JPH0120136B2 - - Google Patents

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JPH0120136B2
JPH0120136B2 JP29159485A JP29159485A JPH0120136B2 JP H0120136 B2 JPH0120136 B2 JP H0120136B2 JP 29159485 A JP29159485 A JP 29159485A JP 29159485 A JP29159485 A JP 29159485A JP H0120136 B2 JPH0120136 B2 JP H0120136B2
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JP
Japan
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water
column
allyl alcohol
extraction
allyl
Prior art date
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Expired
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JP29159485A
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English (en)
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JPS62149637A (ja
Inventor
Yukio Iizuka
Isao Igushi
Tatsuharu Arai
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、アリルアセテートを加水分解した反
応生成物よりアリルアルコールを回収するアリル
アルコールの精製法に関する。 〔従来の技術〕 アリルアルコールは合成樹脂、香料、化学薬品
の原料、乾燥血液の製造、カタラーゼ作用の抑制
などに広く用いられている。 アリルアルコールの製法としては種々な方法が
公知となつているが、その一つにアリルアセテー
トを加水分解する方法がある。反応は(1)式によつ
て行なわれる可逆反応で、(2)式で示される平衡常
数:Kは0.39と小さい。 CH2=CH−CH2OCOCH3+H2OCH2 =CH・CH2OH+CH3COOH ………(1) K=〔アリルアルコール〕〔酢酸〕/〔アリルアセテー
ト〕〔水〕=0.39………(2) また、アリルアルコール(以下AALと記す)、
アリルアセテート(以下AAcと記す)、水は三元
共沸点および二元共沸点を有す。各これらの共沸
点、共沸組成および純物質の沸点を第1表に示
す。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者等は、上記の問題点を解決するため、
循環液中のAAL濃度を減少すべく鋭意研究した
結果、抽出が有効なことを知見した。 本発明は上記の知見に基づいてなされたもの
で、三成分の三元共沸物で、AALが13%含有さ
れている従来の循環液の代りに、、AALの含有量
が2〜6wt%に低減された循環液を加水分解塔に
循環することが出来るAALの精製方法を提供す
ることを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は上記の目的を達成すべくなされたもの
で、その要旨は、AAcを加水分解反応塔に導入
し、加水分解して、反応液中よりAALを回収す
るAALの精製法において、上記反応液を第1蒸
留塔に導き蒸留して酢酸、その他の高沸成分と、
アリルアルコール、アリルアセテートおよび水の
混合物とに分け、この混合物をデカンターに導入
して油層、水層の二層に分離し、上層のアリルア
セテートの含有量の多い上記油層を抽出塔に導
き、アリルアセテートの含有量の少ない上記水層
および上記抽出塔のボトム液を第2蒸留塔に導い
て蒸留し、塔底からは水およびアリルアルコール
を抜出し、塔頂より留出するアリルアルコール、
アリルアセテート、水の混合物を上記抽出塔に導
き、上記導入された油層とともに、水を抽出溶剤
として、アリルアルコールを塔底に抽出移行させ
て抜出して、上記ボトム液とし、抽出塔の塔頂よ
り出る実質的にアリルアルコールを含まない塔頂
留分は、上記加水分解塔に循環し、上記第2蒸留
塔の塔底より抜出されたアリルアルコールと水
は、第3蒸留塔に導かれて蒸留され、塔頂より
水、アリルアルコールの共沸分として濃縮された
アリルアルコールを回収し、塔底から抜出される
水は、上記抽出塔の抽出溶剤として循環使用する
アリルアルコールの精製法にある。 〔発明の具体的構成および作用〕 以下、本発明を図面を参照して説明する。 第1図は本発明の方法を実施する装置の一例を
示すもので、第2図と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略する。 反応塔2より出る反応液6は、第1蒸留塔21
に導かれて蒸留され、塔底からは高沸カツトされ
た酢酸、水等の高沸分21bが抜出され、AAc
製造工程に送られる。また塔頂からはAAL、
AAc、水よりなる三元共沸近傍の低沸分21a
が溜出され、デカンター22に導入される。デカ
ンター22において上記底沸分21aは、AAc
の多い上層の油層22aと、AAcの少ない下層
の水層22bに二層に分離する。上記油層22a
は抽出塔23に導入される。 この抽出塔23のボトム液23bは後述する抽
出によつてAAcが除去され、AALおよび水とな
つているが、このボトム液23bは上記水層22
bとともに第2蒸留塔24に導入されて蒸留さ
れ、含有される少量のAAcはAAL、水とともに
低沸分24aとなつて塔頂より留出し、上記油層
22aとともに上記抽出塔23に導入される。第
2蒸留塔24の塔底より抜出されるAALおよび
水よりなる高沸分24bは第3蒸留塔25に送ら
れる。 上記抽出塔23に送られた上記油層22aおよ
び第2蒸留塔24の低沸分24aは、水を抽出溶
剤23cとして抽出される。これによりAALは
抽出されて塔底に移行し、塔頂よりは、AACお
よび水を主体とするAAL含有量2〜6wt%の成
分が塔頂留出物23aとして留出し、循環液3と
して反応塔2に送られる。上記抽出塔23に導入
される水23cの量は、これに導入される油層2
2aと、第2蒸留塔の低沸分24aの合計量の約
1.2〜2倍で、第3蒸留塔25の高沸分25bと
して出る水のほぼ全量が用いられる。しかし、水
バランスは、新原料4の水量によつて左右される
ので、過剰の場合には水25bの一部を排出し、
抽出塔23への導入水23cの量を減じ、不足の
場合には、水を外部より補給する。 上記第3蒸留塔25に送られた水、AALより
なる第2蒸留塔24の高沸分24bは、蒸留され
てAAL−水の共沸成分が低沸分25aとして塔
頂より留出し、濃縮されたAALが回収され、ま
た塔底からは高沸分25bとして水が回収され、
この水は上記抽出塔23の抽出溶剤23cとして
循環使用される。 なお、系内に低沸物が残存する場合には、上記
第2蒸留塔24の低沸分24aを抽出塔23に導
く過程に、低沸除去工程を設けることによつて除
去することが出来る。 次に実施例示して本発明の方法を説明する。 〔実施例〕 AAC:19.6wt%、H2O:43.5wt%、酢酸:
36.9wt%からなる35.3重量部の原料を加水分解塔
2に供給し、第3蒸留塔25の高沸分25bであ
る水の98%に相当する水24.4重量部を抽出塔23
の抽出剤23cとして供給したところ、第3蒸留
塔25の頂部より、70wt%のAAL水溶液が5.7重
量部得られた。 この際、抽出塔23の塔頂より出て循環液3と
なる塔頂留出分23aの成分濃度は、AAL:
5.6wt%、AAC:89wt%、水:5.4wt%、その量
は8.9重量部であつた。この循環液3中のAAL濃
度5.6wt%は、三元共沸の組成でAAL濃度13wt%
が循環する従来法に比べて大幅に低減している。 〔効果〕 以上述べたように本発明の方法は、循環液中の
AAL濃度が大幅に低下し、生成系であるAALが
循環しないので、加水分解反応塔で生成する
AALの量が増大し、装置が小型化し、エネルギ
の消費が少なくてすみ、設備費、運転費が低下す
る等の長所を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施する装置の一例を
示す図、第2図、第3図は従来の方法の説明図で
ある。 1……触媒、2……加水分解反応塔(反応塔)、
3……循環液、4……新原料、5……原料、6…
…反応液、7……第1蒸留塔、7a……低沸分、
7b……高沸分、8……第2蒸留塔、8a……低
沸分(回収AAL)、8b……高沸分、11……第
1蒸留塔、11a……低沸分、11b……高沸
分、12……第2蒸留塔、12a……低沸分、1
2b……高沸分(回収AAL)、21……第1蒸留
塔、21a……低沸分、21b……高沸分、22
……デカンター、22a……油層、22b……水
層、23……抽出塔、23a……塔頂留出物、2
3b……ボトム液、23c……抽出溶剤(水)、
24……第2蒸留塔、24a……低沸分、24b
……高沸分、25……第3蒸留塔、25a……低
沸分(回収AAL)、25b……高沸分(循環水)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アリルアセテートを加水分解反応塔に導入
    し、加水分解して、反応液中よりアリルアルコー
    ルを回収するアリルアルコールの精製法におい
    て、上記反応液を第1蒸留塔に導き蒸留して酢
    酸、その他の高沸成分と、アリルアルコール、ア
    リルアセテートおよび水の混合物とに分け、この
    混合物をデカンターに導入して油層、水層の二層
    に分離し、上層のアリルアセテートの含有量の多
    い上記油層を抽出塔に導き、アリルアセテートの
    含有量の少ない上記水層および上記抽出塔のボト
    ム液を第2蒸留塔に導いて蒸留し、塔底からは水
    およびアリルアルコールを抜出し、塔頂より留出
    するアリルアルコール、アリルアセテート水の混
    合物を上記抽出塔に導き、上記導入された油層と
    ともに、水を抽出溶剤として、アリルアルコール
    を塔底に抽出移行させ抜出して上記ボトム液と
    し、抽出塔の塔頂より出る実質的にアリルアルコ
    ールを含まない塔頂留分は、上記加水分解反応塔
    に循環し、上記第2蒸留塔の塔底より抜出された
    アリルアルコールと水は、第3蒸留塔に導かれ蒸
    留され、塔頂より水・アリルアルコールの共沸物
    として濃縮されたアリルアルコールを回収し、塔
    底から抜出される水は、上記抽出塔の抽出溶剤と
    して循環使用することを特徴とするアリルアルコ
    ールの精製法。
JP29159485A 1985-12-24 1985-12-24 アリルアルコ−ルの精製法 Granted JPS62149637A (ja)

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