JPH0230266B2 - - Google Patents

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JPH0230266B2
JPH0230266B2 JP60033678A JP3367885A JPH0230266B2 JP H0230266 B2 JPH0230266 B2 JP H0230266B2 JP 60033678 A JP60033678 A JP 60033678A JP 3367885 A JP3367885 A JP 3367885A JP H0230266 B2 JPH0230266 B2 JP H0230266B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catheter
alloy
wire
stainless steel
shape memory
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60033678A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61193670A (ja
Inventor
Kyoshi Yamauchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
Priority to JP60033678A priority Critical patent/JPS61193670A/ja
Publication of JPS61193670A publication Critical patent/JPS61193670A/ja
Publication of JPH0230266B2 publication Critical patent/JPH0230266B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は造影剤注入等に用いるカテーテルの構
造に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、造影剤注入などに用いられるカテーテ
ルはステンレス線を編み込んだポリエチレン製チ
ユーブが用いられている。
ところで、カテーテルに要求される特性として
は、末端部からのねじりが先端部に容易に伝達
されること。血管を通して目的部位に導かれる
ため、しなやかさを有していること。血管を傷
付けないために導入先端部は他の部分に比べてよ
り高いしなやかさを有すること。
が要求される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、従来のカテーテルにおいては、前述
のようにステンレス線を編み込んだポリエチレン
製チユーブが用いられているため、上述の〜
の特性を備えておらず、これらの特性をカテーテ
ルと一緒に用いるガイドワイヤに補完させてい
た。このように従来のカテーテルは上述の〜
の特性を備えておらず、従つてガイドワイヤの構
造が複雑となる問題点があつた。
本発明の目的はカテーテル自体に柔軟性、しな
やかさを持たせ、カテーテルと一緒に用いられる
ガイドワイヤの構造を簡単にすることができるカ
テーテルを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、熱弾性マルテンサイト変態を
示す形状記憶合金線によつて網状に編まれた、あ
るいはコイル状に形成された管状部材に熱可塑性
樹脂がコーテイングされて構成されていることを
特徴とするカテーテルが得られる。
〔実施例〕
以下、本発明について実施例に基づいて説明す
るが、その前に形状記憶合金について概説する。
チタンニツケル合金(以下TiNi合金という。)
は熱弾性マルテンサイト変態の逆変態に付随して
顕著な形状記憶効果(以下SMEと略称する。)及
びこのSEMに付随して擬弾性効果(以下PEと略
称する。)を示すことが知られている。
SMEとはTiNi合金が見かけ上の塑性変形を受
けた場合、所謂逆変態温度(以下Af点と略称す
る。)にこの合金を加熱すると初期の形状に復帰
する性質のことである。またPEとはAf点以上の
温度において、TiNi合金に応力負荷をかけて見
かけ上の塑性変形を与えた場合、応力除去と同時
に合金の形状が完全に復元する性質のことであ
る。
このTiNi合金をはじめとして、SME,PEを示
す所謂形状記憶合金は感知センサ、アクチユヒー
タ、エネルギー貯蔵材としての応用が期待されて
いるところである。
次に本発明の実施例について説明すると、51原
子濃度(以下原子濃度をat%と略称する)のNi
を含有するTi―Ni合金線(以下このTi―Ni合金
をTi―51at%Ni合金という。)に通常の冷間加工
を施した後、この合金線を用いて網形状に編んだ
管状部材(以下単に網部材という。)及びヘリカ
ルコイル状に成形された管状部材(以下単にヘリ
カルコイルという。)を製作した。次に、これら
管部材を温度400℃において10〜30分間熱処理を
行つた。なお、熱処理後のTi―51at%Ni合金線
の線径は0.3mmであり、また管径は3mmである。
上記の熱処理が施された網部材を温度(T)=
0〜40℃の範囲で引張試験にかけ、この結果に基
づいて算出した応力―ひずみ曲線を第2図に示
す。一般にステンレス線の弾性限界が伸びで0.2
%程度であるのに比べて、第2図に示すように
Ti―51at%Ni合金線は5%程度まで伸ばしても
完全に復元することがわかる。このことは上記の
Ti―51at%Ni合金線はステンレス線に比べてし
なやかさにおいて遥かに優れていることを意味し
ている。なお、上述の特質はヘリカルコイルにお
いても同様である。
次に第1図a及びbを参照して、上記の網部材
1及びヘリカルコイル2をそれぞれポリエチレン
融液槽の中に浸漬して、薄くコーテイング処理を
施し、即ち網部材1及びヘリカルコイル2にポリ
エチレン被覆膜3を施し、カテーテル4を製作し
た。また比較のため、Ti―51at%Ni製網部材及
びヘリカルコイルと同形状のステンレス線製の網
部材及びヘリカルコイルを製作し、このステンレ
ス線製網部材及びヘリカルコイルをそれぞれポリ
エチレン融液槽の中に浸漬して、薄くコーテイン
グ処理を施し、カテーテル(図示せず)を製作し
た。
上述のTi―51at%Niカテーテル4及びステン
レスカテーテルにそれぞれ180度曲げ試験を行な
つた。その結果、Ti―51at%Niカテーテルの場
合は自発的にほぼ完全に元に復元したが、ステン
レスカテーテルの場合はひずみが残留し、元の形
には戻らなかつた。
さらに、180度の曲げを繰り返し(100回)行つ
た場合、Ti―51at%Niカテーテルは全く変形が
なかつたが、一方ステンレスカテーテルは30回繰
り返し曲げると折れてしまつた。
このようにTi―51at%Niカテーテルの場合は、
ステンレスカテーテルの場合に比べて、カテーテ
ル自体がしなやかであり、従つてガイドワイヤは
先端部のみ柔軟性を有していればよく、従来に比
べてガイドワイヤの構造が簡単となる。またTi
―51at%Niカテーテルは極めて良好のしなやか
さを有しているため、挿入血管に沿つて無理な
く、変形及び回復が可能であるから血管を傷付け
ることも少ない。さらに、Ti―51at%Niカテー
テルは繰り返しの曲げに強いから、ステンレスカ
テーテルに比べて、繰り返しの使用が可能であ
り、コストの低減がはかれる。
なお、上述したTi―Ni合金線は人体内の使用
を考慮した場合、Ni50.3at%、冷間加工率30〜
50%、熱処理条件350〜400℃であることが望まし
い。また、Ti―Ni合金線の線径及び網部材ある
いはヘリカルコイルの径とポリエチレン被覆膜の
厚みとの関係はカテーテルのしなやかさを損うこ
とがないように調整される。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によればカテーテ
ル自体が柔軟性及びしなやかさを持つているか
ら、カテーテルと一緒に用いられるガイドワイヤ
の構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本発明によるカテーテルの一実施例
を示す断面図、第1図bは本発明によるカテーテ
ルの他の実施例を示す断面図、第2図は本発明に
用いられるTi―51at%Ni合金線を網状に編んだ
管部材の応力―ひずみ曲線を表わす図である。 1…網部材、2…ヘリカルコイル、3…ポリエ
チレン被覆膜、4…チユーブ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱弾性マルテンサイト変態を示す形状記憶合
    金線によつて網状に編まれたあるいはコイル状に
    形成された管状部材に熱可塑性樹脂がコーテイン
    グされて構成されていることを特徴とするカテー
    テル。 2 前記形状記憶合金はチタン―ニツケル合金で
    あつて、該ニツケルの原子濃度が50.3%以上であ
    り、かつ前記チタン―ニツケル合金は冷間加工率
    30〜50%及び熱処理条件350〜400℃で加工処理さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載のカテーテル。 3 前記熱可塑性樹脂はポリエチレンであること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項および第2項
    のいずれかに記載のカテーテル。
JP60033678A 1985-02-23 1985-02-23 カテ−テル Granted JPS61193670A (ja)

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