JPH01198564A - カテーテル - Google Patents

カテーテル

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JPH01198564A
JPH01198564A JP63114902A JP11490288A JPH01198564A JP H01198564 A JPH01198564 A JP H01198564A JP 63114902 A JP63114902 A JP 63114902A JP 11490288 A JP11490288 A JP 11490288A JP H01198564 A JPH01198564 A JP H01198564A
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catheter
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原田 文明
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壽延 石田
Shigeo Hirose
茂男 広瀬
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、生体の血管、消化管、気管等の管状器官に挿
入して用いられるカテーテルに関する。
[従来の技術] 一般に1選択的血管造影や血管拡張術を行なうに際し、
各種形状寸法の造影用カテーテルわるい、はガイデイン
グカテーテルが用いられる。これらの手技にあっては、
各種形状寸法のカテーテルの中から最適なものを選ばな
ければならず、また既製のものに最適なものがない場合
も少なくない。
また、複雑に蛇行、分岐している血管内を目的部位まで
挿入するためには、ひねり等の複雑な操作を必要とし、
非常な熟練を要する。
そこで従来、管状器官内での操作性が良好なカテーテル
として、特開昭81−131758号公報、特開昭81
−255889号公報に記載のものが提案されている。
これらのカテーテルは、カテーテルチューブに形状記憶
合金を組込み、形状記憶合金を加熱して形状を変化させ
、これにより該カテーテルの曲がりを発現させるもので
ある。
[発明が解決しようとする問題点1 し、かしながら、上記従来のカテーテルは、形状記憶合
金の曲率変化や複雑な形状変化を利用しており、形状記
憶合金に対して非常に大きな力を必要としている。とこ
ろが、形状記憶合金は曲げ等の複雑な形状変化をする力
が大きくなく、該カテーテルを希望する形状に曲げるた
めには形状記憶合金を大きなものにしなければならない
本発明は、単純な構成により、カテーテルに所望の曲が
りを発現し、管状器官内におけるカテーテルの操作性を
良好とすることを目的とする。
[問題点を解決するための手段1 本発明は、管状器官へ挿入して用いられるカテーテルで
あって、設定温度以上においては予め記憶している長さ
となり、設定温度より低い温度においては自由に変形で
きる少なくとも241の一方向性形状記憶合金線状体を
該カテーテルの少なくとも先端近傍部分に長軸方向と実
質的に平行に設け、かつ該一方向性形状記憶合金線状体
の少なくとも1つが前記設定温度以上にすることにより
該予め記憶している長さに変化する際に生じる力を、他
の設定温度より低い温度の一方向性形状記憶合金線状体
に対し曲げ力として作用させられる位置に前記一方向性
形状記憶合金線状体をそれぞれ設けるようにしたもので
ある。
また、本発明は、該カテーテルの先端近傍部分が比較的
柔軟な素材からなるとともに、先端近傍以外の部分が上
記先端近傍部分の素材よりも高剛性の素材からなるよう
にしたものである。
また1本発明は、該一方向性形状記憶合金線状体が先端
近傍部分と先端近傍以外の部分の両部分にわたって設け
られ、該一方向性形状記憶合金線状体の一端を上記先端
近傍部分に係止し。
該一方向性形状記憶合金線状体の他端を上記先端近傍以
外の部分に係Il:するようにしたものである。
また1本発明は、該一方向性形状記憶合金線状体の内側
に1曲げ方向には柔軟で、かつ縦方向には圧−縮しにく
い筒状の支持体を有するようにしたものである。
[作用] 本発明のカテーテルにあっては、例えば、各形状記憶合
金線状体(A、B・・・)の生体温度より高い温度以上
(逆変態温度以上)での記憶形状を真直形状とし、各形
状記憶合金線状体(A、B・・・)の生体温度近傍(変
態温度以下)での変形形状を予めそれらの長軸方向に引
き伸ばし変形した形状として用いる。上記引き伸ばし変
形状態下で、形状記憶合金線状体の1つ(A)が例えば
該形状記憶合金線状体(A)への通電にともなう内部抵
抗による発熱にて逆変態温度以上に加熱されると、該形
状記憶合金線状体(A)は記憶形状に復元すなわち引き
伸ばし変形前の真直形状に収縮しようとする。この時、
上記形状記憶合金線状体(A)の収縮力は他の形状記憶
合金線状体(B・・・)に対し曲げ力として作用し、こ
のためカテーテルの先端に形状記憶合金線状体(A)の
側に凹状をなす一定の曲がりを発現できる。この後、カ
テーテルの先端を真直状態に設定するためには、上記能
の形状記憶合金線状体(B・・・)を例えば該形状記憶
合金線状体(B・・・)への通電にともなう内部抵抗に
よる発熱にて逆変態温度以上に加熱することにより、該
形状記憶合金線状体(B・・・)が記憶形状に復元すな
わち引き伸ばし変形前の真直形状に収縮することとなり
、結果として全形状記憶合金線状体(A、B・・・)が
記憶形状に復元してカテーテルの先端が真直状態となる
ここで、L2各形状記憶合金線状体(A、B・・・)の
記憶形状への復元量をコントロールすれば、カテーテル
の先端の曲がり状態(曲率、方向)を自由に発現できる
ことになる。
また1本発明のカテーテルにおいて、先端近傍部分を比
較的柔軟な素材にて構成し、先端近傍以外の部分をL足
先端近傍部分の素材よりも高剛性の素材にて構成するも
のにあっては、形状記憶合金線状体の変形力が小さい場
合にもカテーテルの先端に適度な曲がり状態を発現でき
、形状記憶合金線状体を細く小さなものとすることが−
できる。− また、本発明のカテーテルにおいて、形状記(Q合金線
状体が先端近傍部分と先端近傍以外の部分の画部分(カ
テーテルの例えば略全長部分)にわたって設けられる場
合には、カテーテルに設けられる形状記憶合金線状体の
長さが長く、したがって該形状記憶合金線状体の伸縮に
(変形量)が大きくなり、カテーテルの先端に大きな曲
率を発現でき、形状記憶合金線状体を細く小さなものと
することができる。この時、カテーテルの先端近傍部分
が先端近傍以外の部分に比して前述のように柔軟な素材
にて構成されている場合には、形状記憶合金線状体の上
述の如くの大きな伸縮量をカテーテルの先端の柔軟部分
に集中させることができ、カテーテルの先端により自由
で大きな曲がり状態を発現でき、形状記憶合金線状体を
より細くより小さなものとすることができる。
また、本発明のカテーテルにおいて、形状記憶合金線状
体(A、B・・・)の内側に、曲げ方向には柔軟で、縦
方向には圧縮しにくい筒状の支持体を有するものにあっ
ては、形状記憶合金線状体の1つ(A)が収縮変形にて
記憶形状に復元する時、筒状支持体の存在が上記形状記
憶合金線状体(A)の収縮力をカテーテルの先端に対す
る曲げ力としてのみ作用させ、形状記憶合金線状体(A
)の変化をカテーテルの曲がりのために有効に変換して
利用できることになる。
なお1本発明において一方向性形状記憶合金とは、母相
における形状をあらかじめ記憶させておき、変態温度(
Mf)では自由に変形でき、逆変態温度(Af)以上で
は記憶していた形状に復元し、その後変態温度以下にな
っても外力を加えないかぎり記憶形状を維持するものを
いう。
また、本発明のカテーテルに用いられる形状記憶合金と
しては1例えばTi−X1系合金の組成においてはNi
 51〜50原子%、逆変1ム温度においては40〜1
00℃が好適である。
[実施例] 第1図は本発明の第1実施例に係るカテーテルを示す模
式図、第2図は第1図の要部拡大断面図、第3図は第2
図の■−■線に沿う断面図、第4図は電気回路図、第5
図(A)〜(D)はカテーテルの先端変形状態を示す模
式図である。
カテーテルlOは、比較的剛性の高い中空シャフト部1
1と、比較的柔軟な中空先端部12とを備えている。シ
ャフト部11の基端部には中空/−ブ13が接合され、
シャフト部11と先端部12の間には比較的硬質の中空
固定部14が介装され、先端部12の最先端部には比較
的軟質のリング状ソフトチップ15が接合されている。
シャフト部11は例えば塩化ビニル樹脂(例えば先端部
12より可塑剤含量の少ない軟質塩化ビニル樹脂)から
なり、先端部12は例えば軟質塩化ビニル樹脂からなり
、ハブ13は例えばポリカーボネートからなり、固定部
14は例えば塩化ビニル樹脂からなり、ソフトチップ1
5は例えば塩化ビニル樹脂からなる。
しかして、カテーテル10は、先端部12に2個の一方
向性形状記憶台金線状体18A、16Bを設けている1
両形状記憶合金線状体16A。
16Bは、先端部12の同一円周トで、相互にカテーテ
ルlOの中心軸を挟んで相対する位置に設けられ、かつ
それらの長軸方向をカテーテル10の軸方向と平行に設
定されている。各形状記憶合金線状体16A、18Bは
、先端部12に形成される小孔17に挿通され、先端で
0字状に折り返され、基端で固定部14に支持されかつ
リード線18と接続されている。固定部1°4は、形状
記憶合金線状体18A、16Bの変形力がシャフト部1
1、リード線18に及ぶのを阻止する0両形状記憶合金
線状体16A、18Bは、生体温度より高い温度すなわ
ち逆変態温度(例えば80”0 )近傍においては予め
記憶している例えば真直形状となり、生体温度(例えば
37℃)近傍においては自由に変形可能であり、例えば
その長軸方向に引き伸ばし変形されて用いられる。
ここで、カテーテル10は、一方の形状記憶合金線状体
16A(もしくは16B)が例えばその長手方向に引き
伸ばし変形された状態から生体温度近傍上に加熱されて
記憶形状に変化する際に生じる力を、他の形状記憶合金
線状体16B(もしくは16A)に対し曲げ力として作
用させられるように設定されている。形状記憶合金線状
体16A、16Bの加熱は、ス身ツチ19A、19Bの
オンにより、外部型1!20からリード線18を経て該
形状記憶合金線状体16A、16Bに通電せしめられる
時、該形状記憶合金線状体16A、16Bの内部抵抗に
よる発熱にてなされる。第5図(A)において、21は
形状記憶合金線状体18A、16Bの加熱量をコントロ
ールする制御箱である。
次に、上記第1実施例の作用について説明する。
上記カテーテル10の使用時には、形状記憶合金線状体
16A、16Bが予め記憶している形状に変化する際生
じるカテーテル先端部12の曲がりのコントロールとシ
ャフト部11の基端部に加える押込みの手元操作により
、先端部12を血管等の内部の目的部位にまで押し進め
た後、ハブ13の注入口13Aから薬剤等を注入可能と
する。
この時、上記カテーテル10にあっては、各形状記憶合
金線状体16A、16Bの生体温度より高い温度(逆変
態温度)以上での記憶形状を長さLなる真直形状としく
第5図(A)参照)、各形状記憶合金線状体16A、1
6Bの生体温度近傍での変形形状を予めそれらの長軸方
向にΔLだけ引き伸ばし変形した形状として用いる(第
5図(B)参照)、上記引き伸ばし変形状態下で、形状
記憶合金線状体の1つ16Aが例えば該形状記憶合金線
状体16Aへの通電にともなう内部抵抗による発熱にて
逆変態温度以上に加熱されると、該形状記憶合金線状体
16Aは記憶形状に復元すなわち引き伸ばし変形前の真
直形状に収縮しようとする。この時、上記形状記憶合金
線状体16Aの収縮力は他の形状記憶合金線状体16B
に対し曲げ力として作用し、このためカテーテルlOの
先端に形状記憶合金線状体16Aの側に凹状をなす一定
の曲がりを発現できる(第5図(C)参照)−0この後
、カテーテル10の先端を真直状態に設定するためには
、上記他の形状記憶合金線状体16Bを例えば該形状記
憶合金線状体16Bへの通電にともなう内部抵抗による
発熱にて逆変態温度以上に加熱することにより、該形状
記憶合金線状体16Bが記憶形状に復元すなわち引き伸
ばし変形前の真直形状に収縮することkなり、結果とし
て全形状記′憶合金線状体16A、16Bが記憶形状に
復元してカテーテル10の先端が長さしなる真直状態と
なる(第5図(D、)参照)。
また復元力が強い樹脂(例えばナイロン、フッ素系樹脂
等)からなる先端部12(長さL+ΔL)において、形
状記憶合金線状体をL+ΔLに引き伸ばした状態でカテ
ーテルに設けられている場合(第5図(B))にあって
は、形状記憶合金線状体の1つ16Aが例えば該形状記
憶合金線状体16Aへの通電による発熱にて逆変態温度
以上に加熱されると、該形状記憶合金線状体16Aが変
形前の形状に復元すなわち収縮しようとする。
この時該形状記憶合金線状体16Aの収縮力はカテーテ
ル先端近傍に対し曲げ力として作用し、このためカテー
テル10の先端部に形状記憶合金線状体16Aの側に凹
状をなす一定の曲がりを発現できる(第5図(C))、
この後形状記憶合金線状体16Aへの通電を止めること
により樹脂の復元力により形状記憶合金線状体16Aが
引き伸ばされ(L+ΔL)、先端部は真直状態(第5図
(B))に復帰する。
ここで、上記各形状記憶合金線状体16A、16Bの記
憶形状への復元量を、制御箱21による各形状記憶合金
線状体16A、16Bの加熱ylのコントロールにてコ
ントロールすれば、カテーテル10の先端の曲がり状態
を自由に発現できることになる。
また、上記カテーテルlOは、先端部12を比較的柔軟
な素材にて構成し、シャフト部11を」−足先端部12
の素材よりも高剛性の素材にて構成したから、形状記憶
合金線状体16A、16Bの変形力が小さい場合にもカ
テーテル10の先端に適度な曲がり状態を発現でき、形
状記憶合金線状体1.6 A、16Bを細く小さなもの
とすることができる。
第6図は本発明の第2実施例に係るカテーテルを示す要
部拡大断面図である。
このカテーテル30が、前記カテーテル30と実質的に
異なる点は、先端部12の内径部、すなわち形状記憶合
金線状体16A、16Bの内側に、密着ばねからなる筒
状支持体31を内装したことにある。支持体31は、曲
げ方向には柔軟で、縦方向には圧縮しに<<、先端部1
2に常に伸長方向への復元力を付与する。
上記カテーテル30によれば、形状記憶合金線状体の1
つ16A(もしくは16B)が通電による発熱にて収縮
変形にて記憶形状に復元する時、筒状支持体31の存在
が上記形状記憶合金線状体16Aの収縮力をカテーテル
30の先端に対する曲げ力としてのみ作用させ、該収縮
力に基づく座屈をカテーテル30の先端に生じさせるこ
とがない、すなわち、形状記憶合金線状体16Aの変化
をカテーテル30の曲がりのために有効に変換して利用
できることになる。
また、上記カテーテル30において、先端の曲がりを真
直に復帰させるためには、形状記憶合金線状体16Aへ
の通電を停止すれば、支持体31が直線状態に戻る力に
より引き伸ばされ先端も真直状態になる。
また、上記支持体は、密着ばねに限らず、軸方向の復元
力を備えたチューブ等からなるものであってもよい。
また1本発明の実施においては、カテーテル先端近傍に
設けられる一方向性形状記憶合金線状体が、該カテーテ
ル先端近傍において3つ以上配置され、かつそれらの配
置点を結ぶ多角形内に該カテーテルの中心軸を配置する
ものであってもよい。
ここでカテーテル先端近傍に設けられる一方向性形状記
憶合金線状体が3つ配置されている場合(第3実施例)
を第7図を用いて説明する。一方向性形状記憶合金線状
体16A、16B、16cは図のように、カテーテル先
端部12の中心軸に対し−て三角形を描くように配置さ
れ、例えばa方向に曲げたい場合は、該合金線状体16
Aだけに通電することにより達成される。b、cの方向
も同様に該合金線状体16B、16cにそれぞれ通電す
る。またXの方向に曲げたい場合は、該合金線状体16
Aと16Cに通電することにより、aの方向に曲がる力
とCの方向に曲がる力が合致することにより達成される
。Y、Zの方向も同様の操作で可能となる。
第8図は本発明の第4実施例に係るカテーテルを示す模
式図、第9図はカテーテルの使用状態を示す模式図、第
10図はカテーテルの横断面を示 ゛す断面図である。
このカテーテル40が、前記カテーテルlOと異なる点
は、■前記第7図の第3実施例におけると同様に3つの
形状記憶合金線状体16A、18B、18Cを設けると
ともに、■谷形状記憶合金線状体を先端部12とシャフ
ト部11の全長とにわたって設け、各合金線状体16A
〜16Cを先端部12、固定部14.シャツ)!11の
それぞれに形成した小孔17に挿通し、先端(一端)で
0字状に折り返す如くにて先端部12に係止し。
基端(他端)でシャフト部11の基端部(もしくはハブ
13の端部)に係止しかつリード線18と接続している
上記カテーテル40によれば、形状記憶合金線状体16
A〜16Cが先端部12とシャフト部11の全長とにわ
たって設けられるから、カテーテル40に設けられる各
形状記憶合金線状体16A−16Cの長さが長く、した
がって該合金線状体16A〜18Cの伸縮量(変形長)
が大きくなり、カテーテル40の先端に大きな曲率を発
現でき、各合金線状体16A−16Cを細く小さなもの
とすることができる。その時、カテーテル40の先端部
12がシャフト部11に比して前述のように柔軟な素材
にて構成されているから、合金線状体16A−160の
上述の如くの大きな伸l1il是をカテーテル40の先
端の柔軟部分に集中させることができ、カテーテル40
の先端により自由で大きな曲がり状態な発現でき、合金
線状体16A〜l−6Cをより細くより小さなものとす
ることができる。・ このカテーテル40にあっても、先端部12を復元力の
強い樹脂にて構成し、例えば合金線状体18Aを通電に
て収縮せしめた後、引き伸ばし状態に復帰せしめる挙動
を、樹脂の復元力にて行なうものであってもよい。
第11図は本発明の第5実施例に係るカテーテルを示す
要部断面図である。
このカテーテル50が、前記カテーテル4oと異なる点
は、カテーテル40における先端部12の内径部に前記
第6図の第2実施例におけると同様な、密着ばねからな
る筒状支持体31を内装したことにある。
なお、本発明の実施に15いて、一方向性形状記憶合金
線状体は、カテーテルの管壁肉厚内、内壁面あるいは外
壁面のいずれに設けるものであってもよい。
また、本発明のカテーテルを構成する形状記憶合金線状
体は、形状、記憶樹脂線状体により代替えすることもで
きる。
また、本発明のカテーテルと実質的に同一の作用を奏す
るカテーテルとして、設定温度以下においては予め記憶
している形状となり、設定温度より高い温度においては
自由に変形できる少なくとも2個の形状記憶線状体を備
えたカテーテルも有用である。
[発明の効果] 以上のように、本発明は、管状器官へ挿入して用いられ
るカテーテルであって、設定温度以上においては予め記
憶している長さとなり、設定温度より低い温度において
は自由に変形できる少なくとも2個の一方向性形状記憶
合金線状体を該カテーテルの少なくとも先端近傍部分に
長軸方向と実質的に平行に設け、かつ該一方向性形状記
憶合金線状体の少なくとも1つが前記設定温度以上にす
ることにより該予め記憶している長さに変化する際に生
じる力を、他の設定温度より低い温度の一方向性形状記
憶合金線状体に対し曲げ力として作用させられる位置に
前記一方向性形状記憶合金線状一体をそれぞれ設けてな
るようにしたものである。したがって、単純な構成によ
り、カテーテルに所望の曲がりを発現し、管状器官内に
おけるカテーテルの操作性を良好とすることができる。
また、本発明のカテーテルにおいて、先端近傍部分を比
較的柔軟な素材にて構成し、先端近傍以外の部分を上記
先端近傍部分の素材よりも高剛性の素材にて構成するも
のにあっては、形状記憶合金線状体の変形力が小さい場
合にもカテーテルの先端に適度な曲がり状態を発現でき
、形状記憶合金線状体を細く小さなものとすることがで
きる。
また、本発明のカテーテルにおいて、形状記憶合金線状
体が先端近傍部分と先端近傍以外の部分の画部分(カテ
ーテルの略全長部分)にわたって設けられる場合には、
カテーテルに設けられる形状記憶合金線状体の長さが長
く、シたがって該形状記憶合金線状体の伸縮着(変形量
)が大きくなり、カテーテルの先端に大きな曲率を発現
でき、形状記憶合金線状体を細く小さなものとすること
ができる。この時、カテーテルの先端近傍部分が先端近
傍以外の部分に比して前述のように柔軟な素材にて構成
されている場合には、形状記憶合金線状体の−L述の如
くの大きな伸1i11kをカテーテルの先端の柔軟部分
に集中させることができ、カテーテルの先端により自由
で大きな曲がり状態を発現でき、形状記憶合金線状体を
より細くより小さなものとすることができる。
また、本発明のカテーテルにおいて、形状記t!!合金
線状体の内側に、曲げ方向には柔軟で、縦方向には圧縮
しにくい筒状の支持体を有するものにあっては、形状記
憶合金線状体の1つが収縮変形にて記憶形状に復元する
時、筒状支持体の存在がF足形状記憶合金線状体の収縮
力をカテーテルの先端に対する曲げ力としてのみ作用さ
せ、形状記憶合金線状体の変化をカテーテルの曲がりの
ために有効に変換して利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係るカテーテルを示す模
式図、第2図は第1図の要部拡大断面図、・第3図は第
2図の■−■線に沿う断面図、第4図は電気回路図、第
5図(A)〜(D)はカテーテルの先端変形状態を示す
模式図、第6図は本発明の第2実施例に係るカテーテル
を示す要部拡大断面図、第7図は一方向性形状記憶合金
線状体を3つ配置したカテーテルを示す断面図、第8図
は本発明の第4実施例に係るカテーテルを示す模式図、
第9図はカテーテルの使用状態を示す模式図、第10図
はカテーテルの横断面を示す断面図、第11図は本発明
の第5実施例に係るカテーテルを示す要部断面図である
。 10.30.40.50・・・カテーテル、11・・・
シャフト部、 12・・・先端部、 16A、16B、16C・・・形状記憶合金線状体、3
1・・・支持体。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)管状器官へ挿入して用いられるカテーテルであつ
    て、設定温度以上においては予め記憶している長さとな
    り、設定温度より低い温度においては自由に変形できる
    少なくとも2個の一方向性形状記憶合金線状体を該カテ
    ーテルの少なくとも先端近傍部分に長軸方向と実質的に
    平行に設け、かつ該一方向性形状記憶合金線状体の少な
    くとも1つが前記設定温度以上にすることにより該予め
    記憶している長さに変化する際に生じる力を、他の設定
    温度より低い温度の一方向性形状記憶合金線状体に対し
    曲げ力として作用させられる位置に前記一方向性形状記
    憶合金線状体をそれぞれ設けたことを特徴とするカテー
    テル。
  2. (2)該カテーテルの先端近傍部分が比較的柔軟な素材
    からなるとともに、先端近傍以外の部分が上記先端近傍
    部分の素材よりも高剛性の素材からなる請求項1に記載
    のカテーテル。
  3. (3)該一方向性形状記憶合金線状体が先端近傍部分と
    先端近傍以外の部分の両部分にわたって設けられ、該一
    方向性形状記憶合金線状体の一端を上記先端近傍部分に
    係止し、該一方向性形状記憶合金線状体の他端を上記先
    端近傍以外の部分に係止する請求項1または2に記載の
    カテーテル。
  4. (4)該一方向性形状記憶合金線状体の内側に、曲げ方
    向には柔軟で、かつ縦方向には圧縮しにくい筒状の支持
    体を有する請求項1〜3のいずれかに記載のカテーテル
  5. (5)該支持体が密着ばねである請求項4に記載のカテ
    ーテル。
  6. (6)該一方向性形状記憶合金線状体が、該カテーテル
    の中心軸を挟み対向して2つ配置されている請求項1〜
    5のいずれかに記載のカテーテル。
  7. (7)該一方向性形状記憶合金線状体が、3つ以上配置
    され、かつそれらの配置点を結ぶ多角形内に該カテーテ
    ルの中心軸を配置する請求項1〜5のいずれかに記載の
    カテーテル。
  8. (8)該一方向性形状記憶合金線状体が長さ方向に引き
    伸ばされ変形した状態で設けられている請求項1〜7の
    いずれかに記載のカテーテル。
  9. (9)該一方向性形状記憶合金線状体は、該一方向性形
    状記憶合金線状体に電流を通じた際の該一方向性形状記
    憶合金線状体の内部抵抗による発熱により加温されるも
    のである請求項1〜8のいずれかに記載のカテーテル。
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