JPS6334121Y2 - - Google Patents
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- JPS6334121Y2 JPS6334121Y2 JP1984193422U JP19342284U JPS6334121Y2 JP S6334121 Y2 JPS6334121 Y2 JP S6334121Y2 JP 1984193422 U JP1984193422 U JP 1984193422U JP 19342284 U JP19342284 U JP 19342284U JP S6334121 Y2 JPS6334121 Y2 JP S6334121Y2
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- drum
- magnetic tape
- tape
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Landscapes
- Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、磁気ヘツドを設けて固定ドラム上を
回転する回転ドラムの周面で磁気テープを案内す
るヘリカルスキヤン方式の磁気記録再生装置に設
けられたガイドドラムに係り、特に磁気テープの
振動を抑制し、かつ走行を円滑にして良好な再生
画像を得るようにしたガイドドラムに関する。
回転する回転ドラムの周面で磁気テープを案内す
るヘリカルスキヤン方式の磁気記録再生装置に設
けられたガイドドラムに係り、特に磁気テープの
振動を抑制し、かつ走行を円滑にして良好な再生
画像を得るようにしたガイドドラムに関する。
(従来の技術)
一般に、この種ヘリカルスキヤン方式の磁気記
録再生装置においては、磁気テープはガイドドラ
ムの周面に所定の角度範囲に亘つて螺旋状に巻付
けられて走行するものである。そのため、通常ガ
イドドラムの下側の固定ドラムには、磁気テープ
を螺旋状に所定走行経路に沿つて走行するよう
に、テープ走行ガイドが設けられている。
録再生装置においては、磁気テープはガイドドラ
ムの周面に所定の角度範囲に亘つて螺旋状に巻付
けられて走行するものである。そのため、通常ガ
イドドラムの下側の固定ドラムには、磁気テープ
を螺旋状に所定走行経路に沿つて走行するよう
に、テープ走行ガイドが設けられている。
上記ガイドドラムと磁気テープとの関係は第3
図A,Bに示す如くになつている。
図A,Bに示す如くになつている。
即ち、ガイドドラム1は上側の円筒状の回転ド
ラム2と、これを所定の間隔を保つて回転支持す
る下側の円筒状の固定ドラム3とよりなり、磁気
テープTはガイドドラム1の両側に移動配置され
る一対のガイドポール4,5に案内されて、ガイ
ドドラム1の外周面を所定の角度(約0゜〜185゜)
範囲に亘つて添接しながら矢印X方向に走行す
る。これにより、回転ドラム2の下面側の窓部2
aに設けられた磁気ヘツド6a,6bが矢印Y方
向に高速(例えば1800rpm)で回転して、ガイド
ドラム1の周面の磁気テープT上を長手方向に対
して斜めに走査して映像信号を記録または再生す
る。
ラム2と、これを所定の間隔を保つて回転支持す
る下側の円筒状の固定ドラム3とよりなり、磁気
テープTはガイドドラム1の両側に移動配置され
る一対のガイドポール4,5に案内されて、ガイ
ドドラム1の外周面を所定の角度(約0゜〜185゜)
範囲に亘つて添接しながら矢印X方向に走行す
る。これにより、回転ドラム2の下面側の窓部2
aに設けられた磁気ヘツド6a,6bが矢印Y方
向に高速(例えば1800rpm)で回転して、ガイド
ドラム1の周面の磁気テープT上を長手方向に対
して斜めに走査して映像信号を記録または再生す
る。
また、ガイドドラム1は磁気テープTが磁気ヘ
ツド6a,6bに良好に接触するように、下側の
固定ドラム3のテープ摺接面3bの外径は上側の
回転ドラム2の外径より若干小とされると共に、
磁気テープTの下端部をガイドするよう略直角状
に突出したテープガイド部3aが形成されてい
る。
ツド6a,6bに良好に接触するように、下側の
固定ドラム3のテープ摺接面3bの外径は上側の
回転ドラム2の外径より若干小とされると共に、
磁気テープTの下端部をガイドするよう略直角状
に突出したテープガイド部3aが形成されてい
る。
(考案が解決しようとする問題点)
ところで、この回転ドラム2の高速回転によつ
て、ガイドドラム1の外周面には流体力学的な空
気流が生じ、これがガイドドラム1と磁気テープ
Tとの間に第4図に示す如くの空気層(エアフイ
ルム)7を形成する。この空気層7の厚さはガイ
ドドラム1に対する磁気テープTの巻付け部全体
に亘つて一様に形成されるものではなく、空気流
が流入する磁気テープTの走行方向の上流である
ガイドドラム1に対する入口部分Aでは最も厚
く、中央部分B、出口部分Cに移るにつれて徐々
に薄くなる傾向にある。特に、出口部分Cにおけ
る空気流は矢印D方向に流出する際、この高い突
出圧によつてガイドドラム1の内部と外部とでは
圧力差が生じる。この圧力差が生じる要因として
は、回転ドラム2と固定ドラム3との半径差およ
び両者間の間〓、磁気ヘツド6a,6bの取付け
窓部2aの形状、大きさ、テープテンシヨンなど
が考えられるものである。
て、ガイドドラム1の外周面には流体力学的な空
気流が生じ、これがガイドドラム1と磁気テープ
Tとの間に第4図に示す如くの空気層(エアフイ
ルム)7を形成する。この空気層7の厚さはガイ
ドドラム1に対する磁気テープTの巻付け部全体
に亘つて一様に形成されるものではなく、空気流
が流入する磁気テープTの走行方向の上流である
ガイドドラム1に対する入口部分Aでは最も厚
く、中央部分B、出口部分Cに移るにつれて徐々
に薄くなる傾向にある。特に、出口部分Cにおけ
る空気流は矢印D方向に流出する際、この高い突
出圧によつてガイドドラム1の内部と外部とでは
圧力差が生じる。この圧力差が生じる要因として
は、回転ドラム2と固定ドラム3との半径差およ
び両者間の間〓、磁気ヘツド6a,6bの取付け
窓部2aの形状、大きさ、テープテンシヨンなど
が考えられるものである。
即ち、上記の如く磁気テープTは、ガイドドラ
ム1の周面では第4図中二点鎖線で示す如くに浮
上しているものの、この出口部分Cにおいては磁
気テープTは同図中実線で示すようにガイドドラ
ム1の周面に急激に接近する状態となり、ガイド
ドラム1のテープ巻回面におけるテープテンシヨ
ンが不均一となつて、磁気ヘツド6a,6bと磁
気テープTとの均一な接触が保てなく、スキユー
調整が行なえなくなり、その結果、互換性が取れ
ないという問題点がある。
ム1の周面では第4図中二点鎖線で示す如くに浮
上しているものの、この出口部分Cにおいては磁
気テープTは同図中実線で示すようにガイドドラ
ム1の周面に急激に接近する状態となり、ガイド
ドラム1のテープ巻回面におけるテープテンシヨ
ンが不均一となつて、磁気ヘツド6a,6bと磁
気テープTとの均一な接触が保てなく、スキユー
調整が行なえなくなり、その結果、互換性が取れ
ないという問題点がある。
空気流による回転ドラム2に対する磁気テープ
Tの浮上量hの関係は第5図に示す如く、ガイ
ドドラム1の入口部分Aから中央部分B、さらに
出口部分Cにかけて徐々に小となつて変化してい
ることが分る。特に磁気テープTが中央部分Bを
通過して出口部分Cに至るところでは、マイナス
側に、つまり径の小さい固定ドラム3側に転じて
いるので、磁気テープTは固定ドラム3側に密着
状態となつている。
Tの浮上量hの関係は第5図に示す如く、ガイ
ドドラム1の入口部分Aから中央部分B、さらに
出口部分Cにかけて徐々に小となつて変化してい
ることが分る。特に磁気テープTが中央部分Bを
通過して出口部分Cに至るところでは、マイナス
側に、つまり径の小さい固定ドラム3側に転じて
いるので、磁気テープTは固定ドラム3側に密着
状態となつている。
従つて、上記出口部分Cではガイドドラム1の
周面から空気層7の厚みより若干大なる寸法に突
出して設けられた磁気ヘツド6a,6bは、磁気
テープTの急激な接近と共に、磁気ヘツド6a,
6bの逃げ方向の回転によつて磁気テープTをた
たいて通過することになるので、磁気テープTの
振動の原因となる。これによつて、磁気テープT
や磁気ヘツド6a,6bの損傷および磁気ヘツド
6a,6bへの磁気テープの磁粉の付着などが起
り良好な画像の記録・再生を困難としている。
周面から空気層7の厚みより若干大なる寸法に突
出して設けられた磁気ヘツド6a,6bは、磁気
テープTの急激な接近と共に、磁気ヘツド6a,
6bの逃げ方向の回転によつて磁気テープTをた
たいて通過することになるので、磁気テープTの
振動の原因となる。これによつて、磁気テープT
や磁気ヘツド6a,6bの損傷および磁気ヘツド
6a,6bへの磁気テープの磁粉の付着などが起
り良好な画像の記録・再生を困難としている。
そこで、仮に磁気ヘツド6a,6bの回転ドラ
ム2からの突出量を小さくした場合には、磁気テ
ープTによるヘツドたたき現象は減るものの、入
口部分Aにおける磁気テープTと磁気ヘツド6
a,6bとの接触で保てなくなるなどの不具合が
生じる。
ム2からの突出量を小さくした場合には、磁気テ
ープTによるヘツドたたき現象は減るものの、入
口部分Aにおける磁気テープTと磁気ヘツド6
a,6bとの接触で保てなくなるなどの不具合が
生じる。
また、この磁気ヘツド6a,6bが磁気テープ
Tをたたくことは、磁気ヘツドの回転に対する抗
力が60Hzでパルス的(周期的)に作用することに
なつて、モータなどの回転力を磁気ヘツド6a,
6bに伝達する回転ドラム2の回転が乱れるばか
りか、磁気テープTとガイドドラム1との密着状
態によつてモータの負荷トルクを増大させると共
に、これの消費電力が大となる問題点が生じる。
Tをたたくことは、磁気ヘツドの回転に対する抗
力が60Hzでパルス的(周期的)に作用することに
なつて、モータなどの回転力を磁気ヘツド6a,
6bに伝達する回転ドラム2の回転が乱れるばか
りか、磁気テープTとガイドドラム1との密着状
態によつてモータの負荷トルクを増大させると共
に、これの消費電力が大となる問題点が生じる。
さらに、回転ドラム2の回転の乱れによる回転
ムラおよび磁気テープTの振動(固定ドラム3と
磁気テープTとの接触摺動による自励振動)など
により、再生された信号には時間軸変動が起り、
その結果として再生画面には、ジツターが目だつ
て現われ、良好な画像を再生する上で障害となつ
ていた。
ムラおよび磁気テープTの振動(固定ドラム3と
磁気テープTとの接触摺動による自励振動)など
により、再生された信号には時間軸変動が起り、
その結果として再生画面には、ジツターが目だつ
て現われ、良好な画像を再生する上で障害となつ
ていた。
また、近年、メタルテープおよび合金薄膜テー
プなどの蒸着テープなどが次々と開発されている
が、これらのテープは曲げこわさが大であるた
め、上記従来構成のガイドドラム1では均一なヘ
ツドタツチを望むことは益々困難となつて、上記
の要因によつて良好な記録・再生を望むことはさ
らに難しくなつている。
プなどの蒸着テープなどが次々と開発されている
が、これらのテープは曲げこわさが大であるた
め、上記従来構成のガイドドラム1では均一なヘ
ツドタツチを望むことは益々困難となつて、上記
の要因によつて良好な記録・再生を望むことはさ
らに難しくなつている。
そこで、上記諸問題を除去すべく、固定ドラム
のテープ摺接面の全周に亘つて薄膜を形成した、
ものとして、例えば実開昭57−149560号公報に示
される如くのガイドドラムが提案されているが、
このものは磁気テープの出口部分における負圧に
よつて生じる磁気テープによる磁気ヘツドのヘツ
ドたたき現象を解決するには至らず、上記従来と
同等の欠点を有するものである。
のテープ摺接面の全周に亘つて薄膜を形成した、
ものとして、例えば実開昭57−149560号公報に示
される如くのガイドドラムが提案されているが、
このものは磁気テープの出口部分における負圧に
よつて生じる磁気テープによる磁気ヘツドのヘツ
ドたたき現象を解決するには至らず、上記従来と
同等の欠点を有するものである。
(問題点を解決するための手段)
本考案は上記した従来の各種の欠点を除去すべ
くなされたものであり、磁気ヘツドが設けられ固
定ドラムに回転自在に支持されて回転する回転ド
ラムを備え、外周面で磁気テープを案内するガイ
ドドラムにおいて、前記固定ドラムに設けられた
磁気テープ摺接面の中央部分から出口部分近傍に
亘る少なくとも一部分に、出口部分にかけて膜厚
が順次厚くなる薄膜を突出形成すると共に、前記
テープ摺接面の入口部分から中央部分には薄膜を
形成しないようにしたことを特徴とするガイドド
ラムを提供することを目的とするものである。
くなされたものであり、磁気ヘツドが設けられ固
定ドラムに回転自在に支持されて回転する回転ド
ラムを備え、外周面で磁気テープを案内するガイ
ドドラムにおいて、前記固定ドラムに設けられた
磁気テープ摺接面の中央部分から出口部分近傍に
亘る少なくとも一部分に、出口部分にかけて膜厚
が順次厚くなる薄膜を突出形成すると共に、前記
テープ摺接面の入口部分から中央部分には薄膜を
形成しないようにしたことを特徴とするガイドド
ラムを提供することを目的とするものである。
(作用)
固定ドラム3のテープ摺接面3bの中央部分B
より出口部分Cにかけてのみ厚みが順次大となる
薄膜8を突出形成したたため、特に出口部分Cに
おける磁気テープTのガイドドラム9に対する密
着状態が軽減されて、ジツターなどのない良好な
画像の再生を可能とし、モータ負荷などを軽減し
得る。
より出口部分Cにかけてのみ厚みが順次大となる
薄膜8を突出形成したたため、特に出口部分Cに
おける磁気テープTのガイドドラム9に対する密
着状態が軽減されて、ジツターなどのない良好な
画像の再生を可能とし、モータ負荷などを軽減し
得る。
(実施例)
第1図は本考案になるガイドドラムの好適な一
実施例を示す正面図、第2図は本考案の要部の一
部を構成する固定ドラムの平面図、同図中、第3
図、第4図に示す従来のガイドドラム1と同一の
部分には同一の符号を付してその具体的な説明は
省略する。
実施例を示す正面図、第2図は本考案の要部の一
部を構成する固定ドラムの平面図、同図中、第3
図、第4図に示す従来のガイドドラム1と同一の
部分には同一の符号を付してその具体的な説明は
省略する。
第1図、第2図に示す如く、ガイドドラム9
は、その固定ドラム3の中央部分Bより出口部分
Cの範囲(約90゜〜190゜)に亘つて薄膜8が、ス
パツタリングおよびイオンプレーテイングなどの
薄膜形成手段によつて突出形成されると共に、こ
の薄膜8は中央部分Bより出口部分Cにかけて膜
厚が0〜150μm程度に順次厚くなるように積層
して突出形成してある。また、この薄膜8は、例
えば超音波接着手段、或いはスパツタリングなど
の薄膜形成手段によつて固定ドラム3上に滑かに
形成されているものである。薄膜8の素材として
は、例えばチタンなど磁気テープTとの摩擦係数
の低いものを選択して使用すると良い。
は、その固定ドラム3の中央部分Bより出口部分
Cの範囲(約90゜〜190゜)に亘つて薄膜8が、ス
パツタリングおよびイオンプレーテイングなどの
薄膜形成手段によつて突出形成されると共に、こ
の薄膜8は中央部分Bより出口部分Cにかけて膜
厚が0〜150μm程度に順次厚くなるように積層
して突出形成してある。また、この薄膜8は、例
えば超音波接着手段、或いはスパツタリングなど
の薄膜形成手段によつて固定ドラム3上に滑かに
形成されているものである。薄膜8の素材として
は、例えばチタンなど磁気テープTとの摩擦係数
の低いものを選択して使用すると良い。
例えばチタンの摩擦係数μは0.20であり、その
ほかの素材としては、現在固定ドラムに使用され
ている素材としてのアルミニウムの摩擦係数μは
0.24、また、ステンレスの摩擦係数μは0.17であ
り、このうちアルミニウムよりはステンレスおよ
びチタンなどを形成した方が摩擦係数の点から効
果的である。
ほかの素材としては、現在固定ドラムに使用され
ている素材としてのアルミニウムの摩擦係数μは
0.24、また、ステンレスの摩擦係数μは0.17であ
り、このうちアルミニウムよりはステンレスおよ
びチタンなどを形成した方が摩擦係数の点から効
果的である。
このように構成した本考案になるガイドドラム
9において、第3図に示すように、テープ摺接面
3b上をテープガイド部3aに沿つて摺接する磁
気テープTには、テープ摺接面3bの中央部分B
より出口部分Cにかけて生じる負圧によつて、第
5図中曲線Iに示す如く磁気テープTが固定ドラ
ム3側に接近する状態になるものの、テープ摺接
面3b上の上記中央部分Bから出口部分Cにかけ
て突出形成した薄膜8による作用によつて強制的
に浮上させられるため、ガイドドラム9の出口部
分Cにおける磁気テープTの密着状態が回避され
る。
9において、第3図に示すように、テープ摺接面
3b上をテープガイド部3aに沿つて摺接する磁
気テープTには、テープ摺接面3bの中央部分B
より出口部分Cにかけて生じる負圧によつて、第
5図中曲線Iに示す如く磁気テープTが固定ドラ
ム3側に接近する状態になるものの、テープ摺接
面3b上の上記中央部分Bから出口部分Cにかけ
て突出形成した薄膜8による作用によつて強制的
に浮上させられるため、ガイドドラム9の出口部
分Cにおける磁気テープTの密着状態が回避され
る。
従つて、回転ドラム2に対する磁気テープTの
テープ浮上量hは第5図中曲線で示す如く、ド
ラムの中央部分Bより出口部分Cにかけて、つま
り、テープ添接角の約120゜〜185゜の範囲に亘つて
マイナス側からプラス側に転じているので、テー
プ摺接面3bにおけるテープテンシヨンが略均一
となつて、磁気ヘツド6a,6bと磁気テープT
との安定した接触が維持でき、スキユー調整など
に際し互換性が取り易くなる。また、上記磁気テ
ープTとガイドドラム9との密着状態によつて生
じるモータの負荷トルクの増大やこれの消費電力
が大となるような上記従来の問題点が解消され
る。
テープ浮上量hは第5図中曲線で示す如く、ド
ラムの中央部分Bより出口部分Cにかけて、つま
り、テープ添接角の約120゜〜185゜の範囲に亘つて
マイナス側からプラス側に転じているので、テー
プ摺接面3bにおけるテープテンシヨンが略均一
となつて、磁気ヘツド6a,6bと磁気テープT
との安定した接触が維持でき、スキユー調整など
に際し互換性が取り易くなる。また、上記磁気テ
ープTとガイドドラム9との密着状態によつて生
じるモータの負荷トルクの増大やこれの消費電力
が大となるような上記従来の問題点が解消され
る。
また、上記構成のガイドドラム9によれば、回
転ドラム2に作用する動力のアンバランスを強く
抑制してモータの安定した回転が望めると共に、
磁気テープTの振動を抑制し得る。従つて、磁気
ヘツド6a,6bが磁気テープTを一定の周期で
繰返えしてたたくことに起因する回転ドラム2の
目立ち易いジツターを生じさせる周波数帯域にお
ける回転速度の変動の抑制、および磁気ヘツド6
a,6b、磁気テープTの損傷を防止し、その結
果、信号再生時の時間軸変動が軽減されて、ジツ
ターが現われることなく、高品位な画像の記録ま
たは再生が行ない得るものとなる。
転ドラム2に作用する動力のアンバランスを強く
抑制してモータの安定した回転が望めると共に、
磁気テープTの振動を抑制し得る。従つて、磁気
ヘツド6a,6bが磁気テープTを一定の周期で
繰返えしてたたくことに起因する回転ドラム2の
目立ち易いジツターを生じさせる周波数帯域にお
ける回転速度の変動の抑制、および磁気ヘツド6
a,6b、磁気テープTの損傷を防止し、その結
果、信号再生時の時間軸変動が軽減されて、ジツ
ターが現われることなく、高品位な画像の記録ま
たは再生が行ない得るものとなる。
また、このように薄膜8を中央部分Bより出口
部分Cにかけて順次厚く形成しておけば磁気テー
プTのひつかかりによるテープのステツク・スリ
ツプ現象が回避できるのでかなり効果的である。
部分Cにかけて順次厚く形成しておけば磁気テー
プTのひつかかりによるテープのステツク・スリ
ツプ現象が回避できるのでかなり効果的である。
なお、本考案の実施例において、薄膜8を固定
ドラム3の中央部分Bより出口部分Cにかけて形
成したが、固定ドラム3のテープの出口部分Cの
近傍のみに突出形成してもよく、この場合でもこ
の出口部分Cに生じる負圧によつて磁気テープT
のドラムに対する急激な接近を回避できるので、
磁気テープTによるヘツドたたき現象をなくし
て、ジツターなどの軽減に寄与するものであるか
ら、本考案はこの実施例に限定されるものではな
い。また、本考案はガイドドラム9に対する磁気
テープTの添接角が185゜の例で説明したが、例え
ば添接角が270゜の場合でもよいので、これに限定
されるものではない。
ドラム3の中央部分Bより出口部分Cにかけて形
成したが、固定ドラム3のテープの出口部分Cの
近傍のみに突出形成してもよく、この場合でもこ
の出口部分Cに生じる負圧によつて磁気テープT
のドラムに対する急激な接近を回避できるので、
磁気テープTによるヘツドたたき現象をなくし
て、ジツターなどの軽減に寄与するものであるか
ら、本考案はこの実施例に限定されるものではな
い。また、本考案はガイドドラム9に対する磁気
テープTの添接角が185゜の例で説明したが、例え
ば添接角が270゜の場合でもよいので、これに限定
されるものではない。
(考案の効果)
以上の如く、本考案になるガイドドラムは、固
定ドラムの磁気テープが添接する中央部分から出
口部分に亘る少なくとも一部分に、出口部分にか
けて膜厚が順次厚くなる薄膜を突出形成している
ため、磁気ヘツドがガイドドラム周面上に添接し
ている磁気テープを走査する時に、磁気テープと
ガイドドラムとの間隔が適切に維持でき、特に、
ガイドドラムの出口部分の負圧によつて生じる磁
気テープの外乱による磁気ヘツド回転速度の変動
および磁気テープの振動を抑制して、ジツター、
色むらなどが軽減されると共に磁気ヘツドおよび
磁気テープが損傷することがなく、かつテープの
ステツク・スリツプが回避され高品位な画像の記
録または再生ができるなどの特長がある。
定ドラムの磁気テープが添接する中央部分から出
口部分に亘る少なくとも一部分に、出口部分にか
けて膜厚が順次厚くなる薄膜を突出形成している
ため、磁気ヘツドがガイドドラム周面上に添接し
ている磁気テープを走査する時に、磁気テープと
ガイドドラムとの間隔が適切に維持でき、特に、
ガイドドラムの出口部分の負圧によつて生じる磁
気テープの外乱による磁気ヘツド回転速度の変動
および磁気テープの振動を抑制して、ジツター、
色むらなどが軽減されると共に磁気ヘツドおよび
磁気テープが損傷することがなく、かつテープの
ステツク・スリツプが回避され高品位な画像の記
録または再生ができるなどの特長がある。
第1図は本考案になるガイドドラムの一実施例
を示す平面図、第2図は第1図に示す固定ドラム
の平面図、第3図は一般的なガイドドラムとこれ
に巻装された磁気テープの走行状態を示す説明
図、第4図はガイドドラムの周面を浮上している
磁気テープの状態を示す一部拡大断面図、第5図
は回転ドラム上の磁気テープのテープ浮上量を示
す図である。 2……回転ドラム、3……固定ドラム、3a…
…テープガイド部、3b……テープ摺接面、8…
…薄膜、9……ガイドドラム、T……磁気テー
プ。
を示す平面図、第2図は第1図に示す固定ドラム
の平面図、第3図は一般的なガイドドラムとこれ
に巻装された磁気テープの走行状態を示す説明
図、第4図はガイドドラムの周面を浮上している
磁気テープの状態を示す一部拡大断面図、第5図
は回転ドラム上の磁気テープのテープ浮上量を示
す図である。 2……回転ドラム、3……固定ドラム、3a…
…テープガイド部、3b……テープ摺接面、8…
…薄膜、9……ガイドドラム、T……磁気テー
プ。
Claims (1)
- 磁気ヘツドが設けられ固定ドラムに回転自在に
支持されて回転する回転ドラムを備え、外周面で
磁気テープを案内するガイドドラムにおいて、前
記固定ドラムに設けられた磁気テープ摺接面の中
央部分から出口部分近傍に亘る少なくとも一部分
に、出口部分にかけて膜厚が順次厚くなる薄膜を
突出形成すると共に、前記テープ摺接面の入口部
分から中央部分には薄膜を形成しないようにした
ことを特徴とするガイドドラム。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984193422U JPS6334121Y2 (ja) | 1984-12-20 | 1984-12-20 | |
KR2019850016479U KR900003879Y1 (ko) | 1984-12-20 | 1985-12-10 | 안내 드럼 |
DE19853545062 DE3545062A1 (de) | 1984-12-20 | 1985-12-19 | Fuehrungstrommelanordnung fuer ein magnetband in einem magnetischen aufzeichnungs- und wiedergabegeraet |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984193422U JPS6334121Y2 (ja) | 1984-12-20 | 1984-12-20 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61111046U JPS61111046U (ja) | 1986-07-14 |
JPS6334121Y2 true JPS6334121Y2 (ja) | 1988-09-09 |
Family
ID=30750844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984193422U Expired JPS6334121Y2 (ja) | 1984-12-20 | 1984-12-20 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6334121Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5745062B2 (ja) * | 1979-01-31 | 1982-09-25 | ||
JPS5885965A (ja) * | 1981-11-16 | 1983-05-23 | Clarion Co Ltd | 回転ヘツド式ヘツドドラム装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5280622U (ja) * | 1975-09-30 | 1977-06-16 | ||
JPS5745062U (ja) * | 1980-08-26 | 1982-03-12 |
-
1984
- 1984-12-20 JP JP1984193422U patent/JPS6334121Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5745062B2 (ja) * | 1979-01-31 | 1982-09-25 | ||
JPS5885965A (ja) * | 1981-11-16 | 1983-05-23 | Clarion Co Ltd | 回転ヘツド式ヘツドドラム装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61111046U (ja) | 1986-07-14 |
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