JPS6063066A

JPS6063066A - カテ−テル用ガイドワイヤ

Info

Publication number: JPS6063066A
Application number: JP58169468A
Authority: JP
Inventors: 英俊坂本; 植松　健次郎; 百田　昌司; 田辺　進; 鈴木　龍夫; 寿彦遠藤
Original assignee: Fuji Terumo Co Ltd
Current assignee: Fuji Terumo Co Ltd
Priority date: 1983-09-16
Filing date: 1983-09-16
Publication date: 1985-04-11
Also published as: JPH0224550B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】工発明の背景技術分野本発明はカテーテルを案内可能とするカテーテル用ガイ
ドワイヤに係り、治療用もしくは検査用カテーテルを、
血管もしくは消化管、気管その他体腔内等の所定部位に
まで導入、留置可能とするカテーテル用ガイドワイヤに
関する。

従来技術従来、カテーテル用ガイドワイヤとして、ステンレス鋼
線またはピアノ線からなるコイル状ガイドワイヤ、もし
くはプラスチック製のモノフィラメント状ガイドワイヤ
が使用されている。上記従来のガイドワイヤは、いずれ
もその内部の一部もしくは全長に、本体部から先端部に
向けて次第に断面積を縮小するステンレス鋼線、ピアノ
線等の一般金属素材を包含することにより、比較的剛性
の高い本体部と、比較的柔軟な先端部とを形成している
。

上記ガイドワイヤは、血管造影カテーテルを所定血管部
位に留置する場合に代表されるように、導入針等で経皮
的に血管内に挿入され、体外にあるガイドワイヤの本体
部の端部にカテーテルの先端開口部を冠挿しガイドワイ
ヤを軸としてカテーテルを血管内へ挿入するのに用いら
れることが多い。そこで、上記ガイドワイヤは、ガイド
ワイヤの外面と組織との間に生ずる抵抗に抗して円滑に
血管内を挿入可能とするとともに、ガイドワイヤの外面
とカテーテルの内面との間に生ずる抵抗に抗してカテー
テルを案内可能とすべく、本体部にある程度の剛性を与
えている。

しかしながら、前述のように、従来のガイドワイヤはそ
の本体部が一般金属素材によって形成され、ある変位以
上では塑性変形を生ずるため、手元操作によってはガイ
ドワイヤを座屈させでしまうことがあり、これにより、
その座屈部分が復元不可能な変形部となり、その変形部
がカテーテルの進行に対する大きな抵抗となって、カテ
ーテルの円滑な導入操作に困難を生ずる。また、所定血
管部位への挿入を容易とするように、先端部を予め湾曲
させてカテーテルを案内する場合には、カテーテルがガ
イドワイヤに冠挿され、真直に矯正された状態となるこ
とから、ガイドワイヤに対するカテーテルの冠挿抵抗が
増大し、上記座屈に基づくトラブル発生の可能性が高く
なる。

また、上記ガイドワイヤは、カテーテルをガイドワイヤ
とともに血管内に挿入した後、所定血管部位に到達させ
るため、カテーテルの先端開口部より所定長さだけ突出
しているガイドワイヤの先端部を血管内においてさらに
先行させて押し進める必要がある。そこで、従来のガイ
ドワイヤの先端部は、血管壁を傷つけ″ることなく、蛇
行血管でも形状順応性がよく、複雑な血管分枝にも挿入
可能となるような柔軟性が要求されている。

しかしながら、前述のように、従来のガイドワイヤは、
その先端部が一般金属素材もしくはプラスチックによっ
て形成されており、ある変位以上において塑性変形を生
じ、所定血管部位への柔軟な血管走行性を損なったり、
また、ガイドワイヤの先端部を所定血管部位へ到達せし
めても、その先端部が塑性変形によって反発弾性を低下
させているため、カテーテルの先端部を進行させて行く
時、カテーテルの曲げ応力に抗してガイドワイヤの先端
部を所定位置に留めておくに必要なガイドワイヤの先端
部と血管壁との抵抗がなく、結果的には、所定血管部位
からガイドワイヤの先端部が引き出されてしまい、適正
部位への留置に失敗したり、多大な手技時間を労するこ
とが多い。また、血管壁損傷および血管自走行中のひっ
かかりを防止するため、その先端部を予め３字状に変形
したガイドワイヤがあるが、このガイドワイヤの先端部
は、導入針を通過する際に必ず直線状に変形されるため
、その後、血管内で完全な３字状に復元することなく、
初期の機能を充分に発揮しないという不都合を有するも
のが多い。

また、上記ガイドワイヤは、これによ′って案内される
カテーテルが無理なく円滑に皮膚壁、血管壁を拡張する
ことが可能となるように、カテーテルの内径と略同等に
外径を備えてなることが望ましい。また先端部において
も、導入側内へガイドワイヤを挿入する際導入針とガイ
ドワイヤのすき間から血液が漏出するため、導入針内径
と略同等の外径すなわち本体部と同等外径を備えること
が望ましい。そこで、上記ガイドワイヤにあっては、そ
の外径を案内すべきカテーテルの先端内径と略同等の太
さとするとともに、それによってその外径が増大する場
合にも、本体部および先端部のそれぞれに必要な弾性歪
特性を備えることが望まれる。

ＩＩ発明の目的本発明は、カテーテルを所定部位に確実かつ容易に導入
可能とするカテーテル用ガイドワイヤを提供することを
目的とする。

さらに詳しくは、本体部が挿入および冠挿手元操作で座
屈しないカイトワイヤを提供することを１」的とする。

さらに、万一座屈しても最初の状態に復元し、挿入およ
び冠挿抵抗に影響を及ぼさないガイドワイヤを提供する
ことを目的とする。

さらに、先端部が複雑な血管走行に対しても挿入可能な
柔軟性を有し、かつ変形に対して復元性のよいガイドワ
イヤを提供することを目的とする。

さらに、先端部が常に適度な反発弾性を有し、カテーテ
ルを導く際に先端部が所定位置に留まるようなカイトワ
イヤを提供することを目的とする。

さらに、種々の外径のカイトワイヤにおいて、はぼ同一
な物性を有したガイドワイヤを提供することを目的とす
る。

■発明の構成上記目的を達成するために、本発明は、本体側内芯部と
先端側内芯部とによって内芯な形成するとともに、内芯
の全体を合成樹脂体からなる被覆部によって被覆し、比
較的剛性の高い本体部と比較的柔軟な先端部とを有して
なるカテーテル用ガイドワイヤにおいて、本体側内芯部
と先端側内芯部の少なくとも一部を超弾性金属体によっ
て形成するとともに、先端側内芯部の少なくとも一部の
断面積を本体側内芯部の断面積に比して小とするように
したものである。

また、本発明は、前記被覆部を含む先端部の少なくとも
一部の断面積を本体部の断面積に比して小としたもので
ある。

また、本発明は、Ｒ７ｊ記被覆部の外径を先端部と本体
部において等しくしたものである。

また、本発明は、前記本体側内芯部を超弾性金属体によ
って形成するようにしたものである。

また、本発明は、前記先端側内芯部な超弾性金属体によ
って形成するようにしたものである。

また、本発明は、前記本体側内芯部と先端側内芯部の両
方を超弾性金属体によって形成するようにしたものであ
る。

また、本発明は、本体部と先端部との間の断面積を本体
部から先端部に向けて連続的に縮小するようにしたもの
である。

また、本発明は、被覆部が中空管からなるようにしたも
のである。

また、本発明は、被覆部がコーティング薄膜からなるよ
うにしたものである。

■発明の詳細な説明第１図は本発明の一実施例に係るカテーテル用カイトワ
イヤ１０を示す平面図、第２図ないし第４図は、第１図
のＩｆ　−ｎ線ないしＩＶ−ＩＶ線に沿う断面図である
。

ガイドワイヤｌＯは、内芯１１と被覆部１２とからなり
、本体部１０Ａと先端部１０Ｂとを形成している。

上記ガイドワイヤｌＯの内芯１１は、本体側内芯部１１
Ａと先端側内芯部１１Ｂとをテーパ部ｌｌＣを介して一
体化してなり、その全体を４８〜５８原子％ＮｉのＴ１
Ｎｉ合金、３８．５〜４１．５重量％ＺｎのＣｕ−Ｚｉ
ｒ合金、１〜ｌＯ重量％Ｘｃ７）Ｃｕ−Ｚｎ　−Ｘ合金
（Ｘ＝Ｂｅ、Ｓｔ　、Ｓｎ、ＡＩ、Ｇａ）、３６〜３８
原子％ＡｌのＮｉ−Ａｌ合金等の超弾性（擬弾性）金属
体によって形成している。

また、上記ガイドワイヤｌＯの被覆部１２は、本体側被
覆部１２Ａと先端側被覆部１２Ｂからなり、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリプロピレン、
ポリアミド、ポリウレタン、ボリスチ；／ン、フッ素樹
脂、シリコンゴムもしくは各々のエラストマーおよび複
合材料等の合成樹脂体によって、柔軟で、また凹凸のな
い滑らかな表面を形成している。なお、被覆部１２は、
ヘパリン、ウロキナーゼ等の抗凝固剤もしくはシリコー
ンゴム、ウレタンとシリコーンのブロック共重合体（■
　アブユサン）、ヒドロキシエチルメタクリレート−ス
チレン共重合体等の抗血栓材料のコーティングによって
抗凝固性を得ることが可能であり、フッ素樹脂等の低摩
擦表面を有する樹脂の使用およびシリコーンオイル等潤
滑液塗布によって、低摩擦性を得ることが可能である。

また、被覆部１２を形成する合成樹脂体に、Ｂｉ、Ｗ、
Ｂｉ、Ｐｂ等の金属単体もしくは化合物によるＸ線造影
剤を混入することにより、血管内におけるガイドワイヤ
１０の位置を正確に確認可能となる。

ガイドワイヤｌＯの本体部１０Ａは、本体側内芯部１１
Ａの外径を０．８２ｍｍ、本体側被覆部１２Ａの外径を
０．８９ｍｍ、長さを１３０ｃｍ、降伏応力（負荷時の
降伏比カニ第８図のＡ）を１０〜８０Ｋ　ｇ／　ｍ　ｍ
’　（２２℃）、復元応力（除荷時の降伏比カニ第８図
（７）Ｂ）を０〜８０Ｋ　ｇ　／　ｍ　ｔｎ’　（２２
°Ｃ）としている。なお、本体側内芯部１１Ａの外径は
、０．１〜１．９ｍｍ、より好ましくは０．３５〜１．
０５ｍｍの範囲に設定され座屈強度を１０〜８０Ｋ　ｇ
　／　ｍ　ｍ’　（２２°Ｃ）、復元応力をＯ〜８０Ｋ
　ｇ　／　ｍ　ｒｎ’　（２２°Ｃ）であるのがよい。

また、本体側被覆部１２Ａの外径は、Ｑ、２〜２　ｍ　
ｍ、より好ましくは０．４５〜１．１５ｍ　ｍの範囲に
設定されるのがよい。また、本体部１０Ａの長さは、１
０〜３００ｃｍの範囲に設定されるのがよい。

カイトワイヤ１０の先端部１０Ｂは、先端側内芯部ｌｌ
Ｂの外径を０．２ｍｍ、゛先端側被覆部１２Ｂの外径を
０．４７ｍｍ、長さを０〜１５０ｍｍ、好ましくは２〜
１５０ｍｍ、さらに好ましくは２０ｍｍ、降伏応力を１
０〜８０Ｋ　ｇ　／　ｍ　ｒｎ’　（２２°Ｃ）、復元
応力を０〜８０Ｋ　ｇ　／　ｍ　ｒｒｆ　（２２℃）と
している。なお、先端側内芯部１１Ｂの外径は、０．０
５〜１．５　ｍ　ｍ、より好ましくは、０．１〜０．５
ｍｍの範囲に設定され曲げ負荷を０．１−１０ｇ、復元
負荷な′０．１〜１０ｇであるのがよい。また、先端側
内芯部外径がすべて１：適寸法〒ある必要はなく一部分
であってもよい、さらに、本体部および先端部の復元応
力は同一値を有する必要はなくむしろ熱処理条件により
それを変化させ適度な線径において適当な物性を得るよ
う工夫することも好ましい。すなわち、本体部の復元応
力は大きく、また先端部は柔軟になるよう本体部と先端
部の熱処理を分離することが好ましい。先端側内芯の線
径を細くし過ぎることなく、したがって、強度を高める
ことができる。

また、先端側被覆部１２Ｂの外径は、０．０７〜２ｍｍ
、より好ましくは、０．１２〜１．１０ｍ　ｍの範囲に
設定されるのがよい。また、被覆部を含む先端部外径が
すべて上述寸法である必要はなく、一部分であってもよ
い。また、先端部１０Ｂの長さは、１〜５０ｃｍの範囲
に設定されるのがよい、また、被覆部の外径が先端部と
本体部に等しいことは好ましい。

また、上記被覆部１２は、通常、前述合成樹脂体により
、内芯１１に対し、密着状態に溶融成形され、また、最
先端部１３およびガイドワイヤｌＯの反光端側すなわち
基端部１６にても同様にして、固着されている。しかし
、被覆部１２を中空管で形成したときは、全長にわたっ
て、密着状態に被覆する態様の他に、ガイドワイヤ１０
の最先端部１３および基端部１６または、本体部の適当
な部分で、内芯１１と接着もしくは溶融成形により固定
することも好ましく、この場合、上記最先端部１３およ
び基端部１６または本体部の適当な部分を略全長にわた
って、内芯１１と接着、もしくは固定されず、このため
ガイドワイヤ１０の屈曲時に内芯１１によって拘束され
ることなく、内芯１１に対して、自由に相対移動し、特
にガイドワイヤ１０の先端部１０Ｂの柔軟な変形を可能
としている。なお、本発明における被覆部は、内芯１１
の表面に、前述合成樹脂体からなるコーティング薄膜を
コーティングするものであってもよい、この場合にも、
好ましくは被覆部は少なくとも先端側内芯部１１Ｂとは
固着されず、ガイドワイヤｌＯの先端部１０Ｂのより柔
軟な変形を可能とするのがよい。本発明のガイドワイヤ
はスプリングを用いないので、内芯と被覆部の固着形態
は特に限定されない。

ガイドワイヤｌＯの先端部１０Ｂの最先端部１３は、血
管壁への刺通を防止すべく、Ｒ形状とされている。また
、テーパ部１１ｃは、その断面積を本体部１０Ａから先
端部１０Ｂに向けて連続的に縮小され、本体部１０Ａと
先端部１０Ｂとの接続部における剛性の変化をゆるやか
なものとし、その接続部におけるガイドワイヤｌＯの折
れ曲がりの発生を防止０ｆ能としている。

なお、ガイドワイヤ１０の先端部１０Ｂの最先端部は、
必ずしもＲ形状でなく、第５図（Ａ）に１４で示すよう
な球状、第５図（Ｂ）に１５で示すような３字状とする
ことにより、血管壁への刺通を防止ｉｉＪ能とするもの
であってもよい。

また、カイトワイヤ１０は、第６図（Ａ）、（Ｂ）に示
すように、その先端部１０Ｂを、血管走行、血管分枝に
類似した所定形状に湾曲成形することにより、所定血管
部位への挿入を確実かつ容易に行なうことが可能となる
。

また、ガイドワイヤ１０は、その先端部１０Ｂを最先端
部１３に向けて次第に細径とすることにより、先端部１
０Ｂをより柔軟とすることが可能である。

また、ガイドワイヤｌＯにおける本体部１０Ａと先端部
１０Ｂとの接続部は、必ずしもテーパ状とすることなく
、本体部１０Ａと先端部１０Ｂとの間に著しい断面積変
化を生じさせることのない断面形状とするものであれば
よく、本体部１０Ａと先端部１０Ｂの中間的な外径なイ
１するものとしてもよい。

また、水内芯は単一線によって構成されるものに限定せ
ず、並行もしくは嵯りによる複数個の線で、上述機能す
なわち物性の段階的もしくは連続的な変化を発揮するも
のであってもよい。

第７図は、外径Ｑ、８９ｍｍのポリエチレンからなる被
覆部によって被覆され、外径０．８２ｍｍ、長さ２０ｍ
ｍの片持ちはりを形成する”ｌ’　ｉ　Ｎ　ｉ合金の曲
げ荷重（ｗ）−変位量（Ｄ）特性を実線によって示し、
外径Ｑ、８９ｍｍのポリエチレンからなる被覆部によっ
て被覆され、外径０．４５ｍｍ、長さ２０ｍｍの片持ち
はりを形成するステンレス鋼線の曲げ荷重−変位量特性
を破線によって示す線図であり、第８図は、外径０．４
２ｍ　ｍのポリエチレンからなる被覆部によって被覆さ
れ、外径０．１５ｍｍ、長さ２０ｍｍの片持ちはりを形
成するＴ１Ｎｉ合金の曲げ荷重−変位量特性を実線によ
って示し、外径０．４２ｍｍのポリエチレンからなる被
覆部によって被覆され、外径０．１０ｍｍ、長さ２０ｍ
ｍの片持ちはりを形成するステンレス鋼線の曲げ荷重−
変位量特性を破線によって示す線図である。また、第７
図および第８図において、Ｅは、ステンレス鋼線の塑性
残留歪量である。すなわち、この第７図、第８図によれ
ば、超弾性金属体は、（１）回復可能な弾性歪が大きく
、（２）歪が増加しても荷重の大きさが変わらないとい
う特性を有している。したがって、上記ガイドワイヤｌ
Ｏは、第７図の実線と略同等の曲げ荷重−変位量特性を
有する超弾性金属体製内芯部１１Ａと合成樹脂体製被覆
部１２Ａによって、その本体部１０Ａを形成しているこ
とから、本体部１０Ａに座屈強度が比較的大な弾性歪特
性を備えることとなる。また、上記ガイドワイヤｌＯは
、第８図の実線と略同等の曲げ荷重−変位量特性を有す
る超弾性金属体製内芯部１１Ｂと合成樹脂体製被覆部１
２Ｂによって、その先端部１０Ｂを形成していることか
ら、先端部１０Ｂに一定応力のもとで比較的大きく変位
し、かつ復元口ｆ能な弾性歪特性を備えることとなる。

第９図は、超弾性金属体製内芯部に合成樹脂体製被覆部
を被覆したガイドワイヤの曲げ剛性（Ｂ）−最大外径（
Ｇ）特性を実線によって示し、超弾性金属体のみからな
るカイトワイヤの曲げ剛性曲げ剛性−最大外径特性を破
線によって示す線図である。この第９図によれば、超弾
性金属体のみからなるガイドワイヤにあっては、設定曲
げ剛性（Ｂｌ−８２）を満足する最大外径の幅（Δｇｌ
）が小であるのに対し、上記ガイドワイヤ１０における
ように、内芯１２こ被覆部１２を被覆することにより、
設定曲げ剛性を満足する最大外径のｌ１ｌｌｉ！（Δｇ
２）が非常に広くなり、案内すべきカテーテルの内径が
大となる場合に、曲げ剛性を一定の範囲に抑えて、該カ
テーテルの内径と略同等の太い本体部１０Ａを形成可能
となることが認められる。

■発明の具体的作用次に、上記実施例の作用について説明する。

ガイドワイヤ１０は、第９図に示すように、カテーテル
２０の先端部に形成されている各種形状の湾曲部を、そ
の比較的剛性の高い本体部１１の挿入下で真直状として
、カテーテル２０の血管２１における進行を円滑に行な
うことを可能とする。また、カイトワイヤｌＯは、その
先端部１２Ｂを、カテーテル２０の先端部より先行させ
て、カテーテル２０の先端部を所定血管部位２２へ導く
ことを可能とする。

ここで、上記ガイドワイヤｌＯは、内芯１１に被覆部１
２を被覆することによって、案内すべきカテーテルが大
径である場合にも、その内芯１１を比較的細径とし、曲
げ剛性を一定の範囲に抑えて案内すべきカテーテルの内
径に応じた外径を得て、カテーテルが無理なく円滑に皮
膚壁、血管壁を拡張することを可能としている。

また、上記ガイドワイヤｌＯは、先端側内芯部１１Ｂと
先端側被覆部１２Ｂの各断面積をそれぞれ本体側内芯部
１１Ａと本体側被覆部１２Ａの各断面積に比して小とす
ることにより、先端部１０Ｂの断面積を本体部１０Ａの
断面積に比して小とし、その本体部１０Ａに座屈強度が
比較的大なる弾性歪特性を備え、その先端部１０Ｂに一
定応力のもとて比較的大きく変位し、かつ復元可能な弾
性歪特性を備えることをｉｔ）能としている。

すなわち、上記ガイドワイヤｌＯは、その本体部１０Ａ
に座屈強度が比較的大なる弾性歪特性を備えている。し
たがって、ガイドワイヤ１０をカテーテル、血管内へ挿
入する際に、本体部１０Ａに比較的大きな曲げ変形を生
じても、塑性変形域に達して座屈を生ずることがなく、
本体部１０Ａの座屈限界を向上させることが可能となる
。すなわち、ガイドワイヤ１０に加える手元操作によっ
て本体部１０Ａに大きな変形を生じても、その変形部が
容易に真直状に復元し、カテーテルの進行に対する抵抗
となることがない。また、先端に湾曲部を有するカテー
テルが真直に矯正される状態で、冠挿される場合にも、
本体部１０Ａはカテーテルとの間に大なる抵抗を生ずる
ことなく、カテーテルを円滑に進行可能とする。

また、」１記ガイドワイヤｌＯは、先端部１０Ｂに一定
応力のもとて比較的大きく変位し、かつ復元可能な弾性
歪特性を備えている。したがって、先端部１０Ｂが血管
の屈曲部を進行する際に、比較的小さな荷重で容易に大
きな曲げ変形を生じ血管壁に損傷を与えることなく、血
管の屈曲部の変化に対応して湾曲変形、その復元を繰り
返し、蛇行血管に対する形状順応性を良好とし、かつ血
管分枝に対しても比較的容易に湾曲し、所定血管部位へ
の円滑な進行をｏｆ能とする。また、カテーテルの所定
血管部位への挿入に際しては、カテーテルの曲げ応力に
抗して所定位置に留るに必要な血管壁との抵抗を生ずる
に足る反発弾性を先端部ｌＯＢに備え、先端部１０Ｂが
所定血管部位から引き抜かれることなく、カテーテルを
適切に留置可能とする。また、予め湾曲変形を与えられ
ている先端部１２が導入鉗通過時に直線状に変形された
としても、その後の血管内への挿入時に完全な湾曲形状
に復元し、初期の機能を充分に満足可能とする。　また
、上記ガイドワイヤ１０は、従来のコイル状ガイドワイ
ヤ・と異なり、その表面に凹凸がないので、血液凝固に
対して良好であり、また、プラスチックガイドワイヤに
比較して引張り強度が増加しより安全である。

また、上記ガイドワイヤ１０は、従来のコイル状ガイド
ワイヤと異なり、両ねじり方向において、そのトルク伝
達性が良好であり、本体部１０Ａに加えるトルクによっ
て先端部１０Ｂを所定血管部位へ向けて確実かつ容易に
指向可能となり、複雑な血管部位への挿入操作性が良好
である。

なお、上記実施例は、本体部１０Ａと先端部ｌＯＢの両
方を超弾性金属体によって形成したガイドワイヤ１０に
ついて説明した。しかしながら本発明においては、ガイ
ドワイヤの本体部のみを超弾性金属体によって形成し、
座屈強度が比較的大なる弾性歪特性を本体部に備えるよ
うにしてもよく、また、カイトワイヤの先端部のみを超
弾性金属体によって形成し、一定応力のもとで比較的大
に備えるものとしてもよい。

■発明の効果以上のように、本発明は、本体側内芯部と先端側内芯部
とによって内芯な形成するとともに、内芯の全体を合成
樹脂体からなる＆￥ｉｉ部によって被覆し、比較的剛性
の高い本体部と比較的柔軟な先端部とを有してなるカテ
ーテル用ガイドワイヤにおいて、本体側内芯部と先端側
内芯部の少なくとも一部を超弾性金属体によって形成す
るとともに、先端側内芯部の少なくとも一部の断面積を
本体側内芯部の断面積に比して小とするようにしたのも
のである。したがって、カテーテルを所定部位に確実か
つ容易に導入することが可能となる。

また、本発明は、被覆部を含む先端部外径の少なくとも
一部の断面積を本体部の断面積に比して小とすることに
より、カテーテルを所定部位により確実にかつ容易に導
入可能となる。

また、被覆部の外径が先端部と本体部において等しくす
ることにより、導入針挿入の際崩液漏出を防ぎかつカテ
ーテルが無理なく円滑に皮膚壁、血管壁を拡張すること
が可能となる。

また５本発明は、本体側内芯部な超弾性金属体によって
形成することにより、座屈強度が比較的大なる弾性歪特
性を本体部に備えることが可能となる。

また、本発明は、先端側内芯部を超弾性金属体によって
形成することにより、一定応力のもとで比較的大きく変
位し、かつ復元Ｏｆ能な弾性歪特性を先端部に備えるこ
とが可能となる。

また、本発明は、本体側内芯部と先端側内芯部の両方を
超弾性金属体によって形成することにより、座屈強度が
比較的大なる弾性歪特性を本体部に備えるとともに、一
定応力のもとで比較的太きく変位し、かつ復元可能な弾
性歪特性を先端部に備えることが可能となる。

また、本発明は、本体側内芯部と先端側内芯部と少なく
ども一部との間の断面績を本体部から先端部に向けて連
続的に縮小することにより、本体部と先端部との接続部
における剛性の変化をゆるやかのものとし、その接続部
における折れ曲がりの発生を防止することが可能となる
。

また、本発明は、被覆部を中空管からなるものとするこ
とにより、先端部に高い柔軟性を確保することが、０丁
能となる。

また、本発明は、被覆部をコーティング薄膜からなるも
のとすることにより、内芯の外面に容易に被覆部を形成
することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るカテーテル用ガイドワ
イヤを示す平面図、第２図は第１図のＩＩ　−ＩＩ線に
沿う断面図、第３図は第１図の■−■線に沿う断面図、
！Ｒ４図は第１図のＩＶ　−Ｎ線に沿う断面図、第５図
（Ａ）〜（Ｂ）は本発明の変形例に係るガイドワイヤの
最先端部形状を示す平面図、第６図（Ａ）および（Ｂ）
は本発明の変形例に係るガイドワイヤの先端部形状を示
す平面図、第７図および第８図は超弾性金属体および一
般弾性金属体の曲げ荷重−変位量特性を示す線図、第９
図はガイドワイヤの曲げ剛性−最大外径特性を示す線図
、第１０図は本発明に係るガイドワイヤの使用状態を示
す模式図である。１１１・・・内芯、ＩＬＡ・・・本体側内芯部、ＩＩＢ
・・・先端側内芯部、ＩＩＣ・・・テーパ部、１２・・
・被覆部、１２Ａ・・・本体側被覆部、１２Ｂ・・・先
端側被覆部、１３・・・最先端部、１６・・・基端部。特許出願人　株式会社富士テルモ代理人　ｊ「埋土　塩　川　修　治第１図第２図　第３図　第４図第６図第７図　１８図手続補正書、（０剖昭和５８年Ｈ月／Ｅ特許庁長官　若杉和夫殿１、事件の表示昭和５８年特許１！ｌｉ第１８９４８８号２、発明の名
称カテーテル用ガイドワイヤ３、補正をする者事件との関係　特許出願入名　称　株式会社富士テルモ４、代理人　〒１０５住　所　東東部港区虎）門−丁１１２３番　７号第２３
森ビル　８階明１ｌｆｌｌ書の発明の詳細な説明の欄６、補正の内容（］■）明細書第６代第１９行の「略同等に外径を」を
「略同等の外径を」に改める。（２）明４［１書第ｔｉ３（第７行の「アブユサン」を
「アブコサン」に改めるう（３）明細書第１８頁第１５行の「曲げ剛性」を削除す
るつ（４）明細書第２４’ＵＭ６行の「導入針挿入の際庫液
漏出」を「導入針挿入の際の血液漏出」に改めるつ以ヒ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）本体側内芯部と先端側内芯部とによって内芯な形
成するとともに、内芯の全体を合成樹脂体からなる被覆
部によって被覆し、比較的剛性の高い本体部と比較的柔
軟な先端部とを有してなるカテーテル用ガイドワイヤに
おいて、本体側内芯部と先端側内芯部の少なくとも一部
を超弾性金属体によって形成するとともに、先端側内芯
部の少なくとも一部の断面積を本体側内芯部の断面積に
比して小・とすることを特徴とするカテーテル用ガイド
ワイヤ。
（２）先端部は少、なくとも一部の断面積が本体部の断
面積に比して小である特許請求の範囲第１項に記載のカ
テーテル用ガイドワイヤ。
（３）被覆部はその外径が先端部と本体部において実質
的に等しい特許請求の範囲第１項に記載のカテーテル用
ガイドワイヤ。
（４）本体側内芯部を超弾性金属体によって形成する特
許請求の範囲第１項ないし第３項のいずれかに記載のカ
テーテル用ガイドワイヤ。
（５）先端側内芯部を超弾性金属体によって形成する特
許請求の範囲第１項ないし第３項のいずれかに記載のカ
テーテル用ガイドワイヤ。
（６）本体側内芯部と先端側内芯部の両方を超弾性金属
体によって形成する特許請求の範囲第４項または第５項
に記載のカテーテル：１４ｒイドワイヤ。
（７）本体側内芯部と先端側内芯部との間の断面積を本
体部から先手部に向けて連続的に縮小する特許請求の範
囲第１項ないし第６項のいずれかに記載のカテーテル用
ガイドワイヤ。
（８）被覆部が中空管からなる特許請求の範囲第１項な
いし第７項のいずれかに記載のカテーテル用ガイドワイ
ヤ。（８）被覆部がコーティング薄膜からなる特許請求の範
囲第１項ないし第７項のいずれかに記載のカテーテル用
ガイドワイヤ。