JPH01222936A - 車両用内装成型品 - Google Patents

車両用内装成型品

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JPH01222936A
JPH01222936A JP63049341A JP4934188A JPH01222936A JP H01222936 A JPH01222936 A JP H01222936A JP 63049341 A JP63049341 A JP 63049341A JP 4934188 A JP4934188 A JP 4934188A JP H01222936 A JPH01222936 A JP H01222936A
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resin foam
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foam
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利治 中江
Fusakichi Akimaru
房吉 秋丸
Shunji Okubo
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリオレフィン系樹脂発泡体の両表面の一方
の面に表皮材を貼り合わせ、他方の面に骨材用熱可塑性
樹脂を一体成型した、自動車などに用いられる車両用内
装成型品に関する。
[従来の技術] この種の従来の車両用内装成型品としては、次のような
ものが知られている。
■第1従来例 特開昭54−10367号公報に示されるように、予め
所望形状に成型された骨材を金型の雄型にセットし、そ
の骨材の表面に有機溶剤で分散した接着剤をスプレー等
によって塗布し、そこに、ポリオレフィン系樹脂発泡体
に表皮材をラミネートした高温加熱状態の複合材を載置
し、雌型と複合材との空間、および、複合材と骨材との
空間それぞれの空気を真空吸引により除去して雌型と複
合材、および、複合材と骨材それぞれを密着させ、しか
る後、複合材の表皮材側から圧縮空気を供給して複合材
を骨材側に圧縮して加圧し、所望形状の車両用内装成型
品を得る。
■第2従来例 特開昭54−158471号公報に示されるように、発
泡体シートの一方の表面に表皮材としてのレザーシート
を接着するとともに、他方の面に骨材(芯材)を接着し
て積層体を得、その積層体を加熱軟化した状態で成形型
で加圧成形して所望形状の車両用内装成型品を得る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記第1および第2従来例では、それぞ
れ次の欠点があった。
(i)第1従来例の欠点 骨材を予め所望形状に成型しておかなければならないう
えに、その骨材の表面に接着剤を塗布しなければならず
、工程が多くなって生産性が低下する欠点があった。
また、接着剤を分散するために有機溶剤が必要であり、
作業環境が悪化するとともに、その引火性のために火災
の戊があり、更に、コストが高くなる欠点があった。
(ii )第2従来例の欠点 骨材を加熱軟化するために、骨材を高温で加熱しなけれ
ばならず、その加熱状態で発泡体シートに圧力が加えら
れ、発泡体シートの骨材と接着されている側が高温にな
り、気泡が膨張しながら変形して破壊されるとともに、
その破壊が表皮材側の気泡にまで波及し、表皮材側に凹
凸を発生し、不良品を発生しやすくて製品歩留りが低い
欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、一体成型時に接着剤を使用せず、かつ、複合材や骨
材に対する前もっての成型を不用にして、品質および生
産性のいずれをも高くして生産できる車両用内装成型品
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る車両用内装成型品は、このような目的を達
成するために、ゲル分率が10〜75%の架橋ポリオレ
フィン系樹脂発泡体の少なくとも一方の面が気泡面で、
かつ、気泡面の表面から0.5a*までの厚み部分のゲ
ル分率が35%以上になるように形成され、前記架橋ポ
リオレフィン系樹脂発泡体の一方の面に表皮材が貼り合
わされ、一方、気泡面に、ホットスタンピングモールド
法により骨材用熱可塑性樹脂が一体成型されて成ること
を特徴としている。
ホットスタンピングモールド法とは、金型の一方のプレ
ス面上に溶融状態の骨材用熱可塑性樹脂を、団子状に点
在するように、または、シート状にして分配供給し、そ
の上に、ポリオレフィン系樹脂発泡体に表皮材を貼り合
わせた所定大の複合材を加熱状態で供給し、その状態で
加圧することにより複合材に骨材用熱可塑性樹脂を熱融
着によって一体化しながら成型する方法である。
また、このポリオレフィン系樹脂発泡体の材料としては
、エチレンが0.5〜35%、ランダムまたはブロック
あるいはランダム−ブロック状に共重合されたポリプロ
ピレン樹脂を用いるのが好ましいが、密度0.897〜
0.955g/ccのMlo、5〜50のポリエチレン
樹脂や、エチレンとα・オレフィンの共重合ポリエチレ
ン樹脂とか、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸、アク
リル酸エステル等のモノマーが共重合されたポリエチレ
ン樹脂、更には、前述のようなポリプロピレン樹脂とポ
リエチレン樹脂、または、共重合されたポリエチレン樹
脂の混和物から成る発泡体などが適用できる。
また、上述の樹脂に、発泡体に悪影響を与えない範囲で
更に他の樹脂を混合しても良い。例えば、低密度、中密
度あるいは高密度ポリエチレン、α−オレフィンを共重
合したポリエチレン系共重合体、または、エチレンを主
成分とする酢酸ビニルもしくはアクリル酸エステルとの
共重合体を混合しても良い。
本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体に貼り合わせる表
皮材としては、天然、人造の繊維を用いた布帛状物、ポ
リ塩化ビニル樹脂からなるシート、熱可塑性エラストマ
ーシート、レザー等の公知のものを用いることができる
本発明に用いる骨材用熱可塑性樹脂としては、ポリプロ
ピレン樹脂を用いるのが好ましいが、前述したポリオレ
フィン系樹脂発泡体の材料と同様のものや、ABS樹脂
、ポリスチレン樹脂などが適用できる。
また、ポリオレフィン系樹脂発泡体と骨材用熱可塑性樹
脂との組合せとしては、ポリプロピレン系樹脂発泡体と
ポリプロピレン樹脂の場合が好ましいが、ポリエチレン
系樹脂発泡体とポリエチレン樹脂でも良く、また、ポリ
プロピレン系樹脂発泡体とポリエチレン樹脂のように異
質のものを組合せても良い。但し、異質のものを組合せ
る場合には、それらの間に、例えば、アトマーフィルム
(三井石油社製)やクランペター(倉敷紡績社製)など
の接着性フィルムを介在させて熱融着する。
本発明に用いる架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体のゲル
分率は10〜75%である。ゲル分率が10%未満では
、成型時の熱および圧力により気泡破壊が発生し、表皮
材側に凹凸を生じ、一方、ゲル分率が75%を越えると
、成型不能になる。
また、ポリオレフィン系樹脂発泡体の両面のうち、少な
(とも一方の面が気泡面に形成され、その気泡面におけ
る表面から0.5am+までの厚み部分のゲル分率が3
5%以上であり、気泡の溶融破壊を抑える上において、
好ましくは45%以上である。
ゲル分率が35%未満では、成型時の熱および圧力によ
り気泡破壊が発生し、表皮材側に凹凸を生じる。
なお、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体のゲル分率
とは、次のようにして測定した値をいう。
まず、発泡体を約1m+a角に切断し、0.1g程度を
採取し、これを試料として精秤し、その重量をA(g)
とする。
この試料を130°Cの温度で3時間テトラリン中で加
熱した後に冷却し、さらにアセトンで洗浄した後に水洗
して溶出分を除去した後に乾燥する。
この乾燥後の試料を精秤し、その重量をB (g)とす
る。
ゲル分率(%)は次式で算出する。
ゲル分率(%) =B/AX l 00本発明に用いる
ポリオレフィン系樹脂発泡体としては、熱分解型発泡剤
を用いたものでも、押出機内に液体とポリオレフィン系
樹脂とを混練し、その液体のガス化により得られたいわ
ゆる押出発泡と称する方法で製造されたものでも良く、
公知の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を製造する方法
であれば、いかなる方法を用いても良い。そして、平均
発泡倍率が5〜40倍のものが好適に使用される。
特に好ましい方法としては、ポリオレフィン樹脂、発泡
剤、架橋促進剤からなる混合物を電離放射線で架橋し、
しかるのちに発泡剤の分解温度以上に加熱して発泡させ
る方法、あるいは、ポリオレフィン樹脂、発泡剤、有機
過酸化物、架橋促進剤、場合によっては架橋調節剤から
なる混合物を有機過酸化物および発泡剤の分解温度以上
に加熱して架橋と発泡を行わせる方法などが挙げられる
これらの方法はエンドレスな連続シート状発泡体を製造
する場合に好適である。
発泡剤としては、常温で液体または固体の化合物でポリ
オレフィン樹脂の溶融点以上に加熱されたときに分解ま
たは気化する化合物でシート化や架橋反応を実質的に妨
害しない限り任意のものが使用できるが、分解温度が1
80〜240°Cの範囲のものが好ましい、その具体的
な例としては、アブジカルボンアミド、アゾジカルボン
酸金属塩、ジニトロソペンタメチレンテトラミンなどが
ある。
これらの発泡剤は、ポリプロピレン樹脂に対して0.1
〜40重量%の範囲で使用され、それぞれの種類や発泡
倍率によって任意に混合量を変えることができる。
架橋反応に有機過酸化物を用いる場合は、沸点が、本発
明で用いるポリオレフィン樹脂の流動開始温度以上のも
ので分解半減期が1分間の場合の分解温度が約120℃
以上のものが好ましく、特に好ましくは150°C以上
のものである。その具体的な例としては、メチルエチル
ケトンパーオキシド(182°C) 、t−プチルパー
オキシイソプロピルカーボネー) (153℃)、ジク
ミルパーオキシド(171’c)などがある、これらの
有機過酸化物はポリオレフィン樹脂に対して0.01〜
10重量%、好ましくは0゜05〜5重量%使用される
架橋促進剤の代表的な例としては、ジビニルベンゼン、
ジアリルベンゼン、ジビニルナフタレンなどがあり、そ
の好ましい添加量は、ポリオレフィン樹脂に対して0.
1〜30重量%、より好ましくは0.3〜20重量%で
ある。
ポリオレフィン樹脂と発泡剤や架橋促進剤、有機過酸化
物の混合は、従来公知の混合方法によって行うことがで
きる。例えば、ヘンシェルミキサによる混合、パンバリ
ミキサによる混合、ミキシングロールによる混合、混練
押出機による混合、発泡剤、架橋促進剤、有機過酸化物
を溶解した溶液にポリプロピレン樹脂を浸漬する方法な
どがあり、単独または併用して使われる。特に樹脂が粉
末状の場合は、ヘンシェルミキサによる粉末混合が便利
である。粉末混合は通常室温から樹脂の軟化温度の間で
行われ、溶融混合は、通常、樹脂の溶融温度から185
°Cの範囲で行われる。
連続シート状の発泡体を製造する場合は、発泡体の分解
温度以下で押出成形によりシート状に成形しておくこと
が望ましい。
均一に混合または混練成形された発泡組成物の架橋と発
泡は有機過酸化物による場合は130〜300°C好ま
しくは150〜260°Cの温度範囲で常圧または加圧
下に加熱して行うことができる。架橋と発泡剤の分解が
加熱時にほとんど同時におこる場合は加圧密閉できる金
型の中で架橋と発泡に必要な時間だけ加熱し、除圧と同
時に発泡させる方法が用いられる。粉末混合物をそのま
ま発泡させる場合にはこの方法がきわめて有効である。
また、加熱架橋条件で発泡剤が分解しない場合には、架
橋を行ったあと発泡剤の分解温度以上で常圧または加圧
下に加熱して発泡させる方法が用いられる。
特に気泡が微細な発泡体を得るためには加圧下に発泡さ
せる方法が好ましい。架橋や発泡に必要な加熱時間は組
成加熱温度、被発泡物の厚さなどによって異なるが、通
常は1〜30分である。
発泡性組成物を電離性放射線を照射することによって架
橋する場合、電離性放射線としては、電子線加速器から
の電子線Co60その他の放射性同位元素からのα、β
、γ線が好ましいが、X線や紫外線を用いても良い。こ
れらの放射線照射量は架橋促進剤の種類、目的とする架
橋の割合によって異なるが、一般に0.1〜30Mra
d 、好ましくは0.5〜20Mradである。
このようにして放射線架橋された樹脂の発泡は、ポリプ
ロピレン樹脂の溶融温度、好ましくは190°C以上の
温度に加熱する方法であれば、常圧、加圧、減圧いずれ
の条件下でも良(、加熱源や加熱媒体についても未発泡
成形物の形状や発泡時の圧力状態に応じて任意のものが
使用できることは前述の場合と同様である。
架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の両面のうちの一方の
面に気泡面を形成する手段としては、架橋ポリオレフィ
ン系樹脂発泡体の単品に、スライス加工した架橋ポリオ
レフィン系樹脂発泡体のスキン面を貼り合わせるか、あ
るいは、スライス加工した架橋ポリオレフィン系樹脂発
泡体ものを単独で使用するといったことが可能である。
軟らかさを自由に選択できて、各種の用途に適合できる
点を考慮すれば、前者の手段による方が好ましい。
[作用] 架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の気泡面を溶融状態の
骨材用熱可塑性樹脂に接触させ、熱融着により一体化し
ながら成型する。
[実施例] 1隻■上 発泡倍率が15倍、厚さ2.0■、ゲル分率35%の架
橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を1IIIIIにスライ
ス加工し、スライスされた気泡面の表面から0.6−ま
での厚み部分のゲル分率が45%である架橋ポリオレフ
ィン系樹脂発泡体を得、そのスライスされたポリオレフ
ィン系樹脂発泡体のスキン面と、発泡倍率が25倍、厚
さ2.0閣、ゲル分率35%の架橋ポリオレフィン系樹
脂発泡体のスキン面とを、400℃の熱風発生機により
熱風を融着面に供給して表層部を溶融しながら、圧着ロ
ールにより圧着して貼り合わせ、一方に気泡面が形成さ
れたポリオレフィン系樹脂発泡体を得た。この表層部を
溶融する手段としては、融着面側を電気ヒータなどで加
熱するなど、各種の手段が採用できる。
貼り合わせ加工された架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体
lの、発泡倍率が25倍側のスキン面に、図示のように
、表皮材として、厚さ0.45mの軟質ポリ塩化ビニル
シート2が2液型ポリ工ステル系接着剤により貼り合わ
され、複合材3が構成されている。
骨材用熱可塑性樹脂としてのポリプロピレン樹脂を、2
03°Cの温度で溶融した状態で、Tダイ法により金型
のプレス面上に重156g分押し出し、そのポリプロピ
レン樹脂上に、架橋ポリプロピレン系樹脂発泡体1の気
泡面が接触するように複合材3を置き、40’Cに加熱
された26tonプレスにより、50、lockg/c
4の圧力を30秒間かけて一体成型し、複合材3に骨材
4が熱融着された車両用内装成型品5を得た。
1隻U 発泡倍率が25倍、厚さ2.0m+、ゲル分率35%の
架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を1IIII11にス
ライス加工し、スライスされた気泡面の表面から0.6
mまでの厚み部分のゲル分率が45%である架橋ポリオ
レフィン系樹脂発泡体を得、そのスライスされたポリオ
レフィン系樹脂発泡体のスキン面と、発泡倍率が25倍
、厚さ2.0III11、ゲル分率35%の架橋ポリオ
レフィン系樹脂発泡体のスキン面とを、400”Cの熱
風発生機により熱風を融着面に供給して表層部を溶融し
ながら、圧着ロールにより圧着して貼り合わせ、一方に
気泡面が形成されたポリオレフィン系樹脂発泡体を得た
貼り合わせ加工された架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体
1のスキン面に前述第1実施例と同様にして軟質ポリ塩
化ビニルシート2が貼り合わされて複合材3が構成され
、そして、その複合材3に、前述第1実施例と同様にし
て骨材用熱可塑性樹脂としてのポリプロピレン樹脂を一
体成型し、複合材3に骨材4が熱融着された車両用内装
成型品5を得た。
止較■土 発泡倍率が25倍、厚さ3.0mm、ゲル分率35%の
架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体単品を用い、前述第1
実施例と同様にして、その両スキン面の一方に軟質ポリ
塩化ビニルシートを貼り合わせるとともに、他方にポリ
プロピレン樹脂を一体成型し、車両用内装成型品を得た
1較1 発泡倍率が15倍、厚さ2.Oa+s、ゲル分率35%
の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を11111にスラ
イス加工し、スキン面の表面から0.5mmまでの厚み
部分のゲル分率が35%である架橋ポリオレフィン系樹
脂発泡体を得、そのスライスされたポリオレフィン系樹
脂発泡体の気泡面と、発泡倍率が25倍、厚さ2.0m
m、ゲル分率35%の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体
のスキン面とを、400°Cの熱風発生機を備える熱風
炉に供給して表層部を溶融しながら、圧着ロールにより
圧着して貼り合わせ、両面がスキン面であるポリオレフ
ィン系樹脂発泡体を得、その架橋ポリオレフィン系樹脂
発泡体を用い、前述第1実施例と同様にして、その両ス
キン面の一方に軟質ポリ塩化ビニルシートを貼り合わせ
るとともに、他方にポリプロピレン樹脂を一体成型し、
車両用内装成型品を得た。
比較例1 発泡倍率が25倍、厚さ2.0閣、ゲル分率35%の架
橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を1閣にスライス加工し
、スキン面の表面から0.5mmまでの厚み部分のゲル
分率が35%である架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を
得、そのスライスされたポリオレフィン系樹脂発泡体の
気泡面と、発泡倍率が25倍、厚さ2.0mm、ゲル分
率35%の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体のスキン面
とを、400℃の熱風発生機を備える熱風炉に供給して
表層部を溶融しながら、圧着ロールにより圧着して貼り
合わせ、両面がスキン面であるポリオレフィン系樹脂発
泡体を得、その架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を用い
、前述第1実施例と同様にして、その両スキン面の一方
に軟質ポリ塩化ビニルシートを貼り合わせるとともに、
他方にポリプロピレン樹脂を一体成型し、車両用内装成
型品を得た。
上記実施例1、実施例2、比較例1、比較例2および比
較例3それぞれの表皮材の表面における凹凸の状態を観
察したところ、次表に示すような結果を得た。
(以下、余白) 01表面に凹凸状態無し。
○:裏表面極わずかな凹凸状態有り。
Δ:裏表面明らかに凹凸状態有り。
×:凹凸が発生し、気泡破壊も有り。
上記の結果から、本発明の実施例1および実施例2によ
る車両用内装成型品においては、いずれも100kg/
c+1プレスによっても製品を得ることができ、それに
対して、比較例11比較例2および比較例3では、いず
れも、全く製品を得ることができないことが明らかであ
った。
[発明の効果] 本発明に係る車両用内装成型品によれば、架橋ポリオレ
フィン系樹脂発泡体の両面の気泡面に溶融状態の骨材用
熱可塑性樹脂を接触させてホットスタンピングモールド
法により一体成型されるから、骨材用熱可塑性樹脂と架
橋ポリオレフィン系樹脂発泡体との接触面積が小さく、
骨材用熱可塑性樹脂からポリオレフィン系樹脂発泡体に
熱が伝達されても、その熱によって架橋ポリオレフィン
系樹脂発泡体が高温に上昇することを抑制でき、熱によ
る気泡の破壊およびその破壊の他の気泡への波及が少な
く、表皮材の表面に凹凸状態が発生することを防止でき
、その製品歩留りおよび品質のいずれをも向上できる。
また、複合材または骨材を予め成型せずに済むから、工
程少なく生産できるようになって生産性を向上できる。
更には、第1従来例に比べれば、一体成型時に接着剤を
使用しないから、コストが安くなるとともに、環境悪化
や火災の虞もなく、安全に車両用内装成型品を得ること
ができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る車両用内装゛成型品の一実施例の断
面図である。 l・・・ポリプロピレン系樹脂発泡体 2・・・表皮材 3・・・複合材 4・・・骨材 出願大東し 株式会社 代理人 弁理士 杉 谷   勉

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ゲル分率が10〜75%の架橋ポリオレフィン系
    樹脂発泡体の少なくとも一方の面が気泡面で、かつ、気
    泡面の表面から0.5mmまでの厚み部分のゲル分率が
    35%以上になるように形成され、前記架橋ポリオレフ
    ィン系樹脂発泡体の一方の面に表皮材が貼り合わされ、
    一方、気泡面に、ホットスタンピングモールド法により
    骨材用熱可塑性樹脂が一体成型されて成る車両用内装成
    型品。
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