JPH01252624A - 多価フェノールのグリシジルエーテルの製造方法 - Google Patents

多価フェノールのグリシジルエーテルの製造方法

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JPH01252624A
JPH01252624A JP63319146A JP31914688A JPH01252624A JP H01252624 A JPH01252624 A JP H01252624A JP 63319146 A JP63319146 A JP 63319146A JP 31914688 A JP31914688 A JP 31914688A JP H01252624 A JPH01252624 A JP H01252624A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、特に電気及び電子産業用、特に、電子部品の
封止用、積層板材料に好適に用いられるエポキシ樹脂の
製造方法に関する。
〈従来の技術〉 電子材料用のエポキシ樹脂としては、耐熱性と、低吸湿
性が要求され、現状ではO−タレゾールノボラックのグ
リシジルエーテルが主流であるが、さらに高い性能を要
求されている。
トリス(ヒドロキシフェニル)メタンのグリシジルエー
テルは、耐熱性のエポキシ樹脂として、塗料、接着剤、
繊維強化樹脂等に広ぐ応用されている。
また、電子部品の封止用あるいは積層板用等として電気
及び電子産業用にも応用が期待されている。
電気、電子の分野で用いるためには、高純度であること
、特に加水分解性塩素含有量の少ない樹脂が求められて
いる。
一方、トリス(ヒドロキシフェニル)メタンは、グリシ
ジルエーテル化する際に、分子間反応により高分子量化
あるいはゲル化を起こしやすい。
分子間反応により高分子化したものは、エポキシ当量が
高くなり、硬化成形物とした時の架橋密度が低下し、耐
熱性が悪くなり好ましくない。
分子間反応を制御し、低エポキシ当量の樹脂を得るため
に、従来より種々の工夫が行われている。
例えば、インダストリアル アンド エンジニアリング
ケミストリー(Industrial and Eng
−ineering Chemistry) VOL 
45,2715(1953) には、フェノール性水酸
基に対し、5倍モルのエピクロルヒドリン中に、トリス
(ヒドロキシフェニル)メタンのナトリウム塩を添加す
る方法が記載されている。
また、特公昭57−13571号公報には、フェノール
性水酸基1モル当り、少なくとも10倍モルのエビハロ
ヒドリンを用いて、第一工程では、カップリング触媒の
存在で反応させ、第二工程では、塩基を添加し、グリシ
ジルエーテル化させる方法が記載されている。
また特開昭57−141419号公報には、フェノーノ
ペアルキルモノ置換フェノール、ハロゲン置換フェノー
ル等のフェノール類と芳香族アルデヒドとを縮合してな
る多価フェノールを周知汎用の方法でグリシジルエーテ
ル化することが開示されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 前述のインダストリアル アンド エンジニアリング 
ケミストリーの方法によれば、生成物のエポキシ価は、
0.32と低く (つまりエポキシ当量は313と高い
)、また収率も54%と低く、満足のいく方法とは言え
ない。
また、特公昭57−13571号公報の生成物のエポキ
シ当量は158であり、理論値に近いものが得られてい
る。
しかし、加水分解性塩素含有量は非常に高く、電気及び
電子産業用に用いるには、満足なものではない。
またこの方法では、エピハロヒドリンの使用量が多く、
つまり生産性が低く、工業的に有利な方法とは言えない
特開昭57−141419号公報の方法で得られるグリ
シジルエーテルは、純度が低く、特に加水分解性塩素の
含有量が多く、さらに改良が必要である。
く課題を解決するための手段〉 本発明は、一般式(I) (式中R1、R2、R3、R4、+p、R8は水素原子
、炭素数1から10のアルキル基、あるいはフェニル基
である。
R7、R1,R1、RIO、R11、R12は水素原子
、・または炭素数1から4までのアルキル基、アルコキ
シ基である。
Xは塩素原子または臭素原子である。
a、  b、、c、  d、  e、は0.または1の
数で。
あり、nは、平均0から5の数である。)で表わされる
多価フェノール類とエピクロルヒドリンとを、アルカリ
金属水酸化物の存在下反応させて該多価フェノールのグ
リシジルエーテルを製造する方法において、該、該多価
フェノールとエピクロルヒドリンとの反応を、非ブロト
ン性極性溶媒の存在下に行い、続いて得られた粗該多価
フェノールのグリシジルエーテルを有機溶媒中でアルカ
リ性物質で処理することを特徴とする高純度の該多価フ
ェノールのグリシジルエーテルの製造方法を提供するも
のである。
一般式(I)において、R1、R2、R3、R4、R8
゜R6を具体的に例示すると、水素、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、アミル基、ヘキシル基、フ
ェニル基等である。
また、R7、R6、Rg、RIG 、R11、RI2を
具体的に例示すると水素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、メトキシ基、エトキシ基等である
が、好ましくは水素原子または、メチル基である。 n
は、平均の繰り返し単位数で0から5である。
nが0を越え、つまりオリゴマーの方が耐熱性の点では
より好ましいが、5をあまり越えて大きくなりすぎると
、溶融粘度が高くなり、操作性、成形性等が低下する。
一般式(1)で示した多価フェール類は、(式中、Rは
一般式(1)のR11J12に相当し、R’  、R”
は、一般式(I)のR7、Rg、R9、RIOII:相
当し、Y12、一般式(1)(7)X、 、Xdに相当
する。) で示される芳香族カルボニル化合物と、フェノール類と
の縮合によって得られる。
該芳香族カルボニル化合物を具体的に例示すると、ヒド
ロキシベンズアルデヒド、メチルヒドロキシベンズアル
デヒド、メトキシヒドロキシベンズアルデヒド、ジメチ
ルヒドロキシベンズアルデヒド、クロルヒドロキシベン
ズアルデヒド、ブロモベンズアルデヒド、ヒドロキシア
セトフェノン、ヒドロキシフェニルエチルケトン、ヒド
ロキシフェニルブチルケトン等である。
該芳香族カルボニル化合物と併用して、他のカルボニル
化合物を少量用いることもできる。
例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロト
ンアルデヒド、アクロレイン、グリオキザール、ベンズ
アルデヒド等である。
またフェノール類を例示すると、フェノール、クレゾー
ル、エチルフェノーノペプロビルフェノール、ブチルフ
ェノール、アミルフ長ノール、ヘキシルフェノール、メ
トキシフェノーノペフェニルフェノール、メチルブロビ
ルフェノーノベメチルブチルフェノール、メチルヘキシ
ルフェノール、メチルフェニルフェノール、クロルフェ
ノール、ブロモフェノール、クロルクレゾール、ブロモ
クレゾール等である。
芳香族カルボニル化合物とフェノール類との縮合は、芳
香族カルボニル化合物1モルに対しフェノール類0.5
〜10モル程度の割合で、30℃〜180℃の温度で、
周知のノボラック合成用の酸性触媒、例えば塩酸、硫酸
、リン酸等の鉱酸;シニウ酸、トルエンスルフォン酸等
の有機酸;酢酸亜鉛等の塩の存在下に行う。
な志、この際トルエン、クロルベンゼン等の芳香族系溶
媒を用いてもよい。
なお、オリゴマーとして繰り返し単位数を増すには、フ
ェノール類の比率を少くし、温度は高目とし、触媒は多
くすれば良い。
こうして得られた多価フェノール類を、さらに塩素また
は臭素により、公知の方法でハロゲン化することもでき
る。
次に、多価フェノール類のグリシジルエーテル化反応に
使用されるエピクロルヒドリンの使用量は、フェノール
型水酸基1モルに対し2.5モル〜8モルが好ましい。
エピクロルヒドリンの使用量が少ないと、分子間反応に
よる高分子量物の生成により、該多価フェノミルのグリ
シジルエーテルの溶融粘度上昇等の品質低下が起り、さ
らにゲル生成量が増加するなど工業的に不利益となるた
め好ましくなく、またエピクロルヒドリンの量を必要以
上に多くしても反応混合物の容積が増加するだけであり
、生産性が低下する等の工業的な不利益が生じるため好
ましくない。
本発明は使用されるアルカリ金属水酸化物は、具体的に
は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等である。
アルカリ金属水酸化物の使用量は、フェノール型水酸基
1モルに対し当モル程度が好ましい。
アルカリ金属水酸化物の使用量が少ないと、未反応のフ
ェノール性水酸基が残り好ましくない。
アルカリ金属水酸化物の使用量が多いと、ゲル量が増加
するので製造上不利益となる。
アルカリ金属水酸化物は、水溶液として用いるが、反応
系では水分除去を行うので、高濃度の方が望ましい。
本発明に使用される非プロトン性極性溶媒は、具体的に
はジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、ジメチル
アセトアミド、テトラメチル尿素、ヘキサメチルホスホ
ルアミド等である。
これらの非プロトン性極性溶媒の使用量は、エピクロル
ヒドリン100重量部に対し、20重゛量部以上100
重量部以下の範囲が望ましい。
使用量が少ないと、加水分解性塩素の低減効果はあまり
顕著ではない。
また、必要以上に多く用いると、分子間反応が進行し、
エポキシ当量(エボ、キシ基1モル当りの分子量)が大
きくなり、エポキシ樹脂としての品質が低下すると共に
生産性も低くなるので好ましくない。
本発明において、該多価フェノール類のグリシジルエー
テル化反応は、例えば次のようにして行うことができる
まず、該多価フェノールとエピクロルヒドリン及び非プ
ロトン性極性溶媒を前述の割合で混合し、均一な溶液と
する。
攪拌混合しながら次にアルカリ金属水酸化物を加えて反
応を行う。
本反応は、20℃〜80℃の温度で行う。
さらに望ましくは、30〜70℃の範囲である。
本発明の場合、反応温度の影響は大きく、低温にする程
反応の選択性が増し、加水分解性塩素含有量は少なくな
る。
80℃を越えた温度では、本発明の効果は小さく、また
温度が低すぎる場合には、反応速度が遅くなり、生産性
が低下し、望ましくない。
本反応は、温度20℃〜80℃で、減圧下、揮発分を凝
縮せしめて、凝縮液は、油相と水相を分離し、油相だけ
反応系に戻す方法で脱水を行う。
この時、反応系内の水分が0.5〜5. Q w t%
、望ましくは、0.5〜3. Q w t%であるよう
な、温度/圧力条件に設定する。
反応系内の水分が多いと加水分解性塩素が高くなり、ま
たエポキシ当量が高くなる等の悪影響を及ぼし、さらに
はエピクロルヒドリンが分解し損失が多くなるので好ま
しくない。
なお圧力は、反応系の組成に応じて温度を定めれば必然
的に定まる。
アルカリ金属水酸化物の添加は、均一に反応させるため
、2〜7時間かけて少量づつ分割添加または連続添加さ
せる。
一時的に入れると局部的に反応が進みゲルが生成したり
、所定の水分濃度を維持できなくなるので好ましくない
反応終了後の未反応の除去並びに副生物の除去は、周知
慣用の方法で行う。
例えば、まず、蒸留により未反応のエピクロルヒドリン
及び残留水分を除去し、次にメチルイソブチルケトン等
のケトン類またはトルエンの様な芳香族炭化水素溶媒で
溶解し、不溶のアルカリ金属の塩を濾別するごとき方法
である。
続いて、非プロトン極性溶媒は水洗によって除去する。
次に、蒸留により溶媒を除去すれば粗グリシジルエーテ
ルを得ることができる。
本発明では、さらに上記の有機溶媒に溶解させた状態で
、アルカリ性物質で処理する。
アルカリ性物質は、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土
類金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩などであり、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等が用いられる。
アルカリの使用量は、原料のフェノール性水酸基1モル
に対し、0.01モル〜0.10モルの範囲で用いられ
る。
使用量が少ないと、加水分解性塩素低減効果が少なく、
また使用量が多すぎると、高分子量化を起こしやすく、
好ましくない。
該アルカリ性物質は、微粉末、あるいは水溶液で該多価
フェノールのグリシジルエーテルを機溶媒液と混合し、
40℃〜100℃で反応させる。
温度が40℃以下では、加水分解性塩素低減効果が小さ
く、100℃以上では、高分子量化反応が起こりやすく
好ましくない。
過剰のアルカリ性物質を、リン酸、炭酸ガス等により中
和し、中和塩を濾別、または水洗により除去し、蒸留に
より有機溶媒を除去して、高純度の該多価フェノールの
グリシジルエーテルを得る。
〈発明の効果〉 本発明によれば、多価フェノールを、特定の非プロトン
性極性溶媒存在下にエポキシ化を行い、さらに有機溶媒
中でアルカリで精製することにより、加水分解性塩素が
低く、エポキシ当量も小さい高純度のグリシジルエーテ
ルが、工業的に生産性良く得られる。
このようなグリシジルエーテルは、従来知られていたも
のより高耐熱性であり、かつ高純度で電子または電気産
業用として、特に高集積度の半導体封止用または積層板
用に好適なエポキシ樹脂材料となる。
〈実施例〉 以下、実施例でもって本発明を説明する。
例中、エポキシ当量とは、エポキシ基1個当りのエポキ
シ樹脂の分子量で定義される。
また加水分解性塩素とは、エポキシ樹脂をジオキサンに
溶解し、水酸化カリウムのアルコール溶液を加え、還流
状態で30分間加熱したときに脱離する塩素イオンを硝
酸銀溶液で滴定で定量し、該化合物中の塩素原子の重量
百分率で表わしたものである。
また、反応系内の水分は、カールフィッシャー法により
測定した。
また、平均分子量及び平均繰り返し単位数nは、ゲルパ
ーミェーションクロマトグラフ(日本分光工業@製、T
RIROTARSR−n )を用いて求めた。
参考例1 温度計、攪拌器、コンデンサーを備えた反応器中に、フ
ェノール376gと、p−ヒドロキシベンズアルデヒド
48.8 g及びp−1−ルエンスルホン酸く一水塩)
0.38gを95〜105℃で攪拌下、還流しつつ6時
間反応させた。
その後、10%水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、
トルエン1βに溶解し、2回水洗した後、トルエン及び
未反応モノマーを蒸留により除去し、縮合体の多価フェ
ノールを得た。
平均分子量は411、平均繰り返し単位数は0.6であ
った。
参考例2 フェノール376gに変えて、75.2 gを用いた以
外は、参考例1と同様にして縮合体の多価フェノールを
得た。
平均分子量は945、平均繰り返し単位数nは、3.3
であった。
参考例3 フェノール376gに変えて、0−クレゾール432g
を使用した以外は参考例1と同様にして、縮合体の多価
フェノールを得た。
平均分子量は384、平均繰り返し単位数nは、0.3
であった。
参考例4 フェノール376gに変えて、2−t−ブチル−5−メ
チルフェノール657gを使用した以外は、参考例1と
同様にして、縮合体の多価フェノールを得た。  平均
分子量は489、平均繰り返し単位数nは、0.2であ
った。
参考例5 フェノール376gに変えて、2−t−ブチル−5−メ
チルフェノール131.2gを使用した以外は、参考例
1と同様にして、縮合体の多価フェノールを得た。
平均分子量は888、平均繰り返し単位数nは、1.7
であった。
参考例6 フェノール376gに変えて、2−t−ブチル−5−メ
チルフェノール98.4 gとm−クレゾール21.6
 gを使用した以外は、参考例1と同様にして、縮合体
の多価フェノールを得た。
平均分子量は952、平均繰り返し単位数nは、2.2
であった。
参考例7 フェノール376gに変えて、2−t−ブチル−5−メ
チルフェノール98.4 gとO−クレゾール21.6
gを、p−ヒドロキシベンズアルデヒド48.8 gに
変えてp−ヒドロキシベンズアルデヒド39gと36%
ホルムアルデヒド6゜67gを使用した以外は、参考例
1と同様にして、縮合体の多価フェノールを得た。
平均分子量は930、平均繰り返し単位数nは、2.2
であった。
参考例8 温度計、攪拌器、コンデンサーを備えた反応器中に、フ
ェノール376gと、p−ヒドロキシアセトフェノン5
4.4 gを仕込み40℃に保ちなからHCIガスを4
時間バブリングした。
2時間40℃で保温した後、10%水酸化ナトリウム水
溶液で中和した後、参考例1と同様に後処理を行い、縮
合体の多価フェノールを得た。
平均分子量は327、平均繰り返し単位数nは、0.1
であった。
実施例1〜10 温度計、・アルカリ金属水酸化物水溶液を連続添加する
ための滴下ロート、攪拌翼及び反応系中から蒸発する水
分、エピクロルヒドリンを冷却液化し、有機層と水層を
その比重差で分離して有機層は反応系内にもどし水層は
除去する冷却管付分離管を有する容量11のバッフル付
セパラブルフラスコを用い、第1表に示す種類、量の多
価フェノール類とエピクロルヒドリンを反応させた。
該反応は、第1表に示す量の水酸化ナトリウム水溶液を
4時間で連続的に添加しながら、非プロトン性極性溶媒
としてジメチルスルホキシドを第1表に示す量の存在下
で行った。
反応終了後は、未反応のエピクロルヒドリンを減圧蒸留
により除去し、このとき得られた副生塩と非プロトン性
極性溶媒を含む多価フェノール類のグリシジルエーテル
をメチルイソブチルケトン250gに溶解し、副生塩と
非プロトン性極性溶媒を水洗により除去した。
さらに、そのメチルイソブチルケトン溶液を80℃に保
ちながら、第1表に示す量の10%水酸化ナトリウム水
溶液を約10分間で添加した。2時間経過させた後、炭
酸ガスを吹き込み中和し、生成した副生塩を賀別した。
続いて溶媒を蒸留により除去し、多価フェノール類のグ
リシジルエーテルを得た。
評価結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1と同様にして、グリシジル化反応後メチルイソ
ブチルケトン溶液での10%水酸化ナトリウム水溶液と
の反応を省略し、そのまま溶媒を蒸留により除去して、
グリシジルエーテルを得た。
評価結果を第1表に示す。
比較例2 非プロトン性極性溶媒を使用しなかった以外は、実施例
1と同様に行った。
得られたグリシジルエーテルの評価結果を第1表に示す
比較例3 参考例1゛で得たトリス(ヒドロキシフェニル)メタン
を用い、特公昭57−13571号公報、実施例3と同
様な方法でグリシジルエーテル化を行った。
温度計、攪拌翼冷却器を有する容tlfのバッフル付セ
パラブルフラスコに、トリス(ヒドロキシフェニル)メ
タン97.3g、エピクロルヒドリン925gを仕込み
溶解後、還流するまで昇温した。
さらに、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライドの
60%水溶液9.7gを添加し、1時間保温した。
この時、温度は119℃〜120℃であった。
50℃に冷却後、43wt%水酸化ナトリウム水溶液1
00gを添加し、50℃で1時間反応させた。
静置抜水層を分離した後、さらに4Qwt%水酸化ナト
IJウム水溶液50gを添加し、50℃で1時間反応し
た。
再び静置した後、水層を分離し、1wt%酢酸水溶液3
00+nj!で水洗後、さらに純水300rn1で4回
洗浄を行った。
続いて、エピクロルヒドリンを減圧下、蒸留により除去
し、グリシジルエーテルを得た。
エポキシ当量は163、加水分解性塩素は1360pp
mであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中R^1、R^2、R^3、R^4、R^5、R^
    6は水素原子、炭素数1から10のアルキル基、または
    フェニル基である。 R^7、R^8、R^9、R^1^0、R^1^1、R
    ^1^2は水素原子、または炭素数1から4までのアル
    キル基、アルコキシ基である。 Xは塩素原子または臭素原子である。 a、b、c、d、e、は0、または1の数であり、nは
    、平均0から5の数である。) で表わされる多価フェノール類とエピクロルヒドリンと
    を、アルカリ金属水酸化物の存在下反応させて該多価フ
    ェノールのグリシジルエーテルを製造する方法において
    、該、該多価フェノールとエピクロルヒドリンとの反応
    を、非プロトン性極性溶媒の存在下に行い、続いて得ら
    れた粗該多価フェノールのグリシジルエーテルを有機溶
    媒中でアルカリ性物質で処理することを特徴とする高純
    度の該多価フェノールのグリシジルエーテルの製造方法
JP63319146A 1987-12-26 1988-12-16 多価フェノールのグリシジルエーテルの製造方法 Expired - Lifetime JPH0791360B2 (ja)

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