JPH0460675B2 - - Google Patents

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JPH0460675B2
JPH0460675B2 JP59229280A JP22928084A JPH0460675B2 JP H0460675 B2 JPH0460675 B2 JP H0460675B2 JP 59229280 A JP59229280 A JP 59229280A JP 22928084 A JP22928084 A JP 22928084A JP H0460675 B2 JPH0460675 B2 JP H0460675B2
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JP
Japan
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wire
catheter
alloy
temperature
tip
Prior art date
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JP59229280A
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Kyoshi Yamauchi
Shoichi Sato
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカテーテル・ガイドワイヤーの製造方
法に関するものである。
〔従来の技術〕
TiNi合金は、熱弾性型マルテンサイト変態の
逆変態に付随して顕著な形状記憶効果を示すこと
が知られている。また同時に擬弾性効果も併せて
示すことが知られている。
擬弾性効果とは、同合金の逆変態完了温度(以
下Afと略す。)以上の温度下で応力負荷を行なう
と、見掛け上数%〜10%の塑性変形を起すが、除
荷と同時に完全に元に戻る性質のことである。こ
こで、擬弾性効果は超弾性効果とも呼ばれる。
一方、従来のカテーテル・ガイドワイヤーは、
ステンレス若しくはピアノ線のヘリカルバネと、
直線状ワイヤーの組合せによりトルク伝達性、し
なやかさを保有させている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような構造では、カテーテ
ルとガイドワイヤー・ヘリカルバネの摩擦が大き
い難点があつた。更に曲げひずみ限界が0.2%程
度であるために、使用する前に曲がつてしまう難
点、および繰り返えし使用できないものであつ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の目的は、TiNi合金の擬弾性効果を利
用した繰り返し使用可能な高信頼性に富むカテー
テル・ガイドワイヤーの製造方法を提供すること
にある。
本発明によれば、Niが50.3〜52.0at%(残部
Ti)からなる熱弾性型マルテンサイト変態を示
すTiNi合金線を、実質的に40%の冷間加工率で
加工し、この加工したTiNi合金線を、実質的に
370℃の温度で熱処理し、この熱処理して得られ
た心線の先端部分の断面積を、この心線の他の部
分より狭くし、この先端部分の狭くされた心線を
外側から外周部材でコーテイングする、工程を含
むカテーテル・ガイドワイヤーの製造方法が得ら
れる。
〔作用〕
周知のように、カテーテル・ガイドワイヤー
は、血管に挿入する場合、血管に沿つて傷付ける
ことなく挿入する必要がある。この為、本発明に
よつて製造されたカテーテル・ガイドワイヤー
は、ワイヤー先端部が他部よりも柔軟性を保つ構
造と、その外側を長手方向に実質的に同一外径と
なるようにテフロン等でコーテイングした構造と
を有している。従つて、カテーテル・ガイドワイ
ヤーの先端部はある程度の強度と耐久性を保つよ
うに構成されている。ガイドワイヤーは体温(約
35℃前後)で擬弾性効果を示す直線形状とされて
いる。また、先端部は老人用等々のために半円形
状に加工されても良い。
また、カテーテル・ガイドワイヤーを構成する
TiNi合金としては、体温近傍で良好な超弾性特
性を付与させることが必要である。したがつて、
TiNi合金は所定範囲の組成をもつことが必要で
ある。
このような特性をカテーテル・ガイドワイヤー
にもたせたい場合、Niが50.3at%未満のTiNi合
金に対しては、いかなる熱処理・加工を施しても
0℃〜40℃の温度範囲で超弾性特性を得ることが
できない。換言すれば、Niが50.3at%未満の
TiNi合金の場合、超弾性特性は約40℃以上の温
度域で生じるので、目的とする体温近傍では形状
記憶効果を示し、機能として求められる血管内で
の変形の自在化、回復の自動的挙動を得ることは
できない。
また、Ni濃度が52.0at%を越えると、合金製造
を考えた場合、合金線の伸線加工が困難となる。
したがつて、本発明では、カテーテル・ガイド
ワイヤーを構成するTiNi合金としては、Niが
50.3〜52.0at%(残部Ti)からなる熱弾性型マル
テンサイト変態を示すTiNi合金線を使用した。
また、Niが50.3〜52.0at%(残部Ti)からなる
TiNi合金の場合、体温近傍で良好な特性をもつ
カテーテル・ガイドワイヤーを得るには、冷間加
工率が40%程度で、かつ370℃程度の温度で熱処
理することが必要である。
〔実施例〕
以下、本発明について実施例に基づいて説明す
る。
実施例 1 伸線加工後熱処理されたTi−51.0at%Ni合金
(冷間加工率:40%)の応力−ひずみ曲線を第4
図に示す。
実施例は引張り温度が0℃〜40℃のものを示し
ているが、同合金線は5%の伸びひずみに対して
も、応力の除荷と同時にほぼ完全に元に復してい
る。特にその効果は10℃〜40℃に於いて顕著であ
る。
一方、ステンレス線の弾性限が0.2%程度であ
ることを鑑みても、しなやかさに於いて、同合金
線の方がはるかに優れていることが判かる。
伸線加工後の熱処理条件は、同合金の変態温
度、冷間加工率、擬弾性効果温度範囲を考慮する
ことにより決定されるが、本発明に求められる条
件を満たすものとしては、Ti−51.0at%Ni合金、
冷間加工率40%のφ0.5〜φ0.7ワイヤーであれば
370℃×1m/10分(炉の均熱帯1m)で前記特性
は得られる。
もつと詳細に述べると、カテーテル・ガイドワ
イヤーに求められる特性は少なくとも生体温度
(約35℃)で超弾性を示すことである。次に、こ
のカテーテル・ガイドワイヤーとして適した組
成、加工率及び熱処理温度について詳細に説明す
る。
組 成 上記特性を満足させる合金のNi濃度は少なく
とも50.3at%が必要である。50.3at%未満では生
体温度での超弾性は得難い。また、Ni濃度が
52.0at%を越えた合金は生体温度で超弾性は得ら
れるものの、加工性が極めて悪く、実用合金とし
ては供し難い。
加工率 合金の冷間加工率が低い場合、超弾性の繰り返
し使用による劣化が大きくなる。少なくとも10回
以上の使用を可能にするためには、冷間加工率は
40%程度であることが必要である。
熱処理温度 カテーテル・ガイドワイヤーの超弾性特性は、
トルク伝達性及び変形の完全回復を得るためのも
のである。また、一般に、その長さは少なくとも
1.5m程度以上必要とされる。この長さを得る実
用的な方法は、連続的な巻取りによる、所謂、連
続焼鈍炉によつて得られる。
この方法によつて上記トルク伝達性及び変形の
完全回復を得るためには、ほぼ370℃の温度によ
つて約10分間、熱処理するのが適当である。370
℃を大きく下回ると、変形の回復量が少なくな
り、370℃を大きく上回ると、剛性が低下し、ト
ルク伝達性が悪くなる。
熱処理された同合金線は柔軟性を保持させるた
めに先端部が細められた。
加工方法は、本実施例では、HF:HNO3
H2O=1:1:1の溶液に浸してエツチング処
理によつた。
エツチングによつて細められる先端部径は、カ
テーテルの使用部位、目的(心臓用や脳用等、又
は小児用、老人用等)に応じて決定する必要があ
る。
尚、先端部加工方法は、前記化学的な処理に限
定される訳ではなく、機械的方法(切削研削法、
およびスエージング、圧延加工)によつても実施
可能である。
得られた同合金線は、カテーテルとの摩擦、人
体との直線接触および挿入する血管の傷付けを防
止するために、第1図に示されるように、テフロ
ン・コーテイングされた。コーテイング材1は、
ポリエチレン等でも可であるが、カテーテルの内
径の大きさによりコーテイング量は決定されなけ
ればならない。
本実施例では、φ0.6mmTiNi合金線2を先端15
mmだけ第1図に示すようにエツチングし、φ0.2mm
とし、テフロン・コートした。その結果、先端部
は30℃において5%曲げに対しても完全に元に復
した。ねじりに対しては1.5mワイヤーを末端を
ねじると少なくとも30グラムの力で先端部は動作
した。
このような機能は繰り返しによつても殆んど損
われることはないことが判つた。30℃における繰
り返し測定結果を第5図に示す。第5図に於い
て、Nは繰り返し回数を示す。
実施例 2 実施例1に示した合金でφ0.3mmのワイヤー3を
用い第2図に示すようにワイヤーを組合せた。
本実施例の特長は、合金ワイヤー3を2次的に
化学的あるいは機械的方法により先端部を加工す
ることなく、先端部のしなやかさを他部と異なら
せたことにある。
第2図のものは、φ0.3mmのワイヤー3を5本束
ね先端部のみ1本とし、序々にワイヤー3を組合
わせたものである。図のように束ねられたワイヤ
ー3はポリエチレン・コーテイングされ、実施例
1に示す如き効果を満たすことが確認された。
実施例 3 第3図は同合金のワイヤー4と条材5の組合せ
によるものであり、方法は実施例2と同様であ
る。
本実施例の効果は実施例1における結果と同様
であつた。本実施例の特長は、先端柔軟部を任意
にすることが出来ることである。すなわち、臨床
時に於いて柔軟部は組合された合金ワイヤー4を
引抜く、又は位置を変えることにより、柔軟部の
長さを可変とし、全体のしなやかさを容易に可変
することができる。
〔発明の効果〕
このように本発明は、ガイドワイヤーの構造を
簡単にし、なおかつ、高いしなやかさや大きなト
ルク伝達性を有するため、安価な信頼性の高いカ
テーテル・ガイドワイヤーを提供すことが可能と
なつた。
なお、本発明にかかる合金は、Ni:50.5〜
51.0at%のTiNi合金が最も好ましいが、Ni:50.3
〜52.0at%のTiNi合金でも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法によつて製造された
カテーテル・ガイドワイヤーの一実施例の構造を
示した斜視図、第2図は本発明の製造方法によつ
て製造されたカテーテル・ガイドワイヤーの他の
一実施例の構造を示した斜視図、第3図は本発明
の製造方法によつて製造されたカテーテル・ガイ
ドワイヤーの更に他の一実施例の構造を示した斜
視図、第4図は本発明に用いられるTi−51.0at%
Ni合金線の0〜40℃に於ける応力F−ひずみε
曲線図、第5図は第1図に示したカテーテル・ガ
イドワイヤーを30℃に於いて繰り返した場合の応
力σ−ひずみε曲線図である。 1…コーテイング材、2,3,3…TiNi合金
線、5…TiNi条材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Niが50.3〜52.0at%(残部Ti)からなる熱弾
    性型マルテンサイト変態を示すTiNi合金線を、
    実質的に40%の冷間加工率で加工し、 該加工したTiNi合金線を、実質的に370℃の温
    度で熱処理し、 該熱処理して得られた心線の先端部分の断面積
    を、該心線の他の部分より狭くし、 該先端部分の狭くされた心線を外側から外周部
    材でコーテイングする 工程を含むカテーテル・ガイドワイヤーの製造方
    法。
JP59229280A 1984-07-31 1984-10-31 カテ−テル・ガイドワイヤ− Granted JPS61106173A (ja)

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