入される空気をテープ巻装の終端位置
に近づくにつれて徐々にその高圧を高める。その結果、
テープテンションの高い巻装終端部において、より高圧
の空気をテープ・シリンダ間に吐出させ、シリンダ表面
のテープ巻装部全般にわたって均一な空気膜を形成する
ようにする。 【0010】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明による回転ヘッド装置の一実施例を示
す断面図であって、2はこの実施例の回転ヘッド装置、
34は下固定シリンダ、35は上固定シリンダ、35a
は切欠き部、36a,36bはヘッド、37は軸、38
a,38bは軸受、39はストッパ、40はディスク、
41は回転シリンダ、42はステータ、43はロータ、
44はFGマグネット、45はFGコイル、46はホル
ダ、47は固定側トランス、48は回転側トランスであ
る。 【0011】同図において、下固定シリンダ34には軸
37が圧入され、その上端には上固定シリンダ35が同
心状に固定されている。下固定シリンダ34と上固定シ
リンダ35の中間には、軸受38a,38bによって軸
37に回転自在に支承されるディスク40が配置され、
ストッパ39によってこれら軸受38a,38bに適切
な予圧が付加されている。 【0012】ディスク40の下方にはモータのロータ4
3が一体に固定され、下固定シリンダ34の底面に固定
されたステータ42と対面して配置されており、ディス
ク40を回転駆動する。また、ロータ43の上部には、
モータの回転を検出するFG(Frequency Generator )
のマグネット44が取り付けられてロータ43とともに
回転し、下固定シリンダ34の内壁に設けられるホルダ
46に取り付けられているFGコイル45と対向してモ
ータの回転信号を発生する。 【0013】一方、ディスク40の上部には、ヘッド3
6を搭載する回転シリンダ41が固定されている。この
回転シリンダ41の下面には、回転側トランス48が接
着され、ホルダ46に接着される固定側トランス47と
対向してヘッド36との信号の授受を行なう。 【0014】かかる構成によると、回転しながらテープ
に当接するのはヘッドのみとなり、テープテンションの
変動に対してヘッドの回転精度が影響を受けにくくなっ
て、駆動用モータの低慣性化・低パワー化が図れる。ま
た、上固定シリンダ35は軸37によって支持されてい
るため、上下固定シリンダの同心度を容易に出すことが
でき、組立て性の向上を図ることができる。さらに、上
固定シリンダ35の切欠き部35aは、その素材成型時
に加工しておくことができるので、加工コストの増加に
はつながらない。 【0015】また、上固定シリンダ35には、その上部
にリード85があり、テープ3の走行面より半径方向に
突出した段差部により、テープ3の走行高さ位置を規制
するようになっている。従って、テープ3の装架走行時
に磁気ヘッド36がテープ3を斜めに走査すると、その
掻き上げ力はテープ3をリード85に押しつける方向に
作用する。その結果、テープ3はリード85に沿って安
定に走行することになる。 【0016】図2は図1における上固定シリンダ35を
示す斜視図であって、100は回転ヘッドとヘッド搭載
用シリンダの対向面であり、また、この上固定シリンダ
35は図1とは上下方向が逆に図示されている。 【0017】同図において、上固定シリンダ35の回転
ヘッド搭載用の回転シリンダ41に対向する対向面10
0は、テープ巻装の開始部から終端部にかけて徐々に回
転シリンダ41との隙間を狭めるような楔形状となって
いる。 【0018】図3は上固定シリンダ35のヘッド搭載用
の回転シリンダ41と対向する対向面100を示す展開
図である。 【0019】同図において、テープの巻装開始部から巻
装終端部にかけての上固定シリンダ35の対向面100
は、ヘッド搭載用の回転シリンダ41に徐々に接近する
ように構成されている。ここでは、8ミリビデオの規格
に準じてテープ3の巻付け角を221°としている。従
って、回転シリンダ41の高速回転によって導入される
空気は、テープ巻装の終端部が近づくにつれて、対向面
100の楔形状効果により、その圧力が高まることにな
る。 【0020】図4はこの実施例の効果を説明する概念図
であって、同図(a)は従来技術、同図(b)はこの実
施例の夫々効果を示している。 【0021】図4(a)に示すように、従来技術におい
ては、特に、テープテンションの高いテープ巻装終端部
においては、テープ3とシリンダ34,35との間に空
気膜が形成されにくく、テープ3は上固定シリンダ3
5,下固定シリンダ34の端部と接触してしまう。これ
に対して、この実施例においては、図4(b)に示すよ
うに、テープ巻装の終端部においても、所望の空気層を
テープとシリンダとの間に生成することができる。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
テープ巻装の開始部においては低い圧力の空気の吐出
を、巻装の終端部においては高い圧力の空気の吐出を夫
々得ることができ、テープ巻装部全体にわたって均等な
厚さの空気膜を形成することができる。従って、テープ
の走行負荷を低減してテープ走行の安定化及びテープの
損傷を防止するとともに、テープ巻装部の全体にわたり
均等で良好なヘッドタッチを得ることができる。 【0023】さらに、本発明によれば、新たな部品を必
要とせず、また、固定シリンダの対向面も固定シリンダ
の素材成型時に一体で加工することが可能であり、重量
及び加工コストの増加を伴うことがない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による回転ヘッド装置の一実施例を示す
断面図である。 【図2】図1における上固定シリンダを示す斜視図であ
る。 【図3】図1での上固定シリンダと回転シリンダとの高
さ関係を示す展開図である。 【図4】図1,図2及び図3で示した実施例の効果の説
明図である。 【符号の説明】 2 回転ヘッド装置 34 下固定シリンダ 35 上固定シリンダ 36 ヘッド 37 軸 40 ディスク 41 回転シリンダ 85 リード 100 対向面

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.一定の隙間を設けて同軸状に固定して配置された上
    シリンダと下シリンダとの間の内部スペース内に磁気ヘ
    ッドを搭載した回転シリンダが設けられ、該磁気ヘッド
    の少なくとも先端部を該隙間を介して該内部スペースか
    ら外部に突出させることにより、該上シリンダと下シリ
    ンダとの外周面に沿って走行する磁気テープを該磁気ヘ
    ッドが走査するようにした回転ヘッド装置において、 該内部スペースを形成する該上シリンダ内部の固定面と
    該固定面に対向する該回転シリンダの表面との間の距離
    を、少なくとも該磁気テープが該上シリンダと下シリン
    ダとの外周面に沿って走行する範囲で、該回転シリンダ
    の回転方向に対して不均一とした ことを特徴とする回転
    ヘッド装置。 2.前記上シリンダ内部の固定面と前記回転シリンダの
    表面との間の距離を、少なくとも前記磁気テープが前記
    上シリンダと下シリンダとの外周面に沿って走行する範
    囲で、前記回転シリンダの回転方向に対して次第に小さ
    くなるように構成したことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載の回転ヘッド装置。
JP5124136A 1993-05-26 1993-05-26 回転ヘッド装置 Expired - Lifetime JP2695367B2 (ja)

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JP61120249A Division JP2606822B2 (ja) 1986-05-27 1986-05-27 磁気記録再生装置

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JPH0620348A JPH0620348A (ja) 1994-01-28
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JPS61140452U (ja) * 1985-02-20 1986-08-30

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