JP2544139B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JP2544139B2 JP62134454A JP13445487A JP2544139B2 JP 2544139 B2 JP2544139 B2 JP 2544139B2 JP 62134454 A JP62134454 A JP 62134454A JP 13445487 A JP13445487 A JP 13445487A JP 2544139 B2 JP2544139 B2 JP 2544139B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/06Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
    • G03C1/08Sensitivity-increasing substances
    • G03C1/10Organic substances
    • G03C1/12Methine and polymethine dyes
    • G03C1/14Methine and polymethine dyes with an odd number of CH groups
    • G03C1/16Methine and polymethine dyes with an odd number of CH groups with one CH group

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ハロゲン化銀写真感光材料に関し、更に詳
しくは、経時安定性と共に塗布液停滞性の改良されたハ
ロゲン化銀写真感光材料に関する。
[発明の背景] 日本写真学会誌第49巻1号7〜12頁(1986年)にも記
載されているように、近年のカラーネガフィルムの高感
度化・高画質化のテンポは目覚ましいものがある。高感
度・高画質化の技術として特開昭57−154232号、同59−
177535号、同60−138538号、同61−245151号公報に示さ
れるような、コア/シェル構造を有するハロゲン化銀乳
剤の研究が盛んに行われてきた。
コア/シェル系沃臭化銀乳剤の青感光性を、モノメチ
ンシアニン色素によって高めることは特開昭59−116645
号、同61−89725号公報に記載されている。
コア/シェル系沃臭化銀乳剤をシアニン色素によって
赤感光性、緑感光性に増感する方法に関しては特開昭59
−116647号、同59−116648号公報及び特願昭60−117853
号公報等に記載されている。
また特開昭54−119917号公報には2種のモノメチン色
素を用いることによって保存性の改良されたハロゲン化
銀乳剤が開示されている。
上記コア/シェル型乳剤は高感度・高画質化には有効
な技術であるが、トリメチンシアニン色素で色増感した
ときの乳剤溶液停滞性が悪い、塗布後の経時保存安定性
が悪い、という欠点があった。
[発明の目的] 本発明の目的は、塗布液停滞性及び経時性能変動が改
良されたハロゲン化銀写真感光材料を提供することにあ
る。本発明の別の目的は、塗布液停滞性及び経時性能変
動が改良されたコア/シェル型ハロゲン化銀乳剤を提供
することにある。本発明の更に別の目的は、トリメチン
シアニン色素を含有するコア/シェル乳剤の塗布液停滞
性及び経時性能変動を改良することにある。
[発明の構成] 本発明の目的は、支持体上に少なくとも1層のハロゲ
ン化銀乳剤層を有するハロゲン化写真感光材料におい
て、前記ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層に平均沃
化銀含有率よりも表面沃化銀含有率が低いハロゲン化銀
乳剤、銀1モル当り0.08〜2.0gのトリメチンシアニン色
素及び銀1モル当り5〜100mgのモノメチンシアニン色
素を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料によって達成された。
本発明に用いられるモノメチンシアニン色素として好
ましいものは下記一般式[I]で示される。
一般式[I] 式中、Y1、Y2は酸素原子、硫黄原子、セレン原子また
はテルル原子を、Y3はY1、N と共に、又Y4はY2、Nと
共に、5員環を形成するに必要な非金属原子群を、Y5
Y6は脂肪族基を表し、Y5、Y6の少なくとも一方はスルホ
基又はカルボキシル基を有し、Y7 は酸アニオンを、n
は0又は1を表し、分子内塩を形成するときは0であ
り、又上記5員環は更に別の環を縮合したもの及び置換
基を有するものを含む。
Y1、Y2の少なくとも一方が酸素原子である場合が好ま
しく、Y1、及びY2が共に酸素原子である場合が特に好ま
しい。
Y3、Y4により形成される5員環としては、オキサゾー
ル、チアゾール、セレナゾール、テルラアゾール、及び
これらにベンゼン環、ナフタレン環が縮合したものが挙
げられる。
本発明に用いる一般式[I]で示されるモノメチンシ
アニン色素はメタノール、エタノール、アセトン等の水
温和性の有機溶媒に溶解して添加する。また添加する時
期は製造工程中のいつでもよいが、塗布直前に添加する
のが最も好ましい。添加量は使用する化合物の構造や、
添加する層の構成(特に感度の異なる複数の層から構成
される場合)によって異なるが、5〜100mg/モルAgであ
る。
以下にモノメチンシアニン色素の代表例を示すが、本
発明はこれらにより限定されるものではない。
本発明に用いられるトリメチンシアニン色素は共役ト
リメチン鎖を有するシアニン色素であれば構造上の制限
は特にないが、好ましく用いられるものとして下記一般
式[II]で表されるものが挙げられる。
一般式[II] 式中、Z1とZ2は各々(5〜6員)複素環を形成するに
必要な原子群を表す。
R1及びR2は脂肪族炭化水素基(炭素鎖の一部がヘテロ
原子におきかわってもよい)またはアリール基を、R3
水素原子、炭素数1〜3の低級アルキル基、アラルキル
基又は単環アリール基を、X は酸アニオンを示す。m
は各々1または2を表す。色素の分子内塩を形成すると
きmは1である。
Z1又はZ2で形成される複素環は、シアニン色素で通常
適用される5〜6員の複素環又はそれらとベンゼン環も
しくはナフタレン環との縮合環である。即ち、例えばチ
アゾール環、セレナゾール環、オキサゾール環、ピリン
ジン環、ピロリン環、またはイミダゾール環から成るシ
アニンヘテロ環核であって、例えばチアゾール系(例え
ばチアゾール、4−メチルチアゾール、4−フェニルチ
アゾール、5−メチルチアゾール、5−フェニルチアゾ
ール、4,5−ジメチルチアゾール、ベンゾチアゾール、
4−クロロベンゾチアゾール、5−クロロベンゾチアゾ
ール、6−クロロベンゾチアゾール、5−メチルベンゾ
チアゾール、6−メチルベンゾチアゾール、5−ブロモ
ベンゾチアゾール、5−カルボキシベンゾチアゾール、
5−エトキシカルボニルベンゼゾチアゾール、5−ヒド
ロキシベンゾチアゾール、5−フェニルベンゾチアゾー
ル、4−メトキシベンゾチアゾール、5−メトキシベン
ゾチアゾール、6−メトキシベンゾチアゾール、5−ヨ
ードベンゾチアゾール、5−エトキシベンゾチアゾー
ル、テトラヒドロベンゾチアゾール、5,6−ジメトキシ
ベンゾチアゾール、5,6−ジオキシメチレンベンゾチア
ゾール、6−エトキシ−5−メチルベンゾチアゾール、
5−フェネチルベンゾチアゾール、5−アセチルベンゾ
チアゾール、ナフト[1,2−d]チアゾール、ナフト
[2,1−d]チアゾール、ナフト[2,3−d]チアゾー
ル、5−メトキシナフト[1,2−d]チアゾール、8−
メトキシナフト[2,1−d]チアゾール、7−メトキシ
ナフト[2,1−d]チアゾール、5−メトキシチオナフ
テノ[6,7−d]チアゾール、8,9−ジヒドロナフト[1,
2−d]チアゾール、4,5−ジヒドロナフト[2,1−d]
チアゾール等)、オキサゾール系(例えば4−メチルオ
キサゾール、5−メチルオキサゾール、4−フェニルオ
キサゾール、4,5−メチルオキサゾール、5−フェニル
オキサゾール、ベンゾオキサゾール、5−クロロベンゾ
オキサゾール、5−メチルベンゾオキサゾール、5−フ
ェニルベンゾオキサゾール、6−メチルベンゾオキサゾ
ール、5,6−ジメチルベンゾオキサゾール、5−メトキ
シベンゾオキサゾール、5−エトキシベンゾオキサゾー
ル、5−フェネチルベンゾオキサゾール、5−カルボキ
シベンゾオキサゾール、5−ヒドロキシベンゾオキサゾ
ール、5−エトキシカルボニルベンゾオキサゾール、5
−ブロモベンゾオキサゾール、5−メチル−6−クロロ
ベンゾオキサゾール、ナフト[1,2−d]オキサゾー
ル、ナフト[2,1−d]オキサゾール、ナフト[2,3−
d]オキサゾール等)、セレナゾール系(例えば4−メ
チルセレナゾール、4−フェニルセレナゾール、ベンゾ
セレナゾール、5−クロロベンゾセレナゾール、5−メ
トキシベンゾセレナゾール、5−メチルベンゾセレナゾ
ール、テトラヒドロベンゾセレナゾール、ナフト[1,2
−d]セレナゾール、ナフト[2,1−d]セレナゾー
ル、等)、ピリジン系(例えば2−ピリジン、5−メチ
ル−2−ピリジン、4−ピリジン、3−メチル−4−ピ
リジン等)、キノリン系(例えば2−キノリン、3−メ
チル−2−キノリン、5−エチル−2−キノリン、6−
クロロ−2−キノリン、8−クロロ−2−キノリン、6
−メトキシ−2−キノリン、8−エトキシ−2−キノリ
ン、6−メチル−2−キノリン、8−フルオロ−2−キ
ノリン、6−ジメチルアミノ−2−キノリン、4−キノ
リン、6−メトキシ−4−キノリン、7−メチル−4−
キノリン、8−クロロ−4−キノリン等)、3,3−ジア
ルキルインドレニン系(例えば3,3−ジメチルインドレ
ニン、3,3,5−トリメチルインドレニン、3,3−ジメチル
−5−(ジメチルアミノ)インドレニン、3,3−ジエチ
ルインドレニン等)、イミダゾール系(例えばイミダゾ
ール、1−アルキルイミダゾール、1−アルキル−4−
フェニルイミダゾール、1−アルキル−4,5−ジメチル
イミダゾール、ベンゾイミダゾール、1−アルキルベン
ゾイミダゾール、1−フェニル−5,6−ジクロロベンゾ
イミダゾール、1−アルキル−5−シアノベンゾイミダ
ゾール、1−アルキル−5−クロロベンゾイミダゾー
ル、1−アルキル−5,6−ジクロロベンゾイミダゾー
ル、1−アルキル−5−トリフルオロメチルベンゾイミ
ダゾール、1−アルキル−5−メチルスルホニルベンゾ
イミダゾール、1−アルキル−5−メトキシカルボニル
ベンゾイミダゾール、1−アルキル−5−アセチルベン
ゾイミダゾール、1−アルキルナフト[1,2−d]イミ
ダゾール、1−アルキルナフト[2,1−d]イミダゾー
ル、1−アルキルナフト[2,3−d]イミダゾール等)
の核である。前記1−アルキル基は、炭素数1〜10のア
ルキル基であって、無置換のみならず炭素数1〜6のア
ルコキシ基、炭素数1〜4のアルコキシ基をもつアルコ
キシカルボニル基、カルボキシ基、カルバモイル基、シ
アノ基、ハロゲン原子、スルホ基、フェニル基、置換フ
ェニル基、ビニル基等で置換されているてもよい(例え
ばメチル基、エチル基、シクロヘキシル基、ブチル基、
デシル基、2−メトキシエチル基、3−ブトキシプロピ
ル基、エトキシカルボニルメチル基、カルボキシメチル
基、2−カルボキシエチル基、2−シアノエチル基、2
−カルバモイルエチル基、2−フルオロエチル基、2,2,
2−トリフルオロエチル基、3−スルホプロピル基、フ
ェネチル基、ベンジル基、スルホフェネチル基、カルボ
キシベンジル基、アリル基等)。
Z1及びZ2で形成される核はさらにオキサゾリン系(例
えばオキサゾリン、4,4−ジメチルオキサゾリン)、チ
アゾリン系(例えばチアゾリン、4−メチルチアゾリ
ン)、イソオキサゾール系(例えばイソオキサゾール、
ベンゾイソオキサゾール、5−クロロベンゾイソオキサ
ゾール、6−メチルベンゾイソオキサゾール、7−メチ
ルベンゾイソオキサゾール、6−メトキシベンゾイソオ
キサゾール、7−メトキシベンゾイソオキサゾール)等
の核があってもよい。
R1及びR2は各々脂肪族基を表す場合、炭素鎖は酸素、
窒素、硫黄等の異種原子で一部がおきかえられてもよ
く、また置換されていてもよい。例えばスルホ、アリー
ル、カルボキシ、アミノ(1級、二級、三級)、アルコ
キシ、アリーロキシ、スルホニル、アルコキシカルボニ
ル、アシロキシ、ハロゲン、アシル、アミノカルボニ
ル、又はシアノ等で置換されてもよい。アルケニル基で
あってもよい。
脂肪族基の具体例はメチル基、エチル基、スルホエチ
ル基、スルホプロピル基、スルホブチル基、ベンジル
基、フェネチル基、カルボキシエチル基、カルボキシメ
チル基、ジメチルアミノプロピル基、メトキシエチル
基、フェノキシプロピル基、メチルスルホニルエチル
基、p−t−ブチルフェノキシエチル基、シクロヘキシ
ル基、オクチル基、デシル基、オクタデシル基、p−ス
ルホフェネチル基、p−スルホベンジル基、2−ヒドロ
キシ−3−スルホプロピル基、2,3−ジ(3−スルホプ
ロポキシ)プロピル基、2−{2−(3−スルホプロポ
キシ)エトキシ}エチル基、2−カルバモイルエチル
基、2,2,2−トリフルオロエチル基、p−カルボキシフ
ェネチル基、エトキシカルボニルメチル基、ビバロイル
プロピル基、プロピオニルエチル基、アニシル基、アセ
トキシエチル基、ベンゾイルオキシプロピル基、クロロ
エチル基、モルホリノエチル基、アセチルアミノエチル
基、N−エチルアミノカルボニルプロピル基、アリル
基、2−ブテニル基、シアノエチル基等である。
R1及びR2であらわされるアリール基は例えば、フェニ
ル基、トリル基、スルホフェニル基、カルボキシフェニ
ル基、クロロフェニル基、メトキシフェニル基、N,N−
ジメチルアミノフェニル基、ピリジル基、フリル基、チ
エニル基、ナフチル基等である。
R3は水素原子または低級脂肪族炭化水素基、好ましく
は炭素数1〜4のアルキル基(例えばメチル基、エチル
基、ブチル基)、炭素数7〜9のアラルキル基(例えば
フェネチル基、トリエチル基等)またはアリール基(好
ましくはフェニル基又は置換フェニル基)である。
は任意の酸残基で、例えばエチルサルフェート、
メチルサルフェート、p−トシレート、ベンゼンスルホ
ネート、クロライド、ブロマイド、アイオダイド、チオ
シアネート、パークロレート等を表す。
前記一般式[II]で示した化合物で好ましいのは、Z1
又はZ2で各々完成される核が、ベンゾチアゾール核(例
えばベンゾチアゾール、4−クロロベンゾチアゾール、
5−クロロベンゾチアゾール、6−クロロベンゾチアゾ
ール、5−メチルベンゾチアゾール、6−メチルベンゾ
チアゾール、5−ブロモベンゾチアゾール、5−フェニ
ルベンゾチアゾール、5−メトキシベンゾチアゾール、
6−メトキシベンゾチアゾール、5−カルボキシベンゾ
チアゾール、5−ヒドロキシベンゾチアゾール、5−エ
トキシカルボニルベンゾチアゾール、5,6−ジメトキシ
ベンゾチアゾール、5,6−ジオキシメチレンベンゾチア
ゾール、6−エトキシ−5−メチルベンゾチアゾール、
5−フェノキシベンゾチアゾール、5−フェネチルベン
ゾチアゾール、5−シアノベンゾチアゾール、ナフト
[1,2−d]チアゾール、ナフト[2,1−d]チアゾー
ル、ナフト[2,3−d]チアゾール、5−メトキシナフ
ト[1,2−d]チアゾール、8−メトキシナフト[2,1−
d]チアゾール、7−メトキシナフト[2,1−d]チア
ゾール、5−メトキシチオナフテノ[6,7−d]チアゾ
ール、8,9−ジヒドロナフト[1,2−d]チアゾール、4,
5−ジヒドロナフト[2,1−d]チアゾール等)、ベンゾ
オキサゾール核(ベンゾオキサゾール、5−クロロベン
ゾオキサゾール、5−メチルベンゾオキサゾール、5−
フェニルベンゾオキサゾール、6−メチルベンゾオキサ
ゾール、5,6−ジメチルベンゾオキサゾール、5−メト
キシベンゾオキサゾール、5−エトキシベンゾオキサゾ
ール、5−フェネチルベンゾオキサゾール、5−ブロモ
ベンゾオキサゾール、5−メチル−6−クロロベンゾオ
キサゾール、ナフト[1,2−d]オキサゾール、ナフト
[2,1−d]オキサゾール、ナフト[2,3−d]オキサゾ
ール等)、ベンゾセレナゾール核(例えばベンゾセレナ
ゾール、5−クロロベンゾセレナゾール、5−メトキシ
ベンゾセレナゾール、5−メチルベンゾセレナゾール、
テトラヒドロベンゾセレナゾール、ナフト[1,2−d]
セレナゾール、ナフト[2,1−d]セレナゾール等であ
る化合物である。
以下、その具体例を示すが本発明に用いられるトリメ
チンシアニン色素これに限定されるものではない。
これらの増感色素は単独で用いてもよいが、それらの
2以上の組合せを用いてもよく、特に強色増感として知
られた組合せを用いることが好ましい。その代表例は米
国特許2,688,545号、同2,977,229号、同3,397,060号、
同3,522,052号、同3,527,641号、同3,617,293号、同3,6
28,964号、同3,666,480号、同3,672,898号、同3,679,42
8号、同3,703,377号、同3,814,609号、同3,837,862号、
同4,026,707号、英国特許1,344,281号、同1,507,803
号、各明細書、特公昭43−4933号、同43−22884号、同4
4−32753号、同52−23329号、同52−23931号、特開昭52
−110618号、同52−109925号各公報に記載されている。
上記増感色素の合成方法は、特公昭43−4936号、同56
−38936号、特開昭59−77443号、米国特許3,506,443号
等の記載を参照にすることができる。
本発明におけるトリメチンシアニン色素の添加量は乳
剤中に含まれるハロゲン化銀1モル当り0.08gないし2.0
g、好ましくは0.10gないし1.0gである。尚、添加方法は
前記モノメチンシアニン色素のところで述べた方法を用
いることができる。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、平均沃化銀
含有率よりも表面沃化銀含有率が低いハロゲン化銀乳剤
である。
平均沃化銀含有率は蛍光X線法によって求めることが
できる。また表面沃化銀含有率は、以下に述べるX線光
電子分光法による測定で求めることができる。
X線光電子分光法による測定に先立って、乳剤を以下
のように前処理する。まず、乳剤約1mlに0.01wt%ブロ
ナーゼ水溶液10mlを加え、40℃で1時間撹拌してゼラチ
ン分解を行う。次に遠心分離して乳剤粒子を沈殿させ、
上澄み液を除去した後、ブロナーゼ水溶液10mlを加え、
上記の条件で再度ゼラチン分解を行う。この試料を再び
遠心分離し、上澄み液を除去したのち、蒸留水10mlを加
えて乳剤粒子を蒸留水中に再分散させ、遠心分離し、上
澄み液を除去する。この水洗操作を3回繰り返した後、
乳剤粒子をエタノール中に再分散させる(ここまでの作
業は暗室で行う)。薄暗い明室中でこれを鏡面研磨した
シリコンウェハー上に薄く塗布して測定試料とする。シ
リコンウェハー上に塗布された試料は、24時間以内にX
線光電子分光法にて測定する。
X線光電子分光法による測定には、装置としてPHI社
製ESCA/SAM560型を使用する。試料は60度傾斜ホルダー
に固定し、試料予備排気室においてターボ分子ポンプを
用い10分間真空排気を行った後、測定室に導入する。試
料導入後1分以内に、励起用X線(Mg−Kα線)の照射
を開始し、ただちに測定を開始する。
測定は、X線源電圧15kV、X線源電流40mA、パスエネ
ルギー50eVの条件で行う。
表面ハライド組成を求めるためにAg3d,Br3d,I3d3/2電
子を検出する。Ag3d電子の検出には結合エネルギー381e
Vから361eVの範囲をスキャンステップ0.2eV、各ステッ
プ100msecずつ1回測定し、Br3d電子の検出には結合エ
ネルギー79eVから59eVの範囲をスキャンステップ0.2e
V、各ステップ100msecずつ5回測定し、13d3/2電子の検
出には結合エネルギー644eVから、624eVの範囲をスキャ
ンステップ0.2eV、各ステップ100msecずつ40回測定す
る。データは前記操作を2回繰り返し積算したものとす
る。
組成比の算出には各ピークの積分強度を用いる。Ag3d
ピークの積分強度はAg3d3/2ピークが極大値を示す結合
エネルギーに、4eV加えたエネルギー値の強度と、Ag3d5
/2ピークが極大値を示す結合エネルギーから4eV減じた
エネルギー値の強度を結ぶ直線をベースラインとしcps
・eVを単位として求め、Br3dピークの積分強度はBr3d5/
2ピークが極大値を示す結合エネルギーに4eV加えたエネ
ルギー値の強度と、Br3d5/2ピークが極大値を示す結合
エネルギーから3eV減じたエネルギー値の強度を結ぶ直
線をベースラインとしcps・eVを単位として求め、I3d3/
2ピークの積分強度はI3d3/2ピークが極大値を示す結合
エネルギーに4eV加えたエネルギー値の強度と、I3d3/2
ピークが極大値を示す結合エネルギーから4eV減じたエ
ネルギー値の強度を結ぶ直線をベースラインとしcps・e
Vを単位として求める。
各ピークの積分強度から組成比を算出する場合には、
相対感度係数法が用いられ、Ag3d,Br3d,I3d3/2の相対感
度係数としてそれぞれ5,10,0.81,4.592を使用すること
により組成比は原子パーセントを単位として与えられ
る。またIモルパーセントはIの原子パーセント値をBr
の原子パーセント値とIの原子パーセント値の和で除す
ることにより求められる。
本発明に用いられる平均沃化銀含有率よりも表面沃化
銀含有率が低いハロゲン化銀乳剤として好ましいもの
は、核となるコアと該コアを被覆するシェルとから構成
される粒子であり、シェルは一層あるいはそれ以上の層
によって形成されるものである。そしてコアとシェルと
の沃化銀含有率はそれぞれ異なり、コア部の沃化銀含有
率を最高にして形成されるのが好ましい。
コア部の沃化銀含有率は6〜45モル%のものが好まし
く、より好ましくは8〜40モル%、特に好ましくは10〜
30モル%である。最表面層を形成するシェル部の沃化銀
含有率は6モル%未満が好ましく、より好ましくは0〜
4.0モル%である。
またコア部の占める割合は粒子全体の10〜80%とする
のが望ましく、20〜50%が更に好ましい。
本発明において、ハロゲン化銀粒子の沃化銀含有率の
高いコア部と含有率の低いシェル部との含有率差は、シ
ャープな境界を有するものでもよく、また境界が必ずし
も明白でなく含有率が連続して変化するものであっても
よい。またコア部と最表面シェル部の中間の沃化銀含有
率を有する中間層をコアとシェルの間に介在させたもの
が特に好ましく用いられる。
上記中間層を有するコア/シェル型ハロゲン化銀粒子
からなる場合、中間層の好ましい体積は粒子全体の5〜
60%、更に好ましくは20〜55%である。
シェルと中間層、中間層とコアの沃化銀含有率差はそ
れぞれ3モル%以上あることが好ましく、シェルとコア
の沃化銀含有率差は6モル%以上であることが好まし
い。
本発明のハロゲン化銀乳剤は沃臭化銀であって、平均
沃化銀含有率は4〜20モル%が好ましく、より好ましく
は5〜15モル%である。また本発明の効果を損なわない
範囲で塩化銀を含有させることができる。
本発明に係るハロゲン化銀乳剤は特開昭59−177535
号、同60−138538号、同59−52238号、同60−143331
号、同60−35726号及び同60−258536号公報等に開示さ
れた方法によって製造することができる。
特開昭60−138538号公報記載の方法のようにコアを種
粒子から出発して成長させる場合、粒子中心部にコアと
は異なるハロゲン組成領域をもつことがあり得る。この
ような場合、種粒子のハロゲン組成は臭化銀、沃臭化
銀、塩沃臭化銀、塩臭化銀、塩化銀等の任意の組成のも
のを用い得るが、沃化銀含有率が10モル%以下の沃臭化
銀または臭化銀が好ましい。
また種乳剤の全ハロゲン化銀に占める割合は50%以下
が好ましく、10%以下が特に好ましい。
上記コア/シェル型ハロゲン化銀粒子における沃化銀
の分布状態は、各種の物理的測定法によって検知するこ
とができ、例えば日本写真学会・昭和56年度次大会講演
要旨集に記載されているような、低温でもルミネッセン
スの測定やX線回析法によって調べることができる。
本発明のハロゲン化銀粒子は、立方体、14面体、8面
体のような正常晶でもよく、双晶から成っていてもよ
く、またこれらの混合物であってもよいが正常晶である
ことが好ましい。
ハロゲン化銀粒子の成長時にアンモニア、チオエーテ
ル、チオ尿素等の公知のハロゲン化銀溶剤を存在させる
ことができる。
ハロゲン化銀粒子は、粒子を形成する過程及び/また
は成長させる過程で、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タ
リウム塩、イリジウム塩(錯塩を含む)、ロジウム塩
(錯塩を含む)及び鉄塩(錯塩を含む)から選ばれる少
なくとも1種を用いて金属イオンを添加し、粒子内部に
及び/または粒子表面にこれらの金属元素を含有させる
ことができ、また適当な還元的雰囲気におくことによ
り、粒子内部及び/または粒子表面に還元増感核を付与
できる。
ハロゲン化銀乳剤は、ハロゲン化銀粒子の成長の終了
後に不要な可溶性塩類を除去してもよいし、あるいは含
有させたままでもよい。該塩類を除去する場合には、リ
サーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure以
下RDと略す)17643号II項に記載の方法に基いて行うこ
とができる。
ハロゲン化銀粒子は、潜像が主として表面に形成され
る粒子あるいは主として粒子内部に形成される粒子のい
ずれであってもよく、ハロゲン化銀粒子のサイズとして
は、0.05〜30μm、好ましくは0.1〜20μmのものであ
る。
ハロゲン化銀乳剤としては、粒子サイズ分布の広い多
分散乳剤、粒子サイズ分布の狭い単分散乳剤など任意の
ものを用いることができ、それぞれが単独であっても、
これらを数種類混合したものであってもよく、本発明を
実施する際には単分散乳剤が好ましい。
本発明において、単分散のハロゲン化銀乳剤とは、平
均粒径を中心に±20%の粒径範囲内に含まれるハロゲ
ン化銀重量が、全ハロゲン化銀粒子重量の60%以上であ
るものが好ましく、より好ましくは70%以上、更に好ま
しくは80%以上である。
ここに、平均粒径、粒径riを有する粒子の頻度niと
ri3との積ni×ri3が最大となるときの粒径riを定義する
(有効数3桁、最小桁数字は四捨五入する)。
ここでいう粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の場合
は、その直径、または球状以外の形状の粒子の場合は、
その投影像を同面積の円像に換算した時の直径である。
粒径は、例えば該粒子を電子顕微鏡で1万倍から5万
倍に拡大して撮影し、そのプリント上の粒子直径または
投影時の面積を実測することによって得ることができる
(測定粒子個数は無差別に1000個以上あることとす
る)。
本発明の特に好ましい高度の単分散乳剤は によって分布の広さを定義したとき20%以下のものであ
り、更に好ましくは15%以下のものである。
ここに平均粒径及び標準偏差は上記定義riから求める
ものとする。
単分散乳剤を得る方法としては、種粒子を含むゼラチ
ン溶液中に、水溶性銀塩溶液と水溶性ハライド溶液をpA
g及びpHの制御下ダブルジェット法によって加えること
によって得ることができる。添加速度の決定に当って
は、特開昭54−48521号、同58−49938号公報を参考にで
きる。
さらに高度な単分散乳剤を得る方法として特開昭60−
122935号公報に開示されたテトラザインデン存在下の成
長方法が適用できる。
ハロゲン化銀乳剤は、常法により化学増感することが
できる。
ハロゲン化銀乳剤には、かぶり防止剤、安定剤等を加
えることができる。該乳剤のバインダーとしては、ゼラ
チンを用いるのが有利である。
乳剤層、その他の親水性コロイド層は、硬膜すること
ができ、又、可塑剤、水不溶性又は難溶性合成ポリマー
の分散物(ラテックス)を含有させることができる。
カラー写真用感光材料の乳剤層には、カプラーが用い
られる。
更に色補正の効果を有しているカラードカプラー、競
合カプラー及び現像主薬の酸化体とのカップリングによ
って現像促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハロゲン化銀溶
剤、調色剤、硬膜剤、かぶり剤、かぶり防止剤、化学増
感剤、分光増感剤、及び減感剤のような写真的に有用な
フラグメントを放出する化合物が用いることができる。
感光材料には、フィルター層、ハレーション防止層、
イラジエーション防止層等の補助層を設けることができ
る。これらの層中及び/または乳剤層中には現像処理中
に感光材料から流出するか若しくは漂白される染料が含
有させられてもよい。
感光材料には、ホルマリンスカベンジャー、蛍光増白
剤、マット剤、滑剤、画像安定剤、界面活性剤、色かぶ
り防止剤、現像促進剤、現像遅延剤や漂白促進剤を添加
できる。
支持体としては、ポリエチレン等をラミネートした
紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バライタ
紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
本発明の感光材料を用いて色素画像を得るには露光
後、通常知られているカラー写真処理を行うことができ
る。
[実施例] 以下、本発明の実施例を詳説する。
実施例1 特開昭60−138538号及び同61−245151号公報に従って
中心部に沃化銀の局在があり、平均沃化銀含有率が表面
沃化銀含有率の低い本発明のハロゲン化銀乳剤を調整し
た。
40乃至50℃で激しく撹拌された平均沃化銀含有率2モ
ル%の単分散性沃臭化銀乳剤と0.5%のゼラチン及び4
−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデ
ンを含む溶液に沃化カリウムと臭化カリウムの水溶液と
アンモニア性硝酸銀溶液をダブルジェット法によりpAg
とpHをコントロールしながら添加した。ハロゲン化銀の
内部構造をコントロールするため、途中沃化カリウムと
臭化カリウムの混合比の異なる溶液に切り替えた。また
粒径のコントロールのために種乳剤と添加される硝酸銀
溶液のモル比をかえた。
ハロゲン化銀粒子の成長終了後pHを6.0に合わせ常法
による脱塩・水洗を行った。
次に得られたハロゲン化銀乳剤に55℃にてチオ硫酸ナ
トリウム水溶液、塩化金酸とチオシアン酸アンモニウム
水溶液、トリメチンシアニン色素溶液を加えて化学熟成
を行い、緑感性又は赤感性のハロゲン化銀乳剤を調整し
た。ハロゲン化銀乳剤には安定剤又はかぶり防止剤とし
て公知の4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テト
ラザインデン及び5−フェニル−1−メルカプト−テト
ラゾールも加え、更にモノメチンシアニン色素溶液を加
えた。
表1に調整したハロゲン化銀乳剤の内容を示す。なお
表1の乳剤No.E−1〜E−36は全て分布の広がさ15%以
下である単分散性の8面体からなる乳剤であった。
以上の如く調整したハロゲン化銀乳剤を用い、トリア
セチルセルロースフィルム支持体上に、下記に示すよう
な組成の各層を順次支持体側から形成して、多層カラー
写真要素試料1を作成した。
以下の全ての実施例において、ハロゲン化銀写真感光
材料中の添加量は特に記載のない限り1m2当りのものを
示す。また、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀に換算して
示した。
試料1(比較) 第1層:ハレーション防止層(HC−1) 黒色コロイド銀を含むゼラチン層。
第2層:中間層(I.L.) 2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノンの乳化分散物を
含むゼラチン層。
第3層:低感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層(RL−1) 表1のハロゲン化銀乳剤No.1 銀塗布量1.8g/m2 シアンカプラー−(C−1)… 銀1モルに対して0.085モル カラードシアンカプラー(CC−1)… 銀1モルに対して0.005モル DIR化合物(D−1)… 銀1モルに対して0.0015モル DIR化合物(D−2)… 銀1モルに対して0.002モル 第4層:高感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層(RH−1) 表1のハロゲン化銀乳剤No.10 銀塗布量1.3g/m2 シアンカプラー(C−2)… 銀1モルに対して0.007モル シアンカプラー(C−3)… 銀1モルに対して0.027モル カラードシアンカプラー(CC−1)… 銀1モルに対して0.0015モル DIR化合物(D−2)… 銀1モルに対して0.001モル 第5層:中間層(I.L.) 第2層と同じ、ゼラチン層。
第6層:低感度緑感性ハロゲン化銀乳剤層(GL−1) 表1のハロゲン化銀乳剤No.19 銀塗布量1.5g/m2 マゼンタカプラー(M−1)… 銀1モルに対して0.090モル カラードマゼンタカプラー(CM−1)… 銀1モルに対して0.004モル DIR化合物(D−1)… 銀1モルに対して0.0010モル DIR化合物(D−3)… 銀1モルに対して0.0030モル 第7層:高感度緑感性ハロゲン化銀乳剤層(GH−1) 表1のハロゲン化銀乳剤No.28 銀塗布量1.4g/m2 マゼンタカプラー(M−1)… 銀1モルに対して0.015モル カラードマゼンタカプラー(CM−1)… 銀1モルに対して0.002モル DI化合物(D−3)… 銀1モルに対して0.0010モル 第8層:イエローフィルター層(YC−1) 黄色コロイド銀と2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノ
ンの乳化分散物とを含むゼラチン層。
第9層:低感度青感性ハロゲン化銀乳剤層(BL−1) 平均粒径0.48μm、AgI 6モル%を含むAgBrIからなる。
単分散乳剤…銀塗布量0.9g/m2 増感色素I…銀1モルに対して1.3×10-4モル イエローカプラー(Y−1)… 銀1モルに対して0.29モル 第10層:高感度青感性ハロゲン化銀乳剤層(BH−1) 平均粒径0.8μm,AgI 7モル%を含むAgBrIからなる。
単分散乳剤…銀塗布量0.5g/m2 増感色素I…銀1モルに対して1.0×10-4モル イエローカプラー(Y−1)… 銀1モルに対して0.08モル DIR化合物(D−2)… 銀1モルに対して0.0030モル 第11層:第1保護層(Pro−1) 沃臭化銀(AgI 1モル%、平均粒径0.07μm) 銀塗布量0.5g/m2 紫外線吸収剤UV−1,UV−2を含むゼラチン層。
第12層:第2保護層(pro−2) ポリメチルメタクリレート粒子(直径1.5μm)及びホ
ルマリンスカベンジャー(HS−1)を含むゼラチン層。
尚各層には上記組成物の他に、ゼラチン硬化剤(H−
1)及び(H−2)や界面活性剤を添加した。
試料1の各層に含まれる化合物は下記の通りである。
増感色素I: アンヒドロ−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)−4,5
−ベンゾ−5′−メトキシチアシアニンアンヒドロキシ
次に試料No.1において第3層、第4層、第5層及び第
6層のハロゲン化銀乳剤を表2に示すように変更し、試
料No.2〜9を作成した。
このようにして作成した各試料No.1〜9を、白色光を
用いてウェッジ露光した後、下記現像処理を行った。
このようにして作成した試料No1〜7を白色光を用い
てウェッジ露光したのち、下記現像処理を行った。
処理工程(38℃) 発色現像 3分15秒 漂 白 6分30秒 水 洗 3分15秒 定 着 6分30秒 水 洗 3分15秒 安定化 1分30秒 乾 燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通り
である。
[発色現像液] 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒド
ロキシエチル)−アニリン・硫酸塩 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1とする。
[漂白液] エチレンジアミン四酢酸鉄 アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸2 アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0ml 水を加えて1とし、アンモニア水を用いてpH=6.0
に調整する。
[定着液] チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1とし、酢酸を用いてpH=6.0に調整す
る。
[安定液] ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(小西六写真工業社製) 7.5ml 水を加えて1とする。
試料No.1〜9の経時保存安定性を調べるため、65℃の
条件下に3日間放置の強制劣化試験を行い、その後前述
のセンシトメトリー評価を行い、強制劣化試験をしなか
った場合と比較してかぶり変動の大きさを求めた。結果
を表3に示す。
表3から判るように本発明の試料は経時性能変動の顕
著な改良効果が認められた。
またコアとシェルの2相構造からなるハロゲン化銀乳
剤に比べ、中間殻を有するハロゲン化銀乳剤を用いたと
きの方が効果の大きいことが判る。
実施例2 実施例1で調整したハロゲン化銀乳剤No.E−1〜E−
36の塗布液状態における性能安定性を調べるため表4に
示すカプラー分散液と混合した後、40℃にて10分、2時
間、8時間撹拌停滞した後、実施例1と同様な方法で塗
布試料No.10〜36を作成した。
カプラー分散液の調整 各カプラー及びDIR化合物をHBS及び酢酸エチル200ml
の混合物に溶解し、トリイソプロピルナフタレンスルホ
ン酸ナトリウム2.5gを含有する5%ゼラチン水溶液中に
加え、コロイドミルにて乳化分散し、1200mlに調整し
た。
HBS−1 HBS−2 試料No.10〜36を実施例1に示した方法と全く同一の
露光・現像処理により塗布液停滞による性能変動を評価
した。
このときの結果を表6に示す。
表6から判かるように本発明の試料は塗布液での停滞
を40℃で8時間まで行っても、感度の変動がほとんど認
められず、顕著な改良効果のあることが判った。
またコア/シェルの2相構造からなるハロゲン化銀乳
剤に比べ、中間殻を有するハロゲン化銀乳剤を用いたと
きの方が効果の大きいことが判った。
実施例3 実施例1の試料No.5において、乳剤No.E−5、E−1
4、E−23、E−32のモノメチン色素I−1の添加量を
表7のように変更する以外は同様にして試料5A、5B、5
C、5Dを作成した。
同様に、試料No.5の乳剤No.E−5、E−14、E−23、
E−32のトリメチン色素を表8のように変更する以外は
同様にして試料5E、5F、5G、5Hを作成した。
試料No.5A〜5Hについて実施例1と同様の評価を行な
った結果を表9に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 敏彦 日野市さくら町1番地 小西六写真工業 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−246740(JP,A) 特開 昭61−275741(JP,A) 特開 昭62−115439(JP,A) 特開 昭57−54936(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀
    乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、前
    記ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層に平均沃化銀含
    有率よりも表面沃化銀含有率が低いハロゲン化銀乳剤、
    銀1モル当り0.08〜2.0gのトリメチンシアニン色素及び
    銀1モル当り5〜100mgのモノメチンシアニン色素を含
    有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
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