JPS61106173A - カテ−テル・ガイドワイヤ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカテーテル・ガイドワイヤーの構造に関するも
のである。

〔従来の技術〕

Ｔ　ｉ　Ｎ　ｉ合金は、熱弾性型マルテンサイト変態の
逆変態に付随して顕著な形状記憶効果を示すことが知ら
れている。また同時に擬弾性効果も併せて示すことが知
られている。

擬弾性効果とは、同合金の逆変態完了温度（以下Ａｆと
略す。）以上の温度下で応力負荷を行なうと、見掛は玉
数％〜１０チの塑性変形を起すが。

除荷と同時に完全に元に戻る性質のことである。

一方、従来のカテーテル・ガイドワイヤーは。

ステンレス若しくはピアノ線のへりカルバネと。

直線状ワイヤーの組合せによりトルク伝達性、しなやか
さを保有させている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このような構造では、カテーテルとガイ
ドワイヤー・へりカルバネの摩擦が太きおよび繰シ返え
し使用できないものであった。

〔問題点を解決するだめの手段及び作用〕本発明の目的
は、　ＴｉＮｉ合金の擬弾性効果を利用した繰り返し使
用可能な高信頼性に富むカテーテル・ガイドワイヤーを
提供することである。

本発明によれば、血管に挿入する場合血管に沿って、傷
付けることなくワイヤーが挿入される必要があるため、
ワイヤー先端部が他部よりも柔軟性を保つ構造とその外
側をテフロン等でコーティングされたものでガイド・ワ
イヤーは構成されている。ガイド・ワイヤーは体温（夕
３５℃前後）で擬弾性効果を示す直線形状とされている
。また−先端部は老人用等々のために半円状に加工され
ても良い。

〔実施例〕

以下１本発明について実施例に基づいて説明する。

実施例−１ 伸線加工後熱処理されたＴｉ−５１，Ｏａｔ％Ｎｉ合金
（冷間加工率“４０％）の応力−ひすみ曲線を第４図に
示す。

実験例は引張多温度がＯ℃〜４０℃のものを示している
が、同合金線は５％の伸びひずみに対しても、応力の除
荷と同時にほぼ完全に元に復している。特にその効果は
１０’Ｃ〜４０℃に於いて顕著である。

一方、ステンレス線の弾性限が０．２％程度であること
を鑑みても、しなやかさに於いて、同合金線の方がはる
かに優れることが判かる。

伸線加工後の熱処理条件は、同合金の変態温度。

冷間加工率、擬弾性効果温度範囲を考慮することにより
決定されるが１本発明に求められる条件を満たすものと
しては、　Ｔｉ−５１、Ｏａｔ％Ｎｉ合金、冷間加工率
４０チのφ０．５〜φ０．７ワイヤーであれば３７０℃
Ｘ　１　ｍ７１０分（炉の均熱帯１　ｍ　）で前記特性
は得られる。

熱処理された同合金線は柔軟性を保持させるために先端
部が細められた。

加工方法は９本実施例ではＨＦ：ＨＮＯ３：Ｈ２ｏ＝１
：１：１の溶液に浸してエツチング処理に依った。

エツチングによって細められる先端部径は、カテーテル
の使用部位、目的（心臓用や脳用等、又は小児用、老人
用等）に応じて決定する必要がある。

尚、先端部加工方法は、前記化学的な処理に限定される
訳ではなく１機械的方法（切削研削法。

およびスェージング、圧延加工）によっても実施可能で
ある。

得られた同合金線は、カテーテルとの摩擦２人体との直
接接触および挿入する血管の傷付けを防止するために、
第１図に示されるように、テフロン・コーティングがさ
れた。コーテイング材１は。

ポリエチレン等でも可であるが、カテーテルの内径の大
きさによりコーティング量は決定されなければならない
。

本実施例では、φＱ、　６　ｍｍ　ＴｉＮｉ合金線２を
先端１５閣だけ第１図に示すようにエツチングし。

φ０．２　ｒｔａｎとし、テフロン・コートした。その
結果先端部は３０℃において５％曲げに対しても完全に
元に復した。ねじシに対しては１．５ｍワイヤーの末端
をねじると少なくとも３０グラムの力で先端部は動作し
た。

このような機能は繰シ返しによっても殆んど損われるこ
とはないことが判った。３０℃における繰シ返し測定結
果を第５図に示す。

実施例−２ 実施例−１に示した合金でφＯ１長ワイヤー３を用い第
２図に示すようにワイヤーを組合せた。

本実施例の特長は１合金ワイヤ−３を２次的に化学的あ
るいは機械的方法により先端部を加工することなく、先
端部のしなやかさを他部と異ならせたことにある。

第。図。も。は、φ。１円−イヤー３を５本束ゎ先端部
のみ１本とし、序々にワイヤー３を組合せたものである
。図のように束ねられたワイヤー３はポリエチレン・コ
ーティングされ、実施例−１に示す如き効果を満たすこ
とが確認された。

実施例−３ 第３図は同合金のワイヤー４と条材５の組合せによるも
のであり、方法は実施例−２と同様である。

本実施例の効果は実施例−１における結果と同様であっ
た。本実施例の特長は、先端柔軟部を任意にすることが
出来ることである。すなわち、臨床時に於いて柔軟部は
組合された合金ワイヤー４を引抜く、又は位置を変える
ことにより、柔軟部の長さを可変とし、全体のしなやか
さを容易に可変することができる。

〔発明の効果〕

このように本発明は、ガイドワイヤーの構造を簡単にし
、なおかつ、高いしなやかさ大きなトルク伝達性を有す
るため、安価な信頼性の高いカテーテル・ガイドワイヤ
ーを提供することが可能となった。

なお９本発明にかかる合金は、　Ｎｉ　：　５０．５〜
５１．０　ａｔ％のＴｉＮｉ合金が最も好ましいが、　
Ｎｉ　：５０．３〜５２．Ｏａｔ％のＴｉＮｉ合金でも
可能である。また。

ＴｉＮｉ合金に第３元素を一種若しくは数種添加した謂
ゆるＴｉＮ１Ｘ系合金に於いても、同様の効果が得られ
るものである。

以下余日

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるカテーテル・ガイドワイヤーの一
実施例の構造を示した斜視図、第２図は本発明によるカ
テーテル・ガイドワイヤーの他の一実施例の構造を示し
た斜視図、第３図は本発明によるカテーテル・ガイドワ
イヤーの更に他の一実施例の構造を示した斜視図、第４
図は本発明に用いられるＴｉ　−５１，Ｏａｔ％　Ｎｉ
合金線の０〜４０℃に於ける応力（Ｆ）−ひすみ（ε）
曲線図、第５図は第１図に示したカテーテル・ガイドワ
イヤーを３０℃に於いて繰シ返した場合の応力（σ）−
ひすみ（ε）曲線図である。 １・・・コーティング材、２，３．４・・・Ｔ　ｉＮｉ
合金線。 ５・・・ＴｉＮｉ条材。 ε〔％〕 Ｎ＝凹

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、少なくとも１本のＮｉ≧５０．３ａｔ％（残部Ｔｉ
   ）からなる熱弾性型マルテンサイト変態を示すＴｉＮｉ
   合金線からなる心線と、該心線を外側からコーティング
   した外周部材とから成り、前記心線の先端部分の断面積
   が、該心線の他の部分より狭くなっていることを特徴と
   するカテーテル・ガイドワイヤー。 ２、前記心線の狭断面積先端部分の長さが可変できるよ
   うに構成されている特許請求の範囲第１項記載のカテー
   テル・ガイドワイヤー。