JPH01201651A - ハロゲン化銀写真乳剤の化学増感方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真乳剤の化学増感方法

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JPH01201651A
JPH01201651A JP2697988A JP2697988A JPH01201651A JP H01201651 A JPH01201651 A JP H01201651A JP 2697988 A JP2697988 A JP 2697988A JP 2697988 A JP2697988 A JP 2697988A JP H01201651 A JPH01201651 A JP H01201651A
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emulsion
chemical
adsorption
particle
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/015Apparatus or processes for the preparation of emulsions

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はハロゲン化銀写真乳剤の化学増感方法に関する
ものであり、特に化学増感様の生成位置もしくは数を制
御する化学増感方法に関し、さらに、かかる方法により
化学増感されたハロゲン化銀乳剤を用いたハロゲン化銀
写真感光材料に関するものである。
(先行技術とその問題点) 一般に高感度の感光性ハロゲン化銀粒子(以下AgX粒
子と記す)を作る為には、感光中心となる化学増感様の
位置や数を制御してやる必要がある。その限定方法とし
ては ■ 吸着剤(増感色素、かぶり防止剤、安定剤等の吸着
剤)の吸着あり、もしくはなしの状態でAgXa子の角
部や、エツジ部に、ハロゲンコンバージョン法もしくは
AgN0よとハロゲン化アルカリ液の添加により、エピ
タキシャル粒子を成長させ、吸着剤を吸着させて安定化
した後、化学増感し、潜像形成位置をエピタキシャル部
に限定する方法。
これについては、特開昭58−108526号、同57
−133540号、同62−32443号の記載を参考
にすることができる。
■ 粒子形成中に増感色素等の吸着剤を加え、粒子に欠
陥部を導入し、その欠陥部にのみ優先的に化学増感様を
形成する方法。
この方法については、米国特許2,735,766、同
3.628,960、同4.183.756、同4,2
25,660、リサーチ・ディスクロージャー、アイテ
ム19227.1921!!、P、155 (1980
年)の記載を参考にすることができる。
■ 1つのAgX粒子上に二種以上の結晶面を有するA
gX粒子を用い、それらの結晶面に対する硫黄増感剤の
反応性の違いを利用して、ある一つの結晶面上のみに化
学増感核を形成する方法。
これについてはJ、Phot、Sci、  23.24
9 (1975)、 日本写真学会誌、47巻、P、2
55(1984)の図3を参考にすることができる。
また、この反応性の差を利用して、一方の結晶面上にの
み全一イオウ増感核を形成する方法については、特願昭
62−219982号の記載を参考にすることができる
■ AgX粒子に吸着剤を吸着させておいてから、化学
増悪剤を加えて化学増感する方法。この方法では、化学
増惑核は吸着剤の吸着していない場所にのみ形成される
為、化学増悪核の数は制御されるが、位置は制御されな
い。この方法については、例えば特開昭58−1139
26号、同58−113927号、同58−11392
8号、米国特許4,43.9,520号、同4,435
,501号、Re5earch Disclosure
、Item、  17643 。
5ection m、特開昭62−6251、特開昭5
8−126526、特開昭62−56949、特開昭6
2−43644に記載されている。
■ 1つのAgX粒子表面上に二種以上の結晶面を有す
るAgX粒子を用い、それらの結晶面に対する吸着に選
択性をもつ吸着剤(面選沢性吸着剤)を加え、吸着剤が
高密度に吸着した結晶面と、吸着剤が疎に吸着した結晶
面を形成した後、化学増悪剤を加えて化学増感し、吸着
剤が疎に吸着した結晶面上に化学増感核を形成する方法
。この方法は化学増感核の位置を制御しようとする方法
である。
これについては、特開昭58−113928号、特願昭
62−203635号、同62−219982号、同6
2−197741号、同62−219983号、同62
−219984号、同62−231373号、同62−
251377号の記載を参考にすることができる。
■ 1つのAgX粒子表面上に少なくとも2種の結晶面
を有し、かつ、該結晶表面の表面層のハロゲン組成が互
いに異なるAgX粒子を用い、それらの結晶面の違いと
ハロゲン組成の違いに°選択性をもつ吸着剤を加え、吸
着剤が高密度に吸着した結晶面と、吸着剤が疎に吸着し
た結晶面を形成した後、化学増感剤を加えて化学増感し
、吸着剤が疎に吸着した結晶面上に優先的に化学増感核
を形成する方法。
これについては特願昭62−251377号の記載を参
考にすることができる。
■ 粒子表面が実質的に一種の結晶面からなるAgX粒
子において、該表面が互いに同−結晶系で、かつ、ハロ
ゲン組成が互いに異なるAgXからなるAgX粒子を用
い、吸着性が該ハロゲン組成の違いに選択性をもつ吸着
剤を加え、吸着剤が高密度に吸着した結晶面と、吸着材
が疎に吸着した結晶面を形成した後、化学増感剤を加え
て化学増感し、吸着剤が疎に吸着した結晶面上に優先的
に化学増感核を形成する方法。
これについては、昭和62年12月17日付出願人・富
士写真フィルム株式会社による特許出願(B)(以後、
特許Aと呼ぶ)の記載を参考にすることができる。
■ 化学増感核の生成位置と数の両方を同時に制御する
方法。例えば■と■の方法の組み合わせた方法もしくは
■と■の方法の組み合わせた方法もしくは■と■を組み
合わせた方法。
これについては特許Aの記載を参考にすることができる
本発明はこれらの方法の内、■、■〜■の方法の改良に
関するものである。■、■〜■の方法には、次のような
問題点が残されている。
(1)  化学増感核の生成位置と数をもっと完全に制
御するという観点からは、吸着剤としてもっと吸着力の
強い吸着剤(例えば1−phenyl  5−merc
apto −tetrazoleやメルカプト基を有す
るメロシアニン色素等)を使うことが好ましいが、これ
は後の現像過程において、現像抑制等による減感を引き
起こす為に好ましくないという問題がある。また、増悪
色素の場合には、J−i集体等のより脱着しがたい凝集
体の吸着状態で化学増感することが好ましいが、凝集が
進んだ安定な状態は、後の過程において、現像抑制等の
減感を引き起こす為に好ましくないという問題がある。
(2)通常、化学増感核生成の数と位置をもつと完全に
制御する為には、吸着剤の吸着量は飽和吸着量の50〜
100%領域がより好ましいが、写真性の点からは例え
ば増悪色素の場合、最適吸着量は30〜50%領域であ
り、そのような吸着状態を利用できないという問題があ
る。
(3)化学増感核の生成位置をもつと完全に制御しよう
とすると、吸着の晶癖依存性の最も大きい吸着剤を用い
ることが好ましいが、その吸着剤(例えば、分光増感色
素)は、写真性の点で最も好ましい素材でない場合が多
い。
〔4〕  化学増感核の生成位置をもっと完全に制御す
るという観点からは、吸着のハロゲン組成依存性が最も
大きい吸着剤が好ましい場合がある。しかしその吸着剤
は写真性の点で最も好ましい素材でない場合がある。
即ち、従来法の■、■〜■の方法では吸着剤は化学増感
核の生成弊と位置を制御する機能的役割と、他方、分光
増悪色素なら分光増悪色素としての機能的役割を持つが
、化学増感核の生成数と位置をより完全に制御すること
を優先させると、現像進行性等の写真性が悪くなり、両
者は相反する要求であることが多い。両機能ともに十分
満足させることは、原理的にも困難である。
従ワてこれらの問題が解決され、かつ、化学増悪核の生
成数と位置が十分に制御された高感度で、相反則特性、
現像進行性、経時安定性に優れたハロゲン化銀粒子から
なる感光材料の出現が待たれている。
(発明の目的) 本発明の目的はハロゲン化銀粒子上の化学増惑核の数と
位置を十分に制御する方法を与えることにより、感度、
階調、相反則特性、現像進行性、経時安定性、粒状性、
シャープネス、解像力、カバリングパワー、画質、およ
び圧力性を改良することが可能なハロゲン化銀乳剤の製
造方法を与えるものである。
(発明の開示) 本発明の目的は〔粒子形成→吸着剤の吸着→化学増感→
吸着剤の一部、もしくは全量の脱着・除去→再分散・添
加剤の添加〕の工程をとるハロゲン化銀乳剤の製造法に
よって達成された。但し、この工程のいかなる所へも、
適宜、水洗工程を挿入することができる。例えば、粒子
形成後、水洗工程を経た後、吸着剤を吸着させてもよい
前記の従来法の■、■〜■の方法では、吸着剤は、化学
増怒核の生成数と位置を制御する機能的役割と、他方、
分光増感色素なら分光増感色素としての機能的役割を持
ち、両機能が相反する要求である為、十分満足のいく結
果が得られなかった。
それに対し、本発明の化学増悪法ではこれらの吸着剤が
一人二役の機能をもつのではなく、−人一役の機能分離
型化学増感法になっている。即ち、化学増感前に吸着さ
せる吸着剤は化学増感核の生成数と位置を制御するとい
う観点で最も最適の吸着剤、吸着量および吸着状態であ
り、分光増感効率や他の写真性については無視すること
ができる。
そして、化学増感を行った後、これらの吸着剤の一部も
しくは全量を脱着・除去する。乳剤の水洗後、再分散し
、写真性の観点で最適の分光増感色素、かぶり防止剤、
安定剤を写真性の観点で最適の吸着状態で吸着させるも
のである。
本発明を前記工程順に更に詳しく説明する。
■ 粒子形成 本発明で用いられるハロゲン化銀粒子としては1−1 
 粒子表面が実質的に1種類の結晶面と1種類のハロゲ
ン組成からなるハロゲン化銀粒子。
例えば、次のような粒子を挙げることができる。
■ 立方体、八面体粒子。
■ 斜方12面体、三八面体、偏菱形二十四面体、四六
面体、六へ面体。
■ 従来法で作った平板状粒子。
(J、F、I(amilton and L、E、Br
ady、Journal ofApplied Phy
sics、盈i、  P、  414〜421 (19
64))によると、平行な主外表面も、エッジ部の外表
面も、ともに(1111面である。〕■の粒子はコント
ロール・ダブルジェット法により作ることができ、その
詳細は次の文献を参考にすることができる。
E、Mo1sar and E、にIein+ Ber
、Bunsenges、Phy、Chem、 +釘、 
949(1963)同、 I、 356〜359゜R,
W、Beniman、J、Photogr、Sci、、
 Q、 121 (1964)K、MurofuShi
 et al、、International Con
gress ofPhotographic 5cie
nce+ Tokyo(1967)英国特許第1,33
5,925号、米国特許第4.242,445号 ■の粒子の形成法に関しては、 Joe E、Maskasky、J、Imag、Set
、、 、LL、  247〜254 (1986年)特
開昭62−42148号。
特公昭55−42737号、公開技法86−9598、
EP−171238号、特開昭62−123446、同
62−123447.同62−124550〜62−1
245523の記載を参考にすることができる。但し、
記載通りのままでは、該AgX粒子に吸着剤(晶癖制御
剤)が吸着しているので、後述の「吸着剤の脱着・水洗
除去法」を用いて、吸着量の10〜100%を除去して
用いてもよい。
■の平板状粒子形成法に関しては、 特開昭58−113926〜同5B−113928号、
特願昭61−48950号、同61−299155号、
特許Aの記載を参考にすることができる。
■−21つのAgX粒子表面上に少なくとも2種の結晶
面を有するAgX粒子。
具体的には (i)  (100)面と+111)面を有する14面
体粒子、この粒子の製法に関しては前述のI−1,0項
の文献および特願昭62−219982号の記載を参考
にすることができる。
(ii )エツジ部に+100 )面を有する平行二重
双晶粒子、この粒子の製法に関しては特願昭62−21
9982号、同62−251377号の記載を参考にす
ることができる。
(ii+) 1つのAgX粒子表面上に少なくとも(1
11)面もしくは[100)面と(110)、、  l
hjMりh>1. (hhl l h>C(kko )
、 (hkffi1面の内の1種の合計2種の面を有す
るAgX粒子。
粒子成長時に添加する特有の吸着剤の添加時期を遅くし
、12面体、三八面体、偏菱形二十四面体、四六面体、
大穴面体が完成する前に結晶成長を停止すると、該粒子
となる。この場合の特有の吸着剤および、12面体、三
八面体、偏菱形二十四面体、\ 四六面体、大穴面体の製法に関してはI−1の0項の文
献の記載を参考にすることができる。
■−31つのAgX粒子表面上に少なくとも、(100
1と(111)の結晶表面を有し、かつ、該結晶表面の
表面層のハロゲン組成が互いに異なるハロゲン化銀粒子
具体的には14面体粒子と平行双晶面を有する平板上粒
子であり、これらの粒子の製造方法についでは、本発明
者による特願昭62−251377号の記載を参考にす
ることができる。
1−4  粒子表面が実質的に一種の結晶面からなるA
gX粒子において、該表面が互いに同−結晶系で、かつ
、ハロゲン組成が互いに異なるAgX粒子。
ここでいう実質的とは、90%以上、好ましくは95%
以上を指す。
具体的には (i ) 14面体のhos を粒子部と、後で付加し
た角部のゲスト部のハロゲン組成の異なる粒子。これに
ついては、特開昭55−124139号の記載を、また
調製法については特願昭62−2513”77号の記載
を参考にすることができる。
(ii)平板粒子の主平面に対して垂直方向へハロゲン
組成の異、なるAgX層を積層させたハロゲン化銀粒子
。これについては特願昭61−253371号を参考に
することができる。
(iii ) core部と、横方向にcore部と異
なるハロゲン組成の付加部を有する平板粒子、この場合
、例えばAgBr Iの妖魔含量がcore部〉付加部
であってもよいし、core部〈付加部であってもよい
(iv )円形平板粒子をhos を粒子とし、該ho
s を粒子と異なるハロゲン組成のAgXを該円形平板
粒子の角部のみに選択的に成長させた平板粒子。
(iii)と(iv )の粒子に関しては特許Aの記載
を参考にすることができる。
(v)横方向にring状にハロゲン組成の異なる平板
粒子。
第1図に示す構造をした粒子であり、上記(iii)項
の製法で作ることができる。即ち、core粒子を形成
し、次に横方向(トラフを有する方向)にのみ、cor
e部とハロゲン組成の異なるAgXを成長させ、次に横
方向にのみ、core部と同一のハロゲン組成のAgX
を成長させることにより作ることができる。結晶成長時
のpBr値を1.5〜2.0にすることにより、横方向
にのみ結晶を成長させることができる。
また、上記(i)〜(iv)において、AgBr I 
c 1のハロゲン組成は、法度含量および/またはC1
含量で異なる(但し、Br含量はI含量とC2含量が定
まれば自動的に決まる)ことが好ましい。法度含量を異
ならせる場合には、互いに2〜40モル%、好ましくは
3〜30モル%異ならせることが好ましい、また、cl
含量を異ならせる場合には、互いに7〜100モル%、
好ましくは10〜80モル%異ならせることが好ましい
このようにして!−1〜1−4の型のAgX粒子を作る
ことができる。
この場合のI−1〜■〜4のAgX粒子のハロゲン組成
としては、塩化銀、臭化銀、沃臭化銀(法度含量は0〜
固溶限界、好ましくは0〜20モル%)、塩沃臭化5R
(ci!、含量はo−1ooモル%、■含量は0〜固溶
限界、好ましくは0〜20モル%)であり、特にハロゲ
ン組成に制限はない。
■ 吸着剤の吸着 このようにしてハロゲン化銀粒子を形成した後吸着剤を
吸着させる。
この場合の吸着剤はハロゲン化銀粒子表面のAg゛サイ
トもしくはハロゲンイオン(X−)サイトに吸着する吸
着剤で、具体的には、分光増感色素、かぶり防止剤、安
定剤、および、それらを化学的に結合させた化合物(例
えば増感色素−安定剤、もしくは増感色素−かぶり防止
剤などのペンダント色素)である。
増悪色素、かぶり防止剤、安定剤としては写真業界で知
られた後述の化合物の中から選んで用いることができる
。ペンダント色素については、特願昭62−21998
2号の記載を参考にすることができる。
これらの吸着剤の内、Ag’ と結合する吸着剤は、A
g” −吸着剤錯体を形成し化学熟成中に一種のAgX
溶剤として作用することがある。従って、その点からは
咬着剤としては、AgX粒子表面上のAg”に吸着する
吸着剤より、ハロゲンイオンサイトに吸着する吸着剤の
方がより好ましい。
Ag”に吸着する吸着剤の場合は、そのpKsρ値が1
0.5以上で大きいものが好ましい。
これらの吸着剤の添加方法としては、後述の増悪色素、
かぶり防止剤、安定剤、ペンダント色素の一種のみを添
加してもよく、二種以上の添加剤を混合して添加しても
よ(、別々に添加してもよい。
この吸着剤の型としては、次のIt−1均−吸着型とl
l−2選択吸着型の2つに分類することができる。
11−1  均−吸着型 一般的には吸着剤の吸着力は基質のハロゲン組成、晶癖
に依存する。従って均−吸着型といえども、1つのAg
X粒子表面上に異なる晶癖、異なるハロゲン組成の場所
があれば、大なり小なりの選択吸着が生じる。ここで均
−吸着型というのは、1つのAgX粒子上で生じる選択
吸着が(選択吸着部の吸着分子数/C+a) / (非
選択吸着部の吸着分子数/cd)<2.5である吸着を
指す、基本的にはI−1の型の粒子に対する吸着は均−
吸着型である。この場合、吸着剤は後述のいかなる吸着
剤を用いても均−吸着型になる。
この型の吸着は前述の■の場合に相当する。
その他、例えばAgBrの+111 )面と(1001
面に対してほぼ均等に吸着する増感色素としては、均−
吸着型の増感色素としては、1.1’ −diethy
12.2’ −cyanine bromide+ 3
+3 ’  di+methylthiazolino
cyanine bromide等を挙げることができ
る。
n−2選択吸着型 ここでいう選択吸着型とは、1つのAgX粒子上で生じ
る選択吸着が(選択吸着部の吸着分子数/cIIl)/
(非選択吸着部の吸着分子数/c+j)>2゜5である
吸着を指し、基本的には前述の■〜■の場合に相当する
この場合、吸着させる吸着剤は、面選択性吸着剤や基質
のハロゲン組成により、吸着力が異なる吸着剤であるこ
とが好ましい。
具体的には、3.3’ −bis (4−5ulfob
utyl) −9−methylthiacarbo 
cyanineは(100)面に優先的に吸着し、3+
3’ −dimethyl thiazolin。
dicarbo cyanine bromideやB
r−は(111)面に優先的に吸着し、1.1’ −d
iethyl  2.2″−cyaninechlor
ide、1+1’ +3+3’ −tetrameth
y−2+2’−cyanine+アニオン性9−met
hylthia carbocyanine等は基質の
法度含量の増加とともに、吸着強度が増加する。
一般にシアニン色素の吸着強度は八g(/!<AgBr
<AgBr1であることが知られている。従って、その
場合には、AgBr l −+^gBr−+Agc 1
2の優先度で、その上に化学増感核を形成することが好
ましい。
一方、かぶり防止剤や安定剤は、−Mに酸の形(HL)
で表され、その溶解度積pXsp= −log(Ag“
)(L−)とAgXのpにspを比較した場合、AgX
のpKsp値より太き(、かつ、その差の大きい方のA
gX粒子上に優先的に吸着する為、その吸着速度はAg
Br I <AgBr<AgClの順にはやくなる。従
って、その場合には、吸着量はAgBr I <AgB
r<^gclの順となる。この場合には、AgCl→A
gBr→AgBr Iの優先度でその上に化学増感核を
形成することが好ましい。
具体的化合物として 1−phenyl −5−mercaptotetra
zole(pKspx16.2)+  5−Methy
lbeazotriazole(pKsp13.6)+
5−Bromobenzotriazole(pKsp
12.7)。
4−、N1tro −6−chlorobenzotr
iazole(pKspH,2)等を挙げることができ
る。
これらの基質のハロゲン組成や結晶面の違いによる吸着
剤の吸着特性については、T、H0Ja+mes+Th
e Theory of the Photograp
hic Process+Fourth Editio
n、 Macmillan、 New York、19
77+Chap、9. Chap、1.Chap、13
゜A、 ’Aerz and J、 )telling
、J、Co11oid InterfaceSci、、
賀、391 (1966)。
S、 L、 5crutton、 J、 Phot、S
ci、 22.69 (1974)。
J、 Nys、 Dye 5ensitization
+ BressanoneSyn+poSium+ F
ocal Press、 London、1970. 
P、26〜43.57〜65゜ T、 Tan1. Journal of Imagi
ng 5cience、29.165(1985) 。
特願昭62−197741号、同62−219983号
、同62−219984号、同62−2313 ’73
号、同62−251377号の記載を参考にすることが
できる。
実用的には、立方体粒子や八面体粒子、ハロゲン組性の
異なる粒子に対する種々の吸着剤のLangmuir吸
着等温曲線を測定することにより調べることができ、こ
れについては上記のT、H,James編の本の記載を
参考にすることができる。
より実用的には立方体粒子や八面体粒子、ハロゲン組成
の異なる粒子等の乳剤塗布フィルムもし。
(は乳剤塗布乾板を裁断し同一容器の色素溶液に入れ、
攪拌しながら、吸着平衡させた後、各乳剤の色素吸着量
をKubelka−Mank法で求めたり、積分球内に
試量を置いて、その吸収強度を求める方法により、その
選択吸着性を求めることができる。
n種類の乳剤塗布フィルムを入れれば、n種類の乳剤間
の吸着平衡量が求まる。
吸着させる吸着剤は化学増感核の数と位置を制御すると
いう観点からは、強く吸着する吸着剤が好ましい。
吸着力は通常、吸着自由エネルギー(ΔG)で表され、
簡便的には、Langa+uir吸着等温曲線より求め
ることができる。
また、増感色素や添加剤のハロゲン化銀への吸着力は、
5ubstrateの晶癖やハロゲン組成以外に乳剤の
種々の雰囲気(乳剤のpH,PAg 、温度吸着促進剤
の共存等)に依存することが知られている。
従って、その知見を利用して、増感色素や添加剤の吸着
強度を調節することができる。
これについては、例えばT、Iljames、The 
Theoryof the Photographic
 Process、 Fourth Editjon。
Macmillan、 New York+ 1977
 、 Chap、9.Chap、1+Chap、 13
の記載を参考にすることができる。
また、逆に、化学増悪する時化学増感に最適の乳剤条件
(例えば、pH,pAg 、 ’tH度、他の添加剤の
共存)が決まっている時は、その条件下で強く吸着する
吸着剤を選択することが好ましい。
また、−i的に、吸着力が強(なる程、増悪色素は、J
凝集体を形成しやすくなるが、JM集体はより十分に化
学増感核の形成を阻止する為、好ましい。
また、増感色素の吸着のさせ方としては、低温(30〜
45°C)で短時間で吸着させると、色素は最初に吸着
した位置にほぼ固定される為に、よりrandom p
atternで吸着する。
そして、続いて高温(50〜80°C)で化学熟成する
と、吸着と脱着をくり返し、J会合体等の会合体が成長
していく、このように化学熟成中に、色素が吸着≠脱着
をくり返し、会合体が成長していくと、化学熟成中に吸
着剤が吸着した位置には化学増感核は形成されないとい
う請ode Iが成り立たなくなる為、好ましくない。
しかし、高温(50〜80℃)添加では吸着平衡が速や
かに達成され、色素は最も安定な(言いかえるとG i
 bbs自由エネルギー変化ΔGの最も大きな)最終的
吸着位置および吸着状態(J−会合体等)で吸着される
。そして、続いて化学熟成を行っても、化学熟成中に吸
着状態が変化することが少なくなり、吸着剤が吸着した
位置には化学増感核は形成されないというmodelが
成り立つ為、好ましい。
化学熟成中に吸着剤の吸着状態が変化しないようにする
為には、吸着剤の吸着を次の化学熟成時の温度より高温
で、かつ、7分以上(7〜60分間)時間をかけること
が好ましい。
また、最終吸着状態として、増感色素のJ−凝集体の如
き凝集体を形成することが好ましい。それは、吸着剤の
吸着は一般に吸着−脱着の平衡関係にあり〔これについ
ては、7.Tan1. J、ImagingSci、+
皿、165 (1985)のFig、17に関する記載
を参考にすることができる〕、この脱着頻度は、分子状
吸着〉凝集状吸着の為である。
吸着剤の吸着量に関しては、本発明では、例えば、増感
色素ではいわゆる減感領域といわゆる多量添加領域でも
用いることができる。
従って、添加量に特に制限はないが実用的には飽和吸着
量の0〜150%領域特に好ましくは50〜100%領
域が用いられる。
このように本発明では、化学増感後に吸着した吸着剤の
10〜100%を肌着・除去する為に、吸着は、化学増
惑核の数と位置を制御するという観点で最適の吸着剤を
最適の吸着量、最適の吸着状態で利用でき・るという利
点を有する。
また、本発明においては、吸着剤の吸着のさせ方として
、前述の如く、ll−1の型の吸着剤もしくはn−2の
型の吸着剤の一種のみを添加してもよく、二種の吸着剤
を混合して添加してもよく、別々に添加してもよい。
両方の吸着剤を添加する場合、n−1の型の吸着剤は化
学増感核の数を制御する役割杏し、■−2の型の吸着剤
は化学増感核の位置を制御する役割をする。
前述の■の方法の改良の場合は、吸着剤を吸着させた後
、ホスト粒子に対し、エビ粒子を成長させる。このエビ
粒子の形成法に関しては特開昭58−108526号、
同59−133540号、同55−124139号、同
59−162540号、同62−32443号、同62
−7040号、欧州特許第0019917A号の記載を
参考にすることができる。
■ 化学増感 このようにして吸着剤を吸着させた後、吸着剤が吸着し
ていない結晶面上に化学増惑核を形成する。
化学増感法としては、次のいずれの方法をも、適宜、選
択して用いることができる。
a9通常、用いられている化学増感法。即ち乳剤の温度
を40°〜80°Cにし、硫黄増悪剤と金増感剤を添加
した後、20〜80分間熟成する方法。
従来の化学増悪法に関しては、久下謙−1日写誌l立、
108 (1987)、および後述の文献の記載を参考
にすることができる。
b1面選択性化学増悪法、1つの粒子表面上に少な(と
も+111)面と[100)面を有するAgX粒子にお
いて、化学増感核を優先的に形成しようとしている結晶
面上で優先的に反応する面選択性硫黄増感剤を用いて化
学熟成し、その80%以上が反応し終わった後、もしく
は、残留硫黄増感剤を水洗除去した後、金増感剤を加え
て熟成する方法である。
この場合、金−イオウ増悪核は一方の結晶面上に優先的
に形成される。イオウ増感剤の面選択反応性やこの方法
については特願昭62−219982号の記載を参考に
することができる。
C,イオウ増悪および金増感において、添加すべき化学
増悪剤の全量を瞬時に加えると、化学増感剤の反応が結
晶面上全体に広がって起こり、面選択性が小さくなる傾
向がある為、時間をかけて添加することが有効である。
好ましい添加時間は3〜40分間である。はじめの3分
間に生成した化学増感核に対し、新しい化学増怒核が生
成しない速度で添加することが好ましい。
新しい化学増感核が生成したか否かは、後述の抑制現像
法を用いて確認できる。
d、化学増悪反応を低温で行う方法0通常、化学増感反
応は50〜75 ’C6J[域で行われる。しかし、こ
の条件では吸着剤が吸着状B−説春着状態可逆反応をよ
り高頻度で起こす為、吸着剤の吸着した位置には化学増
感核が形成されないというmodelが成り立たなくな
る。この傾向は温度が高くなればなる程、顕著になる。
これに対し、化学増悪反応を低温で行う方法では、吸着
剤の吸着位置はよりしっかりと固定されており、化学増
感核の生成位置と数は、より正確に制御される。
この場合の好ましい温度としては25〜50°C1より
好ましくは30〜45°Cである。この場合、化学増感
の反応速度は遅くなるが、次のように対処することがで
きる。
(イ)乳剤の9Agを低pAgにして熟成すると反応速
度ははやくなる。この場合の好ましいpAgとしては4
〜8である。
(ロ)化学増悪剤の添加量を多くすると、一般に反応速
度大から予想されるようにより短時間で必要量の化学増
感核が生成される。この場合、未反応の残存化学増感剤
量が増加するが、次の水洗脱着工程で除去できる為、問
題とならない。
(ハ)反応速度のはやい化学増悪剤を用いる。
具体的には、5−benzylidene −3−et
hylrhodanine等のrhodanine [
や3−allyl −4−oxo −oxazolid
ine −2−thione等のthione類を挙げ
ることができる。
(イ)、(ハ)については特願昭62−219982号
の参考例1記載を参考にすることができる。
次に化学増悪剤を添加して、エビ粒子上、もしくはエビ
粒子とホスト粒子の境界部に化学増悪核を形成する。こ
の場合の化学増感法としては、前記a −bのいずれの
型の化学増悪法をも適宜選択することができる。
■ 吸着剤の脱着・除去 このようにして、化学増感核の生成位置と生成数を制御
した後、本発明では吸着剤の一部もしくは全量を脱着・
除去する。吸着量が多すぎて減感色素量領域の色素吸着
量の場合には、最適添加量にまで脱着除去するか、もし
くは、脱着除去後、改めて最適添加量の色素を吸着させ
ることが好ましい。
化学増怒核の生成位置と数を制御する観点からは好まし
くても、写真性の点で最適でない吸着剤はこの工程にお
いて、脱着・除去される。
この場合、脱着される吸着剤の割合は10〜100モル
%、好ましくは25〜100モル%である。
かぶり防止剤や安定剤の場合の吸着平衡式はのように書
くことができる。左の平衡式はpKaで規定され、右の
平衡式はpKspで規定される。乳剤のpiをpKa以
下に下げると、上記の左弐の平衡は左に移り、(Ll濃
度が減少し、吸着したしが脱着されていく。
多くのかぶり防止剤や安定剤のpKa値はpH3以上で
ある。個々の化合物のpKa値は、T、H,Jan+e
s+The Theory of The Photo
graphic Process+Fourth  E
dition、  Macmillan、  New 
 York+  1 9 7 7 +Chaρ、1の記
載を参考にすることができる。
吸着剤を脱着させる時の好ましいpN領域は、用いた吸
着剤のpKa値を用いると、(pKa+0.5)〜(p
Ka−3)で表される。pHが低くなる程はやく脱着す
る。しかし、pH1,5以下に下げると、ゼラチンの加
水分解が急速に進行したり、化学増感核が影響を受ける
為、実用的にはpH1,5〜6領域が好ましい。吸着剤
を脱着させる時のpHとAgX乳剤の水洗時のpHは、
同一であっても異なっていてもよい。吸着剤の脱着工程
と乳剤水洗工程を兼ねて行わせられるものは兼ねさせる
こともできる。
本発明においては吸着剤を脱着させた後、水洗により脱
着された吸着剤を除去することが好ましい。
一方、吸着した増感色素を脱着させる場合は次の手法を
用いることができる。
Φ 増感色素をプロトン化し、可溶化して脱着させる方
法。
例えばシアニンの場合、次のようにプロトン化して可溶
化する。
存在量のy2Iがプロトン化する時のpHをpにaとし
て表される。このpKa値がpH1,5〜6 iiil
域の増感色素では、乳剤のpHを1.5〜6に調節する
ことによって、脱着させることができる。
■ 正荷電ゼラチン分子との置換脱着反応を利用する方
法。
ゼラチンは等電点以下のpH(ρ114.9以下)にす
ると、正荷電を有し、AgX粒子表面のハロゲンイオン
サイトに置換吸着する。この反応を利用して、脱着させ
る方法である。
この場合の好ましいpHJ域はpH1,5〜5.0であ
る。
(iiil  Ag” もしくはBr−との置換脱着反
応を利用する方法。
カオチン性色素は、水洗時のAg″濃度を高くするとA
g” と置換脱着する。
一方、八g゛と親和性を有するメロシアニン等の色素は
Br−濃度を高くすると、Br−と置換脱着する。この
反応を利用して色素を脱着させる方法である。A、″濃
度、Br−濃度については、それぞれIQ−1,11〜
10−’M/ l f11域が好ましい。
この場合、AgX乳剤を、通常用いられるpH6〜7で
低pAgにすると乳剤にかぶりが生じる為、低pH(1
,5〜5.0)にしておくことが好ましい。
また、低ρAgではAgX粒子表面がAg”荷電になる
為、■荷電の色素は吸着しがたくなる。
特にpKa値が1.5以下の色素では、■の方法に比べ
、この方法の方が好ましい。
O増感色素をAg’化し、可溶化して肌着させる方法。
前述の■でプロトンの代わりにIg”化して可溶化脱着
させる方法である。
この場合のへg゛濃度としては、10−・3〜10−’
M/1領域が好ましい。
O色素を脱着させるかぶり防止剤や安定剤の添加により
脱着させる方法。
例えばグルタチオン、千オ尿素およびその誘導体、5−
フェニルメルカプトテトラゾール、テトラザインデン、
ベンゾトリアゾール、ベンズイミダゾール等で一部もし
くは全量の色素を置換脱着(この時のpnはかぶり防止
剤や安定剤のpea以上のpNが好ましい0通常はpH
4〜9である)させ、次にかぶり防止剤や安定剤のpK
a以下のpHにし、かぶり防止剤や安定剤を脱着させる
色素のpKaは1.5以下のものもかなりある為、■の
方法が使えない場合がある。一方、かぶり防止剤や安定
剤のpにaは3.0以上が殆どである為、この方法を用
いれば、そのような場合でも、有効に色素を脱着させる
ことができる。
上記において、低pH9低PAg条件で水洗すると、■
〜0の協同効果を受け、効果的なカオチン性色の脱着を
行うことができる。
好ましいpH?IJI域はpH1,5〜6.0、pAg
領域は1゜8〜6.0である。
一般的傾向として、増感色素のpKa値の大きさはヘン
ズイミダゾロカルボシアニン等のイミダシアニン色素〉
チアシアニン色素〉オキサシアニン色素であり、より高
いpH値で脱着できるという点でイ〉ダシアニン色素が
好ましい。また、プロトン化や銀イオン化して脱着した
色素の安定性という点でも、上記順序になっており、そ
の観点においても、イミダシアニン色素が好ましい。脱
着した色素の分解反応が速い場合、脱着した色素は、す
みやかに水洗除去することが好ましい、この場合のすみ
やかとは、1時間以内を示す。
種々の増悪色素のpKa値や、上記■〜Oについては、
 T、H,James、The Th6ory of 
The PhotographicProcess、F
ourth  Edition。
Macmillan、New York、1977、 
 Chap、8.9+A、Il、1lerz、  Ph
ot、  Sci、  Eng、、  18207  
(1974LP、Beretta and A、Jab
oli、Phot、Sci、Eng、+18、 197
  (1974)。
S、Boyer and  L、Pichon+  P
hot、Sci、Eng、。
18、555 (1974)。
J、Nys、  Dye  5ensitizatio
n、  Bressano  Symposium。
Focal  Press、London、1970.
  P、26〜43.57〜65゜の記載を参考にする
ことができる。
上記の吸着剤の脱着後、もしくは脱着と水洗を同時に行
う場合の乳剤の水洗法として、従来から用いられている
(i)ターデル水洗法、(11)遠心分離による沈でん
水洗法、(iil)沈降剤を加えて沈降させる水洗法、
Gvlフタル化ゼラチンの如き変性ゼラチンを用いる沈
降水洗法、(v)限外濾過法(特公昭59−43727
)等(詳細はG、F。
Duffin、  ”Photographic  E
mulsion  Chemistry、’Focal
   Press、 London、  1966およ
び後述の文献参照)以外に←D「水洗時の分散媒の70
%以上を低分子量ゼラチン(分子M2000〜4万)に
して沈降水洗する方法」が有効である。
これは、通常、ハロゲン化銀乳剤の分散媒は平均分子量
が10万近傍のゼラチンが用いられているが、その場合
、攪拌を停止しても、乳剤はなかなか沈降しないが、分
散媒が低分子量ゼラチンであると、沈降剤を加えなくて
も沈降することを利用した水洗法である。この乳剤は、
pH1,5〜5領域で沈降する。
(ii)の水洗法は通常、pH4,0近傍で行われるが
、KNO3等の無関係塩を加えるとpH4〜1.5でf
lock化して沈降し、脱着水洗することができる。従
って塩濃度を選ぶことによりpl+を選択することがで
きる。その場合の好ましい塩濃度は0.5〜10重景%
である。但し、この場合の塩濃度はAgX粒子形成中に
生じたKNO3等の塩も含まれる。
乳剤は一度f 1ock化すると、そのflockは安
定化し、pH5〜1.5領域ではflockは再溶解し
ない。
従って(ii)の方法でpH1,5〜5領域で乳剤を水
洗することが、できる。
また、この水洗工程においては、未反応の残留化学増悪
剤も同時に水洗除去しておくことが好ましい。この場合
、水洗水として、−1og  (X−)=pX=1.0
〜6.0のハロゲン化物塩水溶液を用いる。この残留化
学増悪剤の除去法の詳細については、特願昭62−21
9982号の記載を参考にすることができる。
また、未反応の残留金増感剤も同時に水洗除去するには
、金イオンと安定な錯体を形成する錯体を含む水溶液で
水洗することが好ましい。この場合、安定度定数の大き
い金柑体を形成する錯化剤の方が、より効果的にゼラチ
ン中の残留金増感剤を除去できるが、適宜、使用目的に
従って選択できる。具体例として、亜硫酸塩、チオシア
ン酸塩、Br−塩等を用いることができる。種々の金柑
体の安定度定数については、 W、P、Rapson and↑、 Groenewa
ld、 Gold Usage。
Academic Press+  (1978年)、
 p、200の記載を参考にすることができる。
この化学増感剤の水洗除去は、前述の吸着剤の脱着水洗
の前もしくは同時に行ってもよく、脱着水洗が済んでか
ら行ってもよい。未反応の残留化学増悪剤が除去される
と、乳剤の経時安定性がよくなる。
■ 再分散と添加剤の添加 このようにして吸着剤の一部もしくは全量を水洗除去し
た後、乳剤を再分散させる。この乳剤を再分散させた時
に、前述の低pH処理により失われた表面の還元増感性
能を回復させる処理を行ってもよい。これは再分散した
時の乳剤のpHを5〜30分間、pH6,5〜9、温度
35〜60°Cの状態で経時させることにより達成され
る。その乳剤の分光増悪に最も最適の分光増感剤を、最
適量、最適吸着状態で、また、その乳剤系に最適のかぶ
り防止剤、安定剤を最適量だけ最適の吸着状態で添加す
ることができる。
この時添加する分光増感色素や添加剤としては前述のn
−1,ll−2の如く、AgX粒子表面上に選択性なし
に吸着するもの、特定の結晶面上に選択的に吸着するも
の、吸着表面のハロゲン組成に選択性をもって吸着する
もののいずれをも、適宜、選択して用いることができる
。乳剤添加剤として、その他、前述のペンダント色素を
用いることができる。この場合の添加剤は、化学増感績
の制御ということにとられれないで、写真性、現像進行
性等に留意して、最適の添加剤を選択することができる
これらの添加剤の添加方法としては、増感色素、かぶり
防止剤、安定剤、ペンダント色素の一種のみを添加して
もよ(、二種以上の添加剤を混合して添加してもよく、
別々に添加してもよい。
本発明のAKX乳剤の製造法において最も低コストな工
程は、AgX粒子粒子形成層吸着剤着→化学増感→吸着
剤を最適添加量点まで脱着・水洗除去十未反応の残留化
学増悪剤の除去→再分散である。
潜像が色素正孔により破壊されることを防止する等の観
点からは、化学増感績が形成された位置と増悪色素が吸
着している位置が互いに分離されていることが好ましい
、従って、この場合、化学増感績が形成されていない結
晶面やハロゲン組成面上に増悪色素や前述のペンダント
色素を選択的に吸着させることが好ましい。この増感色
素の選択吸着法については、前述のn−2項を参考にす
ることができる。その効果の詳細については、特願昭6
2−251377号の記載を参考にすることができる。
本発明の化学増悪績の生成位置および/もしくは数が制
御されたAgX粒子において、該化学増感績を直接に観
測することはむずかしい。
しかし、ハロゲン化銀乳剤塗布物に露光し、その化学増
感績(感光核)に潜像を形成し、抑制現像し、その抑制
現像核を電子顕微鏡観察で見えるようにしてから、その
抑制現像核の数を数えるという方法で、化学増感績の上
記比率を求めることができる。
この手段に関しては、D、C,Birch ら、Jou
rnalof Photographic 5cien
ce+ 23巻、P、249〜256 (1975年)
に記載されている。
ここで化学増感績とはイオウ、セレン、テルル、金およ
び第8族貴金属化合物の単独およびその組み合わせから
なる化学増感績で、最も好ましくは金−イオウ増感績で
ある。通常、イオウ増感績、金増感核、貴金属増感績お
よびその組み合わせで呼ばれ、詳細は後述の文献を参考
にすることができる。
本発明のハロゲン化銀粒子は、上記のハロゲン化銀粒子
それ自体で乳剤として使用できるが、その粒子をコアと
してコア/シェル型直接反転乳剤を形成し、それを用い
てもよい。これについては特願昭61−299155号
の実施例13および米国特許第3,761,276号、
同第4,269.927号、同第3,367.778号
を参考にすることができる。
また、該粒子をコアとして、浅内潜型乳剤を形成して用
いてもよい、これについては、特開昭59−13354
2号、英国特許第145,876号を参考にすることが
できる。
また、該粒子の金増感熟成が終了するまでに1b(h、
ペルオキシ酸等の酸化剤を添加し、その後、還元性物質
を添加する方法や、金増感熟成後、感材中のフリーな金
イオンを少なくする方法を用いることができる。これに
ついては特開昭61−3134号、同61−3136号
、同60−96237号、同61−219948号、同
61−219949号、特願昭61−184890号、
同61−183949号、同60−96237号を参考
にすることができる。
該粒子の分光増感については、特願昭61−51396
号、同61−2842’? 1号、同61−28427
2号の記載の分光増感法を参考にすることができる。
本発明のAgX乳剤製造法において吸着剤として、また
、再分散後の添加剤として用いることのできる増感色素
、かぶり防止剤、安定剤としては、次のものを挙げるこ
とができる。
増悪色素としては、シアニン色素、メロシアニン色素、
複合シアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラ
−シアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素、ヘ
ミオキソノール色素、オキソノール、メロスチリルおよ
びストレプトシアニンを含むポリメチン染料を挙げるこ
とができる。
かぶり防止剤、安定剤としては、例えばテトラザインデ
ン類、アゾール類、例えばベンゾチアゾIJ ’7ム塩
、ニトロインダゾール類、ニトロベンズイミダゾール類
、クロロベンズイミダゾール類、ブロモベンズイミダゾ
ール類、メルカプトチアゾール類、メルカプトベンズイ
ミダゾール類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾ
ール類、ニトロベンゾトリアゾール類、メルカプトテト
ラゾール類(特に1−フェニル−5−メルカプトテトラ
ゾール)など、またメルカプトピリミジン類、メルカプ
トトリアジン類、例えばオキサシリチオンのようなチオ
ケト化合物、更にはベンゼンチオスルフィン酸、ベンゼ
ンスルフィン酸、ベンゼンスルフオン酸アミド、ハイド
ロキノン誘導体、アミノフェノール誘導体、没食子酸誘
導体、アスコルビン酸誘導体を挙げることができる。
より具体的な化合物については、■項記載の文献を参考
にすることができる。
本発明のU−2項記載の選択吸着型吸着剤のその他の具
体的化合物として例えばAgBrの(too 1面に対
しく111 )面に、より選択的に吸着する吸着剤とし
て 5.5′−ジクロロ−3,3′−ジエチルチアシアニン
臭化物、 5.5゛ −ジクロロ−3,3′−ジ(4−スルホブチ
ル)−チアシアニンNa塩、 5−メトキシ−4,5−ベンゾ−3,3′−ジ(3−ス
ルホプロピル)チアシアニンNa塩、5.5′ −ジク
ロロ−3,3′ −ジエチルセレナシアニン沃化物、 5.5′−ジクロロ−9−エチル−3,3′−ジ(3−
スルホプロピル)チアカルボシアニンピリジニウム塩、 アンヒドロ−5,5’−ジクロロ−9−エチル−3−(
4−スルホブチル)−3′−エチル水酸化物、 1.1′ −ジエチル−2,2′ −シアニン臭化物、
l、1′−ジベンチルー2.2′−シアニン過塩素酸塩
、 また、AgBrの(111)面に対しく100 )面に
、より選択的に吸着する吸着剤として 9−メチル−3,3′−ジ(4−スルホブチル)−チア
カルボシアニンピリジニウム塩、 5.5′−ジフェニル−9−エチル−3,3′−ジ(2
−スルホエチル)−オキサカルボシアニンNa塩、 5−クロロ−5′〜フェニル−9−エチル−3−(3−
スルホプロピル)−3’ −(2−スルホエチル)オキ
サカルボシアニンNa塩、5.5゛−ジクロロ−9−エ
チル−3,3′−ジ(3−スルホプロピル)オキサカル
ボシアニンNa塩、 5.5′−ジクロロ−6,6′−ジクロロ−1,1’ 
−ジエチル−3,3′−ジ(3−スルホプロピル)イミ
ダカルボシアニンNa塩、 515′−ジフェニル−9−エチル−3,3′−ジ(3
−スルホプロピル)チアカルボシアニンNa塩、 等を挙げることができる。
■ その他 本発明のAgX乳剤において粒子形成工程から塗布工程
の間に加えることのできる添加剤については特に制限は
な(、必要に応じて種々の添加剤を添加することができ
る。
添加することのできる化学増感剤、分光増悪色素、かぶ
り防止剤、金属イオンドープ、ハロゲン化銀溶剤、安定
剤、染料、カラーカプラー、DIRカプラー、バインダ
ー、硬膜剤、塗布助剤、増粘剤、乳剤沈降剤、可塑剤、
寸度安定改良剤、帯電防止剤、蛍光増白剤、滑剤、艶消
剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、散乱または吸収材料、
硬化剤、接着防止、写真特性改良剤(例えば現像促進剤
、硬調化剤など)、現像剤等写真的に有用なフラグメン
ト(現像抑制剤または促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハ
ロゲン化銀溶剤、トナー、硬膜剤、かぶり防止剤、競争
カプラー、化学または分光増感剤および減感剤等)を放
出するカプラー、像色素安定剤、自己抑制現像剤、およ
びその使用法、また、分光増感における超増悪、分光増
感色素のハロゲン受容体効果や電子受容体効果、かぶり
防止剤、安定剤、現像促進剤または抑制剤の作用、その
他、本発明の乳剤の製造に用いる製造装置、反応装置、
攪拌装置、塗布、乾燥法、露光法(光源、露光雲囲気、
露光方法)、そして写真支持体、微孔性支持体、下塗り
層、表面保護層、マット剤、中間層、ハレーション防止
層および写真処理剤、写真処理方法についてはリサーチ
・ディスクロージャー誌、176巻、1978年12月
号(アイテム17643)、同184巻、1979年8
月号(アイテム18431号)、同134巻、1975
年6月(アイテム13452)、プロダクト・ライセン
シング・インデックス誌、92巻107〜110(19
71年12月)、特開昭58−113926号、同58
−113927号、同58−113928号、同61−
3134号、日化協月報1984年、12月号P L 
8〜27 、T、H,James。
The Theory of The Photogr
aphic Process。
Fourth Edition、Macmillan+
 New York、  1977年、V、L、 Ze
likaan et al、著 MakiHand C
oatingPhotographic Emulsi
on (The Focal Pressfll、  
1964年)、特開昭62−6251号の記載を参考に
することができる。
本発明のハロゲン化銀乳剤は必要により他の乳剤や保護
層、中間層、フィルター層と共に支持体上に一層もしく
はそれ以上(例えば2層、3層)設けることができる。
また、支持体の片側に限らず両面に設けることもできる
。また、異なる感色性乳剤として重層することもできる
この層構成については、その他、特開昭61−3134
号、特願昭61−299155号の記載を参考にするこ
とができる。
本発明のハロゲン化銀乳剤は、黒白ハロゲン化銀写真感
光材料(例えば、Xレイ感材、リス型感材、黒白撮影用
ネガフィルムなど)やカラー写真窓光材料(例えば、カ
ラーネガフィルム、カラー反転フィルム、カラーペーパ
ーなど)に用いることができる。さらに拡散転写用感光
材料(例えば、カラー拡散転写要素、銀塩拡散転写要素
)、熱現像感光材料(黒白、カラー)などにも用いるこ
とができる。
(本発明の効果) 本発明の機能分離型化学増感法は、前述の従来法の■、
■〜■の方法に比べ、次の(a)〜(濁の特長を有する
(a)  吸着剤の添加量については、本発明では化学
増感後に添加剤の一部もしくは全量を水洗除去する為、
この段階では、化学増悪核の数と位置を制御ルするとい
う観点のみで添加量を選ぶことができる。従って、例え
ば、増感色素ではいわゆる減感領域といわゆる多量添加
領域でも用いることができる。
[有])吸着剤の吸着の強さについては、強(吸着する
吸着剤の方が、より化学増感績の生成を完全に阻止し、
好ましい。本発明では化学増悪後に添加剤の一部もしく
は全量を水洗除去する為、1−phenyl  6−m
crcapto−tetrazoleやメロシアニン色
素の如く強く吸着しすぎて現像抑制作用をもつ化合物で
も、吸着剤として好ましく用いることができる。
(C)  化学増感核の生成位置と数の制御には、例え
ば増悪色素のJ−凝集体の如く、より脱着頻度の少ない
安定な凝集状態で吸着剤を吸着させておくことが好まし
いが、本発明では、機能分離型の為、後の写真性にわず
られされることなく、そのような吸着状態を用いること
ができる。
(dl  本発明では化学増感後に吸着剤のほぼ全量を
水洗除去する為、カラーフィルムの緑感層用の乳剤に赤
感層用の増悪色素を吸着させて化学増感しても差しつか
えがないし、青感層用の乳剤に緑怒層用や赤感層用の増
感色素を吸着させて化学増感しても差しつかえがない。
即ち、感色性に関係なく、より広い吸着剤の中から吸着
剤を選択することができる。また、従来、増感色素を使
用しないで用いるタイプの青感層乳剤では、前記■、■
〜■の方法に、吸着剤として増悪色素を用いることがで
きなかったが、本発明では、自由に用いることができる
(e)  その他、前述の面選択性吸着剤、ハロゲン組
成選択吸着剤を吸着させる場合も、その写真性にとられ
れずに、化学増感核の生成位置と数を制御するという観
点で最適の吸着剤を選択することができる。従って、吸
着剤の選択範囲がより広くなるというメリットを有する
(f)  化学増悪後に、吸着剤を脱着・水洗除去する
時に未反応の残留化学増感剤も水洗除去した場合には、
窓材中に残存している未反応の残留化学増感剤が少ない
。従って経時安定性に優れている。
(g)  化学増悪後に、吸着剤を脱着・水洗除去し、
次に添加する増悪色素、かぶり防止剤、安定剤は写真性
の点で最適の化合物、添加量および吸着状態を選択する
ことができる。
(a)〜(80の効果により、潜像分散が少なく高感度
で相反則特性、現像進行性、階調、経時安定性、画質に
優れたAgX粒子からなる感光材料が得られる。
(実施例) 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明のa様はこれに限定されるものではな実讃Wトニ1 反応容器にゼラチン水溶液(HI3955 d、ゼラチ
ン40 g、 pBr 2.8. pH6,0)を加え
、温度を75°CにしAgNO3水溶液(100mf中
に0゜7gの、A、NO,を含む)とkBr水溶液を定
量添加法で、4成/分で10分間添加し、続いて28m
1/分で7分間添加した。添加中のpBr値は2.8に
保った。
次にkBrを3g添加し、銀電位−25mVで、AgN
0゜水溶液(100d中にAgN0.を10g含む)と
kBr水溶液を用いて、初期添加速度3d/分、終期添
加速度20−7分の50分間のCDJ添加をし、0゜8
μrnの八面体AgBr乳剤粒子を調製し、水洗し、p
l(6,4、pAg 8.6で分散させた。この乳剤を
60°Cにし、下記構造式の増悪色素(Dye 1) 
 (八gBrの+111 )面に吸着した状態のpKa
値は4.6)を飽和吸着量の90%で吸着させ、20分
分間時し、J凝集体を成長させた後(この状態は色素添
加量の点では減感色素IGM域であり、吸着状態として
は、J凝集体が成長し、減感領域の吸着状態である)、
次にNazStO8・58zO水溶液を1.0X10−
’+*ol/mol AgBrだけ、10分間かけて添
加し、5分後金増悪剤(金−チオシアン酸錯体)を0.
4 X 10−’mol/mat AgBrだけ添加し
、50分間熟成した。
次に温度を35°Cに下げ、pHを3.0に下げ、増悪
色素をほぼ100%脱着させ、ρ!(3,0で乳剤を水
洗し、この脱着・水洗工程を2回くり返した0次に乳剤
を再分散させ、40゛Cにし、Dye 2を飽和吸着量
の38%(感度的に最適添加量)吸着させ、次にかぶり
防止剤TAI (4−hydroxy −6−5eth
yl−1+3+3a+  7−tetraazaind
ene)と塗布助剤を加えて塗布(塗布銀量は1.5g
/m、ベースはポリエチレンテレフタレートフィルム)
した。
裏旌狙二I 実施例1において、乳剤温度を40°CにしてDyel
を添加し、20分分間時させた後、50°Cに昇温し、
化学増感剤を添加する以外はすべて実施例1と同じにし
て乳剤塗布フィルムを作製した。
、L較貫二」一 実施例1と同じ八面体AgBr乳剤を用い、乳剤温度を
40°Cにし、Dye 2を飽和吸着量の38%添加し
、20分分間時した後、50°Cに昇温し、実施例1と
同じ化学増悪剤を添加し、化学増感した後、温度を40
°Cに下げ、かぶり防止剤TAI と塗布助剤を加えて
塗布した。
実施例1.2および比較例1の乳剤塗布フィルムを50
0nm以上の光を通すフィルターを通して1/1000
秒間のウェッジ露光し、?IAA−1現像液で20°C
で10分間現像した。得られた特性曲線より求めた感度
は表1の通りであった。
一方、実施例1.2および比較例1の乳剤塗布フィルム
を550nm以上の光を通す赤フィルターを通して、1
秒間露光(実施例1のサンプルで最大濃度を与える露光
量の3倍量)し、前述のBirchの抑制現像液で20
°Cで6分間現像した後、ゼラチンを除去し、レプリカ
法で粒子のTEM像を観察した。実施例1,2および比
較例1の粒子の1粒子あたりの現像開始点を数えた。結
果を表1に示す。
表  1 この結果は、(1)化学増悪核の数と位置を制御する為
には、増悪色素の最適添加量では不十分なこと、(11
)色素の吸着状態としては、会合体がより発達した吸着
状態がより化学増感核と位置を制御することを示してい
る。
CN− 1迦」ト二よ 実施例1で調製した八面体AgBr乳剤を用い、A。
BおよびCの乳剤にDye3をそれぞれ飽和吸着量の9
0%量で粉末添加し、Aは40°Cで、Bは60°Cで
、Cは75°Cでそれぞれ20分分間時させた。
この乳剤の一部をとりだし、その反射スペクトルを測定
した時の結果を第2図に示す。A−4B−+Cの順によ
り、J会合体化し、ピーク波長も長波化しJ会合体がよ
り大きく成長している。この乳剤A、B、Cをそれぞれ
55℃にし、NaJlox  ・5H,O水溶液を1.
 OX 10−’mol/mol AgBrだけ10分
間かけて添加し、5分後、前述の金増感剤を0゜4 X
 10−’mol/mol A’gBrだけ添加し、5
0分間熟成した。熟成後、p)12.5.ρAg3.4
で吸着色素をほぼ全量脱着させ、水洗除去し、再分散さ
せ、Dye4を飽和吸着量の38%で添加し、次にかぶ
り防止剤TAI と塗布助剤を加えて塗布(塗布銀量は
1゜5g10f)した。A、B、およびCの乳剤塗布フ
ィルムを500nm以上の光を通すフィルターを通して
1/1000秒間のウェッジ露光し、MAA −1現像
液で20″Cで10分間現像した。得られた特性曲線よ
り求めた感度は表2の通りであった。J凝集体が大きく
成長した状態で化学増感したCのフィルムがより高い感
度を示した。
503−        SOJNCsHs尖施斑二土 実施例1の結晶成長時間を延長して調製した0゜9μr
nφの八面体AgBr乳剤D−Jの乳剤にDye 1を
それぞれ40■/150d乳剤(0,14モル)ずつ添
加し、55°Cで30分分間時させ次にNatSz03
・5 H2Oを1. OX 10−’mol/mol 
AgBrと前述の金増感剤を0.4 X 10−’mo
l/mol AgBrだけ添加し、50分間熟成した。
熟成後、45°CにしD−Jの乳剤をそれぞれ表3の条
件にして20分分間時した後遠心分離沈降させた。第1
沈降上澄み液をとり出し、NaOHでそれぞれpH6,
4にし、その溶液の分光吸収スペクトルを測定した所、
第3図(a)、■)に示す結果が得られた。pH6,4
では、色素はすべてAgX粒子に吸着したままであるが
、pH4以下では、大部分の色素が脱着される。および
、溶液条件を低pAgにすると、脱着がより促進される
ことを示している。
表 3  色素肌着条件 前記実施例1で調製した乳剤を特開昭62−21527
1号公報の実施例−1試料104の第4層用乳剤として
用いて試料を作成し同・実施例=1と同様の処理をした
ところ良好な写真性を示した。
本発明の好ましい実施態様は次の通りである。
1、AgX粒子が本文中の1−1〜I−4項記載のAg
X粒子であることを特徴とする特許請求の範囲記載の化
学増感法。
2 吸着剤が本文中の■−1およびn−2項記載のかぶ
り防止剤、安定剤および増感色素から選ばれる化合物で
あることを特徴とする特許請求の範囲記載の化学増感法
3、 吸着剤がイミダシアニンであることを特徴とする
特許請求の範囲記載の化学増感法。
4、 吸着剤がpKsp値1O95以上のかぶり防止剤
もしくは安定剤であることを特徴とする特許請求の範囲
記載の化学増悪法。
5、 吸着剤の吸着量が、飽和吸着量の50〜100%
領域(増感色素でいう減感N領域)であることを特徴と
する特許請求の範囲記載の化学増感法。
6、 吸着剤の吸着が、次の化学熟成時の温度よりも高
温で、かつ、7分以上時間をかけておこなわれることを
特徴とする特許請求の範囲記載の化学増感法。
7、 化学増感がイオウ増感剤と金増感剤を添加して行
われることを特徴とする特許請求の範囲記載の化学増感
法。
8、 化学増感が30〜50°Cの低温で行うことを特
徴とする特許請求の範囲記載の化学増悪法。
9、 吸着剤を脱着した後、水洗により除去することを
特徴とする特許請求の範囲の化学増感法。
10、脱着・水洗除去時の溶液のpHが、該吸着剤のp
Ka値を用いて、(pKa+0.5)〜(pKa  3
)であることを特徴とする特許請求の範囲記載の化学増
悪法。
11、脱着・水洗除去時の溶液のpHとpl’1gがp
H1,5〜6.0. pAg 1.8〜6.0であるこ
とを特徴とする特許請求の範囲記載の化学増感法。
12、吸着剤の脱着・水洗除去が、吸着した吸着剤の1
0〜100%、好ましくは25〜100%であることを
特徴とする特許請求の範囲記載の化学増悪法。
13、吸着剤の脱着・水洗除去が、写真性で最適添加量
点までの脱着・水洗除去であることを特徴とする特許請
求の範囲記載の化学増感法。
14、吸着剤の脱着・水洗除去工程中もしくは後に未反
応の残留化学増感剤を水洗除去することを特徴とする特
許請求の範囲記載の化学増感法。
15、脱着・水洗処理時の低pH処理により失われた粒
子表面の還元増感性能を回復させる為、再分散時にpH
6,5〜9で5〜30分間経時させることを特徴とする
特許請求の範囲記載の化学増感法。
16、再分散後、写真性の観点で最も適した添加剤(増
悪色素、かぶり防止剤、安定剤)を添加することを特徴
とする特許請求の範囲記載の化学増感17、再分散後に
添加する増感色素がn−2記載の選択吸着型であり、化
学増悪核の形成位置と増感色素の選択吸若位置が異なる
ことを特徴とする特許請求の範囲記載化学増感法。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明に好ましく用いられる代表的AgX粒子
の1つの形態を示す模式図で ある。 第2図:実施例3の化学増感前のA、B、Cの乳剤の反
射スペクトル。 横軸は分光波長、縦軸は吸収率を表す。 第3図(a)、 (b) :実施例4の乳剤の第1沈降
上澄み液中の脱着色素の吸収スペクトル。 特許出願人 富士写真フィルム株式会社濃長(nm) 〜 線 婆鼻廿ど

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ハロゲン化銀粒子表面に吸着剤を吸着させた後、化学増
    感剤を添加し化学増感処理をし、しかる後に該吸着剤の
    一部又は全部を脱着・除去することを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真乳剤の化学増感方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS613135A (ja) * 1984-06-15 1986-01-09 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀乳剤の製造方法及びハロゲン化銀写真感光材料
JPS62265652A (ja) * 1986-05-13 1987-11-18 Konika Corp 分光増感されたハロゲン化銀写真乳剤の製造方法

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