JPH0796037A - カテーテル - Google Patents
カテーテルInfo
- Publication number
- JPH0796037A JPH0796037A JP5269740A JP26974093A JPH0796037A JP H0796037 A JPH0796037 A JP H0796037A JP 5269740 A JP5269740 A JP 5269740A JP 26974093 A JP26974093 A JP 26974093A JP H0796037 A JPH0796037 A JP H0796037A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catheter
- tube
- alloy
- superelastic
- titanium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 導入先端部は柔軟性としなやかさを有してお
り、基質部末端部からのトルクの伝達性に優れたカテー
テルを供する。 【構成】 ステンレス製のメッシュチューブからなる基
質部の末端部に超弾性合金からなるチューブ1を接続
し、チューブ表面を熱可塑性樹脂のコーティング層4で
覆う。
り、基質部末端部からのトルクの伝達性に優れたカテー
テルを供する。 【構成】 ステンレス製のメッシュチューブからなる基
質部の末端部に超弾性合金からなるチューブ1を接続
し、チューブ表面を熱可塑性樹脂のコーティング層4で
覆う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は造影剤注入等に用いられ
るカテーテルの構造に関するものである。
るカテーテルの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、造影剤注入などに用いられるカ
テーテルはステンレス線を編み込んだポリエチレン製チ
ューブが用いられている。
テーテルはステンレス線を編み込んだポリエチレン製チ
ューブが用いられている。
【0003】ところで、このカテーテルに要求される特
性としては、1)基質部からのねじりが導入先端部に容
易に伝達されること、2)血管を通して目的部位に導か
れるため、しなやかさを有していること、3)血管を傷
つけない為に導入先端部は他の部分に比べてより高いし
なやかさを有することが要求される。
性としては、1)基質部からのねじりが導入先端部に容
易に伝達されること、2)血管を通して目的部位に導か
れるため、しなやかさを有していること、3)血管を傷
つけない為に導入先端部は他の部分に比べてより高いし
なやかさを有することが要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のカテ
ーテルにおいては、前述のようにステンレス線を編み込
んだポリエチレン製チューブが用いられているため、上
述の1)〜3)の特性を全てかね備えているわけではな
いので、これらの特性をカテーテルと一緒に用いられる
ガイドワイヤに補完させていた。そのために、ガイドワ
イヤの構造が複雑となる問題点があった。
ーテルにおいては、前述のようにステンレス線を編み込
んだポリエチレン製チューブが用いられているため、上
述の1)〜3)の特性を全てかね備えているわけではな
いので、これらの特性をカテーテルと一緒に用いられる
ガイドワイヤに補完させていた。そのために、ガイドワ
イヤの構造が複雑となる問題点があった。
【0005】本発明の課題は、上述の1)〜3)の特性
を同時に備えたカテーテルを提供して、カテーテルと一
緒に用いられるガイドワイヤの構造を簡単にすることに
ある。さらにはガイドワイヤの使用を必須としないこと
にある。
を同時に備えたカテーテルを提供して、カテーテルと一
緒に用いられるガイドワイヤの構造を簡単にすることに
ある。さらにはガイドワイヤの使用を必須としないこと
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】ステンレス製のメッシュ
チューブからなる基質部の末端部に超弾性合金からなる
チューブ(細管)を接続し、チューブ表面が熱可塑性樹
脂のコーティングで覆われた構造とすることによって、
上述の1)〜3)の特性を全て満足するカテーテルが得
られた。また、柔軟性を示す導入先端部は、少なくとも
生体温度で超弾性を示す超弾性合金製メッシュあるいは
コイルで構成されているか、又は、合金製のメッシュあ
るいはコイルで構成されているカテーテルである。
チューブからなる基質部の末端部に超弾性合金からなる
チューブ(細管)を接続し、チューブ表面が熱可塑性樹
脂のコーティングで覆われた構造とすることによって、
上述の1)〜3)の特性を全て満足するカテーテルが得
られた。また、柔軟性を示す導入先端部は、少なくとも
生体温度で超弾性を示す超弾性合金製メッシュあるいは
コイルで構成されているか、又は、合金製のメッシュあ
るいはコイルで構成されているカテーテルである。
【0007】
【作用】チタン−ニッケル合金は超弾性マルテンサイト
変態の逆変態に付随して顕著な形状記憶効果及びこの形
状記憶効果に付随して超弾性効果を示すことが知られて
いる。形状記憶効果とはチタン−ニッケル合金が見かけ
上の塑性変形を受けた場合、いわゆる逆変態温度以上に
この合金を加熱すると初期の形状に回復する性質のこと
であり、また超弾性効果は逆変態温度以上の温度におい
て、チタン−ニッケル合金に応力負荷をかけて見かけ上
の組成変形を与えた場合、応力除去と同時に初期の形状
に完全に復帰する性質の事である。
変態の逆変態に付随して顕著な形状記憶効果及びこの形
状記憶効果に付随して超弾性効果を示すことが知られて
いる。形状記憶効果とはチタン−ニッケル合金が見かけ
上の塑性変形を受けた場合、いわゆる逆変態温度以上に
この合金を加熱すると初期の形状に回復する性質のこと
であり、また超弾性効果は逆変態温度以上の温度におい
て、チタン−ニッケル合金に応力負荷をかけて見かけ上
の組成変形を与えた場合、応力除去と同時に初期の形状
に完全に復帰する性質の事である。
【0008】本発明は、上述の超弾性効果を有する合金
のチューブを利用したカテーテルに関するものであり、
超弾性効果を示すチタン−ニッケル合金製のチューブを
従来から用いられているステンレス製のメッシュチュー
ブからなるカテーテルの基質部末端部に接続することに
より、導入先端部はステンレス製メッシュチューブなの
で柔軟性が確保されて、身体への挿入が容易になる。ま
た超弾性合金からなる末端部からステンレス製メッシュ
チューブからなる先端部へのトルクの伝達性が良好とな
る。
のチューブを利用したカテーテルに関するものであり、
超弾性効果を示すチタン−ニッケル合金製のチューブを
従来から用いられているステンレス製のメッシュチュー
ブからなるカテーテルの基質部末端部に接続することに
より、導入先端部はステンレス製メッシュチューブなの
で柔軟性が確保されて、身体への挿入が容易になる。ま
た超弾性合金からなる末端部からステンレス製メッシュ
チューブからなる先端部へのトルクの伝達性が良好とな
る。
【0009】
【実施例】本発明の実施例について詳細に説明する。5
1原子濃度(以下原子濃度をat%と略称する)のNi
を含有するチタン−ニッケル合金チューブに通常の冷間
加工を施した後、この合金チューブを400℃において
10〜30分間熱処理を行った。なお、熱処理後のチュ
ーブの外径は3mmである。上記の熱処理が施されたチ
ューブを0〜40℃の温度範囲で引っ張り試験にかけ、
そのとき得られた応力−ひずみ曲線を図1に示した。一
般にステンレス線の弾性限界が伸びで0.2%程度であ
るのに対して、図1に示したように超弾性合金は5%ま
で伸ばしても完全に復元することがわかる。この事か
ら、超弾性合金は見かけの弾性限界が広く、復元性が格
段に優れていることがわかる。
1原子濃度(以下原子濃度をat%と略称する)のNi
を含有するチタン−ニッケル合金チューブに通常の冷間
加工を施した後、この合金チューブを400℃において
10〜30分間熱処理を行った。なお、熱処理後のチュ
ーブの外径は3mmである。上記の熱処理が施されたチ
ューブを0〜40℃の温度範囲で引っ張り試験にかけ、
そのとき得られた応力−ひずみ曲線を図1に示した。一
般にステンレス線の弾性限界が伸びで0.2%程度であ
るのに対して、図1に示したように超弾性合金は5%ま
で伸ばしても完全に復元することがわかる。この事か
ら、超弾性合金は見かけの弾性限界が広く、復元性が格
段に優れていることがわかる。
【0010】このチタン−ニッケル合金チューブの先端
部(基質部側)を切削加工して段差をもうけた。この段
差に、超弾性合金で作製したメッシュ状のチューブまた
はコイルを挿入し前記チューブとの重なり部をスポット
溶接して固定した。この構造について図2および図3に
示した。溶接完了したチタン−ニッケル合金チューブ1
と超弾性合金製メッシュチューブ2からなる、またはチ
タン−ニッケル合金チューブ1と超弾性合金製コイル3
からなるカテーテル用チューブをポリエチレン融液層に
浸漬して、薄くコーティング処理を施し熱可塑性樹脂層
4としカテーテルを製作した。また比較のため、ステン
レス線を編み込んだポリエチレン製チューブも併せて製
作した。
部(基質部側)を切削加工して段差をもうけた。この段
差に、超弾性合金で作製したメッシュ状のチューブまた
はコイルを挿入し前記チューブとの重なり部をスポット
溶接して固定した。この構造について図2および図3に
示した。溶接完了したチタン−ニッケル合金チューブ1
と超弾性合金製メッシュチューブ2からなる、またはチ
タン−ニッケル合金チューブ1と超弾性合金製コイル3
からなるカテーテル用チューブをポリエチレン融液層に
浸漬して、薄くコーティング処理を施し熱可塑性樹脂層
4としカテーテルを製作した。また比較のため、ステン
レス線を編み込んだポリエチレン製チューブも併せて製
作した。
【0011】このようにして製作された本発明のカテー
テルは基質部の末端部が、チタン−ニッケル超弾性合金
チューブなので、末端部からのねじりが導入先端部に忠
実に伝達され、操作性に優れている。また、カテーテル
の導入先端部はステンレス製のメッシュチューブなので
極めてしなやかで、血管に沿って無理なく変形及び回復
が可能であるため血管を傷つけることも少ない。
テルは基質部の末端部が、チタン−ニッケル超弾性合金
チューブなので、末端部からのねじりが導入先端部に忠
実に伝達され、操作性に優れている。また、カテーテル
の導入先端部はステンレス製のメッシュチューブなので
極めてしなやかで、血管に沿って無理なく変形及び回復
が可能であるため血管を傷つけることも少ない。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればカ
テーテルの先端部は柔軟性としなやかさを有しており、
また末端部には超弾性合金製のチューブを接合している
のでトルク伝達に優れ、操作性の優れたカテーテルが得
られた。
テーテルの先端部は柔軟性としなやかさを有しており、
また末端部には超弾性合金製のチューブを接合している
のでトルク伝達に優れ、操作性の優れたカテーテルが得
られた。
【図1】本発明で用いた超弾性効果を有するチタン−ニ
ッケル合金の引張試験で得られた応力−歪曲線を各温度
について示した。(a)は0℃、(b)は20℃、
(c)は40℃の各温度での応力−歪曲線である。
ッケル合金の引張試験で得られた応力−歪曲線を各温度
について示した。(a)は0℃、(b)は20℃、
(c)は40℃の各温度での応力−歪曲線である。
【図2】本発明の実施例に係るカテーテルの構造を模式
的に示す概略断面図。
的に示す概略断面図。
【図3】本発明の他の実施例に係るカテーテルの構造を
模式的に示す概略断面図。
模式的に示す概略断面図。
1 超弾性合金チューブ 2 金属製(またはNi−Ti合金製)メッシュチュ
ーブ 3 金属製(またはNi−Ti合金製)コイル 4 熱可塑性樹脂層
ーブ 3 金属製(またはNi−Ti合金製)コイル 4 熱可塑性樹脂層
Claims (3)
- 【請求項1】 導入先端部と基質部で柔軟性の異なる管
状部材からなるカテーテルにおいて、基質部の一部もし
くは全てが、少なくとも生体温度で超弾性を示す超弾性
合金製の細管からなり、前記管状部材及び細管とも熱可
塑性樹脂が被覆されて構成されていることを特徴とする
カテーテル。 - 【請求項2】 請求項1記載のカテーテルにおいて、導
入先端部が、少なくとも生体温度で超弾性を示す超弾性
合金製メッシュあるいはコイルで構成されていることを
特徴とするカテーテル。 - 【請求項3】 請求項1記載のカテーテルにおいて、導
入先端部が金属製メッシュ、あるいはコイルで構成され
ていることを特徴とするカテーテル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5269740A JPH0796037A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | カテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5269740A JPH0796037A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | カテーテル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0796037A true JPH0796037A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17476503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5269740A Pending JPH0796037A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | カテーテル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0796037A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000066211A1 (fr) | 1999-04-30 | 2000-11-09 | Usaminanotechnology, Inc. | Catheter a fil-guide |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP5269740A patent/JPH0796037A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000066211A1 (fr) | 1999-04-30 | 2000-11-09 | Usaminanotechnology, Inc. | Catheter a fil-guide |
US6610046B1 (en) | 1999-04-30 | 2003-08-26 | Usaminanotechnology Inc. | Catheter and guide wire |
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