JPH0127267Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の技術分野） 本考案はプリント板上にねじ止めされるねじ止
め端子板に関するものである。

（従来技術とその問題点） 従来のこの種のねじ止め端子板は、プリント板
に対し直角方向（上から）ドライバーの先を向け
てねじ止めする端子片と絶縁物により成形された
端子台で構成されている。また、プリント板に対
し、平行方向（横から）ドライバーの先を向けて
ねじ止めする端子片と端子板で構成し、それぞれ
使用目的により専用部品を設けている。そのた
め、小量生産においても設備費用を要し単価も高
くなり、部品管理を多くしている欠点があつた。

（考案の目的） 本考案は、これらの欠点を解決するため、ねじ
止め端子板の主要部品である絶縁台と端子片を共
通にして、絶縁台へ端子片の挿入向きを変えるの
みで、２方向からねじ止め可能な端子板を提供す
るものである。

（考案の構成及び作用） 以下、図面により本考案を詳細に説明する。

第１図は、プリント板１に対し、接続線を接続
固定するねじ頭部へのドライバー３を直角方向に
使用するようにした端子板２の例である。その構
成を第２図で説明すると、方形断面を有する絶縁
台４のねじ止め用穴４−１とコの字形端子片５の
上部穴５−２を合わせ、ねじ７で端子片５を絶縁
台４にゆるく固定した上で、端子片５の先端５−
１をプリント板１の導体穴１−１に貫通させ、裏
面の導体に半田付等で固定させる。この端子片５
とねじ７との間に図示しない接続線を入れねじ固
定すれば、接続線とプリント板１の導体がプリン
ト板１と直角方向からのドライバー操作で接続す
ることができる。

次に第３図はプリント板１に対し、ドライバー
３の操作を平行方向から使用するようにした端子
板の例である。この場合には、第４図に示すよう
に、絶縁台４のねじ止め用穴４−１と端子片５の
側面穴５−３を合わせねじ７で端子片５を絶縁台
４にゆるく固定し、端子片５の先端５−１をプリ
ント板１の導体穴１−１に貫通させ、裏面の導体
に半田付等で固定させることになる。

以上のようにして、接続線とプリント板の導体
が、プリント板の平行方向からのドライバー操作
で接続することができる。

以上のように、本考案のねじ止め端子板は、方
形断面を有し軸に直交するようにねじ止め用穴４
−１を有する角形絶縁台４と、該角形絶縁台の外
表面に接するようにコの字形に形成されそのコの
字形の先端５−１はプリント基板の固定端子部に
挿入されるように形成されるとともにコの字形の
相隣る面には向きにより前記ねじ止め用穴４−１
に選択的に一致するように設けられた上部穴５−
２及び側面穴５−３を有する端子片５と、前記ね
じ止め用穴４−１と前記上部穴５−２又は前記ね
じ止め用穴４−１と前記側面穴５−３とが一致す
るように配置された状態で前記端子片５を前記角
形絶縁台４に固定するために前記ねじ止め用穴４
−１に螺合する締付ねじ７とを備えた構成であ
る。

（考案の効果） 以上詳細に説明したように、プリント板面に対
し何れの方向からもねじ止め接続する端子板を、
ねじ、絶縁台および端子片の全ての部品を共通な
部品構成で多用途のねじ止め端子板ができるの
で、設備費少なく、単価は安く、管理を容易にす
ることができ、その効果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図はドライバー操作が上方より行える本考
案のねじ止め端子板の実施例の平面図、正面図お
よび側面図、第２図は第１図の実施例の構成詳細
を示す斜視図、第３図はドライバー操作が側面方
向から行える本考案のねじ止め端子板の実施例の
平面図、正面図および側面図、第４図は第３図の
実施例の構成詳細を示す斜視図である。 １……プリント板、２……端子板、３……ドラ
イバー、４……絶縁台、４−１……ねじ止め用
穴、５……端子片、５−１……先端、５−２……
上部穴、５−３……側面穴、７……締付ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方形断面を有し軸に直交するようにねじ止め用
   穴を有する角形絶縁台と、該角形絶縁台の外表面
   に接するようにコの字形に形成されそのコの字形
   の先端はプリント基板の固定端子部に挿入される
   ように形成されるとともにコの字形の相隣る面に
   は向きにより前記ねじ止め用穴に選択的に一致す
   るように設けられた上部穴及び側面穴を有する端
   子片と、前記ねじ止め用穴と前記上部穴又は前記
   ねじ止め用穴と前記側面穴とが一致するように配
   置された状態で前記端子片を前記角形絶縁台に固
   定するために前記ねじ止め用穴に螺合する締付ね
   じとを備えたねじ止め端子板。